JP2000085177A - 画像記録装置及び画像記録システム - Google Patents

画像記録装置及び画像記録システム

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JP2000085177A
JP2000085177A JP26269798A JP26269798A JP2000085177A JP 2000085177 A JP2000085177 A JP 2000085177A JP 26269798 A JP26269798 A JP 26269798A JP 26269798 A JP26269798 A JP 26269798A JP 2000085177 A JP2000085177 A JP 2000085177A
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interference
unit
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scanning line
recording apparatus
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JP26269798A
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English (en)
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Shinya Kobayashi
信也 小林
Kunio Sato
国雄 佐藤
Susumu Edo
進 江戸
Seiji Maruo
成司 丸尾
Takao Kumasaka
隆夫 熊坂
Atsushi Onose
敦士 小野瀬
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Koki Holdings Co Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の光源を用いた画像記録装置において、各
ビームスポット位置の誤差により、文字や網点による画
質の劣化が生じる。 【解決手段】複数の光源と、前記光源により露光される
感光体とを有し、前記光源に対応する複数の画像信号の
干渉光量を設定する干渉光量設定部と、前記画像信号を
前記設定された光量成分のみ干渉させる干渉部と、前記
光源に対応する複数の画素クロックの遅延時間を設定す
る遅延時間設定部と、前記画素クロックを前記設定され
た時間のみ遅延させる遅延部と、前記干渉部から出力さ
れた干渉データが前記画素クロックと同期して書き込ま
れ、前記遅延部から出力される遅延データによって、前
記干渉データを前記書き込まれた順番に出力するメモリ
部と、前記メモリ部から出力された干渉データをパルス
幅変調するパルス幅変調部とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のレーザ光
(マルチレーザビーム)を用いた画像記録装置におけ
る、露光制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ光を用いた画像記録装置は、他方
式の記録装置と比べ、高速高解像度に記録できるため、
広く普及している。前記画像記録装置では、従来は波長
が780nm程度の半導体レーザが使われており、一般的
な走査光学系と組み合わせると、記録するビームスポッ
ト径は、50〜100μm程度となるため、記録装置の
解像度は300〜600dpi となっていた。しかし、応
用物理第16巻,第7号(1996年)第676頁から
第685頁に論じられているような、従来の半分程度の
波長(420nm)の半導体レーザ(GaN)を使うこ
とにより、記録するビームスポット径を従来の約半分に
することができるため、より高解像度な画像記録装置を
実現することができる。
【0003】しかし、この場合、走査線密度も同時にあ
げなければならないため、一般に画像記録装置の記録速
度が低減してしまう。例えば、走査線密度300dpi の
画像記録装置を走査線密度600dpi に変更するために
は、記録速度を1/2に画素クロックを2倍にしなけれ
ばならない。これを高速にするためには、前記画像記録
装置の回転多面鏡の回転角速度を2倍に画素クロックを
4倍にすれば良いが、高速機の場合、すでにこれには限
界にきているため、特開平8−15623号公報に記載されて
いるような、複数のレーザ光を用いた画像記録装置のよ
うに、走査露光するレーザ光の数を増やすことによって
高速化または高解像度化する画像記録装置が考案されて
いる。
【0004】一方、従来の1つのレーザ光を用いた画像
記録装置では、特開平8−310057 号公報に記載されてい
るような高画質化手法が考案されている。これは、レー
ザ光を用いた画像記録装置が、主走査方向に連続的にレ
ーザ強度を変調でき、また、色材の付着量をレーザ強度
で増減できる、という特徴を利用して、文字や画像の輪
郭の傾斜部分にぎざぎざが発生しないようにスムージン
グする装置である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の特開平
8−310057 号公報では、従来の1つのレーザ光を用いた
画像記録装置に対するものであり、複数のレーザ光を用
いた画像記録装置についての配慮がなされていなかっ
た。
【0006】複数のレーザ光を用いた画像記録装置で
は、以下2つの問題点が指摘されている。
【0007】1つは、副走査方向のビームスポット位置
精度が悪くなる問題である。この主要因として下記3点
が考えられる。
【0008】(1)マルチビームの構造位置精度の影響 (2)光学系横倍率誤差の影響 (3)ポリゴンミラー間の面倒れ誤差の影響 以上述べた3点の主要因により、現状では各ビームスポ
ットの間隔にばらつきを生じてしまう。つまり走査線の
間隔に狭いところと広いところが発生する。われわれは
これを走査線間隔ムラと呼んでいる。走査線間隔ムラは
露光量ムラとなり、これが現像されて可視化された際、
人間の視覚特性にムラとして知覚される点が問題とな
る。
【0009】走査線間隔ムラの周期は、レーザビーム
数,ポリゴン面数の積に関連して発生する。これと合わ
せて、面積階調を表現する際の階調ディザパターンの副
走査方向周期と上記レーザビーム数,ポリゴン面数の積
に依存して発生しより人間の視覚特性に敏感な低周波領
域に影響を及ぼす。また、マルチビーム各々の発光量ム
ラそのものによっても、問題が発生する。
【0010】もう1つは、主走査方向のビームスポット
位置精度が悪くなる点である。主走査方向のビームスポ
ット位置は、通常ビーム検知器によって、記録する走査
線の先頭で毎走査線毎に検出される。ビームが1本の場
合はビームスポット強度や強度分布、検知器との相対位
置が一定であるために、ビームスポット位置を高精度に
検出できる。しかし複数ビームの場合、それぞれのビー
ムスポットの強度や強度分布、検知器との相対位置がば
らつくため、主走査方向のビームスポット位置がビーム
毎にばらついてしまう。われわれはこれを走査線ジッタ
と呼んでいる。これらの現象は1本のレーザ光を用いた
画像記録装置では、副走査方向に関しては人間の視覚特
性の許容範囲に押さえられ、主走査方向に関しては発生
しない。つまり、複数ビームの場合特有の問題点であ
り、上記特開平8−310057 号公報では考慮されていな
い。またこのような問題点を解決しないと、上記従来技
術の効果は発揮されない。
【0011】本発明は、複数のレーザ光を用いた画像記
録装置において、走査線間隔ムラや走査線ジッタのない
高画質高精細な記録画像を得ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、複数の光源と、前記光源により露光され
る感光体とを有し、前記光源に対応する複数の画像信号
の干渉光量を設定する干渉光量設定部と、前記画像信号
を前記設定された光量成分のみ干渉させる干渉部と、前
記光源に対応する複数の画素クロックの遅延時間を設定
する遅延時間設定部と、前記画素クロックを前記設定さ
れた時間のみ遅延させる遅延部と、前記干渉部から出力
された干渉データが前記画素クロックと同期して書き込
まれ、前記遅延部から出力される遅延データによって、
前記干渉データを前記書き込まれた順番に出力するメモ
リ部と、前記メモリ部から出力された干渉データをパル
ス幅変調するパルス幅変調部とを設けた。
【0013】干渉光量設定部によりビームスポットの副
走査間隔の位置誤差を判定して、その誤差を補正するの
に必要な干渉光量を設定し、干渉部により、その光量成
分を干渉させ、パルス幅変調部にて変調されることで、
副走査方向の位置を補正でき、遅延時間設定部によりビ
ームスポットの主走査間隔の位置誤差を判定して、その
誤差を補正するのに必要な時間を設定し、遅延部によ
り、その時間を遅延させ、パルス幅変調部により変調さ
れて主走査方向の位置を補正できる。
【0014】以上より、複数の光源を用いても走査線間
隔ムラや走査線ジッタのない高画質高精細な記録画像を
得ることが出来る。
【0015】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
第1の実施の形態を図1〜図18,図22〜図28を用
いて説明する。
【0016】図2に、一般の画像記録装置の使用環境を
示す。ユーザはコンピュータ等201を使って、記録する
ページの内容を表すページ記述データ202を作成す
る。記録が開始されると、ページ記述データ202は、
ネットワーク等を伝わって、画像記録装置200のプリ
ンタのコントローラ203に送られる。画像記録装置2
00は、図2に示すように、プリンタのコントローラ2
03とエンジン205とに分けることができる。プリン
タのコントローラ203は、ページ記述データ202を
ページ毎に内蔵するビットマップメモリ上に画像データ
207として展開する。ここで画像データ207は、本
実施の形態ではモノクロ2値のレーザプリンタで記録す
ることを仮定し、1画素1ビットに対応するバイナリデ
ータとする。画像データ207の展開が完了すると、プ
リンタのコントローラ203は画像記録装置200のエ
ンジン205を起動し、その後はエンジン205からの
同期信号206に従って、画像データ207をビデオ信
号204としてエンジン205に送る。エンジン205
はビデオ信号204に従って、記録媒体上に実際の画像
を記録する。
【0017】次に、図3に、図2に示したエンジン20
5の露光系の詳細な構成を示す。本実施の形態では説明
のため、前記したようにエンジン205をモノクロ2値
のマルチビームレーザプリンタであると仮定し、ここで
は本発明に関係する露光系についてのみ説明する。ま
た、レーザ光の本数は4本,回転多面鏡302の面数は
8面とする。
【0018】特開平8−15623号公報に開示されているよ
うに、レーザを4つ設けるか、あるいは1つのレーザか
らのレーザ光を4つに分けるかして、4本のレーザ光3
01を作り、回転多面鏡302に入射する。レーザを4
つ設ける場合は、図3に示すように、レーザ光源310
を4つ持つ。レーザ光源310は、通常半導体レーザと
そのドライバからなり、外部からビデオ信号VD1,
2,3,4が入力される。また、1つのレーザからのレ
ーザ光を4つに分ける場合は、図示しないがAO変調器
等を用いて変調する。4本のレーザ光301は、図3に
示されるように、感光体303の表面上にフォーカスさ
れ、そこで4つのビームスポット走査位置306,30
7,308,309を形成する。それらは回転多面鏡3
02の回転と共に、主走査方向に走査される。レーザ光
が4本であるため、1回の走査で4本の走査線304が
一度に形成される。従って、感光体303は、1回の走
査で4走査線間隔分回転方向に回転する。ここで、感光
体303の回転方向とは逆の方向を副走査方向と呼ぶ。
主走査方向と副走査方向とは直交する。感光体303上
で、各レーザ光のビームスポットを、副走査方向上流側
からビームスポット1,2,3,4と番号付けする。そ
れらの走査位置は、図3に示されるようにビームスポッ
ト走査位置306からビームスポット走査位置309と
なる。
【0019】ここで、本発明が解決しようとする課題
を、再び詳細に説明する。1つは、副走査方向のビーム
スポット位置精度が悪くなる点である。副走査方向のビ
ームスポット位置精度は、光源を複数使う場合は、それ
らの構造精度と回転多面鏡の走査面の組み合わせが問題
となる。たとえば半導体レーザを4つ並べてモールドし
た場合、その4つの発光点が正確に直線上に等距離に並
ばない。また1つの光源を分離して使う場合も同様に4
本の光ビームを正確に発生させることは難しい。これと
合わせて走査面の面倒れ量が面毎にばらつく。上記、構
造上の問題から4本の光ビームは、微妙に副走査方向に
光軸を違えながら、共通の走査光学系を通過するため、
各々の強度や強度分布も違ったものになる。したがって
最終的な感光体303上での副走査方向の各ビームスポ
ット位置に誤差が生じ、その結果、走査線304の間隔
に狭いところと広いところが発生するのである。
【0020】図7(1)と(2)に、上記説明した、マ
ルチビームの構造精度の影響による副走査方向のビーム
スポット位置誤差(走査線間隔ムラ)の例を示す。番号
1,2,3,4は、ビームスポット番号である。これら
は、光学系の構造的な誤差のために発生した位置誤差
で、走査線304の間隔に粗密のムラが出た場合であ
る。図7(1)は、ビームスポット1,2,3による走
査線304の間隔が狭くなり、ビームスポット3,4に
よる走査線304の間隔が広くなった場合である。図7
(2)は、ビームスポット1,2,3,4による走査線
304の間隔は均等であるが、感光体303の回転速度
とあわないためにビームスポット4と1による走査線3
04の間隔が広くなった場合である。このようなレーザ
光本数を周期とする走査線間隔ムラは、特に中間調を網
点で記録する場合などに、その網点の間隔と周期が一致
あるいは近くなると、モアレ現象等の濃度ムラが発生し
画質を著しく劣化させる。
【0021】次に、走査線間隔ムラによる網点の濃度ム
ラを図22に示す。この例は、網点による中間調画像の
なかの明るい部分を示したものである。明るい部分は通
常このように網点の大きさは小さくなっている。さらに
この小さな網点の中心が、副走査方向に図22に示すよ
うに、走査線本数4本のn(=1,2,3,・・・)倍
の周期のときを考える。図7(1)に示すような走査線
間隔ムラがあると、前記網点が図22(1)のようにな
る場合と、前記網点が図22(2)のようになる場合
と、それらの中間の状態が考えられる。図22(1)の
場合は、網点が小さくなり画像が明るくなってしまう
が、逆に図22(2)の場合は、網点が大きくなり画像
が暗くなってしまう。ビデオ信号204と、走査線間隔
ムラとはもちろん同期がとれていないため、画像中の場
所によって、明るさにムラが出てしまうことになる。ま
た文字の斜線エッジ部等においても同様の現象が起こ
り、滑らかさが悪化し、画質が劣化する。
【0022】上記問題は、回転多面鏡302の構造精度
(面倒れ)によっても引き起こされる。図29は回転多
面鏡302の面傾き精度(面倒れ)による感光体303上
でのピッチムラの影響を示したものである。図29はシ
リンドリカルレンズ2903を使用し回転多面鏡302
の走査面と感光体303を光学的に共役にした完全補正
方式を取っているが、通常、図示した光軸に対して斜め
方向から光を入射するため、図中の回転多面鏡302の
光のあたる位置は左右に移動し完全共役系は崩れレンズ
の収差の影響も増大する。この結果、傾いていないミラ
ーからの光線2901と傾いたミラーからの光線290
2は感光体303上でピッチムラδを生じることにな
る。上記は、面倒れの完全補正方式光学系の場合であっ
たが、最近光学系の簡略化に伴って共役系を用いない、
いわゆる不完全補正方式光学系が増加しているが、この
場合は更に影響が大きくなる。本ピッチムラδの特徴と
して、マルチビームの構造精度の影響と回転多面鏡30
2の構造精度(面倒れ)の影響が複合してレンズ補正収
差として発生しているため、各面によって影響(走査線
間隔ムラ)が異なる。走査線間隔ムラは露光量ムラとな
り、これが現像されて可視化された際、人間の視覚特性
にムラとして知覚される点が問題となる。また、前述し
たように、マルチビーム各々の発光量ムラそのものによ
っても、同様な問題が発生する。
【0023】更にもう1つは、主走査方向のビームスポ
ット位置精度が悪くなる点である。図3に戻り、これに
ついて説明する。主走査方向のビームスポット走査位置
306〜309は、通常ビーム検知器305によって、記
録する走査線304の先頭で毎走査線毎に検出される。
各走査線304の走査開始位置には、ビーム検知器30
5が設置されており、1走査の先頭において、各ビーム
スポット1〜4は、ビーム検知器305をよぎるため、
1走査で4つの異なるビーム検知信号BDが発生する。
通常各ビームスポット走査位置306から309は、走
査線304の間隔を狭くするために、図3に示すように
主走査方向にお互いにかなりずれて作られている。本実
施の形態では、ビームスポット1が一番右にあり、そこ
から左にビームスポット2,3,4と続くものとする。
そこで、ビーム検知器305で発生される信号BDは、
まず始めにレーザ光1による信号BD1、それ以降信号
BD2,信号BD3,信号BD4というように短時間の
うちに4つのパルスが続く。以下、図4から図6を使っ
て、主走査方向のビームスポット位置精度が悪くなる原
因を説明する。
【0024】図4に、プリンタのコントローラ203と
エンジン205との同期信号構成図を示す。ここで上記
信号BDは、図2における同期信号206に相当する。
プリンタのコントローラ203はエンジン205から信
号BDを受け、それから信号BD1,BD2,BD3,
BD4を分離する。この、分け方についても、特開平8
−15623号公報に開示されている。プリンタのコントロ
ーラ203は、これら同期信号BD1,BD2,BD
3,BD4(図示せず)に位相同期した画素クロックD
CLK1,DCLK2,DCLK3,DCLK4(図示
せず)をそれぞれ作り、更にそれら画素クロックDCL
K1,DCLK2,DCLK3,DCLK4に同期し
て、各レーザ光源310に対応するビデオ信号VD1,
VD2,VD3,VD4を、エンジン205に送信す
る。
【0025】図5に、それら同期信号BD1,BD2,
BD3,BD4と画素クロックDCLK1,DCLK
2,DCLK3,DCLK4とビデオ信号VD1,VD
2,VD3,VD4とのタイミングチャートを示す。そ
れぞれ同期信号BD1,BD2,BD3,BD4から画
素クロックDCLK1,DCLK2,DCLK3,DC
LK4までの時間を高精度に一定(Δt)に保ち、さら
に画素クロックDCLK1,DCLK2,DCLK3,
DCLK4に高精度に同期してビデオ信号VD1,VD
2,VD3,VD4を送信することにより、各ビームス
ポット走査位置306〜309の主走査方向の記録位置
を合わせるようにしている。しかしマルチビームの場
合、前記したように各々ビームスポットの強度や強度分
布が違ったものになるし、また、ビーム検知器305の
中心と各ビームスポットとの相対位置が異なるし(4本
のビームなら当然内側の2ビームスポットが外側の2ビ
ームスポットより近くなる)、また前記したようにそれ
らの副走査方向位置がばらつくため、ビーム検知信号B
Dと実際のビームスポットの主走査方向位置との関係
が、各ビームスポット毎に異なり、最終的に主走査方向
の位置誤差が生じる。
【0026】図6に、強度分布が広いビームスポットの
場合(a)と、狭い場合(b)における、ビーム検知器
305の出力を示す。強度分布の違いは、スポット径の
違い,発光パワー(光強度)の違いにより発生する。ビ
ーム検知器305では、まずフォトダイオード等により
入射する光強度をアナログの電気信号に変換し、その後
あるしきい値で2値化し、2値化出力を得る。たとえ両
ビームスポットの中心位置が同じでも、アナログ出力で
は、分布の広い(a)より狭い(b)の方が立ち上がり
が急峻となるため、図に示すようなしきい値でアナログ
出力を2値化すると、2値化出力では、(a)の方が早
めに立ち上がる。また、一般にビーム検知器305の受
光部の感度分布を考慮すれば、ビーム検知器305と各
ビームスポットとの相対位置がずれると、同じようにビ
ームスポットの位置誤差を生じることになる。以上によ
り、本発明が解決しようとする課題の説明を終える。
【0027】以下に上記課題を解決するための本発明の
実施の形態を説明する。
【0028】まず、図8に、本発明画像記録装置のエン
ジン構成を示す。感光体303は、帯電器801で一様
帯電され、次に、露光光学系802でビデオ信号204
に基づき露光され、次に現像機804でトナーにより現
像される。また、現像直前に、感光体303上の表面電
位を表面電位計803により測る。表面電位計803
は、1cm四方程度の測定広さが必要で、その領域の平均
電位が測定される。
【0029】以下では簡単のために、回転多面鏡304
の面倒れの影響がない場合について説明する。
【0030】図9に、本発明の補正手順を示す。画像記
録装置の電源投入時やジョブの合間等に、図9に示され
る本発明補正手順が開始される。まず、露光光学系80
2により、隣接するビームスポットの副走査方向の位置
誤差を測定するための副走査位置誤差測定用テストパタ
ーンを各隣接するビームスポット毎に感光体303上に
露光する。次に露光された感光体303上の平均表面電
位を表面電位計803により測定する。ビームスポット
位置の副走査方向間隔が狭いビームスポットの組み合わ
せの部分の平均表面電位と、ビームスポット位置の副走
査方向間隔が広いビームスポットの組み合わせの部分の
平均表面電位とは、値が異なるため、これらの大きさを
比較することにより、ビームスポット副走査方向位置の
誤差を算出することができる。これから各ビームのビデ
オ信号をこれに隣接するビームの光量に加算または減算
することにより、ビームスポットの副走査方向の位置を
補正できる。この、加算または減算するビームの光量を
ここでは干渉光量と呼ぶ。次に、隣接するビームスポッ
トの主走査方向の位置誤差を測定するための主走査位置
誤差測定用テストパターンを各隣接するビームスポット
毎に感光体303上に露光する。次に、露光された感光
体303上の平均表面電位を表面電位計803により測
定する。前記同様に、これらの大きさを比較することに
より、ビームスポット主走査方向位置の誤差を算出する
ことができる。これから各ビームのビデオ信号の遅延時
間を加算または減算することにより、ビームスポットの
主走査方向の位置を補正できる。以上により主走査,副
走査両方向のビームスポット位置の誤差がなくなるた
め、高画質高精細な記録画像を得ることができる。以
下、図9の各部分の詳細を説明する。
【0031】図10の第2列に、副走査方向位置誤差測
定用テストパターンを示す。実施の形態ではビームスポ
ット1と2との間隔を測定するテストパターンである。
これを実現するためには、露光光学系802により、ビ
ームスポット1に対するビデオ信号VD1およびVD2
(図4参照)を1(黒)とて露光し、他のビームスポッ
ト3,4に対するビデオ信号VD3,VD4は0(白)
とし露光しないようにする。これを表面電位計803
(図8参照)で計測可能な位置に1cm四方以上の大きさ
で記録すれば、表面電位計803で測定可能である。図
10の第2列(テストパターン)における、楕円で囲ん
だ領域は、露光されて表面電位が下がった部分である。
感光体303表面は、露光される前に帯電器801によ
り、一般に−600V程度に一様帯電される。その後露
光されると、表面電位は降下するが、露光量に対する電
圧降下量は飽和する特性を持っており、かつビームスポ
ットに露光される露光量は、この飽和特性となる程度に
強い。そのため図10の第2列における、楕円で囲んだ
領域は、ほとんど残留電位と呼ばれる飽和電位(実施の
形態では−50V)になる。しかしながら表面電位計8
03は、走査線毎の電位変化を弁別できるほどの解像性
はなく、平均化されてしまう。図10の第1列に、走査
線間隔が変動した場合を示す。走査線間隔は42μmが
標準Bで、狭くなったA(32μm)と、広くなったC
(53μm)の場合を示している。また、図10の第3
列に、表面電位計803で測定した平均表面電位の一例
を示す。このように走査線間隔が狭いほど平均表面電位
が負の方向に大きくなる理由は、図10の第2列に示し
たように、露光されて−50Vに低下した楕円で囲んだ
領域と、露光されずに−600Vのままのそれ以外の部
分との場所的な面積比によるものである。図10の第4
列に、図10の第2列に示した図から、楕円部の面積を
概算した数字を示す。これが示すように、走査線間隔が
狭いほど露光部面積は小さくなり、そして平均表面電位
が低下しないことが分かる。
【0032】図10の第3列に示した平均表面電位は一
例であり、その大きさ自体は帯電,露光等の条件により
変化する。しかし、同一条件で測定した複数の平均表面
電位結果については、走査線間隔と大小関係が逆転する
ことはなく、また平均表面電位が同一であれば、かなら
ず走査線間隔も同一になる。このことを利用すれば以下
のように走査線間隔ムラを補正することができる。
【0033】また、図10には、ビームスポット1と2
との間隔を測定するテストパターンをつくり、その表面
電位を測定する場合を示したが、ビームスポット2と
3,3と4,4と1とについても同様に、それらの間隔
を測定するテストパターンをつくり、その表面電位を測
定することができる。
【0034】次に、図11(1)に、ビームスポット1
と2,2と3,3と4,4と1との副走査間隔を測定す
るテストパターンに対する、各々の表面電位測定結果V
12,V23,V34,V41の一例を示す。この結果
から、2と3の間隔は広く、4と1の間隔は狭いことが
分かる。これを補正して、図11(2)のように表面電
位V12,V23,V34,V41が全て等しくなれ
ば、副走査線間隔は全て標準値の42μmになったこと
になる。以下図12,図23,図1,図13,図14,
図15を用いて、この補正方法を説明する。
【0035】図12に、本発明画像記録装置のシステム
図を示す。プリンタのコントローラ203からは、同期
信号BD1,BD2,BD3,BD4と、それに位相同
期した画素クロックDCLK1,2,3,4と、各レーザ
光源310に対応するビデオ信号VD1,VD2,VD
3,VD4とが、本発明の補正回路1201に送信され
る。補正回路1201は、ビデオ信号VD1,VD2,
VD3,VD4を補正して補正されたビデオ信号VDe
1,VDe2,VDe3,VDe4をエンジン205に
出力する回路であり、プリンタのコントローラ203の
出力部に配置してもよいし、エンジン205の入力部に
配置してもよい。これら信号については、図4,図5に
おいて既に説明したが、本装置では、ビデオ信号VD
1,VD2,VD3,VD4の送信方法が異なるので、
次に示す。
【0036】図23に、本発明の同期信号タイミングチ
ャートを示す。ビデオ信号VD1,VD2,VD3,V
D4は全て画素クロックDCLK1に同期して送信され
る点が異なる。本発明の補正回路1201は、これらの
信号を変調し、さらにそれぞれの画素クロックDCLK
1,2,3,4に同期させてビデオ信号VDe1,VD
e2,VDe3,VDe4を作り、エンジン205の各
レーザ光源310に供給する。
【0037】図1に、本発明の補正回路1201の構成
を示す。プリンタのコントローラ203からのビデオ信
号VD1,VD2,VD3,VD4は干渉回路101に
入力される。干渉回路101は、各ビデオ信号間の干渉
光量を設定する手段102によって設定された光量成分
だけ各信号相互に干渉させて、それぞれ信号VDd1,VD
d2,VDd3,VDd4となる。本回路例では、出力
される信号VDd1,VDd2,VDd3,VDd4は
2ビットのデジタル信号となり、その後2ビットのFI
FO103(ファーストインファーストアウトメモリ)
の入力側に送信され、画素クロックDCLK1に同期し
ながら書き込まれる。一方、プリンタのコントローラ2
03からの画素クロックDCLK1,DCLK2,DC
LK3,DCLK4は遅延回路104に入力される。遅
延回路104は、各画素クロックの遅延時間を設定する
手段105によって設定された時間だけ各画素クロック
を遅延させて、それぞれ画素クロックDCLKd1,D
CLKd2,DCLKd3,DCLKd4となる。これらは、
FIFO103の出力側に送信され、信号VDd1,VDd
2,VDd3,VDd4を読み出す。FIFO103か
らの信号VDd1,VDd2,VDd3,VDd4は、パル
ス変調回路106に入力され、変調されたビデオ信号V
De1,VDe2,VDe3,VDe4となって、エン
ジン205に出力される。干渉回路101とパルス変調回
路106は、ビームスポットの副走査方向の位置を補正
し、遅延回路104とFIFO103は、ビームスポッ
トの主走査方向の位置を補正する。
【0038】図13に、干渉回路101の説明図を示
す。干渉回路101は、ビデオ信号VD1,VD2,V
D3,VD4と干渉光量を設定する手段102によって
設定される4×4の実係数行列Aから、演算により信号
VDd1,VDd2,VDd3,VDd4を得るものであ
る。但し、係数aijは、信号VDiから信号VDdjへの
信号伝達成分をあわらす(i,j=1,2,3,4)。
具体的には図13に示すように、信号(VD1,VD
2,VD3,VD4)を4×1のベクトルとみなし、こ
れに行列Aをかければ、4×1の信号ベクトル(VDd
1,VDd2,VDd3,VDd)が得られる。行列A
の対角成分(aii)以外の成分が、隣接するビームス
ポットへの干渉成分であるため、本回路を干渉回路10
1と呼ぶ。しかしこれを実現する回路は、増幅器と加算
器といったアナログ回路を使う代わりに、計算機(CP
U)や、ROM(読み取り専用メモリ)等のデジタル回
路を使うこともできる。
【0039】図15に、図13の行列Aの係数を設定す
るための補正原理を示す。感光体303表面上の、ビー
ムスポット1,2,3とすると、ビームスポット1,
2,3によって露光される走査線1,2,3の副走査方
向位置を横軸に表わす。また、ビデオ信号VD2によっ
てビームスポット2だけが露光された場合の感光体上の
露光量を縦軸に表わす。また、走査線間隔ムラにより、
走査線1と2は適正走査線間隔より大きく、走査線2と
3は適正走査線間隔より小さくなっている場合である。
図15(1)に、従来の手法による露光量分布と、それ
により現像機804により現像される画素1503の位
置を示す。ここでは、現像機804により現像されるの
は、露光量が波線で示されるしきい値レベル1502を
越えたところであるとすると、現像される画素1503
の位置は、露光量分布1501がしきい値レベル150
2よりも上のところになり、当然走査線3の方に寄って
しまう。
【0040】そこで本発明装置では、走査線2による画
素の位置を左に寄せるため、走査線2のビデオ信号VD
2の成分の一部を、走査線1のビデオ信号VD1の成分
に加算し、走査線2のビデオ信号VD2の成分は逆に減
算する。図13の行列Aの係数で示すと、a22=0.
7,a21=0.5となる。この結果、ビームスポット
の強度分布は通常ガウシャン分布となっており、図15
(2)のように広がっているため、走査線1の露光成分
1504と走査線2の露光成分1505が光学的に加算
されて、露光量分布1506のようになる。従って本発
明により現像される画素1507は、露光量分布150
6がしきい値レベル1502よりも上のところに形成さ
れ、適正な位置になる。
【0041】図24に、干渉光量を設定する手段102
の一例を示す。図24(1)は、図11(1)で示した
電位測定結果である。これより各表面電位V12,V2
3,V34,V41とその平均値Va=(V12,V2
3,V34,V41)/4との差をとり、各走査線間隔
の大小を判定する。この場合は、走査線2,3間は広
く、走査線4,1間は狭くなっているので、以下、図2
4(2)に示すように干渉光量を決定する。
【0042】まず、走査線2,3間の補正を行う。補正
量d23=Va−V23とし、干渉する係数a23,a
32については補正量にk1をかけて、それまでの係数
a23,a32に加算する。始めての補正の場合はa2
3,a32は0とする。さらに係数a22,a33につ
いては補正量にk2をかけて、それまでの係数a22,
a33から減算する。始めての補正の場合はa22,a
33は1であったとする。k1,k2は、補正頻度や安
定性等を考慮して実験的に定める。これにより、ビデオ
信号VD2により現像される画素は、走査線2上より走
査線3に近づき、ビデオ信号VD3により現像される画
素は、走査線3上より走査線2に近づき、両者の間隔は
狭まる。
【0043】次に、走査線4,1間の補正を行う。補正
量d41=V41−Vaとし、干渉する係数a43,a
12については補正量にk1をかけて、それまでの係数
a43,a12に加算する。始めての補正の場合はa4
3,a12は0とする。さらに係数a44,a11につ
いては補正量にk2をかけて、それまでの係数a44,
a11から減算する。始めての補正の場合はa44,a
11は1であったとする。k1,k2は、補正頻度や安
定性等を考慮して実験的に定める。これにより、ビデオ
信号VD4により現像される画素は、走査線4上より走
査線3に近づき、ビデオ信号VD1により現像される画
素は、走査線1上より走査線2に近づき、両者の間隔は
広がる。
【0044】図14に、ROM1401を使用した干渉
回路101の一実施例を示す。図11(1)に示した表
面電位測定結果V12,V23,V34,V41は、本
装置ではAD(アナログ−デジタル)変換器1402によ
り4bitの信号に変換され、ラッチされ、ROM14
01のアドレスに入力される。まず上記のような演算に
より、行列Aの係数が決定される。ROM1401には
さらに、前記1bitのビデオ信号VD1,2,3,4が
アドレスに入力されている。そこでROM1401は、それら
に、前記行列Aをかけた結果を2bit の信号VDd1,
VDd2,VDd3,VDd4として、データ出力す
る。実際のROM1401内部には、前記電位測定結果
V12,V23,V34,V41およびビデオ信号VD
1,2,3,4の全ての組み合わせに対する計算結果
を、あらかじめ計算して格納しておく。その後信号VD
d2,VDd3,VDd4は、2ビットのFIFO10
3(ファーストインファーストアウトメモリ)によりそ
れぞれ画素クロックDCLKd1,DCLKd2,DCLKd
3,DCLKd4に同期化される。FIFO103につ
いては、後述する主走査方向ビームスポット位置補正の
ところで説明するので、ここでは説明を省略する。その
後、FIFO103からの信号VDd1,VDd2,V
Dd3,VDd4は、パルス変調回路106に入力さ
れ、変調された2値のビデオ信号VDe1,VDe2,
VDe3,VDe4となる。
【0045】図25に、本発明のパルス変調回路106
の一例を示す。信号VDd1,VDd2,VDd3,VDd
4は、DA(デジタル−アナログ)変換器2501に入
力される。DA変換器2501は、それらを画素クロッ
クDCLK1でラッチし、アナログ信号2504に変換
する。一方鋸波形形成装置2502では、画素クロック
DCLK1を受けると、次の画素クロックDCLK1を
受けるまで、出力電圧を直線的に上昇させ、鋸波形25
05を形成する。比較器2503は、それらを比較し、
たとえば、アナログ信号2504が鋸波形2505より
も大きいときに、2値信号VDe1を1で出力し、それ
以外のときに0で出力する。
【0046】図26に、上記説明したパルス変調回路1
06の、変調結果を示す。図25の画素クロックDCL
K1,アナログ信号2504と鋸波形2505,信号VD
e1と、実際に現像される画素の形状を示す。本装置例
では、画素クロックDCLK1 の間に、パルスを1つ発生
し、その幅を変調したため、レーザ光源310の応答性
に余裕がないときに好適である。レーザ光源310の応
答性が十分速い場合は、画素クロックDCLK1の間
に、パルスを2つ以上発生し、その幅を変調することも
可能で、その場合、横線がなめらかに記録できる。ま
た、レーザ光源310が、アナログ入力可能な装置の場
合は、アナログ信号2504を直接VDe1として出力
すればよい。
【0047】以上により、走査線間隔ムラ(各ビームス
ポット1,2,3,4の副走査方向位置誤差)のない、
高画質高精細な画像を形成することができる。
【0048】これが達成された上で、次に各ビームスポ
ット1,2,3,4の主走査方向位置誤差を補正する。
【0049】まず、隣接するビームスポットの主走査方
向の位置誤差を測定するための主走査位置誤差測定用テ
ストパターンを各隣接するビームスポット毎に感光体3
03上に露光する。
【0050】図16の第2列に、主走査方向位置誤差測
定用テストパターンを示す。実施の形態ではビームスポ
ット1と2との間隔を測定するテストパターンである。
これを実現するためには、露光光学系802により、ビ
ームスポット1に対するビデオ信号VD1を画素クロッ
クDCLK1毎に1000(1は黒、0は白)の繰り返し
とし、ビームスポット2に対するビデオ信号VD2を画
素クロックDCLK2毎に0100の繰り返しとして露
光し、他のビームスポット3,4に対するビデオ信号V
D3,VD4は0(白)とし露光しないようにする。こ
れを表面電位計803(図8参照)で計測可能な位置に
1cm四方以上の大きさで記録すれば、表面電位計803
で測定可能である。図16の第2列における、楕円で囲
んだ領域は、露光されて表面電位が下がった部分であ
る。感光体303表面は、露光される前に帯電器801
により、一般に−600V程度に一様帯電される。その
後露光されると、表面電位は降下するが、露光量に対す
る電圧降下量は飽和する特性を持っており、かつビーム
スポットに露光される露光量は、この飽和特性となる程
度に強い。そのため図16の第2列における、楕円で囲
んだ領域は、ほとんど残留電位と呼ばれる飽和電位(実
施の形態では−50V)になる。しかしながら表面電位
計803は、走査線毎の電位変化を弁別できるほどの解
像性はなく、平均化されてしまう。
【0051】そして図16の第1列に、走査線間隔が変
動した場合を示す。実施の形態では、ずれのない適正位
置の場合が標準Bで、左にずれたA(20μm)と、右
にずれたC(20μm)の場合のパターン露光結果を示
した。また、図16の第3列に、表面電位計803で測
定した平均表面電位の一例を示す。このように平均表面
電位はビームスポット2が1に対して左にずれるほど負
の方向に大きくなる。その理由は、図16の第2列に示
したように、露光されて−50Vに低下した楕円で囲ん
だ領域と、露光されずに−600Vのままのそれ以外の
部分との場所的な面積比によるものである。図16の第
4列に、図16の第2列に示した図から、楕円部の面積
を概算した数字を示す。これが示すように、ビームスポ
ット2が1に対して左にずれるほど露光部面積は小さく
なり、そして平均表面電位が低下しないことが分かる。
【0052】図16の第3列に示した平均表面電位は一
例であり、その大きさ自体は帯電,露光等の条件により
変化する。しかし、同一条件で測定した複数の平均表面
電位結果については、ビームスポット2と1の相対的主
走査方向距離と大小関係が逆転することはなく、また平
均表面電位が同一であれば、かならずビームスポット2
と1の相対的主走査方向距離も同一になる。このことを
利用すれば以下のようにビームスポットの主走査方向位
置誤差を補正することができる。
【0053】また、図16には、ビームスポット1と2
との相対的主走査方向距離を測定するテストパターンを
つくり、その表面電位を測定する場合を示したが、ビー
ムスポット2と3,3と4,4と1とについても同様
に、それらの相対的主走査方向距離を測定するテストパ
ターンをつくり、その表面電位を測定することができ
る。
【0054】図17(1)に、ビームスポット1と2,
2と3,3と4,4と1との相対的主走査方向距離を測
定するテストパターンに対する、各々の表面電位測定結
果V12,V23,V34,V41を示す。この結果か
ら、2と3の相対的主走査方向距離は長く、4と1の距
離は短いことが分かる。これを補正して、図17(2)
のように表面電位V12,V23,V34,V41が全
て等しくなれば、相対的主走査方向距離は全て1画素の
標準幅の42μmになったことになり、つまり全てのビ
ームスポット1,2,3,4の主走査方向位置はずれが
ないことになる。以下この補正方法について説明する。
【0055】図27に、本発明の遅延時間を設定する手
段105の一例を示す。図27(1)は、図17(1)で
示した電位測定結果である。これより各表面電位V1
2,V23,V34,V41とその平均値Va=(V1
2,V23,V34,V41)/4との差をとり、各主
走査方向距離の大小を判定する。この場合は、表面電位
V23がVaより低いことにより、ビームスポット2に
対して3は右にずれており、表面電位V41がVaより
高いことにより、ビームスポット4に対して1は左にず
れているので、以下、図27(2)に示すように遅延時
間を決定する。
【0056】まず、ビームスポット2,3間の主走査方
向位置補正を行う。補正量d23=Va−V23とし、
遅延時間t2,t3については補正量にk1をかけて、
それまでの遅延時間t2に加算し、t3から減算する。
始めての補正の場合はt2,t3は0であったとする。
k1は、補正頻度や安定性等を考慮して実験的に定め
る。これにより、ビデオ信号VD2により現像される画
素と、ビデオ信号VD3により現像される画素は、主走
査方向の位置誤差がなくなる。
【0057】次にビームスポット4,1間の主走査方向
位置補正を行う。補正量d41=V41−Vaとし、遅
延時間t4,t1については補正量にk1をかけて、そ
れまでの遅延時間t4から減算し、t1に加算する。始
めての補正の場合はt4,t1は0であったとする。k
1は、補正頻度や安定性等を考慮して実験的に定める。
これにより、ビデオ信号VD4により現像される画素
と、ビデオ信号VD1により現像される画素は、主走査
方向の位置誤差がなくなる。
【0058】続いて遅延時間の正数化を行う。実際の遅
延素子は負の遅延時間を作れないため、簡単な演算によ
り正数化を行う。前記遅延時間t1,t2,t3,t4
のなかで最も小さな数をtmとすれば、各時間t1,t
2,t3,t4からtmを引いた時間T1,T2,T
3,T4は正数となる。さらに実際の遅延素子は、最小
遅延時間が0より大きいものが多いが、これについても
tmをより小さくとることにより、同様に遅延時間T
1,T2,T3,T4を大きくできる。ここで、画像全
体が時間tmの分だけ主走査方向にずれるが、通常この
ずれは1画素以下になるため、画像を記録中に補正しな
ければ問題ない。本実施例装置は、600dpi であり1
画素は、42μmであり、これを50nsec で走査して
いる。図17(1)のような結果に対し、遅延時間はT
1=28,T2=28,T3=8,T4=8(nsec)と
設定され、ビームスポット1,2の位置が主走査方向に
17μm程度補正される。
【0059】図18に、ROM1801を使用した遅延
時間を設定する手段105および遅延回路104の一例
を示す。図17(1)に示した表面電位測定結果V1
2,V23,V34,V41は、本装置ではAD(アナ
ログ−デジタル)変換器1802により4bit の信号に変換
され、ラッチされ、ROM1801のアドレスに入力さ
れる。ROM1801は、上記のような演算により、設
定する遅延時間T1,T2,T3,T4を決定し、4bi
t の信号として、遅延回路104にデータ出力する。実
際のROM1401内部には、前記電位測定結果V1
2,V23,V34,V41の全ての組み合わせに対する
計算結果を、あらかじめ計算して格納しておく。遅延を
設定する手段105は、通常のタップが16個付いた遅
延線と、4bit の遅延時間信号T1,T2,T3,T4
により、前記タップから出る16種類の遅延信号から1
つを選択出力するセレクタからなる。本装置において
は、8,12,16,20,...,68nsecが選択でき
る遅延回路104を用いた。これにより、画素クロック
DCLK1,2,3,4は、各々時間T1,T2,T
3,T4だけ遅延されて画素クロックDCLKd1,
2,3,4となり、FIFO103の出力を制御する。
【0060】図28に、本発明のFIFO103の一実
施例を示す。書き込みアドレスカウンタ2801は、同
期信号BD1によりゼロクリアされ、画素クロックDCLK
1によりカウントアップする。画素クロックDCLK1
に同期して入力されるビデオ信号VDdi(i=1,
2,3,4)は、一時入力バッファ2802に格納され
たあと、メモリ2803の書き込みアドレスカウンタ2
801が示すアドレスに書き込まれる。一方、読み出し
アドレスカウンタ2804は、同期信号BDiによりゼ
ロクリアされ、画素クロックDCLKdiによりカウン
トアップする。この結果、メモリ2803の読み出しア
ドレスカウンタ2804が示すアドレスに書き込まれて
いた格納されていたビデオ信号VDdiが、一時出力バ
ッファ2805に格納されたあと、画素クロックDCLKd
iに同期して出力される。FIFO103 は、決められた周波
数以下であれば、書き込み時の画素クロックDCLK1
と読み出し時の画素クロックDCLKdiとは、完全に
非同期で動作する。これにより、画素クロックDCLK
1に同期していた全てのビデオ信号VDe1,VDe
2,VDe3,VDe4は、FIFO103の後では、
それぞれ、前記により主走査方向の誤差が補正された、
それぞれのビームスポット毎の画素クロックDCLKd1,
2,3,4に同期するようになる。これにより、エンジ
ン205で記録すると各ビームスポットの主走査方向の
位置誤差である、ジッタのない、高画質高精細な画像を
形成することができる。
【0061】以上が回転多面鏡302の面倒れの影響に
よる走査面間の差異を考慮しない場合である。上述の制
御であっても、各面の影響が平均化され画質向上が望め
るが、本制御がリアルタイムでできることを利用して、
面毎に制御を行いより高精度な制御を行う手法も考えら
れる。具体的な回路構成例としては、図14と同じ構成
で、走査面の数だけ繰り返す手法が考えられる。ハード
負荷は軽いものの、制御精度は劣ることとなる。実用的
には、図14のような実際の干渉回路101を走査面数
だけ持ち、走査面毎に切り換える方法が考えられる。こ
れは、各面のデータを保存しておくためと、1回だけの
制御では感光体の周方向バラツキ,感光体キズ等の影響
を大きく被る可能性があり、複数回繰り返すことで収束
性を確認することが有効なためである。この際の制御シ
ーケンスを図30に示す。本制御により、各面において
複数ビームのピッチムラがなくなることになる。
【0062】次に考えうることは、上記制御により各面
ではピッチムラがなく、かつ所定間隔の走査線間隔が実
現できるが、面倒れの影響により面単位でずれている点
である。この点に関しては、例えば単純のために4面の
走査ミラーを考えると、4ビーム(一面分)を一単位と
考え、これまで説明してきたビームを走査面に置き換え
て考えれば、全く同じテストパターンと制御回路で面間
の補正量が導けることは容易に推察できる。図31に制
御シーケンスの一実施例のみ示す。先ず面内における制
御を終えたのち、面間の制御に移る。これまでは、制御
を行う課題対象としてグレイレベルのムラを上げてきた
が、本制御程度になるとビーム数×走査面数、さらにデ
ィザパターンピッチまで考慮すると、ビーム数×走査面
数×ディザパターンピッチというかなり人間の視覚特性
に敏感な低周波成分を含むこととなり、より正確な制御
が求められることとなる。
【0063】以上で本発明の補正手順は終了する。これ
により、各ビームスポットの主走査方向および副走査方
向の位置誤差がなくなるため、高精細高画質な記録画像
が得られるようになる。本補正手順では、副走査方向の
位置誤差補正を先にやり、その後、主走査方向の位置誤
差補正を施しているが、この順序は逆にすることはでき
ない。なぜなら、副走査方向の位置誤差補正用テストパ
ターンは、主走査方向に位置誤差があっても正確に測定
可能であるが、主走査方向の位置誤差補正用テストパタ
ーンは、副走査方向に位置誤差があると測定不可能だか
らである。また、これを、1回で終わりにすることもで
きるが、数回繰り返してその収束性を見れば、より精度
が向上する。また、しばらく通常の印刷を何ページかし
たあと、再び本補正手順で補正すれば、環境変動等によ
る位置誤差も補正することができる。また、本補正手順
では、テストパターン露光した部分の表面電位を測定す
るもので、現像したり転写したりする必要がないため、
トナー等の色材や、用紙等の記録媒体を無駄にしない。
また、表面電位計803は、従来の多くの装置に既に実
装されているため、エンジン205に新たな改造をする
ことなく実施できる。
【0064】以上、制御的な面を中心に説明してきた
が、これを支える光学系ハードウェア上のポイントを以
下に説明する。
【0065】先ず光源であるが、光学系組立の容易さ,
小型化,制御の容易さの見地から、今後は半導体レーザ
アレイ光源が主流になってくると思われる。図32は劈
開型のレーザアレイの一構成例である。一般的な形のた
め詳細な説明は省略するが、p−電極3109〜311
2からの電流注入により発光パワーを制御する。この
際、光学倍率(半導体レーザアレイの発光点と感光体上
でのスポット径の関係)によるレーザの配置が重要であ
る。通常の発光点3113〜3116の間隔は100μ
m程度であり発光点3113〜3116の大きさは5μ
m程度である。これを感光体303上に50μm程度の
スポット径として集光しようとすると光学倍率,出射ビ
ーム広がり角等の関係より発光点間隔は1mm程度とな
る。飛越走査という手法もあるが、1mmという副走査間
隔は余りに大きすぎる。そこで、図33に示すように9
0゜近く倒した形で感光体303での走査線間隔が所定
値となるよう使用することになる。本図33は600dp
i の例であり、走査線の間隔が42μmになっている。
この際、各走査線間でばらつきが生じることになるが、
図1の遅延回路104に1,2,3mm分のオフセット時
間を設定することで、この問題を解消できる。本構成を
取ることの最大のメリットは、副走査方向の構造ばらつ
きを大幅に低減できることである。具体的には、図32
の如く使用した際に生じる副走査方向のピッチムラδは
δtanθ に大幅に低減でき、製造面での負荷を軽くする
ことを可能とする。上述した半導体レーザアレイと本特
許での制御を組み合わせることで、より高精度な制御を
実現できる。ここで逆に考えるなら、本実施例のように
テストパターンを作りフィードバック制御をかける構成
は、初期の微妙な調整に利用できるし、その調整を容易
にする点でも有力である。例えば図34に示すように、
レーザアレイ3100に対してモニタPD3301はレーザ出
射面の後方に設置されるが、レーザ出射角が大きいため
中央部のレーザと端のレーザでは、同じ発光パワーで
も、モニタ値は異なってくる。図中からもわかるよう
に、各レーザ毎にモニタPD3301を付けることが理
想であるが、実装上不可能に近い。となると、時分割で
光量のフィードバック制御を掛けることになるが、各レ
ーザから発光が、等しいパーセンテージのモニタPD3
301に入射するように配置することも、実装上極めて
難しい。そこで、感光体の表面電位検知からのフィード
バックでモニタPD3301への光利用効率を判断する
ことが考えられる。レーザパワーの差は前述したライン
同期センサの立ち上がり特性に敏感に反応するため、シ
ビアな制御が必須であり、これを決定する要素は、レー
ザアレイ,モニタPD,回転多面鏡,光走査用レンズ,
BDセンサ等の性能や配置関係が微妙に絡まっている。
これらを、実際の潜像を測定しフィードバック制御もし
くは露光量により補正することは、トータルな系を簡易
に最適値に近づける手法として極めて有力である。
【0066】次に、図37にレーザアレイ初期特性測定
シーケンスの一実施例を示す。個々のレーザ特性を、感
光体の飽和特性でない光量(例えば半減露光量)による
ベタ露光をテストパターンとしてフィードバック制御を
かけ、レーザ個別の性能,配置の影響等の問題を解決
し、正確な初期設定を行わんとするものである。テスト
パターンを種々光量レベルを替えたり、温度変化等の環
境影響を除くまで、値が収束するまでフィードバック制
御を掛けることが有力である。
【0067】近年、レーザ製作手法の向上により、出射
広がり角が小さく、発光間隔が10μm程度の面発光レ
ーザが開発されており、感光体上のスポット間隔が40
0dpi 相当(60μm程度)のレーザが開発されてい
る。本レーザを用いれば半導体レーザアレイを傾けない
でも、飛び越し走査を用いて、高解像度の光学系を実現
することが可能である。図35は4つの発光点を有する
レーザアレイを用いた飛び越し走査の一例である。本方
式に本発明が適応できることは容易に推測ができる。本
方式は、先述したレーザアレイを大きく傾けた場合に比
較して、レーザを実装しやすい利点はあるが、レーザ間
の誤差がダイレクトに走査線間隔ムラに影響する。今後
は更なる高解像度化が図られることと考え合わせるとし
て設計性能にディペンドした手法には限界があると思わ
れる。ここまで本発明の中で述べてきた副走査方向の線
間を調整できる光量制御が、極めて有力であると考えら
れる。
【0068】また、レーザ数,ポリゴン面数,面積階調
を行うセル副走査方向の画素数の関係が重要である。各
種補正は加えるものの、副走査方向のムラを完全に押さ
えることは不可能であり、前述の3つの要因の最小公倍
数のムラが画像に生じることになる。人間の視覚特性に
関連し、上記最小公倍数が低周波になることは得策でな
い。ところで人間のVisual Transfer Functionとして図
36に示すように知られている。4line pais/mm 以上
の高い周波数画像については、認識することが難しくな
る。そこで、単純には上記最小公倍数が4line pais/m
m 以上になれば、人間の視覚特性上問題ないことになる
が、ある程度幅を持った連続的な階調画像の場合には、
やはり問題となる。例えばプリンタ解像度600dpi
(24本/mm),ポリゴン8面と考えると、これだけで
4line pais/mm になってしまう。そこで、レーザ数,
ポリゴン面数,面積階調を行うセル副走査方向の画素数
に立ち返り、この最小公倍数が小さいほど望ましい。具
体的例を上げると、高速機の回転多面鏡(ポリゴン)面
数は走査角との兼ね合いから8面が一般的である。なら
ば、レーザ数を4とし、面積階調を行うセル副走査方向
の画素数を4ないし8とすることが有力である。また、
ポリゴン面数が6面なら、レーザ数を3ないし6とし、
面積階調を行うセル副走査方向の画素数を3ないし6と
することが有力である。つまり、3つの値の最大値に対
し、残りの数字は整数で割り切れる値にすることが重要
である。ここで、このような設定を行った場合の最大数
は、最小公倍数の値に等しくなるから、レーザ数を増や
すことで、ポリゴン面数を低減し、最小公倍数の値を押
さえることは有力である。この際、レーザ数を増やすこ
とは、レーザの精度誤差の問題が大きくなることを意味
する。このことからも、本文中に述べてきた露光量制御
は極めて有力である。また、走査線の位置を自由に設定
できる本方式は、それ以外の方式と比較して、設計の自
由度が大きいことは言うまでもない。
【0069】また、これまで述べてこなかったムラ要因
として、走査面副走査方向の移動速度の誤差が考えられ
る。このメカニカルな感光体送りムラが原因になる。温
湿度等の影響によるロングスパンの移動誤差は、これま
で説明してきた内容の中で、吸収可能である。ただし、
振動等の影響によるショートスパンの移動誤差は、イン
パルス的なジッタでない限り、ポリゴン面数とレーザ数
の関数となり、本発明の補正制御で大幅に低減可能であ
る。また、メカを駆動する基本クロック源とポリゴンを
駆動するクロック源は別にした方が、同期をずらすとい
う意味で振動ムラに強い系が組める。
【0070】また、主走査方向ムラに関連したビーム検
知器305でのBD信号発生手段であるが、従来のBD
信号発生手段は図6に示したように、スレショルドによ
る2値化を行っていた。マルチビームを使用する場合、
ビーム径の広がりの差(像面湾曲誤差,レーザ間の固有
誤差),レーザパワーの差等が複合的に絡まり、文中で
説明してきた手法では、ソフト的な負荷が大きくなりす
ぎる。そこで、BD信号の立ち上がりを2値化しきい値
とするのではなく、ピークホールド回路を用い、ピーク
パワータイミングを持って2値化出力を立ち上げる手法
が極めて有力である。この際、アナログ出力が飽和する
なら、センサ前に光量フィルタを付けて飽和を防止する
ことが有力である。ピークパワータイミングを持って2
値化出力を立ち上げることで、レーザ間のスポットの広
がり,パワーの誤差を吸収することが可能となり、文中
で述べたソフト的な補正手法の負荷および精度を著しく
向上させることができる。
【0071】(実施の形態2)以下、本発明の第2の実
施の形態を図8,図10,図16,図19を用いて説明
する。
【0072】まず図8の本発明画像記録装置の一実施例
を用いて説明する。前実施の形態では、テストパターン
の測定手段として、図8に示す、表面電位計803を使
用したが、本実施の形態では、光学式濃度センサ805
によって、テストパターンの露光結果を測定する。露光
光学系802で、位置誤差測定用テストパターンを感光
体303上に露光し、現像機804でトナー現像する。
その後、光学式濃度センサ805で付着したトナーの濃
度を測定する。この際、表面電位計803,光学式濃度
センサ805は汚れやすく測定誤差を引き起こしやすい
から、シビアな制御を長時間続けることは難しい。そこ
で、交換用の現像もしくはトナーカートリッジと一体型
に構成し、一定枚数毎に交換する形態とすることも考え
られる。図19(1)に、光学式濃度センサ805の一
構成例を示す。発光部1901は、通常指向性の絞られ
たLEDが使われる。受光部1902,1903も、指
向性の絞られたPD1,2(フォトダイオードまたはフ
ォトトランジスタ)が使われる。受光部1902は拡散
反射成分、受光部1903は正反射成分を受光する。こ
のどちらか、あるいはこれらの中間の位置を使うかは、
感光体303表面やトナーの反射特性,受発光部の指向
性等により、最も信号変化が大きくなるところを設定す
る。本実施の形態では図19(2)に示すように、両者
1902,1903の信号を適当に演算することによっ
て出力を得ている。但し、通常指向性がそれほど絞られ
ていないので、1cmφ程度の領域を平均した値が測定さ
れる。
【0073】図10,図16の表の右端に光学濃度の欄
があるが、それらが、実際の測定結果である。単位は光
学反射濃度に換算してある。従って、図9に示した「感
光体平均表面電位測定」の項目2カ所は、「感光体上ト
ナーの平均光学濃度測定」に置き換えられる。他の手順
は、前記実施形態と同様である。
【0074】本実施の形態で示した感光体上トナーの平
均光学濃度による測定方法は、感光体平均表面電位を測
定するのに比べて、テストパターンを現像するためにト
ナーを消費したり、測定後に感光体上のトナーをクリー
ニングしなければならず、エンジン205に負荷がかか
るものの、正確に測定できる利点がある。以下にその理
由を説明する。
【0075】現像機804の、現像特性(表面電位−ト
ナー付着量)は、通常、前記した感光体303の露光特
性(露光量−表面電位)よりも、もっと顕著な飽和特性
を持っている。さらに光学式濃度センサ805の光学特
性(トナー付着量−光学反射率)も同様に飽和特性を持
っている。そこで、図10,図16のテストパターンに
示した露光部が、前記露光特性,現像特性,光学特性を
へて、光学式濃度センサ805の信号になるときには、
もはや、あるしきい値で2値化される完全な2値特性
(露光量−光学反射率)になる。2値化特性は、一般に
濃度変動などのノイズに強い測定になる。これは多くの
電子写真プロセスで共通の現象であり、感光体上にでき
たトナー像をカメラ等で撮影してから顕微鏡濃度計で測
定すれば容易に確認できる。従って、図16の第5列に
示す平均光学濃度は、第3列に示す露光面積率に対しリ
ニアに変化するようになる。その結果、本実施の形態で
は、感光体表面電位を使った前記実施の形態よりも、さ
らに正確でかつノイズに強い、ビームスポットの位置ず
れが測定できる。
【0076】以下、本発明の第3の実施の形態を図2
0,図21を用いて説明する。今までの実施形態では、
実際に記録される走査線間隔が、エンジン205で決め
られた標準の走査線間隔になることが目的であった。本
実施形態では、実際に記録される走査線間隔が、エンジ
ン205で決められた標準の走査線間隔以外のある間隔
になることが目的である。例えば本装置は解像度が60
0dpi(ドット/インチ)であるから、標準の走査線間隔
は42.3μmであるが、これを例えば480dpiの走査
線間隔52.9μm にすることを目的とする。この標準
の走査線から作った仮想の走査線をここでは仮想走査線
と呼ぶ。
【0077】図20(1)に、走査線位置の補正説明図
を示す。本実施例装置は、解像度600dpi(ドット/イ
ンチ)の5本のレーザ光のマルチビームレーザプリンタ
である。本実施の形態では走査線位置ずれがないものと
し、実線がそれぞれスポット1,2,3,4,5による
標準の走査線1,2,3,4,5を示す。全ての走査線
間隔は42.3μm である。図20(2)には、目的と
する、480dpi の仮想走査線を示し、便宜的に図に示
すように、4本を周期とする繰り返し番号を仮想走査線
1,2,3,4,1,2・・・のように付けた。間隔は
52.9μmである。破線は、標準走査線と仮想走査線
の位置関係を明確にするために便宜的に5.3μm 毎に
引いたものである。従って600dpi の標準走査線では
破線8本毎、480dpi の仮想走査線では破線10本毎
に、走査線になる。
【0078】図20から分かるように、仮想走査線1
は、標準走査線1,2の間にあるのだから、本発明にお
いて、標準走査線1を、図中下方向(標準走査線2の
方)に15.3μm ずらせばよい。これは、図1の干渉
回路101によって、VD1の信号をVDd1とVDd
2に分ければ実現する。具体的には、図15に示したよ
うに行列A(但し5×5に拡張したもの)の係数a12
を増やし、その分a11を減じればよい。
【0079】同様に、仮想走査線2は、標準走査線2,
3の間にあるのだから、本発明において、標準走査線2
を、図中下方向(標準走査線3の方)に15.9μm ず
らせばよい。これは、図1の干渉回路101によって、
VD2の信号をVDd2とVDd3に分ければ実現す
る。具体的には、図15に示したように行列A(但し5
×5に拡張したもの)の係数a23を増やし、その分a
22を減じればよい。また、仮想走査線3は、標準走査
線3,4の間にあるのだから、本発明において、標準走
査線4を、図中上方向(標準走査線3の方)に15.9
μm ずらせばよい。これは、図1の干渉回路101に
よって、VD4の信号をVDd3とVDd4に分ければ実現
する。具体的には、図15に示したように行列A(但し
5×5に拡張したもの)の係数a43を増やし、その分
a44を減じればよい。
【0080】更に、仮想走査線4は、標準走査線4,5
の間にあるのだから、本発明において、標準走査線5
を、図中上方向(標準走査線4の方)に5.3μm ずらせ
ばよい。これは、図1の干渉回路101によって、VD
5の信号をVDd4とVDd5に分ければ実現する。具
体的には、図15に示したように行列A(但し5×5に
拡張したもの)の係数a54を増やし、その分a55を
減じればよい。
【0081】ここで、信号VD3には、なにも信号が入
力されないが、信号VDd3には、信号VD2とVD4
から干渉する光量成分a23,a43があるため、標準
走査線3上のビームスポット3も、発光する。
【0082】図21に、ROMによる干渉回路101の
他の実施例を示す。ROMには各ビームスポットに対応
するプリンタのコントローラ203からの5本のビデオ
信号VD1,2,3,4,5と、変換すべき解像度に関
する信号RES(実施の形態では4bit)が入力されてい
る。480dpi の場合は信号RESにより適宜指示され
る。本実施の形態では、前実施の形態と異なり、記録中
の任意の時点で信号RESを切り替えることができる。
但し、480dpi に変換する実施の形態の場合は、上記
したように、プリンタのコントローラ203からのビデ
オ信号VD1,2,3,4,5のうちVD3は常にオフ
の信号となり、実質的にVD1,2,4,5の4本の信
号に入力される。ROMの中には、入力されるビデオ信
号VD1,2,3,4,5及び信号RESの全ての組み合わ
せに対する出力信号VDd1,2,3,4,5をあらか
じめデータとして格納してある。上記、行列Aの係数に
ついても、前実施の形態同様に実験により求めておく。
【0083】本実施の形態により、600dpiのエンジ
ン205により、480dpiの画像データ207を直接
に記録することができる。但し、主走査方向の解像度
は、レーザプリンタの場合、画素クロックDCLKの周
波数を変えるだけでよいことが周知であることから、こ
こでは説明を省略する。480dpi の画像データ207
を600dpi の画像データ207に、計算により変える
方法に比べ、本実施形態では、線幅が正確になるし、網
点中間調画像にモアレが入らないなど、高画質な記録画
像が得られる特長がある。また、本実施形態と、走査線
間隔を補正する前記した実施形態とを組み合わせること
も、図14,図16,図21のROMのデータを書き換え
ることにより可能である。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、複数のレーザ光を用い
た画像記録装置の各ビームスポット位置の誤差を補正で
きるため、走査線間隔ムラや走査線ジッタのない、高精
細高画質な記録画像を得ることができる。
【0085】また、プリンタエンジンの解像度を変換
し、かつその走査線間隔を補正できるので、線幅が正確
になるし、網点中間調画像にモアレが入らないなど、高
画質な記録画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明からなる画像記録装置の補正回路の一実
施例を示す図である。
【図2】従来の画像記録装置システムを説明する図であ
る。
【図3】従来のマルチビームを用いた時の露光系を説明
する図である。
【図4】従来のコントローラとエンジンとの同期信号構
成を説明する図である。
【図5】従来の同期信号のタイミングチャートを説明す
る図である。
【図6】ビーム検知器の出力特性を示す図である。
【図7】走査線間隔ムラを説明する図である。
【図8】本発明からなる画像記録装置の一実施例を示す
図である。
【図9】本発明の補正回路の補正手順の一実施例を示す
図である。
【図10】本発明の副走査方向位置誤差測定用テストパ
ターンを説明する図である。
【図11】本発明の副走査方向位置誤差測定結果を示す
図である。
【図12】本発明からなる画像記録装置システムの一実
施例を示す図である。
【図13】本発明からなる補正回路の干渉回路の一実施
例を示す図である。
【図14】本発明からなる補正回路の干渉回路の他の実
施例を示す図である。
【図15】従来の補正手法と本発明の補正手法との副走
査線間隔補正原理を説明する図である。
【図16】本発明の主走査方向位置誤差測定用テストパ
ターンを説明する図である。
【図17】本発明の主走査方向位置誤差測定結果を示す
図である。
【図18】本発明からなる補正回路の遅延回路の一実施
例を示す図である。
【図19】光学式濃度センサを説明する図である。
【図20】本発明の補正回路による副走査線間隔補正を
説明する図である。
【図21】本発明からなる補正回路の干渉回路の他の実
施例を示す図である。
【図22】走査線間隔ムラと網点の濃度ムラを説明する
図である。
【図23】本発明からなる補正回路の同期信号タイミン
グチャートの一実施例を示す図である。
【図24】本発明の補正回路の干渉光量を設定する手段
を説明する図である。
【図25】本発明の補正回路のパルス変調回路の一実施
例を示す図である。
【図26】図25のパルス変調回路の結果を示す図であ
る。
【図27】本発明の補正回路の遅延時間を設定する手段
を説明する図である。
【図28】本発明の補正回路のFIFOの一実施例を示
す図である。
【図29】本発明の課題である回転多面鏡の面倒れを説
明する図である。
【図30】本発明の補正回路の補正手順の他の実施例を
示す図である。
【図31】本発明の補正回路の補正手順の他の実施例を
示す図である。
【図32】本発明のレーザアレイの一実施例を示す図で
ある。
【図33】図32のレーザアレイの配置例を示す図であ
る。
【図34】図32のレーザアレイを用いた光量制御の一
実施例を示す図である。
【図35】図32のレーザアレイの走査方法の一実施例
を説明する図である。
【図36】人間の視覚特性を説明する図である。
【図37】本発明のレーザアレイ初期特性測定シーケン
スを説明する図である。
【符号の説明】
101…干渉回路、102…干渉光量を設定する手段、
103…FIFO i(i=1,2,3,4)(ファー
ストインファーストアウトメモリ)、104…遅延回路
i(i=1,2,3,4)、105…遅延時間を設定す
る手段、106…パルス変調回路、DCLKi(i=
1,2,3,4)…入力画素クロック、DCLKdi
(i=1,2,3,4)…画素クロック(主走査方向誤
差補正後)、VDi(i=1,2,3,4)…光源に対
するビデオ入力信号、VDdi(i=1,2,3,4)
…光源に対するビデオ信号(副走査方向誤差補正後)、
VDei(i=1,2,3,4)…光源に対するビデオ信号
(パルス変調後)、BDi(i=1,2,3,4),2
06…同期信号、200…画像記録装置、201…コン
ピュータ、202…ページ記述データ、203…プリン
タのコントローラ、204…ビデオ信号、205…エン
ジン、207…画像データ、301…レーザ光、302
…回転多面鏡、303…感光体、304…走査線、30
5…ビーム検知器、306,307,308,309…
ビームスポット走査位置、310…レーザ光源、801
…帯電器、802…露光光学系、803…表面電位計、
804…現像機、805…光学式濃度センサ、140
1,1801…ROM、1402,1802…AD変換
器、1501,1506…露光量分布、1502…しき
い値レベル、1503,1507…現像される画素、1
504…走査線1の露光成分、1505…走査線2の露
光成分、1901…発光部、1902,1903…受光
部、2501…DA変換器、2502…鋸波形形成装
置、2503…比較器、2504…アナログ信号、25
05…鋸波形、2801…書き込みアドレスカウンタ、
2802…入力バッファ、2803…メモリ、2804
…読み出しアドレスカウンタ、2805…出力バッフ
ァ、2901…傾いていないミラーからの光線、290
2…傾いたミラーからの光線、2903…シリンドリカ
ルレンズ、3100…レーザアレイ、3101…p−G
aAs埋め込み層、3102…n−GaAsブロック
層、3103…p−GaAsコンタクト層、3104…
p−AlGaAsクラッド層、3105…多重量子井戸
活性層、3106…n−AlGaAsクラッド層、31
07…n−GaAs基板、3108…n−電極、310
9,3110,3111,3112…p−電極、311
3,3114,3115,3116…発光点、3301
…モニタPD、3302…C/V、3303…基準電圧、3
304…CMP、3305…レーザセレクタ、3306
…入力信号データ、3307…スイッチ、3308…V
/A。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 国雄 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 江戸 進 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 丸尾 成司 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 熊坂 隆夫 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 小野瀬 敦士 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 Fターム(参考) 2C362 AA16 AA48 AA52 AA66 BA61 BA66 BA70 BA71 BB37 BB46 CA14 CB73

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の光源と、前記光源により露光される
    感光体とを有する画像記録装置において、 前記光源に対応する複数の画像信号の干渉光量を設定す
    る干渉光量設定部と、 前記画像信号を前記設定された光量成分のみ干渉させる
    干渉部と、 前記光源に対応する複数の画素クロックの遅延時間を設
    定する遅延時間設定部と、 前記画素クロックを前記設定された時間のみ遅延させる
    遅延部と、 前記干渉部から出力された干渉データが前記画素クロッ
    クと同期して書き込まれ、前記遅延部から出力される遅
    延データによって、前記干渉データを前記書き込まれた
    順番に出力するメモリ部と、 前記メモリ部から出力された干渉データをパルス幅変調
    するパルス幅変調部とを有する画像記録装置。
  2. 【請求項2】請求項1の画像記録装置において、 前記複数の光源により、予め定められたテストパターン
    を前記感光体上に露光する露光部と、 前記露光された感光体の表面電位を測定する表面電位測
    定部とを有する画像記録装置。
  3. 【請求項3】請求項1の画像記録装置において、 前記複数の光源により、予め定められたテストパターン
    を前記感光体上に露光する露光部と、 前記露光部により露光された前記感光体上に現像剤を付
    着させる少なくとも1つの現像機と、 前記現像機により前記感光体上に形成されたトナー画像
    の濃度を測定する濃度測定部とを有する画像記録装置。
  4. 【請求項4】請求項2,3の画像記録装置において、 前記テストパターンは、少なくとも副走査線間隔誤差と
    主走査線間隔誤差を測定する2種類を有する画像記録装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1の画像記録装置において、 前記干渉部を実行した後、前記遅延部を実行する画像記
    録装置。
  6. 【請求項6】請求項1の画像記録装置において、 前記干渉部は、任意の主走査線間隔に設定できる画像記
    録装置。
  7. 【請求項7】複数の光源を有する光学系と、入力された
    画像情報に基づいて前記光源により露光される感光体と
    を有するエンジン部と、 前記光源に対応する複数の画像信号及び画素クロックを
    生成するコントローラ部と、 前記コントローラ部で生成された前記画像信号及び前記
    画素クロックに基づいて、前記エンジン部の前記光学系
    において露光量を補正し、前記エンジン部へ前記補正情
    報を送信する補正部とを有し、 前記補正部は、前記光源に対応する複数の画像信号の干
    渉光量を設定する干渉光量設定部と、 前記画像信号を前記設定された光量成分のみ干渉させる
    干渉部と、 前記光源に対応する複数の画素クロックの遅延時間を設
    定する遅延時間設定部と、 前記画素クロックを前記設定された時間のみ遅延させる
    遅延部と、 前記干渉部から出力された干渉データが前記画素クロッ
    クと同期して書き込まれ、前記遅延部から出力される遅
    延データによって、前記干渉データを前記書き込まれた
    順番に出力するメモリ部と、 前記メモリ部から出力された干渉データをパルス幅変調
    するパルス幅変調部とを有する画像記録システム。
  8. 【請求項8】請求項1または7の画像記録装置におい
    て、 前記複数の光源は、劈開型または面発光型の半導体レー
    ザアレイである画像記録装置。
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