JP2000087509A - 構造体を兼ねる融雪用発熱体及びその製造方法 - Google Patents

構造体を兼ねる融雪用発熱体及びその製造方法

Info

Publication number
JP2000087509A
JP2000087509A JP10259554A JP25955498A JP2000087509A JP 2000087509 A JP2000087509 A JP 2000087509A JP 10259554 A JP10259554 A JP 10259554A JP 25955498 A JP25955498 A JP 25955498A JP 2000087509 A JP2000087509 A JP 2000087509A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating element
polymer concrete
snow
snow melting
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10259554A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Shinokubo
弘行 篠窪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP10259554A priority Critical patent/JP2000087509A/ja
Publication of JP2000087509A publication Critical patent/JP2000087509A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning Of Streets, Tracks, Or Beaches (AREA)
  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】外観及び耐久性に優れ、製作コストも安価な構
造体を兼ねる融雪用発熱体及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】瓦状または道路用ブロック状に形成された
ポリマーコンクリート製の構造体1の内部に、赤外線発
熱素子2を埋設する。ポリマーコンクリートは常温で硬
化させることができるので、鋳型の内部に赤外線発熱素
子2をセットしたうえ、その周囲にポリマーコンクリー
トを充填し、成形することができる。なお、熱伝導率を
向上させるための金属粉等の充填剤を含むポリマーコン
クリートを用いることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根瓦や道路用ブ
ロック等の構造体を兼ねる融雪用発熱体及びその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多雪地域のための融雪手段としては、地
下水等を道路に噴出させて道路の積雪を溶かす方式が知
られているが、この方式は幅の広い道路には適さない。
また特開平9−13741号公報に示されるように、電
熱線を埋め込んだゴムマットを道路に布設して道路の積
雪を溶かす方式もあるが、道路等の施設を建築後にゴム
マットを布設するために施設費がかかるうえ、ゴムマッ
トの布設や回収に多くの手数を要する欠点がある。更に
外観が悪く、耐久性にも乏しいという欠点もある。
【0003】そこで屋根瓦や道路用ブロック等の構造体
そのものを融雪用発熱体とし、外観や耐久性に関する欠
点を改良する試みがなされている。しかし従来の融雪用
構造体は、例えば実開平6−12321号公報や特開平
8−120836号公報等に示されるように、屋根瓦等
の構造体に設けた溝に後加工によって発熱体を接着した
り埋め込んだものであり、製作に2工程以上が必要で製
作コストが高くなるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、外観及び耐久性に優れ、しかも製作
が容易で製作コストも安価な構造体を兼ねる融雪用発熱
体及びその製造方法を提供するためになされたものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の構造体を兼ねる融雪用発熱体は、
瓦状または道路用ブロック状に形成されたポリマーコン
クリート製の構造体の内部に、赤外線発熱素子を埋設し
たことを特徴とするものである。なおポリマーコンクリ
ートは熱伝導率を向上させるための充填剤を含むもので
あることが好ましい。また本発明の構造体を兼ねる融雪
用発熱体の製造方法は、瓦状または道路用ブロック状の
構造体を成形する鋳型の内部に赤外線発熱素子をセット
したうえ、その周囲にポリマーコンクリートを充填し、
硬化させることを特徴とするものである。
【0006】本発明では、構造体の材料としてポリマー
コンクリートを使用したため、赤外線発熱素子を埋設し
て常温で硬化させることができる。従って従来のように
焼成された構造体に後加工によって発熱体を接着したり
埋め込む必要がなく、製作が容易で製作コストも安価と
なる。また本発明の構造体を屋根瓦や道路用ブロックと
して使用すれば、外観が良く耐久性にも優れたものとな
る。以下に本発明の好ましい実施形態を示す。
【0007】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1〜図4は
本発明を瓦状の構造体に適用した実施形態を示す図であ
る。図1に示すように、この実施形態では瓦状に形成さ
れたポリマーコンクリート製の構造体1の内部に、赤外
線発熱素子2が埋設されて融雪用発熱体が構成されてい
る。
【0008】ポリマーコンクリートとは、骨材の結合剤
としてポリマーを用いたコンクリートを意味するもので
あり、結合剤の全部をポリマーとした純粋なポリマーコ
ンクリートのほか、結合剤の一部をセメントとし、残部
をポリマーとしたコンクリートも含むものである。また
通常のセメントコンクリートと同様に、種々の充填剤を
混入させてもよいが、本発明では特に金属粉等の熱伝導
率を向上させるための充填剤を含ませることが好まし
い。
【0009】赤外線発熱素子2としては、ニクロム線の
ような抵抗発熱線や、その外周を絶縁被覆したもの等が
使用できる。この実施形態では、平板状に成形された赤
外線発熱素子2が用いられている。この赤外線発熱素子
2は図1のようにポリマーコンクリート製の構造体1の
内部に埋設され、図2の底面図に示されるようにコンセ
ント状の受電口3が底面に形成されている。
【0010】この融雪用発熱体を製造するには、鋳型の
内部に赤外線発熱素子2をセットしたうえ、その周囲に
ポリマーコンクリートを充填し、硬化させて構造体1を
成形すればよい。このように構造体1をポリマーコンク
リート製とすれば、従来の瓦等とは異なり常温で成形・
硬化させることができるので、赤外線発熱素子2が熱に
より損傷されることがない。また構造体1の成形と同時
に赤外線発熱素子2を埋設できるので、製作が容易で製
作コストも安価となる。なお、硬化を促進するためにポ
リマーコンクリートを僅かに加熱しても差し支えはない
が、その場合にも赤外線発熱素子2が熱により損傷され
るおそれのない150〜170℃程度の加熱で十分であ
る。
【0011】このような融雪用発熱体は、図4に示すよ
うに通常の屋根瓦の一部と置き換えて使用される。ただ
し各構造体1に通電する必要があるため、この実施形態
では図3に示すような架台4と組み合わせて使用され
る。この架台4は瓦状の構造体1の底面を受ける複数の
凹部5を備え、各凹部5の中央にプラグ状の給電体6が
突設されている。また各給電体6は内部の電線7を介し
て端面の接続端子8に接続されている。
【0012】この架台4の凹部5の上に前記の融雪用発
熱体を載せてプラグ状の給電体6をコンセント状の受電
口3に差し込めば、接続端子8から給電される電流が各
融雪用発熱体の赤外線発熱素子2に流れ、赤外線発熱素
子2を発熱させることができる。その結果、ポリマーコ
ンクリート製の構造体1が内部から加熱され、融雪効果
を発揮する。特にポリマーコンクリート中に金属粉等の
熱伝導率を向上させるための充填剤を含ませておけば伝
熱性が向上し、より優れた融雪効果を得ることができ
る。
【0013】なお、架台4を発泡プラスチック等の弾性
体により構成すれば、構造体1の多少の歪みを吸収する
ことができるとともに、上面から荷重を受けたような場
合にも構造体1が割れることがない。
【0014】この実施形態に示された瓦状の融雪用発熱
体は、瓦そのものとして使用することができるので、施
工後の外観がよく、また新設建築物の屋根瓦としても、
既設建築物の改修のいずれにも使用することができる。
更にこの融雪用発熱体はポリマーコンクリート製である
ため、極めて優れた耐久性を備えたものである。
【0015】(第2の実施形態)図5と図6は、本発明
を道路用ブロック状の構造体に適用した実施形態を示す
図である。この実施形態では、図6に示すように道路用
ブロック状に形成されたポリマーコンクリート製の構造
体1の内部に、赤外線発熱素子2が埋設されて融雪用発
熱体が構成されている。また構造体1の両側面に、コン
セント状の受電口9とプラグ状の給電体10が形成され
ている。
【0016】この実施形態に示された道路用ブロック状
の融雪用発熱体は、図5に示すように道路の一部又は全
部に敷きつめて融雪の目的で用いられるものである。そ
の際に隣接する構造体1の側面の受電口9に給電体10
が差し込まれ、各融雪用発熱体に個々に配線を行わなく
ても通電ができるようになる。
【0017】この道路用ブロック状の融雪用発熱体も、
鋳型の内部に赤外線発熱素子2をセットしたうえ、その
周囲にポリマーコンクリートを充填し、常温で硬化させ
る方法で製造することができる。また構造体1の成形と
同時に赤外線発熱素子2を埋設できるので、製作が容易
で製作コストも安価となること、及び外観及び耐久性に
優れることは、前記の第1の実施形態と同様である。
【0018】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の融雪用
発熱体は外観及び耐久性に優れたものである。また本発
明の製造方法によれば、この融雪用発熱体を容易かつ安
価に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の融雪用発熱体を示す断面図で
ある。
【図2】第1の実施形態の融雪用発熱体を示す底面図で
ある。
【図3】第1の実施形態における架台の斜視図である。
【図4】屋根への施工例を示す斜視図である。
【図5】第2の実施形態の施工例を示す斜視図である。
【図6】第2の実施形態の融雪用発熱体を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 構造体、2 赤外線発熱素子、3 受電口、4 架
台、5 凹部、6 給電体、7 電線、8 接続端子、
9 受電口、10 給電体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 瓦状または道路用ブロック状に形成され
    たポリマーコンクリート製の構造体の内部に、赤外線発
    熱素子を埋設したことを特徴とする構造体を兼ねる融雪
    用発熱体。
  2. 【請求項2】 ポリマーコンクリートが熱伝導率を向上
    させるための充填剤を含むものである請求項1に記載の
    構造体を兼ねる融雪用発熱体。
  3. 【請求項3】 瓦状または道路用ブロック状の構造体を
    成形する鋳型の内部に赤外線発熱素子をセットしたう
    え、その周囲にポリマーコンクリートを充填し、硬化さ
    せることを特徴とする構造体を兼ねる融雪用発熱体の製
    造方法。
JP10259554A 1998-09-14 1998-09-14 構造体を兼ねる融雪用発熱体及びその製造方法 Withdrawn JP2000087509A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10259554A JP2000087509A (ja) 1998-09-14 1998-09-14 構造体を兼ねる融雪用発熱体及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10259554A JP2000087509A (ja) 1998-09-14 1998-09-14 構造体を兼ねる融雪用発熱体及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000087509A true JP2000087509A (ja) 2000-03-28

Family

ID=17335738

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10259554A Withdrawn JP2000087509A (ja) 1998-09-14 1998-09-14 構造体を兼ねる融雪用発熱体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000087509A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012529579A (ja) * 2009-06-06 2012-11-22 バイエル・マテリアルサイエンス・アクチェンゲゼルシャフト 組み込まれた太陽光発電モジュールを有する屋根用タイル/屋根用こけら板/ファサード要素

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012529579A (ja) * 2009-06-06 2012-11-22 バイエル・マテリアルサイエンス・アクチェンゲゼルシャフト 組み込まれた太陽光発電モジュールを有する屋根用タイル/屋根用こけら板/ファサード要素

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2912549C (en) Heatable module for use in constructing a pathway for traffic
WO2000055427A1 (en) Method of resurfacing roads and bridge decks
JP3823022B2 (ja) 発熱用ブロック及びその製造方法並びに融雪装置
JP2000087509A (ja) 構造体を兼ねる融雪用発熱体及びその製造方法
JP2008007936A (ja) 融雪構造及び融雪構造の構築方法
CN107489079A (zh) 一种可卷曲的融雪化霜型预制导电混凝土罩面
KR102186970B1 (ko) 난방용 전기발열체를 이용한 바닥슬래브의 난방 시공 방법 및 이에 적용되는 발열체의 제조 방법
CN2320693Y (zh) 多功能通气隔热“π”型空心砖
JP2002201758A (ja) 発熱コンクリート体
JP2566300Y2 (ja) 融雪装置
KR102563278B1 (ko) 도로의 결빙 방지를 위한 전도성 복합체 모듈 및 그 제조 방법
CN109098291A (zh) 一种装配式住宅连接节结构及其施工方法
CN109594447A (zh) 一种导电多孔水泥混凝土路面及其铺设方法
JPS63277353A (ja) 放熱板
JP2623317B2 (ja) ロードヒーティングの施工方法
JP2005042341A (ja) ロードヒーティング用ブロック
JPS6351357B2 (ja)
JPS5938402A (ja) 電気加熱式の土木建築用面状発熱構造体
JPS6014573Y2 (ja) Frp成形用型
FI80670C (fi) Uppvaermande belaeggningstruktur och -element.
JPH10317312A (ja) 地上設置型融雪体およびその設置工法
JPS6210891A (ja) 発熱用強化プラスチツク複合板
JPS6123046Y2 (ja)
JP2004084464A (ja) パネル型融雪ユニット
JPH08326009A (ja) 融雪舗装の構造及びその施工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060110