JP2000090257A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2000090257A
JP2000090257A JP10257404A JP25740498A JP2000090257A JP 2000090257 A JP2000090257 A JP 2000090257A JP 10257404 A JP10257404 A JP 10257404A JP 25740498 A JP25740498 A JP 25740498A JP 2000090257 A JP2000090257 A JP 2000090257A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】CPUに負担をかけることなく、テクスチャマ
ッピングのスムージング処理をより高速に実行する。 【解決手段】テクスチャパターンデータを2×2個のピ
クセルのブロックに分割した際の各ブロック中の位置に
対応したピクセルのデータを記憶する4個のテクスチャ
メモリ110〜113を備え、任意の基準となるピクセ
ルを含む隣接した2×2個のピクセルのデータを上記メ
モリ110〜113をアドレス指定して読出し、2×2
個のピクセルのデータから1個のピクセルのデータを算
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばパーソナル
コンピュータやビデオゲーム機などに適用される画像処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、広い範囲でコンピュータグラフィ
ックスが利用されており、より現実的な画像をハードウ
ェア及びソフトウェア双方の負担を強いることなしに表
現する方法が日々開発され続けている。
【0003】ところで、3次元コンピュータグラフィッ
クスにおいては、ポリゴンと称する任意多角形に対して
テクスチャパターンと称する予め用意した模様や陰影等
を有する画像を写し込む、テクスチャマッピングと呼称
される技術が広く一般的に使用されている。
【0004】3次元空間中に配置される様々なポリゴン
は、任意の拡大及び縮小に対してその描画面積を自由に
変更できるが、読出される側のテクスチャパターンデー
タは通常、当初に指定されたテクスチャパターンデータ
のメモリ領域範囲からはみ出して読出すことはできな
い。
【0005】したがって、拡大表示されるポリゴンを構
成する1つのピクセルに対して、テクスチャパターンデ
ータの1ピクセル分の情報を拡大率に比例させて繰返し
出力を行なうようになる。
【0006】この結果得られる画像出力では、所謂ジャ
ギーと呼称される、デジタル的な拡大が認識できるよう
な、特に斜線部分が階段状に表現されたきわめて不自然
な描画表現になってしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】拡大表示されるテクス
チャパターンがマッピングされたポリゴンでのジャギー
を軽減する手法としては、次に述べるようなものがあ
る。 (1) 予め拡大したテクスチャパターンデータを別に
用意しておき、表示されるポリゴンの面積に合わせて使
用するテクスチャパターンデータを切換える。 (2) マッピングの基準となるピクセルとそのピクセ
ルを基準とした周囲の隣接する一定数のピクセルを順番
に読出し、ソフトウェアによる処理で画素演算を行なっ
て、最終的に1ピクセル分のテクスチャパターンデータ
として出力する。 (3) マッピングの基準となるピクセルとそのピクセ
ルを基準とした周囲の隣接する一定数のピクセルを順番
に読出し、ハードウェア回路で用意した画素演算器に順
次送って画素演算を実行させ、最終的に1ピクセル分の
テクスチャパターンデータとして出力する。
【0008】上記(2)及び(3)の手法は、実現手段
としてソフトウェアとハードウェアの違いはあるが、考
え方は同様であり、以下に示すとおりのものである。
【0009】すなわち、図6(a)はテクスチャパター
ンデータの一部を例示するものであり、番号「000
0」「0001」‥‥の各矩形がテクスチャパターンデ
ータを構成するRGB各成分を有したピクセルのデータ
であり、これらテクスチャパターンデータが図6(b)
に示すような規則正しい順序でメモリに記憶されている
ものとする。
【0010】基準となるピクセルのデータを用いた画素
演算を該基準となるピクセルのデータを含む例えば横
(u方向)2×縦(v方向)2の計4個で行なうものと
し、基準となるピクセルのデータ以外に、周囲の隣接す
るピクセルのデータを読出す数を、右隣、上、及び右斜
め上の3個とする。
【0011】例えば基準となるピクセルのデータが「0
009」であれば、この基準のピクセルのデータと「0
010」「0017」「0018」のピクセルのデータ
とをアドレス指定して読出し、ソフトウェア処理あるい
はハードウェア回路により画素演算を実行して、所望の
1ピクセル分のデータを得るもので、得られるピクセル
のデータは当然ながら上記基準となるピクセルのデータ
だけでなく周囲のピクセルのデータの影響を受けた画素
値となるため、結果としてぼやけたような画像として表
示され、上記ジャギーを軽減させるものである。このよ
うな処理をテクスチャマッピングにおけるスムージング
処理と呼称する。
【0012】上記のような手法のうち、上記(1)で説
明したものはきわめて簡単な考え方ながら、拡大された
テクスチャパターンデータを元のテクスチャパターンデ
ータとは別にしてメモリに予め記憶させておく必要があ
り、さらにテクスチャパターンデータの切換えやデータ
の転送を行なう必要もあるため、全体に無駄が多い。
【0013】また、上記(2)で説明したソフトウェア
でスムージング処理を行なう手法もその処理自体は簡単
であるが、各ピクセル毎のメモリからの読出し及び演算
を全てソフトウェアで処理しなければならず、システム
のメインとなるプロセッサあるいはDSP(Digit
al Signal Processor:補助演算装
置)などに大きな負担がかかり、演算速度が低下して、
リアルタイム性が重視されるようなグラフィックスシス
テムでは使用することができない。
【0014】さらに上記(3)で説明したハードウェア
回路でスムージング処理を行なう手法も、上記(2)の
手法をハードウェア回路による専用の演算器にて処理す
るようにしたものであるが、各ピクセルのデータをテク
スチャパターンデータを記憶したメモリから読出す際の
処理は上記(2)の手法と同様に煩雑であり、やはりリ
アルタイム性が重視されるようなグラフィックスシステ
ムでは使用することができない。
【0015】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、CPUに負担をか
けることなく、テクスチャマッピングのスムージング処
理をより高速に実行することが可能な画像処理装置を提
供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
テクスチャパターンデータを2×2個のピクセルのブロ
ックに分割した際の各ブロック中の位置に対応したピク
セルのデータを記憶する4個のテクスチャ記憶手段と、
任意の基準となるピクセルを含む隣接した2×2個のピ
クセルのデータを上記テクスチャ記憶手段をアドレス指
定して読出す読出手段と、この読出手段で読出した2×
2個のピクセルのデータから1個のピクセルのデータを
算出する演算手段とを具備したことを特徴とする。
【0017】このような構成とすれば、スムージング処
理を行なうための2×2個のピクセルのデータを2×2
個のテクスチャパターンデータを記憶したメモリから並
列して同時に読出すようにしたため、画像処理全般の制
御を司るCPUに負担をかけることなく、テクスチャマ
ッピングのスムージング処理をより高速に実行すること
が可能となる。
【0018】請求項2記載の発明は、テクスチャパター
ンデータを2×2個のピクセルのブロックに分割した際
の各ブロック中の位置に対応したピクセルのデータを記
憶する4個のテクスチャ記憶手段と、任意の基準となる
ピクセルを含む隣接した2×2個のピクセルのデータを
上記テクスチャ記憶手段をアドレス指定して読出す読出
手段と、上記2×2個のピクセルのデータにおける基準
となるピクセルのデータの占める割合を設定する割合設
定手段と、この割合設定手段で設定された割合に基づい
て上記読出手段で読出した2×2個のピクセルのデータ
から1個のピクセルのデータを算出する演算手段とを具
備したことを特徴とする。
【0019】このような構成とすれば、スムージング処
理を行なうための2×2個のピクセルのデータを2×2
個のテクスチャパターンデータを記憶したメモリから並
列して同時に読出すようにしたため、画像処理全般の制
御を司るCPUに負担をかけることなく、且つスムージ
ングの倍率を任意に設定可能としながらテクスチャマッ
ピングのスムージング処理をより高速に実行することが
可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の一形態に係る画像処理装置を説明する。
【0021】まず、実回路構成を説明する前に、その原
理概念について説明する。
【0022】図1(a)は上記図5(a)で示したもの
と同様のテクスチャパターンデータを2×2の計4個の
ピクセルを1ブロックとして分割し、各ブロック中にお
けるアドレスを共に「0」〜「3」として、図1(b)
に示す如く4つのテクスチャメモリ110〜113を用
意し、各ブロック中のアドレス「0」のピクセルのRG
B各成分のデータをテクスチャメモリ110に、同アド
レス「1」のピクセルのRGB各成分のデータをテクス
チャメモリ111に、同アドレス「2」のピクセルのR
GB各成分のデータをテクスチャメモリ112に、そし
て、同アドレス「3」のピクセルのRGB各成分のデー
タをテクスチャメモリ113に、それぞれ記憶させるも
のである。
【0023】したがって、例えば第「5」ブロック中の
アドレス「3」のピクセルのデータを基準とし、テクス
チャメモリ113から読出してスムージング処理を実行
する場合には、他に第「6」ブロック中のアドレス
「2」のピクセルのデータをテクスチャメモリ112か
ら、第「9」ブロック中のアドレス「1」のピクセルの
データをテクスチャメモリ111から、及び第「10」
ブロック中のアドレス「0」のピクセルのデータをテク
スチャメモリ110から、それぞれ同時にアドレス指定
して読出し、これら4個のピクセルのデータによりスム
ージングの倍率、すなわち4個のピクセルのデータにお
ける基準となるピクセルのデータの占める割合を考慮し
てスムージング処理のための演算を実行するものであ
る。
【0024】図2は上記のような演算を実現するための
回路構成を例示するもので、基準となるピクセルのu方
向のアドレス情報が読出アドレス生成器121及びu方
向演算割合生成器131に、同v方向のアドレス情報が
読出アドレス生成器122及びv方向演算割合生成器1
32に、それぞれ与えられる。
【0025】読出アドレス生成器121は、与えられた
u方向のアドレス情報から2種類のアドレス情報a,b
を生成し、アドレス情報aをテクスチャメモリ113及
びテクスチャメモリ111に、アドレス情報bをテクス
チャメモリ112及びテクスチャメモリ110にそれぞ
れ与える一方、データスクランブル14に対してコント
ロール信号“0”を与える。
【0026】読出アドレス生成器122は、与えられた
v方向のアドレス情報から2種類のアドレス情報c,d
を生成し、アドレス情報cをテクスチャメモリ113及
びテクスチャメモリ112に、アドレス情報dをテクス
チャメモリ111及びテクスチャメモリ110にそれぞ
れ与える一方、データスクランブル14に対してコント
ロール信号“1”を与える。
【0027】u方向演算割合生成器131は、外部から
与えられるスムージングの倍率を表す倍率情報を元にし
て、上記uアドレス情報の一部を判別、演算して4個の
ピクセルのデータのうちの基準となるピクセルのデータ
のとるu方向での割合データisuを生成し、u方向ス
ムージング演算器15へ送出する。
【0028】また、v方向演算割合生成器132は、外
部から与えられるスムージングの倍率を表す倍率情報を
元にして、上記vアドレス情報の一部を判別、演算して
4個のピクセルのデータのうちの基準となるピクセルの
データのとるv方向での割合データisvを生成し、v
方向スムージング演算器16へ送出する。
【0029】しかして、テクスチャメモリ110〜11
0でそれぞれアドレス指定された位置に記憶されている
ピクセルのデータが並列して読出され、共にデータスク
ランブル14に送られる。
【0030】データスクランブル14では、読出アドレ
ス生成器121,122から送られてくるコントロール
信号“0”“1”に従って、上記テクスチャメモリ11
3〜110からの各ピクセルのデータの位置をシフト
し、シフト後の4個のピクセルのデータをu方向スムー
ジング演算器15へ送出する。
【0031】u方向スムージング演算器15は、データ
スクランブル14で位置をシフトした4個のピクセルの
データのうち、u方向に沿った2個ずつをそれぞれu方
向演算割合生成器131からの割合データisuに従っ
てスムージング処理して2個のピクセルのデータとし、
これらをv方向スムージング演算器16へ出力する。
【0032】v方向スムージング演算器16は、v方向
に沿った2個のピクセルのデータをv方向演算割合生成
器132からの割合データisvに従ってスムージング
処理するもので、こうして得られたピクセルのデータが
最終的なものとして図示しない次段の処理回路へ出力さ
れる。
【0033】図3は上記読出アドレス生成器121,1
22の詳細な構成を示すものである。読出アドレス生成
器121は、ラッチ回路21、加算器22、及びマルチ
プレクサ23,24から構成されるもので、上記uアド
レス情報はラッチ回路21に与えられてラッチされる一
方、加算器22にも与えられる。
【0034】ラッチ回路21は、このuアドレス情報の
最下位1ビットを上記データスクランブル14へのコン
トロールデータ“0”として送出する一方、残る全ビッ
トをそのままマルチプレクサ23のB入力端子へ与え
る。
【0035】加算器22は、uアドレス情報と定数
「1」とを加算し、その和データの最下位1ビットを無
効とし、残る全ビットとキャリーとをそのままマルチプ
レクサ24のB入力端子へ与える。
【0036】マルチプレクサ23は、外部から与えられ
るローカラム信号に基づいて、A入力端子に与えられる
ローアドレス信号の値“L”とB入力端子に入力される
ラッチ回路21のラッチ出力の一方を選択して、上記ア
ドレス情報aとして出力する。
【0037】マルチプレクサ24は、外部から与えられ
るローカラム信号に基づいて、A入力端子に与えられる
ローアドレス信号の値“L”とB入力端子に入力される
加算器22の和出力の一方を選択して、上記アドレス情
報bとして出力する。
【0038】同様に、読出アドレス生成器122は、ラ
ッチ回路25、加算器26、及びマルチプレクサ27,
28から構成されるもので、上記vアドレス情報はラッ
チ回路25に与えられてラッチされる一方、加算器26
にも与えられる。
【0039】ラッチ回路25は、このvアドレス情報の
最下位1ビットを上記データスクランブル14へのコン
トロールデータ“1”として送出する一方、残る全ビッ
トをそのままマルチプレクサ27のB入力端子へ与え
る。
【0040】加算器26は、vアドレス情報と定数
「1」とを加算し、その和データの最下位1ビットを無
効とし、残る全ビットとキャリーとをそのままマルチプ
レクサ28のB入力端子へ与える。
【0041】マルチプレクサ23は、外部から与えられ
るローカラム信号に基づいて、A入力端子に与えられる
ローアドレス信号の値“H”とB入力端子に入力される
ラッチ回路25のラッチ出力の一方を選択して、上記ア
ドレス情報cとして出力する。
【0042】マルチプレクサ28は、外部から与えられ
るローカラム信号に基づいて、A入力端子に与えられる
ローアドレス信号の値“H”とB入力端子に入力される
加算器26の和出力の一方を選択して、上記アドレス情
報dとして出力する。
【0043】次に図4により上記u方向演算割合生成器
131及びv方向演算割合生成器132の詳細な回路構
成について説明する。同図で、スムージングの倍率を表
す倍率情報はラッチ回路29でラッチされた後に、u方
向演算割合生成器131のビットマスク回路31とバレ
ルシフタ32、及びv方向演算割合生成器132のビッ
トマスク回路35とバレルシフタ36に与えられる。
【0044】u方向演算割合生成器131は、ラッチ回
路30、上記ビットマスク回路31、上記バレルシフタ
32、及びビットマスク回路33から構成され、ラッチ
回路30がuアドレス情報の小数部をラッチしてビット
マスク回路31へ出力する。ビットマスク回路31は、
上記倍率情報を基にラッチ回路30からのuアドレス情
報の一部を無効化するマスク処理を行ない、処理後の情
報をバレルシフタ32に出力する。バレルシフタ32
は、ラッチ回路29からの倍率情報に基づいてビットマ
スク回路31の出力を適宜シフトしてビットマスク回路
33に送出する。このビットマスク回路33は、バレル
シフタ32から送られてきた情報の予め設定された部分
を無効化するマスク処理を行なうもので、処理後の情報
をu方向の割合データisuとして生成し、上記u方向
スムージング演算器15へ出力する。
【0045】v方向演算割合生成器132は、ラッチ回
路34、上記ビットマスク回路35、上記バレルシフタ
36、及びビットマスク回路37から構成され、ラッチ
回路34がvアドレス情報の小数部をラッチしてビット
マスク回路35へ出力する。ビットマスク回路35は、
上記倍率情報を基にラッチ回路34からのvアドレス情
報の一部を無効化するマスク処理を行ない、処理後の情
報をバレルシフタ36に出力する。バレルシフタ36
は、ラッチ回路29からの倍率情報に基づいて035の
出力を適宜シフトしてビットマスク回路37に送出す
る。このビットマスク回路37は、バレルシフタ36か
ら送られてきた情報の予め設定された部分を無効化する
マスク処理を行なうもので、処理後の情報をv方向の割
合データisvとして生成し、上記v方向スムージング
演算器16へ出力する。
【0046】上記のような構成にあって、いま図5
(a)に示すテクスチャパターンデータの第「9」ブロ
ック中のアドレス「3」のピクセルのデータを基準とし
てスムージング処理を実行する場合の動作について例示
する。
【0047】この場合、図中に破線の円形で示す如く、
同時に第「10」ブロック中のアドレス「2」のピクセ
ルのデータ、第「13」ブロック中のアドレス「1」の
ピクセルのデータ、及び第「14」ブロック中のアドレ
ス「0」のピクセルのデータをそれぞれ同時にアドレス
指定して読出し、これら4個のピクセルのデータにより
スムージング処理を実行しなければならない。
【0048】uアドレス情報として第「9」ブロック中
のアドレス「3」を表す座標値「3」が読出アドレス生
成器121及びu方向演算割合生成器131に与えら
れ、同時にvアドレス情報として第「9」ブロック中の
アドレス「3」を表す座標値「5」が読出アドレス生成
器121及びu方向演算割合生成器131に与えられ
る。
【0049】読出アドレス生成器121では、このuア
ドレス情報「3」から新たに加算器22で「+1」した
アドレス情報「4」が生成され、マルチプレクサ23,
24により元のアドレス情報「3」がアドレス情報aと
してテクスチャメモリ113,111のローアドレス
に、アドレス情報「4」がアドレス情報bとしてテクス
チャメモリ112,110のローアドレスに与えられ
る。
【0050】同様に読出アドレス生成器122では、上
記vアドレス情報「5」から新たに加算器26で「+
1」したアドレス情報「6」が生成され、マルチプレク
サ27,28により元のアドレス情報「5」がアドレス
情報cとしてテクスチャメモリ113,112のハイア
ドレスに、アドレス情報「6」がアドレス情報dとして
テクスチャメモリ111,110のハイアドレスに与え
られる。
【0051】したがって、テクスチャメモリ110から
は、vアドレス情報とuアドレス情報の座標を例えば
(v,u)の形で表わすものとすると、アドレス(3,
5)、すなわち第「9」ブロック中のアドレス「3」に
位置するピクセルのデータが基準となるピクセルのデー
タとして読出されてデータスクランブル14へ出力され
る。
【0052】同様に、テクスチャメモリ112からはア
ドレス(4,5)すなわち第「10」ブロック中のアド
レス「2」に位置するピクセルのデータが、テクスチャ
メモリ111からはアドレス(3,6)すなわち第「1
3」ブロック中のアドレス「1」に位置するピクセルの
データが、テクスチャメモリ110からはアドレス
(4,6)すなわち第「14」ブロック中のアドレス
「0」に位置するピクセルのデータが、それぞれ読出さ
れてデータスクランブル14へ出力される。
【0053】データスクランブル14では、読出アドレ
ス生成器121,122からのコントロール信号“0”
“1”の各内容により、図5(b)に示すようにテクス
チャメモリ113からのピクセルのデータを基準となる
ものIとして、他の3つのピクセルのデータII〜IV
と区分してu方向スムージング演算器15へ送出する。
【0054】u方向スムージング演算器15は、データ
スクランブル14からの4個のピクセルのデータI〜I
Vのうち、u方向演算割合生成器131からの割合デー
タisuに従い、第「9」ブロック中のアドレス「3」
のピクセルのデータIのRGB各成分に対して「10H
−isu」の差出力を乗算し、その積を、第「10」ブ
ロック中のアドレス「2」のピクセルのデータIIIの
RGB各成分に対して直接isuを乗算した積とそれぞ
れ加算し、その和Vをv方向スムージング演算器16へ
出力する。
【0055】同時にu方向スムージング演算器15は、
第「13」ブロック中のアドレス「1」のピクセルのデ
ータIIのRGB各成分に対して「10H−isu」の
差出力を乗算し、その積を、第「14」ブロック中のア
ドレス「0」のピクセルのデータIVのRGB各成分に
対して直接isuを乗算した積と加算し、その和VIを
v方向スムージング演算器16へ出力する。
【0056】v方向スムージング演算器16では、v方
向演算割合生成器132からの割合データisvに従
い、上記第「9」ブロック中のアドレス「3」のピクセ
ルのデータIと第「10」ブロック中のアドレス「2」
のピクセルのデータIIIとを割合データisuを用い
て演算した結果VのRGB各成分に対して「10H−i
sv」の差出力を乗算する一方、上記第「13」ブロッ
ク中のアドレス「1」のピクセルのデータIIと第「1
4」ブロック中のアドレス「0」のピクセルのデータI
Vとを割合データisuを用いて演算した結果VIのR
GB各成分に対して直接isvを乗算し、これら2つの
積を加算することで、スムージング処理結果としての最
終的なピクセルのデータを得、これを図示しない次段の
処理回路へ出力する。
【0057】このように、基準となるピクセルのデータ
を含む、スムージング処理を行なうための縦2×横2の
計4個のピクセルのデータを4個のテクスチャパターン
データを記憶したメモリ110〜113から並列して同
時に読出すようにしたため、画像処理全般の制御を司る
CPUに負担をかけることなく、テクスチャマッピング
のスムージング処理をより高速に実行することが可能と
なる。
【0058】また、このスムージング処理を行なう過程
に際して、スムージングの倍率を任意に設定可能とし、
設定した倍率の情報から基準となるピクセルのデータの
隣接するピクセルのデータに対する割合を算出してスム
ージング演算に供するようにしたため、必要に応じた倍
率でのスムージング処理をより高速に実行することが可
能となる。
【0059】その他、本発明はその要旨を逸脱しない範
囲内で種々変形して実施することが可能であるものとす
る。
【0060】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、スムージ
ング処理を行なうためのn×n個のピクセルのデータを
2×2個のテクスチャパターンデータを記憶したメモリ
から並列して同時に読出すようにしたため、画像処理全
般の制御を司るCPUに負担をかけることなく、テクス
チャマッピングのスムージング処理をより高速に実行す
ることが可能となる。
【0061】請求項2記載の発明によれば、スムージン
グ処理を行なうための2×2個のピクセルのデータを2
×2個のテクスチャパターンデータを記憶したメモリか
ら並列して同時に読出すようにしたため、画像処理全般
の制御を司るCPUに負担をかけることなく、且つスム
ージングの倍率を任意に設定可能としながらテクスチャ
マッピングのスムージング処理をより高速に実行するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る基本概念を説明す
る図。
【図2】同実施の形態に係る回路構成を示すブロック
図。
【図3】図2の読出アドレス生成器の詳細な回路構成を
示すブロック図。
【図4】図2のu方向演算割合生成器、v方向演算割合
生成器の詳細な回路構成を示すブロック図。
【図5】同実施の形態に係る動作を説明するための図。
【図6】一般的なテクスチャパターンデータとその記憶
方法とを例示する図。
【符号の説明】
110〜113…テクスチャメモリ 121,122…読出アドレス生成器 131…u方向演算割合生成器 132…v方向演算割合生成器 14…データスクランブル 15…u方向スムージング演算器 16…v方向スムージング演算器 21,25…ラッチ回路 22,26…加算器 23,24,27,28…マルチプレクサ 30,34…ラッチ回路 31,33,35,37…ビットマスク回路 32,36…バレルシフタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テクスチャパターンデータを2×2個の
    ピクセルのブロックに分割した際の各ブロック中の位置
    に対応したピクセルのデータを記憶する4個のテクスチ
    ャ記憶手段と、 任意の基準となるピクセルを含む隣接した2×2個のピ
    クセルのデータを上記テクスチャ記憶手段をアドレス指
    定して読出す読出手段と、 この読出手段で読出した2×2個のピクセルのデータか
    ら1個のピクセルのデータを算出する演算手段とを具備
    したことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 テクスチャパターンデータを2×2個の
    ピクセルのブロックに分割した際の各ブロック中の位置
    に対応したピクセルのデータを記憶する4個のテクスチ
    ャ記憶手段と、 任意の基準となるピクセルを含む隣接した2×2個のピ
    クセルのデータを上記テクスチャ記憶手段をアドレス指
    定して読出す読出手段と、 上記2×2個のピクセルのデータにおける基準となるピ
    クセルのデータの占める割合を設定する割合設定手段
    と、 この割合設定手段で設定された割合に基づいて上記読出
    手段で読出した2×2個のピクセルのデータから1個の
    ピクセルのデータを算出する演算手段とを具備したこと
    を特徴とする画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007310669A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Toshiba Corp 画像処理装置及び画像処理方法
US9336565B2 (en) 2014-05-30 2016-05-10 Seiko Epson Corporation Image processing device, display apparatus, and image processing method

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