JP2000089310A - ストロボシステム - Google Patents

ストロボシステム

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JP2000089310A
JP2000089310A JP10253088A JP25308898A JP2000089310A JP 2000089310 A JP2000089310 A JP 2000089310A JP 10253088 A JP10253088 A JP 10253088A JP 25308898 A JP25308898 A JP 25308898A JP 2000089310 A JP2000089310 A JP 2000089310A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スレーブストロボ装置に対するマルチ発光モー
ドの指示の機能性を増し、使い勝手の良いストロボシス
テムを提供する。 【解決手段】 カメラはスレーブストロボ装置に対して
マルチ発光周波数とシャッター秒時から求まる発光回数
を含むマルチ発光モードに関する女王法の通信手段を有
し、スレーブストロボ装置は、カメラからの情報の受信
手段と、閃光発光手段と、カメラから指示されたマルチ
発光モードで発光制御を行うことにより、カメラ側でス
レーブストロボ装置の動作を集中制御できるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカメラに内蔵または
接続されたワイヤレス制御装置と、カメラから空間的に
離れた位置に配置されたスレーブストロボ装置の発光制
御を行うストロボシステム、特にマルチ発光モードでの
発光情報の通信に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、動きのある被写体の動作を連続的
に撮影する為に、多重発光を行うストロボシステムは広
く製品化されている。これは、カメラのシャッターを開
きっぱなしにしたり、あるいはカメラのシャッター速度
をスロー秒時に設定したりして、その間にストロボを繰
り返し発光させて、動きのある被写体の軌跡を連続的に
撮影しようとするものである。
【0003】一方、カメラから離れた位置に配置される
ワイヤレスストロボ装置の第1例として、特開平4−3
43341号公報等が知られており、その内容は、カメ
ラボディに装着されたストロボが所定間隔の複数の光パ
ルス信号による発光開始信号をスレーブストロボに送信
し、スレーブストロボはこの発光開始信号を受信する事
により、間欠発光を繰り返し、このスレーブストロボの
被写体からの反射光をカメラの調光回路が積分し、所定
光量になった時点で、再びカメラ内蔵ストロボがスレー
ブストロボが発光していない間に発光停止信号を送信
し、発光を終了するストロボシステムが開示されてい
る。
【0004】また、第2例として特開平6―18047
2号公報には、この第1例を改良するものとして、幕速
の異なるフォーカルプレーンシャッタを持つカメラを上
記のストロボと適合させる際に、スリット露光とならな
い様にスレーブストロボにシャッタ開放時間を送信し
て、スレーブストロボはそのシャッタ開放時間内で間欠
発光を行うワイヤレスストロボが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来製品では撮影を行うに際して、マルチ発光による撮影
は、通常被写体の側面からストロボ光を当てる場合が多
く、上記従来例ではカメラとストロボをシンクロコード
で接続して、さらにカメラから離れた位置に配置しなく
てはならず、はなはだわずらわしいものであった。
【0006】また、上記従来製品ではマルチ発光の周波
数等の発光パラメータの設定は、カメラから離れたスト
ロボ側で行わなくてはならず、操作を一層煩雑なものに
していた。
【0007】一方、ワイヤレスストロボである、第1例
および第2例では、マルチ発光と似た発光形態を示して
いるが、この間欠発光は、自動調光撮影において、基本
的に被写体の動きを生じない程の高い周波数(数KH
Z)で発光させるものであるので、動きのある被写体の
軌跡を撮影する為のマルチ発光とはなりえないものであ
り、なおかつ、被写体の動きに応じた発光周波数や発光
回数を選択できるものではありえなかった。
【0008】従って、カメラ側からマルチ発光を行う為
の発光パラメータ(発光周波数、発光回数、発光量)を
撮影者が設定できるものではなかった。
【0009】本発明は上記不都合を考慮してなしたもの
であり、本出願に係る発明の目的は、カメラからコード
で接続されている離れた位置におかれたストロボ側を操
作せずとも、カメラに内蔵または装着されたワイヤレス
制御装置から、マルチ発光に関するパラメータの設定を
行い、その設定した発光情報をスレーブストロボ装置に
ワイヤレスで送信し、スレーブストロボ装置は受信手段
を介して受信した発光情報に基づきマルチ発光を行うと
共に、カメラのシャッター速度(開放時間)に同期した
発光を行うストロボシステムを提供する事である。
【0010】
【問題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の態様によるストロボシステムは、カ
メラに内蔵されるまたは装着され、ストロボ制御情報を
スレーブストロボに送信する送信手段を持つワイヤレス
ストロボ制御装置と、制御情報の受信手段と、閃光発光
手段と、前記受信した制御情報に応じて前記閃光発光手
段を制御する発光制御手段を持つスレーブストロボ装置
からなるストロボシステムにおいて、前記ワイヤレス制
御装置は、マルチ発光の周波数の設定手段と、設定され
たシャッター開放時間と、前記マルチ発光の周波数から
発光回数を演算する発光回数演算手段をもち、前記発光
回数演算手段で演算された発光回数に関する情報を含む
ストロボ制御情報を前記送信手段を介して、スレーブス
トロボ装置へ送信し、前記スレーブストロボ装置は前記
受信したストロボ制御情報の内の、発光回数に関する情
報をもとに指定された回数のマルチ発光を行う事を特徴
する。
【0011】本発明の第2の態様によるストロボシステ
ムは、前記演算手段により演算される発光回数はシャッ
ター開放時間とマルチ発光の周波数の積により求める事
を特徴とする。
【0012】本発明の第3の態様によるストロボシステ
ムは、前記送信手段は閃光発光手段である事を特徴とす
る。
【0013】本発明の第4の態様によるストロボシステ
ムは、カメラに内蔵されるまたは装着され、ストロボ制
御情報をスレーブストロボ装置に送信する送信手段を持
つワイヤレスストロボ制御装置と、制御情報の受信手段
と、閃光発光手段と、前記受信した制御情報に応じて前
記閃光発光手段を制御する発光制御手段を持つスレーブ
ストロボからなるストロボシステムにおいて、前記ワイ
ヤレス制御装置は、マルチ発光の周波数の設定手段と、
設定されたシャッター開放時間と、前記マルチ発光の周
波数から発光回数を演算する発光回数演算手段と、発光
回数の手動設定手段をもち、前記発光回数演算手段は、
前記演算手段で演算された発光回数と、手動で設定され
た発光回数を比較し、手動で設定された発光回数が、前
記演算手段で演算された発光回数よりも大きい場合は、
前記演算手段で演算された発光回数を、制御発光回数と
して設定し、該発光回数に関する情報を含むストロボ制
御情報を前記送信手段を介して、スレーブストロボ装置
へ送信し、前記スレーブストロボ装置は前記受信したス
トロボ制御情報の内の、発光回数に関する情報をもとに
指定された回数のマルチ発光を行う事を特徴とする。
【0014】本発明の第5の態様によるストロボシステ
ムは、前記演算手段により演算される発光回数はシャッ
ター開放時間とマルチ発光の周波数の積により求める事
を特徴とする。
【0015】本発明の第6の態様によるストロボシステ
ムは、前記送信手段は閃光発光手段である事を特徴とす
る。
【0016】本発明の第7の態様によるストロボシステ
ムは、ストロボ制御情報をスレーブストロボ装置に送信
する送信手段を持つカメラに内蔵されるまたは装着され
るワイヤレスストロボ制御装置と、制御情報の受信手段
と、閃光発光手段と、前記受信した制御情報に応じて前
記閃光発光手段を制御する発光制御手段を持つスレーブ
ストロボからなるストロボシステムにおいて、前記ワイ
ヤレス制御装置は、マルチ発光の周波数の設定手段をも
ち、前記発光周波数に関する情報を含むストロボ制御情
報を前記送信手段を介して、シャッターの走行前にスレ
ーブストロボへ送信するとともに、撮影の終了にともな
い、発光停止信号を送信し、前記スレーブストロボは前
記受信したストロボ制御情報の内の、発光周波数に関す
る情報をもとに前記発光制御手段によりマルチ発光を行
うとともに、前記発光停止信号を受信する事によりマル
チ発光を停止する事を特徴とする。
【0017】本発明の第8の態様によるストロボシステ
ムは、前記送信手段は閃光発光手段である事を特徴とす
る。
【0018】このような第1乃至8の態様によるストロ
ボは以下の作用をする。
【0019】すなわち、本発明の第1の態様によるスト
ロボシステムは、カメラ側に位置するワイヤレス制御装
置は、マルチ発光に関する発光周波数を設定するととも
に、カメラで設定されたシャッター開放時間と前記発光
周波数に基づき、発光回数を演算し、発光周波数、発光
回数を含むストロボ制御情報をスレーブストロボ装置に
送信し、スレーブストロボ装置は該情報を受信して発光
制御を行う事により、カメラとストロボの間を通信ケー
ブルで接続しなくとも、あるいはカメラからはなれた位
置にあるストロボまででかけて発光周波数、発光回数な
どのパラメータを設定しなくても、簡単にマルチ発光撮
影を行う事ができる。
【0020】本発明の第2の態様によるストロボシステ
ムは、発光回数をカメラで設定されるシャッター開放時
間とマルチ発光の周波数の積により求める事により、シ
ャッター開時間に合致したマルチ発光を簡単に行う事が
できる。
【0021】本発明の第3の態様によるストロボシステ
ムは、ワイヤレス制御装置からスレーブストロボに対す
る情報の送信は閃光発光により行われる事により、明る
い屋外でも確実にスレーブストロボ装置の制御を行う事
が出来る。
【0022】本発明の第4の態様によるストロボシステ
ムは、カメラ側に位置するワイヤレス制御装置は、マル
チ発光に関する発光周波数を設定するとともに、手動で
マルチ発光回数が設定可能であり、カメラで設定された
シャッター開放時間と前記発光周波数に基づき求めた発
光回数と前記手動で設定したマルチ発光回数を比較し、
手動で設定した発光回数が、演算で求めた発光回数より
大きい場合は、演算で求めた発光回数をもとにスレーブ
ストロボ装置のマルチ発光制御する事により、シャッタ
ーの開放時間に一致したマルチ発光を、カメラとストロ
ボの間を通信ケーブルで接続しなくとも、あるいはカメ
ラからはなれた位置にあるストロボまででかけて発光周
波数、発光回数などのパラメータを設定しなくても行う
事ができる。
【0023】本発明の第5の態様によるストロボシステ
ムは、発光回数をカメラで設定されるシャッター開放時
間とマルチ発光の周波数の積により求める事により、シ
ャッター開時間に合致したマルチ発光を簡単に行う事が
できる。
【0024】本発明の第6の態様によるストロボシステ
ムは、ワイヤレス制御装置からスレーブストロボに対す
る情報の送信は閃光発光により行われる事により、明る
い屋外でも確実にスレーブストロボ装置の制御を行う事
が出来る。
【0025】本発明の第7の態様によるストロボシステ
ムは、カメラ側に位置するワイヤレス制御装置は、マル
チ発光に関する発光周波数を設定するとともに、該情報
を含むストロボ制御情報をスレーブストロボ装置に送信
し発光開始を指示し、スレーブストロボは該情報を受信
して発光制御を行うととも、前記ワイヤレス制御装置は
シャッターの終了に伴い発光停止信号をスレーブストロ
ボに送信し、スレーブストロボは該信号を受信して発光
を停止する事により、バルブ撮影などであらかじめシャ
ッター開時間がわからない場合でも、カメラとストロボ
の間を通信ケーブルで接続しなくとも、あるいはカメラ
からはなれた位置にあるストロボまででかけて発光周波
数、発光回数などのパラメータを設定しなくても、簡単
にマルチ発光撮影を行う事ができる。
【0026】本発明の第8の態様によるストロボシステ
ムは、ワイヤレス制御装置からスレーブストロボに対す
る情報の送信は閃光発光により行われる事により、明る
い屋外でも確実にスレーブストロボの制御を行う事が出
来る。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は本発明を1眼レフレックス
カメラに適用して実施したストロボ制御カメラシステム
の主に光学的な構成を説明した横断面図である。
【0028】1はカメラ本体であり、この中に光学部
品、メカ部品、電気回路、フィルムなどを収納し、写真
撮影が行えるようになっている。2は主ミラーで、観察
状態と撮影状態に応じて撮影光路へ斜設されあるいは退
去される。また主ミラー2はハーフミラーとなってお
り、後述する焦点検出光学系に被写体からの光線の約半
分を透過させている。3は撮影レンズ11の予定結像面
に配置されたピント板、4はファインダー光路変更用の
ペンタプリズム、5はアイピースで撮影者はこの窓より
ピント板3を観察することで、撮影画面を観察すること
が出来る。6、7は観察画面内の被写体輝度を測定する
為の結像レンズと測光センサーで、結像レンズ6はペン
タプリズム4内の反射光路を介してピント板3と測光セ
ンサー7を共役に関係付けている。8はシャッター、9
は感光部材で、銀塩フィルム等より成っている。
【0029】25はサブミラーであり被写体からの光線
を下方に折り曲げて、焦点検出ユニット26の方に導い
ている。焦点検出ユニット26は、2次結像ミラー2
7、2次結像レンズ28、焦点検出ラインセンサ29等
からなっている。
【0030】2次結像ミラー27、2次結像レンズ28
により焦点検出光学系を成しており、撮影光学系の2次
結像面を焦点検出ラインセンサ29上に結んでいる。焦
点検出ユニット26は既知の位相差検出法により撮影画
面内の被写体の焦点状態を検出し、撮影レンズの焦点調
節機構を制御することにより自動焦点検出装置を実現し
ている。
【0031】10はカメラとレンズとのインターフェイ
スとなるマウント接点群であり、11はカメラ本体に装
着されるレンズ鏡筒である。12〜14は撮影レンズで
あり12は1群レンズで、光軸上を前後に移動すること
で、撮影画面のピント位置を調整することが出来る。1
3は2群レンズで光軸上を前後に可動することで、撮影
画面の変倍となり撮影レンズの焦点距離が変更される。
14は3群固定レンズである。15は撮影レンズ絞りで
ある。
【0032】16は1群レンズ駆動モータであり、自動
焦点調節動作に従って1群レンズを前後に移動させるこ
とにより自動的にピント位置を調整することが出来る。
17はレンズ絞り駆動モータであり、これにより撮影レ
ンズ絞りを所望される絞り径に駆動出来る。
【0033】18は外付けストロボ(閃光装置)で、カ
メラ本体1に取り付けられ、カメラからの信号に従って
発光制御を行うものである。19は発光手段としてのキ
セノン管(Xe管)で電流エネルギーを発光エネルギー
に変換する。20、21は反射板とフレネルレンズであ
り、それぞれ発光エネルギーを効率良く被写体に向けて
集光する役目である。22はカメラ本体1と外付けスト
ロボ18とのインターフェースとなるストロボ接点群で
ある。
【0034】30は、グラスファイバー等の光伝達手段
でありキセノン管19の発光した光をモニタする受光手
段であるフォトダイオード等の第1受光手段としての受
光素子31に導いており、ストロボのプリ発光及び本発
光の光量を直接測光しているものである。32は、やは
りキセノン管19の発光した光をモニタする第2の受光
手段である、フォトダイオード等の受光素子である。受
光素子32の出力によりキセノン管19の発光電流を制
限してフラット発光の制御を行うものである。20a、
20bは反射笠20と一体となったライトガイドであ
り、受光素子32または31にキセノン管の光を反射し
て導く。
【0035】次に、図2及び図3は本実施の形態の電気
回路ブロック図を示している。図1と対応する部材には
同じ符号が付されている。
【0036】カメラ側の制御手段として、カメラマイコ
ン100は、発振器101で作られるクロックをもとに
内部の動作が行われる。
【0037】記憶手段としてのEEPROM100b
は、フィルムカウンタその他の撮影情報を記憶可能であ
る。100cのA/D(アナログ−ディジタル変換器)
は、焦点検出回路105、測光回路106からのアナロ
グ信号をA/D変換し、カメラマイコン100はそのA
/D値を信号処理することにより各種状態を設定する。
カメラマイコン100には、焦点検出回路105、測光
回路106、シャッター制御回路107、モーター制御
回路108、フィルム走行検知回路109、スイッチセ
ンス回路110、LCD駆動回路111等が接続されて
いる。また、撮影レンズ内に配置されたレンズ制御回路
としてのマイコン112とはマウント接点10を介して
信号の伝達がなされ、外付けストロボとは、ストロボ接
点群22を介してストロボ側の処理手段としてのストロ
ボマイコン238と信号の伝達がなされる。
【0038】焦点検出回路105はカメラマイコン10
0の信号に従い、公知の測距素子であるCCDラインセ
ンサー29の蓄積制御と読み出し制御を行って、ぞれぞ
れの画素情報をカメラマイコン100に出力する。カメ
ラマイコン100はこの情報をA/D変換し周知の位相
差検出法による焦点検出を行う。
【0039】カメラマイコン100は焦点検出情報によ
り、レンズマイコン112と信号のやりとり行うことに
よりレンズの焦点調節を行う。
【0040】測光回路106は被写体の輝度信号とし
て、測光センサ7からの出力をカメラマイコン100に
出力する。測光回路106は、被写体に向けてストロボ
光をプリ発光していない定常状態とプリ発光しているプ
リ発光状態と双方の状態で輝度信号を出力し、カメラマ
イコン100は輝度信号をA/D変換し、撮影の露出の
調節のための絞り値の演算とシャッタースピードの演
算、及び露光時のストロボ本発光量の演算を行う。
【0041】シャッター制御回路107は、カメラマイ
コン100からの信号に従って、フォーカルプレンシャ
ッタ8を構成するシャッター先幕駆動マグネットMG−
1および、シャッター後幕駆動マグネットMG−2を走
行させ、露出動作を担っている。
【0042】モータ制御回路108は、カメラマイコン
100からの信号に従ってモータを制御することによ
り、主ミラー2のアップダウン、及びシャッターのチャ
ージ、そしてフィルムの給送を行っている。
【0043】フィルム走行検知回路109は、フィルム
給送時にフィルムが1駒分巻き上げられたかを検知し、
カメラマイコン100に信号を送る。
【0044】SW1は不図示のレリーズ釦の第1ストロ
ークでONし、測光、AFを開始するスイッチとなる。
SW2はレリーズ釦の第2ストロークでONし、露光動
作を開始するスイッチとなる。SWFELKはプリ発光
を独立して行うスイッチであり、SW1、SW2、SW
FELK及びその他不図示のカメラの操作部材からの信
号は、スイッチセンス回路110が検知し、カメラマイ
コン100に送っている。
【0045】液晶表示回路111はファインダー内LC
D24とモニター用LCD42の表示をカメラマイコン
100からの信号に従って制御している。SWXはスト
ロボ発光開始スイッチであり、シャッター先幕走行完了
と同時にオンする。
【0046】次にカメラマイコン100のストロボとレ
ンズのインターフェース端子の説明を行う。
【0047】SCKはストロボとのシリアル通信を行う
為の同期クロックの出力端子、SDOはストロボとのシ
リアル通信の為のシリアルデータ出力端子、SDIはス
トロボとのシリアル通信の為のデータ入力端子、SCH
Gはストロボの発光可能を検出するための入力端子、L
CKはレンズとのシリアル通信を行う為の同期クロック
の出力端子、LDOはレンズとのシリアル通信の為のシ
リアルデータ出力端子、LDIはレンズとのシリアル通
信の為のデータ入力端子である。
【0048】次にレンズの構成に関して説明を行う。カ
メラ本体とレンズはレンズマウント接点10を介して相
互に電気的に接続される。このレンズマウント接点10
はレンズ内のフォーカス駆動用モータ16および、絞り
駆動用モータ17の電源用接点であるL0、レンズ制御
手段としてのレンズマイコン112の電源用接点である
L1、公知のシリアルデータ通信を行う為のクロック用
接点L2、カメラからレンズへのデータ送信用接点L
3、レンズからカメラへのデータ送信用接点L4、前記
モータ用電源に対するモータ用グランド接点であるL
5、前記レンズマイコン112用電源に対するグランド
接点であるL6で構成されている。
【0049】レンズマイコン112は、これらのレンズ
マウント接点10を介してカメラマイコン100と接続
され、1群レンズ駆動モータ16及びレンズ絞りモータ
17を動作させ、レンズの焦点調節と絞りを制御してい
る。35、36は光検出器とパルス板であり、レンズマ
イコン112がパルス数をカウントすることにより1群
レンズの位置情報を得ることが出来、レンズの焦点調節
を行うことが出来る。次に、ストロボの構成に関して図
3を用いて説明をおこなう。201は電源であるところ
の電池、202は公知のDC−DCコンバータであり、
電池電圧を数100Vに昇圧する。203は発光エネル
ギーを蓄積するメインコンデンサ、204、205は抵
抗であり、メインコンデンサ203の電圧を所定比に分
圧する。
【0050】206は発光電流を制限する為の第1のコ
イル、207は発光停止時に発生する逆起電圧を吸収す
る為の第1のダイオード、208は発光電流を制限する
為の第2のコイル、209は発光停止時にコイル8に発
生する逆起電圧を吸収する為の第2のダイオード。19
は発光手段であると共に、スレーブストロボの制御情報
の出力手段であるところのXe管、211はトリガ発生
回路、212はIGBTなどの発光制御回路である。
【0051】213はコイル208をバイパスさせる為
のスイッチング素子であるところのサイリスタであり、
Xe管19を用いてワイヤレス通信を行う時にXe管1
9から短い光パルスを発生させる場合、および、閃光発
光時の発光停止時の停止制御性を良くする際にコイル2
08に電流を流さない様にサイリスタ213で発光電流
をバイパスさせる。
【0052】214はサイリスタ213ターンオンさせ
る為にサイリスタ213の制御極であるゲートに電流を
流す為の抵抗、215は、サイリスタ213がオフ状態
の時に該サイリスタのゲートにノイズが印加されてター
ンオンする事を防止するためのゲート電位安定化抵抗、
216は、サイリスタ213を急速にオンさせる為のコ
ンデンサ、217はイリスタ213がオフ状態の時に該
サイリスタのゲートにノイズが印加されてターンオンす
る事を防止するためのノイズ吸収コンデンサ、218は
サイリスタ213のゲート電流をスイッチングする為の
トランジスタである。
【0053】219、220は抵抗、221はトランジ
スタ218をスイッチングする為のトランジスタ、22
2、223は抵抗である。230はデータセレクタであ
り、Y0、Y1の2入力の組み合わせにより、D0、D
1、D2を選択してYに出力する。
【0054】231はフラット発光の発光光度制御用の
コンパレータ、232は閃光発光時の発光量制御用のコ
ンパレータ、32はフラット発光制御用の受光センサで
あるところのフォトダイオードであり、発光手段である
Xe管19の光出力をモニタする。
【0055】234はフォトダイオード32に流れる微
少電流を増幅すると共に光電流を電圧に変換する測光回
路、31は閃光発光制御用の受光センサであるところの
フォトダイオードであり、発光手段であるXe管19の
光出力をモニタする。236はフォトダイオード31に
流れる光電流を対数圧縮するとともにXe管19の発光
量を圧縮積分する為の測光積分回路である。
【0056】238はストロボ全体の動作を制御するマ
イコン、22はカメラ本体との通信を行う為にホットシ
ューに設けられた接点群、240はストロボの動作状態
を表示する表示手段であるところの液晶ディスプレイで
ある。
【0057】241はストロボのワイヤレス動作状態を
設定するワイヤレスセレクタースイッチ、242はスト
ロボの電源オンオフを制御する電源スイッチ、243は
ストロボの充電完了を表示するLED、244はストロ
ボが適正光量で撮影出来た事を表示する調光表示LED
である。
【0058】245は公知のモータ制御回路、246は
カメラ本体に装着されたレンズの焦点距離に合致してX
e管19および反射笠20を移動し、照射角を設定する
為のモータ、247は液晶240を照明する為のバック
ライト点灯スイッチ、248はストロボの発光モードを
選択する為のモードスイッチ、249は発光モードに付
随したパラメータ(例えばマニュアル発光時の発光量
等)を選択する為のスイッチ、250は前記パラメータ
設定値を増加させる為のアップスイッチ、251は前記
パラメータを減少させる為のダウンスイッチ、252は
手動で発光照射角を設定する為のズームスイッチ、25
3、254、255は発光照射角の位置を示すエンコー
ダ、256はカメラ側からの制御情報の受信手段である
ところのフォトダイオード、257はフォトダイオード
256流れる光電流を増幅し、電圧に変換する受光回路
である。
【0059】次にマイコン238の各端子を説明する。
【0060】CNTはDC/DCコンバータ2の充電を
制御する制御出力端子、LCDSは液晶240を表示点
灯する為の配線群、COM1はスイッチ241のグラン
ド電位に相当する制御出力端子、NORMはストロボの
動作状態が通常撮影状態(ワイヤレスモードではない)
時に選択される入力端子である。
【0061】MASTERはストロボの動作状態がワイ
ヤレスマスターモード、すなわちカメラホットシュー接
点群22を用いてカメラに接続され、ワイヤレススレー
ブストロボの動作を制御する状態である時に選択される
入力端子、SLAVEはストロボの動作状態がワイヤレ
ススレーブモード、すなわちカメラから離れた位置に設
置され、マスターストロボからの発光制御光信号を受光
素子256で受信し、ストロボの発光を制御する状態で
ある時に選択される入力端子である。
【0062】次に、COM2はスイッチ242のグラン
ド電位に相当する制御出力端子、OFFはストロボが電
源オフ時に選択される入力端子、ONはストロボが電源
オン時に選択される入力端子、SEはストロボが所定時
間経過後に電源オフ状態になる時に選択される入力端子
である。
【0063】CLKはカメラとのシリアル通信の同期ク
ロック入力端子、DOは同期クロックに同期して、スト
ロボからカメラにシリアルデータを転送する為のシリア
ルデータ出力端子、DIは同期クロックに同期して、カ
メラからストロボにシリアルデータを転送する為のシリ
アルデータ入力端子、PIは入力情報であるワイヤレス
光信号の入力端子、M0、M1はモータドライバの4種
類の動作状態(CW駆動,CCW駆動,モータオフ、モ
ータブレーキ)を制御する為の出力端子、ZOOM0、
ZOOM1、ZOOM2は前述のズーム位置を示すエン
コーダ253、254、255を入力する入力端子、C
OM0はズームエンコーダ等のグランド電位に相当する
制御出力端子、ZOOMは前述ズーム位置設定スイッチ
252の入力端子、DOWNは前述発光パラメータの減
少スイッチ251の入力端子、UPは前述発光パラメー
タの増加スイッチ250の入力端子、SEL/SETは
前述のデータ選択スイッチ249の入力端子、MODE
は前述の発光モード選択スイッチ248の入力端子、L
IGHTは前述の照明スイッチ247の入力端子、YI
Nはデータセレクタ230の出力状態検出の為の入力端
子、INTは測光積分回路236の積分制御出力端子で
あり、AD0は測光積分回路236の発光量を示す積分
電圧を読み込む為のA/D変換入力端子であり、DA0
はコンパレータ231および232のコンパレート電圧
を出力する為のD/A出力端子である。
【0064】Y0、Y1は前述データセレクタ230の
選択状態設定出力端子であり、TRIGは発光トリガ発
生出力端子であり、SCR_CTRLはサイリスタ21
3の制御出力端子である。
【0065】次に、図4は本実施の形態によるストロボ
装置の外観図である。各スイッチおよび表示等は図1と
同じ符号を付しているので、説明は省略する。なお、2
58は前述の情報受信手段であるフォトダイオード25
6の受光窓であり、この中にフォトダイオードが配置さ
れる。
【0066】次に、図5はマスターストロボMSと、1
台のスレーブストロボSSを用いたワイヤレス撮影例を
示す図である。
【0067】カメラ1に接続されたマスターストロボM
Sは前述のワイヤレスモード選択スイッチ242がMA
STERに設定されてあり、スレーブストロボSSは前
述のワイヤレスモード選択スイッチ241がSLAVE
に設定されている。
【0068】マスターストロボMSの発光制御光は被写
体に反射して受光窓258から受光されてスレーブスト
ロボSSの発光を制御する。マスターストロボMSはマ
スターストロボ自身が発光するモード(マスター発光モ
ード)とマスターストロボ自身はスレーブストロボの制
御のみ行うモード(制御専用モード)の2通りの設定が
出来る。
【0069】なお、図5に示した例で、マスターストロ
ボMSがマスター発光モードに設定されている場合はマ
スターストロボMSとスレーブストロボは共に発光する
が、マスターストロボとスレーブストロボの間で光量比
制御は行われずに、同一の発光量で発光する(レシオオ
フモード)。
【0070】図6の(a)はマスター発光モードに設定
されたマスターストロボMSと、グループBに設定され
たスレーブストロボSSB用いたワイヤレス撮影例を示
す図である。マスターストロボMSは、スレーブストロ
ボSSBを制御するとともに、マスターストロボとスレ
ーブストロボの間で任意の光量比で発光する事が可能で
ある。
【0071】図6の(b)は制御専用モードに設定され
たマスターストロボMSと、2台のスレーブストロボS
SAおよびSSBを用いたワイヤレス撮影例を示す図で
ある。2台のスレーブストロボはそれぞれグループAと
グループBに設定され、マスターストロボMSの設定に
より、グループAストロボとグループBストロボの間で
任意の光量比で発光する事が可能である。
【0072】図7の(a)は、マスター発光モードに設
定されたマスターストロボMSと、グループBに設定さ
れたスレーブストロボSSBと、グループCに設定され
たスレーブストロボSSCとを用いたワイヤレス撮影例
を示す図である。マスターストロボMSは、スレーブス
トロボSSBとSSCを制御するとともに、マスタース
トロボとスレーブストロボSSB、SSCの間で任意の
光量比で発光する事が可能である。
【0073】図7の(b)は、制御専用モードに設定さ
れたマスターストロボMSと、3台のスレーブストロボ
SSAおよびSSB、SSCを用いたワイヤレス撮影例
を示す図である。3台のスレーブストロボはそれぞれグ
ループA、グループB、グループCに設定され、マスタ
ーストロボMSの設定により、グループAストロボとグ
ループBストロボとグループCストロボの間で任意の光
量比で発光する事が可能である。
【0074】次に、ストロボ背面に配置された液晶表示
器240の表示例を説明する。
【0075】図8は図5で説明した1灯ワイヤレス撮影
時のストロボの液晶表示器240の表示例である。同図
において、A)、B)、C)は自動調光動作時の表示例
であり、D)、E)、F)はマニュアル発光動作時の表
示例であり、G)、H)、I)はマルチ発光動作時の表
示例である。
【0076】また、同図の1列目A)、D)、G)はマ
スター発光モード時のマスターストロボの表示例であ
り、2列目B)、E)、H)は制御専用モード時のマス
ターストロボの表示例であり、3列目C)、F)、I)
はスレーブモード時の表示例である。
【0077】同図において、301はストロボの発光モ
ード表示であり、マスターストロボの場合は(第1列
目、第2列目)発光モードに応じて自動調光モード(E
TTL)、マニュアル発光モード(M)、マルチ発光モ
ード(MULTI)の何れかが選択され、表示される。
一方スレーブモード時(第3列目)ではマスターストロ
ボから指示された発光モードが表示される。
【0078】302はフラット発光撮影時である事を示
す表示アイコンであり、マスターモード時はフラット発
光許可時に表示され、スレーブモード時はマスタースト
ロボからフラット発光が指示された時に表示される。
【0079】303は設定ズーム位置を示すズーム表
示、304、305はワイヤレスモードを表示するアイ
コンであり、マスターモードの場合は、(第1列目、第
2列目)304の表示が外向きになり、スレーブモード
の場合は(第3列目)304の表示が内向きとなる。3
05はワイヤレスモード時の正面発光マークであり、第
1列目のマスター発光モード時は表示され、第2列目の
制御専用モード時は消灯する事により、視覚的に制御専
用モードである事を表現する。
【0080】306はチャネル表示であり、複数の撮影
者が本発明のストロボシステムを同時に使う場合に、混
信しないように設定したチャネルが表示される。
【0081】307はスレーブモードが選択された時に
表示されるスレーブモード表示であり、本実施の形態で
はABCの3状態の何れかか表示される。
【0082】308はマニュアル発光モード時は、設定
されたマニュアル発光量の表示であり、マルチ発光モー
ド時は、マルチ発光の1発あたりの発光量の表示であ
り、マスターモード(第1列目、第2列目)の時はマス
ターストロボで設定した値が表示され、スレーブモード
(第3列目)の時はマスターストロボから指示された値
が表示される。
【0083】309はマルチ発光モード時に設定された
発光回数の表示であり、マスターモード(第1列目、第
2列目)時はマスターストロボで設定した値が表示さ
れ、スレーブモード(第3列目)の時はマスターストロ
ボから指示された値が表示される。なお、表示例H)で
は発光回数表示が- - になっているのは、発光回数はシ
ャッター開放時間に応じた自動設定である事をしめして
いる。
【0084】310はマルチ発光モード時に設定された
周波数の表示であり、マスターモード(第1列目、第2
列目)時はマスターストロボで設定した値が表示され、
スレーブモード(第3列目)の時はマスターストロボか
ら指示された値が表示される。
【0085】図9は図6の(a)および図6の(b)で
説明した2灯光量比ワイヤレス撮影モード時のストロボ
の液晶表示器240の表示例である。同図において図8
と異なる箇所のみ説明する。
【0086】320は光量比モードである事を示す表示
であり、グループAストロボとグループBストロボの2
グループを制御できる事を示している。
【0087】321は自動調光モード時にグループAス
トロボとグループBストロボ間の光量比を示す表示であ
り、本実施の形態ではA:Bの光量比を8:1から1:
8まで1/2段刻みに連続的に設定できる。設定した光
量比は322のマーク点灯位置により視覚的に認識でき
る。
【0088】また、マスターストロボでのマニュアル発
光モード時の発光量表示308は、本実施の形態では1
グループ分しか表示できないので、光量比モード表示3
20のAまたはBのいずれか点滅しているグループの発
光量が発光量表示308に表示される。
【0089】また、マスターストロボでのマルチ発光モ
ード時の発光量表示308も同様に光量比モード表示3
20のAまたはBいずれかの点滅によりあらわす。
【0090】また、スレーブ表示307はC)または
K)の表示例ではグループAに設定された状態を示して
おり、F)ではグループBに設定された状態を示してい
る。
【0091】図10は図7の(a)および図7の(b)
で説明した3灯光量比ワイヤレス撮影モード時のストロ
ボの液晶表示器240の表示例である。同図において図
8、図9と異なる箇所のみ説明する。
【0092】320は光量比モードである事を示す表示
であり、グループAストロボ、グループBストロボ、グ
ループCストロボの3グループを制御できる事を示して
いる。
【0093】323は自動調光動作時にグループCスト
ロボの調光レベル表示である。本実施の形態では図7の
(a)、(b)に示す様にグループCストロボは背景照
明用として用いられる事を考慮し、グループAストロ
ボ、グループBストロボとは独立して、グループC単体
での適正調光レベルに対する補正量を設定、表示できる
ようにしている。
【0094】また、スレーブ表示307はC)の表示例
ではグループAに設定された状態を示しており、F)で
はグループBに設定された状態を示しており、K)では
グループCに設定された状態を示している。
【0095】また、前記図8〜図10の液晶表示例にお
いて、自動調光モード、マニュアル発光モード、マルチ
発光モードの発光モードの設定は、図4のMODEボタ
ン248を押す事により選択され、スレーブ制御数の設
定(RATIO OFF、A:B、A:B:C)、マニ
ュアル発光量、マルチ発光回数、マルチ発光周波数、
A:Bの光量比、Cの調光レベル、制御チャネル、マス
ター発光モードと制御専用モード等の設定は、いずれも
図4のSELボタン249を押して、設定すべき項目を
選択して、図4の+ボタン250、―ボタン251で設
定する。
【0096】また、ノーマルモード、ワイヤレスマスタ
ーモード、ワイヤレススレーブモードの設定は図4のス
イッチ241を切り換える事により選択できる。
【0097】<ワイヤレス通信の説明>次に、マスター
ストロボからスレーブストロボに発光情報を伝達する為
のワイヤレス通信に関して図11を例にして説明する。
【0098】図11はスレーブストロボを1灯マルチ発
光させる時にマスターストロボMSが発生するワイヤレ
ス光制御信号を示す図である。
【0099】A)は前述のカメラからストロボへのシリ
アル通信の為の同期クロック信号であり、B)は前述の
カメラからストロボへのデータ出力信号であり、C)は
前述のストロボからカメラへのデータ出力信号である。
【0100】また、D)、E)はマスターストロボがX
e管19をパルス的に断続発光させて発生するスレーブ
ストロボへのワイヤレス光通信信号であり、D)はマス
ターストロボが制御専用モードの場合の発光信号を示し
ており、E)はマスターストロボがマスター発光モード
の場合の発光信号を示しており、F)はスレーブストロ
ボの発光を示している。
【0101】同図において、カメラから前述のシリアル
通信線を介して本発光指示が行われると、マスタースト
ロボはD)またはE)に示すワイヤレス光通信信号を発
生する。
【0102】その1バイト目はSTARTパルスとCH
パルスおよび、D7〜D0の合計10bitのデータで
構成されており、STARTとCH間隔がチャネル識別
信号を示し、続く所定間隔のD7〜D0が1バイトのデ
ータを示しており、その1バイトデータはD7〜D0の
光パルスの組み合わせで発光モード(プリ発光、メイン
発光、マニュアル発光、マルチ発光)と、閃光またはフ
ラット発光モードと、フラット発光時の発光時間等の情
報を圧縮して構成している。このコマンドの内容に関し
ては後述する。
【0103】続く2バイト目以降は所定間隔のSTAR
TパルスとD7〜D0が1バイトのデータを示し、前述
の発光モードに応じた発光量等のデータを示す。また、
ワイヤレス光通信信号の通信データ長は、発光モードに
応じて所定の長さが定義されており、図11に示した1
灯マルチ発光通信では3バイトの長さを持つ。なお、1
バイト目のみチャネル識別信号を重畳し、2バイト目以
降は付与しないのは、通信の長さを短縮する為である。
【0104】マスターストロボMSは前記ワイヤレス送
信をしている間はDO通信ラインをLoレベルに落とし
ており、送信終了すると、Hiレベルに戻す。
【0105】時刻t2にてカメラはDO通信ラインがH
iレベルに戻ったのを認識して、時刻t3にてCLK信
号ラインを引き下げて発光開始を指示する。
【0106】マスターストロボMSはCLK通信ライン
が立ち下がった事を検出して、制御専用モードの場合は
図11(4)に示す発光開始光パルスを発生し、マスタ
ー発光モードの場合は図11(5)に示すカメラから指
示された所定周波数、所定発光回数、所定発光量のマル
チ発光を行う。
【0107】一方、スレーブストロボはマスターストロ
ボMSからのワイヤレス光通信パルスの1バイト目〜3
バイト目を受信しチャネル符号(チャンネル識別動作開
始によるチャンネル番号)、発光モード、発光周波数、
発光回数、発光量等の情報をデコードし、前述のマスタ
ーストロボの発光に同期して、図11(6)に示す所定
の光量、所定周波数、所定発光回数のマルチ発光が行わ
れる。
【0108】次に、前述のワイヤレス通信の代表的なコ
マンドを図12の通信テーブルを用いて説明する。
【0109】図12は本実施の形態におけるワイヤレス
通信の代表的な通信モードを示す表である。
【0110】1バイト目はコマンドであり、詳細に説明
する為に1bit毎に表示している。また、1バイト目
のD7からD0は前述の図11に於けるD7からD0に
相当する。
【0111】1バイト目のD7ビットに記載してあるF
Sは、閃光発光とフラット発光を示すビットであり、閃
光発光の時は0、フラット発光の時は1である。また、
マルチ発光は閃光発光で行われるので0である。
【0112】D2ビットからD0ビットは発光時間を示
し、T2、T1、T0の3ビットの組み合わせで8通り
の時間を表し、フラットプリ発光時はプリ発光時間を示
し、本発光時は、シャッタ速度と幕速に応じたフラット
発光の発光時間を示している。
【0113】2バイト目から5バイト目までは各発光コ
マンドに続くデータであり、コマンドに応じた長さをも
ち、発光量、マルチ発光の周波数、マルチ発光回数の等
のデータである。
【0114】また、マルチ発光時の3バイト目から5バ
イト目にあるF/Cは、マルチ発光の周波数と発光回数
を示すデータであり、1バイトを4bitずつに分割し
て、周波数と発光回数を表している。
【0115】これらのコマンドとデータの組み合わせ
で、スレーブストロボの発光制御を行う。
【0116】次に、ワイヤレス通信発光動作時の回路的
な動作を説明する。
【0117】マスターストロボマイコン238は、カメ
ラからのワイヤレス通信指示を受信すると、DA0出力
端子より、ワイヤレス光通信に必要な光パルスの光量に
応じた所定の電圧を発生する。
【0118】次に、Y0にLo、Y1をHiレベルに設
定し、データセレクタ230のD2入力を選択する。こ
の際、Xe管19は未発光なので、センサ32に光電流
は流れず、コンパレータ231の出力はLoレベルであ
るのでコンパレータ231の出力はHiレベルであり、
発光制御回路211は導通状態となる。
【0119】さらに、SCR_CTRL端子をHiレベ
ルに設定しトランジスタ221、トランジスタ218を
オンすると、トランジスタ218、抵抗214を通って
サイリスタ231のゲートにゲート電流がながれ、サイ
リスタ213はオン状態となり、TRIG端子から所定
時間HI信号を出力すると、発光制御回路212は導通
状態であるので、Xe管19が発光を開始する。この
際、Xe管19に流れる電流はコンデンサ203、コイ
ル206、サイリスタ213を通って流れる。すなわ
ち、コイル208をサイリスタ213でバイパスする事
により高速ワイヤレス通信に必要な立ち上がりの鋭い光
パルスが得られる。
【0120】発光が開始されXe管に電流が流れ、光量
は徐々に増加し、発光をモニタするセンサ32の出力が
所定電圧になると、コンパレータ231の出力がHiレ
ベルからLoレベルに反転し、その出力はD2、Yを通
って発光制御回路212を遮断状態にするので、発光が
停止される。同時にマイコン238はYIN端子でモニ
タしているY出力がLoレベルになったのを検知して、
Y1、Y0端子をLo、Loレベルに設定し、強制的に
発光停止状態とする。
【0121】以降同様にして、送信1バイト目は所定時
間後にチャネル識別信号CH.を発生する。このチャネ
ル識別信号は複数のスレーブストロボSSがある場合に
チャネルを選択して混信を防ぐためのものである。続い
て送信データの内容に応じてD7〜D0の必要ビットを
等間隔で発光する。
【0122】通信2バイト目以降は、スタートパルスの
あとに送信データの内容に応じてD7〜D0の必用ビッ
トを等間隔で発光する。
【0123】次に、図13のフローチャートを用いて、
スレーブストロボの情報受信動作を説明する。
【0124】[ステップ01]スレーブストロボは受信
手段であるフォトダイオード256に、マスターストロ
ボからのワイヤレス情報信号を受信すると、受光回路2
57を通して、信号を増幅およびフィルタリングされ、
光パルスのような早い立ち上がりの信号のみがマイコン
238にPI端子に入力され、内部のバッファに入る。
【0125】[ステップ02]受信1バイト目のデータ
は先頭のSTARTパルスとCH.パルスの間隔がチャ
ネルを表すので、その間隔を計測し、チャネルを識別す
るとともに残りのD7からD0のデータが、図12のコ
マンドに合致するか解析する。
【0126】[ステップ03]受信した1バイト目のコ
マンドが図12のコマンドテーブルに合致しない場合は
コマンドエラーとしてステップ13に分岐する。
【0127】[ステップ04]受信したコマンドに応じ
て、残り受信すべき受信長をセットする。
【0128】[ステップ05]受信すべき残りデータが
0の場合はデータ受信処理を終了して、ステップ07に
分岐する。
【0129】[ステップ06]残りのデータを受信す
る。
【0130】[ステップ07]受信したデータが適切か
判別し、不適切な場合は発光処理に進まず、ステップ1
3に分岐する。
【0131】[ステップ08]マスターストロボの発光
開始信号を受信すればステップ10に進み、受信しない
場合はステップ09に分岐する。
【0132】[ステップ09]所定時間発光開始信号を
受信できない場合は、タイムアウトとしてステップ13
に分岐する。
【0133】[ステップ10]ステップ02で識別した
チャネルがスレーブストロボのチャネルに合致しない場
合は発光処理を行わずステップ13に分岐する。
【0134】[ステップ11]受信したコマンドおよび
データに従った発光処理を行う。
【0135】[ステップ12]発光した状態(発光形
態:閃光発光、フラット発光、発光モード:自動調光、
マニュアル発光、マルチ発光、発光パラメータ:発光
量、発光回数、発光周波数など)を液晶表示器240に
表示する。
【0136】[ステップ13]コマンドエラー、データ
エラーなどの場合は発光処理を行わず、所定時間待機し
たのち次のデータの受信待ちとする。
【0137】次に、ワイヤレス撮影時のカメラとストロ
ボの発光動作を図14、図15のフローチャートを用い
て説明する。
【0138】[ステップ101]カメラの動作が開始さ
れ、測光測距開始スイッチであるSW1がオンされる
と、カメラ焦点検出回路105による公知の位相差検出
方法による焦点検出動作を行い、レンズマイコン112
にフォーカス駆動を指示し、焦点調節を行う。
【0139】[ステップ102]カメラ測光回路106
を用いて、自然光での被写体輝度値Bvを測光する。
【0140】[ステップ103]被写体輝度、フィルム
感度より適正露光量EvS(=Tv+Av)を決定する
とともに、設定された露出モードに従ってシャッター速
度と絞りを決定する。
【0141】[ステップ104]レリーズ開始スイッチ
SW2がオンであればステップ105に進み、オフであ
ればステップ102に戻り上記処理を繰り返す。
【0142】[ステップ105]カメラはマスタースト
ロボMSに対して本発光情報(閃光発光モード、制御シ
ャッター速度)を通信するとともにストロボへの本発光
指示が終了すると、撮影準備の為に主ミラー2、サブミ
ラー25をアップし、撮影光路より退去させ、同時にレ
ンズマイコン112に対して絞り駆動を指示する。
【0143】[ステップ106]マスターストロボは受
信したシャッター速度情報(シャッター開放時間)とマ
スターストロボで設定されているマルチ発光のパラメー
タ(発光周波数、設定発光回数、マルチ発光1発当たり
の発光量)のうちの発光周波数から、演算発光回数を以
下の式から演算する。
【0144】 演算発光回数=シャッター開放時間/発光周波数 [ステップ107]マスターストロボで設定されている
マルチ発光の発光回数が自動設定(図8のH)における
表示309が - - )の場合はステップ110に分岐
し、撮影者が設定している場合は、ステップ108に分
岐する。
【0145】[ステップ108]マスターストロボで設
定されている設定発光回数と演算発光回数を比較して、
設定発光回数>演算発光回数の場合はステップ110に
分岐する。
【0146】[ステップ109]設定発光回数<=演算
発光回数の場合はスレーブストロボに送信する送信発光
回数は設定発光回数とする。
【0147】[ステップ110]設定発光回数が自動設
定の場合、または設定発光回数>演算発光回数の場合は
スレーブストロボに送信する送信発光回数は演算発光回
数とする。
【0148】[ステップ111]マスターストロボはス
テップ106で求めたマルチ発光の演算発光回数と発光
周波数とマルチ発光1発あたりの発光量とスレーブ制御
数に基づき、図12でしめされたコマンドとデータを前
述のワイヤレス発光送信と同様にして、スレーブストロ
ボに通信する。例えば1灯マルチ発光の場合は、コマン
ド11と発光量1バイトと発光周波数、発光回数をまと
めた1バイトの計3バイトを送信し、2灯マルチ発光の
場合は、コマンド12とグループA発光量、グループB
発光量、発光周波数/発光回数の計4バイトを送信し、
3灯マルチ発光の場合は、コマンド12とグループA発
光量、グループB発光量、グループC発光量、発光周波
数/発光回数の計5バイトを送信し 一方スレーブスト
ロボはマスターストロボからの本発光通信を受信し、コ
マンド解析を行い、指示された発光パラメータと設定さ
れた自身の発光グループ応じた発光量の所定のマルチ発
光の準備を行う。
【0149】[ステップ112]ミラーが光路から待避
するのを待ち続け、待避完了するとステップ113に進
む。
【0150】[ステップ113]主ミラー2およびサブ
ミラー25が撮影光路から待避すると、シャッター先幕
を駆動し、露光動作を開始する。
【0151】[ステップ114]マルチ発光は閃光発光
モードなので、マスターストロボはシャッター先幕駆動
後、シャッター先幕が完全に開放されてX接点がオンに
なるのを待つ。
【0152】[ステップ115]マスターストロボの発
光モードに応じて、マスター発光モードの場合はステッ
プ116に分岐し、送信専用モードの場合はステップ1
17に分岐する。
【0153】[ステップ116]マスターストロボがマ
スター発光モードの場合は、マスターストロボはマスタ
ーストロボで設定した、発光量と発光周波数および、前
記求めた発光回数、でマルチ発光を行う。
【0154】[ステップ117]マスターストロボが制
御専用モードの場合は、マスターストロボはスレーブス
トロボを発光開始させる為の発光開始信号(Xe管19
のパルス発光)を発生する。
【0155】[ステップ118]スレーブストロボはマ
スターストロボの発光開始に同期して指示された発光
量、発光周波数、発光回数でマルチ発光を行う。正常に
発光が行われるとスレーブストロボは、本発光に関する
情報を液晶表示器240に表示する。マルチ発光モード
の場合は指示された発光量と発光回数、発光周波数を表
示308、309、310にそれぞれ表示する。
【0156】なお、スレーブストロボの表示は、本発光
が正常に行われた場合に表示および表示更新する事で、
スレーブストロボがマスターストロボからの情報を正確
に受信して発光した事の確認が出来る。
【0157】[ステップ119]所定のシャッター開放
時間経過後カメラは後幕を走行し撮影を終了する。
【0158】[ステップ120]露光動作が終了する
と、撮影光量より退去された主ミラー2、サブミラー2
5 をダウンしモータ制御回路108とフィルム走行検
知回路109によりフィルムを1駒分巻き上げ、撮影動
作を終了する。
【0159】次に、タイミングチャートを用いて前述の
フローチャートの動作を説明する。図16は1灯モード
(レシオオフ)時でマルチ発光時の動作を示すタイミン
グチャートである。
【0160】同図において、A)〜C)の各信号は図1
1と同じなので説明を省略する。
【0161】D)はカメラ本体のミラー2の動作を示し
ており、Loレベルがミラーダウン、Hiレベルがミラ
ーアップを示す。E)はカメラ本体のシャッター8の先
幕の走行状態、F)はシャッター8の後幕の走行状態を
示しており、Loレベルが走行前、Hiレベルが走行後
を示す。G)はカメラ本体のX接点であり、Hiレベル
がオープン、Loレベルがショート状態を示している。
このX接点は前述のシャッター先幕が開くとショート状
態となり、シャッターの後幕が走行完了するとオープン
状態となる。
【0162】H)はマスターストロボが制御専用モード
に設定された場合のワイヤレス通信波形である。同様に
I)はマスターストロボがマスター発光モードに設定さ
れたのワイヤレス通信波形および、本発光波形である。
J)はスレーブストロボの発光波形である。
【0163】[タイミングt0]カメラはマスタースト
ロボにシリアル通信で本発光形態(閃光発光)とシャッ
ター速度を送信する。一方カメラは撮影開始の為にミラ
ーアップを開始する。
【0164】[タイミングt1]マスターストロボMS
はXe管19をパルス発光させて、図12に示したコマ
ンド11を送信する(1)。
【0165】[タイミングt2]マスターストロボMS
は同様にして発光量データ(2)を送信する。
【0166】[タイミングt3]マスターストロボMS
は同様にして発光周波数と発光回数のデータ(3)を送
信する。
【0167】[タイミングt4]送信終了すると、マス
ターストロボはDO端子をHiに戻す。
【0168】[タイミングt5]カメラはミラーアップ
が終了するとシャッター先幕を走行開始すると共にCL
K端子をLoレベルに落としてシャッター先幕が走行開
始したことをマスターストロボに伝達する。
【0169】[タイミングt6]カメラは先幕が走行完
了するとX接点が導通する。閃光発光モードの場合は、
図16に示す様にこの時点で、制御専用モードの場合は
発光開始パルス(4)を発生し、マスター発光モードの
場合は、マスターストロボで設定されたマルチ発光の発
光条件でマルチ発光を行う(5)。スレーブストロボも
マスターストロボMSの発光に同期してマスターストロ
ボから指示された発光条件でマルチ発光を行う(6)。
【0170】[タイミングt7]カメラは所定のシャッ
ター秒時の終了後シャッター後幕を走行開始する。
【0171】[タイミングt8]カメラはシャッター後
幕が走行完了すると、X接点の導通が遮断され、その後
フィルム巻き上げ、シャッターチャージ、ミラーダウン
等の動作を行い、一連の処理を終了する。
【0172】なお、2灯マルチ発光と3灯マルチ発光に
於ける動作は、マスターストロボが発生する通信が、2
灯の場合はコマンド12とグループAストロボ発光量、
グループBストロボ発光量、発光周波数と発光回数、3
灯の場合はコマンド13とグループAストロボ発光量、
グループBストロボ発光量、グループCストロボ発光
量、発光周波数と発光回数、である事を除いて同一であ
るので、タイミングチャートの図示および説明を省略す
る。
【0173】以上説明したように第1の実施の形態では
以下の効果がある。
【0174】カメラ側に位置するワイヤレス制御装置
は、マルチ発光に関する発光周波数を設定するととも
に、カメラで設定されたシャッター開放時間と前記発光
周波数に基づき、発光回数を演算し、発光周波数、発光
回数を含むストロボ制御情報をスレーブストロボに送信
し、スレーブストロボは該情報を受信して発光制御を行
う事により、カメラとストロボの間を通信ケーブルで接
続しなくとも、あるいはカメラからはなれた位置にある
ストロボまででかけて発光周波数、発光回数などのパラ
メータを設定しなくても、簡単にワイヤレスマルチ発光
撮影を行う事ができる。また、手動で発光回数を設定し
た場合に、設定ミスにより発光回数がシャッター開時間
より多くなってしまう場合でも、実際に発光すべき回数
を前記演算でもとめた発光回数により補正する事によ
り、シャッター開時間に同期したワイヤレスマルチ発光
を行う事が出来る。
【0175】(第2の実施形態)第2の実施の形態で
は、ハードウェア的構成は第1の実施の形態と同一であ
るが、スレーブストロボにおけるマルチ発光の発光回数
をシャッター開放時間と発光周波数により求めるのでは
なく、1発あたりの発光量と発光周波数のみスレーブス
トロボに送信しておき、マルチ発光の停止は露光の終了
に伴い、カメラからの発光停止信号を受信する事により
発光停止を行うものである。
【0176】この場合は、例えばバルブ撮影のように、
あらかじめシャッター開放時間が分からないような場合
にも対応できるメリットがある。
【0177】まず、第2の実施形態に於けるワイヤレス
撮影時のカメラとストロボの発光動作を図17、18の
フローチャートを用いて説明する。
【0178】[ステップ201]カメラの動作が開始さ
れ、測光測距開始スイッチであるスイッチSW1がオン
されると、カメラ焦点検出回路105による公知の位相
差検出方法による焦点検出動作を行い、レンズマイコン
112にフォーカス駆動を指示し、焦点調節を行う。
【0179】[ステップ202]カメラ測光回路106
を用いて、自然光での被写体輝度値Bvを測光する。
【0180】[ステップ203]被写体輝度、フィルム
感度より適正露光量EvS(=Tv+Av)を決定する
とともに、設定された露出モードに従ってシャッター
速度と絞りを決定する。
【0181】[ステップ204]レリーズ開始スイッチ
SW2がオンであればステップ205に進み、オフであ
ればステップ202に戻り上記処理を繰り返す。
【0182】[ステップ205]カメラはマスタースト
ロボMSに対して本発光情報(発光モード:閃光、制御
シャッター速度)を通信するとともに、ストロボへの本
発光指示が終了すると、撮影準備の為に主ミラー2、サ
ブミラー25をアップし、撮影光路より退去させ、同時
にレンズマイコン112に対して絞り駆動を指示する。
【0183】[ステップ206]マスターストロボは、
受信したシャッター速度情報とマスターストロボで設定
されているマルチ発光のパラメータ(発光周波数、マル
チ発光1発当たりの発光量)と、スレーブ制御数に基づ
き、図12で示されたコマンドとデータを前述のワイヤ
レス発光送信と同様にして、スレーブストロボに通信す
る。
【0184】例えば、1灯マルチ発光の場合は、コマン
ド11と発光量1バイトと発光周波数、発光回数をまと
めた1バイトの計3バイトを送信する。なお、第2の実
施の形態では、第1の実施の形態で説明した発光コマン
ドと送信するデータの内、発光回数のパラメータを0に
した場合に発光停止信号でマルチ発光が終了するように
設定している。
【0185】一方、スレーブストロボはマスターストロ
ボからの本発光通信を受信し、コマンド解析を行い、指
示された発光パラメータ応じて所定のマルチ発光の準備
を行う。
【0186】[ステップ207]ミラーが光路から待避
するのを待ち続け、待避完了するとステップ208に進
む。
【0187】[ステップ208]主ミラー2およびサブ
ミラー25が撮影光路から待避すると、シャッター先幕
を駆動し、露光動作を開始する。
【0188】[ステップ209]マルチ発光は閃光発光
モードなので、マスターストロボはシャッター先幕駆動
後、シャッター先幕が完全に開放されてX接点がオンに
なるのを待つ。
【0189】[ステップ210]マスターストロボの発
光モードに応じて、マスター発光モードの場合はステッ
プ211に分岐し、送信専用モードの場合はステップ2
12に分岐する。
【0190】[ステップ211]マスターストロボがマ
スター発光モードの場合は、マスターストロボはマスタ
ーストロボで設定した、発光量と発光周波数でマルチ発
光を行う。
【0191】[ステップ212]マスターストロボが制
御専用モードの場合は、マスターストロボはスレーブス
トロボを発光開始させる為の発光開始信号(Xe管19
のパルス発光)を発生する。
【0192】[ステップ213]スレーブストロボはマ
スターストロボの発光開始に同期して指示された発光
量、発光周波数でマルチ発光を行う。
【0193】[ステップ214]所定のシャッター開放
時間経過後カメラは後幕を走行開始するとともに、CL
K端子をハイレベルに戻し撮影を終了する。
【0194】[ステップ215]マスターストロボはC
LK端子がハイレベルになったのを検出して発光停止パ
ルスを発光する。
【0195】なお、このタイミングは、マスターストロ
ボ自体がマルチ発光のタイミングをカウントする事によ
り、マルチ発光の行われていない間、丁度発光と発光の
間で発光を行なうが、マスターストロボ(マスターモー
ドに設定しているストロボ)の受光素子256で、スレ
ーブストロボの発光をモニタし、発光していない間に発
光停止パルスを発生してもよい。
【0196】なお、この発光停止パルスの発生は、後幕
走行完了後でもほぼさしつかえないが、場合によっては
スリット露光の様になる可能性があるので、後幕走行開
始直後がこのましい。
【0197】[ステップ216]一方、スレーブストロ
ボは、ステップ215で発光せずに発光停止信号を受信
して、発光処理を終了すろとともに、正常に発光が行わ
れるとスレーブストロボは、本発光に関する情報を液晶
表示器240に表示する。マルチ発光モードの場合は指
示された発光量と発光回数、発光周波数を表示308、
309、310にそれぞれ表示する。
【0198】なお、スレーブストロボの表示は、本発光
が正常に行われた場合に表示および表示更新する事で、
スレーブストロボがマスターストロボからの情報を正確
に受信して発光した事の確認が出来る。なお、第2の実
施の形態では発光回数は送信されないので、図8のH)
に示すように、スレーブストロボの発光回数表示309
は - - とする。なお、マスターストロボからの発光停
止信号を受信できない場合は、安定性を考慮し、所定回
数で発光を終了する。
【0199】[ステップ217]露光動作が終了する
と、撮影光量より退去された主ミラー2、サブミラー2
5 をダウンしモータ制御回路108とフィルム走行検
知回路109によりフィルムを1駒分巻き上げ、撮影動
作を終了する。
【0200】次に、タイミングチャートを用いて前述の
フローチャートの動作を説明する。図19は1灯モード
(レシオオフ)時でマルチ発光時の動作を示すタイミン
グチャートである。
【0201】同図において、A)〜J)の各信号は図1
6と同じなので説明を省略する。
【0202】[タイミングt0]カメラはマスタースト
ロボにシリアル通信で本発光形態(閃光発光)とシャッ
ター速度を送信する。一方カメラは撮影開始の為にミラ
ーアップを開始する。
【0203】[タイミングt1]マスターストロボMS
はXe管19をパルス発光させて、図12に示したコマ
ンド11を送信する(1)。
【0204】[タイミングt2]マスターストロボMS
は同様にして発光量データ(2)を送信する。
【0205】[タイミングt3]マスターストロボMS
は同様にして発光周波数と発光回数=0のデータ(3)
を送信する。
【0206】[タイミングt4]送信終了すると、マス
ターストロボはDO端子をHiに戻す。
【0207】[タイミングt5]カメラはミラーアップ
が終了するとシャッター先幕を走行開始すると共にCL
K端子をLoレベルに落としてシャッター先幕が走行開
始したことをマスターストロボに伝達する。
【0208】[タイミングt6]カメラは先幕が走行完
了するとX接点が導通する。制御専用モードの場合は発
光開始パルス(4)を発生し、マスター発光モードの場
合は、マスターストロボで設定されたマルチ発光の発光
条件でマルチ発光を行う(5)。スレーブストロボもマ
スターストロボMSの発光に同期してマスターストロボ
から指示された発光条件でマルチ発光を行う(6)。
【0209】[タイミングt7]カメラは所定のシャッ
ター秒時の終了後シャッター後幕を走行開始するととも
にCLK端子をハイレベルに戻す。
【0210】[タイミングt8]マスターストロボはC
LK端子がハイレベルになった事を検知すると、マスタ
ーストロボ内部のマルチ発光タイマーに同期させて、ス
レーブのマルチ発光とマルチ発光の間をみはからって発
光停止パルス(7)を発生する。一方スレーブストロボ
は受光素子256の出力から発光停止パルスの発生を検
出し、マルチ発光処理を終了する。
【0211】[タイミングt9]カメラはシャッター後
幕が走行完了すると、X接点の導通が遮断され、その後
フィルム巻き上げ、シャッターチャージ、ミラーダウン
等の動作を行い、一連の処理を終了する。
【0212】なお、2灯マルチ発光と3灯マルチ発光に
於ける動作は、図12に示すデータコードとデータの長
さが異なるのみなので省略する。
【0213】以上説明した様に第2の実施の形態では以
下の効果がある。
【0214】カメラ側に位置するワイヤレス制御装置
は、発光周波数、1発当たりの発光量を含むストロボ制
御情報をスレーブストロボに送信し、スレーブストロボ
は該情報を受信して発光制御を行い、一方カメラ側に位
置するワイヤレス制御装置は、後幕の走行にともなう露
光の終了を検出して、スレーブストロボに対して発光停
止信号を送信し、スレーブストロボが該信号を検出して
マルチ発光を終了する事により、カメラとストロボの間
を通信ケーブルで接続しなくとも、あるいはカメラから
はなれた位置にあるストロボまででかけて発光周波数、
発光回数などのパラメータを設定しなくても、簡単にマ
ルチ発光撮影を行う事ができる。
【0215】さらにバルブ撮影の様にあらかじめシャッ
ター開放時間が分からない場合でもカメラに同期したマ
ルチ発光撮影を行う事ができる。
【0216】(第3の実施の形態)第3の実施の形態で
は、カメラに内蔵されたストロボを用いて第1、第2の
実施の形態と同様の処理を行うものである。図20は第
3の実施形態に於けるカメラの横断面を示す。図1と対
応する部材には同じ符号が付されているので説明は省略
する。
【0217】同図において、118、119はフレネル
レンズと反射板であり、それぞれ発光エネルギーを効率
良く被写体に向けて集光する役目である。120は発光
手段としてのキセノン管である。
【0218】121は内蔵ストロボのTTL自動調光を
行う為のフィルム面の反射光をモニタするための調光セ
ンサであり、122は調光センサにフィルム面の像を結
像する為のレンズである。123はXe管120の発光
量を直接モニタする為の受光素子である。
【0219】図21は第3の実施形態に於ける回路のブ
ロック図である。図2と対応する部材には同じ符号が付
されている。
【0220】同図に於いて113はストロボの発光制御
を行う為のストロボ発光回路である。この回路は図22
で詳細に説明する。
【0221】170は内蔵ストロボの発光モードを選択
するMODEスイッチで、外付けストロボのMODEス
イッチ248と同じ役目を行い、171は内蔵ストロボ
の設定パラメータを選択する為のSELスイッチであ
り、外付けストロボのSELスイッチ249と同じ役目
を行い、172は前記設定パラメータ設定値を増加させ
るためのアップスイッチであり、外付けストロボのスイ
ッチ250と同じ役目を行い、173は前記設定パラメ
ータ設定値を減少させるためのダウンスイッチであり、
外付けストロボのスイッチ251と同じ役目を行なう。
【0222】図22は113のストロボ発光制御回路の
内部を説明する回路図である。同図に於いて、121は
ストロボによるフィルム面反射光を受光してTTL調光
制御を行う為の受光センサ、123はXe管120の発
光を直接モニタする受光センサ、124は電源であると
ころの電池、125は公知のDC−DCコンバータであ
り、電池電圧を数100Vに昇圧する。
【0223】126は発光エネルギーを蓄積するメイン
コンデンサ、127、128は抵抗であり、メインコン
デンサ126の電圧を所定比に分圧する。129は発光
電流を制限する為の第1コイル、130は発光停止時に
コイル129に発生する逆起電圧を吸収する第1のダイ
オード。
【0224】131はトリガ発生回路、132はIGB
Tなどの発光制御回路、133はデータセレクタであ
り、Y0、Y1の2入力の組み合わせにより、D0、D
1、D2を選択してYに出力する。
【0225】134はワイヤレスパルス発光時にXe管
120の発光量を調停する為のコンパレータ、135は
TTL調光制御時に所定の発光量でXe管120の発光
量を調停する為のコンパレータ、136は受光センサ1
23に流れる微少電流を増幅すると共に光電流を電圧に
変換する測光回路、137は受光センサ121で受光し
た被写体反射光を積分する為の積分回路である。
【0226】このカメラ内蔵のストロボの回路構成は、
基本的に第1の実施形態で説明したストロボの構成から
サイリスタによるスイッチング回路(208〜223)
を除いたものと同じ構成なので、説明を省略する。
【0227】次に、図23は第3の実施形態におけるス
トロボシステムを用いた撮影例を示す図であり、カメラ
の内蔵ストロボを用いて1台スレーブストロボの制御を
行う例である。
【0228】第3の実施形態では、カメラに内蔵したス
トロボが第1の実施形態と同様に、スレーブストロボを
制御する為のワイヤレス光信号を発生し、カメラ本体か
ら離した位置に配置されるスレーブストロボに制御情報
を送信し、ワイヤレススレーブ撮影が可能になるもので
ある。
【0229】図24はワイヤレスモード時のカメラのモ
ニター用LCD42の表示例であり、ストロボ制御モー
ドを表示した例である。
【0230】A)は2灯自動調光撮影時の表示であり、
B)は2灯マニュアル発光時の表示であり、C)は2灯
マルチ発光時の表示である。
【0231】同図において、141はシャッタースピー
ド設定値、142は絞り設定値、143はフィルム撮影
枚数表示、144は発光モード表示、145はワイヤレ
スモード表示、146は高速シンクロ表示、147はチ
ャネル表示、148はA:B光量比設定モードである事
を示す表示、149はA:Bの光量比の表示であり、1
50はA:Bの光量比設定値を示す表示である。
【0232】151はストロボマニュアル発光モード時
はグループAストロボの発光量であり、152は同様に
グループBストロボの発光量であり、ストロボマルチ発
光モード時はグループAストロボのマルチ発光1発当た
りの発光量であり、152は同様にグループBストロボ
の発光量である。153はストロボマルチ発光時の発光
回数であり、154は発光周波数である。
【0233】図24で示した様に、カメラ本体は基本的
に第1の実施形態でしめしたワイヤレスマスターストロ
ボと同一の動作が可能となっているが、表示部材の都合
上、カメラ本体からはグループAとグループBの2グル
ープのスレーブストロボのみ制御が出来る様になってい
る。
【0234】なお、第3の実施の形態における動作は、
基本的に第1、第2の実施の形態で説明したマスターモ
ードに設定した外付けストロボの動作をカメラ内蔵のX
e管120をカメラマイコン100が制御を行っている
のみなので、詳しい動作は省略する。また、その効果は
第1、第2の実施の形態と同様の効果が得られる事は言
うまでもない。
【0235】(発明と実施の形態の対応)以上の実施形
態に於いて、カメラ内蔵ストロボのXe管120または
マスターモードにセットした外付けストロボのXe管1
9がストロボ制御情報をスレーブストロボに送信する送
信手段に相当し、スレーブモードにセットした外付けス
トロボの受光素子246と受光回路257が制御情報の
受信手段に相当し、外付けマイコンのXe管19が閃光
発光手段に相当し、外付けストロボのマイコン238が
発光制御手段に相当し、マスターモードにセットした外
付けストロボのSELスイッチ249と+スイッチ25
0、―スイッチ251またはカメラ本体のSELスイッ
チ170と+スイッチ171、―スイッチ172がマル
チ発光の周波数の設定手段に相当し、マスターモードに
セットした外付けストロボのマイコン238または内蔵
ストロボを持つカメラのマイコン100が発光回数演算
手段に相当する。
【0236】
【発明の効果】以上説明した様本発明では以下の効果が
ある。
【0237】1)カメラ側に位置するワイヤレス制御装
置は、マルチ発光に関する発光周波数を設定するととも
に、カメラで設定されたシャッター速度と前記発光周波
数に基づき発光回数を演算し、発光周波数、発光回数を
含むストロボ制御情報をスレーブストロボに送信し、ス
レーブストロボは該情報を受信して発光制御を行う事に
より、カメラとストロボの間を通信ケーブルで接続しな
くとも、あるいはカメラからはなれた位置にあるストロ
ボまででかけて発光周波数、発光回数などのパラメータ
を設定しなくても、簡単にマルチ発光撮影を行う事がで
きる効果がある。
【0238】2)マルチ発光回数を手動で設定した場合
に、設定ミスにより発光回数がシャッター開時間より多
くなってしまう場合でも、実際に発光すべき回数を前記
演算でもとめた発光回数により補正する事により、シャ
ッター開時間に同期したワイヤレスマルチ発光を行う事
が出来る効果がある。
【0239】3)カメラ側に位置するワイヤレス制御装
置は、マルチ発光に関する発光周波数を設定するととも
に、該情報を含むストロボ制御情報をスレーブストロボ
に送信し発光開始を指示し、スレーブストロボは該情報
を受信して発光制御を行うとともに、前記ワイヤレス制
御装置はシャッターの終了に伴い発光停止信号をスレー
ブストロボに送信し、スレーブストロボは該信号を受信
して発光を停止する事により、カメラとストロボの間を
通信ケーブルで接続しなくとも、あるいはカメラからは
なれた位置にあるストロボまででかけて発光周波数、発
光回数などのパラメータを設定しなくても、簡単にマル
チ発光撮影を行う事ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態におけるストロボ制御
カメラシステムの横断面図
【図2】図1のカメラとレンズの電気的構成を示す電気
回路ブロック図
【図3】図1のストロボの電気的構成を示す電気回路ブ
ロック図
【図4】本発明の第1実施の形態のストロボの外観図
【図5】本発明の第1の実施の形態の撮影例
【図6】本発明の第1の実施の形態の撮影例
【図7】本発明の第1の実施の形態の撮影例
【図8】本発明の第1実施の形態におけるストロボの表
示例
【図9】本発明の第1実施の形態におけるストロボの表
示例
【図10】本発明の第1実施の形態におけるストロボの
表示例
【図11】本発明の第1実施の形態におけるワイヤレス
通信を説明するタイミングチャート
【図12】本発明の第1実施の形態におけるワイヤレス
通信コマンドを説明する図
【図13】本発明の第1実施の形態におけるスレーブス
トロボの動作説明するフローチャート
【図14】本発明の第1実施の形態におけるカメラとス
トロボの動作を説明するフローチャート
【図15】本発明の第1実施の形態におけるカメラとス
トロボの動作を説明するフローチャート
【図16】本発明の第1実施の形態におけるカメラとス
トロボの動作を説明するタイミングチャート
【図17】本発明の第2実施の形態におけるカメラとス
トロボの動作を説明するフローチャート
【図18】本発明の第2実施の形態におけるカメラとス
トロボの動作を説明するフローチャート
【図19】本発明の第2実施の形態におけるカメラとス
トロボの動作を説明するタイミングチャート
【図20】本発明の第3実施の形態におけるカメラの横
断面図
【図21】図20のカメラとレンズの電気的構成を示す
電気回路ブロック図
【図22】図20のカメラ内蔵ストロボの電気的構成を
示す電気回路ブロック図
【図23】本発明の第3実施形態における撮影例
【図24】本発明の第3実施形態におけるカメラの表示
【符号の説明】
19、120 キセノン管 100 カメラマイコン 238 ストロボマイコン 212 発光制御回路 256 フォトダイオード 240 液晶表示装置

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラを含むマスター送信装置と、前記
    マスター送信装置から離れた位置に配置されたスレーブ
    ストロボ装置とを有し、前記マスター送信装置から前記
    スレーブストロボ装置へ通信される発光制御情報により
    発光制御を行うストロボシステムにおいて、 前記マスター送信装置は、発光制御情報がマルチ発光モ
    ードの場合、シヤッター開放時間と設定した発光周波数
    により発光回数を求める発光回数演算手段と、前記発光
    回数演算手段で求めた発光回数を含む情報を前記発光制
    御情報として送信する送信手段とを有し、 前記スレーブストロボ装置は、受信したマルチ発光モー
    ドでの発光回数情報に基づいて閃光手段を指定回数でマ
    ルチ発光させる発光制御手段を有することを特徴とする
    ストロボシステム。
  2. 【請求項2】 カメラを含むマスター送信装置と、前記
    マスター送信装置から離れた位置に配置されたスレーブ
    ストロボ装置とを有し、前記マスター送信装置から前記
    スレーブストロボ装置へ通信される発光制御情報により
    発光制御を行うストロボシステムにおいて、 前記マスター送信装置は、発光制御情報がマルチ発光モ
    ードの場合、シヤッター開放時間と設定した発光周波数
    により発光回数を求める発光回数演算手段と、手動で発
    光回数を設定する手動発光回数設定手段と、前記発光回
    数演算手段で求めた第1発光回数と前記手動発光回数設
    定手段で設定した第2発光回数とを比較し、第1発光回
    数を限度として第2発光回数を含む情報を前記発光制御
    情報として送信する送信手段とを有し、 前記スレーブストロボ装置は、受信したマルチ発光モー
    ドでの発光回数情報に基づいて閃光手段を指定回数でマ
    ルチ発光させる発光制御手段を有することを特徴とする
    ストロボシステム。
  3. 【請求項3】 カメラを含むマスター送信装置と、前記
    マスター送信装置から離れた位置に配置されたスレーブ
    ストロボ装置とを有し、前記マスター送信装置から前記
    スレーブストロボ装置へ通信される発光制御情報により
    発光制御を行うストロボシステムにおいて、 前記マスター送信装置は、発光制御情報がマルチ発光モ
    ードの場合、設定した発光周波数の情報と発光停止信号
    の情報を時系列で送信する送信手段とを有し、 前記スレーブストロボ装置は、受信したマルチ発光モー
    ドでの発光周波数情報に基づいて閃光手段を発光停止信
    号を受信するまでマルチ発光させる発光制御手段を有す
    ることを特徴とするストロボシステム。
  4. 【請求項4】 前記マスター送信装置は、カメラと、カ
    メラに装着されるストロボ装置で構成されることを特徴
    とする請求項1、2又は3記載のストロボシステム。
  5. 【請求項5】 前記マスター送信装置は、カメラと、カ
    メラに内蔵されるストロボ装置で構成されることを特徴
    とする請求項1、2又は3記載のストロボシステム。
  6. 【請求項6】 カメラに内蔵されるまたは装着され、ス
    トロボ制御情報をスレーブストロボに送信する送信手段
    を持つワイヤレスストロボ制御装置と、制御情報の受信
    手段と、閃光発光手段と、前記受信した制御情報に応じ
    て前記閃光発光手段を制御する発光制御手段を持つスレ
    ーブストロボからなるストロボシステムにおいて、 前記ワイヤレス制御装置は、マルチ発光の周波数の設定
    手段と、設定されたシャッター開放時間と、前記マルチ
    発光の周波数から発光回数を演算する発光回数演算手段
    と、前記発光回数演算手段で演算された発光回数に関す
    るストロボ制御情報を前記送信手段を介してスレーブス
    トロボ装置へ送信し、 前記スレーブストロボ装置は前記受信したストロボ制御
    情報の発光回数に関する情報をもとに指定された回数の
    マルチ発光を行う事を特徴するストロボシステム。
  7. 【請求項7】 前記演算手段により演算される発光回数
    はシャッター開放時間とマルチ発光の周波数の積により
    求める事を特徴とする請求項6記載のストロボシステ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記送信手段は閃光発光手段である事を
    特徴とする請求項6記載のストロボシステム。
  9. 【請求項9】 カメラに内蔵されるまたは装着され、ス
    トロボ制御情報をスレーブストロボ装置に送信する送信
    手段を持つワイヤレスストロボ制御装置と、制御情報の
    受信手段と、閃光発光手段と、前記受信した制御情報に
    応じて前記閃光発光手段を制御する発光制御手段を持つ
    スレーブストロボ装置からなるストロボシステムにおい
    て、 前記ワイヤレス制御装置は、マルチ発光の周波数の設定
    手段と、設定されたシャッター開放時間と、前記マルチ
    発光の周波数から発光回数を演算する発光回数演算手段
    と、発光回数の手動設定手段をもち、前記発光回数演算
    手段は、前記演算手段で演算された発光回数と、手動で
    設定された発光回数を比較し、手動で設定された発光回
    数が、前記演算手段で演算された発光回数よりも大きい
    場合は、前記演算手段で演算された発光回数を、制御発
    光回数として設定し、該発光回数に関する情報を含むス
    トロボ制御情報を前記送信手段を介してスレーブストロ
    ボ装置へ送信し、 前記スレーブストロボ装置は前記受信したストロボ制御
    情報の内の、発光回数に関する情報をもとに指定された
    回数のマルチ発光を行う事を特徴とするストロボシステ
    ム。
  10. 【請求項10】 前記演算手段により演算される発光回
    数はシャッター開放時間とマルチ発光の周波数の積によ
    り求める事を特徴とする請求項9記載のストロボシステ
    ム。
  11. 【請求項11】 前記送信手段は閃光発光手段である事
    を特徴とする請求項9記載のストロボシステム。
  12. 【請求項12】 カメラに内蔵されるまたは装着され、
    ストロボ制御情報をスレーブストロボに送信する送信手
    段を持つワイヤレスストロボ制御装置と、制御情報の受
    信手段と、閃光発光手段と、前記受信した制御情報に応
    じて前記閃光発光手段を制御する発光制御手段を持つス
    レーブストロボからなるストロボシステムにおいて、 前記ワイヤレス制御装置は、マルチ発光の周波数の設定
    手段をもち、前記発光周波数に関する情報を含むストロ
    ボ制御情報を前記送信手段を介して、シャッターの走行
    前にスレーブストロボへ送信するとともに、撮影の終了
    にともない、発光停止信号を送信し、 前記スレーブストロボは前記受信したストロボ制御情報
    の内の、発光周波数に関する情報をもとに前記発光制御
    手段によりマルチ発光を行うとともに、前記発光停止信
    号を受信する事によりマルチ発光を停止する事を特徴と
    するストロボシステム。
  13. 【請求項13】 前記送信手段は閃光発光手段である事
    を特徴とする請求項12記載のストロボシステム。
  14. 【請求項14】 前記発光制御情報は、マルチ発光モー
    ドを指示する情報と、発光周波数を示す情報と、前記発
    光回数を示す情報と、発光量を示す情報を含むことを特
    徴とする請求項1、2、6又は9に記載のストロボシス
    テム。
  15. 【請求項15】 前記発光制御情報は、マルチ発光モー
    ドを指示する情報と、発光量を示す情報を含むことを特
    徴とする請求項3、12に記載のストロボシステム。
  16. 【請求項16】 前記発光量は、複数のグループのスレ
    ーブストロボ装置を個別の発光条件で発光させる多灯制
    御モードが選択された時に、おのおののグループに独立
    した発光量が与えられることを特徴とする請求項1、
    2、3、6、9または12に記載のストロボシステム。
  17. 【請求項17】 前記スレーブストロボ装置は、前記多
    灯制御モードが選択された時に、前記受信手段により受
    信した前記発光制御情報に含まれる複数の発光量を示す
    情報のうち、自らのグループに合致する発光量を用いて
    発光制御が行われることを特徴とする請求項1、2、
    3、6、9又は12に記載のストロボシステム。
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