JP2000082485A - 捲回型電池の製造方法及び電池用捲回物の矯正装置 - Google Patents

捲回型電池の製造方法及び電池用捲回物の矯正装置

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JP2000082485A
JP2000082485A JP10252261A JP25226198A JP2000082485A JP 2000082485 A JP2000082485 A JP 2000082485A JP 10252261 A JP10252261 A JP 10252261A JP 25226198 A JP25226198 A JP 25226198A JP 2000082485 A JP2000082485 A JP 2000082485A
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JP10252261A
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English (en)
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Kenji Kawamura
賢治 川村
Yutaka Ouchi
裕 大内
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電池用捲回物1の外装缶2への挿入不良を解消
する。 【解決手段】捲回物1を形成した後、その断面形状が真
円形になるように機械的に矯正し、しかる後にこれを外
装缶(電池缶)に挿入するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、捲回型電池の製造
方法及び該製造方法に使用する電池用捲回物の矯正装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図1に示すように、断面円形の捲回型電
池は、発電要素である捲回物1が外装缶2に収容され、
キャップ3によって閉塞された基本構造を有する(な
お、同図では、絶縁用部材その他の部材は図示を省略し
ている)。捲回物1は、帯状の正極電極4と帯状の負極
電極5とを短絡しないように帯状のセパレータ6,6を
介して捲き芯7に捲回してなるものであり、当該捲回後
にその捲回状態が解けないように最外周のセパレータ6
の末端が接着テープ10で止められ、捲き芯7から抜き
取られた後に断面円形の外装缶2に挿入される。
【0003】Liイオン二次電池の場合、正極電極4
は、帯状のアルミニウム箔よりなる正極集電体の両面に
正極活物質としてコバルト酸リチウムがバインダと共に
塗布されてなり、その捲き始め側(捲回物の最内側)の
正極活物質が塗布されていない未塗工部分にアルミニウ
ム板よりなる正極タブリード8が結合されている。負極
電極5は、帯状の銅箔よりなる負極集電体の両面に負極
活物質として黒鉛が塗布されてなり、その捲き終わり側
の負極活物質が塗布されていない未塗工部にニッケル箔
よりなる負極タブリード9が結合されている。正極タブ
リード8は上記キャップ3に接続され、負極タブリード
9は鉄系の外装缶2に接続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記捲回物1
は、上記捲き芯7を抜き取った後に外装缶2に挿入しよ
うとしても、その外周部が外装缶2の開口縁に当たって
入らないことがある。それは、上記正極電極4,負極電
極5及びセパレータ6,6を捲き終わった時点での当該
捲回物1の真円度が低いからであり、それが低くなる理
由は次の通りである。
【0005】 捲き芯7の外径が小さいため(例えば
直径4mm程度)、セパレータ6,6の半割り捲き芯7に
挟まれた部分に続く捲き始め部分が該捲き芯7にきれい
に沿わず、セパレータ6の捲き始め部分と捲き芯7との
間に隙間を生じ易い。この隙間の存在が上記真円度を低
くしている。
【0006】 上記セパレータ6,6と正極電極4及
び負極電極5との捲き始め端がずれており、さらに正極
電極5の捲き始め端と負極電極6の捲き始め端ともずれ
ていることが多い。このような電極4,5及びセパレー
タ6,6の捲き始め端の不一致と、これらの厚みが相異
なることが上記真円度を低くしている。
【0007】 剛性の高い正極タブリード8が正極電
極4の捲き始め側の曲率半径が小さい部分にあって、こ
れが捲き芯7に沿い難く、捲回物1の真円度を下げてい
る。
【0008】これに対して、上記捲回物1の外装缶2へ
の挿入不良を避けるには、該捲回物1の外径を少し小さ
めにすればよい。しかし、その場合には、該捲回物1と
外装缶2との間の隙間が大きくなり、捲回物1が電池内
部で動き易くなって電池の異常を招くおそれがある。特
にLiイオン電池のような安全性の要求度が高い電池に
あっては、捲回物1が内部で動くことは避けなければな
らない。また、捲回物1が小さくなるということは、そ
れだけ当該電池の容量が少なくなることを意味する。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は捲回物
を矯正して真円度を高めるようにするものである。
【0010】すなわち、この出願の請求項1に係る発明
は、帯状の正極電極と帯状の負極電極とを短絡しないよ
うに帯状のセパレータを介して捲回して断面円形の捲回
物を得る工程と、上記捲回物に機械的な(機械の仕掛け
で)外力を与えて該捲回物をその断面形状が真円形にな
るように矯正する工程と、上記矯正工程を経た捲回物を
断面円形の外装缶に挿入する工程とを備えていることを
特徴とする捲回型電池の製造方法である。
【0011】これによれば、捲回物はその断面形状が真
円形になるように一旦矯正されているから、外装缶への
挿入不良が少なくなる。従って、捲回物の外径を外装缶
の内径に可及的に近づけることが容易になり、電池が振
動するときの異常発生を防止することができるととも
に、電池容量の増大も可能になる。
【0012】請求項2に係る発明は、請求項1に記載さ
れている捲回型電池の製造方法において、上記矯正は、
上記捲回物を一対の相対する断面略半円形溝状の矯正面
で挟み加圧することによって行なうことを特徴とする。
【0013】この発明の場合、捲回物は、一対の相対す
る断面略半円形溝状の矯正面で挟まれて加圧されること
により、正極タブリードが捲き芯に沿い易くなるととも
に、正極電極、負極電極及びセパレータの捲き歪みが矯
正される。
【0014】請求項3に係る発明は、請求項1に記載さ
れている捲回型電池の製造方法において、上記矯正は、
上記捲回物を転動面上で加圧しながら転動させることに
よって行なうことを特徴とする。
【0015】すなわち、捲回物を加圧しながら転動させ
ると、それによって、正極タブリードが捲き芯に沿い易
くなるとともに、正極電極、負極電極及びセパレータの
捲き歪みが矯正される。
【0016】請求項4に係る発明は、帯状の正極電極と
帯状の負極電極とが短絡しないように帯状のセパレータ
を介して断面円形に捲回されてなる電池用捲回物を、そ
の断面形状が真円形になるように矯正する電池用捲回物
の矯正装置であって、対応する断面略半円形溝状の矯正
面を有する一対の矯正部材と、該両矯正部材の矯正面間
に上記捲回物をおいて該両矯正部材により加圧する加圧
手段とを備えていることを特徴とする。
【0017】この発明においては、捲回物は、一対の矯
正部材の略半円形溝状矯正面に挟まれて加圧されること
により、真円形になるように矯正されることになる。両
矯正部材は、互いの矯正面が水平に相対するように配置
しても、上下に相対するように配置してもよい。次の請
求項5に係る発明は一対の矯正面(溝状受け面と溝状押
え面)が上下に相対するケースである。
【0018】請求項5に係る発明は、帯状の正極電極と
帯状の負極電極とが短絡しないように帯状のセパレータ
を介して断面円形に捲回されてなる電池用捲回物を、そ
の断面形状が真円形になるように矯正する電池用捲回物
の矯正装置であって、各々上記捲回物を受ける断面略半
円形の溝状に形成され、当該溝と直交する方向に間隔を
おいて配設された第1及び第2の溝状受け面と、上記両
溝状受け面の間に配設され、上記捲回物を受けその軸芯
を中心として所定角度回転させる回転手段と、上記捲回
物を上記第1溝状受け面、回転手段及び第2溝状受け面
に順次移動させる捲回物送り手段と、上記第1及び第2
の各溝状受け面の上方に配設され、該溝状受け面に対応
する断面略半円形の下方に開口した第1及び第2の溝状
押え面と、上記第1及び第2の溝状押え面を下降させ対
応する第1及び第2の溝状受け面との間で上記捲回物を
加圧する加圧手段とを備えていることを特徴とする。
【0019】この発明においては、捲回物は、第1溝状
受け面において第1溝状押え面の下降によって最初の加
圧矯正がなされ、次の回転手段において所定角度回転さ
せられてから、第2溝状受け面において第2溝状押え面
の下降によって先とは異なる方向から加圧矯正がなされ
る。
【0020】上記回転角度は90度前後であればよく、
このように異なる方向から加圧されることによって、捲
回物の矯正がより確実なものになる。
【0021】請求項6に係る発明は、帯状の正極電極と
帯状の負極電極とが短絡しないように帯状のセパレータ
を介して断面円形に捲回されてなる電池用捲回物を、そ
の断面形状が真円形になるように矯正する電池用捲回物
の矯正装置であって、上記捲回物を横にして受ける受け
部材と、上記受け部材の上方に配置され、該受け部材と
相俟って上記捲回物を挟む押え部材と、上記受け部材の
受け面と押え部材の押え面との間隔をこの両面間に捲回
物が挟まれるように一定に保った状態で、該押え部材を
受け部材に対して上記捲回物の軸芯と直交する方向へ相
対的に移動させることによって、当該捲回物を加圧しな
がら受け部材上で転動させる駆動手段とを備えているこ
とを特徴とする。
【0022】この発明においては、捲回物は、受け部材
の受け面と押え部材の押え面との間に挟まれ、押え部材
の相対移動によって加圧されながら受け部材の上を転動
することにより、真円形に矯正されることになる。
【0023】
【発明の効果】従って、請求項1に係る発明によれば、
捲回物を機械的な外力によってその断面形状が真円形に
なるように矯正した後に、該捲回物を断面円形の外装缶
に挿入するようにしたから、捲回物の外装缶への挿入不
良が少なくなり、該捲回物の外径を外装缶の内径に可及
的に近づけて、電池の振動による異常発生を防止するう
えで、また、電池容量の増大を図るうえで有利になる。
【0024】請求項2に係る発明によれば、上記捲回物
を一対の相対する断面略半円形溝状の矯正面で挟み加圧
することによって矯正するようにしたから、また、請求
項3に係る発明によれば、上記捲回物を転動面上で加圧
しながら転動させることによって矯正するようにしたか
ら、また、捲回物の真円度を高めて、上記効果を得るう
えで有利になる。
【0025】請求項4に係る発明によれば、対応する断
面略半円形溝状の矯正面を有する一対の矯正部材と、該
両矯正部材の矯正面間に上記捲回物をおいて該両矯正部
材により加圧する加圧手段とを備えているから、捲回物
を一対の溝状矯正面間に挟んで加圧することによって、
真円形になるように矯正することができ、請求項1又は
請求項2に係る発明を実施するうえで有利になる。
【0026】請求項5に係る発明によれば、第1及び第
2の溝状受け面と、該両溝状受け面の間に配設された捲
回物回転手段と、捲回物を第1溝状受け面、回転手段及
び第2溝状受け面に順次移動させる捲回物送り手段と、
第1及び第2の各溝状受け面の上方に配設された断面略
半円形の下方に開口した第1及び第2の溝状押え面と、
第1及び第2の溝状押え面を下降させ対応する第1及び
第2の溝状受け面との間で上記捲回物を加圧する加圧手
段とを備えているから、捲回物を異なる方向から順次加
圧して断面真円形になるように矯正することができ、請
求項1又は請求項2に係る発明を実施するうえで有利に
なる。
【0027】請求項6に係る発明によれば、上記捲回物
を横にして受ける受け部材と、該受け部材の上方に配置
された押え部材と、該受け部材の受け面と押え部材の押
え面との間隔をこの両面間に捲回物が挟まれるように一
定に保った状態で該押え部材を受け部材に対して相対的
に移動させる駆動手段とを備えているから、該捲回物を
加圧しながら受け部材上で転動させて真円形になるよう
に矯正することができ、請求項1又は請求項3に係る発
明を実施するうえで有利になる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0029】<実施形態1>この形態は、捲回物を一対
の溝状矯正面(溝状受け面と溝状押え面と)によって加
圧して真円形になるように矯正するものである。図2に
はそのための矯正装置が示されている。
【0030】同図において、11は捲回物1をピッチ送
りするリフトアンドキャリー式の搬送装置、12は該搬
送装置11の矯正用受け部材に受けられた捲回物1を押
える矯正用押え部材、13は該押え部材12を昇降させ
る加圧シリンダである。
【0031】搬送装置11は、図3に示すように、捲回
物1の搬送方向に延びる2枚の平行な外側固定板14,
14を備え、該両外側固定板14,14の内側に、同方
向に延びる2枚の平行な第1固定板15,15、第2固
定板16,16及び第3固定板17,17が配設されて
いる。また、第1固定板15,15と第2固定板16,
16との間に第1矯正用受け部材18が配設され、第2
固定板16,16と第3固定板17,17との間に第2
矯正用受け部材19が配設されている。そして、各外側
固定板14と、その内側の固定板15〜17及び矯正用
受け部材18,19との間には可動板21が配設され、
第1及び第2の両矯正用受け部材18,19間には捲回
物回転手段22が配設されている。
【0032】上記固定板14〜17の各々には捲回物1
を受けるための上方に開口した略半円形の受け部23が
形成されている。すなわち、外側固定板14,14には
捲回物1の両端を受けるように左右に相対する複数組の
受け部23,23が一定ピッチで形成されている。内側
の第1固定板15,15及び第3固定板17,17にも
捲回物1の両端近傍部位を受けるように左右に相対する
複数組の受け部23,23(なお、図面上は1組の受け
部23,23のみが現れている)が外側固定板14,1
4の受け部23,23と同軸になるように一定ピッチで
形成され、第2固定板16,16には捲回物1の同様の
箇所を受ける左右に相対する1組の受け部23,23が
外側固定板1,14の1組の受け部23,23と同軸に
なるように形成されている。
【0033】矯正用受け部材18,19の各々には、捲
回物1を受けるための上記受け部23と断面同一形状の
溝状受け部24,24が形成されている。この溝状受け
部24,24と上記第2固定板16,16の受け部2
3,23とは上記外側固定板23の配設ピッチと同じピ
ッチで並んでいる。
【0034】可動板21,21には、捲回物1の両端近
傍を受けるための上方に開口した略半円形状の左右に相
対する複数組の受け部25,25が外側固定板14,1
4の受け部23,23と同ピッチで形成されている。こ
の受け部25は受け部23よりも大径に形成されてい
る。この可動板21,21には、これが長方形循環運動
をすることによって捲回物1をピッチ送りするように、
リフトアンドキャリー機構(図示省略)が設けられてい
る。
【0035】捲回物回転手段22は、上記第2固定板1
6,16の受け部23,23に受けられた捲回物1の下
半周部に前後から接触し、互いに同方向に回転すること
によって捲回物1をその軸芯を中心として90度回転さ
せる一対のローラ26,26と、該ローラ26,26を
回転駆動する駆動手段(図示省略)とを備えてなる。
【0036】矯正用押え部材12は、上記第1矯正用受
け部材18の受け部24に対応する下方に開口した略半
円形溝状の第1押え部27と、上記第2矯正用受け部材
19の受け部24に対応する下方に開口した略半円形溝
状の第2押え部28とを備えたものであり、この両押え
部27,28の間は第2固定板16で受けられた捲回物
1に干渉しないように凹んでいる。加圧シリンダ13
は、可動板21,21による捲回物1のピッチ送りに連
動して、1ピッチ送り毎に下降し上昇する。
【0037】上記矯正用受け部材18,19の受け部2
4,24は、その断面形状が真の半円形に形成され、矯
正用押え部材12の押え部27,28も、その断面形状
が受け部24,24に対応する真の半円形に形成されて
いる。すなわち、受け部24,24と押え部27,28
とは、互いに合わせられることによって断面真円形の矯
正用空間を形成するものであり、該真円形は捲回物1の
理想とする断面形状(外形状)である。
【0038】次に上記矯正装置を用いる捲回型電池(こ
こではLiイオン二次電池)の製造方法を説明する。
【0039】2枚の帯状セパレータ(例えば、イオン透
過性を有する多孔質のポリエチレンフィルム)6,6の
各々の端部同士を重ねた状態で半割りの捲き芯7に挟
む。帯状の正極電極4と帯状の負極電極5とを互いに短
絡しないように一方のセパレータ7の表側と裏側と(各
セパレータ6,6の片側)に配置し、捲き芯7を回転さ
せる。正極電極4は、帯状のアルミニウム箔よりなる正
極集電体の両面に正極活物質としてコバルト酸リチウム
がバインダと共に塗布されてなるものであり、その捲き
始め側(捲回物1の最内側)の正極活物質が塗布されて
いない未塗工部分にアルミニウム板よりなる正極タブリ
ード8を結合しておく。負極電極5は、帯状の銅箔より
なる負極集電体の両面に負極活物質として黒鉛が塗布さ
れてなるものであり、その捲き終わり側の負極活物質が
塗布されていない未塗工部にニッケル箔よりなる負極タ
ブリード9を結合しておく。捲回後、最外周に位置する
セパレータ6の末端を接着テープ10で固定することに
よって捲回物1を得る。
【0040】上記捲回物1は、捲き芯7から外された
後、搬送装置11の外側固定板14,14及び内側の第
1固定板15,15の各々の搬送基端の受け部23に載
せられ、可動板21,21の上昇→前進→下降→後退と
いう一連の運動の繰り返しによってピッチ送りされる。
捲回物1は第1矯正用受け部材18の受け部24に送ら
れたときに、矯正用押え部材12の第1押え部27によ
って第1矯正用受け部材18の受け部24をバックアッ
プとして断面真円形になるように加圧される。
【0041】捲回物1は、第2固定板16,16の受け
部23,23に移動すると、捲回物回転手段22のロー
ラ26,26によって軸芯まわりに90度回転させられ
て次の第2矯正用受け部材19の受け部24に送られ、
該受け部24において矯正用押え部材12の第2押え部
28によって断面真円形になるように加圧される。次
に、捲回物1は、第3固定板17,17の受け部23,
23に送られ、該第3固定板17,17をピッチ送りさ
れて外装缶への挿入ステーションに至る。そして、この
ステーションにおいて、当該捲回物1を正極用及び負極
用の各電気絶縁板と共に外装缶2に挿入する。
【0042】上記挿入工程の後、捲回物1の中心孔に電
極棒を差し込んで負極タブリード9を外装缶2に溶接す
る工程、電解液を注入する工程、正極タブリード8をキ
ャップ(正極端子)に接続する工程、外装缶を密封する
工程等を経て、目的とする電池を得る。
【0043】従って、本形態の場合は、捲回物1は、捲
回物形成ステーションから外装缶2への挿入ステーショ
ンに搬送される途中で断面形状が真円形になるように矯
正が施されることになる。その矯正は、捲回物1の軸芯
まわりに90度異なる方向から、換言すれば、縦横から
真円形になるように加圧される、というものであり、こ
れによってその真円度が高くなるため、外装缶2への挿
入不良が減少する。
【0044】なお、上記形態では、捲回物1を矯正加圧
する回数を2回にしたが、3回以上にすることができ、
また、捲回物1を1回矯正する度に適宜の角度回転させ
るようにしてもよい。
【0045】<実施形態2>本形態の矯正装置について
は図4に示されており、上述のリフトアンドキャリー式
搬送装置11の途中に加圧転動による矯正ステーション
を設けている点に特徴がある。
【0046】すなわち、加圧転動ステーションには、搬
送装置11によってピッチ送りされた捲回物1を受ける
受け部材31と、捲回物1を真円形になるように矯正す
るための押え部材32とを備えている。受け部材31
は、その上面に、捲回物1をその自重で転がして移動さ
せる下降傾斜面33と、該傾斜面33に続く水平転動面
(受け面)34とが形成されたものである。
【0047】押え部材32はエンドレスのベルトによっ
て構成されている(以下、これを押えベルトという)。
押えベルト32は、駆動プーリ35と従動プーリ36と
に掛けられて水平に張られており、駆動プーリ35に押
えベルト32をその下側水平部32aが捲回物搬送方向
に前進するように駆動する駆動手段(図示省略)が接続
されている。また、押えベルト32の下側水平部32a
の上側には該水平部32aの浮き上がりを阻止する押え
板37が設けられている。
【0048】すなわち、押え板37は、押えベルト32
の下側水平部32aが上記水平転動面34との間に捲回
物1の予定する直径と実質的に同一の隙間を存して前進
するように配置されている。
【0049】従って、本形態の場合は、捲回物1は、搬
送装置11によって傾斜面33にピッチ送りされ、該傾
斜面33を転がって水平転動面34に至り、この水平転
動面34と押えベルト32の下側水平部32aとの間に
挟み込まれる。そして、捲回物1は、下側水平部32a
の前進によって転動するが、この下側水平部32aと水
平転動面34との間隔が捲回物1の予定する直径に匹敵
する大きさであるから、捲回物1の断面形状が歪んでい
れば当該転動をしながらその歪みが矯正されるように加
圧されることになる。
【0050】よって、本形態の場合も、捲回物1は、捲
回物形成ステーションから外装缶2への挿入ステーショ
ンに搬送される途中で断面形状が真円形になるように矯
正が施され、外装缶2への挿入不良が減少する。
【0051】なお、上記押え板37は、定位置に固定し
て設けても、油圧シリンダなどによって一定圧力で下方
へ付勢するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】捲回型電池を一部省略して示す分解斜視図。
【図2】本発明の実施形態1に係る捲回物矯正装置を示
す断面図。
【図3】同装置の捲回物を受ける側の斜視図。
【図4】本発明の実施形態2に係る捲回物矯正装置を示
す断面図。
【符号の説明】
1 捲回物 2 外装缶 3 キャップ 4 正極電極 5 負極電極 6 セパレータ 7 捲き芯 8 正極タブリード 9 負極タブリード 11 搬送装置 12 矯正用押え部材 13 加圧シリンダ 18,19 矯正用受け部材 22 捲回物回転手段 24 溝状受け部 27,28 溝状押え部 31 受け部材 32 押えベルト(押え部材) 34 水平転動面(受け面) 37 押え板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状の正極電極と帯状の負極電極とを短
    絡しないように帯状のセパレータを介して捲回して断面
    円形の捲回物を得る工程と、 上記捲回物に機械的な外力を与えて該捲回物をその断面
    形状が真円形になるように矯正する工程と、 上記矯正工程を経た捲回物を断面円形の外装缶に挿入す
    る工程とを備えていることを特徴とする捲回型電池の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されている捲回型電池の
    製造方法において、 上記矯正は、上記捲回物を一対の相対する断面略半円形
    溝状の矯正面で挟み加圧することによって行なうことを
    特徴とする捲回型電池の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載されている捲回型電池の
    製造方法において、 上記矯正は、上記捲回物を転動面上で加圧しながら転動
    させることによって行なうことを特徴とする捲回型電池
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 帯状の正極電極と帯状の負極電極とが短
    絡しないように帯状のセパレータを介して断面円形に捲
    回されてなる電池用捲回物を、その断面形状が真円形に
    なるように矯正する電池用捲回物の矯正装置であって、 対応する断面略半円形溝状の矯正面を有する一対の矯正
    部材と、該両矯正部材の矯正面間に上記捲回物をおいて
    該両矯正部材により加圧する加圧手段とを備えているこ
    とを特徴とする電池用捲回物の矯正装置。
  5. 【請求項5】 帯状の正極電極と帯状の負極電極とが短
    絡しないように帯状のセパレータを介して断面円形に捲
    回されてなる電池用捲回物を、その断面形状が真円形に
    なるように矯正する電池用捲回物の矯正装置であって、 各々上記捲回物を受ける断面略半円形の溝状に形成さ
    れ、当該溝と直交する方向に間隔をおいて配設された第
    1及び第2の溝状受け面と、 上記両溝状受け面の間に配設され、上記捲回物を受けそ
    の軸芯を中心として所定角度回転させる回転手段と、 上記捲回物を上記第1溝状受け面、回転手段及び第2溝
    状受け面に順次移動させる捲回物送り手段と、 上記第1及び第2の各溝状受け面の上方に配設され、該
    溝状受け面に対応する断面略半円形の下方に開口した第
    1及び第2の溝状押え面と、 上記第1及び第2の溝状押え面を下降させ対応する第1
    及び第2の溝状受け面との間で上記捲回物を加圧する加
    圧手段とを備えていることを特徴とする電池用捲回物の
    矯正装置。
  6. 【請求項6】 帯状の正極電極と帯状の負極電極とが短
    絡しないように帯状のセパレータを介して断面円形に捲
    回されてなる電池用捲回物を、その断面形状が真円形に
    なるように矯正する電池用捲回物の矯正装置であって、 上記捲回物を横にして受ける受け部材と、 上記受け部材の上方に配置され、該受け部材と相俟って
    上記捲回物を挟む押え部材と、 上記受け部材の受け面と押え部材の押え面との間隔を両
    面間に上記捲回物が挟まれるように一定に保った状態
    で、該押え部材を受け部材に対して上記捲回物の軸芯と
    直交する方向へ相対的に移動させることによって、当該
    捲回物を加圧しながら受け部材上で転動させる駆動手段
    とを備えていることを特徴とする電池用捲回物の矯正装
    置。
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