JPH09232801A - 反射形移相器 - Google Patents

反射形移相器

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Publication number
JPH09232801A
JPH09232801A JP3494296A JP3494296A JPH09232801A JP H09232801 A JPH09232801 A JP H09232801A JP 3494296 A JP3494296 A JP 3494296A JP 3494296 A JP3494296 A JP 3494296A JP H09232801 A JPH09232801 A JP H09232801A
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JP
Japan
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coaxial line
movable
phase shifter
reflection type
type phase
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Application number
JP3494296A
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English (en)
Inventor
Hidenori Yugawa
秀憲 湯川
Hidemasa Ohashi
英征 大橋
Hideki Asao
英喜 浅尾
Tetsuo Haruyama
鉄男 春山
Hiroyuki Aoki
博之 青木
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で大きな移相量を得ることができ、さら
に、入出力端において2つの反射信号が合成されるとき
の位相関係が一定になり、挿入量と移相量との関係を直
線的にできる反射形移相器を提供する。 【解決手段】 外導体1および内導体2からなる同軸線
路と、外導体1と内導体2との間に設けられ、同軸線路
内を移動可能に構成された可動筒体6を備え、可動筒体
6で入力信号を反射することにより入力信号の位相を可
動筒体6の位置の対応して変化させて出力する反射形移
相器において、可動筒体6を、同軸線路の長さより短
く、同軸線路の軸方向に滑動可能に構成する。可動筒体
6は同軸線路全体にわたって滑動できるので小型で大き
な移相量を得ることができる。さらに、可動筒体の長さ
が一定であるため、入出力端において2つの反射信号が
合成されるときの位相関係が一定になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主としてVHF
帯、UHF帯、マイクロ波帯、およびミリ波帯で用いら
れ、高周波信号の位相を連続的に調整する反射形移相器
の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14は、特開平5−121902号公
報に示された従来の反射形移相器を示す概略構造図であ
る。図において、25は同軸線路の外導体、26は同軸
線路の内導体、27は誘電体からなる可動筒体、28は
可動筒体の端部、29は同軸線路の端部、30は結合回
路である。
【0003】次に動作について説明する。同軸線路の外
導体25と内導体26の間の空隙に誘電体(可動筒体2
7)を挿入すると、誘電体を挿入した同軸線路の特性イ
ンピーダンスは誘電体を挿入しない場合に比べて低くな
る。図10のLAの長さの部分の特性インピーダンスが
高く、LDの長さの部分の特性インピーダンスは低くな
る。このため、可動筒体の端部28(LDの長さの部
分)においては同軸線路の特性インピーダンスがステッ
プ状に低くなり、結合回路30から入力された信号の一
部は結合回路30に反射される。このときの反射係数r
は、可動筒体27を挿入した同軸線路の特性インピーダ
ンスをZ1、挿入していない同軸線路の特性インピーダ
ンスをZ0とすると、次式で与えられる。 r=(Z1−Z0)/(Z1+Z0) (1)
【0004】可動筒体27を挿入したときの同軸線路の
特性インピーダンスZ1と、挿入していないときの同軸
線路の特性インピーダンスZ0の比が十分大きければ可
動筒体の端部28における反射係数rは十分に大きくな
り、結合回路30から入力された信号の大部分が可動筒
体の端部28において反射され結合回路30に出力され
る。従って、可動筒体27を滑動させ可動筒体の端部2
8の位置を移動させれば、結合回路30に出力される信
号の位相を変化させることができ、図の装置は移相器と
して機能する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の反射形移相器は
以上のように構成されているので、大きな移相量を得る
ためには可動筒体を長くしなければならず、移相器全体
が大型化するという問題がある。
【0006】また、式(1)からわかるように、可動筒
体の端部28における反射係数rは必ず1より小さくな
る。このため、結合回路30から入力された信号の一部
は可動筒体の端部28を通過して同軸線路の端部29ま
で伝搬する。同軸線路の端部29においては線路が開放
されているため信号は完全反射され結合回路30の側に
戻る。この信号の一部は再び可動筒体の端部28で反射
されて同軸線路の端部29に戻るとともに、残りの部分
はこの可動筒体27を通過して結合回路30に出力され
る。このように、結合回路30に実際に出力される信号
は、可動筒体の端部28で直接反射された信号と多重反
射を繰り返して戻ってきた信号が合成されたものとな
る。このため、移相量の周波数特性が平坦にならず周期
的なリップルを生じるという問題もある。
【0007】さらに、可動筒体27の挿入量を変えると
合成される信号の位相関係が変化するため、可動筒体2
7の挿入量と移相量の間に直線的な関係が成り立たない
という問題もある。長さLDは所望の調整量に対応して
変化し、これに伴い端部28→端部29→端部28の間
の距離が変化する。このため、長さLDにより端部28
で合成される信号の位相が変化する。したがって、端部
28で合成される信号の位相は、長さLDの変化に対し
直線的に変化しない。このように、可動筒体27の挿入
量と移相量の間に非直線的な関係があると使用上で取り
扱いにくく、実際の装置に適用する際に問題である。
【0008】この発明は、上記のような問題を解決する
ためになされたもので、小形低損失で大きな移相量が得
られるとともに、位相特性の劣化が小さい反射形移相器
を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る反射形移
相器は、外導体および内導体からなる同軸線路と、前記
同軸線路の外導体と内導体との間に設けられ、前記同軸
線路内を移動可能に構成された可動筒体を備え、前記可
動筒体で入力信号を反射することにより前記入力信号の
位相を前記可動筒体の位置に対応して変化させて出力す
る反射形移相器において、前記可動筒体を、前記同軸線
路の長さより短く、前記同軸線路の軸方向に滑動可能に
構成したものである。
【0010】請求項2に係る反射形移相器は、前記可動
筒体の長さを、前記可動筒体を挿入した前記同軸線路の
管内波長の4分の1の奇数倍としたものである。
【0011】この反射形移相器は、前記可動筒体の両端
で反射された信号を入出力端において同相で合成し、可
動筒体全体としてみた反射係数の振幅を大きくするとと
もに、入出力端とは反対側の端部で反射される信号の振
幅を小さくしている。
【0012】請求項3に係る反射形移相器は、前記内導
体に沿って前記外導体に設けられた溝と、前記可動筒体
に設けられ、前記溝を通して外部に現れる可動板とを備
え、前記可動板により前記可動筒の位置を調整可能とし
たものである。
【0013】請求項4に係る反射形移相器は、前記可動
筒体を複数備えるとともに、複数の前記可動筒体を前記
同軸線路の管内波長の4分の1の奇数倍の間隔で配置
し、前記可動筒体を前記間隔を保ちつつ滑動させるもの
である。
【0014】この反射形移相器は、複数の前記可動筒体
の両端で反射された信号をすべて入出力端において同相
で合成し、可動筒体全体としてみた反射係数の振幅を大
きくするとともに、入出力端とは反対側の端部で反射さ
れる信号の振幅を小さくしている。
【0015】請求項5に係る反射形移相器は、複数の前
記可動筒体同士を前記同軸線路の外導体と内導体の間の
空隙で連結したものである。
【0016】この反射形移相器において、複数の前記可
動筒体同士を前記同軸線路の外導体と内導体の間の空隙
で連結することにより、前記可動筒体の一体化を強化す
るようにしている。
【0017】請求項6に係る反射形移相器は、前記可動
筒体と前記同軸線路との間になめらかに滑動させる緩衝
材を挿入したものである。
【0018】この反射形移相器において、前記可動筒体
と前記同軸線路の外導体または内導体の間、あるいは前
記可動筒体と前記同軸線路の外導体および内導体の間に
滑動をなめらかにする緩衝材を挿入することにより、前
記可動筒体と前記同軸線路の間のすべり抵抗を小さくす
るようにしている。
【0019】請求項7に係る反射形移相器は、前記可動
筒体の滑動方向に貫通する穴を設けたものである。
【0020】この反射形移相器において、前記可動筒体
に前記可動筒体の軸方向に貫通する1個以上の穴を設け
ることにより、空気抵抗を低減するとともに、気体また
は液体が通るようにしている。
【0021】請求項8に係る反射形移相器は、前記同軸
線路の入出力端の反対側の端部に無反射終端を接続した
ものである。
【0022】この反射形移相器において、前記同軸線路
の入出力端とは反対側の端部に無反射終端を接続するこ
とにより、前記同軸線路の入出力端とは反対側の端部に
おいて反射される信号をなくすようしている。
【0023】請求項9に係る反射形移相器は、前記同軸
線路の入出力端の反対側の端部を短絡したものである。
【0024】この反射形移相器において、前記同軸線路
の入出力端とは反対側の端部を短絡することにより、前
記同軸線路の入出力端とは反対側の端部からの電磁波の
放射がないようにしている。
【0025】請求項10に係る反射形移相器は、前記同
軸線路の入出力端の反対側の端部を開放したものであ
る。
【0026】この反射形移相器において、前記同軸線路
の入出力端とは反対側の端部を開放することにより、前
記同軸線路の入出力端とは反対側の端部の外側から前記
可動筒体を操作できるようにしている。
【0027】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.この実施の形態1による反射形移相器の
概略構造図を図1に示す。1は外導体、2は内導体であ
る。外導体1と内導体2とは同軸線路を構成している。
3は外導体1にスリット状に設けられた溝である。溝3
は同軸線路全体にわたってその長さ方向に、すなわち内
導体2にほぼ平行に設けられている。なお、同軸線路の
外導体1には、溝3の開口と平行な方向の電流しか流れ
ないため、スリット状の開口を設けたことにより同軸線
路の特性が大きく変化することはない。また、外導体1
の半径、および、内導体2の半径は、後述の可動筒体6
が挿入されていない部分でも図示しない入出力回路の特
性インピーダンスと整合するように設定されている。
【0028】4は同軸線路の一端の入出力端、5は入出
力端とは反対側の同軸線路の端部である。6は外導体1
と内導体2との間に設けられ、円筒状の高誘電率誘電体
からなる可動筒体である。可動筒体6の誘電率は例えば
80、90である。この実施の形態の装置の動作原理
上、誘電率は高い方が望ましい。7は可動筒体6に固定
された可動板である。可動板7は、溝3を通って外部に
現れており、外部から可動板7を同軸線路の長さ方向に
前後に動かすことにより、可動筒体6を前後に動かすこ
とができる。後述のように、この動作によりこの移相器
の移相量を調整することができる。8は可動筒体6の入
出力端側の端部、9は可動筒体6のもう一方の端部を表
している。ここで、可動筒体6の長さをLd、入出力端
4と可動筒体6の端部8(D1)の間の距離をL1、可
動筒体6の端部9と端部5との間の距離をL2とする。
【0029】図2は、図1の反射形移相器の可動筒体6
を含む面の断面図である。図2からわかるように、内導
体2と可動筒体6との間、および、可動筒体6と外導体
1との間にはそれぞれ隙間21、61がある。
【0030】以上のように、図1の反射形移相器は、外
導体1と内導体2からなる有限長の同軸線路の一端を入
出力端4とし、この同軸線路の外導体1と内導体2の間
の空隙に、前記同軸線路の長さより短く前記同軸線路の
軸方向に一様な断面形状を有する誘電体からなる可動筒
体6を1個挿入し、前記同軸線路の外導体1の軸方向に
設けた溝3に可動筒体6の軸方向に設けた可動板を通
し、可動筒体6を前記同軸線路の両端から突出しない範
囲において前記同軸線路の軸方向に滑動させるものであ
る。
【0031】次に、この発明の実施の形態の装置の動作
を説明する。高誘電率誘電体からなる可動筒体6がある
部分のインピーダンスは低く、これ以外の部分のインピ
ーダンスは高くなる。すなわち、図1のL1、L2の部
分のインピーダンスは高く、Ldの部分のインピーダン
スは低くなる。このように、図1の装置において、その
特性インピーダンスは同軸線路の長さ方向にステップ状
に分布する。
【0032】図3に示すように、外導体1の半径をb、
内導体2の半径をa、端部8と端部9との間の距離をL
d、隙間21、61の幅をd、可動筒体6を構成する誘
電体の誘電率εrとすると、可動筒体6を挿入した同軸
線路の実行比誘電率εreffは、スリット状の溝3による
影響を無視して静電近似を行うことにより次式のように
与えられる。
【0033】
【数1】
【0034】また、真空中の光速をv0、真空中の誘電
率をε0としたとき、特性インピーダンスZgは次式のよ
うに与えられる。
【0035】
【数2】
【0036】誘電体を挿入した同軸線路の管内波長λg
は次式のように与えられる。 λg = λ0/√εreff (4) ここで、λ0=v0/f0(f0は帯域の中心周波数)であ
る。
【0037】さて、図4に示すように、端部8の両側の
インピーダンスはZgとZ0であり、ここでインピーダン
スの不連続は生じている。したがって、端部8で反射Γ
1が生じる。なお、インピーダンスの不連続点における
反射に関して、式(1)からわかるように、ZgとZ0と
の比が大きいほど反射係数Γの振幅は大きくなる。した
がって、可動筒体6に高誘電率の誘電体を用いれば大き
な反射係数が得られる。同様に、端部9においても反射
Γ2が生じる。
【0038】ところで、インピーダンスの不連続点にお
ける反射に関して、式(1)からわかるように信号がイ
ンピーダンスの高い側から低い側に入射した場合(図1
の端部8に入射した場合)は反射係数の符号が負となり
反射位相が−180度となる。一方、逆に信号がインピ
ーダンスの低い側から高い側に入射した場合(図1の端
部9から出射した場合)は反射係数の符号は正となり反
射位相は0度となる。
【0039】したがって、特性インピーダンスがステッ
プ状に変化しているとき、可動筒体6の入出力端側の端
部8で反射されて入出力端4に戻ってくる反射信号Γ1
の位相遅れは、入出力端4から可動筒体6までの距離L
1を往復するための位相遅れと反射位相の−180度分
を合わせた値となる。一方、可動筒体6の入出力端側の
端部8を通過して可動筒体のもう一方の端部9で反射さ
れて入出力端4に戻ってくる反射Γ2の位相遅れは、入
出力端4から可動筒体6までの距離L1と可動筒体6の
長さLdの和を往復するための位相遅れとなる。
【0040】ここで、可動筒体6の長さLdを、誘電体
を挿入した同軸線路の管内波長の4分の1とすれば、可
動筒体6内部を往復することによる位相遅れは−180
度となる。すなわち、可動筒体6の2つの端部8、9で
反射して入出力端4に戻ってくる2つの信号Γ1、Γ2
の位相遅れは等しくなる。従って、これらの信号は合成
の際に加算される。
【0041】以上の説明を数式を用いてさらに詳細に説
明する。誘電体両端の反射係数Γ1、Γ2は、誘電体の
電気長をθとして、次式で与えられる。 Γ1 = (Zg−Z0)/(Zg+Z0) (5) Γ2 = −Γ1 (6) このときの誘電体全体としての反射係数Γgは次式で与
えられる。 Γg = (Γ1−Γ1・exp(−2jθ)) /(1−Γ12・exp(−2jθ)) (7) 式(5)を用いて式(7)を整理すると、 Γg = (Zg2−Z02)・(1−exp(−2jθ)) /(Zg+Z0)2−(Zg−Z0)2・exp(−2jθ) (8) となる。Γgの絶対値が最大となるのは、θ=nπ+
(π/2)、(ただしnは整数)のとき、すなわちLd
がλg/4の奇数倍のときである。この結果は、前述の
説明の場合と一致する。このときの反射係数は、式
(8)においてθ=90°として次式で与えられる。 Γg = (Zg2−Z02)/(Zg2+Z02) (9)
【0042】この式からわかるように、Ldをλg/4
とすることにより誘電体全体として見た反射係数の振幅
を1つのインピーダンスステップによる反射係数の振幅
よりも等価的に大きくすることができる。これは、2つ
の反射信号が同相で合成されるためである。従って、可
動筒体6で反射されずに同軸線路の入出力端と反対側の
端部5で反射されて入出力端4に戻ってくる信号の振幅
を小さくすることができる。このため、多重反射による
反射位相の周波数特性のリップルを低減することができ
る。
【0043】また、可動筒体6の長さが一定であるた
め、入出力端4における端部8での反射信号の位相と端
部9での反射信号の位相との関係は一定であり、2つの
反射信号が合成されるときの位相関係が一定である。可
動筒体6の挿入量を変えたとしてもこの関係は変わらな
い。したがって、挿入量と移相量との関係が直線的にな
る。このように、可動筒体6の移動量に対する移相量の
関係の線形性を改善することができる。このとき、可動
筒体6は、同軸線路の入出力端4および入出力端とは反
対側の端部5から突出しない範囲の同軸線路全体にわた
って滑動するので反射形移相器を大型化せずに大きな移
相量を得ることができる。
【0044】図5に、誘電体全体として反射係数の振幅
と1つのインピーダンスステップによる反射係数の振幅
を比較した結果を示す。同軸線路の特性インピーダンス
Z0は50Ω、誘電体を挿入した部分の同軸線路の特性
インピーダンスZgは16.6Ω、可動筒体(誘電体)
6の長さLdはf0におけるλg/4としている。誘電体
全体としての反射係数の振幅は、1つのインピーダンス
ステップによる反射係数の振幅に比べ4dB程度増加し
ている。また、比帯域20%の範囲においては誘電体全
体としての反射係数の振幅はほぼ一定となっている。
【0045】なお、上記発明の実施の形態では、可動筒
体6が誘電体を挿入した同軸線路の管内波長の4分の1
の長さとなる場合について説明したが、4分の1の奇数
倍でもよい。
【0046】なお、上記発明の実施の形態では同軸線路
の外導体1と内導体2の間の空隙に可動筒体を1個挿入
した場合について説明したが、2個以上でもよい。
【0047】なお、上記発明の実施の形態では同軸線路
の外導体1と内導体2の間の空隙に誘電体からなる可動
筒体を挿入した場合について説明したが、金属からなる
可動筒体を挿入することにより金属を挿入した同軸線路
の特性インピーダンスを低くするようにしてもよい。
【0048】実施の形態2.実施の形態1において、可
動筒体6の長さを1/4波長としたが、これに限らず任
意の長さであってもよい。この場合、2つの反射信号が
同相で合成されるとは限らないため、可動筒体6で反射
されずに同軸線路の入出力端と反対側の端部5で反射さ
れて入出力端4に戻ってくる信号の振幅を小さくし、多
重反射による反射位相の周波数特性のリップルを低減す
ることはできるとは限らないが、他の作用・効果を奏す
ることができる。
【0049】すなわち、可動筒体6は、同軸線路の入出
力端4および入出力端とは反対側の端部5から突出しな
い範囲の同軸線路全体にわたって滑動するので反射形移
相器を大型化せずに大きな移相量を得ることができる。
【0050】また、可動筒体6に高誘電率の誘電体を用
いることにより、大きな反射係数が得られる。また、可
動筒体6の長さが一定であるため、入出力端4における
端部8での反射信号の位相と端部9での反射信号の位相
との関係は一定であり、2つの反射信号が合成されると
きの位相関係が一定である。可動筒体6の挿入量を変え
たとしてもこの関係は変わらない。したがって、挿入量
と移相量との関係が直線的になる。このように、可動筒
体6の移動量に対する移相量の関係の線形性を改善する
ことができる。
【0051】実施の形態3.この発明の実施の形態3の
概略構造図を図6に示す。同図において、6a,6bは
可動筒体であり、それぞれ図1の可動筒体6に相当す
る。17は可動筒体6aと可動筒体6bとを連結する可
動板であり、これは図1の可動板7に相当する。可動板
17は、可動筒体6aの端部9aと可動筒体6bの端部
8bとの間隔を同軸線路の管内波長の4分の1の間隔を
保ちつつこれらを連動して滑動させる。他の構成要素に
ついては、図1に示されたものと同じものである。
【0052】次に、この実施の形態の動作を説明する。
図のように、2つの可動筒体6a,6bをそれぞれ可動
筒体を挿入した同軸線路の管内波長λgの4分の1の長
さとし、同軸線路の管内波長λ0の4分の1の間隔で並
べると、入力信号は可動筒体6a,6bの端部8a,9
a,8b,9bの4カ所で反射されて入出力端4に戻
る。このとき、反射の信号の位相遅れがすべて同相とな
るため可動筒体全体としての反射係数の振幅をさらに大
きくすることができる。従って、多重反射による反射位
相の周波数特性のリップルを低減することができるとと
もに、可動筒体の移動量に対する移相量の関係の線形性
をさらに改善することができる。
【0053】なお、この発明の実施の形態では、可動筒
体6aの端部9aと可動筒体6bの端部8bとの間隔が
同軸線路の管内波長の4分の1の場合について説明した
が、4分の1の奇数倍でもよい。
【0054】さらに、発明の実施の形態では、同軸線路
の外導体1と内導体2の間に、誘電体を挿入した同軸線
路の管内波長の4分の1の長さとなる可動筒体を2個挿
入した場合について説明したが、3個以上でもよい。
【0055】実施の形態4.この発明の実施の形態4の
概略構造図を図7に示す。同図は、2個の可動筒体6
a,6b同士を前記同軸線路の外導体と内導体の間の空
隙で連結した反射形移相器を示している。18は可動筒
体6aと可動筒体6bを内導体2のまわりで連結する連
結板を表している。他の構成要素については、図1に示
されたものと同じものである。連結板18は、この部分
のインピーダンスをなるべく小さくするような材料が望
ましい。
【0056】この実施の形態では、可動筒体6aと可動
筒体6bを連結する板18を接続することにより、可動
筒体6aと可動筒体6bの一体化が強化され、可動筒体
6aと可動筒体6bをよりなめらかに滑動させることが
できる。
【0057】実施の形態5.この発明の実施の形態5の
概略構造図を図8に示す。同図は、可動筒体と内導体の
間にフッ素樹脂を挿入した反射形移相器を示している。
19は可動筒体6と内導体2の間に挿入したフッ素樹脂
を用いた滑動部材である。滑動部材19は可動筒体6と
内導体2との摩擦を少なくし、可動筒体6を滑りやすく
する材料が望ましい。他の構成要素については、図1に
示されたものと同じものである。
【0058】この実施の形態では、滑動部材19により
可動筒体6と内導体2の間の抵抗が低減され、可動筒体
6をよりなめらかに滑動させることができる。
【0059】なお、この実施の形態では可動筒体6と内
導体2の間にフッ素樹脂を挿入した場合について説明し
たが、可動筒体6と外導体1の間、あるいは可動筒体6
と外導体1および内導体2の間にフッ素樹脂を挿入して
もよい。
【0060】さらに、この実施の形態ではフッ素樹脂を
挿入した場合について説明したが、他の材料(ポリカー
ボネート等)を挿入してもよい。
【0061】実施の形態6.この発明の実施の形態の概
略構造図を図9に示す。同図は、軸方向に貫通する1個
以上の穴が設けられた可動筒体20を備える反射形移相
器を示している。20は軸方向に貫通する1個以上の穴
を設けた可動筒体を表している。他の構成要素について
は、図1に示されたものと同じものである。
【0062】この実施の形態では、可動筒体の軸方向に
貫通する1個以上の穴を設けることにより、可動筒体2
0を滑動させる際の空気抵抗が低減し、可動筒体6をよ
りなめらかに滑動させることができる。
【0063】また、可動筒体の軸方向に貫通する1個以
上の穴を設けることにより、外導体1と内導体2との間
に気体または液体を満たしたときでも、これらを通すこ
ともできる。したがって、誘電率を適当に設定するため
に、この間に満たす物質として空気以外のものを選択す
ることができて、様々な要求に対応できる。
【0064】実施の形態7.この発明の実施の形態7の
概略構造図を図10に示す。同図は、同軸線路の入出力
端4とは反対側の端部5に無反射終端11を接続した反
射形移相器を示している。11は無反射終端を表してい
る。他の構成要素については、図1に示されたものと同
じものである。
【0065】図11は、無反射終端11の断面図であ
る。同図は長さ方向に沿った断面図である。同図におい
て、111は外導体、112は内導体、113はフェラ
イト等の吸収体である。外導体111により内導体11
2は短絡(接地)されている。吸収体113は、この部
分で反射される電力を吸収する。したがって、無反射終
端11に入力する信号はほとんど戻らない。
【0066】この実施の形態では可動筒体6の端部9を
通過した信号は、同軸線路の入出力端4とは反対側の端
部5に接続された無反射終端21により反射されない。
従って、多重反射による反射位相の周波数特性のリップ
ルをさらに低減することができるとともに、可動筒体6
の移動量に対する移相量の線形性を改善することができ
る。
【0067】実施の形態8.この発明の実施の形態8の
概略構造図を図12に示す。同図は、同軸線路の入出力
端とは反対側の端部を短絡した反射形移相器を示してい
る。22は短絡端である。他の構成要素については、図
1に示されたものと同じものである。
【0068】この実施の形態では同軸線路の入出力端4
とは反対側の端部22において電磁波が放射されないた
め、損失が低減する。なお、可動筒体6を通過して端部
5に達する電力が小さくて無視できるので、反射形移相
器としての動作は上記実施の形態の場合と同様である。
【0069】実施の形態9.この発明の実施の形態9の
概略構造図を図13に示す。同図は、可動筒体6の入出
力端4とは反対側の端部に可動棒を接続した反射形移相
器を示している。23は開放端、24は可動棒である。
可動棒24は、図1の可動板7に代わるものである。他
の構成要素については、図1に示されたものと同じもの
である。
【0070】この発明の実施の形態では、可動筒体6の
入出力端4とは反対側の端部に接続した可動棒24によ
り、同軸線路の開放端23の外側から、可動筒体6を滑
動させることができる。従って、同軸線路の外導体の軸
方向の溝3および可動筒体の軸方向の可動板7を設ける
必要がなく加工が容易となる。
【0071】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、外導
体および内導体からなる同軸線路と、前記同軸線路の外
導体と内導体との間に設けられ、前記同軸線路内を移動
可能に構成された可動筒体を備え、前記可動筒体で入力
信号を反射することにより前記入力信号の位相を前記可
動筒体の位置の対応して変化させて出力する反射形移相
器において、前記可動筒体を、前記同軸線路の長さより
短く、前記同軸線路の軸方向に滑動可能に構成したの
で、前記可動筒体を同軸線路全体にわたって滑動できて
反射形移相器を大型化せずに大きな移相量を得ることが
できる。さらに、可動筒体の長さが一定であるため、入
出力端において2つの反射信号が合成されるときの位相
関係が一定であり、挿入量と移相量との関係を直線的に
できる。
【0072】また、この発明によれば、前記可動筒体の
長さを、前記可動筒体を挿入した前記同軸線路の管内波
長の4分の1の奇数倍としたので、前記可動筒体の両端
で反射された信号を入出力端において同相で合成し、可
動筒体全体としてみた反射係数の振幅を大きくするとと
もに、入出力端とは反対側の端部で反射される信号の振
幅を小さくできる。
【0073】また、この発明によれば、前記内導体に沿
って前記外導体に設けられた溝と、前記可動筒体に設け
られ、前記溝を通して外部に現れる可動板とを備えたの
で、前記可動筒体の位置を直接かつ容易に調整できる。
【0074】また、この発明によれば、前記可動筒体を
複数備えるとともに、複数の前記可動筒体を前記同軸線
路の管内波長の4分の1の奇数倍の間隔で配置し、前記
可動筒体を前記間隔を保ちつつ滑動させるので、複数の
前記可動筒体の両端で反射された信号をすべて入出力端
において同相で合成し、可動筒体全体としてみた反射係
数の振幅をさらに大きくするとともに、入出力端とは反
対側の端部で反射される信号の振幅をさらに小さくでき
る。
【0075】また、この発明によれば、複数の前記可動
筒体同士を前記同軸線路の外導体と内導体の間の空隙で
連結したので、前記可動筒体の一体化を強化できる。
【0076】また、この発明によれば、前記可動筒体と
前記同軸線路との間になめらかに滑動させる緩衝材を挿
入したので、前記可動筒体と前記同軸線路の間のすべり
抵抗を小さくするようにしている。
【0077】また、この発明によれば、前記可動筒体の
滑動方向に貫通する穴を設けたので、空気抵抗を低減し
さらに滑らかに移動可能である。
【0078】また、この発明によれば、前記同軸線路の
入出力端の反対側の端部に無反射終端を接続したので、
前記同軸線路の入出力端とは反対側の端部において反射
される信号を低減でき、損失が少なくなる。
【0079】また、この発明によれば、前記同軸線路の
入出力端の反対側の端部を短絡したので、前記同軸線路
の入出力端とは反対側の端部からの電磁波の放射を低減
でき、損失が少なくなる。
【0080】また、この発明によれば、前記同軸線路の
入出力端の反対側の端部を開放したので、前記同軸線路
の入出力端とは反対側の端部の外側から前記可動筒体を
操作でき、加工が容易となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明の実施の形態1による反射形移相器の概
略構造図である。
【図2】 発明の実施の形態1による反射形移相器の概
略断面図である。
【図3】 発明の実施の形態1による反射形移相器の概
略断面図である。
【図4】 発明の実施の形態1による反射形移相器の動
作説明図である。
【図5】 発明の実施の形態1による反射形移相器の動
作特性図である。
【図6】 発明の実施の形態3による反射形移相器の概
略構造図である。
【図7】 発明の実施の形態4による反射形移相器の概
略構造図である。
【図8】 発明の実施の形態5による反射形移相器の概
略構造図である。
【図9】 発明の実施の形態6による反射形移相器の概
略構造図である。
【図10】 発明の実施の形態7による反射形移相器の
概略構造図である。
【図11】 発明の実施の形態7による反射形移相器に
用いられる無反射終端の断面図である。
【図12】 発明の実施の形態8による反射形移相器の
概略構造図である。
【図13】 発明の実施の形態9による反射形移相器の
概略構造図である。
【図14】 従来の反射形移相器の概略構造図である。
【符号の説明】
1 同軸線路の外導体、2 同軸線路の内導体、3
溝、4 入出力端、5 入出力端とは反対側の端部、6
可動筒体、7 可動板、8 可動筒体の入出力端側の
端部、9 可動筒体のもう一方の端部、11 無反射終
端、17 可動筒体6aと可動筒体6bとを連結する可
動板、19 可動筒体6と内導体2の間に挿入したフッ
素樹脂、20 軸方向に貫通する1個以上の穴を設けた
可動筒体、22 短絡端、23 開放端、24 可動
棒。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 春山 鉄男 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 青木 博之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外導体および内導体からなる同軸線路
    と、前記同軸線路の外導体と内導体との間に設けられ、
    前記同軸線路内を移動可能に構成された可動筒体を備
    え、前記可動筒体で入力信号を反射することにより前記
    入力信号の位相を前記可動筒体の位置に対応して変化さ
    せて出力する反射形移相器において、 前記可動筒体を、前記同軸線路の長さより短く、前記同
    軸線路の軸方向に滑動可能に構成したことを特徴とする
    反射形移相器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の反射形移相器において、
    前記可動筒体の長さを、前記可動筒体を挿入した前記同
    軸線路の管内波長の4分の1の奇数倍としたことを特徴
    とする反射形移相器。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の反射形移相
    器において、前記内導体に沿って前記外導体に設けられ
    た溝と、前記可動筒体に設けられ、前記溝を通して外部
    に現れる可動板とを備え、前記可動板により前記可動筒
    の位置を調整可能としたことを特徴とする反射形移相
    器。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3記載の反射形移相
    器において、前記可動筒体を複数備えるとともに、複数
    の前記可動筒体を前記同軸線路の管内波長の4分の1の
    奇数倍の間隔で配置し、前記可動筒体を前記間隔を保ち
    つつ滑動させることを特徴とする反射形移相器。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の反射形移相器において、
    複数の前記可動筒体同士を前記同軸線路の外導体と内導
    体の間の空隙で連結したことを特徴とする反射形移相
    器。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5いずれかに記載の
    反射形移相器において、前記可動筒体と前記同軸線路と
    の間になめらかに滑動させる緩衝材を挿入したことを特
    徴とする反射形移相器。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項5いずれかに記載の
    反射形移相器において、前記可動筒体の滑動方向に貫通
    する穴を設けたことを特徴とする反射形移相器。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項5いずれかに記載の
    反射形移相器において、前記同軸線路の入出力端の反対
    側の端部に無反射終端を接続したことを特徴とする反射
    形移相器。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項5いずれかに記載の
    反射形移相器において、前記同軸線路の入出力端の反対
    側の端部を短絡したことを特徴とする反射形移相器。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項5いずれかに記載
    の反射形移相器において、前記同軸線路の入出力端の反
    対側の端部を開放したことを特徴とする反射形移相器。
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