JP2000085015A - 高周波誘導加熱による溶着方法および装置 - Google Patents

高周波誘導加熱による溶着方法および装置

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JP2000085015A
JP2000085015A JP10297508A JP29750898A JP2000085015A JP 2000085015 A JP2000085015 A JP 2000085015A JP 10297508 A JP10297508 A JP 10297508A JP 29750898 A JP29750898 A JP 29750898A JP 2000085015 A JP2000085015 A JP 2000085015A
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induction heating
coil
welding
frequency induction
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Takahiko Ide
隆彦 井出
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業者の火傷による事故を解消すると共
に、金型の破損や、溶着加工に必要な手間やコストを削
減した高周波誘導加熱による溶着方法とその装置を提供
すること。 【解決手段】 高周波誘導加熱装置の誘導加熱により金
型を加熱し、該金型により熱可塑性樹脂を溶着方法す
る。また、前記金型と、該金型の周囲に巻回された、発
振器より接続されたコイルとで形成される高周波誘導加
熱装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂フィ
ルムの溶着を、誘導加熱により金型を加熱して行う高周
波誘導加熱による溶着方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリ塩化ビニル、酢酸ビニル
等は、高周波電源と電極とで構成されている高周波ウェ
ルダー(誘電加熱)で溶着加工している。一般的に、高
周波誘電加熱は、二枚の電極間に高周波の電界が発生
し、この電界を利用して加熱するもので、非金属物質が
高周波電界中で誘電損失のために発熱することは周知と
されている。
【0003】また、誘導加熱にて行われる溶着加工は、
金属を加熱し、加熱した部分をプラスチックに押し込ん
で固定する方法や、金属のリングをプラスチックの溝に
入れ、その状態でリングを加熱して周囲のプラスチック
を溶かし、リングを入れたまま溶着する方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、高周波ウェル
ダーにおいては、殆ど発熱しないポリプロピレンやテフ
ロン等の樹脂の溶着は不可能であるため、高周波誘電加
熱装置の電極にヒータを取り付け、金型の初期温度を高
めることが必要とされている。そのため、予備加熱によ
り稼働コストが増大すると共に、通電(金型に高周波を
加える)していない状態であっても、作業者が金型に触
れた場合、熱による火傷が発生するという問題が発生し
た。
【0005】また前記高周波ウェルダーを用いた直線シ
ールにおいては、インパルスシール(電熱線発熱)で行
われるため、通電時に電熱線の延びが発生し、三角等の
ループ形状のものは、接続線取出口の配線で不都合が生
じる。さらに、高周波ウェルダーでの溶着作業は、電極
間に高周波を印字するために、金型間にフィルムを挿入
しても、絶縁破壊して金型の破損が発生するという問題
があった。
【0006】また、従来の誘導加熱にて行われる加工
は、溶着するために金属や金属リングが不可欠であり、
溶着加工の方法や手間、また完成される製品の使用範囲
が限定されるという欠点があった。
【0007】本発明は上記の点に鑑み、作業者の火傷に
よる事故を解消すると共に、金型の破損や溶着加工に必
要な手間やコストを削減した高周波誘導加熱による溶着
方法とその装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に本発明の高周波誘導加熱による溶着方法は、高周波誘
導加熱装置の誘導加熱により金型を加熱し、該金型によ
り熱可塑性樹脂を溶着する。
【0009】また、高周波誘導加熱に使用される高周波
誘導加熱装置は、前記金型と、該金型の周囲に巻回され
た、発振器より接続されたコイルとで形成される。
【0010】また、前記コイルを、金型の周囲に非接触
状態に巻回した。
【0011】高周波誘導加熱により、金型は通電すると
きのみ瞬間的に発熱され、それ以外は常時強制冷却され
るので、万一、作業者が金型に触れた場合でも、火傷が
発生する虞がない。
【0012】また、コイルと金型が非接触状態であり、
さらに、樹脂フィルムに高周波エネルギーを加えないた
め、金型のスパークは皆無となり、スパークによる製品
の不良や金型の破損は解消される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の高周波誘導加熱による溶
着方法およびその装置の実施の形態を図面に基づいて説
明する。なお、図1は高周波誘導加熱装置の全体斜視
図、図2および図3は熱可塑性樹脂の溶着方法を表す。
【0014】本発明の高周波誘導加熱による溶着方法
は、高周波誘導加熱装置の誘導加熱により金型を加熱
し、該金型により熱可塑性樹脂を溶着するものであり、
作業者の火傷による事故を解消すると共に、金型の破損
や、溶着加工に必要な手間やコストを削減した溶着方法
である。
【0015】高周波誘導加熱は、金属の表面焼き入れや
金属の溶解等に古くから利用されている。前記高周波誘
導加熱は、金属物質が高周波磁界中で電磁誘導による渦
電流のために発熱するものであり、金型の瞬間加熱(1
000℃以上暖めることが可能)および瞬間冷却を繰り
返し行うことができる。
【0016】なお、本発明において、高周波誘導加熱に
よる磁気的損失をシステリシス損、ジュール損失をうず
電流損のどちらかを利用するかは、形状や材質によって
適宜決定する。
【0017】また、前記高周波誘導加熱は、冷却時間中
に金型の温度を強制冷却により瞬間的に下げることがで
きる。そのため、従来のように、金型の温度を高温状態
で一定に保持する必要がなく、金型の接触による作業者
の火傷を解消することができる。更に、熱可塑性樹脂の
溶着仕上り状態の美観を向上させることができる。
【0018】次に、本発明の高周波誘導加熱に使用され
る高周波誘導加熱装置の詳細を説明する。
【0019】高周波誘導加熱装置の装置本体1は、金型
保持部11に設置された金型10と、該金型10の近傍
に設置された発振器12と、該発振器12の電極部14
より接続されているコイル13とで形成されている。
【0020】前記コイル13は、金型10の周囲に非接
触状態に巻回されており、コイル13および金型10の
下部には熱可塑性樹脂15が配置されている。なお、本
発明に使用される高周波誘導加熱装置の装置本体1は、
図中に示されている形状に限定されるものではなく、発
振器に接続されたコイルが、金型の周囲に非接触状態に
巻回された構成であれば、如何なる形状であっても構わ
ない。
【0021】次に、本発明の高周波誘導加熱による溶着
方法を図2および図3に基づいて説明する。
【0022】図2に示すように、装置本体1の金型保持
具11に、適宜形状の金型10を保持固定する。また、
該金型10の下部には、発振器12の電極部14より接
続されているコイル13の巻回部分が配置されている。
またこの状態で、金型10およびコイル13の下部に熱
可塑性樹脂15を配置させる。
【0023】上記状態にて、図3に示すように、装置本
体1を始動させ、金型10をコイル13の巻回部分に挿
入させ、金型10を誘導加熱により瞬間加熱させる。そ
して、加熱された金型10にて熱可塑性樹脂15を押圧
する。押圧後、金型10は強制冷却される。
【0024】上述のように、誘導加熱により金型10を
瞬間加熱させて熱可塑性樹脂15を溶着するので、溶着
部分はバリや凹凸が少なく美観も向上する。
【0025】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の高周波
誘導加熱による溶着方法およびその装置は、以下に示す
効果を奏するものである。
【0026】高周波誘導加熱により、金型は通電すると
きのみ瞬間的に発熱され、それ以外は常時強制冷却され
るので、万一、作業者が金型に触れた場合でも火傷が発
生する虞がない。
【0027】また、コイルと金型が非接触状態であり、
樹脂フィルムに高周波エネルギーを加えないため、金型
のスパークは皆無となり、スパークによる製品の不良や
金型の破損は解消される。さらに、溶着部分はバリや凹
凸が少なく美観も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高周波誘導加熱装置の全体斜視図を表
す。
【図2】前記高周波誘導加熱装置により熱可塑性樹脂を
溶着する方法を表す。
【図3】前記高周波誘導加熱装置により熱可塑性樹脂を
溶着する方法を表す。
【符号の説明】
1・・・装置本体 10・・金型 11・・金型保持具 12・・発振器 13・・コイル 14・・電極部 15・・熱可塑性樹脂

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波誘導加熱装置の誘導加熱により
    金型を加熱し、該金型により熱可塑性樹脂を溶着する溶
    着方法。
  2. 【請求項2】 前記金型と、該金型の周囲に巻回され
    た、発振器より接続されたコイルとで形成される高周波
    誘導加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記コイルを、金型の周囲に非接触状
    態に巻回した請求項2記載の高周波誘導加熱装置。
JP10297508A 1998-09-11 1998-09-11 高周波誘導加熱による溶着方法および装置 Pending JP2000085015A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109383036A (zh) * 2018-12-10 2019-02-26 哈尔滨工业大学(威海) 内置电磁材料的热塑性树脂基复合材料感应焊设备及方法

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