JP2000089767A - 無機質繊維状吸音材 - Google Patents
無機質繊維状吸音材Info
- Publication number
- JP2000089767A JP2000089767A JP10259552A JP25955298A JP2000089767A JP 2000089767 A JP2000089767 A JP 2000089767A JP 10259552 A JP10259552 A JP 10259552A JP 25955298 A JP25955298 A JP 25955298A JP 2000089767 A JP2000089767 A JP 2000089767A
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- Japan
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- sound absorbing
- absorbing material
- adhesive layer
- holes
- acoustic waves
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- Withdrawn
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- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 内部に接着剤層を有する無機質繊維状吸音材
において、入射した音波が接着剤層により反射され、無
機質繊維状吸音材の吸音性能が低下させられる問題を解
決する。 【解決手段】 無機質繊維状吸音材１の音波入射面から
積層用接着剤層２を貫通する孔１を多数設ける。深さの
異なる孔１を多数設けることもできる。
において、入射した音波が接着剤層により反射され、無
機質繊維状吸音材の吸音性能が低下させられる問題を解
決する。 【解決手段】 無機質繊維状吸音材１の音波入射面から
積層用接着剤層２を貫通する孔１を多数設ける。深さの
異なる孔１を多数設けることもできる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、高架道路や高架鉄
道等の高架橋の裏面側、機械室の防音壁等で使用する無
機質繊維状吸音材に関する。
道等の高架橋の裏面側、機械室の防音壁等で使用する無
機質繊維状吸音材に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、都市における交通騒音や機械騒音
の低減が社会的に重要な課題となって来ており、そのた
め、高架道路や高架鉄道等の高架橋の裏面に吸音体を配
置したり、機械室に防音壁を設けたりする対策が採られ
るようになって来ている。そして、吸音体や防音壁の素
材としては、特開平９−２９６５３３号公報や特開平１
０−６０８２６号公報に記載されているように、グラス
ウール等の無機質の繊維から構成した繊維状吸音材を使
用するのが一般的である。
の低減が社会的に重要な課題となって来ており、そのた
め、高架道路や高架鉄道等の高架橋の裏面に吸音体を配
置したり、機械室に防音壁を設けたりする対策が採られ
るようになって来ている。そして、吸音体や防音壁の素
材としては、特開平９−２９６５３３号公報や特開平１
０−６０８２６号公報に記載されているように、グラス
ウール等の無機質の繊維から構成した繊維状吸音材を使
用するのが一般的である。
【０００３】この吸音材の製造手順としては、まず無機
質繊維にバインダーを混ぜて堆積させ、所定の厚さおよ
び密度となるように加熱加圧してバインダーを硬化させ
ることにより無機質繊維マットを形成する。このマット
はＪＩＳ規格に従った板状や円筒形の形状および寸法の
ものがほとんどであるのに対し、具体的に要求される形
状および寸法は種々であるため、必要に応じてこの無機
質繊維マットを複数枚積層して接着することにより所望
の形状および寸法とし、前記吸音体や防音壁に使用する
繊維状吸音材としている。したがって、前記吸音体や防
音壁に使用する繊維状吸音材は、その中に積層用接着剤
層を含んでいるのが一般的である。
質繊維にバインダーを混ぜて堆積させ、所定の厚さおよ
び密度となるように加熱加圧してバインダーを硬化させ
ることにより無機質繊維マットを形成する。このマット
はＪＩＳ規格に従った板状や円筒形の形状および寸法の
ものがほとんどであるのに対し、具体的に要求される形
状および寸法は種々であるため、必要に応じてこの無機
質繊維マットを複数枚積層して接着することにより所望
の形状および寸法とし、前記吸音体や防音壁に使用する
繊維状吸音材としている。したがって、前記吸音体や防
音壁に使用する繊維状吸音材は、その中に積層用接着剤
層を含んでいるのが一般的である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
吸音材中に積層用接着剤層が存在すると、特開平９−２
９６５３３号公報に記載されているように、外部から吸
音材中に入射した音波が接着剤層において反射してしま
うので、接着剤層以降の無機質繊維が本来有する吸音性
能を発揮できなくなり、吸音材全体の吸音性能が低下す
るという問題があった。
吸音材中に積層用接着剤層が存在すると、特開平９−２
９６５３３号公報に記載されているように、外部から吸
音材中に入射した音波が接着剤層において反射してしま
うので、接着剤層以降の無機質繊維が本来有する吸音性
能を発揮できなくなり、吸音材全体の吸音性能が低下す
るという問題があった。
【０００５】そこで、本発明は、無機質繊維状吸音材の
吸音性能が、積層用接着剤層の存在により低下させられ
る問題を解決することを目的とするものである。
吸音性能が、積層用接着剤層の存在により低下させられ
る問題を解決することを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、無機質繊維マ
ットを複数枚接着剤により積層し、内部に積層用接着剤
層を有する無機質繊維状吸音材において、音波入射面か
ら積層用接着剤層を貫通する孔を多数設けたことを特徴
とする無機質繊維状吸音材である。また、上記各積層用
接着剤層をそれぞれ貫通する深さの異なる孔を多数設け
ることも可能である。
ットを複数枚接着剤により積層し、内部に積層用接着剤
層を有する無機質繊維状吸音材において、音波入射面か
ら積層用接着剤層を貫通する孔を多数設けたことを特徴
とする無機質繊維状吸音材である。また、上記各積層用
接着剤層をそれぞれ貫通する深さの異なる孔を多数設け
ることも可能である。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明においては、図１に示すよ
うに、音波を反射する接着剤層２を貫通する孔３を音波
入射面から多数設けることにより、音波が接着剤層２以
降の吸音材にも入射するようにする。これにより、接着
剤層２以降の吸音材の無機質繊維が本来有する吸音性能
を発揮することができるようになり、無機質繊維状吸音
材全体の吸音性能を向上させることができる。また、多
数の貫通孔を設けると、設けない場合と比較して吸音材
の表面積が増加することも、吸音性能の向上につなが
る。
うに、音波を反射する接着剤層２を貫通する孔３を音波
入射面から多数設けることにより、音波が接着剤層２以
降の吸音材にも入射するようにする。これにより、接着
剤層２以降の吸音材の無機質繊維が本来有する吸音性能
を発揮することができるようになり、無機質繊維状吸音
材全体の吸音性能を向上させることができる。また、多
数の貫通孔を設けると、設けない場合と比較して吸音材
の表面積が増加することも、吸音性能の向上につなが
る。
【０００８】特開平１０−６０８２６号公報に示されて
いるように、高架道路や高架鉄道等の高架橋の裏面に配
置する吸音体は単純な矩形ではなく、下半分が円形等に
変形されているものが多く、吸音材も無機質繊維マット
を平らな状態で積層した後、二つ折りにした構成等とな
っている。この場合は、図２に示すように、孔３は積層
用の接着剤層２を直交して貫通するように音波の入射面
から奥に向かって設けるのが良い。
いるように、高架道路や高架鉄道等の高架橋の裏面に配
置する吸音体は単純な矩形ではなく、下半分が円形等に
変形されているものが多く、吸音材も無機質繊維マット
を平らな状態で積層した後、二つ折りにした構成等とな
っている。この場合は、図２に示すように、孔３は積層
用の接着剤層２を直交して貫通するように音波の入射面
から奥に向かって設けるのが良い。
【０００９】また、このような吸音材は防水等の目的の
ためＰＶＦ（ポリフッ化ビニル樹脂）フィルム、ＥＴＦ
Ｅ（エチレン四フッ化エチレンコポリマー）フィルム等
のフッ素樹脂フィルムに代表される防水性の膜材料や撥
水処理したガラスクロスで被覆することがあるが、その
場合は、前記貫通孔を設けた後に防水性の膜材料等で被
覆してやれば良い。
ためＰＶＦ（ポリフッ化ビニル樹脂）フィルム、ＥＴＦ
Ｅ（エチレン四フッ化エチレンコポリマー）フィルム等
のフッ素樹脂フィルムに代表される防水性の膜材料や撥
水処理したガラスクロスで被覆することがあるが、その
場合は、前記貫通孔を設けた後に防水性の膜材料等で被
覆してやれば良い。
【００１０】孔の寸法や配置間隔については、孔の直径
が大きく、配置間隔ｐが狭いほど、奥の層へ入射する音
波が多くなるが、逆に手前の層へ入射し吸音される音波
が少なくなる。そこで、手前の層の吸音性能と接着剤層
以降の層の吸音性能をバランス良く発揮させるために
は、発明者の調査によれば、孔の直径を１０〜２０ｍ
ｍ、配置間隔ｐを５０〜７０ｍｍとするのが良い。図２
に示したような断面半円形状の場合は、内部に行くに従
って孔の本数を減らしても良い。また、孔の深さｗは、
図１に示すような平板の場合は、一番奥の接着剤層を貫
通する深さとするのが良く、たとえば無機質繊維マット
を二層に積層して接着剤層が一層存在する場合、吸音材
全体の厚みｔに対して６０％程度の深さとするのが良
い。
が大きく、配置間隔ｐが狭いほど、奥の層へ入射する音
波が多くなるが、逆に手前の層へ入射し吸音される音波
が少なくなる。そこで、手前の層の吸音性能と接着剤層
以降の層の吸音性能をバランス良く発揮させるために
は、発明者の調査によれば、孔の直径を１０〜２０ｍ
ｍ、配置間隔ｐを５０〜７０ｍｍとするのが良い。図２
に示したような断面半円形状の場合は、内部に行くに従
って孔の本数を減らしても良い。また、孔の深さｗは、
図１に示すような平板の場合は、一番奥の接着剤層を貫
通する深さとするのが良く、たとえば無機質繊維マット
を二層に積層して接着剤層が一層存在する場合、吸音材
全体の厚みｔに対して６０％程度の深さとするのが良
い。
【００１１】
【実施例】無機質繊維としてグラスウールを使用し、２
層に積層して内部に接着剤層を１層有する平形状で厚み
寸法１００ｍｍ、密度３２ｋｇ／ｍ3の吸音材につい
て、本発明の実施例として直径１５ｍｍφ、深さ６０ｍ
ｍの貫通孔を５０ｍｍの間隔で配置した実施例と、孔を
全然設けない以外は前記実施例と同一の条件の比較例と
について、斜入射吸音率試験を行った。その結果を図３
に示すが、同図（ａ）の比較例に対して、同図（ｂ）の
実施例のほうが、平均して２ポイント程度の吸音率の向
上が認められた。
層に積層して内部に接着剤層を１層有する平形状で厚み
寸法１００ｍｍ、密度３２ｋｇ／ｍ3の吸音材につい
て、本発明の実施例として直径１５ｍｍφ、深さ６０ｍ
ｍの貫通孔を５０ｍｍの間隔で配置した実施例と、孔を
全然設けない以外は前記実施例と同一の条件の比較例と
について、斜入射吸音率試験を行った。その結果を図３
に示すが、同図（ａ）の比較例に対して、同図（ｂ）の
実施例のほうが、平均して２ポイント程度の吸音率の向
上が認められた。
【００１２】
【発明の効果】本発明によれば、積層用接着剤層による
音波の反射を減少させ、また吸音表面積を拡大すること
により無機質繊維状吸音材の吸音性能を向上させること
ができる。
音波の反射を減少させ、また吸音表面積を拡大すること
により無機質繊維状吸音材の吸音性能を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の無機質繊維状吸音材の入射面側から見
た斜視図（同図（ａ））および断面図（同図（ｂ））で
ある。
た斜視図（同図（ａ））および断面図（同図（ｂ））で
ある。
【図２】高架橋の裏面等に設ける断面が半円形の吸音材
における貫通孔を例示する図である。
における貫通孔を例示する図である。
【図３】実施例における斜入射吸音率試験結果を示す図
である。
である。
１ 無機質繊維状吸音材 ２ 接着剤層 ３ 孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 2E001 DF04 FA30 GA18 GA23 GA29 GA84 HA33 HD11 4F100 AA00A AA00B AG00A AG00B AS00A AS00B BA02 CB00 DC11 DG06A DG06B GB07 GB90 JH01 5D061 AA11 AA12 AA22 AA25 BB02 BB12 BB21 CC15 DD02
Claims (2)
- 【請求項１】 無機質繊維マットを複数枚接着剤により
積層し、内部に積層用接着剤層を有する無機質繊維状吸
音材において、音波入射面から積層用接着剤層を貫通す
る孔を多数設けたことを特徴とする無機質繊維状吸音
材。 - 【請求項２】 上記各積層用接着剤層をそれぞれ貫通す
る深さの異なる孔を多数設けたことを特徴とする請求項
１記載の無機質繊維状吸音材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10259552A JP2000089767A (ja) | 1998-09-14 | 1998-09-14 | 無機質繊維状吸音材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10259552A JP2000089767A (ja) | 1998-09-14 | 1998-09-14 | 無機質繊維状吸音材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000089767A true JP2000089767A (ja) | 2000-03-31 |
Family
ID=17335708
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10259552A Withdrawn JP2000089767A (ja) | 1998-09-14 | 1998-09-14 | 無機質繊維状吸音材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000089767A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018174174A1 (ja) * | 2017-03-24 | 2018-09-27 | イビデン株式会社 | 吸音材 |
-
1998
- 1998-09-14 JP JP10259552A patent/JP2000089767A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018174174A1 (ja) * | 2017-03-24 | 2018-09-27 | イビデン株式会社 | 吸音材 |
| JP2018163233A (ja) * | 2017-03-24 | 2018-10-18 | イビデン株式会社 | 吸音材 |
| US11608014B2 (en) | 2017-03-24 | 2023-03-21 | Ibiden Co., Ltd. | Sound-absorbing material |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060110 |