JP2000087643A - 電動モータユニット - Google Patents

電動モータユニット

Info

Publication number
JP2000087643A
JP2000087643A JP10260582A JP26058298A JP2000087643A JP 2000087643 A JP2000087643 A JP 2000087643A JP 10260582 A JP10260582 A JP 10260582A JP 26058298 A JP26058298 A JP 26058298A JP 2000087643 A JP2000087643 A JP 2000087643A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric motor
unit
motor
housing
motor unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10260582A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Takahashi
俊男 高橋
Seiji Shioiri
政治 塩入
Hirohiko Takano
寛彦 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Corp filed Critical Mitsuba Corp
Priority to JP10260582A priority Critical patent/JP2000087643A/ja
Publication of JP2000087643A publication Critical patent/JP2000087643A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転検出機能を備えた低コストで信頼性の高
いモータユニットを提供する。 【解決手段】 電動モータ2と、電動モータ2の制御回
路を備えた制御装置4と、駆動軸33に設けられたマグ
ネット34とそれと対向して配設されたホール素子35
とを有する回転検出部39と、電動モータ2の回転出力
を変速して出力する変速装置3とを有してなる電動モー
タユニット1であって、制御回路を制御基板に搭載し、
ホール素子を制御基板とは別体に形成したセンサ基板に
搭載する。制御基板は第1ハウジング41に収容され、
センサ基板は第1ハウジング41とは別に形成された第
2ハウジング43に収容される。第1ハウジング41と
第2ハウジング43は連結部44によって一体に連結さ
れ、これらにより独立した制御ユニット40が形成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両用パワ
ーウインドの駆動源として用いられる電動モータに関
し、特に、電動モータを制御回路や変速装置と一体にア
ッセンブリした電動モータユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パワーウインドや電動サンル
ーフ等の駆動源として、制御が容易で高出力の得られる
電動モータ(以下、モータと略す)が広く用いられてい
る。このようなモータは、自動車のドア内など狭い空間
に配置されるため、小型でかつ取付作業性が良好である
ことが求められる。このため、その駆動回路や変速装置
を一体にアッセンブリしたユニットが開発され、モータ
単品よりも電動モータユニットとして納品、組み付けが
行われる場合が増加している。
【0003】ここで、このような電動モータユニット
(以下、モータユニットと略す)は、前述のように、モ
ータと変速装置および制御装置が一体化された構成とな
っており、制御装置内に収容された制御回路によってモ
ータが駆動される。そして、その回転出力は変速装置に
よって減速されて出力軸に出力され、出力軸に取り付け
られたプーリーやラックギア等を介して窓ガラスやサン
ルーフが駆動される。
【0004】この際、窓ガラス等の移動量や動作状況
は、ホールIC等のセンサや接点プレートを用いてモー
タの回転数や回転方向を検出することにより把握され
る。例えば特開平8−201051号公報の移動体の位
置検出装置では、接点プレートを用いて移動体の位置検
出を行っており、接点プレートとそれに接続された制御
回路によりモータの回転を検知している。この場合、位
置検出用の制御回路はモータの駆動制御回路と共に制御
装置を有しており、変速機構を収容したケース内に収納
されている。すなわち、ここでは制御装置と変速装置が
1個のケースによって一体に形成されており、このケー
スにモータを取り付けることにより、三者が一体となっ
たモータユニットが形成される。
【0005】また、特開平7−99753号公報では、
アーマチュアに設けられたマグネットに対応して、ハウ
ジング外にホールICを装着した駆動モータが開示され
ている。ここでは、制御装置がモータや変速装置とは分
離してスイッチボックスに設けられており、ホールIC
と制御装置との間はリード線を介して接続される。
【0006】さらに、特開平9−131022号公報に
は、回転検出器を一体的に備えた回転検出器付モータが
開示されている。この場合、回転検出器は、回転センサ
とその検出信号が入力される制御回路とからなり、これ
らは同一の基板上に配されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−201051号公報の位置検出装置では、変速機構
と制御回路が同じケース内に収容され、組み付け工程の
最終段階でそれをカバーする構成となっているため、制
御回路がモータユニット完成直前まで外部に露出するこ
ととなり、ゴミやちりの影響受ける恐れがあり品質管理
上好ましくないという問題があった。また、制御回路が
モータのギアグリスやブラシ粉にさらされるため、信頼
性の点でも問題があった。さらに、制御装置と接点プレ
ートやモータ等との通電接続が、ケース内に配した接点
プレート等によって行われるため、その設置作業が煩雑
であり工数増加の一因となっていた。
【0008】加えて、変速装置と制御装置が一体となっ
ているため、モータユニットの開発構想段階からレイア
ウトが固定化しその自由度や汎用性が少ないという問題
もあった。また、一方の変更が相手方の構造に影響を及
ぼすため、その度に改めて変速機構や回路レイアウトを
設計し直さなければならず、製品コストの上昇は避けら
れない。さらに、ケース構造が複雑であるため、防水シ
ール部が多くなり防水面で不利となるという問題もあっ
た。
【0009】次に、特開平7−99753号公報の駆動
モータでは、制御回路が車室内のスイッチボックスに配
置されるため、スイッチボックス内の配線が複雑化する
と共に、その小型化が妨げられるという問題がある。ま
た、スイッチボックスとモータ間を接続するワイヤハー
ネスが長くなり、重量面や作業面で不利となるという問
題もあった。さらに、モータ部分と制御装置の開発メー
カが異なるケースもあり、かかる場合、お互いに開発効
率が良くないという問題もあった。
【0010】一方、特開平9−131022号公報の回
転検出器付モータでは、モータ・変速装置・制御装置が
それぞれ別体に形成されて一体に組み付けられるため前
述のような問題は生じない。しかしながら、制御回路と
回転センサが同一基板上にあるため、回転センサの設置
位置が制限され設計上の自由度が少なく、また、変速装
置部分にセンサ用マグネットを備えた回転体を設けなけ
ればならないという問題があった。
【0011】本発明の目的は、回転検出機能を備えた低
コストで信頼性の高いモータユニットを提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のモータユニット
は、回転駆動する駆動軸を備えた電動モータと、この電
動モータの制御回路を備えた制御部と、前記駆動軸に設
けられたマグネットとマグネットに対向して配設され駆
動軸の回転に伴い信号を出力する回転検出体とを有する
回転検出部と、電動モータの回転出力を変速して出力す
る変速部とを有してなる電動モータユニットであって、
前記制御回路を第1基板に搭載し、前記回転検出体を第
1基板とは別体に形成した第2基板に搭載したことを特
徴としている。
【0013】この場合、前記第1基板を第1ハウジング
に収容し、前記第2基板を第1ハウジングとは別に形成
された第2ハウジングに収容するようにしても良い。ま
た、第1ハウジングと第2ハウジングを連結部によって
一体に連結し、これらにより独立した一の制御ユニット
を形成するようにしても良い。さらに、その連結部内
に、第1ハウジング内と第2ハウジング内を連通させる
連通路を形成しても良く、そこに第1基板と第2基板を
接続するリード線を通すことも可能である。
【0014】一方、前記電動モータのヨークに、駆動軸
に沿って延在する少なくとも1つの平面部を形成し、前
記制御ユニットを、その連結部をヨークの平面部に当接
させた状態で電動モータに固定するようにしても良い。
これにより、強度が弱くなりがちな連結部を、平面部に
よって支持した状態で固定することが可能となり、制御
ユニットの強度面での信頼性が担保され、また、連結部
における振動発生も抑えられる。なお、制御ユニットを
ヨークに取り付けたブラケットを介して電動モータに固
定しても良く、その際、前記連結部をこのブラケットに
よって保持するようにしても良い。これにより、連結部
がさらにしっかりと平面部にて保持される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形
態であるモータユニットの構成を示す説明図、図2は図
1のモータユニットのカバーを外した状態を示す説明
図、図3は図1のモータユニットを矢視A方向から見た
状態を示す説明図、図4は図3においてカバーを分離し
た状態を示す説明図である。なお、このモータユニット
1も自動車のパワーウインド駆動用に用いられ、そのブ
ラケットハウジング11に設けられたユニット固定部
(以下、固定部と略す)12によって自動車のドア内部
に固定される。
【0016】図1に示したように、本実施の形態のモー
タユニット1は、従来のモータユニットと同様、モータ
(電動モータ)2と変速装置(変速部)3および制御装
置(制御部)4が一体化された構成となっている。但
し、当該モータユニット1では、制御装置4とモータ2
の回転を検出する回転検出部39とが一体となって制御
ユニット40を構成しており、これをモータ2およびブ
ラケットハウジング11に取り付けることによりモータ
ユニット1が形成される。
【0017】ここでモータ2は、そのヨーク13内に駆
動軸33を回転自在に配した通常の電動モータであり、
ネジ14によりブラケットハウジング11に固定されて
いる。また、駆動軸33には回転検出用のマグネット3
4が取り付けられている。さらに、ブラケットハウジン
グ11にはモータ2に電力供給を行う給電部6が設けら
れており、この給電部6に制御装置4から電力を供給す
ることにより前記駆動軸が回転するようになっている。
【0018】変速装置3は、モータ2の前記駆動軸の回
転を図示しないギア列により減速する装置であり、この
ギア列はブラケットハウジング11に形成されたギアケ
ース15内に収容されている。そして、モータ2をブラ
ケットハウジング11に固定することにより、モータ2
と変速装置3が一体化されると共に、モータ2の駆動軸
に設けられたピニオンギア(図示せず)と前記ギア列の
一端が噛合するようになっている。また、減速された回
転は出力軸5に取り付けられた出力ギア9から出力され
る。さらに、ギアケース15の図3において上部には、
出力軸5の軸受を兼ねたボトムカバー16が取り付けら
れている。
【0019】制御装置4は、モータ2を制御駆動するた
めの装置であり、制御ユニット40の図1において略上
半分を占める第1ハウジング41部分がこれに相当す
る。ここで、制御ユニット40は、ベース17とその上
を覆うカバー19内に、モータ制御駆動用の制御回路1
8とモータ2の回転方向や回転数を検出するための回転
検出回路22を収容した構成となっている。そして、制
御装置4は、このベース17に設けた制御回路収容部1
7aとカバー19によって形成された第1ハウジング4
1内に、制御回路18を搭載した制御基板(第1基板)
42を設置することにより形成される。
【0020】なお、ベース17の周囲にはシール溝26
が形成されており、この部分にホットブチル等のホット
メルト材(液状ガスケット)を流し込んだ上でカバー1
9が取り付けられる。また、カバー19のシール溝26
と対向する部分にも図示しないシール溝が設けられてい
る。そしてこれにより、ベース17にカバー19が密閉
状態で取り付けられ、その内部に制御回路18が水滴や
埃などから保護された状態で収容される。
【0021】さらに、制御回路18にはダイレクトカプ
ラ20が設けられており、モータユニット1をドア内部
に取り付けたときにドア側の雌カプラ21と接続され
る。すなわち、図1のモータユニット1では、モータユ
ニット1とドア側の接続点とを結ぶコードは省かれてい
る。これにより、コードに要する価格や重量が低減で
き、さらにそれを留めるクリップやワイヤハーネスなど
も省略できるため、部品点数や作業工数を削減できる。
【0022】加えて、制御回路18にはモータ2に電力
を供給するための通電ワイヤ7が設けられている。そし
て、通電ワイヤ7の先端に取り付けられたカプラ8を給
電部6に接続させることにより、モータ2と制御回路1
8とが電気的に結合される。また、ベース17の図1,
2において左側の一辺には通電ワイヤ7の引き出し部を
密封するための封止室27が設けられている。この封止
室27に前述のシール溝26とは別個にシール材を注入
することにより、通電ワイヤ7の引き出し部分にシール
部32を形成し通電ワイヤ7を二重に密閉してカバー1
9内の密閉性の向上を図っている。
【0023】なお、当該モータユニット1では、制御装
置4がモータ2の中心軸CLに対して給電部6と同じ側
に設けられている。このため、制御装置4と給電部6を
つなぐ通電ワイヤ7を短くすることができ、モータ2へ
の最短給電が可能となり、通電ワイヤ7によるパワーロ
スを最小限に留めることが可能となる。また、通電ワイ
ヤ7を短くできるため、通電ワイヤ7の価格や重量を低
減できる。さらに通電ワイヤ7を留めるクリップやワイ
ヤハーネスなども省略できるため、部品点数や作業工数
を削減できる。加えて、通電ワイヤ7と他の周辺装置と
の干渉も防止することが可能となる。
【0024】さらに、制御回路18には、制御回路18
とは別体に形成された回転検出回路22が接続されてい
る。この回転検出回路22は、面実装タイプのホール素
子(回転検出体)35を2個、センサ基板(第2基板)
36に設けた構成となっている。この場合、回転検出回
路22は、制御ユニット40の図1において下部に位置
し、第1ハウジング41とは別に形成された第2ハウジ
ング43に収容されている。すなわち、センサ基板36
は、図2に示したように、ベース17の回転検出回路収
容部として形成された開口部23に、ホール素子35を
図2の裏面側に向けた状態で嵌め込まれ、カバー19に
よって密封される。そしてこれにより、第2ハウジング
43内にセンサ基板36が収容されることになる。
【0025】この際、前述の開口部23は、駆動軸33
に取り付けられたマグネット34に臨んだ位置に設けら
れており、回転検出回路22のホール素子35は駆動軸
33のマグネット34に対向して配設される。そして、
これらの2個のホール素子35とマグネット34により
回転検出部39が形成され、マグネット34の極変化を
捉えることにより、モータ2の回転角度や回転方向が検
出される。なお、回転検出回路22は、開口部23の突
起24に係合した状態で、ベース17に設けられた押え
棒25によって上から押さえられて固定される。また、
図1のモータユニット1では、回転検出部39がモータ
ユニット1の表側(図1において手前側の面)に設けら
れているが、モータユニット1の裏側(図1において裏
面側)に設けても良い。
【0026】一方、制御ユニット40における第1ハウ
ジング41と第2ハウジング43との間は、連結部44
によって結合されている。この場合、連結部44もまた
ベース17とカバー19により形成されている。すなわ
ち、制御ユニット40は、制御装置4と回転検出部39
を備えた一体の筐体であり、モータ2や変速装置3とは
独立して形成されていることになる。
【0027】連結部44のベース17とカバー19の間
は空間となっており、これにより第1ハウジング41内
と第2ハウジング43内を連通する連通路46が形成さ
れている。そして、この連通路46内に、制御基板18
と回転検出回路22を電気的に接続するリード線45が
挿通されている。
【0028】また、制御ユニット40は、図5に示した
ように、ヨーク13に嵌装されたブラケット10とネジ
28によってモータ2に固定されている。この場合、ヨ
ーク13はその断面外形が小判形となっており、その側
面には駆動軸33に沿って延在する平面部13aが形成
されている。そして、制御ユニット40はその連結部4
4をこの平面部13aに当接させた状態でモータ2に固
定される。
【0029】さらに、制御ユニット40は、連結部44
がブラケット10によって保持された状態で固定され
る。すなわち、ブラケット10には係止爪30が設けら
れており、制御ユニット40は、この係止爪30下側に
ベース17に形成した係合片31を挿入した状態でブラ
ケット10に取り付けられる。なお、制御ユニット40
のベース17は、ネジ29によってブラケットハウジン
グ11にも固定されている。
【0030】このように制御ユニット40は、制御装置
4と回転検出部39を備え、モータ2や変速装置3とは
独立して形成される。従って、当該モータユニット1で
は、モータ2や変速装置3と制御ユニット40とを別の
工程で製作し、これらを最終工程に近い段階で一体化す
るようにできる。このため、機械部分と電気系統の製造
工程を分離でき、品質管理が行い易くなる。さらに、制
御ユニット40自体の汎用性も拡大される。
【0031】一方、ひとつのユニットでありながら、第
1,第2ハウジング41,43に分離して制御装置4と
回転検出部39が配されているため、モータ2に組み付
け易く、また、そのレイアウト性も良い。さらに、設計
上の自由度も大きく、変速装置に別途マグネット支持用
の部材を追加する必要もない。
【0032】また、制御基板42とセンサ基板36との
間を連結部44を通して配線できるため、これらをベー
ス17とカバー19によって一体的にシールでき電気的
接続部分のシールが不要となる。さらに、リード線45
が筐体内に収容されているので、組み付け時にこれを引
っ掛けてしまう心配もない。加えて、制御ユニット40
から外部へ引き出す配線が通電ワイヤ7のみとなるた
め、この引き出し部の構成を簡素化でき液状ガスケット
等のシール材の量を減らすことが可能となる。
【0033】なお、当該モータユニット1では、制御装
置4がモータ2の図1において上側、つまりモータ2の
中心軸CLを挟んで出力軸5と反対側に配設されてい
る。すなわち、制御装置4が固定部12の配置に影響を
受けない位置に取り付けられていることになり、固定部
12の位置が変更されても制御装置4はそのまま使用す
ることができ、車種による仕様変更の影響を受けない構
成となっている。このため、固定部12の位置に応じて
制御回路18の設計を個別に行う必要がなく、制御装置
部分の設計工数や型費用等を節減することが可能とな
る。また、固定部12が制御装置4内に食い込まない構
成であるため、回路設計に自由度があると共に、固定部
12が食い込む分スペース効率が悪くなり装置が大型化
することも防止できる。さらに、制御装置4が給電部6
と同じ側に位置することとなるため、前述のような最短
給電や通電ワイヤ7の短縮化等も図られることになる。
【0034】加えて、図1のモータユニット1では、制
御装置4がヨーク13の近傍に設けられている。すなわ
ち、制御装置4は、中心軸CLを挟んで出力軸5と反対
側の部分のうち、モータ2側(図1において右側)に寄
った位置に設けられている。このため、制御装置4は、
固定部12から離れてその影響をますます受けにくくな
るのみならず、給電部6をも避けて配設することができ
る。このため、制御装置4の設計に際し、固定部12に
加えて給電部6の影響をも排することが可能となる。
【0035】次に、本発明によるモータユニット1の組
み付け手順について説明する。当該モータユニット1で
は、モータ2や変速装置3と、制御装置4と回転検出部
39を備えた制御ユニット40がそれぞれ別個に形成さ
れ、最終組み付け工程においてそれらが一体に組み付け
られる。
【0036】そのうちモータ2は通常の電動モータであ
り、モータとして完成した状態で最終組み付け工程に供
される。但し、その駆動軸には、回転検出用のマグネッ
トと、変速装置接続用のピニオンが取り付けられてい
る。また、変速装置3は、ブラケットハウジング11の
ギアケース15内にギア列を配し、その開口側にボトム
カバー16をカシメ固定したものが供される。一方、制
御ユニット40は、ベース17に制御回路18や回転検
出回路22等を取り付けた後、そのシール溝26にホッ
トブチル等のホットメルト材を流し込みカバー19をネ
ジ止めしたものが供される。なお、ここではカバー19
をネジ止めした後、封止室27に更に別途ホットメルト
材を流し込んでシール部32を形成し、通電ワイヤ7の
引き出し部を確実に密封している。
【0037】当該モータユニット1ではまず、このよう
にして形成されたモータ2と変速装置3とが組み付けら
れる。すなわち、モータ2のピニオンと変速装置3のギ
ア列を噛み合わせると共に、モータ2と給電部6とを電
気的に接続し、その上でネジ14を用いてモータ2をブ
ラケットハウジング11に取り付ける。これにより、ブ
ラケットハウジング11を兼ねて形成された変速装置3
がモータ2と一体に結合される。
【0038】モータ2を取り付けた後、制御ユニット4
0が取り付けられる。すなわち、まずモータ2にブラケ
ット10を嵌装し、このブラケット10にネジ28を用
いてベース17を取り付ける。また、ネジ29によりベ
ース17をブラケットハウジング11にも固定する。そ
して、これによりモータ2と変速装置3および制御ユニ
ット40が一体化され、さらに、通電ワイヤ7を給電部
6に接続させてモータユニット1が完成する。
【0039】ここで、当該制御ユニット40は、その連
結部44がヨーク13の平面部13aに当接するように
配置され、さらに、ベース17の係合片31をブラケッ
ト10の係止爪30の下側に挿入して両者を係合させて
固定される。このため、制御ユニット40は、その連結
部44がヨーク13の平面部13aによって支持され、
しかも連結部44の一部がブラケット10によって保持
された状態でモータ2に取り付けられることになる。従
って、強度が弱くなりがちな連結部44を、薄さの要求
を損なうことなく確実に保持し固定することが可能とな
る。このため、制御ユニット40の強度面での信頼性を
確保でき、また、連結部44における振動発生を抑える
ことも可能となる。
【0040】なお、制御ユニット40のカバー19は、
変速装置3のボトムカバー16と同じ側からベース17
に固定される構成であるため、両者を一体化することも
可能である。このようにそれらを一体化すると、変速装
置3のギア列に対し、ホットメルト材と同方向からグリ
スを塗布作業を行うことができ、これらの自動化をも図
ることが可能である。
【0041】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることはいうまでもない。
【0042】たとえば、前述の実施の形態では本発明に
よるモータユニットをパワーウインド駆動用に適用した
例を示したが、その適用対象はパワーウインドには限ら
れず、電動サンルーフや自動開閉扉等にも適用可能であ
る。また、前述の例では検出体としてホール素子を用い
た例を示したが、磁極の変化を捉えて信号を出力する素
子であればホール素子以外の他の素子を用いることも可
能である。
【0043】
【発明の効果】本発明のモータユニットでは、制御回路
と回転検出体をそれぞれ別体に形成した基板に搭載した
ことにより、設計上の自由度を高め制御装置の汎用性を
向上させることが可能となる。
【0044】また、制御基板を第1ハウジングに収容
し、センサ基板を第1ハウジングとは別に形成された第
2ハウジングに収容したことにより、各基板の組み付け
性や、装置レイアウト性が向上する。
【0045】さらに、第1ハウジングと第2ハウジング
を連結部によって一体に連結し、これらにより独立した
一の制御ユニットを形成したことにより、機械部分と電
気系統とを別の工程で製造でき、電気回路を最終工程ま
で外部に露出した状態で作業を行うことがなくなり製品
品質の向上が図れる。また、機械部分と制御回路が直接
的に接触することがないため、ギアグリスやブラシ粉に
制御回路がさらされることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるモータユニットの
構成を示す説明図である。
【図2】図1のモータユニットのカバーを外した状態を
示す説明図である。
【図3】図1のモータユニットを矢視A方向から見た状
態を示す説明図である。
【図4】図3においてカバーを分離した状態を示す説明
図である。
【図5】図1のモータユニットにおけるモータと制御ユ
ニットの結合状態を示す説明図であり、図1のモータユ
ニットを矢視B方向から見た状態に相当する。
【符号の説明】 1 電動モータユニット 2 電動モータ 3 変速装置(変速部) 4 制御装置(制御部) 5 出力軸 6 給電部 7 通電ワイヤ 8 カプラ 9 出力ギア 10 ブラケット 11 ブラケットハウジング 12 ユニット固定部 13 ヨーク 13a 平面部 14 ネジ 15 ギアケース 16 ボトムカバー 17 ベース 17a 制御回路収容部 18 制御回路 19 カバー 20 ダイレクトカプラ 21 雌カプラ 22 回転検出回路 23 開口部 24 突起 25 押え棒 26 シール溝 27 封止室 28 ネジ 29 ネジ 30 係止爪 31 係合片 32 シール部 33 駆動軸 34 マグネット 35 ホール素子(回転検出体) 36 センサ基板(第2基板) 39 回転検出部 40 制御ユニット 41 第1ハウジング 42 制御基板(第1基板) 43 第2ハウジング 44 連結部 45 リード線 46 連通路 CL 中心軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高野 寛彦 群馬県桐生市広沢町一丁目二六八一番地 株式会社ミツバ内 Fターム(参考) 2E052 AA09 CA06 EB01 KA13 KA14 KA17 5H607 AA12 BB01 CC01 CC03 CC07 CC09 DD13 EE36 HH01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動する駆動軸を備えた電動モータ
    と、前記電動モータの制御回路を備えた制御部と、前記
    駆動軸に設けられたマグネットと前記マグネットに対向
    して配設され前記駆動軸の回転に伴い信号を出力する回
    転検出体とを有する回転検出部と、前記電動モータの回
    転出力を変速して出力する変速部とを有してなる電動モ
    ータユニットであって、 前記制御回路を第1基板に搭載し、前記回転検出体を前
    記第1基板とは別体に形成した第2基板に搭載したこと
    を特徴とする電動モータユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電動モータユニットであ
    って、前記第1基板は第1ハウジングに収容され、前記
    第2基板は前記第1ハウジングとは別に形成された第2
    ハウジングに収容されることを特徴とする電動モータユ
    ニット。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電動モータユニットであ
    って、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングは、連
    結部によって一体に連結され独立した一の制御ユニット
    を形成することを特徴とする電動モータユニット。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の電動モータユニットであ
    って、前記連結部は、その内部に前記第1ハウジング内
    と前記第2ハウジング内を連通させる連通路を有するこ
    とを特徴とする電動モータユニット。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の電動モータユニ
    ットであって、前記電動モータは、前記駆動軸に沿って
    延在する少なくとも1つの平面部を備えたヨークを有
    し、前記制御ユニットは、前記連結部を前記ヨークの前
    記平面部に当接させた状態で前記電動モータに固定され
    ることを特徴とする電動モータユニット。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の電動モータユニットであ
    って、前記制御ユニットは、前記連結部が前記ヨークに
    取り付けられたブラケットによって保持された状態で、
    前記ブラケットを介して前記電動モータに固定されるこ
    とを特徴とする電動モータユニット。
JP10260582A 1998-09-14 1998-09-14 電動モータユニット Pending JP2000087643A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10260582A JP2000087643A (ja) 1998-09-14 1998-09-14 電動モータユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10260582A JP2000087643A (ja) 1998-09-14 1998-09-14 電動モータユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000087643A true JP2000087643A (ja) 2000-03-28

Family

ID=17349956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10260582A Pending JP2000087643A (ja) 1998-09-14 1998-09-14 電動モータユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000087643A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004042898A1 (ja) * 2002-11-05 2004-05-21 Mitsuba Corporation モータユニット
JP2014007789A (ja) * 2012-06-21 2014-01-16 Ntn Corp 電動リニアアクチュエータ
CN105245054A (zh) * 2014-07-02 2016-01-13 日本电产三协株式会社 齿轮马达以及自动开闭单元

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004042898A1 (ja) * 2002-11-05 2004-05-21 Mitsuba Corporation モータユニット
US7262528B2 (en) 2002-11-05 2007-08-28 Mitsuba Corporation Motor unit including integrated motor and speed reduction mechanism
JP2014007789A (ja) * 2012-06-21 2014-01-16 Ntn Corp 電動リニアアクチュエータ
CN105245054A (zh) * 2014-07-02 2016-01-13 日本电产三协株式会社 齿轮马达以及自动开闭单元

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1167724B1 (en) Electronically controlled throttle device
US20090250287A1 (en) Electric motor apparatus for electric power steering and electric power steering apparatus
US7679236B2 (en) Electric actuator
US7812492B2 (en) Motor drive assembly
US11460105B2 (en) Shift device
JP3818801B2 (ja) 電動式舵取装置
JP2000087643A (ja) 電動モータユニット
CN111828617B (zh) 旋转致动器
US7254880B2 (en) Electromechanical drive device and method for manufacture thereof
JP4777762B2 (ja) モータ
JP2001088552A (ja) パワーウインドウ制御装置
JP2000032713A (ja) 電動モータユニット
JP2017131014A (ja) ブラシレスモータ
JP2000041363A (ja) 電動モータユニット
JP2000023407A (ja) 電動モータユニット
JP2008193775A (ja) モータ
JP3993019B2 (ja) モータ及びその製造方法
JP4417803B2 (ja) モータ
CN216819634U (zh) 印刷线路板的保持结构以及电机单元
JP2000091764A (ja) 電気装置用外囲体のシール構造
JP4456433B2 (ja) ブラシホルダの製造方法
JP2000023422A (ja) 電動モータユニット
JP4319300B2 (ja) 駆動装置用モータ
JP2006180634A (ja) 電動モータユニット
JP2007106284A (ja) 電動パワーステアリング装置