JP2000084304A - 油除去装置 - Google Patents

油除去装置

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JP2000084304A
JP2000084304A JP10261179A JP26117998A JP2000084304A JP 2000084304 A JP2000084304 A JP 2000084304A JP 10261179 A JP10261179 A JP 10261179A JP 26117998 A JP26117998 A JP 26117998A JP 2000084304 A JP2000084304 A JP 2000084304A
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弘 阿部
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Maezawa Kasei Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油取出し用具の収容スペースの確保に困るこ
とを防止でき、分離桝本体の掃除作業性を向上できる油
除去装置を提供する。 【解決手段】 側部に流入口21および流出口22を形成す
るとともに上部に掃除口23を形成しかつ内部下側に油O
と水Wとを貯溜する貯溜室24を形成した分離桝本体13を
備える。この分離桝本体13の内部一側には雑排水から夾
雑物を分離して溜める夾雑物溜め体15を配設する。この
分離桝本体13の内部他側には貯溜した水Wを流出口から
流出させるエルボ体16を配設する。さらに、この分離桝
本体13の内部上側には油取出し用具である柄杓25を収容
する用具収容部である柄杓収容部26を形成する。この柄
杓収容部26の上部には柄杓掛け用フック部35を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、台所等からの雑排
水の中に含まれた油等を除去する油除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の油除去装置としては、例
えば、一側部に流入口を形成するとともに他側部に流出
口を形成しかつ上部に蓋体にて開閉される掃除口を形成
しかつ内部に掃除前の状態で油と水とを比重差に基づい
て互いに分離させて貯溜する貯溜室を形成した有底円筒
状の分離桝本体を備え、この分離桝本体の内部一側には
前記流入口から流入した雑排水から夾雑物を分離して溜
める夾雑物溜め体を配設するとともに、前記分離桝本体
の内部他側には一端部に前記貯溜室における前記流出口
より下方位置で開口する開口部を形成しかつ他端部に前
記流出口に液密に接続する接続口部を形成して前記貯溜
室に貯溜した水を前記流出口から流出させる水流出口体
を配設した構成が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の油除去装置の構成では、分離桝本体の掃除時に使用
する柄杓等の油取出し用具につき、この油取出し用具を
収容する用具収容部が分離桝本体の内部等に形成されて
いないので、別の場所に収容スペースを確保しなければ
ならず、その収容スペースの確保に困る問題があった。
【0004】また、分離桝本体の掃除時には、油取出し
用具を別の場所にまで取りに行ったり、探したりしなけ
ればならず、分離桝本体の掃除作業性が悪い問題もあ
る。
【0005】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、油取出し用具の収容スペースの確保に困ることを
防止でき、しかも、分離桝本体の掃除作業性を向上でき
る油除去装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の油除去装
置は、一側部に流入口を形成するとともに他側部に流出
口を形成しかつ上部に蓋体にて開閉される掃除口を形成
しかつ内部に掃除前の状態で油と水とを比重差に基づい
て互いに分離させて貯溜する貯溜室を形成した分離桝本
体と、この分離桝本体の内部に配設され、前記流入口か
ら流入した雑排水から夾雑物を分離して溜める夾雑物溜
め体と、前記分離桝本体の内部に配設され、一端部に前
記貯溜室における前記流出口より下方位置で開口する開
口部が形成されかつ他端部に前記流出口に液密に接続す
る接続口部が形成され前記貯溜室に貯溜した水を前記流
出口から流出させる水流出口体とを具備した油除去装置
において、前記分離桝本体の内部に、前記貯溜室に貯溜
した油を取り出すための油取出し用具を収容する用具収
容部を形成したものである。
【0007】そして、分離桝本体の内部に、油取出し用
具を収容する用具収容部が形成されているので、別の場
所に油取出し用具の収容スペースを確保する必要がな
く、収容スペースの確保に困らない。また、分離桝本体
の掃除時には、油取出し用具が分離桝本体と同じ場所に
存在するので、油取出し用具を別の場所にまで取りに行
く必要がない。
【0008】請求項2記載の油除去装置は、一側部に流
入口を形成するとともに他側部に流出口を形成しかつ上
部に蓋体にて開閉される掃除口を形成しかつ内部に掃除
前の状態で油と水とを比重差に基づいて互いに分離させ
て貯溜する貯溜室を形成した分離桝本体と、この分離桝
本体の内部に配設され、前記流入口から流入した雑排水
から夾雑物を分離して溜める夾雑物溜め体と、前記分離
桝本体の内部に配設され、一端部に前記貯溜室における
前記流出口より下方位置で開口する開口部が形成されか
つ他端部に前記流出口に液密に接続する接続口部が形成
され前記貯溜室に貯溜した水を前記流出口から流出させ
る水流出口体とを具備した油除去装置において、前記分
離桝本体の側方における近傍位置に、上部に容器体用蓋
体にて開閉される開閉口を形成しかつ内部に前記貯溜室
に貯溜した油を取り出すための油取出し用具を収容する
用具収容部を形成した容器体を配設したものである。
【0009】そして、分離桝本体の側方における近傍位
置に、油取出し用具を収容する用具収容部を内部に形成
した容器体が配設されているので、別の場所に油取出し
用具の収容スペースを確保する必要がなく、収容スペー
スの確保に困らない。また、分離桝本体の掃除時には、
油取出し用具が分離桝本体と同じ場所に存在するので、
油取出し用具を別の場所にまで取りに行く必要がない。
【0010】請求項3記載の油除去装置は、請求項1ま
たは2記載の油除去装置において、油取出し用具は柄杓
でかつ用具収容部は柄杓収容部であり、この柄杓収容部
の上部に前記柄杓を引っ掛ける柄杓掛け用フック部を設
けたものである。
【0011】そして、柄杓収容部の上部に柄杓掛け用フ
ック部が設けられているので、柄杓を柄杓掛け用フック
部に引っ掛けることで確実かつ簡単に収容できる。
【0012】請求項4記載の油除去装置は、請求項3記
載の油除去装置において、柄杓の柄部を長さ調節可能に
形成したものである。
【0013】そして、柄杓の柄部が長さ調節可能に形成
されているので、柄杓収容部への収容時には柄部を短く
することで柄杓を確実に収容でき、分離桝本体の掃除時
には柄部を長くすることで柄杓で確実に油を掬うことが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の油除去装置の第1
の実施の形態の構成を図面を参照して説明する。
【0015】図2において、1は宅地で、この宅地1内
には個人住宅、小規模集団住宅等の建物2が建てられて
おり、この建物2は宅地1の境界壁3にて囲まれてい
る。
【0016】また、この建物2内の台所4には流し台5
が設置されており、この流し台5からの雑排水は、宅地
1内における建物2と境界壁3との隙間の地表面7下に
埋設された排水管8を流れつつ、その途中で油除去装置
10、排水桝11を通って、宅地1外における公道下に埋設
された図示しない下水本管に排出されるようになってい
る。
【0017】そして、この油除去装置10は、前記台所4
の流し台5からの雑排水の中に含まれた油、夾雑物等を
除去するためのもので、図1に示すように、分離桝本体
13、蓋体14、夾雑物溜め体15および水流出口体としての
エルボ体16を備えている。
【0018】この分離桝本体13は、塩化ビニル樹脂等の
合成樹脂にて上下面を開口した略円筒状に成形され、底
部は底板部材20にて閉塞され、一側部には略円筒状の流
入口21が内方に向って突出形成されているとともに、他
側部には略円筒状の流出口22が内方に向って前記流入口
21より略下方に位置して突出形成されている。そして、
これら流入口21および流出口22のそれぞれの内周側には
前記排水管8が液密に接続されている。また、この分離
桝本体13の上部には略円筒状の掃除口23が形成され、こ
の掃除口23は前記蓋体14にて開閉自在に閉鎖されてい
る。
【0019】さらに、この分離桝本体13の内部下側には
掃除前の状態で油Oと水Wとを比重差に基づいて互いに
分離させて貯溜した貯溜室24が形成され、内部上側には
用具収容部である柄杓収容部26が形成されている。そし
て、この柄杓収容部26には貯溜室24に貯溜された油Oを
取り出すための油取出し用具である柄杓25が収容されて
いる。なお、この貯溜室24は、掃除後の状態で所定量の
水Wを常時貯溜するものである。
【0020】また、前記柄杓25は、柄部25a を有し、こ
の柄部25a の先端には油Oを掬う円形曲面状でかつネッ
ト状の掬い部25b が固着されている。
【0021】そして、この柄杓25の柄部25a は、折り畳
み自在、或いは伸縮自在の構造で長さ調節可能に形成さ
れている。すなわち、この柄部25a は、例えば、図3お
よび図4(a) ,(b) に示すように、基端側部材27、先端
側部材28、およびこれら基端側部材27と先端側部材28と
を連結した連結部材29を備えている。
【0022】この基端側部材27は、細長板状に成形さ
れ、前面先端にはストッパ部27a が前方に向って一体に
突出形成され、基端には四角状のリング30が固着されて
いる。また、前記先端側部材28は、細長板状に成形さ
れ、後面基端にはストッパ部28aが後方に向って一体に
突出形成され、先端には前記掬い部25b の枠部材が固着
されている。さらに、前記連結部材29は、四角パイプ状
に成形されており、内部には前記基端側部材27および前
記先端側部材28が互いに重なり合った状態で摺動自在に
嵌挿され、それぞれの前記ストッパ部27a ,28a が柄部
25a を最も長くした状態で連結部材29の両端面に当接し
て係止されている。
【0023】そして、この柄部25a を最も長くした状態
から、基端側部材27を先端側部材28および連結部材29に
対して柄部25a の先端側に向けて摺動させ、または、先
端側部材28を基端側部材27および連結部材29に対して柄
部25a の基端側に向けて摺動させ、或いは、基端側部材
27および先端側部材28をともに連結部材29に対して摺動
させ、その摺動させた状態を摩擦力で維持して、柄部25
a を短くできるようになっている。なお、前記ストッパ
部27a ,28a のいずれか一方を連結部材29の端面に固定
した構成としてもよい。
【0024】また、前記蓋体14は、前記掃除口23の外周
側に下部を嵌着した合成樹脂製で略円筒状の蓋受け体31
を有し、この蓋受け体31の上部の内周側には合成樹脂或
いは金属にて略円形板状に成形された蓋本体32が着脱自
在に装着されている。さらに、この蓋受け体31の上下方
向の中間部の内周面には突起部33が一体的に突出形成さ
れ、この突起部33には略S字形状のフック金具34が取り
付けられており、これら突起部33およびフック金具34に
て柄杓収容部26の上部における柄杓掛け用フック部35が
構成され、この柄杓掛け用フック部35に前記柄杓25の柄
部25a が引っ掛けられている。なお、この蓋本体32の上
面は地表面7と略同一面となっている。
【0025】さらに、前記夾雑物溜め体15は、前記分離
桝本体13の前記流入口21から流入した雑排水から夾雑物
のみを分離して溜めるもので、金属等にて略有底筒状に
成形され、所定寸法の多数の網目が全体にわたって形成
されている。そして、この夾雑物溜め体15は分離桝本体
13の内部一側に配設され、分離桝本体13の上端部内周面
に突設した溜め体掛け用フック部41に引っ掛けられてお
り、この夾雑物溜め体15の内部には前記流入口21の先端
が導入されている。
【0026】また、前記エルボ体16は、合成樹脂等にて
途中で折れ曲がった略筒状に成形され、一端部には前記
貯溜室24における流出口22より下方位置で開口してその
貯溜室24の水W中に常時水没した状態にある開口部43が
形成され、他端部には前記流出口22に液密に接続した略
円筒状の接続口部44が形成されている。そして、このエ
ルボ体16にて、排水時に前記貯溜室24の水Wが流出口22
から自然に流出されつつ、悪臭が遮断されるようになっ
ている。
【0027】次に、上記第1の実施の形態の作用を説明
する。
【0028】台所4の流し台5からの雑排水に油O、夾
雑物が含まれることがあるが、この油O、夾雑物は油除
去装置10にて除去されるので、排水管8から排水桝11等
を経て下水本管に排出されない。
【0029】すなわち、油O、夾雑物を含む雑排水が分
離桝本体13の流入口21から流入すると、夾雑物は夾雑物
溜め体15にて雑排水から分離されて、この夾雑物溜め体
15の内部に溜められる。また、油Oは水Wより軽く水W
の上方に移動するので、油Oは流出口22から流出するこ
となく、図1に示すように、貯溜室24の上部に貯溜され
る。なお、水Wはエルボ体16を経て流出口22から排水と
して流出されて、排水管8を流れていく。
【0030】そこで、この油O、夾雑物を取り出すため
に、定期的に分離桝本体13を掃除しなければならない。
【0031】そして、この掃除時において、油Oを取り
出すに当っては、蓋本体32を蓋受け体31から取り外すこ
とにより掃除口23を開口状態とし、続いて、柄杓掛け用
フック部35に引っ掛けられた柄杓25を手に取り、必要に
応じて柄部25a の長さを調節してから、この柄杓25の掬
い部25b で油Oを掬い、この掬った油Oは必要に応じて
容器等を用いて適宜に処理する。したがって、柄杓25は
分離桝本体13と同じ場所に存在するので、柄杓25を別の
場所にまで取りに行く必要がなく、また、柄杓25を探す
必要もない。
【0032】また、使用後の柄杓25は、柄部25a を短く
してから、再び柄杓掛け用フック部35に引っ掛けて、分
離桝本体13の柄杓収容部26に収容する。したがって、別
の場所に柄杓25の収容スペースを確保する必要がなく、
収容スペースの確保に困ってしまう事態は生じない。
【0033】このようにして、上記第1の実施の形態に
よれば、分離桝本体13の内部に、柄杓25を収容する柄杓
収容部26を形成するので、別の場所に柄杓25の収容スペ
ースを確保することを要せず、収容スペースの確保に困
ることを防止できる。
【0034】また、柄杓25が分離桝本体13と同じ場所に
まちがいなく存在するので、柄杓25を別の場所にまで取
りに行くこと、柄杓25を探すこと等を要せず、分離桝本
体13の掃除作業性を向上できる。
【0035】さらに、柄杓収容部26の上部に柄杓掛け用
フック部35を設けるので、柄杓25を柄杓掛け用フック部
35に引っ掛けることで確実かつ簡単に収容できる。
【0036】また、柄杓25の柄部25a を長さ調節可能に
形成するので、柄杓収容部26への収容時には柄部25a を
短くすることで柄杓25を確実に収容でき、分離桝本体13
の掃除時には必要に応じて柄部25a を長くすることで柄
杓25で確実に油Oを掬うことができる。
【0037】なお、上記第1の実施の形態においては、
油取出し用具は柄杓25で、かつ、用具収容部は柄杓収容
部26である構成について説明したが、例えば、図5に示
すように、油取出し用具は柄杓25および上面を開口した
有底筒状の容器51で、かつ、用具収容部は容器収容部を
兼ねた柄杓収容部52である構成でもよい。なお、この容
器51は図示しない保持部にて蓋体14等に保持されてい
る。
【0038】そして、この構成によれば、分離桝本体13
の内部に柄杓25および容器51を収容する容器収容部を兼
ねた柄杓収容部52を形成するので、別の場所に柄杓25お
よび容器51の収容スペースを確保することを要せず、そ
の収容スペースの確保に困ることを防止できる。また、
柄杓25および容器51が分離桝本体13と同じ場所にまちが
いなく存在するので、柄杓25および容器51を別の場所に
まで取りに行くこと、探すこと等を要せず、かつ、柄杓
25で掬った油Oを容器51に入れて所定の場所まで確実に
運ぶことができ、全体として分離桝本体13の掃除作業性
を向上できる。
【0039】また、上記第1の実施の形態においては、
柄杓掛け用フック部35は、蓋体14の蓋受け体31の内周面
に突起部33を形成しこの突起部33にフック金具34を取り
付けた構成について説明したが、例えば、蓋体14の蓋本
体32の下面に突起部33を形成しこの突起部33にフック金
具34を取り付けた構成、或いは分離桝本体13の上端部内
周面に突起部33を形成しこの突起部33にフック金具34を
取り付けた構成等でもよい。
【0040】次に、本発明の油除去装置の第2の実施の
形態の構成を図面を参照して説明する。なお、上記第1
の実施の形態と略同一の構造部分については、同一符号
を付して説明する。
【0041】図6において、宅地1内には個人住宅、小
規模集団住宅等の建物2が建てられており、この建物2
は宅地1の境界壁3にて囲まれている。また、この建物
2内の台所4には流し台5が設置されており、この流し
台5からの雑排水は、宅地1内における建物2と境界壁
3との隙間の地表面7下に埋設された排水管8を流れつ
つ、その途中で油除去装置60、排水桝11を通って、宅地
1外における公道下に埋設された図示しない下水本管に
排出されるようになっている。
【0042】そして、この油除去装置60は、前記台所4
の流し台5からの雑排水の中に含まれた油、夾雑物等を
除去するためのもので、分離桝本体13a 、蓋体14a 、夾
雑物溜め体15および水流出口体としてのエルボ体16を備
えている。
【0043】すなわち、この油除去装置60は、一側部に
流入口21を形成するとともに他側部に流出口22を前記流
入口21より略下方に位置させて形成しかつ上部に蓋体14
a にて開閉される掃除口23を形成しかつ内部下側に掃除
前の状態で油Oと水Wとを比重差に基づいて互いに分離
させて貯溜する貯溜室24を形成した有底円筒状の分離桝
本体13a を備え、この分離桝本体13a の内部一側には前
記流入口21から流入した雑排水から夾雑物を分離して溜
める夾雑物溜め体15を配設するとともに、前記分離桝本
体13a の内部他側には一端部に前記貯溜室24における前
記流出口22より下方位置で開口する開口部43を形成しか
つ他端部に前記流出口22に液密に接続する接続口部44を
形成して前記貯溜室24に貯溜した水Wを前記流出口22か
ら流出させるエルボ体16を配設している。なお、この分
離桝本体13a は上記第1の実施の形態における分離桝本
体13と比較して用具収容部26,52が形成していない点で
異なり、また、この蓋体14a は上記第1の実施の形態に
おける蓋体14と比較して柄杓掛け用フック部35を形成し
ていない点で異なっている。
【0044】一方、この油除去装置60は、前記分離桝本
体13a の側方における近傍位置に配設された容器体61を
備えている。
【0045】この容器体61は、図7に示すように、塩化
ビニル樹脂等の合成樹脂にて上下面を開口した略細長円
筒状に成形され、底部は水抜き用孔62を多数形成した底
板部材63にて閉塞されており、内部には全体にわたって
用具収容部である柄杓収容部66が形成され、この柄杓収
容部66には貯溜室24に貯溜された油Oを取り出すための
油取出し用具である柄杓65が収容されている。この柄杓
65は柄部65a を有し、この柄部65a の先端には油Oを掬
う円形曲面状でかつネット状の掬い部65b が形成されて
いる。
【0046】また、この容器体61の上部には略円筒状の
開閉口68が形成され、この開閉口68は容器体用蓋体70に
て開閉自在に閉鎖されている。
【0047】そして、この容器体用蓋体70は、前記開閉
口68の内周側に下部を嵌着した合成樹脂製で略円筒状の
蓋受け体71を有しており、この蓋受け体71の外周面は前
記開閉口68の外周面と同一面となっている。
【0048】また、この蓋受け体71の上下方向の中間部
の内周面には突起部73が一体的に突出形成され、この突
起部73には略S字形状のフック金具74が取り付けられて
おり、これら突起部73およびフック金具74にて柄杓収容
部66の上部における柄杓掛け用フック部75が構成され、
この柄杓掛け用フック部75に前記柄杓65の柄部65a が引
っ掛けられている。
【0049】さらに、この蓋受け体71の上部の内周面に
は本体受け段部77が環状に形成され、この本体受け段部
77には合成樹脂或いは金属にて略円形板状に成形された
蓋本体78が着脱自在に装着されており、この蓋本体78と
前記蓋受け体71との間にはゴムリング等の弾性リング79
が介在されている。なお、この蓋本体78の上面は地表面
7と略同一面となっている。
【0050】次に、上記第2の実施の形態の作用を説明
する。
【0051】油O、夾雑物を含む雑排水が分離桝本体13
a の流入口21から流入すると、夾雑物は夾雑物溜め体15
にて雑排水から分離されて、この夾雑物溜め体15の内部
に溜められる。また、油Oは水Wより軽く水Wの上方に
移動するので、油Oは流出口22から流出することなく、
貯溜室24の上部に貯溜される。そこで、この油O、夾雑
物を取り出すために、定期的に分離桝本体13a を掃除し
なければならない。
【0052】そして、この掃除時において、油Oを取り
出すに当っては、蓋体14a の蓋本体32を蓋受け体31から
取り外すことにより掃除口23を開口状態とし、その一方
で、容器体用蓋体70の蓋本体78を蓋受け体71から取り外
すことにより開閉口68を開口状態とし、続いて、柄杓掛
け用フック部75に引っ掛けられた柄杓65を手に取って、
この柄杓65の掬い部65b で油Oを掬い、この掬った油O
は必要に応じて容器等を用いて適宜に処理する。したが
って、柄杓65は分離桝本体13a と同じ場所に存在するの
で、柄杓65を別の場所にまで取りに行く必要がなく、ま
た、柄杓65を探す必要もない。
【0053】また、使用後の柄杓65は、再び柄杓掛け用
フック部75に引っ掛けて、容器体61の柄杓収容部66に収
容する。したがって、別の場所に柄杓65の収容スペース
を確保する必要がなく、収容スペースの確保に困ってし
まう事態は生じない。
【0054】このようにして、上記第2の実施の形態に
よれば、分離桝本体13a の側方における近傍位置に、柄
杓65を収容する柄杓収容部66を内部に形成した容器体61
を配設するので、別の場所に柄杓65の収容スペースを確
保することを要せず、収容スペースの確保に困ることを
防止できる。
【0055】また、柄杓65が分離桝本体13a と同じ場所
にまちがいなく存在するので、柄杓65を別の場所にまで
取りに行くこと、柄杓65を探すこと等を要せず、分離桝
本体13a の掃除作業性を向上できる。
【0056】さらに、柄杓収容部66の上部に柄杓掛け用
フック部75を設けるので、柄杓65を引っ掛けることで確
実かつ簡単に収容できる。
【0057】なお、上記第2の実施の形態においては、
油取出し用具は柄杓65で、かつ、用具収容部は柄杓収容
部66である構成について説明したが、例えば、図8に示
すように、油取出し用具は柄杓65および上面を開口した
有底筒状の容器81で、かつ、用具収容部は容器収容部を
兼ねた柄杓収容部82である構成でもよい。
【0058】そして、この構成によれば、分離桝本体13
a の側方における近傍位置に、柄杓65および容器81を収
容する容器収容部を兼ねた柄杓収容部82を形成した容器
体61を配設するので、別の場所に柄杓65および容器81の
収容スペースを確保することを要せず、その収容スペー
スの確保に困ることを防止できる。また、柄杓65および
容器81が分離桝本体13a と同じ場所にまちがいなく存在
するので、柄杓65および容器81を別の場所にまで取りに
行くこと、探すこと等を要せず、かつ、柄杓65で掬った
油Oを容器81に入れて所定の場所まで確実に運ぶことが
でき、全体として分離桝本体13a の掃除作業性を向上で
きる。
【0059】また、上記第2の実施の形態においては、
柄杓掛け用フック部75は、容器体用蓋体70の蓋受け体71
の内周面に突起部73を形成しこの突起部73にフック金具
74を取り付けた構成について説明したが、例えば、容器
体用蓋体70の蓋本体78の下面に突起部73を形成しこの突
起部73にフック金具74を取り付けた構成、或いは容器体
61の上端部内周面に突起部73を形成しこの突起部73にフ
ック金具74を取り付けた構成等でもよい。
【0060】さらに、柄杓65の柄部65a は、柄杓収容部
66への収容時には柄部65a を短くすることで柄杓65を確
実に収容でき、分離桝本体13a の掃除時には柄部65a を
長くすることで柄杓65で確実に油Oを掬うことができる
ように、長さ調節可能に形成した構成としてもよい。す
なわち、柄部65a は、例えば、上記第1の実施の形態に
おける図3および図4(a) ,(b) に示す柄部25a と同一
の構成としてもよい。
【0061】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、分離桝本
体の内部に油取出し用具を収容する用具収容部を形成す
るので、別の場所に油取出し用具の収容スペースを確保
することを要せず、収容スペースの確保に困ることを防
止でき、しかも、油取出し用具が分離桝本体と同じ場所
に存在するので、油取出し用具を別の場所にまで取りに
行くこと等を要せず、分離桝本体の掃除作業性を向上で
きる。
【0062】請求項2記載の発明によれば、分離桝本体
の側方における近傍位置に油取出し用具を収容する用具
収容部を内部に形成した容器体を配設するので、別の場
所に油取出し用具の収容スペースを確保することを要せ
ず、収容スペースの確保に困ることを防止でき、しか
も、油取出し用具が分離桝本体と同じ場所に存在するの
で、油取出し用具を別の場所にまで取りに行くこと等を
要せず、分離桝本体の掃除作業性を向上できる。
【0063】請求項3記載の発明によれば、柄杓収容部
の上部に柄杓掛け用フック部を設けるので、柄杓を柄杓
掛け用フック部に引っ掛けることで確実かつ簡単に収容
できる。
【0064】請求項4記載の発明によれば、柄杓の柄部
を長さ調節可能に形成するので、柄杓収容部への収容時
には柄部を短くすることで柄杓を確実に収容でき、分離
桝本体の掃除時には柄部を長くすることで柄杓で確実に
油を掬うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油除去装置の第1の実施の形態を示す
縦断面図である。
【図2】同上油除去装置を示す平面図である。
【図3】同上油除去装置の分離桝本体の内部に収容され
る柄杓を示す正面図である。
【図4】同上柄杓の断面図であって、(a) は図3におけ
るX−X断面図、(b) は図3におけるY−Y断面図であ
る。
【図5】同上油除去装置の変形例を示す縦断面図であ
る。
【図6】本発明の油除去装置の第2の実施の形態を示す
平面図である。
【図7】同上油除去装置を示す縦断面図である。
【図8】同上油除去装置の変形例を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】 10,60 油除去装置 13,13a 分離桝本体 14,14a 蓋体 15 夾雑物溜め体 16 水流出口体としてのエルボ体 21 流入口 22 流出口 23 掃除口 24 貯溜室 25,65 油取出し用具である柄杓 26,66 用具収容部である柄杓収容部 35,75 柄杓掛け用フック部 43 開口部 44 接続口部 51,81 油取出し用具である容器 52,82 用具収容部である容器収容部を兼ねた柄杓収
容部 61 容器体 68 開閉口 70 容器体用蓋体 O 油 W 水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茂木 剛 東京都中央区京橋三丁目2番9号 前澤化 成工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一側部に流入口を形成するとともに他側
    部に流出口を形成しかつ上部に蓋体にて開閉される掃除
    口を形成しかつ内部に掃除前の状態で油と水とを比重差
    に基づいて互いに分離させて貯溜する貯溜室を形成した
    分離桝本体と、 この分離桝本体の内部に配設され、前記流入口から流入
    した雑排水から夾雑物を分離して溜める夾雑物溜め体
    と、 前記分離桝本体の内部に配設され、一端部に前記貯溜室
    における前記流出口より下方位置で開口する開口部が形
    成されかつ他端部に前記流出口に液密に接続する接続口
    部が形成され前記貯溜室に貯溜した水を前記流出口から
    流出させる水流出口体とを具備した油除去装置におい
    て、 前記分離桝本体の内部に、前記貯溜室に貯溜した油を取
    り出すための油取出し用具を収容する用具収容部を形成
    したことを特徴とする油除去装置。
  2. 【請求項2】 一側部に流入口を形成するとともに他側
    部に流出口を形成しかつ上部に蓋体にて開閉される掃除
    口を形成しかつ内部に掃除前の状態で油と水とを比重差
    に基づいて互いに分離させて貯溜する貯溜室を形成した
    分離桝本体と、 この分離桝本体の内部に配設され、前記流入口から流入
    した雑排水から夾雑物を分離して溜める夾雑物溜め体
    と、 前記分離桝本体の内部に配設され、一端部に前記貯溜室
    における前記流出口より下方位置で開口する開口部が形
    成されかつ他端部に前記流出口に液密に接続する接続口
    部が形成され前記貯溜室に貯溜した水を前記流出口から
    流出させる水流出口体とを具備した油除去装置におい
    て、 前記分離桝本体の側方における近傍位置に、上部に容器
    体用蓋体にて開閉される開閉口を形成しかつ内部に前記
    貯溜室に貯溜した油を取り出すための油取出し用具を収
    容する用具収容部を形成した容器体を配設したことを特
    徴とする油除去装置。
  3. 【請求項3】 油取出し用具は柄杓でかつ用具収容部は
    柄杓収容部であり、 この柄杓収容部の上部に前記柄杓を引っ掛ける柄杓掛け
    用フック部を設けたことを特徴とする請求項1または2
    記載の油除去装置。
  4. 【請求項4】 柄杓の柄部を長さ調節可能に形成したこ
    とを特徴とする請求項3記載の油除去装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008248563A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Maezawa Kasei Ind Co Ltd 分離桝装置
CN102728106A (zh) * 2012-07-25 2012-10-17 上海勋华科技发展有限公司 餐厨油水彻底分离器
JP2013100720A (ja) * 2013-02-26 2013-05-23 Aron Kasei Co Ltd ます
JP2017031762A (ja) * 2015-08-05 2017-02-09 下田エコテック株式会社 阻集器

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