JP2000082006A - 情報バックアップシステム - Google Patents

情報バックアップシステム

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JP2000082006A
JP2000082006A JP10252328A JP25232898A JP2000082006A JP 2000082006 A JP2000082006 A JP 2000082006A JP 10252328 A JP10252328 A JP 10252328A JP 25232898 A JP25232898 A JP 25232898A JP 2000082006 A JP2000082006 A JP 2000082006A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つの装置が保有する情報の適切な一致化を
図る。 【解決手段】 マスタにおける情報が更新される更新時
刻を監視し、更新時刻を情報に対応させ保持しておき、
マスタからスレーブ装置に対して情報が転送されバック
アップコピーが開始されたときのコピー時刻を検出し、
上記コピー時刻と更新時刻とを比較し、更新時刻が新し
い場合に、当該情報のバックアップコピー動作である更
新時コピーを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種のファイル
を提供するファイルシステムやトランザクションを提供
するデータベースシステムのように、ユーザや端末から
のアクセスに応答して情報を提供するシステムであり、
特に2つの装置により情報のバックアップを適切に取る
ようにした情報バックアップシステムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の情報バックアップシステムは、例
えば、現用の装置から情報を提供しておき、現用の装置
において情報の書き換えが生じると、予備用の装置にコ
ピーをとり、現用の装置がダウンした場合に予備用の装
置が情報の提供を行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のバックアップシステムでは、予備用の装置が情報
の提供しているときに情報の書き換えが生じるなどする
と、2つの装置が保持する情報の一致が得られなくな
り、更に、予備用の装置がダウンした場合に適切な情報
の提供を行うことができなくなる問題点があった。
【0004】本発明は上記のような従来の情報バックア
ップシステムが有する問題点を解決せんとしてなされた
もので、その目的は、2つの装置が有する情報の一致化
を図り、一方の装置がダウンした場合においても、この
ダウンした装置が再度起動されたときに再び2つの装置
が有する情報の一致化が図られ、常に、適切な情報を提
供することのできる情報バックアップシステムを提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の情報バ
ックアップシステムは、情報のアクセスに応答するマス
タ装置と、このマスタ装置に記憶された情報のバックア
ップコピーを行うスレーブ装置とを具備する情報バック
アップシステムであり、前記マスタ装置における情報が
更新される更新時刻を監視し、更新時刻を情報に対応さ
せ保持する更新時刻保持手段と、前記マスタ装置から前
記スレーブ装置に対して情報が転送されバックアップコ
ピーが開始されたときのコピー時刻を検出し、このコピ
ー時刻を情報に対応させ保持するコピー時刻保持手段
と、上記コピー時刻と更新時刻とを比較し、更新時刻が
新しい場合に、当該情報のバックアップコピー動作であ
る更新時コピーを行うコピー動作実行手段とを具備する
ことを特徴とする。これにより、マスタ装置における情
報の更新がなされた場合には、スレーブ装置において上
記更新に係る情報がコピーされる。
【0006】請求項2に記載の情報バックアップシステ
ムのスレーブ装置には、マスタ装置が停止した場合に、
当該マスタ装置に代って情報のアクセスに応答する新マ
スタ装置に遷移する装置状態変更手段が備えられている
ことを特徴とする。これにより、マスタ装置が停止した
場合に、当該マスタ装置に代ってスレーブ装置が情報の
アクセスに応答する新マスタ装置に遷移する。
【0007】請求項3に記載の情報バックアップシステ
ムは、情報のアクセスに応答するマスタ装置と、このマ
スタ装置に記憶された情報のバックアップコピーを行う
スレーブ装置とを具備する情報バックアップシステムで
あって、前記マスタ装置から前記スレーブ装置に対して
情報が転送されバックアップコピーが開始されたときの
コピー開始時刻を検出し、このコピー開始時刻を情報に
対応させ保持するコピー開始時刻保持手段と、前記マス
タ装置から前記スレーブ装置に対して情報が転送され最
終的にバックアップコピーがなされたときの最終コピー
時刻を検出し、この最終コピー時刻を情報に対応させ保
持する最終コピー時刻保持手段と、停止状態の装置が起
動されてマスタとなった場合に、前記最終コピー時刻か
ら所定時間遡った基準時刻を求め、この基準時刻と前記
コピー開始時刻とを比較し、コピー開始時刻が新しい場
合に、当該情報のバックアップコピー動作である組込コ
ピーを行うコピー動作実行手段とを具備することを特徴
とする。これにより、停止状態の装置が起動されてマス
タとなった場合に、前記最終コピー時刻から所定時間遡
った基準時刻よりコピー開始時刻が新しい場合に、当該
情報のバックアップコピー動作である組込コピーが行わ
れ、起動前のコピーが不完全である可能性に対応してバ
ックアップがなされる。
【0008】請求項4に記載の情報バックアップシステ
ムは、情報のアクセスに応答するマスタ装置と、このマ
スタ装置に記憶された情報のバックアップコピーを行う
スレーブ装置とを具備する情報バックアップシステムで
あって、前記マスタ装置から前記スレーブ装置に対して
情報が転送されバックアップコピーが終了したときのコ
ピー終了時刻を検出し、このコピー終了時刻を情報に対
応させ保持するコピー終了時刻保持手段と、前記マスタ
装置から前記スレーブ装置に対して情報が転送され最終
的にバックアップコピーがなされたときの最終コピー時
刻を検出し、この最終コピー時刻を情報に対応させ保持
する最終コピー時刻保持手段と、停止状態の装置が起動
されてマスタとなった場合に、前記最終コピー時刻から
所定時間遡った基準時刻を求め、この基準時刻と前記コ
ピー終了時刻とを比較し、コピー終了時刻が新しい場合
に、当該情報のバックアップコピー動作である組込コピ
ーを行うコピー動作実行手段とを具備することを特徴と
する。これにより、停止状態の装置が起動されてマスタ
となった場合に、前記最終コピー時刻から所定時間遡っ
た基準時刻よりコピー終了時刻が新しい場合には、当該
情報のバックアップコピー動作である組込コピーが行わ
れ、起動前のコピーが不完全である可能性に対応してバ
ックアップがなされる。
【0009】請求項5に記載の情報バックアップシステ
ムは、停止状態の装置が起動されてマスタとなった場合
に、全ての情報のバックアップコピー動作である低速コ
ピーを行うコピー動作実行手段とを具備することを特徴
とする。これにより、全ての情報がコピーされ2つの装
置の情報の一致化が図られる。
【0010】請求項6に記載の情報バックアップシステ
ムは、情報のアクセスに応答するマスタ装置と、このマ
スタ装置に記憶された情報のバックアップコピーを行う
スレーブ装置とを具備する情報バックアップシステムで
あって、前記マスタ装置における情報が更新される更新
時刻を監視し、更新時刻を情報に対応させ保持する更新
時刻保持手段と、前記マスタ装置から前記スレーブ装置
に対して情報が転送されバックアップコピーが開始され
たときのコピー時刻を検出し、このコピー時刻を情報に
対応させ保持するコピー時刻保持手段と、上記コピー時
刻と更新時刻とを比較し、更新時刻が新しい場合に、当
該情報のバックアップコピー動作である更新時コピーを
行う更新時コピー実行手段と、前記マスタ装置から前記
スレーブ装置に対して情報が転送されバックアップコピ
ーが開始されたときのコピー開始時刻を検出し、このコ
ピー開始時刻を情報に対応させ保持するコピー開始時刻
保持手段と、前記マスタ装置から前記スレーブ装置に対
して情報が転送され最終的にバックアップコピーがなさ
れたときの最終コピー時刻を検出し、この最終コピー時
刻を情報に対応させ保持する最終コピー時刻保持手段
と、停止状態の装置が起動されてマスタとなった場合
に、前記最終コピー時刻から所定時間遡った基準時刻を
求め、この基準時刻と前記コピー開始時刻とを比較し、
コピー開始時刻が新しい場合に、当該情報のバックアッ
プコピー動作である組込コピーを行う第1の組込コピー
実行手段と、前記マスタ装置から前記スレーブ装置に対
して情報が転送されバックアップコピーが終了したとき
のコピー終了時刻を検出し、このコピー終了時刻を情報
に対応させ保持するコピー終了時刻保持手段と、停止状
態の装置が起動されてマスタとなった場合に、前記最終
コピー時刻から所定時間遡った基準時刻を求め、この基
準時刻と前記コピー終了時刻とを比較し、コピー終了時
刻が新しい場合に、当該情報のバックアップコピー動作
である組込コピーを行う第2の組込コピー実行手段と、
停止状態の装置が起動されてマスタとなった場合に、全
ての情報のバックアップコピー動作である低速コピーを
行うコピー動作実行手段とを具備することを特徴とす
る。これにより、情報更新時に対応するコピー、起動時
に対応するコピー、低速コピーがなされ、2つの装置の
情報の一致化を図ることができる。
【0011】請求項7に記載の情報バックアップシステ
ムは、最も早く処理すべきコピー処理対象情報を設定す
るための高重要度キューと、次に早く処理すべきコピー
処理対象情報を設定するための中重要度キューと、最も
低い順にて処理すべきコピー処理対象情報を設定するた
めの低重要度キューとを備え、更新時コピーの場合には
前記高重要度キューへ設定し、組込みコピーの場合には
前記中重要度キューへ設定し、低速コピーの場合には低
重要度キューへ設定するキュー管理手段を具備すること
を特徴とする。これにより、コピーの重用度により3つ
のキューへ分けて設定され、重用度に応じた順でコピー
がなされる。
【0012】請求項8に記載の情報バックアップシステ
ムは、情報に対応して、更新時コピーが必要か否かを示
す状態変数と、組込みコピーの要不要及び問い合わせ必
要を示す状態変数と、低速コピーが必要か否かを示す状
態変数と、各コピー動作実行手段と同様の判断動作によ
り、上記各状態変数の管理を行う状態変数管理手段とを
具備することを特徴とする。これにより情報に対応して
状態変数が付加され、情報のコピー管理を適切に行うこ
とができる。
【0013】請求項9に記載の情報バックアップシステ
ムは、情報に対応して、当該情報に係るコピー処理が、
高重要度キュー、中重要度キュー、低重要度キューに設
定されているか否かを示す変数と、キュー管理手段の管
理に応答して、上記変数を制御する変数制御手段とを具
備することを特徴とする。これにより、各情報がコピー
のためにどのキューに設定されているかを判別でき、情
報のコピー管理を適切に行うことができる。
【0014】請求項10に記載の情報バックアップシス
テムでは、組込みコピーに関する状態変数に問い合わせ
必要を示すデータがセットされている場合には、相手装
置に対してコピーが必要か否かを問い合わせ、その結果
に応じてコピーするしないの処理を行うことを特徴とす
る。これにより、組込みコピーの場合に、問い合わせに
より適切なコピーを行うことができる。
【0015】請求項11に記載の情報バックアップシス
テムでは、相手装置における最終コピー時刻を保持する
手段及び装置が停止して起動した場合にマスタ装置であ
る場合に前記最終コピー時刻から所定時間遡った基準時
刻を求め、前記相手装置に対してコピーが必要か否かを
問い合わせる際に、送信する基準時刻通知手段を備え、
相手装置は、この基準時刻と更新時刻保持手段が保持す
る更新時刻とを比較し、更新時刻が新しい場合に、上記
問い合わせに応えて、コピーを行うことを示す旨の返送
を行う返送通知手段を具備することを特徴とする。これ
により、装置が停止した場合に、相手装置に対して基準
時刻を送り相手装置のファイルの更新時刻との比較にお
いて更新が基準時刻の後になされた場合にコピーがなさ
れる。
【0016】請求項12に記載の情報バックアップシス
テムでは、コピーを行う場合に、更新された部分の情報
を検出し、この部分のみを転送する情報転送手段が備え
られていることを特徴とする。これにより、更新された
部分の情報がコピーされ、コピー時間を短縮化すること
ができる。また、請求項13に記載の情報バックアップ
システムは、情報を一時バッファに蓄えた後、直ちにデ
ィスク装置に記憶することを特徴とする。これにより、
確実にディスク装置へコピーがなされる。
【0017】請求項14に記載の情報バックアップシス
テムは、情報を一時バッファに蓄えた後、所定時間間隔
にてディスク装置に記憶することを特徴とする。これに
より、ディスク装置へコピー回数を減少させることがで
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明に
係る情報バックアップシステムを説明する。各図におい
て、同一の構成要素には、同一の符号を付して重複する
説明を省略する。図1には、本発明に係る情報バックア
ップシステムの構成例が示されている。このシステム
は、サーバ1、2が同一のファイル(情報)を有し、サ
ーバ1、2の内のマスタサーバに対して、クライアント
(通常は複数)3がLAN(ローカルエリアネットワー
ク)4を介してファイルのアクセスを行う。
【0019】サーバ1、2は、マスタサーバからスレー
ブサーバに対してファイルのコピーを行うことからなる
情報バックアップを行う。このサーバ1、2の具体的構
成例を図2に示す。サーバは、CPU10を中心として
構成され、CPU10にはプログラムが格納され、ま
た、ワーキング領域を有する主メモリ11が接続されて
いる。CPU10には、バス12を介してキーボードコ
ントローラ13、ディスプレイコントローラ14、マウ
スコントローラ15、通信インタフェース16、ディス
クコントローラ17が接続されている。
【0020】キーボードコントローラ13には、情報を
入力するためのキーボード入力装置18が接続されてい
る。ディスプレイコントローラ14には、CRTやLC
D等のディスプレイ表示装置19が接続され情報を表示
可能となっている。マウスコントローラ15には、ポイ
ンティングディバイスであるマウス20が接続されてい
る。通信インタフェース16には、LAN4のプロトコ
ルに対応する通信制御を行う通信制御部21が接続され
ている。ディスクコントローラ17には、情報を記憶す
るための磁気ディスク装置や光ディスク装置等のディス
ク装置23が接続されている。
【0021】上記図2に示した構成は、クライアント3
においても適用される。そして、図2に示したハードウ
エア構成を有する図1に示したシステムにおけるソフト
ウエア構成は、図3に示されるようである。即ち、クラ
イアント3には、アプリケーション・プログラム31が
具備されている。サーバ1、2の内、先に起動されたサ
ーバがマスタ(サーバ)であり、後に起動されたサーバ
がスレーブ(サーバ)である。
【0022】マスタ、スレーブのサーバには、コントロ
ーラ5、HA(ハイ・アビリティ)システム6、コント
ロールクライアント24、コントロールサーバ25、A
FR(Asyncronous File Replication; 非同期ファイル
レプリケーション)サーバ27、AFRクライアント2
8、ファイルマネージャ29が備えられている。サーバ
がマスタの場合にAFRサーバ27とAFRクライアン
ト28との内のAFRクライアント28が起動され、サ
ーバがスレーブの場合にAFRサーバ27とAFRクラ
イアント28との内のAFRサーバ27が起動される。
ファイルマネージャ29は、ファイル格納部7の各種フ
ァイルの管理を行う。
【0023】上記サーバ1、2は、NSF(National S
cience Foundation )サーバであり、マスタであるサー
バに所定のIPアドレスを設定することにより、2台の
サーバ1、2は、クライアント3にとって透過に扱われ
る。サーバ1、2の起動がなされ、HAシステム6が立
ち上がると、一方のサーバのHAシステム6は他のサー
バのHAシステム6と通信し、応答がなければマスタと
して動作し、応答があればスレーブとして動作する。そ
れぞれのHAシステム6はそれぞれのサーバの停止や起
動に関し通信を行ってサーバ相互の状態把握を行ってい
る。
【0024】ファイル格納部7には、コンフィギャファ
イルが記憶されている。コンフィギャファイルは、図4
に示されるように、AFRの対象となるファイルの絶対
パス名が1行毎に、1つのファイルに対応させられて記
述されたものである。このコンフィギャファイルにより
特定されるファイルが、サーバ1、2のファイル格納部
7に記憶されている。
【0025】ファイルマネージャ29には、図5に示さ
れるようなファイル管理のためのテーブル(ファイルオ
ブジェクト)が備えられている。このテーブルは、各フ
ァイルの識別情報(ここではファイル名)をキーとして
構成されており、ファイル名、レングスが記憶され、こ
れに対し、更に、最終更新時刻、自サーバコピー開始時
刻、他サーバコピー開始時刻、コピー終了時刻、自サー
バコピー時刻、他サーバコピー時刻が記憶される領域が
設けられている。全てのファイルに共通に、自サーバ最
終コピー時刻、他サーバ最終コピー時刻が記憶される領
域が設けられている。
【0026】更に、図5に示されるファイル管理のため
のテーブルには、当該ファイルがいずれのキューにセッ
トされたかを示す高重用度キュー変数、中重用度キュー
変数、低重用度キュー変数の領域が設けられ、更に、フ
ァイルが更新された場合にコピーの必要有り等をセット
するためのファイル更新コピー状態変数、停止した後に
立ち上がった場合に行うコピーの必要有り等をセットす
るための組込みコピー状態変数、全てのファイルをコピ
ーするときの必要有り等をセットするための低速コピー
状態変数の領域が設けられている。
【0027】ファイル更新コピー状態変数は、ファイル
の「コピー必要有り」、「コピーの必要無し」の2値を
取る。マスタサーバにおいては、初期値は「コピーの必
要無し」であり、ファイルが更新されると「コピー必要
有り」とされ、コピーが行われると「コピーの必要無
し」へ遷移される。スレーブサーバにおいては、初期値
は「コピーの必要無し」であり、変更されることはな
い。
【0028】組込みコピー状態変数は、ファイルの「コ
ピー必要有り」、「コピーの必要無し」及び「問い合わ
せる」の3値を取る。マスタにおいては、初期値が「コ
ピーの必要無し」であり、どちらかのサーバが停止する
と「コピーの必要無し」は「問い合わせる」へ、「問い
合わせる」は「コピー必要有り」へと遷移され、「コピ
ー必要有り」は現状を維持される。そして、「コピー必
要有り」の場合に正常にコピーがなされると「コピーの
必要無し」へ遷移され、「問い合わせる」の場合に「コ
ピー不要」の返送を受けると「コピーの必要無し」へ遷
移される。スレーブサーバにおける初期値は、「コピー
の必要無し」であり、変更されることはない。
【0029】低速コピー状態変数は、ファイルの「コピ
ー必要有り」、「コピーの必要無し」の2値を取る。マ
スタサーバ、スレーブサーバ共に、初期値は「コピー必
要有り」であり、コピーが行われると「コピーの必要無
し」へ遷移される。
【0030】ファイルマネージャ29は、図6に示され
るような3種類のキューを有し、ファイルすべきファイ
ルを所要のキューへセットする。3種類のキューは、最
も早く処理すべきコピー処理対象情報を設定するための
高重要度キューと、次に早く処理すべきコピー処理対象
情報を設定するための中重要度キューと、最も低い順に
て処理すべきコピー処理対象情報を設定するための低重
要度キューである。ファイルマネージャ29は、更新時
コピーの場合には高重要度キューへ設定し、組込みコピ
ーの場合には中重要度キューへ設定し、低速コピーの場
合には低重要度キューへ設定する。各キューのファイル
コピーは、最初に高重要度キュー、高重要度キューに設
定が無くなると中重要度キュー、中重要度キューに設定
が無くなると低重要度キューの順で行われる。
【0031】上記キューに設定されたファイルの転送を
行うに際しては、図7に示されるパケットが用いられ
る。図7(a)には、リクエスト通知用パケットのフォ
ーマットが示されている。このパケットには、パケット
種別(リクエスト通知用パケットである旨)と、コピー
モード(更新、組込み、低速の別)、ファイルサイズ、
マスタサーバコピー開始時刻、基準時刻、ファイル名が
含まれる。このパケットは、図8に示されるファイルデ
ータの転送手順における開始要求の場合に用いられる。
【0032】図7(b)には、肯定(否定)通知パケッ
トのフォーマットが示されている。このパケットには、
パケット種別(肯定(否定)通知パケットのである
旨)、マスタサーバコピー開始時刻、返事の種類(肯定
または否定)、メッセージが含まれる。このパケット
は、図8に示されるファイルデータの転送手順における
開始要求に応えた肯定通知の場合等に用いられる。
【0033】図7(c)には、終了等の通知パケットの
フォーマットが示されている。このパケットには、パケ
ット種別(正常終了またはエラー等の通知パケットので
ある旨)、マスタサーバコピー開始時刻、スレーブサー
バコピー開始時刻が含まれる。このパケットは、図8に
示されるファイルデータの転送手順におけるファイルデ
ータの転送に応えた終了通知の場合等に用いられる。な
お、データのパケットは、パケット種別(ファイルデー
タのパケットのである旨)、マスタサーバコピー開始時
刻、通番等が含まれる。各パケットには、マスタサーバ
コピー開始時刻が必ず含まれ、同一ファイルを扱ってい
ることのチェックに用いられる。
【0034】図3に示されるマスタサーバとスレーブサ
ーバとは、図9に示されるように、「停止」状態を介し
て「マスタ」状態と「スレーブ」状態の間で状態を遷移
させる。即ち、「マスタ」と「スレーブ」とが「停止」
状態を必ず挟んで状態を遷移し、「マスタ」状態から直
接に「スレーブ」状態に移行することはなく、または、
「スレーブ」状態から直接に「マスタ」状態へ移行する
ことはない。「停止」状態から復旧したときに、サーバ
のHAシステム6は他のサーバのHAシステム6と通信
し、応答がなければマスタとして動作し、応答があれば
スレーブとして動作する。
【0035】既に説明したように、ファイルのコピーを
行うときには、図7(a)に示すパケットにはコピーモ
ードを含める。マスタサーバのファイルが更新されて高
重要度キューに設定された場合には、上記コピーモード
として、必ずコピーすべきことを示す「SEND」を設
定する。これに対し、ファイルの更新がなされたことが
示されていない場合(図5に示したテーブルの「ファイ
ル更新コピー状態変数」が」「オフ」の場合)には、図
5に示したテーブルの「組込みコピー状態変数」と「低
速コピー状態変数」との内容の組み合わせにより、図1
0に示されるようにコピーモードの設定を変化させる。
【0036】具体的には、「組込みコピー状態変数」が
「コピーの必要有り」であれば、コピーモードは「SE
ND」とされ、「組込みコピー状態変数」が「問い合わ
せる」であれば、コピーモードは「ASK」とされる。
低速コピーが行われるのは、他の全てのコピー状態変数
が「コピーの必要無し」のときに、「低速コピー状態変
数」が「こぴーの必要有り」となっているときである。
「組込みコピー状態変数」と「低速コピー状態変数」が
共に「コピーの必要無し」となっている場合には、コピ
ーモードは「PASS」とされる。
【0037】上記の図10において、「X」は有り得な
い組合わせを示している。つまり、「組込みコピー状態
変数」が「コピーの必要有り」や「問い合わせる」とな
るのは、サーバが起動された直後の一度だけであるか
ら、このようなときには、「低速コピー状態変数」は必
ず「コピーの必要有り」となっているからである。な
お、コピーモードを「ASK」とした場合には、スレー
ブサーバからコピーを行う旨の応答が返送されたときコ
ピーを行う。また、コピーモードを「PASS」とする
のは、マスタサーバからの問い合わせに応える場合であ
る。
【0038】以上の通り構成された情報バックアップシ
ステムでは、サーバが起動され、ファイル更新コピーを
行う場合には、まず、マスタサーバが図11に示される
フローチャートの動作を行う。起動されたHAシステム
6が他のサーバのHAシステム6に対して問い合わせる
が、応答が無いために、自分がマスタサーバであること
を検出し、HAシステム6はコントローラ5を起動す
る。コントローラ5は、コントロールクライアント2
4、コントロールサーバ25、AFRサーバ27、AF
Rクライアント28、ファイルマネージャ29を起動す
る。
【0039】この状態において、HAシステム6は、他
のサーバと通信を行って得たサーバの状態(マスタであ
ること)を、コントロールクライアント24をコマンド
として用い、コントロールサーバ25へ伝える。コント
ロールサーバ25は、AFRサーバ27を停止し、マス
タサーバとして動作するようにモジュールの選択を行
う。コンフィギャファイルや図5のテーブルは、コント
ローラ5により、例えば、ディスク装置23からファイ
ルマネージャ29へ読み出されている。ファイルマネー
ジャ29は、コントロールサーバ25により当該サーバ
がマスタサーバであることを通知されており、図11に
示されるように自装置の起動時刻を図5に示したテーブ
ルの自サーバコピー時刻の領域へセットする(S1)。
例えば、図12に示されるように、マスタが時刻2:0
0(分:秒)に起動された場合には、時刻2:00が図
5に示したテーブルの自サーバコピー時刻の領域へセッ
トされる。
【0040】次にマスタサーバのファイルマネージャ2
9は、ファイルが更新されたか否かを監視し(S2)、
更新がなされると該当ファイルに対応する図5に示すテ
ーブルの最終更新時刻の領域へ更新時刻を書き込む(S
3)。例えば、図12に示されるように、時刻(8:0
0)にて更新が行われると、図5に示すテーブルの最終
更新時刻の領域へ時刻(8:00)が書き込まれる。な
お、ファイルの更新はファイルをリードライトするモジ
ュール(OS:オペレーティング・システム)が行い、
更新の旨をファイルマネージャに通知するものである。
【0041】一方、図12の例では、他方のサーバにお
いて起動されたHAシステム6がマスタサーバのHAシ
ステム6に対して問い合わせる。既に、マスタサーバは
起動されており、応答が返って来るために、自分がスレ
ーブサーバであることを検出し、HAシステム6はコン
トローラ5を起動する。コントローラ5は、コントロー
ルクライアント24、コントロールサーバ25、AFR
サーバ27、AFRクライアント28、ファイルマネー
ジャ29を起動する。この状態において、HAシステム
6は、他のサーバと通信を行って得たサーバの状態(ス
レーブであること)を、コントロールクライアント24
をコマンドとして用いてコントロールサーバ25へ伝え
る。コントロールサーバ25は、AFRクライアント2
8を停止し、スレーブサーバとして動作するようにモジ
ュールの選択を行う。マスタサーバと同じコンフィギャ
ファイルや図5のテーブルは、コントローラ5により、
例えば、ディスク装置23からファイルマネージャ29
へ読み出されている。ファイルマネージャ29は、コン
トロールサーバ25により当該サーバがスレーブサーバ
であることを通知されている。
【0042】マスタサーバのファイルマネージャ29
は、通常時において、図13のフローチャートに示され
る動作を行う。つまり、図5のテーブルにおける全ての
ファイルに関して最終更新時刻と自サーバコピー時刻と
を比較し(S4)、最終更新時刻が新しいか否か検出す
る(S5)。最終更新時刻が新しい場合には、更新され
たファイルを高重要度キューへセットし(S6)、コピ
ー作業を開始する(S7)。なお、コピーに係る通信
は、AFRクライアント28とAFRサーバとの間にお
いて行う。例えば、図12の例では、マスタにおける最
終更新時刻(8:00)が自サーバコピー時刻(2:0
0)より新しいので、時刻(8:03)において、図7
(a)に示したリクエスト通知用パケットを用いてリク
エストを行う。このパケットには、図12に示されるよ
うに、マスタ側のコピー開始時刻(8:03)と必ずコ
ピーを行うことを示すコピーモード「SEND」がセッ
トされる。コピー開始時刻(8:03)は、マスタが有
する図5に示すテーブルにおける該当ファイルに対応す
るエリアの自サーバコピー開始時刻の領域にセットされ
る。
【0043】スレーブサーバでは、リクエスト通知用パ
ケット受信の場合に、図14のフローチャートに示され
るような処理を行う。つまり、受信したパケットの内容
を分析し(S20)、コピーモードが「SEND」であ
るかを検出する(S21)。コピーモードが「SEN
D」であれば、このパケットを受け取った時刻(図12
の例では、下線を引いて示す時刻(18:55)をスレ
ーブサーバが有する図5に示すテーブルにおける該当フ
ァイルに対応するエリアの自サーバコピー開始時刻の領
域にセットすると共に、パケットにセットされているマ
スタサーバコピー開始時刻(8:03)をスレーブサー
バが有する図5に示すテーブルにおける該当ファイルに
対応するエリアの他サーバコピー開始時刻の領域にセッ
トする(S22)。そして、コピーの準備が整っている
場合には、図7(b)に示す如くの応答のパケットに
「OK」の返事を含めて返送し(S23)、データの到
来を待つ(S24)。なお、ハードウェア上またはソフ
トウエア上の障害がある場合には、「エラー」の返送を
行うこともある。
【0044】上記に対し、マスタサーバでは、図13の
ステップS8において、スレーブサーバからの応答パケ
ットの返事の種類が「OK」であるかを検出し、「O
K」である場合には、該当するファイルのデータを転送
する(S9)。この場合、ファイルのデータ全てを転送
しても良いが、予めファイルの旧データと新データとの
差分を求めておき、差分(更新に係る部分)のデータ
(どの位置を入れ替えるかを指示するデータを含む)を
転送しても良い。
【0045】スレーブサーバでは、マスタサーバからフ
ァイルのデータが送られてくると、これを受け取り、主
メモリ11のバッファへ蓄積する(S25)。そして、
バッファの内容とディスク装置23のファイル内容とを
一致させるsync命令は、ファイルの転送を受けると
直ぐに実行するか、所定時間毎に行うか、予めキーボー
ド入力装置18からの設定により行う。勿論、所定時間
を幾つとするかをキーボード入力装置18から設定して
も良い。そして、全てのデータを受け取ると、図7
(c)に示される終了通知パケットを使って終了通知を
行う(S26)。このパケットには、図12の例では、
マスタサーバコピー開始時刻(8:03)とスレーブサ
ーバコピー開始時刻(18:55)が含まれる。
【0046】マスタサーバは図13のステップS10に
示されるように、スレーブサーバから送られる上記の終
了通知のパケットを受け取り、パケットに含まれるマス
タサーバコピー開始時刻(8:03)とスレーブサーバ
コピー開始時刻(18:55)を取り出し、それぞれの
時刻を図5のテーブルの該当ファイルに対応するエリア
の自サーバコピー時刻の領域及び他サーバコピー時刻の
領域にセットする(S11)。また、マスタサーバで
は、当該終了通知のパケットの受信時刻を図5のテーブ
ル(マスタサーバのテーブル)の該当ファイルに対応す
るエリアのコピー終了時刻の領域へ書き込む。
【0047】図12に示される例では、時刻(13:2
0)にも、ファイルが更新されており、図5のテーブル
のファイル更新時刻の領域に上記時刻(13:20)が
記憶される。これに対し、自サーバコピー時刻の領域に
はコピー時刻(8:03)が記憶されており、図13の
ステップS4に比較の結果、ステップS5にてYESへ
分岐し、ファイルの更新コピー処理が前述したように行
われる。
【0048】上記においては、マスタサーバが時刻(1
3:22)においてリクエストを送信し、スレーブサー
バが時刻(23:08)にてリクエストを受付ける。こ
のリクエストを受信したとき、スレーブサーバの図5の
テーブルの前回にコピーされたファイルに対応するエリ
アのコピー終了時刻の領域へマスタサーバコピー開始時
刻(13:22)を書き込む。そして、今回の更新に対
応するコピーが終了した時点において、スレーブサーバ
の図5のテーブルの該当ファイルに対応するエリアの自
サーバコピー開始時刻及び自サーバコピー時刻は(2
3:08)となり、マスタサーバの図5のテーブルの該
当ファイルに対応するエリアの自サーバコピー開始時刻
及び自サーバコピー時刻は(13:22)となる。
【0049】マスタサーバ、スレーブサーバは、コピー
が正常終了する度に、図15に示されるフローチャート
の動作を行い、図5におけるテーブルの自(他)サーバ
最終コピー時刻の更新を行う。つまり、図5におけるテ
ーブルの全てのファイルの自(他)サーバコピー時刻を
比較し、最新の自(他)サーバコピー時刻を検索する
(S13)。そして、検索した最新の自(他)サーバコ
ピー時刻を図5におけるテーブルの自(他)サーバ最終
コピー時刻の領域へ記録する(S13)。図12の例で
は、マスタサーバ、スレーブサーバにおいて、最終的に
は、図5におけるテーブルのマスタサーバ最終コピー時
刻は(13:22)となり、スレーブサーバ最終コピー
時刻は下線が引かれているように(23:08)とな
る。
【0050】以上のように処理が行われているときに、
マスタサーバが停止すると、HAシステム6間の通信に
より停止を検出し、スレーブサーバが新マスタサーバと
して動作を行うために、各モジュールの立ち上げの切り
替え(AFRクライアント28に代えてAFRサーバ2
8を起動する)を行い、クライアント3に対するサービ
スの提供を行い、停止となったときにコピー中のファイ
ルがあるときには、警告メッセージをディスプレイ装置
19におけるログ画面へ表示する(S14)。これによ
り、オペレータが、例えば、該当のファイルへのアクセ
スを禁止したり、旧マスタサーバから該当ファイルを引
き出して、新マスタサーバへコピーするなどが可能であ
る。
【0051】そして、旧マスタサーバの復旧を待ち(S
15)、HAシステム6間の通信により旧マスタサーバ
を新スレーブサーバとしてシステムを運用する(S1
6)。このときに、以下に示すようなコピーが行われ
る。
【0052】次にマスタサーバが停止し、その後に復旧
した場合の動作を説明する。例えば、図12の状況から
の続きを示す図17の状況のように、マスタサーバにお
いて時刻(17:05)にファイルの更新が生じ、その
後にマスタサーバが停止したとする。それから後の時刻
(18:30)に起動(復旧)した場合、図11のフロ
ーチャートを用いて説明したように、図5におけるテー
ブルの自サーバコピー時刻の領域へ上記時刻(18:3
0)がセットされる。一方、スレーブサーバはHAシス
テム6の通信によりマスタサーバの停止(Stop)を知
り、クライアント3に対してサービスを開始する。そし
て、停止された旧マスタサーバが時刻(18:30)に
起動(復旧)したことを受けて、旧スレーブサーバがマ
スタとして動作を開始する。
【0053】そして、上記のようにサーバの停止後の起
動がなされた場合には、2つのサーバのファイル内容が
適切に一致するように、次のような理由から基準時刻と
いう概念を導入して組込みコピーを行う。即ち、スレー
ブサーバに障害が起こった場合には、コピーの手続きが
終了していてもディスク上に反映されていないことがあ
ることを考慮しなければならない。これは、サーバが急
に停止した際にはデータがまだメモリ上にあって失われ
てしまう可能性があるからである。マスタサーバが停止
した際にも、停止の直前はシステムが不安定になってい
る恐れが高い。
【0054】そこで、両方のサーバが動作していたなる
べく新しい時刻を取得し、この時刻からさらにいくらか
の安全時間分をさかのぼって基準時刻とする。そして、
この基準時刻よりあとにコピーが開始または終了してい
るファイルについてコピーをやり直すことにする。開始
と終了の両方を調べるのは、図18で示すように開始と
終了の一方だけでは基準時刻にコピー中だったファイル
もしくは最後のファイルを検出できない可能性があるた
めである。また、どちらのサーバも片方だけでNFSサ
ーバとしてサービスを行うことができるため、「停止」
状態の間に更新されたファイルは必ずコピーされるよう
にする必要がある。「停止」状態ではどちらのサーバも
NFSサーバになることができるため、両方のサーバ上
のファイルをチェックする必要がある。マスタサーバは
自分のファイルの状態を知ることができるため、変更を
発見したらコピーを実行すれば良いが、スレーブサーバ
上のファイルが変更されているかどうかはマスタサーバ
がスレーブサーバへ問い合わせて決定する。
【0055】さらに、組み込みコピーの途中でどちらか
のサーバが停止した場合、次のコピーでは必ずコピーが
行われなければならない。このようにファイルを確実に
コピーするため、以下に説明する通り、様々な方法でフ
ァイルをコピーするか否かを判定する。
【0056】新マスタサーバは図19、図20に示され
るフローチャートの動作を行う。まず、図5に示される
テーブルの他サーバ最終コピー時刻より安全時間(この
例では、1:00)遡った基準時刻を求める(S3
1)。この結果、図17の例においては、他サーバ最終
コピー時刻(13:22)より安全時間(この例では、
1:00)遡った基準時刻(12:22)が求められて
いる。次に、図5に示されるテーブルの全ファイル対応
のコピー状態変数を変換する(S32)。具体的には、
ファイル更新コピー状態変数の変更は行わず、組込みコ
ピー状態変数については、「コピーの必要無し」を「問
合わせる」へ、「コピーの必要有り」を変更せずに「コ
ピーの必要有り」とし、「問合わせる」については「コ
ピーの必要有り」へ変更する。また、低速コピー状態変
数は「コピーの必要有り」とする。
【0057】次に、基準時刻とテーブルの各ファイルの
他サーバコピー開始時刻を比較し、他サーバコピー開始
時刻が新しければ組込みコピー状態変数を「コピーの必
要有り」へ変更する(S33)。また、基準時刻とテー
ブルの各ファイルの他サーバコピー終了時刻を比較し、
他サーバコピー終了時刻が新しければ組込みコピー状態
変数を「コピーの必要有り」へ変更する(S34)。更
に、基準時刻とテーブルの各ファイルの最終更新時刻を
比較し、最終更新時刻が新しければ組込みコピー状態変
数を「コピーの必要有り」へ変更する(S35)。この
ようにして、コピーが適切に行われなかった可能性の有
るファイルのコピーを行うことを可能としている。
【0058】次に、テーブルの自サーバコピー時刻へマ
スタとなった時刻を設定する(S36)。そして、組込
みコピーの必要有りとなったファイル及び問合わせの必
要有りとなったファイルを中重要度キューへセットする
と共に、低速コピー必要有りとなったファイル(全ファ
イル)を低重要度キューへセットする(S37)。
【0059】そして、組込みコピー状態変数が「問合わ
せ必要有り」のファイルに対する処理において、図7
(a)のリクエスト通知用パケットのコピーモードを
「組込みコピー」とし、基準時刻を含めて送信する(S
38)。図17の例では、コピー開始時刻(30:0
0)と「組込みコピー」を示すコピーモード(CBC)
に基準時刻(12:22)が含められている。
【0060】上記の処理に対し、新スレーブサーバは、
図21に示されるフローチャートの動作を行う。つま
り、リクエストを受取り(S41)、コピーモードが
「組込みコピー」であるか否かを検出する(S42)。
ここで、コピーモードが「組込みコピー」であることを
検出すると、送られてきた基準時刻と最終更新時刻とを
比較し(S43)、最終更新時刻の方が新しいかを検出
する(S44)。
【0061】例えば、図17に示されるように、当初マ
スタサーバであったサーバに記憶されていた最終更新時
刻が時刻(17:05)であり、基準時刻(12:2
2)より新しい場合には、「OK」の旨の返事を返し、
新マスタサーバ側からのファイルの転送を受ける(S4
5)。これに対し、新マスタサーバでは図20のステッ
プS39に示すように、「OK」の返事を受けて当該フ
ァイルの最後の更新に係るデータが捨てられたことをマ
スタ及びスレーブのログ画面に表示されるようにし、フ
ァイルのデータを新スレーブサーバへ転送する(S3
9)。そして、最初のリクエストを送った時刻を図5の
テーブルの自サーバコピー時刻へセットし、当該ファイ
ルに対応するファイル更新コピー状態変数と組込みコピ
ー状態変数及び低速コピー状態変数を「コピーの必要無
し」に変更する(S40)。
【0062】上記に対し、旧マスタサーバにおける最終
更新時刻が図22に示されるように、時刻(8:03)
であり、基準時刻(12:22)より古いときには、図
21のフローチャートのステップS44においてNOへ
分岐し、図22に示すように「PASS」の旨の返事を
返す。これにより、ファイルデータのコピーは行われ
ず、新サーバは、図5のテーブルの当該ファイルに対応
するファイル更新コピー状態変数を「コピーの必要無
し」に変更する。ただしコピー時刻の変更はなされな
い。
【0063】次に、図23に示すように、スレーブサー
バが停止し、その後起動(復旧)した場合を説明する。
この場合も、マスタサーバが停止したときと同様に、停
止となったときにコピー中のファイルがあるときには、
警告メッセージをディスプレイ装置19におけるログ画
面へ表示する。そして、スレーブサーバが再起動した際
には、停止時刻の直前にコピーしていたファイルについ
て完全にコピーが行われたか否か確認できないために、
所定の安全時間(ここでは、1:00)を考慮してコピ
ーを開始する。
【0064】具体的には、スレーブの停止後に再度マス
タサーバとなったサーバは、図19、図20に示される
フローチャートの動作を行い、スレーブの停止後に再度
スレーブサーバとなったサーバは、図21に示されるフ
ローチャートの動作を行う。具体的には、例えば図23
の例においては、他サーバ最終コピー時刻(23:1
0)より安全時間(この例では、1:00)遡った基準
時刻(22:10)が求められている。
【0065】そして、図23においては、時刻(20:
00)において、組込みコピー状態変数が「問合わせ必
要有り」のファイルに対する処理を行うに当たっては、
図7(a)のリクエスト通知用パケットのコピーモード
を「組込みコピー」とし、基準時刻を含めて送信する。
図23の例では、コピー開始時刻(20:00)と「組
込みコピー」を示すコピーモード(CBC)に基準時刻
(22:10)が含められている。
【0066】図23に示されるように、スレーブサーバ
は上記リクエスト通知用パケットを受取り、当該スレー
ブサーバに記憶されていた最終更新時刻が時刻(23:
10)であり、基準時刻(22:10)より新しいの
で、「OK」の旨の返事を返し、新マスタサーバ側から
のファイルの転送を受ける。マスタサーバでは「OK」
の返事を受けて当該ファイルの最後の更新に係るデータ
が捨てられたことをマスタ及びスレーブのログ画面に表
示されるようにし、ファイルのデータをスレーブサーバ
へ転送する。そして、最初のリクエストを送った時刻を
図5のテーブルの自サーバコピー時刻へセットし、当該
ファイルに対応するファイル更新コピー状態変数と組込
みコピー状態変数及び低速コピー状態変数を「コピーの
必要無し」に変更する。
【0067】なお、上記においては、マスタサーバとス
レーブサーバのいずれか一方が停止した場合の処理を説
明したが、マスタサーバとスレーブサーバの両方が停止
した場合には、当初の立ち上げの場合と同様に先に立ち
上がったサーバがマスタサーバとなる。そして、全ての
ファイルがマスタサーバとスレーブサーバへコピーされ
る。また、更新コピーの場合と組込みコピーの場合を説
明したが、図6に示される3つのキューの内の低重要度
キュー以外にファイルがセットされていなくなると、低
重要度キューにセットされたファイルに関し低速コピー
が行われる。
【0068】また、上記ではスレーブサーバが、メモリ
上のデータをディスクに書き込むsync動作を30秒おきに
行っているが、ファイルをコピーする毎に直ちにメモリ
上のデータをディスクに書き込むsync動作を行うように
しても良い。このようにsync動作を行うことによってコ
ピーの速度は低下するが、メモリからディスクへの書き
込みを行う前の障害発生によりコピー内容が破壊される
不具合を防止することができる。
【0069】また、上記実施の形態ではファイルについ
てバックアップする例を示したが、トランザクションを
処理するデータベースシステムにおいてデータベースの
内容をバックアップする場合にも適用可能である。更
に、本発明はモバイル通信システムにも適用可能であ
る。例えば、モバイル端末をマスタサーバとし、会社等
の中にあるサーバをスレーブサーバとして動作を行うな
らば、会社内のサーバのファイルとモバイル端末のファ
イルの内容を一致させることができる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の情
報バックアップシステムによると、マスタ装置における
情報が更新される更新時刻を監視し、更新時刻を情報に
対応させ保持しておき、前記マスタ装置から前記スレー
ブ装置に対して情報が転送されバックアップコピーが開
始されたときのコピー時刻を検出し、上記コピー時刻と
更新時刻とを比較し、更新時刻が新しい場合に、当該情
報のバックアップコピー動作である更新時コピーが行わ
れるので、マスタ装置における情報の更新がなされた場
合には、スレーブ装置において上記更新に係る情報がコ
ピーされ、2つの装置が保有する情報の適切な一致化が
図られる。
【0071】以上説明したように請求項2に記載の情報
バックアップシステムによると、マスタ装置が停止した
場合に、当該マスタ装置に代ってスレーブ装置が情報の
アクセスに応答する新マスタ装置に遷移するので、マス
タに障害が発生した場合に適切にバックアップを行うこ
とができる。
【0072】以上説明したように請求項3に記載の情報
バックアップシステムによると、停止状態の装置が起動
されてマスタとなった場合に、前記最終コピー時刻から
所定時間遡った基準時刻よりコピー開始時刻が新しい場
合に、当該情報のバックアップコピー動作である組込コ
ピーが行われ、起動前のコピーが不完全である可能性に
対応してバックアップがなされ2つの装置が保有する情
報の適切な一致化が図られる。
【0073】以上説明したように請求項4に記載の情報
バックアップシステムによると、停止状態の装置が起動
されてマスタとなった場合に、前記最終コピー時刻から
所定時間遡った基準時刻よりコピー終了時刻が新しい場
合には、当該情報のバックアップコピー動作である組込
コピーが行われ、起動前のコピーが不完全である可能性
に対応してバックアップがなされ、2つの装置が保有す
る情報の適切な一致化が図られる。
【0074】以上説明したように請求項5に記載の情報
バックアップシステムによると、停止状態の装置が起動
されてマスタとなった場合に、全ての情報のバックアッ
プコピー動作である低速コピーが行われるので2つの装
置が保有する情報の一致化が図られる。
【0075】以上説明したように請求項6に記載の情報
バックアップシステムによると、停止状態の装置が起動
されてマスタとなった場合に、前記最終コピー時刻から
所定時間遡った基準時刻よりコピー開始時刻が新しい場
合に、当該情報のバックアップコピー動作である組込コ
ピーが行われ、起動前のコピーが不完全である可能性に
対応してバックアップがなされ、、前記最終コピー時刻
から所定時間遡った基準時刻よりコピー終了時刻が新し
い場合には、当該情報のバックアップコピー動作である
組込コピーが行われ、起動前のコピーが不完全である可
能性に対応してバックアップがなされ、更に、全ての情
報のバックアップコピー動作である低速コピーが行われ
るので2つの装置が保有する情報の一致化が図られる。
【0076】以上説明したように請求項7に記載の情報
バックアップシステムによると、最も早く処理すべきコ
ピー処理対象情報を設定するための高重要度キューと、
次に早く処理すべきコピー処理対象情報を設定するため
の中重要度キューと、最も低い順にて処理すべきコピー
処理対象情報を設定するための低重要度キューとを備
え、更新時コピーの場合には前記高重要度キューへ設定
し、組込みコピーの場合には前記中重要度キューへ設定
し、低速コピーの場合には低重要度キューへ設定するの
で、コピーの重用度により3つのキューへ分けて設定さ
れ、重用度に応じた順でコピーがなされる。
【0077】以上説明したように請求項8に記載の情報
バックアップシステムによると、情報に対応して、更新
時コピーが必要か否かを示す状態変数と、組込みコピー
の要不要及び問い合わせ必要を示す状態変数と、低速コ
ピーが必要か否かを示す状態変数とを備え、情報のコピ
ー管理を適切に行うことができる。
【0078】以上説明したように請求項9に記載の情報
バックアップシステムによると、情報に対応して、当該
情報に係るコピー処理が、高重要度キュー、中重要度キ
ュー、低重要度キューに設定されているか否かを示す変
数とを有し、上記変数を制御するので、各情報がコピー
のためにどのキューに設定されているかを判別でき、情
報のコピー管理を適切に行うことができる。
【0079】以上説明したように請求項10に記載の情
報バックアップシステムによると、組込みコピーに関す
る状態変数に問い合わせ必要を示すデータがセットされ
ている場合には、相手装置に対してコピーが必要か否か
を問い合わせ、その結果に応じてコピーするしないの処
理を行うので、適切なコピーを行うことができる。
【0080】以上説明したように請求項11に記載の情
報バックアップシステムによると、装置が停止した場合
に、相手装置に対して基準時刻を送り相手装置のファイ
ルの更新時刻との比較において更新が基準時刻の後にな
された場合にコピーがなされるので、情報の更新が不安
定時期になされたときに2つの装置における情報の一致
化を適切に行うことができる。
【0081】以上説明したように請求項12に記載の情
報バックアップシステムによると、コピーを行う場合
に、更新された部分の情報を検出し、この部分のみを転
送するので、更新された部分の情報がコピーされ、コピ
ー時間を短縮化することが可能である。
【0082】以上説明したように請求項13に記載の情
報バックアップシステムによると、情報を一時バッファ
に蓄えた後、直ちにディスク装置に記憶するので、確実
にディスク装置へコピーがなされる。
【0083】以上説明したように請求項14に記載の情
報バックアップシステムによると、情報を一時バッファ
に蓄えた後、所定時間間隔にてディスク装置に記憶する
ので、ディスク装置へコピー回数を減少させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報バックアップシステムの構成
を示す図。
【図2】本発明に係る情報バックアップシステムのサー
バ等の構成を示す図。
【図3】本発明に係る情報バックアップシステムのサー
バ等のソフトウエアモジュール構成を示す図。
【図4】本発明に係る情報バックアップシステムに用い
られるコンフィギィアファイルの例を示す図。
【図5】本発明に係る情報バックアップシステムに用い
られるファイル管理用のテーブル内の構成例を示す図。
【図6】本発明に係る情報バックアップシステムに用い
られるファイル転送用のキューの構成を示す図。
【図7】本発明に係る情報バックアップシステムに用い
られるファイル転送時のパケットフォーマットの構成
図。
【図8】本発明に係る情報バックアップシステムに用い
られるファイル転送時のシーケンスを示す図。
【図9】本発明に係る情報バックアップシステムに用い
られるサーバの状態遷移を示す図。
【図10】本発明に係る情報バックアップシステムにお
ける更新コピー以外の場合のコピーモードを説明するた
めの図。
【図11】本発明に係る情報バックアップシステムにお
けるマスタサーバの動作を説明するためのフローチャー
ト。
【図12】本発明に係る情報バックアップシステムにお
けるマスタサーバの動作を説明するためのシーケンス
図。
【図13】本発明に係る情報バックアップシステムにお
けるマスタサーバの動作を説明するためのフローチャー
ト。
【図14】本発明に係る情報バックアップシステムにお
けるスレーブサーバの動作を説明するためのフローチャ
ート。
【図15】本発明に係る情報バックアップシステムにお
けるマスタサーバの動作を説明するためのフローチャー
ト。
【図16】本発明に係る情報バックアップシステムにお
けるマスタサーバ停止時の動作を説明するためのフロー
チャート。
【図17】本発明に係る情報バックアップシステムにお
けるマスタ停止の場合のマスタサーバの動作を説明する
ためのシーケンス図。
【図18】本発明に係る情報バックアップシステムに用
いられる基準時刻を説明するためのシーケンス図。
【図19】本発明に係る情報バックアップシステムにお
けるマスタサーバ停止後のマスタサーバの動作を説明す
るためのフローチャート。
【図20】本発明に係る情報バックアップシステムにお
けるマスタサーバ停止後のマスタサーバの動作を説明す
るためのフローチャート。
【図21】本発明に係る情報バックアップシステムにお
けるマスタサーバ停止後のスレーブサーバの動作を説明
するためのフローチャート。
【図22】本発明に係る情報バックアップシステムにお
けるマスタ停止の場合のマスタサーバの動作を説明する
ためのシーケンス図。
【図23】本発明に係る情報バックアップシステムにお
けるスレーブ停止の場合のマスタサーバの動作を説明す
るためのシーケンス図。
【符号の説明】
1、2 サーバ 3 クライア
ント 4 LAN 5 コントロ
ーラ 6 HAシステム 7 ファイル
格納部 24 コントロールクライアント 25 コント
ロールサーバ 27 AFRサーバ 28 AFR
クライアント 29 ファイルマネージャ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報のアクセスに応答するマスタ装置
    と、このマスタ装置に記憶された情報のバックアップコ
    ピーを行うスレーブ装置とを具備する情報バックアップ
    システムにおいて、 前記マスタ装置における情報が更新される更新時刻を監
    視し、更新時刻を情報に対応させ保持する更新時刻保持
    手段と、 前記マスタ装置から前記スレーブ装置に対して情報が転
    送されバックアップコピーが開始されたときのコピー時
    刻を検出し、このコピー時刻を情報に対応させ保持する
    コピー時刻保持手段と、 上記コピー時刻と更新時刻とを比較し、更新時刻が新し
    い場合に、当該情報のバックアップコピー動作である更
    新時コピーを行うコピー動作実行手段とを具備すること
    を特徴とする情報バックアップシステム。
  2. 【請求項2】 スレーブ装置には、 マスタ装置が停止した場合に、当該マスタ装置に代って
    情報のアクセスに応答する新マスタ装置に遷移する装置
    状態変更手段が備えられていることを特徴とする請求項
    1に記載の情報バックアップシステム。
  3. 【請求項3】 情報のアクセスに応答するマスタ装置
    と、このマスタ装置に記憶された情報のバックアップコ
    ピーを行うスレーブ装置とを具備する情報バックアップ
    システムにおいて、 前記マスタ装置から前記スレーブ装置に対して情報が転
    送されバックアップコピーが開始されたときのコピー開
    始時刻を検出し、このコピー開始時刻を情報に対応させ
    保持するコピー開始時刻保持手段と、 前記マスタ装置から前記スレーブ装置に対して情報が転
    送され最終的にバックアップコピーがなされたときの最
    終コピー時刻を検出し、この最終コピー時刻を情報に対
    応させ保持する最終コピー時刻保持手段と、 停止状態の装置が起動されてマスタとなった場合に、前
    記最終コピー時刻から所定時間遡った基準時刻を求め、
    この基準時刻と前記コピー開始時刻とを比較し、コピー
    開始時刻が新しい場合に、当該情報のバックアップコピ
    ー動作である組込コピーを行うコピー動作実行手段とを
    具備することを特徴とする情報バックアップシステム。
  4. 【請求項4】 情報のアクセスに応答するマスタ装置
    と、このマスタ装置に記憶された情報のバックアップコ
    ピーを行うスレーブ装置とを具備する情報バックアップ
    システムにおいて、 前記マスタ装置から前記スレーブ装置に対して情報が転
    送されバックアップコピーが終了したときのコピー終了
    時刻を検出し、このコピー終了時刻を情報に対応させ保
    持するコピー終了時刻保持手段と、 前記マスタ装置から前記スレーブ装置に対して情報が転
    送され最終的にバックアップコピーがなされたときの最
    終コピー時刻を検出し、この最終コピー時刻を情報に対
    応させ保持する最終コピー時刻保持手段と、 停止状態の装置が起動されてマスタとなった場合に、前
    記最終コピー時刻から所定時間遡った基準時刻を求め、
    この基準時刻と前記コピー終了時刻とを比較し、コピー
    終了時刻が新しい場合に、当該情報のバックアップコピ
    ー動作である組込コピーを行うコピー動作実行手段とを
    具備することを特徴とする情報バックアップシステム。
  5. 【請求項5】 停止状態の装置が起動されてマスタとな
    った場合に、全ての情報のバックアップコピー動作であ
    る低速コピーを行うコピー動作実行手段とを具備するこ
    とを特徴とする情報バックアップシステム。
  6. 【請求項6】 情報のアクセスに応答するマスタ装置
    と、このマスタ装置に記憶された情報のバックアップコ
    ピーを行うスレーブ装置とを具備する情報バックアップ
    システムにおいて、 前記マスタ装置における情報が更新される更新時刻を監
    視し、更新時刻を情報に対応させ保持する更新時刻保持
    手段と、 前記マスタ装置から前記スレーブ装置に対して情報が転
    送されバックアップコピーが開始されたときのコピー時
    刻を検出し、このコピー時刻を情報に対応させ保持する
    コピー時刻保持手段と、 上記コピー時刻と更新時刻とを比較し、更新時刻が新し
    い場合に、当該情報のバックアップコピー動作である更
    新時コピーを行う更新時コピー実行手段と、 前記マスタ装置から前記スレーブ装置に対して情報が転
    送されバックアップコピーが開始されたときのコピー開
    始時刻を検出し、このコピー開始時刻を情報に対応させ
    保持するコピー開始時刻保持手段と、 前記マスタ装置から前記スレーブ装置に対して情報が転
    送され最終的にバックアップコピーがなされたときの最
    終コピー時刻を検出し、この最終コピー時刻を情報に対
    応させ保持する最終コピー時刻保持手段と、 停止状態の装置が起動されてマスタとなった場合に、前
    記最終コピー時刻から所定時間遡った基準時刻を求め、
    この基準時刻と前記コピー開始時刻とを比較し、コピー
    開始時刻が新しい場合に、当該情報のバックアップコピ
    ー動作である組込コピーを行う第1の組込コピー実行手
    段と、 前記マスタ装置から前記スレーブ装置に対して情報が転
    送されバックアップコピーが終了したときのコピー終了
    時刻を検出し、このコピー終了時刻を情報に対応させ保
    持するコピー終了時刻保持手段と、 停止状態の装置が起動されてマスタとなった場合に、前
    記最終コピー時刻から所定時間遡った基準時刻を求め、
    この基準時刻と前記コピー終了時刻とを比較し、コピー
    終了時刻が新しい場合に、当該情報のバックアップコピ
    ー動作である組込コピーを行う第2の組込コピー実行手
    段と、 停止状態の装置が起動されてマスタとなった場合に、全
    ての情報のバックアップコピー動作である低速コピーを
    行うコピー動作実行手段とを具備することを特徴とする
    情報バックアップシステム。
  7. 【請求項7】 最も早く処理すべきコピー処理対象情報
    を設定するための高重要度キューと、次に早く処理すべ
    きコピー処理対象情報を設定するための中重要度キュー
    と、最も低い順にて処理すべきコピー処理対象情報を設
    定するための低重要度キューとを備え、 更新時コピーの場合には前記高重要度キューへ設定し、
    組込みコピーの場合には前記中重要度キューへ設定し、
    低速コピーの場合には低重要度キューへ設定するキュー
    管理手段を具備することを特徴とする請求項6に記載の
    情報バックアップシステム。
  8. 【請求項8】 情報に対応して、更新時コピーが必要か
    否かを示す状態変数と、組込みコピーの要不要及び問い
    合わせ必要を示す状態変数と、低速コピーが必要か否か
    を示す状態変数と、 各コピー動作実行手段と同様の判断動作により、上記各
    状態変数の管理を行う状態変数管理手段と、 を具備することを特徴とする請求項6または請求項7に
    記載の情報バックアップシステム。
  9. 【請求項9】 情報に対応して、当該情報に係るコピー
    処理が、高重要度キュー、中重要度キュー、低重要度キ
    ューに設定されているか否かを示す変数と、 キュー管理手段の管理に応答して、上記変数を制御する
    変数制御手段とを具備することを特徴とする請求項7に
    記載の情報バックアップシステム。
  10. 【請求項10】 組込みコピーに関する状態変数に問い
    合わせ必要を示すデータがセットされている場合には、
    相手装置に対してコピーが必要か否かを問い合わせ、そ
    の結果に応じてコピーするしないの処理を行うことを特
    徴とする請求項8に記載の情報バックアップシステム。
  11. 【請求項11】 相手装置における最終コピー時刻を保
    持する手段及び装置が停止して起動した場合にマスタ装
    置である場合に前記最終コピー時刻から所定時間遡った
    基準時刻を求め、前記相手装置に対してコピーが必要か
    否かを問い合わせる際に、送信する基準時刻通知手段を
    備え、 相手装置は、この基準時刻と更新時刻保持手段が保持す
    る更新時刻とを比較し、更新時刻が新しい場合に、上記
    問い合わせに応えて、コピーを行うことを示す旨の返送
    を行う返送通知手段を具備することを特徴とする請求項
    10に記載の情報バックアップシステム。
  12. 【請求項12】 コピーを行う場合に、更新された部分
    の情報を検出し、この部分のみを転送する情報転送手段
    が備えられていることを特徴とする請求項1乃至11の
    いずれか1項に記載の情報バックアップシステム。
  13. 【請求項13】 情報を一時バッファに蓄えた後、直ち
    にディスク装置に記憶することを特徴とする請求項1乃
    至12のいずれか1項に記載の情報バックアップシステ
    ム。
  14. 【請求項14】 情報を一時バッファに蓄えた後、所定
    時間間隔にてディスク装置に記憶することを特徴とする
    請求項1乃至12のいずれか1項に記載の情報バックア
    ップシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015153285A (ja) * 2014-02-18 2015-08-24 日本電信電話株式会社 冗長化データベースシステム、データベース装置及びマスタ交代方法
KR20190069921A (ko) * 2017-12-12 2019-06-20 현대일렉트릭앤에너지시스템(주) 선박 상황 감시시스템

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