JP2000088279A - 空調装置の外壁パネル - Google Patents

空調装置の外壁パネル

Info

Publication number
JP2000088279A
JP2000088279A JP10260755A JP26075598A JP2000088279A JP 2000088279 A JP2000088279 A JP 2000088279A JP 10260755 A JP10260755 A JP 10260755A JP 26075598 A JP26075598 A JP 26075598A JP 2000088279 A JP2000088279 A JP 2000088279A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
wall panel
edge member
inner plate
air conditioner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10260755A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Igawa
洋 井川
Kenji Uchida
健治 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Electric Industries Co Ltd
Sinko Industries Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Industries Co Ltd
Sinko Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinko Electric Industries Co Ltd, Sinko Industries Ltd filed Critical Shinko Electric Industries Co Ltd
Priority to JP10260755A priority Critical patent/JP2000088279A/ja
Publication of JP2000088279A publication Critical patent/JP2000088279A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調装置の外壁パネルの防音性能を向上させ
る。 【解決手段】 縁部材6を合成樹脂によって額縁状に形
成する。その縁部材6の外側面に鋼板製の外板11を取
り付けるとともに、同上の縁部材6の内側面に内板12
を取り付ける。その内板12は、上下のアルミニウム板
12a・12aの間に合成樹脂12bを挟み込むことに
より、制振性のアルミニウム複合板として構成してあ
る。上記の縁部材6と上記の外板11および内板12に
よって囲まれた空間に発泡体Fを充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空調装置のケー
シングの外壁として使用するパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の空調装置の外壁パネルは、従来
では、所定の間隔をあけて配置した外板と内板との間に
ウレタン樹脂等の発泡体を充填して構成したものがあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の外壁パネ
ルは、ケーシング内の冷熱または暖熱が外部へ逃げるの
をウレタン樹脂等の発泡体によって阻止できる点で優れ
るが、ケーシング内に設置したファン等の騒音を低減さ
せるうえで改善が要望されていた。本発明の目的は、空
調装置の外壁パネルの防音性能を向上させることにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、例えば、図1(A)および図1
(B)に示すように、空調装置の外壁パネルを次のように
構成した。即ち、合成樹脂によって額縁状に形成した縁
部材6と、その縁部材6の外側面に取り付けた外板11
と、同上の縁部材6の内側面に取り付けた内板12とを
備え、上記の外板11を金属板によって構成するととも
に上記の内板12を制振性の金属複合板によって構成し
て、上記の縁部材6と上記の外板11および内板12に
よって囲まれた空間に発泡体Fを充填したものである。
【0005】なお、上記の制振性の金属複合板として
は、二枚のアルミニウム板の間に合成樹脂を挟み込んだ
ものや、二枚の鋼板の間に合成樹脂を挟み込んだもの等
が考えられる。
【0006】上記の請求項1の発明は次の作用効果を奏
する。ケーシング内のファン等に起因する騒音エネルギ
ーは、まず、上記の金属複合板を通過する間に大幅に減
衰され、次いで、発泡体によって減衰され、その後、前
記の外板の質量によって減衰されてケーシング外へ伝播
する。より詳しくいえば、騒音エネルギーは、上記の金
属複合板を通過する間に、その金属複合板の内外二枚の
金属板の質量によって遮音されると同時に合成樹脂の粘
着性によって振動が減衰するので、強力に遮音できると
同時に新たな騒音を引き起こさない。このため、外壁パ
ネルの透過損失が大きくなり、防音性能が向上する。
【0007】しかも、上記の外壁パネルを製作するとき
には、金属複合板からなる内板と金属製の外板とを縁部
材に取り付けて、その後、上記の縁部材と上記の外板お
よび内板によって囲まれた空間に発泡体を充填すればよ
い。このため、外壁パネルの製作作業に手間がかからな
い。
【0008】また、前記の目的を達成するため、請求項
2の発明は、例えば、図1(A)に示すように、空調装置
の外壁パネルを次のように構成した。即ち、合成樹脂に
よって額縁状に形成した縁部材6と、その縁部材6の外
側面に取り付けた外板11と、同上の縁部材6の内側面
に取り付けた内板12とを備え、上記の外板11を金属
板によって構成するとともに上記の内板12を金属製の
多孔質材料によって構成して、上記の縁部材6と上記の
外板11および内板12によって囲まれた空間に発泡体
Fを充填したものである。
【0009】上記の多孔質材料からなる内板は、金属製
の不織布を二枚のエキスパンドメタルによって挟み込ん
で圧延したもの等が考えられる。なお、上記の不織布お
よびエキスパンドメタルの材質はアルミニウムであるこ
とが好ましい。
【0010】上記の請求項2の発明は次の作用効果を奏
する。ケーシング内のファン等に起因する騒音エネルギ
ーは、まず、金属製の多孔質材料からなる内板を通過す
る間に吸音され、次いで、発泡体によって減衰され、そ
の後、前記の外板の質量によって減衰されてケーシング
外へ伝播する。上述したように騒音エネルギーの一部を
内板によって効率良く吸収できるので、その騒音エネル
ギーがケーシング内で大きく反響して新たな騒音や振動
を引き起こすことを抑制でき、外壁パネルの防音性能が
向上する。
【0011】しかも、上記の内板を形成する多孔質材料
は、金属によって構成したので、結露水の水はけが良
く、吸水による性能低下が起こりにくい。また、上記の
外壁パネルを製作するときには、金属製の多孔質材料か
らなる内板と金属製の外板とを縁部材に取付けて、その
後、上記の縁部材と上記の外板および内板によって囲ま
れた空間に発泡体を充填すればよい。このため、外壁パ
ネルの製作作業に手間がかからない。
【0012】
【発明の実施の形態】図1と図2は本発明の一実施形態
を示している。まず、図1(A)と図1(B)とによって本
発明に係る外壁パネル3の構造を説明する。図1(A)
は、空調装置のケーシング1の断面視部分図を示してい
る。図1(B)は、上記の外壁パネル3の内板12の拡大
断面図である。
【0013】上記ケーシング1はフレーム2を備え、そ
のフレーム2の外面に複数枚の外壁パネル3・3が着脱
自在で気密状に固定される。符号4はガスケットであ
る。上記の外壁パネル3は、合成樹脂製で額縁状の縁部
材6を備える。その縁部材6の外側面(ここでは上側面)
の外溝6aには金属製の外板11を嵌着してある。ま
た、同上の縁部材6の内側面(ここでは下側面)の内溝6
bには、制振性の金属複合板からなる内板12を嵌着し
てある。より詳しくいえば、上記の内板12は、二枚の
アルミニウム板12a・12aの間に、振動減衰性と粘
着性を備えた合成樹脂12bを挟み込んで構成してあ
る。
【0014】上記の縁部材6と上記の外板11および内
板12によって囲まれたパネル空間に、断熱性と防音性
を備えた発泡体Fが充填される。その発泡体Fは、ウレ
タン樹脂と発泡剤とを組み合わせた発泡成形材料を公知
の方法によって発泡させてある。
【0015】図2は、上記の実施形態(第1テスト例)と
比較例とを比べた試験結果を示し、透過損失と周波数と
の関係を示すグラフである。その第1テスト例の外壁パ
ネル3は、前記の図1(A)(B)に示すように、次のよう
に構成してある。
【0016】外板11は、板厚t1が約0.6mmの圧延鋼
板にメッキを施したものを使用してある。内板12は、
板厚t2が約1.0mmの金属複合板であって、二枚のアル
ミニウム板12a・12a(各板厚は約0.5mm)の間にフ
ィルム状の合成樹脂12b(厚さは約0.07mm)を挟み込
んである。なお、上記の外板11と内板12とは、それ
ぞれ、縦寸法が約540mmで横寸法が約840mmである。
また、外壁パネル3の厚さは約30mmであり、従って、
図1(A)中のT寸法は約28mmである。
【0017】発泡体Fは、ウレタン樹脂と発泡剤との組
み合わせを用い、その発泡後の密度は40kg/m3であっ
た。上記構成の外壁パネル3(第1テスト例)の面密度
は、10.8kg/m2であった。なお、透過損失の試験時に
は、上記の外壁パネル3の外周縁部を、ほぼ等間隔に配
置した6本のボルトによって試験用ダクトに固定した。
【0018】これに対して、比較例に係る外壁パネルの
内板は、外板と同じものを使用しており(板厚が約0.6m
mの圧延鋼板)、その点だけが第1テスト例の外壁パネ
ル3とは異なる。なお、その比較例の外壁パネルの面密
度は、12.13kg/m2であった。
【0019】上記の図2の試験結果によれば、本発明の
第1テスト例は、比較例と比べて、250Hzから1KHzの周
波数領域で防音性能を向上できることが明らかとなっ
た。
【0020】本発明の別の実施形態は、前記の内板を金
属複合板で構成することに代えて金属製の多孔質材料で
構成したことが異なり、その他の構成は前記の実施形態
と同じである。図3は、上記の別の実施形態(第2テス
ト例)と前記の比較例とを比べた試験結果を示し、減音
量と周波数との関係を示すグラフである。その第2テス
ト例の外壁パネル3は、次のように構成した。
【0021】上記の多孔質材料からなる内板としては、
アルミニウム製の不織布(面密度が約1650g/m2)を二枚の
アルミニウム製エキスパンドメタルによって挟み込んで
圧延したものを使用した。そして、その圧延された内板
は、板厚が約1.6mmで、面密度が約2.5kg/m2であっ
た。なお、その他の試験条件は前記の実施形態と同一で
ある。
【0022】上記の図3の試験結果によれば、本発明の
第2テスト例は、比較例と比べて、125Hzから2KHzの周
波数領域で減音量を大きくでき、従って、吸音性能を向
上できることが明らかとなった。
【0023】上記の各実施形態は、さらに次のように変
更可能である。前記の発泡体Fは、前述した合成樹脂製
の発泡成形材料と二酸化ケイ素を主成分とした無機質の
微細粒子との混合物によって構成してもよい。その微細
粒子は、資源を再利用するため、ガラス容器等のガラス
製品をリサイクルしたものを利用することが好ましい。
【0024】なお、上記の発泡体Fの遮音性向上と良好
な発泡性とを両立させるため、次のように構成すること
が好ましい。即ち、前記の微細粒子の粒径が10μmから
5.0mmの範囲内であり、発泡前の材料状態では、上記
の微細粒子が、前記の発泡成形材料と同上の微細粒子と
の和に対して、20から95(体積)%の範囲内であることで
ある。さらに好ましいのは、次のように構成することで
ある。即ち、前記の微細粒子の粒径が10μmから1.2m
mの範囲内であり、発泡前の材料状態では、上記の微細
粒子が、前記の発泡成形材料と同上の微細粒子との和に
対して、40から80(体積)%の範囲内であることである。
そして、試験結果によれば、上記の微細粒子と上記の発
泡成形材料との体積混合割合を発泡前の材料状態でほぼ
1:1に設定した場合には、遮音性能を約2dBも向上
できることが分かった。
【0025】前記の外板11と前記の内板12とを前記
の縁部材6に取り付ける方法は、嵌着することに代え
て、ビス止めや接着等の他の取り付け方法であってもよ
い。また、上記の外板11は、鋼板にメッキしたものに
代えて、鋼板に塗装を施したもの又はアルミニウムに表
面処理を施したもの等であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示している。図1(A)
は、空調装置のケーシングの断面視部分図である。図1
(B)は、上記ケーシングの内板の拡大断面図である。
【図2】上記の実施形態の試験結果を示し、透過損失と
周波数との関係を示すグラフである。
【図3】本発明の別の実施形態を示し、減音量と周波数
との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
6…縁部材、11…外板(金属板)、12…内板(制振性
の金属複合板・金属製の多孔質材料)、F…発泡体。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂によって額縁状に形成した縁部
    材(6)と、その縁部材(6)の外側面に取り付けた外板
    (11)と、同上の縁部材(6)の内側面に取り付けた内板
    (12)とを備え、上記の外板(11)を金属板によって構
    成するとともに上記の内板(12)を制振性の金属複合板
    によって構成して、上記の縁部材(6)と上記の外板(1
    1)および内板(12)によって囲まれた空間に発泡体
    (F)を充填した、ことを特徴とする空調装置の外壁パネ
    ル。
  2. 【請求項2】 合成樹脂によって額縁状に形成した縁部
    材(6)と、その縁部材(6)の外側面に取り付けた外板
    (11)と、同上の縁部材(6)の内側面に取り付けた内板
    (12)とを備え、上記の外板(11)を金属板によって構
    成するとともに上記の内板(12)を金属製の多孔質材料
    によって構成して、上記の縁部材(6)と上記の外板(1
    1)および内板(12)によって囲まれた空間に発泡体
    (F)を充填した、ことを特徴とする空調装置の外壁パネ
    ル。
JP10260755A 1998-09-16 1998-09-16 空調装置の外壁パネル Pending JP2000088279A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10260755A JP2000088279A (ja) 1998-09-16 1998-09-16 空調装置の外壁パネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10260755A JP2000088279A (ja) 1998-09-16 1998-09-16 空調装置の外壁パネル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000088279A true JP2000088279A (ja) 2000-03-31

Family

ID=17352290

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10260755A Pending JP2000088279A (ja) 1998-09-16 1998-09-16 空調装置の外壁パネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000088279A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1741993A1 (de) * 2005-07-09 2007-01-10 Deere & Company Gehäuse einer Klimaanlage
JP2019039611A (ja) * 2017-08-25 2019-03-14 パナソニックホームズ株式会社 空調ユニットの配置構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1741993A1 (de) * 2005-07-09 2007-01-10 Deere & Company Gehäuse einer Klimaanlage
JP2019039611A (ja) * 2017-08-25 2019-03-14 パナソニックホームズ株式会社 空調ユニットの配置構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3822764A (en) Structural elements having highly improved soundproofing characteristics
KR19980087553A (ko) 허니콤-발포 알루미늄 방음벽용 패널
JP4754836B2 (ja) 二重壁構造体
JPH09502490A (ja) 吊り天井
US20180240451A1 (en) Sound absorbing structure for anechoic chamber and anechoic chamber including the same
WO2006027936A1 (ja) 二重壁構造体
RU2369495C2 (ru) Шумоизоляционная обивка кузова автомобиля
JPH0781007A (ja) 防音材
JP2000088279A (ja) 空調装置の外壁パネル
RU2309079C2 (ru) Кабина транспортного средства
RU2648102C1 (ru) Акустически комфортное помещение
RU2440467C1 (ru) Акустически комфортное помещение
KR100266856B1 (ko) 섬유사가 결합된 발포 알루미늄 흡음 패널 및 그 제조 방법
CN213450114U (zh) 一种实木复合隔音门
JPH11351605A (ja) 空調装置の外壁パネル
JPH11351609A (ja) 空調装置の外壁パネル
RU2091256C1 (ru) Виброшумоизолирующее покрытие
JP3615216B1 (ja) 鉄道車両の壁板または天井板
JPS58101847A (ja) エンジンルームの遮音構造
JPH11351610A (ja) 空調装置の外壁パネル
CN115848285B (zh) 车用消声室及车辆
JP2000099035A (ja) 吸音材及びその製造方法
RU2513898C1 (ru) Штучный звукопоглотитель судовой каюты
US2219440A (en) Sound absorbing construction
JP3167926B2 (ja) 床版構造