JP2000089245A - 空間光変調素子、及び該空間光変調素子を備えた画像記憶装置 - Google Patents

空間光変調素子、及び該空間光変調素子を備えた画像記憶装置

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JP2000089245A
JP2000089245A JP26211598A JP26211598A JP2000089245A JP 2000089245 A JP2000089245 A JP 2000089245A JP 26211598 A JP26211598 A JP 26211598A JP 26211598 A JP26211598 A JP 26211598A JP 2000089245 A JP2000089245 A JP 2000089245A
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Toshifumi Osawa
敏文 大沢
Mineto Yagyu
峰人 柳生
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 書き込み光以外の外光によって画像が記憶さ
れることを防止する。 【解決手段】 画像を書き込んだ後、図示のように外光
が照射されている状態で電圧(書き込み電圧とは逆極性
の電圧)を印加する。これにより、第1電荷発生層22
や第2電荷発生層24にて発生したキャリア(電子やホ
ール)は輸送され、外光が照射されている部分だけ液晶
分子10の配向状態が元に戻る。これにより、画像書き
込み時に外光の照射により書き込まれていたノイズ画像
が除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光によって書き込
んだ画像を記憶し再生できる空間光変調素子、及び該空
間光変調素子を備えた画像記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光によって書き込んだ画像を
記憶し再生できる画像記憶装置が、特開平9−1573
2号公報等に記載されている。
【0003】図1は、従来の画像記憶装置の構造の一例
を示す図であるが、この画像記憶装置は、空間光変調素
子(以下、“SLM”とする)1と、SLM1の一側
(図示上側)から書き込み光(図2参照)や読み出し光
を照射する光源(不図示)と、を備えている。
【0004】このうち、SLM(Spatial Li
ght Modulator)1は一対のガラス基板2
a,2bを備えており、これらのガラス基板2a,2b
の外面には偏光板3a,3bが貼付されている。なお、
これらの偏光板3a,3bは、偏光方向が直交してクロ
スニコルタイプとなるように貼付されている。
【0005】また、一方のガラス基板2aの内面には、
カラーフィルター4や透明電極5aや電荷発生層(CG
層)6や電荷輸送層(CT層)7が順に積層されてお
り、他方のガラス基板2bの内面には、透明電極5bや
配向膜9が積層されている。さらに、これらのガラス基
板2a,2bの間隙には、強誘電性液晶(FLC)等か
らなる液晶層10が挟持されている。
【0006】ここで、カラーフィルター4には純色また
は補色のものが用いられ、透明電極5a,5bには、例
えばITO(インジウム ティン オキサイド、インジ
ウムスズ酸化物)が用いられ、CG層6には、例えばア
ゾ顔料等の有機化合物が用いられ、CT層7には、例え
ばトリフェニルアミン等の有機化合物等が用いられてい
る。
【0007】次に、画像記憶装置の作用について説明す
る。
【0008】まず、図2に示すように、透明電極5a,
5bの間に書き込み用電圧を印加すると共に書き込み光
をSLM1に照射する。なお、書き込み用電圧は、図3
にて示す+V2のように、電圧印加だけでは液晶分子の
配向が変化しない電圧値が選ばれる(詳細は後述)。
【0009】すると、照射された書き込み光は、偏光板
3aやガラス基板2aを透過した後でカラーフィルター
4にて色分解され、色分解された光は、透明電極5aを
透過してCG層6に到達する。そして、このCG層6に
おいてはキャリア(電子やホール)が発生する。発生し
た電子は外部からの印加電圧の極性に応じて外部電源側
に電流となって流れ、発生したホールはCT層7を図示
矢印のように移動する。但し、液晶層10は導電性が低
いことから、移動してきたホールは、液晶層10中を移
動できず、CT層7に残存する。
【0010】したがって、書き込み光の照射を受けてキ
ャリアが発生した部分においては、容量分圧された電圧
値よりも高い電圧が液晶層10に印加されることにな
り、液晶分子の配向状態が変化する。なお、上述のよう
にして発生するキャリアの量は、光強度が大きくなれば
増えるため、液晶層10中の配向角度が変化する分子の
量は、光強度が大きい程大きくなる。また、書き込み光
は、上述のようにカラーフィルター4によって色分解さ
れる。したがって、液晶層10には、書き込み光の色情
報や光強度に応じた画像が書き込まれることとなる。
【0011】ここで、カラーフィルター4に純色タイプ
のものを用い、書き込み光が青い光であった場合を考察
する。
【0012】この場合、書き込み光は、ブルーのフィル
ター部(図2に符号Bで示す部分)のみを透過し、該フ
ィルター部が配置された部分のCG層6においてのみキ
ャリアが発生する(すなわち、グリーンのフィルター部
Gが配置された部分や、レッドのフィルター部Rが配置
された部分ではキャリアは発生しない)。したがって、
液晶層10において液晶分子の配向角度が変化する部分
は、ブルーのフィルター部Bが配置された部分に限られ
る。
【0013】このようにして画像が書き込まれたら、両
透明電極間への電圧印加を停止する。これにより、SL
M1に光を照射しても新たな画像の書き込みは行われ
ず、液晶分子は、電圧印加時の配向を維持する。つま
り、画像はSLM1に記憶される。
【0014】この状態で、読み出し光をSLM1に照射
すると、記憶されていた画像がSLM1に映し出され、
該画像を鑑賞することができる。
【0015】そして、記憶されている画像をSLM1か
ら消去するには、光を照射しない状態で書き込み時とは
逆向きの電圧−V0を両透明電極間へ印加すれば良い。
【0016】次に、上述のような画像記憶装置の作用
を、液晶層10の濃度(透過率)と印加電圧(書き込み
電圧)との関係から考察する。
【0017】図3は、液晶層10の濃度(透過率)と印
加電圧(書き込み電圧)との関係を示す図であるが、印
加電圧を+V1(すなわちCG層6側を液晶層10側よ
り高い電圧)とすると、該印加電圧が容量分圧された電
圧が液晶層10に印加され、液晶分子は全ての光を遮断
する方向に配向される。なお、この状態で電圧印加を解
除して印加電圧を0Vとしても、液晶分子の角度は変化
しない。
【0018】ここで、容量分圧とは、透明電極5a,5
b間に印加される電圧を、透明電極間に配置される層
(図2の場合には、液晶層10とCG層6及びCT層
7)の容量値で分圧することをいう(以下、同じ)。
【0019】これに対して、印加電圧を−V0(すなわ
ち液晶層10側をCG層6側より高い電圧)にすると、
該印加電圧が容量分圧された電圧が液晶層10に印加さ
れ、液晶分子は全ての光を透過する方向に配向される。
なお、この状態で電圧印加を解除して印加電圧を0Vと
しても、液晶分子の角度は変化しない。
【0020】ところで、上述した画像記憶装置において
は、画像書き込み時には+V2なる電圧が透明電極間に
印加される。書き込み光を照射しない状態においては、
この電圧印加だけでは液晶層10の濃度は低いままであ
るが、書き込み光を照射すると、+V2から+V1への
立ち上がり部分が図示矢印の方向へ移動することと等価
となり、液晶層10の濃度が高くなる。
【0021】ところで、上述した書き込み光は、光源か
らの光を写真フィルムに透過させて作られるが、この場
合、 写真フィルムとしてネガフィルムを用い、SLM1
にてポジ像に反転する方式と、 写真フィルムとしてポジフィルムを用い、SLM1
にてポジ像をそのまま表示する方式と、がある。ここ
で、上記の方式のものには、偏光板3a,3bの偏光
方向と液晶分子の配向角度を適宜選ぶことにより、電圧
の印加前は透過すなわち濃度が低い状態で電圧の印加後
は非透過すなわち濃度が高い状態となるタイプのSLM
を用い、上記の方式のものには、電圧の印加前は非透
過すなわち濃度が高い状態で電圧の印加後は透過すなわ
ち濃度が低い状態となるタイプのSLMを用いる。
【0022】ここで、上記の方式であって、かつ、書
き込み光が青い光であったとすると、ブルーのフィルタ
ー部Bが配置された部分の液晶層10において濃度が高
くなり(非透過となり)、他の色のフィルター部G,R
が配置された部分は濃度が低いまま(透過状態のまま)
であり、鑑賞光としてはグリーンとレッドの合成光すな
わちイエローとなり、画像の色が反転される結果に至
る。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところで、書き込み用
電圧を印加している画像書き込み時に書き込み光以外の
光(例えば部屋の照明や自然光であり、以下“外光”と
する)がSLM1に照射されていると、該外光によって
もCG層6にてキャリアが発生してしまい、書き込み画
像のS/Nを劣化させるという問題があった。
【0024】なお、このような問題を回避するには、画
像書き込み時にSLM1を覆うように遮光部材を配置し
て外光を遮断すれば良いが、この遮光部材は画像読み出
し時にはSLM1から退避させて画像鑑賞を可能とする
必要があり、装置の大型化やコストアップを引き起こす
という問題があった。
【0025】そこで、本発明は、外光による余分な画像
を除去して良好な画像を得る画像記憶装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0026】また、本発明は、大型化やコストアップを
防止する画像記憶装置を提供することを目的とするもの
である。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は上記事情を考慮
してなされたものであり、少なくとも光半導体層と液晶
層とを一対の透明電極にて挟んで構成された空間光変調
素子において、前記光半導体層は、可視光域において略
透明かつ感度を有し、かつ両極性の電圧印加時において
キャリアの輸送能力を有する、ことを特徴とする。
【0028】また、本発明は、間隙を開けて配置された
一対の透光性基材、これら透光性基材の間に配置された
一対の透明電極、これらの透明電極の間に配置された液
晶層及び光半導体層、からなる空間光変調素子と、画像
情報を持った書き込み光を該空間光変調素子に照射する
書き込み光照射手段と、読み出し光を前記空間光変調素
子に照射する読み出し光照射手段と、を備え、かつ、光
によって書き込んだ画像を記憶し再生する画像記憶装置
において、前記光半導体層は、可視光域において略透明
かつ感度を有し、光の照射を受けてキャリアを発生する
と共にキャリアの輸送能力を有するものであって、前記
一対の透明電極に印加されたと同じ極性の電圧を前記液
晶層に印加するものであり、かつ、前記書き込み光照射
手段によって書き込み光を照射する際には前記透明電極
の間に一の極性の電圧を印加して画像を書き込み、前記
書き込み光の照射を中止した後に前記透明電極の間に他
の極性の電圧を印加する、ことを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図4乃至図14を参照し
て、本発明の実施の形態について説明する。
【0030】本実施の形態に係る画像記憶装置20は、
図4に示すように空間光変調素子(以下、“SLM”と
する)21を備えている。このSLM21は、間隙を開
けて配置された一対の透光性基材2a,2bと、これら
透光性基材2a,2bの間に配置された一対の透明電極
5a,5bと、を備えており、これらの透明電極5a,
5bの間には液晶層10が配置されている。
【0031】そして、前記一対の透明電極5a,5bの
間には光半導体層A(図4乃至図14において符号A1
〜A5にて図示)が配置されている。この光半導体層A
は、可視光域において略透明かつ感度を有し、光の照射
を受けてキャリアを発生すると共に両極性の電圧印加時
においてキャリアの輸送能力を有するものであって例え
ば有機半導体を挙げることができ、前記一対の透明電極
5a,5bに印加されたと同じ極性の電圧を液晶層10
に印加するものである。
【0032】この光半導体層Aは、 * 図4乃至図6に符号A1で示すように、光の照射を
受けてキャリアを発生する第1の電荷発生層22、ホー
ル輸送性の電荷輸送層23、及び光の照射を受けてキャ
リアを発生する第2の電荷発生層24の3層構成とし、
一方の透明電極5aと液晶層10との間に配置しても良
く、 * 図8乃至図10に符号A2及びA3で示すように、
一方の透明電極5aと液晶層10との間、並びに他方の
透明電極5bと液晶層10との間にそれぞれ配置し、一
方の光半導体層A2を、光の照射を受けてキャリアを発
生する第1の電荷発生層32と、ホール輸送性の第1の
電荷輸送層33との2層構成とし、他方の光半導体層A
3を、光の照射を受けてキャリアを発生する第2の電荷
発生層34と、ホール輸送性の第2の電荷輸送層35と
の2層構成としても良く、 * 図11乃至図13に符号A4で示すように、光の照
射を受けてキャリアを発生する電荷発生層42、及びホ
ールと電子とを輸送できる両極性の電荷輸送層43、の
2層構成とし、一方の透明電極5aと液晶層10との間
に配置しても良く、 * 図14に符号A5で示すように、電荷輸送層52中
に電荷発生物質53を分散または溶解させてた単層にて
感光体層を構成し、一方の透明電極5aと液晶層10と
の間に配置、しても良い。
【0033】また、この画像記憶装置20は書き込み光
照射手段(不図示)を備えており、画像情報を持った書
き込み光をSLM21の一側(図示上側)に照射するよ
うになっている(図4参照)。さらに、この画像記憶装
置20は読み出し光照射手段(不図示)を備えており、
SLM21に対して読み出し光を照射するようになって
いる。
【0034】なお、透光性基板2a,2bの外面に偏光
板3a,3bを貼付すると良い。また、SLM21にカ
ラーフィルター4を配置すると共に、前記書き込み光照
射手段がカラー光を照射するようにしてもよい。
【0035】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。
【0036】まず、図5に示すように、画像情報を持っ
た書き込み光をSLM21に照射すると共に、透明電極
5a,5bの間に一の極性の書き込み電圧を印加する。
ここで、書き込み用電圧としては、図3にて示す+V2
のように、電圧印加だけでは液晶分子の配向が変化しな
い電圧値が選ばれる。照射された書き込み光は透光性基
材2aや透明電極5aや光半導体層Aを透過し、光半導
体層A(但し、書き込み光が照射された部分)において
は書き込み光の光強度に応じた量だけキャリア(電子や
ホール)が発生すると共に輸送され、液晶層10(但
し、書き込み光が照射された部分)には、前記一対の透
明電極5a,5bに印加されたと同じ極性の電圧であっ
て、容量分圧された電圧値よりも高い電圧が印加され
る。これにより、液晶分子の配向状態が変化し、液晶層
10には、光強度に応じた画像が書き込まれることとな
る。
【0037】ところで、このような画像書き込み時に書
き込み光以外の光(例えば部屋の照明や自然光であり、
以下“外光”とする)が照射されていると、書き込み光
による画像だけでなく外光による余分な画像(以下、
“ノイズ画像”とする)も書き込まれることとなるが、
このノイズ画像は以下の操作によって除去される。
【0038】すなわち、画像の書き込みが終了した時点
で書き込み光の照射を中止すると共に、書き込み時とは
逆向きの電圧(他の極性の電圧)を両透明電極間へ印加
する(図6参照)。この電圧としては、図7にて示す−
V3ように、電圧の印加だけでは画像の消去すなわち液
晶分子の配向変化が起こらない電圧値が選ばれる。この
状態で、画像書き込み時と同じ外光が照射されている
と、光半導体層A(但し、外光が照射された部分)にお
いては外光の光強度に応じた量だけキャリア(電子やホ
ール)が発生すると共に輸送され、液晶層10(但し、
外光が照射された部分)には、前記一対の透明電極5
a,5bに印加されたと同じ極性の電圧であって、容量
分圧された電圧値よりも高い電圧が印加され、ノイズ画
像が除去されて書き込み光による画像のみが表示される
こととなる。
【0039】その後、両透明電極間への電圧印加を停止
すると、SLM21に光を照射しても新たな画像の書き
込みは行われず、液晶分子は、電圧印加時の配向を維持
する。つまり、画像はSLM21に記憶される。
【0040】この状態で、読み出し光をSLM21に照
射すると、記憶されていた画像がSLM21に映し出さ
れ、該画像を鑑賞することができる。
【0041】なお、記憶されている画像をSLM21か
ら消去するには、光は照射せずに、書き込み時とは逆向
きの電圧−V0を両透明電極間へ印加すれば良い。
【0042】次に、本実施の形態の効果について説明す
る。
【0043】本実施の形態によれば、ノイズ画像を除去
でき、良好な画像を得ることができる。
【0044】また、上記従来例にて述べたような遮光部
材が不要となり、装置の大型化やコストアップを解消で
きる。
【0045】
【実施例】(実施例1)本実施例に係る画像記憶装置2
0においては、図4に示すように、光半導体層A1を、
第1の電荷発生層22(以下、“第1CG層22”とす
る)、ホール輸送性の電荷輸送層23(以下、“CT層
23”とする)及び第2の電荷発生層24(以下、“第
2CG層24”とする)の3層にて構成し、これを一方
の透明電極5aと液晶層10との間に配置した。
【0046】また、透光性基板2a,2bとしてはガラ
ス基板を用い、ガラス基板2a,2bの外面には偏光板
3a,3bを貼付した。さらに、一方のガラス基板2a
の表面にはカラーフィルター4を配置した。それ以外の
空間光変調素子(以下、“SLM”とする)21につい
ての構成は、上記発明の実施の形態と同様である。
【0047】次に、図15及び図16を参照して、本実
施例に係る画像記憶装置20の全体構造について説明す
る。
【0048】本画像記憶装置20は、上述のような構造
のSLM21を備えているが、このSLM21は、図1
5(a) に示すように、開口部60aを有するケース60
に、開口部60aを閉塞するように取り付けられてい
る。また、ケース60の内部下方には書き込み用光源6
1が配置されており、この書き込み用光源61の上方に
は、集光レンズ62、拡散板63、フィルム64、及び
投影レンズ65が配置されていると共に、投影レンズ6
5の上方には、ミラー66が45度の角度で配置されて
いる。本実施例においては、これら書き込み用光源6
1、集光レンズ62、拡散板63、フィルム64、投影
レンズ65及びミラー66により書き込み光照射手段が
構成される。なお、書き込み用光源61は、例えばキセ
ノン管等の閃光発光管61aと反射傘61bとによって
構成されており、発光管61aは、図15(b) に示すよ
うに、フィルム上の画面の長手方向に沿うように配置さ
れている。また、フィルム64は、フィルムカートリッ
ジ64aから送り出されスプール64bに巻き取られる
構造のものである。ここで、フィルム64は、フィルム
カートリッジ64aに巻き取り収納されたものでなくと
も、単なるロール状のものや、シート状のものであって
も良い。
【0049】一方、SLM21の裏側上方及び下方には
一対の読み出し光源(読み出し光照射手段)67U,6
7Dが配置されており、これらの読み出し光源67U,
67DによってSLM21を全体的に照明するように構
成されている。この読み出し光源67U,67Dは、冷
陰極蛍光管等の発光源67aと、該発光源67aを覆う
ように配置された反射傘67b等を有しており、読み出
し画像の色再現が最適となるような分光特性のものが選
択される。ここで、読み出し光源67U,67Dは、照
明の均一性と明るさとが満足されるものであれば、図示
の配置位置に限るものではない。
【0050】また一方、SLM21の下方には、フォト
ダイオードやフォトトランジスタ等の光電変換素子から
なる外光センサー68が配置されており、SLM21に
照射される外光(装置20の外部からSLM21に照射
される光)の量を検出するように構成されている。ま
た、上述したミラー66は半透過構造であって、SLM
21に照射される書き込み光の一部がその裏側に透過す
るように構成されている。さらに、そのミラー66の裏
側には、レンズ70と、フォトダイオード又はフォトト
ランジスタ等の光電変換素子等からなる書き込み光量セ
ンサー69とが配置されており、ミラー66を透過する
光の量を検知することにより書き込み光の光量を検出す
るようになっている。ここで、レンズ70は、必要に応
じて省略することができる。また、外光センサー68や
書き込み光量センサー69は、書き込み光の光路を妨げ
ないで必要な光量の検出が可能であれば、他の位置に配
置しても良い。
【0051】一方、ケース60の前面であって、SLM
21の画面を鑑賞しながら操作しやすい位置には、表示
スイッチや駒送りスイッチからなる操作スイッチ71が
配置されている。また、SLM21の前面であって、開
口部60aを覆う位置には保護ガラス基板73が配置さ
れている。さらに、SLM21の背面側(読み出し光や
書き込み光が入射する側)には光制御手段74が配置さ
れており、画像書き込み時には光制御手段駆動手段83
によって光制御手段74に電圧を印加してこれを透過状
態とし、画像読み出し時には電圧の印加を中止して光制
御手段74を拡散状態とするようになっている。この光
制御手段74としては、例えば特開昭60−25268
7等に記載されている高分子分散型液晶を用いた光制御
板がある。
【0052】また一方、ケース60の内部の最下部に
は、マイクロコンピュータ等からなる制御手段80が配
置されている。以下、図16を参照して、この制御手段
80の周辺機器等について説明する。
【0053】符号81は、SLM21に画像を書き込ん
だり消去したりする場合に透明電極5a,5bに所定の
電圧を印加する電圧印加手段であって、符号82は、フ
ィルムカートリッジ64a又はスプール64bの回転軸
を駆動するモーター等のフィルム給送手段である。符号
83は、上述のように光制御手段74に電圧を印加する
光制御手段駆動手段である。
【0054】そして、制御手段80は、操作スイッチ7
1からの操作信号や各センサー68,69の出力信号に
応じて、電圧印加手段81やフィルム給送手段82や光
制御手段駆動手段83や読み出し光源67U,67Dや
書き込み用光源61を所定のプログラムに従って制御す
るようになっている。
【0055】次に、図17及び図18を参照して、本実
施例の作用について説明する。
【0056】不図示の電源スイッチがオンされると、制
御手段80は、必要なメモリや出力信号等の初期化を行
う(図17S1)。この段階では書き込み用光源61や
読み出し光源67U,67Dは消灯されており、電圧印
加手段81もOFFになっている。
【0057】フィルムカートリッジ64aが装填された
のを検知すると(図17S2)、フィルム給送手段82
に信号出力を行ってフィルムカートリッジ64aよりフ
ィルム64の送り出しを開始する(図17S3)。フィ
ルム64の撮影1駒目の画面が所定位置にセットされる
と(図17S4)、フィルム給送手段82への信号出力
を停止してフィルム送りを終了する(図17S5)。
【0058】この状態で、操作スイッチ71のうち表示
スイッチがオンされると(図17S6)、フィルム64
上の画像をSLM21へ書き込むシーケンスを行う(図
17S7)。
【0059】この画像書き込みシーケンスにおいては、
図18に示すように、t1の時間だけ+V1の電圧がS
LM21に印加され、その後、t2の時間だけ−V0の
電圧が印加される。この−V0の電圧の印加により、S
LM21にすでに画像が記憶されている場合でも該画像
が消去される。なお、+V1の電圧は、−V0の電圧と
の関係で液晶に直流成分が残らないようにするために−
V0の電圧とバランスをとるために印加するものであ
る。
【0060】次に、t3の時間だけ書き込み用光源61
をONにすると共に、SLM21には書き込み用電圧+
V2を印加する。ここで、書き込み用電圧としては、図
3にて示す+V2のように、電圧印加だけでは液晶分子
の配向が変化しない電圧値が選ばれる。
【0061】すると、書き込み光源61からの光は、集
光レンズ62及び拡散板63を透過してフィルム64を
略均一に照明し、フィルム64上に記録された画像が投
影レンズ65およびミラー66によってSLM21に結
像投影される。つまり、書き込み光が、画面エリアのサ
イズに見合う大きさでSLM21に照射される。ここ
で、書き込み用光源61の発光量については書き込み光
量センサー69の出力に応じて最適となるように制御さ
れる。また、光制御手段駆動手段83によって光制御手
段80に電圧が印加され、光制御手段80は透過状態と
されている。
【0062】すると、書き込み光は、図5に示すよう
に、偏光板3aやガラス基板2aを透過した後でカラー
フィルター4にて色分解され、色分解された光は、透明
電極5aや第1CG層22やCT層23や第2CG層2
4を透過する。そして、第1CG層22や第2CG層2
4においてはキャリア(電子やホール)が発生する。
【0063】そして、第1CG層22にて発生した電子
は外部からの印加電圧の極性に応じて外部電源側に電流
となって流れ、第1CG層22にて発生したホールはC
T層23を図示矢印のように移動する。また、CT層2
3はホール輸送性のため、第2CG層24にて発生した
電子は、CT層23を移動できずに第1CG層22から
移動してきたホールと結合してゆく。さらに、液晶層1
0は導電性が低いことから、第2CG層24にて発生し
たホールは、液晶層10中を移動できず、第2CG層2
4に残存する。
【0064】その結果、書き込み光の照射を受けてキャ
リアが発生した部分においては、容量分圧された電圧値
よりも高い電圧が液晶層10に印加されることになり、
液晶分子の配向状態が変化する。なお、上述のように発
生したキャリアの量は、光強度が大きくなれば増えるた
め、液晶に印加される電圧は光強度が大きい程大きくな
る。これにより、液晶層10には、書き込み光の色情報
と光強度に応じた画像が書き込まれることとなる。
【0065】ところで、このような画像書き込み時に外
光が照射されていると、書き込み光による画像だけでな
くノイズ画像も書き込まれることとなるが、このような
ノイズ画像は以下の操作によって除去される。
【0066】すなわち、画像の書き込みが終了した時点
で書き込み光の照射を中止すると共に、書き込み時とは
逆向きの電圧−V3を両透明電極間へ印加する(図6及
び図18参照)。なお、電圧−V3としては、図7にて
示すように電圧の印加だけでは画像の消去すなわち液晶
分子の配向変化が起こらない電圧値が選ばれる。この状
態で、画像書き込み時と同じ外光が照射されていると、
図6に示すように、第1CG層22と第2CG層24と
ではその光強度に応じてキャリア(電子やホール)が発
生する。そして、第1CG層22にて発生したホールは
外部からの印加電圧の極性に応じて外部電源側に電流と
なって流れるが、CT層23はホール輸送性のため、第
1CG層22にて発生した電子はCT層23の方には移
動できずに第1CG層22内にとどまる。一方、第2C
G層24にて発生したホールは印加電圧の極性に従って
CT層23内を図示矢印のように移動して第1CG層2
2内にとどまっていた電子と結合してゆく。また、液晶
層10は導電性が低いことから、第2CG層24にて発
生した電子は、液晶層10中を移動できず、第2CG層
24に残存する。
【0067】その結果、外光の照射を受けてキャリアが
発生した部分においては、容量分圧された電圧値よりも
高い電圧が液晶層10に印加されてノイズ画像が消去さ
れ、SLM21には書き込み光による画像のみが表示さ
れることとなる。
【0068】その後、両透明電極間への電圧印加を停止
すると、SLM21に光を照射しても新たな画像の書き
込みは行われず、液晶分子は、電圧印加時の配向を維持
する。つまり、画像はSLM21に記憶される。
【0069】この状態で、読み出し光をSLM21に照
射すると、記憶されていた画像がSLM21に映し出さ
れ、該画像を鑑賞することができる。ここで、画像読み
出しに際しては、制御手段80が、外光センサー68の
出力を読み込んで外光の光量の情報を得(図17S
8)、外光の光量の情報に基づいて最適な明るさとなる
ように読み出し光源67U,67Dを点灯させる(図1
7S9)。
【0070】なお、操作スイッチ71のうち駒送りスイ
ッチ及び表示スイッチの両方がOFFの場合には、読み
出し光源67U,67Dを消灯させる。これでSLM2
1に記憶されている画像は見えなくなる(図17S1
2)。
【0071】次に、SLM21の各電極に画像書き込み
時とは逆極性の電圧−V0を印加するように電圧印加手
段81に制御信号を出力する(図17S13)。これで
SLM21に記憶されていた画像は消去される。
【0072】次に、フィルム給送手段82に信号出力を
行ってフィルム64の巻き戻しを開始する(図17S1
4)。フィルム64が全てカートリッジに巻き込まれて
巻き戻しが完了すると(図17S15)、フィルム給送
手段82への信号出力を停止してフィルム64の巻き戻
しを終了する(図17S16)。
【0073】一方、読み出し光源67U,67Dを点灯
させた段階(図17S9)で駒送りスイッチがオンされ
ていると、読み出し光源67U,67Dを消灯させる
(図17S17)。これでSLM21に記憶されている
画像は見えなくなる。その後、フィルム給送手段82に
信号出力を行ってフィルム64の巻き上げを開始し(図
17S18)、フィルム64の次の撮影画面が所定位置
にセットされると、フィルム給送手段82への信号出力
を停止してフィルム送りを停止する(図17S19、S
20)。そして、上述と同様に、画像の書き込み(図1
7S7)や、読み出し光源67U,67Dの点灯(図1
7S8,S9)が行われ、次の画像が鑑賞可能となる。
【0074】本実施例によれば、上記発明の実施の形態
と同様の効果を得ることができた。 (実施例2)本実施例に係る画像記憶装置30において
は、図8に示すように、一方の透明電極5aと液晶層1
0との間に光半導体層A2を配置すると共に、他方の透
明電極5bと液晶層10との間に光半導体層A3を配置
した。また、一方の光半導体層A2を、透明電極5aに
接するように配置した第1の電荷発生層32(以下、
“第1CG層32”とする)と、ホール輸送性の第1の
電荷輸送層33(以下、“第1CT層33”とする)と
の2層構成とし、他方の光半導体層A3を、透明電極5
bに接するように配置した第2の電荷発生層34(以
下、“第2CG層34”とする)と、ホール輸送性の第
2の電荷輸送層35(以下、“第2CT層35”とす
る)との2層構成とした。それ以外の構成は上記実施例
1と同様とした。
【0075】本実施例に係る空間光変調素子(以下、
“SLM”とする)31に、上記実施例1と同様に書き
込み光を照射すると共に書き込み電圧を印加する(図9
参照)。これにより、第1CG層32及び第2CG層3
4においてはキャリア(電子やホール)が発生する。
【0076】そして、第1CG層32にて発生した電子
は外部からの印加電圧の極性に応じて外部電源側に電流
となって流れ、第1CG層32にて発生したホールは第
1CT層33を図示矢印のように移動する。但し、液晶
層10は導電性が低いことから、第1CG層32にて発
生したホールは、液晶層10中を移動できず、第1CT
層33に残存する。また、第2CG層34にて発生した
ホールは、外部からの印加電圧の極性に応じて外部電源
側に電流となって流れる。さらに、第2CT層35はホ
ール輸送性のため、第2CG層34にて発生した電子
は、第2CT層35を移動できずに第2CG層34にと
どまる。
【0077】その結果、上記実施例1と同様に、液晶層
10には、光情報及び光強度に応じた画像が書き込まれ
ることとなる。
【0078】このような画像の書き込みが終了した時点
で、上記実施例1と同様に、書き込み光の照射を中止す
ると共に、書き込み時とは逆向きの電圧−V3を両透明
電極間へ印加する(図10参照)。この状態で、画像書
き込み時と同じ外光が照射されていると、第1CG層3
2及び第2CG層34においてはその光強度に応じた量
のキャリア(電子やホール)が発生する。そして、第1
CG層32にて発生したホールは外部からの印加電圧の
極性に応じて外部電源側に電流となって流れ、第1CT
層33はホール輸送性のため、第1CG層32にて発生
した電子は第1CT層33の方には移動できずに第1C
G層32内にとどまる。また、第2CG層34にて発生
したホールは印加電圧の極性に従って第2CT層35内
を図示矢印のように移動し、第2CG層34にて発生し
た電子は、外部からの印加電圧の極性に応じて外部電源
側に電流となって流れる。その結果、上記実施例1と同
様に、外光の照射を受けた部分においては、液晶分子の
配向状態が変化し、ノイズ画像が消去される。
【0079】なお、画像の読み出し及び消去は、実施例
1と同様の方法で行うことができる。
【0080】本実施例によれば、上記実施例1と同様の
効果を得ることができた。 (実施例3)本実施例に係る画像記憶装置40において
は、光半導体層A4を、図11に示すように、電荷発生
層42(以下、“CG層42”とする)と、ホール及び
電子の両方を輸送できる両極性の電荷輸送層43(以
下、“両極性CT層43”とする)との2層構成とし、
これを一方の透明電極5aと液晶層10との間に配置し
た。このような両極性CT層43としては、例えば、特
開平5−232722号公報等に記載のものを用いれば
良い。それ以外の構成は上記実施例1と同様とした。
【0081】本実施例に係る空間光変調素子(以下、
“SLM”とする)41に、上記実施例1と同様に書き
込み光を照射すると共に書き込み電圧を印加する(図1
2参照)。これにより、CG層42においてはその光強
度に応じた量のキャリア(電子やホール)が発生する。
【0082】そして、CG層42にて発生した電子は外
部からの印加電圧の極性に応じて外部電源側に電流とな
って流れ、CG層42にて発生したホールは両極性CT
層43を図示矢印のように移動する。但し、液晶層10
は導電性が低いことから、ホールは液晶層10中を移動
できず両極性CT層43に残存する。
【0083】その結果、上記実施例1と同様に、液晶層
10には、光情報及び光強度に応じた画像が書き込まれ
ることとなる。
【0084】このような画像の書き込みが終了した時点
で、上記実施例1と同様に、書き込み光の照射を中止す
ると共に、書き込み時とは逆向きの電圧−V3を両透明
電極間へ印加する(図13参照)。この状態で、画像書
き込み時と同じ外光が照射されていると、CG層42に
おいてはその光強度に応じた量のキャリア(電子やホー
ル)が発生する。そして、発生したホールは外部からの
印加電圧の極性に応じて外部電源側に電流となって流
れ、発生した電子は両極性CT層43中を図示矢印の方
向に移動する。その結果、上記実施例1と同様に、外光
の照射を受けた部分においては、液晶分子の配向状態が
変化し、ノイズ画像が消去される。
【0085】なお、画像の読み出し及び消去は、実施例
1と同様の方法で行うことができる。
【0086】本実施例によれば、上記実施例1と同様の
効果を得ることができた。 (実施例4)本実施例に係る画像記憶装置50において
は、光半導体層A5を、図14に示すように、電荷輸送
層52(以下、“CT層52”とする)中に電荷発生物
質53(以下、“CG層53”とする)を分散または溶
解させて構成し、これを一方の透明電極5aと液晶層1
0との間に配置した。なお、電荷輸送層52は、実施例
3と同様の材質とした。それ以外の構成は上記実施例1
と同様とした。
【0087】本実施例に係る空間光変調素子(以下、
“SLM”とする)51に、上記実施例1と同様に書き
込み光を照射すると共に書き込み電圧を印加する。これ
により、CG層52においてはその光強度に応じた量の
キャリア(電子やホール)が発生する。
【0088】そして、発生した電子は外部からの印加電
圧の極性に応じて外部電源側に電流となって流れ、発生
したホールはCT層53中を液晶層10の近傍にまで移
動する。その結果、上記実施例1と同様に、液晶層10
には、光情報及び光強度に応じた画像が書き込まれるこ
ととなる。
【0089】このような画像の書き込みが終了した時点
で、上記実施例1と同様に、書き込み光の照射を中止す
ると共に、書き込み時とは逆向きの電圧−V3を両透明
電極間へ印加する。この状態で、画像書き込み時と同じ
外光が照射されていると、CG層52においてはその光
強度に応じた量のキャリア(電子やホール)が発生す
る。そして、発生したホールは外部からの印加電圧の極
性に応じて外部電源側に電流となって流れ、発生した電
子はCT層53中を液晶層10の近傍にまで移動する。
その結果、上記実施例1と同様に、外光の照射を受けた
部分においては、液晶分子の配向状態が変化し、ノイズ
画像が消去される。
【0090】なお、画像の読み出し及び消去は、実施例
1と同様の方法で行うことができる。
【0091】本実施例によれば、上記実施例1と同様の
効果を得ることができた。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
ノイズ画像を除去でき、良好な画像を得ることができ
る。
【0093】また、上記従来例にて述べたような遮光部
材が不要となり、装置の大型化やコストアップを解消で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の画像記憶装置の構造の一例を示す図。
【図2】画像書き込み時におけるキャリアの輸送状況等
を説明するための図。
【図3】従来のSLMにおける液晶層の濃度(透過率)
と印加電圧(書き込み電圧)との関係を示す図。
【図4】本発明に係る画像記憶装置の一実施の形態を示
す図。
【図5】画像書き込み時におけるキャリアの輸送状況等
を説明するための図。
【図6】ノイズ画像消去時におけるキャリアの輸送状況
等を説明するための図。
【図7】図4のSLMにおける液晶層の濃度(透過率)
と印加電圧(書き込み電圧)との関係を示す図。
【図8】本発明に係る画像記憶装置の他の実施の形態を
示す図。
【図9】画像書き込み時におけるキャリアの輸送状況等
を説明するための図。
【図10】ノイズ画像消去時におけるキャリアの輸送状
況等を説明するための図。
【図11】本発明に係る画像記憶装置の他の実施の形態
を示す図。
【図12】画像書き込み時におけるキャリアの輸送状況
等を説明するための図。
【図13】ノイズ画像消去時におけるキャリアの輸送状
況等を説明するための図。
【図14】本発明に係る画像記憶装置の他の実施の形態
を示す図。
【図15】(a) は画像記憶装置の全体構造を示す図であ
り、(b) は(a) のA矢視図。
【図16】画像記憶装置において制御手段並びにその周
辺機器を説明するための図。
【図17】画像記憶装置の作用を説明するためのフロー
チャート図。
【図18】SLMに印加される電圧及び照射される書き
込み光の様子を説明するための図。
【符号の説明】
2a,2b 透光性基材 4 カラーフィルター 5a,5b 透明電極 10 液晶層 20 画像記憶装置 21 SLM(空間光変調素子) 22 第1CG層(第1の電荷発生層) 23 CT層(電荷輸送層) 24 第2CG層(第2の電荷発生層) 30 画像記憶装置 31 SLM(空間光変調素子) 32 CG層(電荷発生層) 33 CT層(電荷輸送層) 34 CG層(電荷発生層) 35 CT層(電荷輸送層) 40 画像記憶装置 41 SLM(空間光変調素子) 42 CG層(電荷発生層) 43 両極性CT層(両極性の電荷輸送層) 50 画像記憶装置 51 SLM(空間光変調素子) 52 電荷輸送層 53 電荷発生物質 61 書き込み用光源(書き込み光照射手
段) 67a,67b 読み出し用光源(読み出し光照射手
段) A1 光半導体層 A2 光半導体層 A3 光半導体層 A4 光半導体層 A5 光半導体層
フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 EA62 HA06 HA09 HA12 HA18 HA29 JA25 MA01 2H092 LA02 LA09 LA15 NA01 PA08 PA13 RA10

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも光半導体層と液晶層とを一対
    の透明電極にて挟んで構成された空間光変調素子におい
    て、 前記光半導体層は、可視光域において略透明かつ感度を
    有し、かつ両極性の電圧印加時においてキャリアの輸送
    能力を有する、 ことを特徴とする空間光変調素子。
  2. 【請求項2】 前記光半導体層は有機半導体からなる、 ことを特徴とする請求項1に記載の空間光変調素子。
  3. 【請求項3】 前記光半導体層は、少なくとも両極性の
    電荷輸送層と電荷発生層とを有する、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の空間光変調素
    子。
  4. 【請求項4】 前記電荷発生層は、前記電荷輸送層の両
    側にそれぞれ配置されてなる、 請求項3に記載の空間光変調素子。
  5. 【請求項5】 少なくとも前記電荷輸送層と前記電荷発
    生層とが前記液晶層の両側に配された、 ことを特徴とする請求項3に記載の空間光変調素子。
  6. 【請求項6】 少なくとも両極性の電荷輸送層を主体と
    する層中に電荷発生物質を分散または溶解させた単層に
    て構成される感光体層を有する、 ことを特徴とする請求項1に記載の空間光変調素子。
  7. 【請求項7】 間隙を開けて配置された一対の透光性基
    材、これら透光性基材の間に配置された一対の透明電
    極、これらの透明電極の間に配置された液晶層及び光半
    導体層、からなる空間光変調素子と、画像情報を持った
    書き込み光を該空間光変調素子に照射する書き込み光照
    射手段と、読み出し光を前記空間光変調素子に照射する
    読み出し光照射手段と、を備え、かつ、光によって書き
    込んだ画像を記憶し再生する画像記憶装置において、 前記光半導体層は、可視光域において略透明かつ感度を
    有し、光の照射を受けてキャリアを発生すると共にキャ
    リアの輸送能力を有するものであって、前記一対の透明
    電極に印加されたと同じ極性の電圧を前記液晶層に印加
    するものであり、かつ、 前記書き込み光照射手段によって書き込み光を照射する
    際には前記透明電極の間に一の極性の電圧を印加して画
    像を書き込み、前記書き込み光の照射を中止した後に前
    記透明電極の間に他の極性の電圧を印加する、 ことを特徴とする画像記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記光半導体層が、光の照射を受けてキ
    ャリアを発生する第1の電荷発生層、ホール輸送性の電
    荷輸送層、及び光の照射を受けてキャリアを発生する第
    2の電荷発生層の3層構成であり、かつ、一方の透明電
    極と前記液晶層との間に配置された、 ことを特徴とする請求項7に記載の画像記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記光半導体層が、光の照射を受けてキ
    ャリアを発生する電荷発生層と、ホール輸送性の電荷輸
    送層との2層構成であり、かつ、一方の透明電極と液晶
    層との間、並びに他方の透明電極と液晶層との間にそれ
    ぞれ配置された、 ことを特徴とする請求項7に記載の画像記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記光半導体層が、光の照射を受けて
    キャリアを発生する電荷発生層と、ホール及び電子を輸
    送できる両極性の電荷輸送層との2層構成であり、か
    つ、一方の透明電極と液晶層との間に配置された、 ことを特徴とする請求項7に記載の画像記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記光半導体層が、電荷輸送層中に電
    荷発生物質を分散または溶解させて構成され、かつ、一
    方の透明電極と液晶層との間に配置された、 ことを特徴とする請求項7に記載の画像記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記空間光変調素子がカラーフィルタ
    ーを有し、かつ、 前記書き込み光照射手段がカラー光を照射する、 ことを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記
    載の画像記憶装置。
  13. 【請求項13】 画像を書き込む際に前記透明電極に印
    加する電圧、並びに前記書き込み光の照射を中止した後
    に前記透明電極に印加する電圧は、該電圧印加だけでは
    液晶分子の配向が変化しない電圧値である、 ことを特徴とする請求項7乃至12のいずれか1項に記
    載の画像記憶装置。
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