JPH112790A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JPH112790A
JPH112790A JP15372597A JP15372597A JPH112790A JP H112790 A JPH112790 A JP H112790A JP 15372597 A JP15372597 A JP 15372597A JP 15372597 A JP15372597 A JP 15372597A JP H112790 A JPH112790 A JP H112790A
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light
image
writing
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slm
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JP15372597A
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Toshifumi Osawa
敏文 大沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 書き込み光路を妨げないように読み出し光源
をレイアウトしても読み出し光によって空間光変調素子
を均一にムラなく照明できない場合が多く、読み出し画
像の品位が悪くなる。 【解決手段】 写真フィルム等の原稿6からの書き込み
光を受けて原稿画像を記憶し、読み出し光を受けて記憶
画像を表示する記憶表示手段(空間光変調素子等)1を
有した画像表示装置において、書き込み光および読み出
し光の記憶表示手段への入射面側に配設され、書き込み
光が記憶表示手段に入射するときは透過状態になり、読
み出し光が記憶表示手段に入射するときは拡散状態にな
る光制御手段20を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空間光変調素子
(Spatial Light Modulator )等の記憶表示手段を用い
て静止画画像等を表示する画像表示装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】写真フィルムに記録されたネガ像または
ポジ像を空間光変調素子(SLM)に書き込み、これを
読み出すことで鑑賞可能とする画像表示装置が提案され
ている。本出願人においても、特開平9−15732号
公報にて、ネガフィルムに記録された画像を書き込み光
源により空間光変調素子に一括投影して書き込み、ポジ
像としてこれを鑑賞する装置を提案している。
【0003】ここで、上記公報提案の装置では、ネガフ
ィルムに記録された画像を空間光変調素子(SLM)に
投影して書き込む場合の書き込み光と、書き込まれた後
の画像を鑑賞する場合の読み出し光とがそれぞれ空間光
変調素子(SLM)に対して対向する面側から照射する
構成をとっているが、空間光変調素子(SLM)の構成
の仕方や画像表示装置の構成の仕方によっては、書き込
み光と読み出し光とを同一の面側から照射する構成とす
るのが望ましいことがある。すなわち、書き込まれた後
の画像を鑑賞する場合に読み出し光を透過型の照明とし
た方が読み出し画像の明るさや色再現の点で有利になる
場合がある。
【0004】但し、この場合、画像書き込み時には書き
込み光によって画像を鮮鋭に結像させて空間光変調素子
(SLM)に入射させる必要があるのに対して、画像読
み出し時には、読み出し光としてはほぼ均一に拡散され
た光を空間光変調素子(SLM)に入射させて光源像が
鑑賞者に見えないようにする必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、空間光
変調素子(SLM)の同一面にこうした性格の異なる光
を切り替えて入射させることは難しく、書き込み光路を
妨げないように読み出し光源をレイアウトしても読み出
し光によって空間光変調素子(SLM)を均一にムラな
く照明できない場合が多く、読み出し画像の品位が悪く
なるという問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、本願発明では、写真フィルム等の原稿からの書き
込み光を受けて原稿画像を記憶し、読み出し光を受けて
記憶画像を表示する記憶表示手段(空間光変調素子等)
を有した画像表示装置において、書き込み光および読み
出し光の記憶表示手段への入射面側に配設され、書き込
み光が記憶表示手段に入射するときは透過状態になり、
読み出し光が記憶表示手段に入射するときは拡散状態に
なる光制御手段を設けている。
【0007】具体的には、制御信号に応じて透過状態と
拡散状態との間で切換わる高分子分散型液晶装置等から
なる光制御手段や、第1方向範囲からの光(書き込み
光)に対して透過状態になり、第2方向範囲からの光
(読み出し光)に対して拡散状態になる光制御手段を設
けている。
【0008】すなわち、画像書き込み時には光制御手段
を透過した書き込み光によって原稿画像を鮮鋭に結像さ
せて高画質の画像書き込みを行えるようにする一方、画
像読み出し時には光制御手段によって拡散した読み出し
光によって記憶表示手段を均一に照明して読み出し光源
像が鑑賞者に見えないようにしている。
【0009】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)まず、図1及び図2を用いて、本発明
の実施形態にて用いる、画像の書き込み(記憶)および
読み出し(表示)が可能な空間光変調素子(以下、SL
Mという)の構成と動作原理を説明する。SLM1は、
両側を挟む偏光板1a,1bおよびガラス1c,1d
と、純色または補色のカラーフィルター1eと、透明電
極を構成するITO1fと、アモルファス膜あるいは有
機半導体膜等からなるフォトコン層1gと、強誘電液晶
FLC等による液晶層1hと、配向膜1jと、もう一方
の透明電極を構成するITO1iとを積層して構成され
る。
【0010】偏光板1a,1bは、偏光方向が直交した
クロスニコルタイプである。強誘電液晶FLCは、その
層厚を充分薄くしたもので、配向膜1jの作用により層
面に対して液晶分子長軸が一定の角度だけ傾いて配向さ
れている。この角度は電場の印加により変化し、電場の
印加を解除した後も保持される。
【0011】なお、SLM1としては、偏光板の偏光方
向と液晶分子の配向角度を適宜選ぶことにより、電場の
印加前は非透過で電場の印加後は透過となるタイプを用
いてもよいし、逆に電場の印加前は透過で電場の印加後
は非透過となるタイプを用いてもよい。前者のタイプは
いわゆるポジ像をそのままポジ像として鑑賞する場合に
適し、後者のタイプはいわゆるネガ像をポジ像に反転し
て鑑賞する場合に適している。
【0012】電圧印加手段16は、スイッチ16aと電
源16bとによって構成されている。
【0013】図1に示すように、画像情報を持った書き
込み光がSLM1に入射するとともに、スイッチ16a
がオンして両透明電極1f,1i間に所定の電圧が印加
されると、画像の書き込みが行われる。画像情報を持っ
た書き込み光はSLM1に入射すると、偏光板1aとガ
ラス1cを透過した後にカラーフィルター1eに入って
色分解された後、透明電極1fを透過してフォトコン層
1gに入る。フォトコン層1gにおいては光強度の大き
い部分程相対的に電気抵抗が低下するために、液晶層1
h(強誘電液晶FLC)においては光強度の大きい部分
程相対的に印加される電場が大きいことになって液晶分
子の配向角度が変化する。よって、書き込み光の色情報
と光強度という画像情報に従って強誘電液晶FLCの液
晶分子の配向角度が決まり、画像が書き込まれる。
【0014】そして、書き込み光の入射及び両透明電極
1f,1i間への電圧印加を停止すると書き込み動作は
終了する。なお、スイッチ16aをオフして電圧の印加
を停止しても液晶分子の配向角度がメモリされるのが強
誘電液晶FLCの特徴である。
【0015】そして、図2に示すように、この状態で書
き込み光と同一の方向より均一な光を読み出し光として
SLM1に照射すると、書き込まれた画像を光照射面と
反対側より鑑賞することができる。
【0016】なお、一度書き込んだ画像を消去する場合
には、SLM1に光は照射せずに書き込み時とは逆向き
の電圧を両透明電極1f,1i間へ印加すればよい。
【0017】図3には、本実施形態の画像表示装置の全
体レイアウトを示している。この画像表示装置では、S
LM1に対して一対の読み出し光源2が照射可能となる
ように配置されている。SLM1に画像が書き込まれた
後にこの読み出し光源2を点灯すると、SLM1に書き
込まれた画像の鑑賞が可能になる。
【0018】読み出し光源2は、冷陰極蛍光管等による
発光源と反射傘とによって構成され、SLM1を略均一
に照明する。なお、図3には2個の読み出し光源2を示
しているが、照明の均一性と明るさとの必要に応じて適
宜選択すればよい。また、読み出し光源2としては、読
み出し画像の色再現が最適となるような分光特性のもの
が選択される。
【0019】書き込み光源3は、本実施形態では装置下
部に配置されており、キセノン管等の閃光発光管と反射
傘とによって構成されている。書き込み光源3から発せ
られた光は、集光レンズ4を通過して拡散板5を透過
し、フィルム(原稿)6を略均一に照明する。フィルム
6上に記録された画像は、書き込み光源3による光に照
明されると、投影レンズ9およびミラー10によってS
LM1に結像投影される。通常は、フィルム6上の書き
込み画像がSLM1の画面エリアのサイズに見合う大き
さに拡大投影される。
【0020】図3中の右図は、書き込み光源3から投影
レンズ9までの部分を左図とは直交する方向(背面側)
から見た図であり、書き込み光源3としての発光管は、
フィルム6上の画面の長手方向に平行に配置され、フィ
ルム6はフィルムカートリッジ7から送り出されてスプ
ール8に巻き取られる。
【0021】なお、被書き込み画像を記録した原稿フィ
ルム6は必ずしもカートリッジに収納されるタイプのも
のでなくてもよく、例えば、ロール状のフィルムやシー
ト状のフィルムでもよい。
【0022】外光センサ11は、フォトダイオードやフ
ォトトランジスタ等の光電変換素子からなり、SLM1
の画面下部に配置されてSLM1に装置の外部より照射
される外光の光量を検出する。書き込み光量センサ12
は、フォトダイオードやフォトトランジスタ等の光電変
換素子とその出力電流を積分する素子等からなり、半透
過構造のミラー10に投影される書き込み光のうちこれ
を透過した成分が入射する位置に配置されて、書き込み
時の書き込み光量を検出する。書き込み光量センサ12
の前のレンズは必要に応じて設ければよい。なお、読み
出し光源2や書き込み光量センサ12は、書き込み光路
を遮らない位置に配置される。
【0023】操作スイッチ13は、後述する表示スイッ
チや駒送りスイッチ等を有して構成され、SLM1の画
面を鑑賞しながら操作し易い位置に配置される。
【0024】SLM1の前面には、書き込み時の外光に
よる書き込み不良を排除するためのシャッター手段18
が配設されている。このシャッター手段18は、例えば
液晶パネル等によって構成されていて、SLM1への画
像書き込み時に外光を遮断もしくは低減するように光線
の透過率を下げ、画像読み出し時には光線の透過率を上
げてSLM1に書き込まれた画像を鑑賞可能とする。こ
のシャッター手段18としては、TN型液晶、ゲストホ
スト型液晶、高分子分散型液晶といった各種液晶素子や
エレクトロクロミック素子等の電気的信号の印加の仕方
により光の透過率の大小が変化する光制御素子が適当で
ある。
【0025】SLM1の背面側、すなわち書き込み光お
よひ読み出し光の入射面側には、光制御パネル20が配
設されている。この光制御パネル20は、例えば特開昭
60−252687号公報等にて提案されている高分子
分散型液晶装置が用いられる。なお、高分子分散型液晶
装置は若干の構造もしくは組成の違い等により、NCA
P液晶,PDLC,PNLC等と呼ばれる場合もあり、
またこのような液晶をガラスまたはフィルムシートに挟
んで調光ガラス,調光シート,液晶シャッター等と呼ば
れる場合もある。
【0026】ここで、図4および図5を用いて光制御パ
ネル20の作用について説明する。図4に示すように、
光制御パネル20には、スイッチ21aと電源21bと
からなる駆動回路21が接続されている。図4に示すよ
うに、スイッチ21aがオン状態になり、電源21bの
電圧(請求の範囲にいう制御信号)が光制御パネル20
に印加されると、光制御パネル20は入射した光を透過
する状態になる。一方、図5に示すように、スイッチ2
1aがオフ状態になり、光制御パネル20への電圧印加
が解除されると、光制御パネル20は入射した光を拡散
する状態になる。
【0027】装置の最下部には回路ブロック14が配置
されている。この回路ブロック14は、図6に示すよう
に、前述した電圧印加手段16と、フィルムカートリッ
ジ7又はスプール8の回転軸をモータ等で駆動すること
によりフィルム6の巻き上げや巻き戻しを行うフィルム
給送手段17と、シャッター手段18を駆動するシャッ
ター駆動手段19と、マイクロコンピュータ等によって
構成されて操作スイッチ13、外光センサ11および書
き込み光量センサ12の出力に応じて電圧印加手段1
6、フィルム給送手段17、シャッター手段18、読み
出し光源2、書き込み光源3および光制御パネル20を
所定のプログラムに従って制御する制御手段15とを有
している。
【0028】ここで、制御手段15の具体的な動作シー
ケンスについて、図7および図8のフローチャートを用
いて説明する。まず、図7には、本装置の全体の動作を
制御するためのフローチャートを示している。
【0029】不図示の電源スイッチがオンされて制御手
段15が動作可能となると、制御手段15は、ステップ
001にて必要なメモリや出力信号等の初期化を行う。
ここでは、書き込み光源3や読み出し光源2は消灯さ
れ、また電圧印加手段16の出力もされない。
【0030】ステップ002では、装置にフィルムカー
トリッジ7が装填されるのを待つ。そして、フィルムカ
ートリッジ7が装填されると、ステップ003へ進む。
ステップ003では、フィルム給送手段17に信号出力
を行ってフィルムカートリッジ7からのフィルム6の送
り出しを開始させる。そして、ステップ004でフィル
ムの撮影1駒目の画面を書き込み位置にセットすると、
ステップ005に進んで、フィルム給送手段17への信
号出力を停止してフィルム送りを終了する。
【0031】続いてステップ006では、操作スイッチ
13のうち表示スイッチがオンされるのを待つ。表示ス
イッチがオンされるとステップ007へ進み、フィルム
6上の画像をSLM1へ書き込むためのシーケンスを実
行する。この画像書き込みシーケンスについては後述す
る。
【0032】ステップ007で画像書き込みシーケンス
が実行された後、ステップ008では外光センサー11
の出力を読み込んで外光の光量情報を得る。そして、ス
テップ009で、外光の光量情報に基づいて最適な明る
さとなるように読み出し光源2を点灯させる。これでS
LM1へ書き込まれた画像の鑑賞が可能になる。
【0033】次に、ステップ010では、操作スイッチ
13のうちの駒送りスイッチがオンされたか否かをチェ
ックする。駒送りスイッチがオフならばステップ011
へ進み、操作スイッチ13のうち表示スイッチがオンさ
れているか否かをチェックする。表示スイッチがステッ
プ006の時点から継続してオンされているときは、ス
テップ010へ戻って、スイッチチェックのステップを
繰り返す。表示スイッチがオフのときはステップ012
へ進み、読み出し光源2を消灯させる。これでSLM1
に書き込まれた画像は見えなくなる。
【0034】続いてステップ013では、SLM1の各
電極に画像書き込み時とは逆極性の電圧を印加するよう
に電圧印加手段16に制御信号を出力する。これでSL
M1に書き込まれた画像が消去される。そして、ステッ
プ014に進み、フィルム給送手段17に信号出力を行
ってフィルムの巻き戻しを開始する。ステップ015で
フィルム6が全てカートリッジ7に巻き込まれて巻き戻
しが完了するのを待ち、ステップ016へ進んで、フィ
ルム給送手段17への信号出力を停止してフィルムの巻
き戻しを終了する。
【0035】一方、ステップ010にて駒送りスイッチ
がオンされていると判別したときは、ステップ017に
進み、読み出し光源2を消灯させる。これでSLM1に
書き込まれた画像は見えなくなる。そして、ステップ0
18に進み、フィルム給送手段17に信号出力を行って
フィルムの巻き上げを開始して、ステップ019でフィ
ルム6の次の撮影駒を書き込み位置にセットする。セッ
ト完了によりステップ020に進み、フィルム給送手段
17への信号出力を停止してフィルム巻き上げを終了す
る。
【0036】このステップ020が終了すると、前述し
たステップ007へ戻って再び画像の書き込みシーケン
スを実行し、ステップ009で読み出し光源2を点灯さ
せる。こうして2駒目以降の画像も鑑賞可能となる。
【0037】次に、ステップ007にて実行される画像
書き込みシーケンスについて図8のフローチャートを用
いて説明する。
【0038】ステップ101では、シャッター駆動手段
19に信号を送ってシャッター手段18を遮光状態にす
る。なお、これにより、後の書き込み光源3の発光時に
書き込み光が外部に出てしまい鑑賞者にまぶしい思いを
させることを防止できる。
【0039】次に、ステップ102で、SLM1にすで
に画像が書き込まれている場合が有るので、この画像の
消去を行う。すなわち、SLM1の各電極に画像書き込
み時とは逆極性の電圧を印加するように電圧印加手段1
6に制御信号を出力する。
【0040】次に、ステップ103では、駆動回路21
に信号を出力してスイッチ21aをオン状態とし、光制
御パネル20を図4に示す透過状態とする。これによ
り、フィルム6上の画像を書き込み光によって鮮鋭にS
LM1に結像投影することが可能になる。
【0041】次に、ステップ104では、電圧印加手段
16に制御信号を出力してSLM1の電極に所定の電圧
を印加する。続いてステップ105で書き込み光源3を
点灯させ、SLM1へのフィルム6上の画像の投影を開
始させるとともに、ステップ106で書き込み光量セン
サ12の出力の読み込みを開始させる。
【0042】ステップ107では、書き込み光量センサ
12の出力(投影光の積分値に対応した出力)をモニタ
ーし、予め設定された画像書き込みに最適な所定の光量
がSLM1に投射されるのを待つ。こうしてSLM1に
書き込み光量が最適となる所定光量が投射されると、ス
テップ107に進んで書き込み光源3を消灯させるとと
もに、ステップ108に進み、電圧印加手段16への制
御信号を出力を停止して、SLM1の電極に対する書き
込み電圧の印加を解除する。
【0043】次に、ステップ109に進んで、駆動回路
21に信号を出力してスイッチ21aをオフ状態とし、
光制御パネル20を図5に示す拡散状態とする。これに
より、読み出し光源2からの読み出し光が光制御パネル
20で拡散され、SLM1を均一に照明する。そして、
ステップ110に進んで、シャッター駆動手段19に信
号を送り、シャッター手段18を透過状態にする。この
状態で読み出し光源2を点灯させれば、読み出し光源2
の像をSLM1に写すことなく、鮮鋭なフィルム画像を
鑑賞することができる。
【0044】なお、本実施形態では、光制御パネル20
として高分子分散型液晶装置を用いた場合について説明
したが、本発明においては、高分子分散型液晶装置以外
でも、制御信号に応じて透過状態と拡散状態との切換え
が可能なものであれば使用することができる。
【0045】(第2実施形態)第1実施形態において
は、光制御パネル20として電気的信号によって透過状
態と拡散状態とが切り換わるタイプのものを用いたが、
本実施形態では、SLM1に入射する書き込み光の入射
角度と読み出し光の入射角度とが差別化できる場合にお
いて、読み出し光の入射角度が含まれる角度範囲の入射
光のみを選択的に拡散するタイプのものを用いている。
【0046】なお、本実施形態は、第1実施形態にて説
明した画像表示装置とほぼ同じ構成の装置で実施するこ
とができ、制御手段15の全体動作シーケンスも図6に
示したものを用いることができる。但し、光制御パネル
用の駆動回路がない点および図6のステップ007にて
実行される画像書き込みシーケンスとして図12に示す
シーケンスを用いる点で第1実施形態と異なる。
【0047】ここで、特定角度の入射光のみを拡散する
光制御パネルとしては、特公平7−58361号公報等
にて開示されたものが適当である。この光制御パネル2
0′は、図9に示すように、この光制御パネル20′に
対してほぼ直交する方向から入射する光はそのまま透過
させ、図10に示すように光制御パネル20′に対して
直交方向よりも所定角度以上浅い入射角度をもって入射
する光は拡散する性質を有する。
【0048】本実施形態では、図3に示したように、書
き込み光源3からの書き込み光は、SLM1に対してほ
ぼ直交する角度方向(請求の範囲にいう第1方向範囲)
から入射する。一方、読み出し光源2からの読み出し光
は、SLM1に対して直交方向よりも浅い角度方向(請
求の範囲にいう第2方向範囲)から入射する。このた
め、光制御パネル20′は、前述した性質により、書き
込み光を透過し、読み出し光を拡散することができる。
【0049】このような光制御パネル20′を用いた場
合、電気的に光制御パネル20′を制御する必要が無く
なるために、回路ブロックは図11に示すように簡単な
ものとなる。
【0050】また、画像書き込みシーケンスにおいて
も、光制御パネルの駆動回路に対する信号出力が不要に
なるため、図12に示す簡単なフローチャートで制御可
能となる。以下、この画像書き込みシーケンスについて
説明する。
【0051】ステップ201では、シャッター駆動手段
19に信号を送ってシャッター手段18を遮光状態にす
る。なお、これにより、後の書き込み光源3の発光時に
書き込み光が外部に出てしまい鑑賞者にまぶしい思いを
させることを防止できる。
【0052】次に、ステップ202で、SLM1にすで
に画像が書き込まれている場合が有るので、この画像の
消去を行う。すなわち、SLM1の各電極に画像書き込
み時とは逆極性の電圧を印加するように電圧印加手段1
6に制御信号を出力する。
【0053】次に、ステップ203では、電圧印加手段
16に制御信号を出力してSLM1の電極に所定の電圧
を印加する。続いてステップ204で書き込み光源3を
点灯させ、SLM1へのフィルム6上の画像の投影を開
始させる。前述したように、書き込み光は光制御パネル
20′をそのまま透過するので、フィルム6上の画像は
鮮鋭な画像としてSLM1に結像投影される。なお、書
き込み光源3の点灯とともに、ステップ105で書き込
み光量センサ12の出力の読み込みを開始させる。
【0054】ステップ105では、書き込み光量センサ
12の出力(投影光の積分値に対応した出力)をモニタ
ーし、予め設定された画像書き込みに最適な所定の光量
がSLM1に投射されるのを待つ。こうしてSLM1に
書き込み光量が最適となる所定光量が投射されると、ス
テップ206に進んで書き込み光源3を消灯させるとと
もに、ステップ207に進み、電圧印加手段16への制
御信号を出力を停止して、SLM1の電極に対する書き
込み電圧の印加を解除する。
【0055】次に、ステップ208に進んで、シャッタ
ー駆動手段19に信号を送り、シャッター手段18を透
過状態にする。この状態で読み出し光源2を点灯させれ
ば、前述のように読み出し光が光制御パネル20′によ
って拡散されるため、SLM1を均一に照明することが
できるとともに読み出し光源2の像をSLM1に写すこ
となく、鮮鋭なフィルム画像を鑑賞することができる。
【0056】なお、以上説明した各実施形態では、液晶
タイプの空間光変調素子を記憶表示手段として用いた画
像表示装置について説明したが、本発明は、液晶タイプ
以外の空間光変調素子、例えばECDを用いた空間光変
調素子や他の記憶表示手段を用いた画像表示装置にも適
用することができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明よれば、画
像書き込み時には書き込み光を透過させ、画像読み出し
時には読み出し光を拡散させる光制御手段を設けている
ので、簡単な構成により、画像書き込み時には原稿画像
を鮮鋭に結像させて高画質の画像書き込みを行うことが
できるとともに、画像読み出し時には記憶表示手段を均
一に照明して読み出し光源像が鑑賞者に見えないように
することができる画像表示装置を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である画像表示装置に用いら
れる空間光変調素子(SLM)の構成と動作原理を説明
するための断面図である。
【図2】上記空間光変調素子(SLM)の構成と動作原
理を説明するための断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態である画像表示装置の全
体レイアウト図である。
【図4】上記画像表示装置に用いられる光制御パネル
(透過状態)の動作説明図である。
【図5】上記画像表示装置に用いられる光制御パネル
(拡散状態)の動作説明図である。
【図6】上記第1実施形態の画像表示装置の電気回路ブ
ロック図である。
【図7】上記第1実施形態の画像表示装置の動作シーケ
ンスを示すフローチャートである。
【図8】上記第1実施形態の画像表示装置の動作シーケ
ンスを示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2実施形態である画像表示装置に用
いられる光制御パネル(透過状態)の動作説明図であ
る。
【図10】上記画像表示装置に用いられる光制御パネル
(拡散状態)の動作説明図である。
【図11】上記第2実施形態の画像表示装置の電気回路
ブロック図である。
【図12】上記第2実施形態の画像表示装置の動作シー
ケンスを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 SLM 2 読み出し光源 3 書き込み光源 6 フィルム 11 外光センサ 12 書き込み光量センサ 18 シャッター手段 20,20′ 光制御パネル 21 駆動回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿からの書き込み光を受けて原稿画像
    を記憶し、読み出し光を受けて記憶画像を表示する記憶
    表示手段を有した画像表示装置において、 前記書き込み光および前記読み出し光の前記記憶表示手
    段への入射面側に配設され、前記書き込み光が前記記憶
    表示手段に入射するときは透過状態になり、前記読み出
    し光が前記記憶表示手段に入射するときは拡散状態にな
    る光制御手段を有することを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 前記光制御手段は、制御信号に応じて透
    過状態と拡散状態との間で切換わることを特徴とする請
    求項1に記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記光制御手段は、高分子分散型液晶装
    置からなることを特徴とする請求項2に記載の画像表示
    装置。
  4. 【請求項4】 前記書き込み光が前記記憶表示手段に第
    1方向範囲から入射し、前記読み出し光が前記記憶表示
    手段に第2方向範囲から入射するようになっており、 前記光制御手段は、前記第1方向範囲からの光に対して
    透過状態になり、第2方向範囲からの光に対して拡散状
    態になることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装
    置。
  5. 【請求項5】 前記原稿が、写真フィルムであることを
    特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の画像表示
    装置。
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