JP2000081555A - スリット付自己支持型光ケーブルの製造方法 - Google Patents

スリット付自己支持型光ケーブルの製造方法

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JP2000081555A
JP2000081555A JP10302742A JP30274298A JP2000081555A JP 2000081555 A JP2000081555 A JP 2000081555A JP 10302742 A JP10302742 A JP 10302742A JP 30274298 A JP30274298 A JP 30274298A JP 2000081555 A JP2000081555 A JP 2000081555A
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Kazumasa Nemoto
和正 根本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自己支持型光ケーブルの外被を押出成型機に
より連続成型して製造すると同時に、光フアイバユニッ
ト線と支持線を連結する首部をケーブルの長さ方向の一
定間隔毎に切り取り、スリットを形成する。 【解決手段】 自己支持型光ケーブルの外被を連続成型
する押出成型機に、ダイ20を設け、このダイ20によ
って一体化された自己支持型の光ケーブルを成型する際
に、光ファイバユニット線1と支持線2を連結する首部
を形成する穴の前方に首部切断用のピン8を配置し、こ
のピン8を周期的に首部を形成した樹脂に嵌入して首部
を切断し、切断した首部の樹脂をピン8の先端近くに開
けられた樹脂逃げ穴9を通過させて外部に放出すること
によりスリットを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テンションメンバ
と情報を伝送する光フアイバユニットを一体化した自己
支持型光ケーブルに係り、特にテンションメンバと光フ
アイバユニットを連結する連結部(首部)にスリットを
設けて光フアイバユニットにかかる外力の影響力が最小
となるようにした自己支持型光ケーブルの製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は自己支持型光ケーブルの構造を
示しており、図10(a)は自己支持型光ケーブルの一
部の斜視図、図10(b)は前記光ケーブルの断面図で
ある。自己支持型光ケーブルは、内部に複数の光ケーブ
ル心線76、またはテープ状光ファイバが配されている
光フアイバユニット線71とテンションメンバ(以下、
支持線または吊線という)72をシース(外被)73で
包み、光フアイバユニット線71と支持線72を連結部
(以下、首部ともいう)74で連結した構造を有してい
る。吊線72は図10(b)の断面図に示すように、抗
張力を有する例えばスティールワイヤが樹脂によって被
覆されており、光フアイバユニット線71は内部に複数
本の光フアイバを充填材で保護した光フアイバユニット
の表面を同じくポリエチレン等からなる樹脂によるシー
スによって被覆されている。
【0003】支持線72に対して、連結部74で光フア
イバユニット線71が固定されて吊り下げられ、ある程
度弛みを持たせた状態で支持されている。
【0004】支持線と光フアイバユニット線を所定の間
隔をもって同時に押出成形機に供給し、これらの表面に
樹脂を被覆すると共に、互いに被覆した樹脂の一部が、
連続して連結部となるように押出成形することによっ
て、図10(b)に示されているように、支持線72と
光フアイバユニット線71を一体化する連結型の支持構
造を有する自己支持型光フアイバケーブルを製造する方
法が知られている。
【0005】このような連続した支持構造の光ケーブル
は、支持線72と光フアイバユニット線73を連続して
引き出しながら押出成形によって製造することができる
ので、非常に効率が良いが、抗張力線となる支持線72
の延びや、歪みに対して脆弱である光フアイバユニット
線71を保護するために、製造装置側では単位時間当た
りの支持線72の送り長さより光フアイバユニット線の
送り長さを多くして、光フアイバユニット線73が支持
線72に対してたるんだ形で連結する連結部74を形成
している。
【0006】押出し成型法を利用した連続支持構造の光
ケーブルの自己支持型ケーブルの製造法の概略を図11
に示す。図11は自己支持型ケーブルの外被73の成型
作業を行うクロスヘッドの平面図で、図の上方(実際に
は水平)から樹脂が供給され、左方から光フアイバユニ
ット線71、支持線72が水平に送られてくる。この図
で押出成型機はそのシリンダ50の端部とスクリュー5
1の一部が示され、シリンダ50にリング61を介して
クロスヘッドフランジ54が取り付けられている。この
クロスヘッドフランジ54にクロスヘッド本体53が固
定され、一体となっている。クロスヘッド本体53に取
り付けられる構成部品として、コアチューブ55、コア
チューブホルダー56、ウエッジリング57、ダイ5
8、スペーサ59、押えリング60、リング61があ
る。
【0007】コアチューブ55には光フアイバユニット
線71、支持線72を通し、右端で定位置に支持するガ
イド穴が2本穿たれ、右端の外形は円錐状をなし、左端
にはフランジが設けられている。このコアチューブ55
はコアチューブホルダー56の穴に収められ、コアチュ
ーブホルダー56に固定されている。コアチューブホル
ダー56は、左端のフランジ部をボルト62でクロスヘ
ッド本体53に固定され、右側外径部は樹脂の流路を構
成するように細くなっている。
【0008】クロスヘッド本体53の右側から押えリン
グ60がボルト63でクロスヘッド本体53に取り付け
られている。内部に一部円錐形をした穴を持つウエッジ
リング57、外被73の外形形状をした穴を穿たれたダ
イ58がスペーサ59を介して押えリング60によって
クロスヘッド本体53に固定されている。
【0009】光フアイバユニット線71と支持線72
は、ダイ58に穿たれた外被73の形状をした穴の所定
位置に導かれ、定められた速さで図の右方へ巻き取られ
る。
【0010】外被73となる樹脂52の原料のポリエチ
レンなどのペレットは、図示していないホッパーより供
給され、シリンダー50で加熱され、スクリュー51で
圧縮、混練されながらシリンダー50の前方(図11で
下方)へ送られ、加塑化される。スクリューの回転に従
って加塑化され、圧力の掛かった樹脂52はクロスヘッ
ドに流入する。更に樹脂52は、コアチューブホルダー
56とウエッジリング57、コアチューブ55で形成さ
れるリング状の空洞部分に流入し、ダイ58の円錐形状
の穴に到達して、光フアイバユニット線71、支持線7
2を包み込みながらダイ58に穿たれた外被73の形状
をした穴から押出される。このようにして、所定の形状
の外被73で被覆された連続支持構造の自己支持型光ケ
ーブルが製造される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このような押し出し成
型によって連続支持構造の自己支持型光ケーブルは連続
して製造可能である。しかし、光フアイバユニット線7
1が支持線72より長く、弛みを持たせて一体化すると
きは、その首部74は不自然な応力を受け、その影響は
光フアイバユニット線71にも及ぶ恐れがある。そこで
光フアイバユニット線71と支持線72を連結する首部
74を自己支持型ケーブルの長さ方向の一定間隔毎に切
り取り、形成されたスリットで光フアイバユニット線7
1と支持線72を周期的に切離し、光フアイバユニット
線71の弛み分が自然に垂れ下がるようにすれば前記の
不自然な応力が解消される。そこで、従来の製造法にお
いても押出成型機により外被73を連続成型する際にこ
のようなスリットを設けるようにしたものがあるが、従
来の装置ではスリットが形成される個所で押し出された
樹脂の圧力が変動し、それが連結部の成型時にストレス
として残り、自己支持型光ケーブルの形状を損なうとい
う問題があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点を解決するためになされたもので、光ファイバユニッ
ト線と、この光ファイバユニット線を支持するテンショ
ンメンバを個別に送出した後に押出成型によって合成樹
脂の外被により一体化することにより自己支持型光ケー
ブルの形状を構成し、その首部の長手方向にスリットを
所定の間隔で設ける、スリット付自己支持型光ケーブル
の製造方法において、ダイの所定穴から送出された前記
首部を構成する外被にピンを周期的に嵌入および後退さ
せて首部を切断し、切断された外被をピンに穿たれた穴
を通過させ、その進路を変えて放出するようにしたもの
である。
【0013】押出成型機に取り付けられたダイに近接し
て首部の切断のためのピンを配置し、ピンを自己支持型
光ケーブルの首部に嵌入させて首部を切断し、切り取ら
れた首部を外部に放出するように構成しているので、押
出成型機の樹脂押出量、及び押し出し圧力等を常にを一
定にすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】まず、図9により本発明の製造法
で製造されたスリット付きの自己支持型光ケーブルの一
例を示しておく。図9(a)はスリット付きの自己支持
型光ケーブルの斜視図を、図9(b)は図9(a)のB
Bで切断した首部74の連結した部分の断面図を、図9
(c)は図9(a)のスリットが形成されている部分を
CC線で切断したスリット部分の断面図を夫々示してい
る。光ケーブルユニット線1と支持線2を外被3で被覆
して首部4で連結した構造は、図10に示した前記連続
支持構造の自己支持型光ケーブルと同様であるが、図9
(a)、図9(c)に示すように首部4にスリット5が
設けられている。そして例えば、自己支持型光ケーブル
の長手方向に沿った約40〜50mmの首部4と、40
0〜600mmのスリット5が所定の間隔で形成されて
いる。
【0015】図1は本発明の製造法で使用する首部4切
断用のピン8を装備したダイ20で成型された自己支持
型光ケーブルの出口付近を示している。図1(a)はダ
イ20の中心を通る垂直面で切断した断面図であり、ダ
イ20の内部の樹脂25は右端に流れ外被の一部を構成
する首部4を形成することになる。そして、首部4の両
側には光ケーブルユニット線1と支持線2を被覆した外
被3が形成される。図1(b)はダイ20の出口側(図
11(a)の右端から)から見たダイ20付近の投影図
である。ダイ20には外被3となる樹脂が流れ出る形状
の穴が穿たれ、左から支持線2、首部4及び、光ケーブ
ルユニット線1が水平に配置されている。そして、特に
樹脂の流れる面や、ピンが当接する側の面にはテフロン
加工等を施し、流れ出た樹脂が硬化して付着しないよう
にしている8は後に述べるピン(切り出しバイト)であ
り、首部4切断用のピン8を装備したダイ20は図11
で示したようなクロスヘッドに組み込んで使用され、ダ
イ20の形状、構造は図11のダイ58と略同様であ
り、押えリング21によって図示していないクロスヘッ
ド本体に固定されている。
【0016】ダイ20には夫れ夫れボルト23、24に
よってピン案内部13、ピン押え部14が固定されてい
る。エアシリンダ15がボルト22により押えリング2
1に取り付けられ、このエアシリンダ15のアクチュエ
ータ16の先端にピン押し板12が固定され、小ネジ1
7によって前記ピン8が取り付けられている。角形の断
面を持ったピン8は、ピン案内部13に穿たれた案内溝
に収められて、ダイ20の表面に沿って図1の上下方向
に移動可能とされている。ピン8に固定された位置決め
ピン19がピン案内部13に開けられた位置決め溝18
に挿入されて、ピン8の移動量を規定している。ピン押
え部14は図1(b)に示すように、中央部に溝が作ら
れてダイ20の表面との間にピン8が下降したときピン
をダイ側に押しつけるような空隙を形成している。な
お、このピン押さえ部14はピン8の破損を防止するも
のであって省略することもできる。
【0017】図2に首部切断用のピン8の先端付近の詳
細形状を示す。図2(a)はピン8のダイ20表面に接
する面の投影図であり、図2(b)はピン8の側面図、
図2(c)はピン8先端部分の斜視図である。図2
(d)は図2(a)のAA線の断面図を示し、全体的に
は表面にテフロン下降等を施して樹脂が付着しないよう
にすることが好ましい。ピン8は略正方形断面をした角
柱状であり、ピン8の先端部11は約90°の角度をな
して斜めに切るか、r3〜r5位の丸みを持つ形状と
し、その部分の厚さも角柱の約2割、又はそれ以下とな
るように鋭利に作られている。ピン8の先端部11に近
く、ダイ20表面に接する面にほぼ長円形をした樹脂逃
げ穴9が傾斜して穿たれ、表面から裏面に貫通するよう
に形成している。前記樹脂逃げ穴9の左右の直線部分に
は傾斜が付けられ、この部分がダイ20表面に接する側
の縁は図2(d)に示すように刃先10、10となるよ
うに形成されている。
【0018】図3はエアシリンダ15によって、ピン8
が下方に移動し、押し出された樹脂で成形されたばかり
の首部4に嵌入した状態を示す。即ち、図示していない
外部信号によりエアシリンダ15によってアクチュエー
タ16が図で下方に移動すると、ピン押し板12に小ネ
ジ17で固定されているピン8も下方に移動する。ピン
8が下方に移動するに従い、ピン8の先端はピン押え部
14の下に潜って、樹脂25の圧力をピン押え部14で
受けるようになる。 図3(a)ではピン8の先端部を
一部破断して樹脂逃げ穴9を示している。ピン8の先端
が首部4を切り裂き、首部4を切断すると、首部4を形
成した樹脂25は樹脂逃げ穴9を通過し、前記樹脂逃げ
穴9の傾斜に沿って矢印26の方向に曲げられ、ピン押
え部14とダイ20の表面との間にできた空隙を通って
外部に放出される。そしてこの状態で一体化された支持
型の光ケーブルが押し出されている間は、首部4は切断
され続けるのでスリットが作られる。このスリットを形
成する部分はピン8の刃先10が連続して首部4を切断
していることになり、押し出された樹脂は樹脂逃げ穴9
で外部の方向に転換されているので、押し出された樹脂
に圧力が加わらないように連続して形成される。図示し
ていない外部信号によりエアシリンダ15のアクチュエ
ータ16が図で上方に戻ると、ピン8も上に動いて首部
4の部分から脱出する。矢印26の方向に曲げられて外
部に流出していた樹脂25は首部4を形成するように右
方へ直進する。即ち、スリット5は終了し樹脂25は再
び首部4を成形する。
【0019】ピン8の先端部11の形状や、樹脂逃げ穴
9の側面に設けられた刃先10は首部4を切断すると同
時にピン8の移動の際の樹脂25から受ける抵抗を軽減
する。従って、スリット5の端部の仕上がりやピン8の
寿命向上にも寄与していることになる。ところで、ピン
8に樹脂逃げ穴9がない場合は、首部4を切り取るとき
と、首部4を成型する場合の自己支持型光ケーブルの外
被3の押し出し断面積の変化のため、押し出される樹脂
25の圧力が変動し、これが実質的に外被3の外径の変
化や、表面の筋目を生じる原因となり、製品の品質の悪
化を招くが、本発明の場合は、ピン8に樹脂逃げ穴9を
設けているので、スリットが形成される場合と形成され
ない個所での外被3を成形する樹脂25の押出量の変化
を防ぐことができる。なお、前記ピン8の先端部分は鋭
角な構造に限ることなく、樹脂の特性によっては平坦な
先端部や、丸みのある先端部にすることができる。ま
た、ピンの樹脂逃げ穴の形状や、その大きさも樹脂の流
れや、温度等によって適宜変更することができる。
【0020】以上の方法でスリット付自己支持型光ケー
ブルを連続的に製造できるが、押出し型を長時間使用し
た場合、樹脂の温度条件によってはスリットを形成する
ために切り取られ、紐状になった樹脂が型外に落下せず
に押し出されたばかりの自己支持型光ケーブルや、ピン
8に付着することがある。自己支持型光ケーブルはまだ
高温のため、紐状になった樹脂が付着するとそのまま一
体となり、製品の外観を損なう恐れがある。
【0021】樹脂の付着防止方法を図4乃至図6を参照
して説明する。図1及び図3に示したダイ20に開けけ
られた押出し穴の形状を再度図4(a1)、(a2)で
示している。図4(a1)はダイ20の先端に開けられ
た外被成形穴32の一部である首部成形溝33に直角に
その中央付近で切断した断面であり、図4(a2)は樹
脂の押出される方向から見たダイ20の平面図である。
尚、図4乃至図6では図1乃至図3と共通で使用される
部品は同一の符号を付してある。
【0022】このダイ20に樹脂の付着防止用の樹脂吐
出孔27を設けたダイ20aが図4(b1)、(b2)
に示され、図示した部位、方向等は図4(a1)、(a
2)に相当する。樹脂吐出孔27は樹脂押出し傾斜面3
4とダイ表面を貫通し、首部成形溝33に近接してダイ
20aの表面に開口している。図5、図6はこのダイ2
0aをクロスヘッドに組み込み、ダイ20aの表面に首
部切断用のピン(切り出しバイト)8aを取り付けた状
態を示している。エアシリンダ15は押えリング21の
下側にボルト22で固定され、このエアシリンダ15の
アクチュエータ16の先端にピン押し板12が固定さ
れ、小ネジ17によって前記ピン8aが取り付けられて
いる。ダイ20にボルト23によって固定されたピン案
内部13aに穿たれた案内溝に沿って、ピン8aは図5
の上下方向にエアシリンダ15のアクチュエータ16の
動きに従って移動する。
【0023】ピン8aが移動しても常に樹脂逃げ穴9a
内に樹脂吐出孔27が開いているように、ピン8aの樹
脂逃げ穴9aは長く穿たれている。その外は、ピン8a
は図2に示したピン8と同一形状とされている。ピン8
aが図5の位置にあるとき、自己支持型光ケーブル成形
のため樹脂25が押出されると樹脂の一部は樹脂吐出孔
27からも押出され紐状樹脂28となってピン8aに穿
たれた樹脂逃げ穴9aを通過して排出される。この紐状
樹脂28は成形作業中連続して成形されてとぎれること
はない。又、紐状樹脂28は自重で下方に垂れ下がるの
でエアシリンダ15等に付着しないよう鎖線で示したカ
バー35をピン案内部13a等に取り付けても良い。
【0024】図6はピン8aがエアシリンダ15に駆動
されて上方に移動し、自己支持型光ケーブルの首部4に
その先端を嵌入した状態を示している。スリットを形成
するためにピン8aによって首部4から切り取られた樹
脂はスリットされた樹脂29となって樹脂逃げ穴9aを
通過して排出される。ピン8aが上に移動しても、樹脂
吐出孔27から押出された紐状樹脂28はピン8aに穿
たれた樹脂逃げ穴9aを通過して排出されるので、成形
後まだ高温のスリットされた樹脂29と紐状樹脂28は
同一の樹脂逃げ穴9aを通過する際に接触・付着して一
体となって排出されるので、自己支持型光ケーブル本体
と付着することが防止される。尚、スリットされた樹脂
29が付着した紐状樹脂28は自然落下にまかせても良
いが、紐状樹脂28が連続して成形されることを利用し
て簡易な巻取り機(図示せず)に巻つけて回収すればそ
の後の処理が楽になる。
【0025】スリットされた樹脂29の自己支持型光ケ
ーブル本体との付着防止の他の例がダイ20bとして図
7(a1)、(a2)に示されている。図示した部位、
方向等は図4(a1)、(a2)と同等である。ダイ2
0bはダイ20aの首部成形溝33と樹脂吐出孔27を
リブ成形溝30で連結した構造とされている。このダイ
20bから押出される樹脂の外形は図7(a2)と図8
(a1)を参照して、樹脂吐出孔27から押出される紐
状樹脂28と首部成形溝から押出される自己支持型光ケ
ーブルの首部4の中間部とがリブ成形溝30から押出さ
れる矩形断面の首部連結リブ31で連結された形状とな
る。
【0026】図8はピン8aを組み込んだ状態を示し、
図8(a)、(b)は図5(a)、(b)と同じく自己
支持型光ケーブルの首部4を成形中、図8(a1)、
(b1)は図6(a)、(b)と対応してピン8aが首
部4にその先端を嵌入した状態を示している。図示して
いないエアシリンダその他は夫々対応する図5、図6と
同様に設置されている。
【0027】自己支持型光ケーブルの首部4を成形中の
ピン8aは図8(a)、(b)で示すように、その先端
を自己支持型光ケーブルの首部4の側面に接するように
配置されている。リブ成形溝30から押出される首部連
結リブ31はピン8aの先端で首部4からそぎ落とさ
れ、変形してピン8aに穿たれた樹脂逃げ穴9aを通過
して紐状樹脂28と一体となって排出される。リブ成形
溝30の形成されている側の自己支持型光ケーブルの首
部4の形状は成形溝30とピン8aの先端部の形状が組
み合わされて形作られるので、ピン8aの先端が直線状
でその幅がリブ成形溝30の幅より広いことが首部4の
仕上げ状態から見て好ましい。
【0028】図示していないエアシリンダによりピンが
上方に移動すると、図8(a1)、(b1)のように首
部4からスリットを切り取る位置となる。ピン8aの先
端が移動するので紐状樹脂28と首部連結リブ31およ
び首部4からスリットされた樹脂29は連結され、三者
が一体となってピン8aに穿たれた樹脂逃げ穴9aを通
過して排出される。この例でも巻取り機の使用は有効で
ある。
【0029】
【発明の効果】本発明は、押出成型機により連続して自
己支持型光ケーブルを成型する際に、任意長さで首部4
となる部分の一部を切り取りこの部分にスリットを形成
するようにしているので、成型時の樹脂の流れが円滑に
なり連結部の形状が均一になると共に、自己支持型光ケ
ーブルに対してテンションや、風圧が掛かったときにそ
の外力を分散する連続支持構造の自己支持型ケーブルを
製造することができるという効果がある。
【0030】さらに、本発明では首部を切り取り、スリ
ットを形成する際に、樹脂を樹脂逃げ穴9により逃がす
ことで樹脂の流量変化を防ぎ、製品の外径変化や、外観
への悪影響がないことも本発明の大きな利点となる。そ
して、更にピン8の先端部分の形状、樹脂逃げ穴9の側
面に設けられた刃先10などにより、ピン8が首部4に
嵌入して切断するときや、離脱するときの樹脂25の抵
抗を最小に押さえ、首部4の切断開始、切断終了点の仕
上がりとピン8の寿命延長に寄与している。
【0031】また、ダイ20に樹脂吐出孔27やリブ成
形溝30を設け、自己支持型ケーブルの成形時に紐状樹
脂や首部連結リブを常に成形してスリット切り出しバイ
トであるピン8の樹脂逃げ穴9を通過して排出すれば、
成形条件が劣化した際のスリットされた樹脂が自己支持
型ケーブルに付着する恐れを低下することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1例の首部切断用ピンを装備したダイ
の出口付近の断面図及び正面図である。
【図2】首部切断用のピンの先端部の形状を示す平面
図、側面図、斜視図及び断面図である。
【図3】図1の首部切断用のピンが首部切断位置に移動
したときの断面図及び平面図である。
【図4】付着防止の樹脂吐出孔付きのダイの構造の説明
図である。
【図5】図4に示したダイを使用し、首部切断用ピンを
装備した際の動作説明図である。
【図6】図5で首部切断用のピンが首部切断位置に移動
したときの動作説明図である。
【図7】付着防止のダイの別の構造例の説明図である。
【図8】図7のダイと首部切断用のピンの動作説明図で
ある。
【図9】本発明の製造方法により製造される、スリット
付自己支持型光ケーブルの図である。
【図10】自己支持型光ケーブルの断面図と連続支持構
造の光ケーブルを示す斜視図である。
【図11】押出成型機に取り付けて連続支持構造の光ケ
ーブルを製造する、クロスヘッド部分の簡略化した構造
図である。
【符号の説明】
1 光ケーブルユニット線、2 支持線(吊線)、3
外被、4 首部、5 スリット、6 光ファイバー心
線、8 ピン、9 樹脂逃げ穴、10 刃先、13ピン
案内部、 14 ピン押え部、20 ダイ、21 押え
リング、25 樹脂、27 樹脂吐出孔、28 紐状樹
脂、29 スリットされた樹脂、30 リブ成形溝、3
1 首部連結リブ、32 外被成形穴、33 首部成形
溝、34樹脂押出し傾斜面、50 シリンダ、51 ス
クリュー、52 樹脂、 53クロスヘッド本体、54
クロスヘッドフランジ、55 コアチューブ、56コ
アチューブホルダー、57 ウエッジリング、58 ダ
イ、60 押えリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 手塚 有二 東京都港区芝浦1丁目2番1号 日本大洋 海底電線株式会社内 (72)発明者 桑島 貴浩 東京都港区芝浦1丁目2番1号 日本大洋 海底電線株式会社内 (72)発明者 根本 和正 東京都港区芝浦1丁目2番1号 日本大洋 海底電線株式会社内 (72)発明者 高橋 浩一 東京都港区芝浦1丁目2番1号 日本大洋 海底電線株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバユニット線と、この光ファイ
    バユニット線を支持するテンションメンバを個別に送出
    した後に押出成型によって前記光ファイバユニット線と
    テンションメンバを合成樹脂により一体化することによ
    り自己支持型光ケーブルの形状を構成し、その連結部の
    長手方向に適当な間隔をおいてスリットを設ける、スリ
    ット付自己支持型光ケーブルの製造方法において、 ダイの所定穴から送出された前記連結部を構成する外被
    にピンを周期的に嵌入及び後退させて連結部の一部を切
    断し、切断された外被を前記ピンに穿たれた穴を通過さ
    せ、進路を変えて放出するようにしたことを特徴とする
    スリット付自己支持型光ケーブルの製造方法。
  2. 【請求項2】 上記ピンに穿たれた穴のダイの表面に接
    する部分に刃先を設けたことを特徴とする請求項1に記
    載のスリット付自己支持型光ケーブルの製造方法。
  3. 【請求項3】 上記ピン又は上記ダイの所定の個所には
    樹脂が付着しないようにテフロン加工が施されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のスリット付自己支持型
    光ケーブルの製造方法。
  4. 【請求項4】 光ファイバユニット線と、この光ファイ
    バユニット線を支持するテンションメンバを個別に送出
    した後に押出成型によって前記光ファイバユニット線と
    テンションメンバを合成樹脂により一体化することによ
    り自己支持型光ケーブルの形状を構成し、その連結部の
    長手方向に適当な間隔をおいてスリットを設ける、スリ
    ット付自己支持型光ケーブルの製造方法であって、ダイ
    の所定穴から送出された前記連結部を構成する外被にピ
    ンを周期的に嵌入及び後退させて連結部の一部を切断
    し、切断された外被を前記ピンに穿たれた穴を通過さ
    せ、進路を変えて放出するようにしたスリット付自己支
    持型光ケーブルの製造方法において、 前記ダイのスリット付自己支持型光ケーブルの前記連結
    部を成形する首部成形溝に近接して樹脂吐出孔を設け、
    前記樹脂吐出孔から吐出される紐状樹脂を前記ピンに穿
    たれた穴を通過させ、前記切断された外被を前記紐状樹
    脂に付着させて排出することを特徴とするスリット付自
    己支持型光ケーブルの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ダイに前記首部成形溝と前記樹脂吐
    出孔を連結するリブ成形溝を形成し、スリット付自己支
    持型光ケーブルの前記連結部と前記紐状樹脂を前記リブ
    成形溝によって成形される首部連結リブにより接続した
    ことを特徴とする請求項4に記載のスリット付自己支持
    型光ケーブルの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ピンが後退したときに前記ピンの先
    端部と前記首部成形溝によりスリット付自己支持型光ケ
    ーブルの前記連結部を形成することを特徴とする請求項
    4に記載のスリット付自己支持型光ケーブルの製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100964005B1 (ko) * 2007-12-27 2010-06-15 글로벌광통신 (주) 8자형 광케이블의 제조 장치 및 방법
JP2014109737A (ja) * 2012-12-04 2014-06-12 Fujikura Ltd ダイス装置及び自己支持型光ファイバケーブルの製造方法
KR20190114147A (ko) * 2018-03-29 2019-10-10 이동술 강선이 일체로 결속된 전신주 설치용 케이블 복합체의 제조 시스템

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KR102037598B1 (ko) * 2018-03-29 2019-10-28 이동술 강선이 일체로 결속된 전신주 설치용 케이블 복합체의 제조 시스템

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