JP2000083322A - インバ―タ式dc電源 - Google Patents

インバ―タ式dc電源

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JP2000083322A
JP2000083322A JP11189057A JP18905799A JP2000083322A JP 2000083322 A JP2000083322 A JP 2000083322A JP 11189057 A JP11189057 A JP 11189057A JP 18905799 A JP18905799 A JP 18905799A JP 2000083322 A JP2000083322 A JP 2000083322A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷で異常放電が生じたときに平滑コンデン
サからの蓄積エネルギの流出を最小にし、アノードとカ
ソード等の損傷を低減し、品質の高い成膜を行えるイン
バータ式DC電源を提供する。 【解決手段】 整流・平滑回路12の出力を高周波化する
単相のインバータ回路を並列に2系統設け、2系統のイ
ンバータ回路の各々における高周波化された電圧を高電
圧化する高周波トランス25,35 の二次巻線25a,35a を例
えばV型結線とし、その後に全波整流を行う整流回路の
出力にてこれを構成する三相交流の各相の交流の位相の
ずれがπ/3となるように各系統のインバータ回路のオ
ン・オフ動作を制御するように構成される。整流回路の
出力での位相のずれがπ/2となるように構成すること
も可能である。このインバータ式DC電源は、短絡等で
異常電流が流れる可能性の高い負荷に給電を行うことが
好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインバータ式DC電
源に関し、特に、DCスパッタリング装置等の電極装置
に直流電力を供給するのに適し、負荷短絡等の異常放電
時の出力電流量を低減するインバータ式DC電源に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えばDCスパッタリング装置に使用さ
れる従来のDC電源は単相インバータ方式で構成されて
いた。その構成例を図6に示す。図6を参照して従来の
構成を説明する。DCスパッタリング装置とは、真空処
理装置101の内部に電極装置を構成するカソード10
2とアノード103を配置し、カソード102とアノー
ド103の間にグロー放電を発生させ、カソード102
に付設したターゲットをスパッタして成膜物質を生成
し、アノード103側に配置した基板に対して成膜を行
う装置である。カソード102とアノード103の間に
グロー放電を発生させるため、インバータ式DC電源1
04によってカソード・アノード間に直流電圧が印加さ
れる。
【0003】インバータ式DC電源104は、商用三相
交流電源105からの三相交流を整流し平滑する整流・
平滑回路106と、その後に高周波化する(高周波電力
に変換する)ための単相のインバータ回路107とを備
える。インバータ回路107は、高周波トランス10
8、スイッチング素子109,110とスイッチング素
子ドライバ111、高周波トランス108に流す電流を
正弦波化する共振回路112、高周波トランス108に
流れる電流を検出する一次電流検出器113、インバー
タ制御回路114で構成されている。インバータ回路1
07の高周波出力は整流回路115で整流され、平滑コ
ンデンサ116で平滑化され、直流電圧に変換され、真
空処理装置101のカソード・アノード間に印加され
る。平滑コンデンサ116と真空処理装置101の間に
は、カソード102とアノード103の間で発生する異
常放電を抑制するためのインダクタ117およびコモン
モードチョーク118と、出力電圧を検出するための電
圧検出器119、出力電流を検出するための電流検出器
120が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のインバ
ータ式DC電源104では、真空処理装置101内の負
荷であるカソード102とアノード103の間で異常放
電が発生した場合、電圧検出器119、電流検出器12
0、一次電流検出器113の各々で検出された各情報が
インバータ制御回路114に伝達される。インバータ制
御回路114はスイッチング素子109,110の動作
を停止し、出力を遮断する。しかしながら、平滑用コン
デンサ116に貯えられたエネルギは抑制することがで
きず、このエネルギは負荷であるカソード102とアノ
ード103の間に急峻な電流として流れる。この電流が
流れることにより、カソード102とアノード103で
部分的に溶解が生じ、さらにこの部分的な溶解によって
ダスト等が発生する。ダスト等は基板に形成された膜に
混入し、そのため製品の不良率が増加する。
【0005】そこで上記問題を解決するため、異常放電
時のエネルギを抑えるという目的で平滑コンデンサ11
6の容量を減らすという方法が考えられる。しかし平滑
コンデンサ116の容量を減らすと、図7に示すごと
く、平滑コンデンサ116の出力電圧特性121におい
てリップル電圧122が増え、出力電圧の安定度が下が
り、グロー放電が安定せず、成膜に影響を与えるという
問題が生じる。図7において斜線部123の面積が平滑
コンデンサ116から放出される電荷の量を表してい
る。
【0006】上記のように従来の単相のインバータ式D
C電源は、出力電圧を安定化するために平滑用コンデン
サを備えているが、そのために、負荷で異常放電が発生
したときには平滑コンデンサからのエネルギの流出(電
荷放出)を制限できず、上述のような不具合が発生して
いた。この問題は、負荷がDCスパッタリング装置のカ
ソードとアノードの場合に限定されず、異常放電が起き
る可能性のある負荷を備えた同様な装置のインバータ式
DC電源、例えば、真空で放電を行うためのDC電源、
電子銃用高圧電源、バイアス印加用DC電源、イオンプ
レーティング用DC電源などで、一般的に起きる問題で
ある。
【0007】本発明の目的は、上記問題を解決すること
にあり、DCスパッタリング装置等に設けられたインバ
ータ式DC電源において、負荷で異常放電が生じたとき
に平滑コンデンサからの蓄積エネルギの流出を最小に
し、アノードとカソード等の損傷を低減し、品質の高い
成膜を行うことできるインバータ式DC電源を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】本発明に係る
インバータ式DC電源は、上記目的を達成するために、
次のように構成される。
【0009】本発明に係るインバータ式DC電源は、整
流・平滑回路の出力を高周波電力に変換する単相のイン
バータ回路を並列に2系統設け、さらに2系統のインバ
ータ回路の各々に対して高周波電力の電圧を高電圧化す
る高周波トランスを設け、さらに、2つの高周波トラン
スの二次巻線に接続され、2系統のインバータ回路の高
周波電力を全波整流して合成する整流回路と、2系統の
インバータ回路のオン・オフ動作を制御して上記高周波
電力を作り、整流回路の出力で2系統の各々の高周波電
力の位相がπ/n(nは2以上の自然数)ずれるように
制御するインバータ制御回路を備えている。上記の位相
のずれ量としては、好ましくは、π/3、あるいはπ/
2である。整流・平滑回路によって全波整流され、直流
化された電力は負荷に供給される。
【0010】本発明に係るインバータ式DC電源は、特
に、短絡等で異常電流が流れる可能性のある負荷に給電
を行うことが好ましい。このような負荷としては、例え
ば、DCスパッタリング装置の真空処理装置内に設けら
れたカソードとアノードからなる電極装置である。
【0011】本発明では、従来のインバータ式DC電源
が1系統の単相インバータ回路により出力を発生させて
いたものを、さらに1系統の単相インバータ回路を並列
に設け、2系統の単相インバータ回路の2つの単相高周
波トランスの二次出力を合成し、各相の位相を整合回路
の出力で好ましくはπ/3あるいはπ/2ずらし、これ
により平滑コンデンサの容量を減少させることを可能に
した。これによってリップル電圧を増加させることな
く、例えばスパッタリング用DC電源として望ましい電
源構成を実現することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を添付図面に基づいて説明する。
【0013】図1は本発明に係るインバータ式DC電源
の第1の実施形態の回路構成を示している。このインバ
ータ式DC電源は例えばDCスパッタリング装置10の
DC電源として使用されている。図1において11は商
用三相交流電源であり、12は電源11の交流出力を整
流・平滑する整流・平滑回路である。整流・平滑回路1
2の出力側には、整流・平滑回路12の直流出力を高周
波化するためのインバータ回路が設けられている。本実
施形態によるインバータ回路は並列に設けられた2系統
の単相のインバータ回路から構成される。第1系統の単
相インバータ回路は、スイッチング素子21,22とス
イッチング素子ドライバ23と共振回路24とからな
り、さらにこれに高周波トランス25が付設されてい
る。第2系統の単相インバータ回路は、スイッチング素
子31,32とスイッチング素子ドライバ33と共振回
路34とからなり、さらにこれに高周波トランス35が
付設されている。高周波トランス25,35の各々の二
次巻線側から出力された高周波電力は整流回路13に入
力され、ここで全波整流された後に平滑コンデンサ14
で平滑される。さらにその後、DC電源の直流出力は、
コモンモードチョークコイル15、インダクタ16を経
由してDCスパッタリング装置10における真空処理装
置17内のカソード18とアノード19に印加される。
カソード18とアノード19は真空処理装置17内で対
向して配置され、電極として機能し、両者によって電極
装置が構成される。カソード18とアノード19に所要
の直流電力が供給されると、両者の間に放電が発生す
る。さらにインバータ式DC電源では、負荷状態に起因
する回路状態を検出する手段として、電圧検出器41、
電流検出器42、一次電流検出器26,36が設けられ
る。これらの検出器の各々から出力される検出信号はイ
ンバータ制御回路43に入力される。インバータ制御回
路43は、上記スイッチング素子ドライバ23,33に
動作制御信号を与え、そのオン・オフ動作を制御する。
【0014】上記の高周波トランス25と高周波トラン
ス35の各二次巻線はV型結線で接続されている。図2
にV型結線の回路を示す。25aは高周波トランス25
の二次巻線、35aは高周波トランス35の二次巻線で
ある。V型結線によって、高周波トランス25,35の
二次側出力にはΔ結線の三相トランスと同様の三相交流
出力が得られる。
【0015】上記構成を有するインバータ式DC電源の
動作を説明する。整流・平滑回路12は、電源11から
出力される商用三相交流を整流し平滑して直流電圧に変
換する。インバータ制御回路43は、第1系統の単相イ
ンバータ回路におけるスイッチング素子ドライバ23の
動作を制御してスイッチング素子21,22を交互にオ
ン・オフ(ON/OFF)させ、高周波トランス25に
交流電流(高周波電流)を流す。共振回路24は高周波
トランス25に流れる電流を正弦波にするためのもので
ある。第2系統の単相インバータ回路における高周波ト
ランス35に関しても同様であり、インバータ制御回路
43はスイッチング素子ドライバ36の動作を制御して
スイッチング素子31,32を交互にオン・オフさせ、
さらに共振回路34によって高周波トランス35に正弦
的な交流電流(高周波電流)を流す。高周波トランス3
5に流れる交流電流は、高周波トランス25に流れる交
流電流に比較して、位相が2π/3ずれた状態で流れる
ように設定されており、その結果、さらに前述のごとく
V型結線で合成された後、全波整流された整流回路13
の出力では、三相の交流の各位相がπ/3ずれた状態で
流れるように設定されている。
【0016】2つの単相の高周波トランス25,35の
各二次巻線から出力される三相電圧は、整流回路13で
全波整流され、平滑コンデンサ14で平滑され、直流電
圧化される。この直流電圧は真空処理装置17内のカソ
ード18とアノード19の間に印加される。
【0017】電圧検出器41は真空処理装置17に印加
される電圧を検出するものであり、その情報はインバー
タ制御回路43に伝えられる。同様に電流検出器42は
真空処理装置17内に流れる電流を検出し、その情報は
インバータ制御回路43に伝えられる。また一次電流検
出器26,36は、高周波トランス25および高周波ト
ランス35の一次巻線に流れる電流を検出し、インバー
タ制御回路43に伝える。インバータ制御回路43は、
これらの情報に基づいて真空処理装置17に印加する電
圧と電流を制御している。
【0018】上記整流回路13の出力波形を図3に示
す。図3で明らかなように本実施形態のインバータ式D
C電源では上記V型結線で作られた三相交流を整流回路
13で全波整流するように構成したため、平滑コンデン
サ14の容量を従来の平滑コンデンサ116の容量より
も小さくすることができる。すなわち高周波トランス2
5,35からの高周波電力を三相ダイオードブリッジで
構成された整流回路13で全波整流することによって、
周波数は単相交流を全波整流したときの3倍の周波数に
なり、各相の交流の位相はπ/3ずれ、これを平滑する
ためのコンデンサの容量を極端に少なくすることが可能
となる。また平滑コンデンサを全く使用しない場合であ
っても、理論計算上では振幅の13%しかリップル電圧
が発生しないため、異常放電が発生した場合に、過剰電
流が平滑コンデンサから供給されず、スパッタリング用
DC電源などに極め有効である。図3に示した整流回路
13の出力特性44において、45はリップル電圧を示
し、46は平滑コンデンサ14からの電荷放出量を表す
面積を示している。さらに理論上、同じスイッチング周
波数で同一負荷の場合、同じリップル電圧とするための
平滑コンデンサの容量は、単相に比べ三相では1/48
でよい。異常放電時に放出するエネルギも1/48とな
る。
【0019】本実施形態のインバータ式DC電源では、
真空処理装置17内のカソード18とアノード19の間
で異常放電が発生した場合、平滑コンデンサ14から放
出されるエネルギは小さくなり、カソード18とアノー
ド19に与えるダメージ、および基板に堆積される膜の
ダメージは少なくなる。
【0020】また高周波トランス25,35には単相の
ものを用いているため、例えば米国特許第5,535,
906号公報で開示される高周波の三相トランスを用い
たスイッチング方法に比較して、構造が簡単で、部品点
数も少ないため、安価に作成でき、信頼性も向上する。
またスイッチング素子が少なく、スイッチング損失も減
少し、変換効率が向上する。本実施形態によるインバー
タ式DC電源は、DCスパッタリング装置に限らず、真
空中で放電を行うためのDC電源、電子銃用高圧電源、
バイアス印加用DC電源、イオンプレーティング用DC
電源など真空中でDC電圧を印加するための電源に用い
ることにより、異常放電による被害を最小限に抑えるこ
とができる。
【0021】次に図4と図5を参照して本発明の第2の
実施形態を説明する。図4に示された回路において第1
実施形態で説明した要素と同一の要素には同一の符号を
付している。第2の実施形態で、第1実施形態と同一の
構成および作用についての説明は、前述の説明を参照す
ることとし、ここでは省略する。構成および作用の上で
の相違点は次の通りである。
【0022】第2実施形態の構成でも、整流・平滑回路
12が電源11から出力される商用三相交流を整流し平
滑して直流電圧に変換し、さらにインバータ制御回路4
3が、第1系統の単相インバータ回路のスイッチング素
子ドライバ23の動作を制御してスイッチング素子2
1,22を交互にオン・オフさせて高周波トランス25
に交流電流を流し、第2系統の単相インバータ回路のス
イッチング素子ドライバ36の動作を制御してスイッチ
ング素子31,32を交互にオン・オフさせて高周波ト
ランス35に交流電流を流す。この場合において、本実
施形態によれば、高周波トランス35に流れる高周波の
交流電流は高周波トランス25に流れる高周波の交流電
流に比較して、全波整流された後の状態で位相がπ/2
ずれた状態で流れるように設定される。なお共振回路2
4,34の作用は前述した通りである。また、第1実施
形態では高周波トランス25,35の各二次巻線はV型
結線で接続され、整流回路13の出力では位相がπ/3
ずれた三相交流の高周波電力で作られた直流が出力され
たのに対して、この実施形態では、高周波トランス2
5,35の各々で整流回路51,52を設けて各高周波
電力に対し全波整流を行い、その後で位相がπ/2ずれ
た2つの高周波電力の合成で作られた直流を作り、平滑
を行うように構成されている。合成された交流出力の波
形を図5に示す。その他の構成および作用は第1実施形
態の場合と同じである。
【0023】図5で明らかなように、第2実施形態のイ
ンバータ式DC電源では、全波整流後の直流化電力が、
位相がπ/2ずれた二相交流で構成されるようにしたた
め、平滑コンデンサ14の容量を従来の平滑コンデンサ
116の容量よりも小さくすることができる。すなわち
高周波トランス25,35からの二相交流出力のそれぞ
れをダイオードブリッジで構成された整流回路51,5
2で全波整流することによって、周波数は単相交流を全
波整流したときの2倍の周波数になり、各相の交流の位
相はπ/2ずれ、これを平滑するためのコンデンサの容
量を極端に少なくすることが可能となる。理論上、同じ
スイッチング周波数で同一負荷の場合、同じリップル電
圧とするための平滑コンデンサの容量は、単相に比較し
1/30で良く、よって異常放電時に放出するエネルギ
も1/30となる。特に第2実施形態の構成は、前述の
第1実施形態と同様な効果を発揮し、さらに実際に装置
を作製する場合に前述のスイッチング素子のオン・オフ
の動作制御が容易となり、価格面で優れるという利点を
有している。
【0024】上記の実施形態の説明では、2系統の単相
インバータ回路を設け、各系統のインバータ回路のオン
・オフ動作を制御し、整流回路の出力側にて各相の交流
の位相がπ/3あるいはπ/2ずれた交流からなる直流
を作るにようにしたが、本発明の技術的思想を逸脱しな
い範囲内で上記の位相のずれ量は一般的にπ/n(nは
2以上の自然数とする)とすることが可能である。
【0025】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、インバータ式DC電源において、2系統の単相イ
ンバータ回路を並列に設け、各インバータ回路の高周波
トランスに流れる交流電流の位相について、整流回路の
出力側にて各相の交流の位相のずれがπ/n、好ましく
はπ/3あるいはπ/2となるように、オン・オフ制御
を行って設定したため、平滑コンデンサの容量を従来の
容量よりも小さくすることができ、負荷で異常放電が生
じたときに平滑コンデンサからの蓄積エネルギの流出を
最小にできる。かかるインバータ式DC電源をDCスパ
ッタリング装置等に適用すると、アノードとカソードの
損傷を低減し、品質の高い成膜を行うことできるという
効果が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインバータ式DC電源の第1実施
形態を示す回路図である。
【図2】高圧トランスの結線構造を示す回路図である。
【図3】高圧トランスの二次側からの出力電圧を全波整
流した出力波形図である。
【図4】本発明に係るインバータ式DC電源の第2実施
形態を示す回路図である。
【図5】高圧トランスの二次側からの出力電圧を全波整
流した出力波形図である。
【図6】従来のインバータ式DC電源の構成を示す回路
図である。
【図7】従来のインバータ式DC電源での高圧トランス
の二次側からの出力電圧を全波整流した出力波形図であ
る。
【符号の説明】
11 商用三相交流電源 12 整流・平滑回路 13 整流回路 14 平滑コンデンサ 15 チョークコイル 16 インダクタ 17 真空処理装置 18 カソード 19 アノード 21,22 スイッチング素子 24,34 共振回路 25,35 高周波トランス 31,32 スイッチング素子 43 インバータ制御回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インバータ式DC電源において、 整流・平滑回路の出力を高周波電力に変換する並列に設
    けられた2系統の単相のインバータ回路と、 前記2系統のインバータ回路の各々に対して前記高周波
    電力の電圧を高電圧化する高周波トランスと、 2つの前記高周波トランスの二次巻線に接続され、前記
    2系統のインバータ回路の前記高周波電力を全波整流し
    て合成する整流回路と、 前記2系統のインバータ回路のオン・オフ動作を制御し
    て前記高周波電力を作成し、前記整流回路の出力で前記
    2系統の各々の前記高周波電力の位相が、π/n(nは
    2以上の自然数)ずれるように制御する制御手段と、 を備えてなることを特徴とするインバータ式DC電源。
  2. 【請求項2】 2つの前記高周波トランスの二次巻線は
    V型結線で接続され、前記整流回路の出力で前記2系統
    の各々の前記高周波電力の位相がπ/3ずれることを特
    徴とする請求項1記載のインバータ式DC電源。
  3. 【請求項3】 前記整流回路の出力で前記2系統の各々
    の前記高周波電力の位相がπ/2ずれることを特徴とす
    る請求項1記載のインバータ式DC電源。
  4. 【請求項4】 異常電流が流れる可能性のある負荷に給
    電を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項
    に記載のインバータ式DC電源。
  5. 【請求項5】 前記負荷はDCスパッタリング装置内に
    設けられたカソードとアノードからなる電極装置である
    ことを特徴とする請求項4記載のインバータ式DC電
    源。
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