JP2000088966A - α放射能測定装置および方法 - Google Patents

α放射能測定装置および方法

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JP2000088966A
JP2000088966A JP26342998A JP26342998A JP2000088966A JP 2000088966 A JP2000088966 A JP 2000088966A JP 26342998 A JP26342998 A JP 26342998A JP 26342998 A JP26342998 A JP 26342998A JP 2000088966 A JP2000088966 A JP 2000088966A
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airtight container
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gas
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Akira Sano
明 佐野
Toshiyuki Tamura
俊幸 田村
Mikio Wada
幹雄 和田
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な形状の測定対象物であっても精度良く
α放射能を定量できるα放射能測定装置および方法を提
供することにある。 【解決手段】 測定対象物1を収納すると共にα線によ
り発光する物質を含む気体4を気密容器2に充填する。
そして、α線により発光した気密容器2内の光を光電変
換センサ5で検出し電気信号に変換し、光電変換センサ
5からの電気信号を測定回路系6でパルス信号に変換し
そのパルス数を計測する。データ処理計算機7は測定回
路系で得られたパルス数に基づいてα放射能を算出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射性物質が付着
している測定対象物のα放射能を測定するためのα放射
能測定装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】核燃料サイクル施設では、ウラン、プル
トニウム、アメリシウム、キューリウムなどのα放射性
核種が取り扱われる。そのため、これらの工場の機器や
廃棄物はα放射能で汚染される可能性があり、α放射能
で汚染されたものは厳重に管理することが要求される。
そこで、核燃料サイクル施設では、機器や廃棄物にα放
射能が付着していないかどうかを検出し、もし検出され
た場合は、除染する等の適切な対応が取られる必要があ
る。
【0003】機器にα放射性物質が付着しているかどう
かを検出するには、検査員がα線サーベイ・メータで機
器表面をサーベイする方法が一般的である。また、α線
サーベイ・メータ以外の方法として、SF6ガスを測定
対象物を入れた容器に充填し、α放射性核種が放出する
α線とフッ素との(α,n)反応によって発生した中性
子数を測定し、α放射能を定量するものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、測定対象物
に深い窪みありその窪みの中にα放射性核種が含まれる
ものを対象とする場合や、センサが容易に近接できない
形状をした測定対象の場合は、このようなサーベイ・メ
ータでは精度良く測定することができない。
【0005】また、原理的にはSF6ガスを使用する方
法でも測定できるが、この方法はα線と軽元素との
(α,n)反応で発生する中性子の発生確率が低いの
で、感度の良い測定をすることができない。
【0006】本発明の目的は、複雑な形状の測定対象物
であっても精度良くα放射能を定量できるα放射能測定
装置および方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
α放射能測定装置は、測定対象物を収納すると共にα線
により発光する物質を含む気体が充填される気密容器
と、前記気密容器内の光を検出し電気信号に変換する光
電変換センサと、前記光電変換センサからの電気信号を
パルス信号に変換しそのパルス数を計測する測定回路系
と、前記測定回路系で得られたパルス数に基づいてα放
射能を算出するデータ処理計算機とを備えたことを特徴
とする。
【0008】請求項1の発明に係わるα放射能測定装置
では、測定対象物を収納すると共にα線により発光する
物質を含む気体を気密容器に充填する。そして、α線に
より発光した気密容器内の光を光電変換センサで検出し
電気信号に変換し、光電変換センサからの電気信号を測
定回路系でパルス信号に変換しそのパルス数を計測す
る。データ処理計算機は測定回路系で得られたパルス数
に基づいてα放射能を算出する。
【0009】請求項2の発明に係わるα放射能測定装置
は、請求項1の発明において、前記データ処理計算機
は、前記気密容器内の気体の圧力とその基準圧力とから
前記気体の発光効率を補正するようにしたことを特徴と
する。
【0010】請求項2の発明に係わるα放射能測定装置
では、請求項1の発明の作用に加え、気密容器内の気体
の圧力とその基準圧力とから前記気体の発光効率を補正
し、α放射能の精度を向上させる。
【0011】請求項3の発明に係わるα放射能測定装置
は、請求項1または2に記載の発明において、前記気密
容器は、前記測定対象物の搬出入のための密閉性のある
扉が設けられていることを特徴とする。
【0012】請求項3の発明に係わるα放射能測定装置
では、請求項1または2の発明の作用に加え、測定対象
物の搬出入は扉を開いて行われ、扉が閉じられると扉は
密閉性があることから、気密容器は気密性を保持でき
る。
【0013】請求項4の発明に係わるα放射能測定装置
は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明におい
て、前記気密容器に充填する気体は、He、Ar、X
e、CF4のうちのいずれかの気体であることを特徴と
する。
【0014】請求項4の発明に係わるα放射能測定装置
では、請求項1乃至3のいずれか1項の発明の作用に加
え、He、Ar、Xe、CF4のうちのいずれかの気体
にα線により発光する物質を含ませ気密容器内に充填す
る。
【0015】請求項5の発明に係わるα放射能測定装置
は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の発明
において、前記気密容器内に収納された前記測定対象物
の周囲に設置され前記測定対象物からの光を前記光電変
換センサに導く光伝達手段を設けたことを特徴とする。
【0016】請求項5の発明に係わるα放射能測定装置
では、請求項1乃至請求項4のいずれか1項の発明の作
用に加え、測定対象物からの光は、測定対象物の周囲に
設置された光伝達手段で光電変換センサに導かれる。従
って、集光効率が下がることがない。
【0017】請求項6の発明に係わるα放射能測定装置
は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明におい
て、前記測定回路系は前記気密容器の外側から前記測定
対象物のγ線強度を測定し、前記データ処理計算機は前
記γ線強度からγ線により発生した光の影響を補正しα
放射能を算出するようにしたことを特徴とする。
【0018】請求項6の発明に係わるα放射能測定装置
では、請求項1乃至4のいずれか1項の発明の作用に加
え、気密容器の外側から測定対象物のγ線強度を測定し
たγ線強度に基づいて、γ線により発生した光の影響を
補正し、データ処理計算機はα放射能を算出する。これ
により、α放射能の精度を向上させる。
【0019】請求項7の発明に係わるα放射能測定装置
は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明におい
て、前記気密容器内に設けられ前記測定対象物が搭載さ
れたテーブルを回転させる回転手段と、前記気密容器内
に設けられ前記測定対象物が搭載されたテーブルを直走
させる直走手段と、前記測定対象物に向かって設置され
指向性がある光を前記光電変換センサに導くコリメータ
とを備え、前記データ処理計算機は、前記測定対象物の
位置、計測時間および光信号の関係からα放射性核種の
位置による集光効率を補正しα放射能を算出するように
したことを特徴とする。
【0020】請求項7の発明に係わるα放射能測定装置
では、請求項1乃至4のいずれか1項の発明の作用に加
え、測定対象物が搭載されたテーブルは回転手段で回転
させ、直走手段で直走させる。測定対象物に向かって設
置されたコリメータは光電変換センサに指向性がある光
を導く。そして、測定対象物の位置、計測時間および光
信号の関係から、データ処理計算機によりα放射性核種
の位置による集光効率を補正しα放射能を算出する。
【0021】請求項8の発明に係わるα放射能測定装置
は、請求項7に記載の発明において、前記データ処理計
算機は、前記回転手段および前記直走手段で移動した前
記測定対象物の各位置での計数値データ群に基づいて画
像再構成処理を行い、α放射能分布を算出するようにし
たことを特徴とする。
【0022】請求項8の発明に係わるα放射能測定装置
では、請求項7の発明の作用に加え、回転手段および直
走手段で移動した測定対象物の各位置での計数値データ
群に基づいて画像再構成処理を行い、α放射能分布を算
出する。従って、各位置でのα放射能を精度良く求める
ことができ、この結果の総和を求めることにより総α放
射能を求める。
【0023】請求項9の発明に係わるα放射能測定装置
は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明におい
て、前記気密容器の内面に光反射効率が高い物質を塗布
して形成された光反射材を備えたことを特徴とする。
【0024】請求項9の発明に係わるα放射能測定装置
では、請求項1乃至4のいずれか1項の発明の作用に加
え、気密容器の内面の塗布され形成された光反射材は、
光反射効率が高いのでα線による発光効率を向上でき
る。
【0025】請求項10の発明に係わるα放射能測定装
置は、請求項9に記載の発明において、前記気密容器内
の光の波長を効率よく伝達できる波長に変換して前記光
電変換センサに導く波長シフタを設けたことを特徴とす
る。
【0026】請求項10の発明に係わるα放射能測定装
置では、請求項9の発明の作用に加え、波長シフタは、
気密容器内の光の波長を効率よく伝達できる波長に変換
して光を光電変換センサに導くので、光の伝達効率を低
下させることない。
【0027】請求項11の発明に係わるα放射能測定装
置は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明にお
いて、放射能強度が校正されたα線源が収納されたα線
源格納容器と、前記α線源格納容器に収納されたα線源
を前記気密容器内の気体と接触させたり分離させたりす
る駆動手段とを備え、前記データ処理計算機は、前記α
線源からのα線と前記気体中の発光する物質が反応を起
こした結果生じる光とを測定し、その計数データと基準
値とより前記光電変換センサの感度補正係数を算出する
ようにしたことを特徴とする。
【0028】請求項11の発明に係わるα放射能測定装
置では、請求項1乃至4のいずれか1項の発明の作用に
加え、光電変換センサの感度補正を行う場合には、α線
源格納容器に収納されたα線源を気密容器内の気体と接
触させる。そして、データ処理計算機は、α線源からの
α線と気体中の発光する物質が反応を起こした結果生じ
る光とを測定し、その計数データと基準値とより光電変
換センサの感度補正係数を算出する。その後に、α線源
をα線源格納容器に格納する。
【0029】請求項12の発明に係わるα放射能測定装
置は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明にお
いて、前記データ処理計算機で算出されたα放射能をシ
ートに印字出力する印字出力手段と、前記気密容器内で
計測の終えた前記測定対象物を移送先分類手段まで移動
する移動系と、前記移送先分類手段まで移動された前記
測定対象物に前記印字出力手段で印字出力されたシート
を貼る貼付手段とを備えたことを特徴とする。
【0030】請求項12の発明に係わるα放射能測定装
置では、請求項1乃至4のいずれか1項の発明の作用に
加え、気密容器内で計測の終えた測定対象物を移動系を
介して移送先分類手段まで移動させ、ここで、貼付手段
により測定対象物に印字出力手段で印字出力されたシー
トを貼りつける。シートにはデータ処理計算機で算出さ
れたα放射能が印字出力されている。
【0031】請求項13の発明に係わるα放射能測定装
置は、請求項1乃至4のいずれか1に記載の発明におい
て、前記データ処理計算機で算出されたα放射能が所定
値を越えた場合に警報を発生する警報装置を備えたこと
を特徴とする。
【0032】請求項13の発明に係わるα放射能測定装
置では、請求項1乃至4のいずれか1の発明の作用に加
え、データ処理計算機で算出されたα放射能が所定値を
越えた場合には、警報装置に警報を発生し運転員に報知
する。
【0033】請求項14の発明に係わるα放射能測定装
置は、請求項1乃至4のいずれか1に記載の発明におい
て、前記データ処理計算機は、前記気密容器内のα線に
より発光する物質を含む気体を排出した状態で測定した
第1の光の計数データと、前記気密容器内にα線により
発光する物質を含む気体を充填した状態で測定した第2
の光の計数データとを使用し、第2の計数データから第
1の計数データを減算して求めた光の計数データからα
放射能を算出するようにしたことを特徴とする。
【0034】請求項14の発明に係わるα放射能測定装
置では、請求項1乃至4のいずれか1の発明の作用に加
え、気密容器内に気体を充填した状態で測定した第2の
光の計数データから、気密容器内の気体を排出した状態
で測定した第1の光の計数データを減算して求めた光の
計数データからα放射能を算出する。これにより、α線
により発光する物質を含む気体以外で発行する光を除去
できるのでα放射能の精度が向上する。
【0035】請求項15の発明に係わるα放射能測定方
法は、α放射性物質を含む測定対象物を収納した気密容
器内にα線により発光する物質を含む気体を充填し、前
記気密容器内で発光した光を検出し、前記α線と前記気
体との反応で発生した光を電気信号に変換し、得られた
電気信号からα放射能を算出することを特徴とする。
【0036】請求項15の発明に係わるα放射能測定方
法では、α放射性物質を含む測定対象物を収納した気密
容器内にα線により発光する物質を含む気体を充填し、
α線と気体との反応で発生した光に基づいてα放射能を
算出する。
【0037】請求項16の発明に係わるα放射能測定方
法は、α放射性物質を含む測定対象物を収納した気密容
器内にα線により発光する物質を含む気体を充填し、前
記気密容器内で発光した光を異なる複数の方向から指向
性を持って検出し、前記検出した光信号を電気信号に変
換し、変換した電気信号データ群を画像再構成処理しα
放射能の分布を求めることを特徴とする。
【0038】請求項16の発明に係わるα放射能測定方
法では、α放射性物質を含む測定対象物を収納した気密
容器内にα線により発光する物質を含む気体を充填し、
気密容器内で発光した光を異なる複数の方向から指向性
を持って検出し、そのデータ群を画像再構成処理しα放
射能の分布を求める。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の実施の形態に係わるα放射能測定
装置の全体構成図である。
【0040】α放射性核種が付着した測定対象物1は気
密容器2に入れられ、例えばテーブル3の上に乗せられ
る。このテーブル3は後述するように回転および直走で
きるようになっている。気密容器2の内部には、α線に
より発光する物質を含む気体(シンチレーションガス)
4を充填する。気密容器2内は光が遮断されているの
で、α線が気密容器2に充填された発光性のある気体4
と反応を起こして光が発生する。この場合の気体4とし
ては、例えばヘリウムHe、アルゴンAr、キセノンX
e、テトラフロロメタンCF4ガスの単体または混合体
を使用する。これらはα線による発光効率が高いので精
度良くα放射能を測定することができるからである。
【0041】気密容器2の内部には、α放射性核種と気
体との反応により発光する光を検出するための複数個の
光電変換センサ5a〜5eが設けられている。この光電
変換センサ5a〜5eは、例えば電子管式または半導体
式光電子増倍管のような光を電気信号に変換するもので
あり、この光電変換センサ5で変換された電気信号は、
測定回路系6に入力される。測定回路系6では入力され
た電気信号をパルス信号に変換して所定の強度以上のも
のの数を計数し、その計数結果をデータ処理計算機7に
出力する。データ処理計算機7は計数されたパルス数を
表示装置8に表示すると共に、そのパルス数に基づいて
α放射能を算出する。この算出結果も必要に応じて表示
装置8に表示される。
【0042】次に、気密容器2には、空気または発光性
のある気体4を気密容器2から排出するための排出パイ
プ9、および発光性のある気体4を気密容器2ないに供
給するための供給パイプ10が接続され、さらに、圧力
平衡用のバルブ11aや圧力計12aが設けられてい
る。
【0043】この排出パイプ9は、真空ポンプ13およ
びガス浄化用のフィルタ14aを介して、発光性のある
気体4が貯蔵された所蔵タンク15に接続されている。
一方、供給パイプ10は圧縮ポンプ16およびフィルタ
14bを介して貯蔵タンク15に接続されている。ここ
で、真空ポンプ13には圧力計12bが設けられ、貯蔵
タンク15には圧力計12cが設けられ、同様に圧縮ポ
ンプ16には圧力計14dが設けられている。また、フ
ィルタ14a、14bは、発光性のある物質を含む気体
中の不純物を除去するものであるが、フィルタ14の代
わりに選択透過膜などの不純物を分離できる他の分離手
段を使用してもよい。
【0044】次に、測定対象物のα放射能を測定するに
あたっては、図示省略の気密容器2の扉を開き、気密容
器2内に測定対象物1を入れテーブル3に搭載する。こ
のように、気密容器2には、測定対象物1の搬出入のた
めの密閉性のある扉が設けられており、扉を閉じた後は
気密容器2内が気密に保たれるようにしている。また、
気密容器2は真空レベルまで真空引きを行われ、その後
に、大気圧以上の気体4を入れるので耐圧構造のものを
使用する。
【0045】気密容器2内に測定対象物1を搬入した
後、まず、気密容器2の内部の空気を排出する作業を行
う。バルブ11a、11b、11c、11d、11e、
11wを閉鎖し、またバルブ11f、11g、11h、
11i、11jを開放する。この状態で、真空ポンプ1
3を作動する。そうすると、気密容器2の中の空気は真
空ポンプ13によって吸引され、バルブ11jを通して
大気に放出される。空気が気密容器2から排出され、所
定の圧力になったことを圧力計12aで確認すると、開
放していたバルブ11f、11g、11h、11jを閉
鎖する。
【0046】次に、気密容器2内に発光性のある物質を
含む気体4を充填する作業を行う。バルブ11a、11
f、11k、11m、11nを閉鎖し、バルブ11b、
11c、11p、11q、11r、11s、11t、1
1u、11vを開放にする。この状態で圧縮ポンプ16
を作動する。そうすると、貯蔵タンク15の中の発光性
のある物質を含む気体4は、フィルタ14bおよび圧縮
ポンプ16を通して、気密容器2の中に発光性のある物
質を含む気体4を供給する。圧力計10aで気密容器2
内が所定の圧力になったことを確認すると、圧縮ポンプ
16を停止し、バルブ11b、11p、11q、11
s、11t、11uの閉鎖を行う。
【0047】この状態で、データ処理計算機7は気密容
器2内に収納された計測対象物1のα放射能を測定す
る。つまり、気密容器2内で発光した光を光電変換セン
サ5で検出し、光電変換センサ5で変換された電気信号
を測定回路系6に入力して、パルス信号に変換し所定の
強度以上のものの数を計数する。データ処理計算機7で
は、その計数結果に基づいてα放射能を算出する。
【0048】この場合、データ処理計算機7は、気体4
の圧力の変動による発光効率の変動を補正するために、
圧力計12aで検出された気体4の圧力とその基準圧力
とから気体4の圧力の変動の補正係数を求め、圧力変動
に伴う発光効率の変動を補正する。
【0049】このように、この実施の形態では、α線の
放出に関連して発生した光の強度を検出してα放射能を
測定するので、測定対象物1の形状に関係なく精度かつ
感度良くα放射能を測定することができる。つまり、測
定対象物1のα放射性核種は直接的に発光性のある気体
4と接しているので、サーベイメータのように、センサ
とα放射性核種の間に空気によるα線の減衰がないの
で、精度良く測定することができる。
【0050】また、測定操作時にα線により発光する物
質を含む気体4に混入する不純物気体をフィルタ14で
取り除くと共に、気体4の圧力の変動による発光効率の
変動を補正することができるので、精度良くα放射能を
測定することができる。
【0051】また、気密容器2は密閉性のある扉によ
り、気密容器2内の気体4を減少させることがないので
発光効率の低下を招くことがなく、精度良くα放射能を
測定することができる。
【0052】図2は、本発明の実施の形態における測定
回路系6の周りの詳細ブロック構成図である。この図2
では、3個の光電変換センサ5a、5c、5eで気密容
器2内で発光した光を検出する場合を示している。3個
のそれぞれの光電変換センサ5a、5c、5eには、光
伝達手段17a、17c、17eがそれぞれ設けられて
いる。この光伝達手段17a、17c、17eとして
は、例えば光ファイバが用いられ、測定対象物1からの
光を光電変換センサ5a、5c、5eに導く効率よく導
くために設けられている。
【0053】すなわち、測定対象物1の周囲には複数個
の光伝達手段17が設置され、テーブル3の回転により
測定対象物1を回転しなくとも、その測定対象物1の各
所に付着したα放射性物質に起因して発生した光を集光
できるようにしている。
【0054】このようにして、集光され検出された光信
号は、各々の光電変換センサ5a、5c、5eで電気信
号に変換され、測定回路系6のプリアンプ18a、18
c、18eに入力される。各々の光電変換センサ5a、
5c、5eには、これらのプリアンプ18a、18c、
18eを通して、高圧電源19a、19c、19eによ
り、高電圧が印加されている。
【0055】光電変換センサ5a、5c、5eからの電
気信号は、プリアンプ18a、18c、18eおよびア
ンプ20a、20c、20eで波形整形および増幅され
て、SCA(シングル・チャネル・アナライザ)21
a、21c、21eに入力される。
【0056】SCA21a、21c、21eでは、所定
の範囲の波高の信号が入力した場合に論理信号を発生
し、発生した論理信号はカウンタ22a、22c、22
eで計数される。このカウンタ22a、22c、22e
は、データ処理計算機7に接続され制御されている。従
って、カウンタ22a、22c、22eは所定時間の範
囲作動し、その間に入力された信号を計数する。カウン
タ22a、22c、22eで計数されたデータは、デー
タ処理計算機7の記憶装置に取り込まれる。
【0057】次に、Ge検出器23は、気密容器2の外
側から測定対象物1のγ線の測定を行う。ここで、検出
されたγ線は、プリアンプ18Aおよびアンプ20Aで
波形整形および増幅されて、MCA(マルチ・チャネル
・アナライザ)21Aを介して、データ処理計算機7に
入力される。なお、Ge検出器23には、これらのプリ
アンプ18Aを通して、高圧電源19Aにより、高電圧
が印加されている。
【0058】このように、気密容器2の外側から測定対
象物1のγ線スペクトル測定を行い、データ処理計算機
7で測定したデータを読み取り、スペクトル分析を行
い、分析された各γ線の強度を求める。そして、このγ
線強度で、測定したα放射能を補正する。こうすること
によって、γ線により発光した強度を補正することがで
き、精度良いα放射能が求められると共に、γ線強度を
核種の放射能に変換して出力すれば、α放射能に加えて
βγ放射能も求めることができる。
【0059】次に、図3は本発明の実施の形態における
気密容器2内の構成についての第1の実施例の説明図で
ある。
【0060】気密容器2内には、α線により発光する物
質を含む気体4が充填され、測定対象物1は気密容器2
内のテーブル3に搭載される。テーブル3の下部には、
テーブル3をXY平面上で直走させるための直走手段2
4と、テーブル3を回転させるための回転手段25とが
設けられている。この直走手段24で測定対象物1をX
Y平面上で移動させると共に、回転手段25で測定対象
物1を回転移動させる。これにより、測定対象物1の周
囲の各位置からの光信号を検出できるようにしている。
【0061】また、気密容器内の各々の光電変換センサ
5a、5c、5eには、指向性がある光を各々の光電変
換センサ5a、5c、5eに導くためのコリメータ26
が設けられており、これにより、気密容器2内で発光し
た光を、指向性良く検出できるようにしている。従っ
て、測定対象物1の回転と直走行いながら、各位置での
発光強度が求められる。
【0062】そして、データ処理計算機1により、測定
対象物1の位置、計測時間および光信号の関係からα放
射性核種の位置による集光効率を補正し、α放射能を算
出する。このように、α放射性物質の付着位置に起因す
る集光効率を補正するので、精度良くα放射能を測定す
ることができる。
【0063】また、測定回路系6ではカウンタ22の代
わりプロセスメモリを使用して、マルチ・チャネル・ス
ケーリング測定を行う。これにより、光信号をパルス化
した場合のパルス数の計数の時間変化が測定できる。ま
た、測定対象物1を回転しながら測定している場合に、
計数の時間変化を測定し、測定対象物1の設置角度とパ
ルス数の計数の関係を得る。従って、計数している測定
回路系6の光電変換センサ5が設置されている位置情報
と、この光電変換センサ5が検出する光は、大部分が光
の発生源から直接くるという条件を設定すると、第一次
近似として、測定した計数の時間分布は、測定対象物の
α放射能分布の形態と考えることができる。
【0064】すなわち、測定回路系6で得られたデータ
群をデータ処理計算機7に取り込み、画像再構成処理を
行い、発光強度の2次元分布を算出する。これは、第一
近似として、α放射能の2次元分布とみなすことができ
るので、各位置でのα放射能を精度良く求めることがで
き、さらにこの結果の総和を求めることにより、総α放
射能を精度良く求めることができる。
【0065】次に、図4は本発明の実施の形態における
気密容器2内の構成についての第2の実施例の説明図で
ある。
【0066】図4において、気密容器2の内面に光反射
効率が高い物質を塗布して光反射材27を形成すると共
に、発光した光を効率良く伝播または光から電子に変換
するために、光の波長を変換する波長シフタ28を光電
変換センサ5の前面に設ける。ここで、光電変換センサ
5に光伝達手段(光ファイバ)17が接続されている場
合には、その光伝達手段17の光の入力面に接して、波
長シフタ28を接続する。そして、発光した光を波長シ
フタ28で光伝達手段17で伝送しやすい波長の光に変
換し、伝送効率を向上し測定精度を向上させる。
【0067】このようにすれば、気密容器2内で発生し
た光がその内面で反射されて光電変換センサ5に達すよ
うになるので、光の検出効率が向上しその結果α放射線
の測定精度が向上する。また、波長シフタ28により、
発光した光を効率良く伝達できる波長へと変換するの
で、光の伝達効率を低下させることなく、α放射能を精
度良く測定することができる。
【0068】次に、図5は、本発明の実施の形態におけ
る気密容器内の構成についての第3の実施例の説明図で
ある。
【0069】図5において、気密容器2の内部に、α線
源29およびα線源格納容器30を設置する。また、α
線源格納容器30に収納されたα線源29は、駆動手段
31により気密容器2内の気体4と接触させたり分離さ
せたりされる。この場合、α線源29には、測定上問題
とならない半減期の長いものを使用する。
【0070】まず、光電変換センサ5の感度補正を行う
場合には、測定対象物1を気密容器2から撤去する。そ
して、α線源格納容器30に収納されたα線源29を駆
動手段31によりα線源格納容器30から突出させ、気
密容器2内の気体4と接触させる。そうすると、α線源
29からのα線は気体4と反応して発光する。その光を
光電変換センサ5で検出し、測定回路系6で光の強度を
測定する。測定された光の強度は、データ処理計算機7
で試験の前に予め測定された基準値と比較され、その比
を測定系の感度変化に起因する補正係数として求める。
その後に、α線源29を駆動手段31にてα線源格納容
器30に格納する。
【0071】このようにして求められた補正係数は、実
際の測定の際に測定値に加味して測定値を補正する。そ
の結果、測定精度が向上する。
【0072】次に、図6は、本発明の実施の形態におけ
る気密容器の周りの構成についての実施例の説明図であ
る。
【0073】図6において、測定対象物1は発光性のあ
る物質を含む気体4と共に気密容器2の中に入れられて
おり、光電変換センサ5で発光した光を検出する。この
光電変換センサ5での検出信号は測定回路系6で測定さ
れる。つまり、測定回路系6では発光強度が測定され、
データ処理計算機7によりα放射能量が得られる。
【0074】データ処理計算機7では、得られたα放射
能量が予め定められた基準値と比較し、α放射能量がそ
の基準範囲外であるときは、警報装置32に警報を発生
する。これにより、運転員に対しα放射能量が基準値を
超えたことを報知する。
【0075】一方、データ処理計算機7で算出されたα
放射能量は印字出力手段33によりシートに印字出力さ
れ、そのシートは、貼付手段34により測定対象物1に
自動的に張り付けられる。すなわち、気密容器2内で計
測の終えた測定対象物1は、気密容器2の扉を開いて移
動系35を介して移送先分類手段36まで移動させられ
る。そして、貼付手段34により測定対象物1に印字出
力手段33で印字出力されたシートを貼り付けられる。
シートにはデータ処理計算機7で算出されたα放射能が
印字出力されている。
【0076】シートが貼り付けられた測定対象物1は移
送先分類手段36でα放射能量に応じて移送先が決定さ
れる。つまり、移送先分類手段36により移送先が分類
され、ここで分類された測定対象物1は、搬送系37に
より、決定された移送先に搬送される。
【0077】次に、図7は本発明の実施の形態における
α放射能測定方法の操作ステップを示すフローチャート
である。まず、測定対象物1を入れた気密容器2に発光
性の物質を含む気体4を充填し(S1)、気密容器2内
で発光する光を光電変換センサ5により検出する(S
2)。このステップS2では、複数個の光電変換センサ
5を有している場合や測定対象物1が回転する場合に
は、異なる複数の方向から光を検出することになる。ま
た、コリメータ26を有している場合には指向性を持っ
た光を検出することになる。
【0078】光電変換センサ5で検出された光信号は電
気信号に変換され(S3)、発光強度が求められる(S
4)。このステップS4で求められた発光強度は、α放
射線と気体4との反応で発生した光と他の原因で発光し
た光とが混在する発光強度である。
【0079】次に、気密容器2から気体4を排出し(S
5)、発光計数のバックグラウンド測定を行い(S
6)、バックグラウンド発光強度を求める(S7)。こ
のバックグラウンド発光強度をα放射線と気体4との反
応以外で発生した光の発光強度とする(S8)。
【0080】ここで、α放射線と気体4との反応で発生
した光と他の原因で発光した光とが混在した発光強度か
ら、光と他の原因で発光した光の発光強度を減算処理し
て(S9)、α放射線と気体4との反応で発生した光の
発光強度を求める(S10)。そして、この発光強度
に、別途標準校正用のα線源29を使用した校正測定に
より求めた換算定数(=α放射能/発光強度)を作用さ
せて(S11)、α放射能を求める(S12)。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
深い溝がありその中にα放射性核種が存在したり、複雑
な形状をした測定対象物でも、精度良くα放射能を求め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるα放射能測定装置
の全体構成図。
【図2】本発明の実施の形態における測定回路系の周り
の詳細ブロック構成図。
【図3】本発明の実施の形態における気密容器内の構成
についての第1の実施例の説明図。
【図4】本発明の実施の形態における気密容器内の構成
についての第2の実施例の説明図。
【図5】本発明の実施の形態における気密容器内の構成
についての第3の実施例の説明図。
【図6】本発明の実施の形態における気密容器の周りの
構成についての実施例の説明図。
【図7】本発明の実施の形態におけるα放射能測定方法
の操作ステップを示すフローチャート。
【符号の説明】
1 測定対象物 2 気密容器 3 テーブル 4 気体 5 光電変換センサ 6 測定回路系 7 データ処理計算機 8 表示装置 9 排出パイプ 10 供給パイプ 11 バルブ 12 圧力計 13 真空ポンプ 14 フィルタ 15 貯蔵タンク 16 圧縮ポンプ 17 光伝達手段 18 プリアンプ 19 高圧電源 20 アンプ 21 SCA 22 カウンタ 23 Ge検出器 24 直走手段 25 回転手段 26 コリメータ 27 光反射材 28 波長シフタ 29 α線源 30 α線源格納容器 31 駆動手段 32 警報装置 33 印字出力手段 34 貼付手段 35 移動系 36 移送先分類手段 37 搬送系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 幹雄 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 2G088 EE17 EE23 FF04 FF06 GG10 GG15 GG18 GG19 GG21 HH07 HH08 JJ09 JJ11 JJ25 KK28 KK29 KK31 LL06 LL13 MM05

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象物を収納すると共にα線により
    発光する物質を含む気体が充填される気密容器と、前記
    気密容器内の光を検出し電気信号に変換する光電変換セ
    ンサと、前記光電変換センサからの電気信号をパルス信
    号に変換しそのパルス数を計測する測定回路系と、前記
    測定回路系で得られたパルス数に基づいてα放射能を算
    出するデータ処理計算機とを備えたことを特徴とするα
    放射能測定装置。
  2. 【請求項2】 前記データ処理計算機は、前記気密容器
    内の気体の圧力とその基準圧力とから前記気体の発光効
    率を補正するようにしたことを特徴とする請求項1に記
    載のα放射能測定装置。
  3. 【請求項3】 前記気密容器は、前記測定対象物の搬出
    入のための密閉性のある扉が設けられていることを特徴
    とする請求項1または2に記載のα放射能測定装置。
  4. 【請求項4】 前記気密容器に充填する気体は、He、
    Ar、Xe、CF4のうちのいずれかの気体であること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項のα放射能
    測定装置。
  5. 【請求項5】 前記気密容器内に収納された前記測定対
    象物の周囲に設置され前記測定対象物からの光を前記光
    電変換センサに導く光伝達手段を設けたことを特徴とす
    る請求項1乃至4のいずれか1項に記載のα放射能測定
    装置。
  6. 【請求項6】 前記測定回路系は前記気密容器の外側か
    ら前記測定対象物のγ線強度を測定し、前記データ処理
    計算機は前記γ線強度からγ線により発生した光の影響
    を補正しα放射能を算出するようにしたことを特徴とす
    る請求項1乃至5のいずれか1項に記載のα放射能測定
    装置。
  7. 【請求項7】 前記気密容器内に設けられ前記測定対象
    物が搭載されたテーブルを回転させる回転手段と、前記
    気密容器内に設けられ前記測定対象物が搭載されたテー
    ブルを直走させる直走手段と、前記測定対象物に向かっ
    て設置され指向性がある光を前記光電変換センサに導く
    コリメータとを備え、前記データ処理計算機は、前記測
    定対象物の位置、計測時間および光信号の関係からα放
    射性核種の位置による集光効率を補正しα放射能を算出
    するようにしたことを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れか1項に記載のα放射能測定装置。
  8. 【請求項8】 前記データ処理計算機は、前記回転手段
    および前記直走手段で移動した前記測定対象物の各位置
    での計数値データ群に基づいて画像再構成処理を行い、
    α放射能分布を算出するようにしたことを特徴とする請
    求項7に記載のα放射能測定装置。
  9. 【請求項9】 前記気密容器の内面に光反射効率が高い
    物質を塗布して形成された光反射材を備えたことを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のα放射能
    測定装置。
  10. 【請求項10】 前記気密容器内の光の波長を効率よく
    伝達できる波長に変換して前記光電変換センサに導く波
    長シフタを設けたことを特徴とする請求項9に記載のα
    放射能測定装置。
  11. 【請求項11】 放射能強度が校正されたα線源が収納
    されたα線源格納容器と、前記α線源格納容器に収納さ
    れたα線源を前記気密容器内の気体と接触させたり分離
    させたりする駆動手段とを備え、前記データ処理計算機
    は、前記α線源からのα線と前記気体中の発光する物質
    が反応を起こした結果生じる光とを測定し、その計数デ
    ータと基準値とより前記光電変換センサの感度補正係数
    を算出するようにしたことを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれか1項に記載のα放射能測定装置。
  12. 【請求項12】 前記データ処理計算機で算出されたα
    放射能をシートに印字出力する印字出力手段と、前記気
    密容器内で計測の終えた前記測定対象物を移送先分類手
    段まで移動する移動系と、前記移送先分類手段まで移動
    された前記測定対象物に前記印字出力手段で印字出力さ
    れたシートを貼る貼付手段とを備えたことを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載のα放射能測定装
    置。
  13. 【請求項13】 前記データ処理計算機で算出されたα
    放射能が所定値を越えた場合に警報を発生する警報装置
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1
    項に記載のα放射能測定装置。
  14. 【請求項14】 前記データ処理計算機は、前記気密容
    器内のα線により発光する物質を含む気体を排出した状
    態で測定した第1の光の計数データと、前記気密容器内
    にα線により発光する物質を含む気体を充填した状態で
    測定した第2の光の計数データとを使用し、第2の計数
    データから第1の計数データを減算して求めた光の計数
    データからα放射能を算出するようにしたことを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれか1に記載のα放射能測定
    装置。
  15. 【請求項15】 α放射性物質を含む測定対象物を収納
    した気密容器内にα線により発光する物質を含む気体を
    充填し、前記気密容器内で発光した光を検出し、前記α
    線と前記気体との反応で発生した光を電気信号に変換
    し、得られた電気信号からα放射能を算出することを特
    徴とするα放射能測定方法。
  16. 【請求項16】 α放射性物質を含む測定対象物を収納
    した気密容器内にα線により発光する物質を含む気体を
    充填し、前記気密容器内で発光した光を異なる複数の方
    向から指向性を持って検出し、前記検出した光信号を電
    気信号に変換し、変換した電気信号データ群を画像再構
    成処理しα放射能の分布を求めることを特徴とするα放
    射能測定方法。
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