JP2000085790A - 手提げ用紙袋 - Google Patents

手提げ用紙袋

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JP2000085790A
JP2000085790A JP10265425A JP26542598A JP2000085790A JP 2000085790 A JP2000085790 A JP 2000085790A JP 10265425 A JP10265425 A JP 10265425A JP 26542598 A JP26542598 A JP 26542598A JP 2000085790 A JP2000085790 A JP 2000085790A
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paper bag
rear wall
bag
front wall
paper
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JP10265425A
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Hiroshi Aoki
宏 青木
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Original Assignee
Nexta Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部に収納した衣料等を安定した姿勢で保持
することで皺を生じることなく長時間持ち歩くことので
きる、安価な紙袋を提供せんとする。 【解決手段】 前壁上縁と後壁上縁の高さが異なる段付
きのギザ状袋口を上方に設け、内側へ折り返してなる一
対のひだ折り襠を側方に設け、前壁下端部と後壁下端部
の一方又は双方を他方の外側へ単又は複数回折り曲げ且
つ一体的に接着してなる閉塞部を下方に設けた略扁平筒
状の紙袋本体と、前記袋口の内面から上方へ延びる一対
の把手とからなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上方に一対の把手
を有する手提げ用紙袋に関し、更に詳しくは、収納物が
前壁及び後壁により挾持されることでその姿勢を保持で
きる断面略V字形の手提げ用紙袋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、百貨店やスーパーマーケット等に
おいて、商品を収納し購買者に手渡すための紙袋として
使用されているものは、図12に示す如き、手提げ角底
袋100が主流である。前記手提げ角底袋100は、筒
胴体101と、該筒胴体101の下端に折り畳み自在に
形成された平板状の底蓋104と、筒状体101の上端
に形成された袋口103と、該袋口103内面から上方
に延びる一対の把手102、102とから構成されてお
り、袋自体は紙製の構造体であるため容易に形崩れしな
い程度の保形性を有している。そして、この様な手提げ
角底袋によれば、該紙袋の積載重量限度内で多数の商品
を一つにまとめた上、該商品を溢すことなくそのまま店
舗先や電車の床などに載置することができ、家庭におい
ても日常の簡易鞄として充分に使用することができるた
め、購買者に喜ばれるサービス品として広く利用されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記手提
げ角底袋100は、その製造過程において前記折り畳み
自在な底蓋104の製造に多数の複雑な工程を必要とし
ており、結果として前記底蓋104が製造コスト上昇の
大きな原因となっていた。また、前記底蓋104には予
め所定の前後幅が設けられているため、例えばワイシャ
ツなどの衣料を収納する場合には、図13に示す如く、
内部で該衣料107が折れ曲がり、皺が生じてしまうと
いった不都合が生じていた。
【0004】一方、近年にあっては、主に衣料を収納し
て購買者に手渡すための袋として、図14に示す如き、
袋口103近傍の所定箇所に長孔112、112を連穿
した樹脂袋110が利用されている。前記樹脂袋110
は、ポリエチレンフィルム等からなり、前壁下端部及び
後壁下端部を熱融着で互いに閉塞した形状を有してい
る。そして、内部に衣料107を収納するとともに前記
長孔112、112に指先を挿通して把持すれば、前壁
105及び後壁106において互いに内側へ向かって重
畳しようとする力が働き、内部に収納された衣料107
は前記前壁105及び後壁106によって両面から挾持
され、屈曲及び皺を生じることなく安定した姿勢を維持
する。
【0005】しかしながら、一般に長孔で把持するタイ
プの袋は、腕を通して提げることが困難であるので長時
間持ち歩く用途には適しておらず、収納能力も低いので
長尺の商品には十分に対応できない。また、前記樹脂袋
110は、手で静かに把持している場合に限って上記の
如く衣料107の姿勢を一定に保持するものであり、樹
脂袋110自体は保形性を全く有していない。即ち、該
樹脂袋110を持ち歩く際の手の上下動に起因する前壁
105及び後壁106の変形によって、衣料107の姿
勢は袋の内部で次第に崩れてゆき、前記樹脂袋110を
床その他の場所に載置する際には、該樹脂袋110は容
易に屈曲してしまい、結局内部の衣料107に皺が生じ
ることになる。従って、前記樹脂袋110は包装袋とし
て使用されているのが現状であるとともに、リサイクル
にも適しておらず、地球環境の見地から問題があった。
【0006】本発明はかかる現況に鑑みなされたもの
で、内部に収納した衣料等を安定した姿勢で保持するこ
とで皺を生じることなく長時間持ち歩くことのできる、
安価な紙袋を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は前述の課題を
解決するにあたり鋭意検討を進めた結果、前壁下端部及
び後壁下端部を互いに接着して閉塞した断面略V字形と
することで、収納した商品を安定した姿勢に保持すると
ともに店舗先や電車の床などに載置した場合にも型崩れ
することがなく前記商品の姿勢を維持できる安価な紙袋
が得られることを見出して、本発明を完成するに至っ
た。
【0008】すなわち本発明は、前壁上縁と後壁上縁の
高さが異なる段付きのギザ状袋口を上方に設け、内側へ
折り返してなる一対のひだ折り襠を側方に設け、前壁下
端部と後壁下端部の一方又は双方を他方の外側へ単又は
複数回折り曲げ且つ一体的に接着してなる閉塞部を下方
に設けた略扁平筒状の紙袋本体と、前記袋口の内面から
上方へ延びる一対の把手とからなることを特徴とする手
提げ用紙袋を提供する。
【0009】ここに、前記「前壁下端部と後壁下端部の
一方又は双方を他方の外側へ…折り曲げ」とは、例え
ば、前壁下端部を「一方」とみなした場合、「他方」は
後壁下端部となり、「双方を他方の外側へ…折り曲げ」
とは、前壁下端部及び後壁下端部を後壁下端部の外側へ
折り曲げることを意味する。即ち、前記「他方」とは、
「双方」それぞれに対する他方ではなく、「一方」に対
する他方を意味する。
【0010】この様に、紙袋底部に折曲部位を形成し且
つ該折曲部位を一体的に接着することで閉塞部を構成し
た前記手提げ用紙袋は、運搬時や載置時などに衝撃その
他の外力を受けやすい底部が補強され、収納物の荷重に
より外向きの力が作用する前壁下端部及び後壁下端部が
より強固に接着されることとなり、紙袋底部の耐久性が
著しく向上するとともに、前記折曲部位は製造ライン上
で容易に作製できるため、製造コストが低減する。具体
的には手提げ角底袋の製造に従来は1ライン上で1分当
たり120〜160枚しか作製できなかったが、本発明
の手提げ用紙袋は1ライン上で1分当たり260〜40
0枚以上作製することが可能である。
【0011】また、前記袋口とは、商品その他の物品を
前記紙袋内部に収納する際の収納物の出入口を指し、上
記の如く下端部に閉塞部を有する紙袋本体は、該閉塞部
から上方へ拡開する断面略V字形を呈している。したが
って、袋口内面に設けた把手を持って前記紙袋を提げる
ことで、前壁及び後壁にはそれぞれ前記閉塞部を軸にし
て内面側へ向かう強い力が作用し、収納物を両面から強
力に挾持して衣類等の薄物の商品をも屈曲させることな
く安定した姿勢で保持する。また、紙製の構造体である
ため、床面その他の場所に載置した場合にも、樹脂袋の
如く、全体が屈曲してしまうこともなく前記断面略V字
形の形状を維持する。更に、前記袋口は段付きのギザ状
であるため広げ易い形状であるとともに、誤って手や腕
等に怪我することなく商品その他を容易に収容できる。
また、製造過程で1枚の原紙から複数の袋基材に裁断す
る際、1回の裁断により前記段差と前記閉塞部の糊代部
分を同時に形成することができ、製造コストが低減す
る。
【0012】ここで、前記袋口を構成する前壁上縁及び
後壁上縁の高さを揃えることで、外観が良好となる。
【0013】また、前記他方を前壁下端部と後壁下端部
のうち胴貼り部を有している方とすれば、一方の壁面は
接着面等の段差部分が存在しない完全な平滑面となり、
自由に且つ鮮麗に広告その他絵柄等を描写若しくは貼り
付けることが可能となる。
【0014】更に、前記閉塞部の表面上に、幅方向に沿
って延びるシール部材を重着すれば、紙袋底部の強度が
一層増大して底部の破損が未然に回避されるとともに、
前記折曲部位に接着剤を全く使用せずに、前記シール部
材の貼着力だけで一体的に接着することも可能となる。
【0015】前記袋口の内面に接着される把手根元部分
には、袋口の内面略全周又は前壁上縁若しくは後壁上縁
の内面略全幅にわたって貼設する当て紙が重着されてい
ることが好ましい。この様な紙袋にあっては前記当て紙
により袋口の周縁部が補強されているため、商品等の物
品の出し入れに伴い前記周縁部が破損したり、収納物の
荷重で前記周縁部に歪みが生じ前述の前壁及び後壁に作
用する内面側へ向かう力が減少するといったことが防止
される。
【0016】また、前壁上端部と後壁上端部の一方又は
双方には封止片を突設することが好ましい。内部に収納
物を収納した後に該封止片を袋口に架設することで、前
壁と後壁による前記収納物の姿勢保持状態を把手の操作
に拘わらずに一定に保つことができ、紙袋を持ち歩く際
の不注意により袋口が広がって収納した衣料等の姿勢が
崩れるといったことが未然に回避される。
【0017】また、ひだ折り襠の折り返し深さを、前壁
又は後壁の幅寸法の3分の1以上2分の1未満に設定す
れば、紙袋内部に前記ひだ折り襠による隔壁が生じ、商
品等を分別して収納できるとともに、袋口を大きく広げ
ることができ前記商品等の収納及び取出しに便利であ
る。
【0018】また、前壁、後壁及びひだ折り襠のうちの
少なくとも1箇所における適宜な高さ位置に、幅方向に
延びる連続又は不連続な折り癖を単又は複数本設けてお
くことが好ましい。このような折り癖を設けておくこと
で、内部に商品を収納した紙袋を床その他の場所に載置
する際には、その商品と載置面との間の圧力で紙袋下端
部が前記折り癖から折れ曲がり、該下端部に平坦な底蓋
部が容易に形成されて、紙袋は安定して載置される。
【0019】前記折り癖を形成してなる手提げ用紙袋と
しては、例えば、前記前壁、後壁及びひだ折り襠のうち
の少なくとも1箇所における適宜な高さ位置に、互いに
逆側に折り込む2本の隣接した折り癖を設けたものや、
前壁と後壁の適宜な高さ位置にそれぞれ1本づつ設けら
れた折り癖のうち、一方が内側に折り込む折り癖であり
且つ他方が外側に折り込む折り癖であるものが好まし
い。このような折り癖は製造上容易に形成できる。
【0020】また、前記折り癖は、ひだ折り襠の折り返
し深さに略等しい高さ位置に設けられていることが好ま
しい。この場合、紙袋底蓋はひだ折り襠が延びきった時
点で平面状に形成される。
【0021】更に、前記折り癖が、前壁下端部と後壁下
端部の一方又は双方を他方の外側へ単又は複数回折り曲
げ且つ一体的に接着してなる閉塞部を構成している折曲
部位の上縁高さ位置に設けられていることが好ましい。
前記折曲部位は前壁若しくは後壁の厚みの約3〜8倍の
厚みを有する厚紙を形成しており、収納物の荷重により
外側へ押し広げられた前記厚紙は、その上縁に設けられ
た折り癖によって自然と下方に折り曲げられ、無理なく
紙袋底蓋を形成する。
【0022】
【発明の実施の形態】次に添付図面に示した実施例に基
づき更に本発明の詳細を説明する。図1及び図2は本発
明に係る手提げ用紙袋の第1実施例を示し、図中1は紙
袋本体、2は把手、4は閉塞部をそれぞれ示している。
【0023】本発明の手提げ用紙袋は、前壁下端部及び
後壁下端部を互いに接着して閉塞した断面略V字形の紙
袋本体と袋口内側から上方へ延びる一対の把手とからな
り、前記把手を把持することで前壁及び後壁が収納物を
強固に挾持してその姿勢を一定に保持するとともに、床
などに載置した場合にも型崩れすることなく前記収納物
の姿勢を維持できる安価な紙袋である。
【0024】本実施例の手提げ用紙袋Aは、上方に開口
した袋口3と、側方に内側へ折り返してなる一対のひだ
折り襠7、7と、下方に前壁下端部5aと後壁下端部6
aを前記後壁下端部6aの外側へ一回折り曲げ且つ一体
的に接着してなる閉塞部4とからなる紙袋本体1と、前
記袋口3の内側から上方へ延びる一対の把手2とからな
り、前記把手2を把持して紙袋本体1を提げることで、
図3に示す如く、前記閉塞部4を軸として前壁5及び後
壁6に内側へ向かう作用力5f、6fが生じ、内部に収
納された収納物12は前記作用力5f、6fによって強
力に挾持され、屈曲することなく安定した姿勢が維持さ
れる。
【0025】紙袋本体1に使用する素材には、主に古新
聞や故紙等を再生した再生紙を用い、下端部など特に防
水性が要求される部分には、適宜、前記再生紙表面に合
成樹脂フィルムを積層して合成紙とすることが好まし
い。閉塞部4を構成する折曲部位4aの接着にはホット
メルト等の接着剤が使用され、上記の如く合成紙を使用
する場合には熱融着により接着することも好ましい。
【0026】また、前記把手2は前記再生紙を扁平筒状
に折り重ねてなる平紐状の紙把手が使用されるが、化成
品等を表面に付着させて適宜補強することも好ましい。
【0027】袋口3は、前壁5上縁、該前壁5よりも高
い位置にある後壁6上縁、及びこれらを連結するひだ折
り襠7、7上縁により段差状に形成され、その縁部には
手切れ、即ち縁部で手や腕を切って怪我をすることを防
止するための連続したギザ31が周設されている。この
様に袋口3を段差状に形成すれば、該袋口3を広げ易く
なり、商品等を片手で簡単に収納若しくは取出すことが
可能となる。前記段差は、図4に示す如く、1枚の原紙
9から複数の袋基材91、…に裁断する製造過程におい
て、一回の裁断によって前記段差32と、前記閉塞部4
の主な糊代となる前壁下端部5aの形状を形成すること
ができ、製造コストが大幅に削減される。
【0028】尚、ギザ31は前記裁断時に形成され、裁
断された袋基材91は、例えば以下に簡略して示すよう
な工程を経て、本発明の手提げ用紙袋に形成される。
【0029】即ち、 袋基材91の所定箇所に予め当て紙が根元部分に糊付
け等により接着された一対の把手2、2を接着する把手
取付け工程、 袋基材91を胴貼り部において筒状に接着して筒状体
を形成する胴貼り工程、 側方に一対のひだ折り襠7、7を形成するひだ折り工
程、 ホットメルト等の接着剤を付着した前壁下端部5a及
び後壁下端部6aを、該後壁下端部6aの外側へ折り曲
げ且つ一体的に接着する巻き絞り接着工程、の4つの工
程を少なくとも経ることにより作製される。ここで、前
記把手2を袋口3の外面に取付ける場合には、前記巻き
絞り接着工程により紙袋本体を形成した後に、前記把手
取付け工程を行ってもよい。
【0030】本発明は袋口3に段差を設けるものに限定
されず、例えば前記閉塞工程の後に前記袋口3を構成す
る前壁5上縁及び後壁6上縁を裁断して同一の高さに揃
えることで、外観を良好なものにすることができる。
【0031】閉塞部4は、図5にも示すように、前壁下
端部5a及び後壁下端部6aを後壁下端部6aの外側へ
折り曲げ且つ接着剤41で一体的に接着してなる折曲部
位4aから構成され、該折曲部位4aの厚みは接着剤4
1の厚みも入れて原紙の約3〜4枚分となる。従って、
本実施例の手提げ用紙袋Aを運搬又は載置する際に衝撃
等を受けても容易に破損しない高い耐久性を有してい
る。本実施例の閉塞部4は、前記折曲部位4aを接着し
ただけの構成であるが、例えば、図6に示す如く、前記
折曲部位4aの表面上に、幅方向に沿って延びるシール
部材42を重着することで、紙袋底部の強度を一層増大
させることができる。
【0032】尚、本発明における閉塞部は上記の如き折
曲部位に限定されず、例えば図7(a)に示す如く、前
壁下端部5aのみを後壁下端部6aの外側へ1度折り曲
げ且つ接着したものや、図7(b)に示す如く、前壁下
端部5a及び後壁下端部6aを後壁下端部6aの外側へ
2度折り曲げ且つ接着したものが好ましく採用され得
る。特に前記2度折り曲げてなるものでは、糊代部を必
要とせず、裁断工程が非常に簡単となる。これらの折曲
部位4aにも上記シール部材を重着することが好ましい
ことは言うまでもない。
【0033】各把手2の根元部分2aには、前壁5の上
縁内面又は後壁6に上縁内面に貼設される当て紙21が
重着されており、把手の接着強度を増している。ここ
で、図8に示す如く、前記当て紙21を袋口3の略全周
にわたって貼設することにより、袋口3の周縁部が補強
され、収納物の出し入れに伴って該周縁部が破損した
り、収納物の荷重で前記周縁部に歪みが生じるといった
ことが防止できる。前記歪みは、上記前壁5と後壁6に
生じる作用力5f、6f、即ち収納物を挾持する力を減
少させる原因となる。
【0034】更に、図9に示す如く、前記袋口3を構成
する前壁5上端部と後壁6上端部の一方に封止片33を
突設し、内部に商品等を収納した後に該封止片33を袋
口3に架設するとともに、その先端部分をテープ34等
により固定して、前壁及び後壁の間で商品等を挾持した
状態に保持することで、把手2の操作に拘わらず収納物
を常に一定の姿勢に保つことができる。
【0035】また、ひだ折り襠7、7の折り返し深さ
を、前壁5又は後壁6の幅寸法の3分の1以上2分の1
未満に設定することで、内部に前記ひだ折り襠7、7に
よる隔壁が生じるので、商品等を分別して収納できると
ともに袋口3が大きく広がることになり収納又は取り出
しの作業性が向上する。
【0036】次に、図10は本発明に係る手提げ用紙袋
の第2実施例を示している。本実施例の手提げ用紙袋A
は、前述した第1実施例の手提げ用紙袋Aの前壁5、後
壁6及び左右のひだ折り襠7、7における、該ひだ折り
襠7の折り返し深さdに略等しい高さhの位置に、幅方
向に延びる連続した折り癖10を更に設けてなり、内部
に商品等を収納して床に載置する際、図11に示す如
く、該商品と床11との間の圧力で閉塞部4を含む紙袋
下端部4bが前記折り癖10を境に折れ曲がり、結果と
して紙袋下端部4bに底蓋部43が形成されて、手提げ
用紙袋Aを前記床11に安定して載置できるといったこ
とを特徴としている。
【0037】前記折り癖10の形成方法としては、該折
り癖10を除く各部の形成を完了した後に該折り癖10
形成部位を一方向に折り曲げることや、隣接した箇所で
逆方向に2度折り返すことで容易に形成できるが、各部
形成前の基材紙段階で予め前記折り癖10を形成してお
くことも好ましい。
【0038】また、前記折り癖10を形成する高さh
を、前記閉塞部4の折曲部位4a上縁に一致させること
で、前壁5又は後壁6の厚みの約3倍以上の厚みを有す
る前記折曲部位4aが収納物により一体的に押し広げら
れ、その上縁に設けられた前記折り癖10により自然と
下方に折り曲げられることとなり、容易に前記底蓋部4
3が形成される。
【0039】
【発明の効果】本発明の手提げ用紙袋によると、紙袋底
部の耐久性を著しく向上できるとともに、前記折曲部位
は製造ライン上で容易に作製できるため、製造コストを
低減できる。具体的には手提げ角底袋の製造に従来は1
ライン上で1分当たり120〜160枚しか作製できな
かったが、本発明の手提げ用紙袋は1ライン上で1分当
たり260〜400枚以上作製することができる。ま
た、把手を持って前記紙袋を提げることで、収納物を前
壁と後壁で挾持して衣類等の薄物の商品をも屈曲させる
ことなく安定した姿勢で保持できる。また、床面その他
の場所に載置した場合にも全体が屈曲してしまうことも
なく断面略V字形の形状が維持できる。更に、袋口が段
付きのギザ状であるため該袋口を広げ易く、誤って手や
腕等に怪我することなく商品その他を容易に収容でき
る。更に、前記段差と前記閉塞部の糊代部分は1回の裁
断によって同時に形成することができるので、製造コス
トが低減する。
【0040】袋口を構成する前壁上縁及び後壁上縁の高
さを揃えれば、外観を良好にできる。
【0041】閉塞部において、前壁下端部と後壁下端部
を折り返す側を胴貼り部を有している側とすれば、一方
の壁面において自由に且つ鮮麗に広告その他絵柄等を描
写若しくは貼り付けることができる。
【0042】閉塞部の表面上に、幅方向に沿って延びる
シール部材を重着すれば、底部の破損が未然に回避でき
るとともに、前記シール部材の貼着力だけで折曲部位を
一体的に接着することができる。
【0043】袋口の内面に接着される把手根元部分に、
袋口の内面略全周又は前壁上縁若しくは後壁上縁の内面
略全幅にわたって貼設する当て紙を重着すれば、商品等
の物品の出し入れに伴い前記周縁部が破損したり、収納
物の荷重で前記周縁部に歪みが生じ前述の前壁及び後壁
に作用する内面側へ向かう力が減少するといったことを
防止できる。
【0044】前壁上端部と後壁上端部の一方又は双方に
は封止片を突設すれば、内部に収納物を収納した後に該
封止片を袋口に架設することで、紙袋を持ち歩く際の不
注意で袋口が広がって収納した衣料等の姿勢が崩れると
いったことを未然に回避できる。
【0045】ひだ折り襠の折り返し深さを、前壁又は後
壁の幅寸法の3分の1以上2分の1未満に設定すれば、
商品等を分別して収納できるとともに、袋口を大きく広
げることができ前記商品等の収納及び取出しに便利であ
る。
【0046】前壁、後壁及びひだ折り襠のうちの少なく
とも1箇所における適宜な高さ位置に、幅方向に延びる
連続又は不連続な折り癖を単又は複数本設ければ、紙袋
を安定して載置させることができる。
【0047】折り癖を折曲部位の上縁高さ位置に設けれ
ば、無理なく紙袋底蓋を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る手提げ用紙袋の第1実施例を示す
説明斜視図。
【図2】同じく第1実施例を示す説明断面図。
【図3】同じく第1実施例の手提げ用紙袋内部の収納物
に働く作用力を示す説明断面図。
【図4】同じく第1実施例の手提げ用紙袋を形成するた
めの袋基材を裁断する様子を示す説明図。
【図5】同じく第1実施例の手提げ用紙袋の閉塞部を示
す説明断面図。
【図6】同じく第1実施例の手提げ用紙袋の閉塞部を構
成する折曲部位にシール部材を重着した様子を示す説明
断面図。
【図7】(a)及び(b)は、同じく第1実施例の手提
げ用紙袋の閉塞部の変形例を示す説明断面図。
【図8】把手の根元部分に重着する当て紙を袋口の略全
周にわたって貼設した様子を示す説明斜視図。
【図9】袋口に封止片を架設した様子を示す説明斜視
図。
【図10】本発明に係る手提げ用紙袋の第2実施例を示
す説明斜視図。
【図11】折り癖により紙袋底部に底蓋部が形成される
様子を示す説明図。
【図12】従来の手提げ角底袋を示す説明図。
【図13】同じく従来の手提げ角底袋に衣料を収納した
場合を示す説明図。
【図14】従来の樹脂袋を示す説明図。
【符号の説明】
A 手提げ用紙袋 1 紙袋本体 2 把手 2a 根元部
分 21 当て紙 3 袋口 31 ギザ 32 段差 33 封止片 34 テープ 4 閉塞部 4a 折曲部
位 4b 紙袋下端部 41 接着剤 42 シール部材 43 底蓋部 5 前壁 5a 前壁下
端部 5f 作用力 6 後壁 6a 後壁下端部 6f 作用力 7 ひだ折り襠 8 胴貼り部 9 原紙 91 袋基材 10 折り癖 11 床 12 収納物 d ひだ折り
襠の折り返し深さ h 折り癖を形成する高さ 100 手提げ角底袋 101 筒胴
体 102 把手 103 袋口 104 底蓋 105 前壁 106 後壁 107 衣料 110 樹脂袋 112 長孔

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前壁上縁と後壁上縁の高さが異なる段付
    きのギザ状袋口を上方に設け、内側へ折り返してなる一
    対のひだ折り襠を側方に設け、前壁下端部と後壁下端部
    の一方又は双方を他方の外側へ単又は複数回折り曲げ且
    つ一体的に接着してなる閉塞部を下方に設けた略扁平筒
    状の紙袋本体と、 前記袋口の内面から上方へ延びる一対の把手と、 からなることを特徴とする手提げ用紙袋。
  2. 【請求項2】 前壁上縁と後壁上縁の高さが等しいギザ
    状又は直線状の袋口を上方に設け、内側へ折り返してな
    る一対のひだ折り襠を側方に設け、前壁下端部と後壁下
    端部の一方又は双方を他方の外側へ単又は複数回折り曲
    げ且つ一体的に接着してなる閉塞部を下方に設けた略扁
    平筒状の紙袋本体と、 前記袋口の内面から上方へ延びる一対の把手と、からな
    ることを特徴とする手提げ用紙袋。
  3. 【請求項3】 前記他方が、前壁下端部と後壁下端部の
    うち胴貼り部を有している方である請求項1又は2記載
    の手提げ用紙袋。
  4. 【請求項4】 前記閉塞部の表面上に、幅方向に沿って
    延びるシール部材を重着してなる請求項1〜3の何れか
    1項に記載の手提げ用紙袋。
  5. 【請求項5】 前記把手の根元部分に、袋口の内面略全
    周又は前壁上縁若しくは後壁上縁の内面略全幅にわたっ
    て貼設する当て紙が重着されている請求項1又は2記載
    の手提げ用紙袋。
  6. 【請求項6】 前壁上端部と後壁上端部の一方又は双方
    に封止片を突設してなる請求項1、2又は5記載の手提
    げ用紙袋。
  7. 【請求項7】 ひだ折り襠の折り返し深さが、前壁又は
    後壁の幅寸法の3分の1以上2分の1未満である請求項
    1又は2記載の手提げ用紙袋。
  8. 【請求項8】 前壁、後壁及びひだ折り襠のうちの少な
    くとも1箇所における適宜な高さ位置に、幅方向に延び
    る連続又は不連続な折り癖を単又は複数本設けてなる請
    求項1又は2記載の手提げ用紙袋。
  9. 【請求項9】 前壁、後壁及びひだ折り襠のうちの少な
    くとも1箇所における適宜な高さ位置に、互いに逆側に
    折り込む2本の隣接した折り癖を設けてなる請求項8記
    載の手提げ用紙袋。
  10. 【請求項10】 前壁と後壁の適宜な高さ位置にそれぞ
    れ1本づつ設けられた折り癖のうち、一方が内側に折り
    込む折り癖であり且つ他方が外側に折り込む折り癖であ
    る請求項8記載の手提げ用紙袋。
  11. 【請求項11】 前記折り癖が、ひだ折り襠の折り返し
    深さに略等しい高さ位置に設けられている請求項8〜1
    0の何れか1項に記載の手提げ用紙袋。
  12. 【請求項12】 前記折り癖が、前壁下端部と後壁下端
    部の一方又は双方を他方の外側へ単又は複数回折り曲げ
    且つ一体的に接着してなる閉塞部を構成する折曲部位の
    上縁高さ位置に設けられている請求項8〜11の何れか
    1項に記載の手提げ用紙袋。
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