JP2000081493A - 発電システム - Google Patents

発電システム

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JP2000081493A
JP2000081493A JP11192070A JP19207099A JP2000081493A JP 2000081493 A JP2000081493 A JP 2000081493A JP 11192070 A JP11192070 A JP 11192070A JP 19207099 A JP19207099 A JP 19207099A JP 2000081493 A JP2000081493 A JP 2000081493A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用環境により発電電圧の極性が反転する発
電手段を使用しても、常にその発電電力を効率良く利用
できるようにする。 【解決手段】 発電手段10の一対の発電端子g1,g
2と一対の出力端子e1,e2との間に、その接続関係
を切り替える複数のスイッチング素子からなるスイッチ
手段3を設け、その出力電圧を負荷手段2に印加してそ
の電力を利用するとともに、その出力端子の電圧をスイ
ッチ出力計測手段4によって計測し、その計測結果に応
じて制御手段5が、スイッチ手段3の入出力端子間の接
続関係を制御して、出力端子e1,e2から常に負荷手
段2で必要な極性の電圧を出力させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、外部のエネルギ
を利用して発電する発電手段を内蔵する発電システムに
関し、特に、環境により発電手段の発電電圧の極性が反
転するような場合でも、その発電した電気エネルギを効
率良く利用して負荷手段(電子機器等)を駆動すること
ができる発電システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光エネルギや熱エネルギ、あるいは機械
的エネルギなどの外部エネルギを電気エネルギに変換す
る発電手段を内蔵し、それによって発電した電気エネル
ギを電子機器の駆動に利用することができる発電システ
ムがある。
【0003】このような発電システムとしては、その発
電手段が太陽電池である太陽電池システム、回転錘の機
械的エネルギを電気エネルギに変換して利用する手段で
ある機械発電システム、あるいは複数直列に接続した熱
電対を用いてその両端の温度差による熱エネルギで発電
する手段である温度差発電システムなどがある。
【0004】上記のうち、特に従来の発電システムの一
例として、図7に示すように、小型の電子携帯機器の代
表である電子時計に応用した温度差発電(熱電)システ
ムがある。
【0005】この熱電システムである電子時計は、発電
手段10がスイッチ手段30を介して蓄電手段22と計
時手段21とからなる負荷手段20に接続され、発電手
段10の発電電力を負荷手段20において利用可能に構
成されている。すなわち、この例においては、発電手段
10の発電電圧により発生する電流をスイッチ手段30
によって整流し、この整流された電流を蓄電手段22お
よび計時手段21に出力し、蓄電手段22への充電と計
時手段21の駆動を行なうようになっている。
【0006】発電手段10は、図示しない熱電対を複数
直列に接続して構成されている。この熱電システムのよ
うに電子時計を駆動する場合の発電手段10は、温接点
側をその時計の裏蓋に接触させるとともに、冷接点側を
裏蓋から熱絶縁されたケースに接触させるように配置さ
れている。そして、この配置によって、携帯時において
外気によって冷やされるケースと体温によって温められ
る裏蓋との間に発生する温度差による熱エネルギを電気
エネルギに変換して発電し、その発電した電力によって
計時手段を含む負荷手段を駆動する。
【0007】負荷手段20は、時計機能を有する計時手
段21と、2次電池である蓄電手段22を並列に接続し
て構成されている。計時手段21は、正極端子を接地
し、負極端子を負荷手段20の負極としてスイッチ手段
30に接続している。
【0008】スイッチ手段30は、第1から第4のダイ
オード36〜39からなり、いわゆる全波整流器を構成
するようにこれらのダイオードをブリッジ状に接続して
いる。すなわち、発電手段10の一端が第1のダイオー
ド36のアノードと第4のダイオード39のカソードに
接続し、発電手段10の他端が第2のダイオード37の
アノードと第3のダイオード38のカソードに接続して
いる。
【0009】また、第3のダイオード38のアノードと
第4のダイオード39のアノードが負荷手段20の負極
に接続され、第1のダイオード36のカソードと第2の
ダイオード37のカソードが接地されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような熱電システ
ムにおける熱電対(熱電素子)からなる発電手段は、発
電電圧の極性が外部から与えられる温度差の方向により
変化する性質がある。このため、熱電システムにおける
発電手段には、環境の変化により発電電圧の正負の極性
が逆転する現象が生じる。
【0011】例えば、前述した電子時計が腕に装着して
使用する腕時計の場合、通常は外気に触れるケース側よ
りも腕に密着する裏蓋側の方が温度が高いが、真夏の直
射日光下や高温作業時あるいは酷暑地などで使用すると
きには、裏蓋側よりもケース側の方が温度が高くなるこ
とがある。それによって、発電手段10による発電電圧
の極性が反転することになる。
【0012】図7におけるスイッチ手段30は、このよ
うに発電手段10による発電電圧の極性が反転しても、
その発電電力を有効に利用できるようにするために設け
られている。しかし、時計内部に生じるわずかな温度差
によって、電子時計の動作に必要な1.0V程度の発電
電圧を発電手段10から得るためには、発電手段10に
は熱電対を2000個以上直列に接続して設けなければ
ならない。このような発電手段を時計のような限られた
スペースの中で実現しようとすると、熱電対の内部抵抗
が最低でも数10KΩという大きさになってしまう。そ
のため、スイッチ手段30の図7に示したようなブリッ
ジ整流回路をショットキバリアダイオードなどで構成し
ても、それほど電流を流すことができず、負荷手段20
側に取り出せる電力は、本来得られる電力の40%程度
にしかならないので、発電電力の利用効率が非常が悪い
という問題があった。
【0013】この発明は、上記のような問題を改善し、
発電電圧の極性が反転する性質を有する発電手段を使用
する発電システムにおいても、常にその発電電力を効率
良く利用することができるようにすることを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明による発電シス
テムは、上記目的を達成するため、外部からのエネルギ
を電気エネルギに変換して発電電圧を出力する発電手段
と、複数のスイッチング素子からなり、その発電手段の
発電電圧を出力する一対の発電端子へそれぞれ接続可能
な一対の出力端子を有するスイッチ手段と、該スイッチ
手段の出力電圧を計測するスイッチ出力計測手段と、ス
イッチ手段の一対の出力端子に接続され該スイッチ手段
の出力電圧が印加されてその電力により動作する負荷手
段と、スイッチ出力計測手段の計測結果に応じて、上記
スイッチ手段の複数のスイッチング素子を制御して、発
電手段の一対の発電端子とスイッチ手段の一対の出力端
子との接続関係を制御する制御手段とを備えたものであ
る。
【0015】また、外部からのエネルギを電気エネルギ
に変換して発電電圧を出力する発電手段と、発電手段の
発電電圧を計測する発電電圧計測手段と、複数のスイッ
チング素子からなり、その発電手段の発電電圧を出力す
る一対の発電端子へそれぞれ接続可能な一対の出力端子
を有するスイッチ手段と、該スイッチ手段の出力電圧を
計測するスイッチ出力計測手段と、スイッチ手段の一対
の出力端子に接続され該スイッチ手段の出力電圧が印加
されてその電力により動作する負荷手段と、発電電圧計
測手段およびスイッチ出力計測手段の計測結果に応じ
て、上記スイッチ手段の複数のスイッチング素子を制御
して、発電手段の一対の端子とスイッチ手段の一対の出
力端子との接続関係を制御する制御手段とを備えた発電
システムにすることもできる。
【0016】上記発電システムにおいて、上記スイッチ
出力計測手段が、その計測動作を所定の周期で間欠的に
行なうようにするとよい。
【0017】また、上記制御手段が、上記スイッチ出力
計測手段の計測動作時に、上記発電手段と上記負荷手段
とを切り離すかあるいは上記負荷手段が低負荷状態とな
るように、上記スイッチ手段を制御する手段を有すると
良く、上記発電電圧計測手段の計測動作時にも、上記発
電手段と上記負荷手段とを切り離すかあるいは上記負荷
手段が低負荷状態となるように、上記スイッチ手段を制
御する手段を有すると良い。
【0018】上記負荷手段が、上記発電手段による電力
供給を不要とするときは、該発電手段の一対の発電端子
間を短絡するように上記スイッチ手段を制御する手段を
有するようにしてもよい。
【0019】さらに、上記制御手段が動作停止状態にあ
るときおよび該動作停止状態から上記発電手段が発電を
開始するときには、上記発電手段の発電電圧を上記負荷
手段を介さずに該制御手段に印加する初期化手段を有す
るとよい。
【0020】また、上記スイッチ手段の一対の出力端子
間に、上記負荷手段への給電方向と逆方向の電圧成分を
短絡する短絡手段を備えることもできる。
【0021】上記制御手段が、上記スイッチ手段の出力
電圧が所定の値を下回っているときに、該スイッチ手段
が上記発電手段の発電電圧の極性を反転して上記負荷手
段に印加するように、上記発電手段の一対の発電端子と
上記スイッチ手段の一対の出力端子との接続関係を制御
する手段であっても良い。
【0022】さらに、上記制御手段が、上記スイッチ出
力計測手段の計測動作時には、上記発電手段の一対の発
電端子の一方を該スイッチ出力計測手段の接地電位と等
しくし、他方の発電端子を該スイッチ出力計測手段の入
力端子に接続するように、上記スイッチ手段を制御する
手段を有するようにすると良い。
【0023】またさらに、上記制御手段が、上記スイッ
チ出力計測手段の計測結果により、該スイッチ出力計測
手段の計測動作の周期を変えるように制御する手段を有
すると良い。
【0024】また、上記制御手段が、発電電圧計測手段
によって計測された発電手段の発電電圧が所定の値以上
のときと、該所定の値を下回るときとで、発電手段の一
対の発電端子とスイッチ手段の一対の出力端子との接続
関係を逆転するように、上記スイッチ手段を制御する手
段であってもよい。
【0025】そして、上記制御手段が、発電電圧計測手
段の計測動作時には、上記発電手段の一対の発電端子の
一方を該発電電圧計測手段の接地電位と等しくし、他方
の発電端子の電圧を該発電電圧計測手段が計測するよう
に、上記スイッチ手段を制御する手段を有するようにす
ることもできる。
【0026】さらに、上記制御手段が、上記スイッチ出
力計測手段によって計測された上記スイッチ手段の出力
電圧が所定の値を下回っているときに、上記発電手段と
上記負荷手段とを切り離すように上記スイッチ手段を制
御する手段を有するのが望ましい。
【0027】以上のような構成により、例えば熱電発電
装置のように、外部エネルギの状況によって発電電圧の
極性が順方向あるいは逆方向へ変化するような発電手段
を備えた発電システムであっても、発電電圧の変化を計
測して、その計測結果に応じて、発電手段の一対の発電
端子とスイッチ手段の一対の出力端子との接続関係を制
御することによって、発電電圧の極性に係わりなく、ス
イッチ手段の出力端子には常にを負荷手段の要求に適し
た極性の電圧が出力されるよにする。したがって、発電
手段による発電電力を常に効率良く、負荷手段によって
利用することが可能になる。
【0028】このため、この発明によれば、従来は効率
良く利用することができなかった逆極性の発電電圧をも
利用できることになり、両方向の発電電圧を高効率で利
用できる発電システムを実現することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明の発電システムを
実施するための最適な形態である電子時計について図面
を用いて説明する。 [第1の実施形態:図1から図3]図1は、この発明に
よる発電システムの第1の実施形態である電子時計の構
成を示すブロック回路図である。図2はその制御手段の
具体的な回路例を示す回路図、図3はその電子時計の要
部の電圧および信号の波形を示すタイミング図である。
【0030】まず、図1を用いてこの電子時計のシステ
ム構成について説明する。この図1に示す電子時計は、
図7に示した従来例と同じように、発電手段が発電する
電圧による電力で駆動される電子時計である。
【0031】この電子時計は、発電手段10にスイッチ
手段3を介して負荷手段2を接続するとともに、そのス
イッチ手段3および負荷手段2を制御する制御手段5を
接続している。さらに、発電手段10の一方の発電端子
g1に発電電圧計測手段8とダイオード11のカソード
を接続し、そのダイオード11のアノードを制御手段5
の負極端子に接続し、スイッチ手段3の一方の出力端子
e1にスイッチ出力計測手段4を接続している。
【0032】発電手段10は、図示はしないが、外部に
存在する熱エネルギを電気エネルギに変換する発電素子
として多数の熱電対を直列に接続して構成された熱電発
電装置であり、その温接点側と冷接点側の間に温度差が
与えられることにより発電を行う。例えば、温接点側と
冷接点側との間の温度差が1℃のときに、一対の発電端
子g1,g2間に約0.8Vの発電電圧が発生するもの
を想定している。
【0033】そして、発電手段10は電子時計である腕
時計の内部に、温接点側が裏蓋に接触し、冷接点側が裏
蓋から断熱されたケースの内面に接触するように配置さ
れている。その電子時計が使用者の腕に装着されて携帯
されるときに、腕に密着する裏蓋側と外気に触れるケー
ス側との温度差によって、発電手段10の両接点間に温
度差が発生し、その温度差の熱エネルギによって発電す
る構造になっている。
【0034】このような電子時計では、通常は腕に密着
する裏蓋側は体温で温められる裏蓋側の方が外気で冷さ
れるケース側よりも温度が高く、発電手段10はその温
度差の方向に応じた極性の発電電圧を発生する。しか
し、先に説明したように、電子時計を取り巻く環境によ
っては温接点側と冷接点側の温度が入れ替わって、温接
点側が冷されて冷接点側が温められることがある。その
ように温度差の方向が逆転すると、発電手段10を構成
する熱電対の特性上、当然ながら逆方向の極性の発電電
圧が発生する。
【0035】そこで、便宜上、電子時計が通常使用され
る状態で、発電手段が発生する電圧の方向を順方向とし
て、そのときに温まる側を温接点、冷える側を冷接点と
称する。さらに、そのときに高い電位が現れる端子を正
極端子とし、低い電位が現れる端子を負極端子とする。
そして、図1に示す発電手段10は、発電端子g1が負
極端子、発電端子g2が正極端子であり、通常は正極端
子g2がアースライン6に接続され、負荷手段2および
制御手段5には負電圧を印加するようになっている。
【0036】スイッチ手段3は、発電手段10の一対の
発電端子g1,g2に常時接続される一対の入力端子i
1,i2と、発電端子g1,g2にそれぞれ選択的に接
続可能な一対の出力端子e1,e2を有し、その出力端
子e1,e2の出力電圧を負荷手段2に印加し、その電
力で負荷手段2が動作する。
【0037】さらに、このスイッチ手段3の入力端子i
1,i2と出力端子e1,e2の間に、スイッチング素
子であるMOS電界効果トランジスタ(FET)からな
る4個のスイッチ31〜34が接続されている。すなわ
ち、入力端子i2と出力端子e2の間に第1のスイッチ
31が、入力端子i1と出力端子e2の間に第2のスイ
ッチ32が、入力端子i1と出力端子e1との間に第3
のスイッチ33が、入力端子i2と出力端子e1の間に
第4のスイッチ34がそれぞれ接続されている。このス
イッチ手段3の動作については後述する。
【0038】負荷手段2は、時計機能を有する計時手段
21と、リチウムイオン等の2次電池からなる蓄電手段
22および昇圧手段23と、それぞれスイッチング素子
であるFETからなる放電スイッチ24、第1の分配ス
イッチ25および第2の分配スイッチ26とから構成さ
れている。
【0039】計時手段21は、図示はしないが、一般的
な電子時計と同様に、水晶発振器の発振周波数を少なく
とも周期が2秒となる周波数まで分周し、さらにその分
周信号を後述のステッピングモータの駆動に必要な波形
の駆動信号に変形する計時回路と、この計時回路からの
駆動信号により回転駆動されるステッピングモータ、お
よびそのステッピングモータの回転を輪列で減速伝達
し、時刻表示用の指針を回転駆動する時刻表示系とから
構成されている。
【0040】上記の時刻表示系はアナログ表示方式の電
子時計の場合であるが、デジタル表示方式の電子時計の
場合には、計時回路にステッピングモータの駆動に必要
な波形の駆動信号を形成する回路に代えて、上記分周信
号をデコードして時刻の数値表示信号を形成する回路を
設け、時刻表示系は、その数値表示信号によって時刻を
デジタル表示する液晶表示器とその駆動回路によって構
成される。この計時手段21は、計測クロックS1、昇
圧クロックS2、および分配クロックS3を発生してお
り、発生する各クロック信号をともに後述する制御手段
5へ入力させる。
【0041】計測クロックS1はロウレベルとなる時間
が8ミリ秒(m sec)で周期が2秒(sec)の波形である。
昇圧クロックS2は、周波数が4KHzの矩形波であ
り、分配クロックS3は周波数が8Hzの矩形波であ
る。なお、これらの計測クロックS1、昇圧クロックS
2および分配クロックS3の波形生成は、水晶発振器の
発振信号を分周した信号の簡単な波形合成で可能である
ため、その生成回路についての詳しい説明は省略する。
【0042】昇圧手段23は、2個のコンデンサの接続
状態を並列と直列に切り替えて、入力電圧を2倍に昇圧
する昇圧回路とする。2個のコンデンサを並列に接続し
て入力電圧で充電し、その後直列に接続して2個のコン
デンサの充電電圧を加算した電圧を出力する。この昇圧
手段23は、後述の制御手段5によって昇圧クロックS
2が加工された昇圧信号S20で、上記2個のコンデン
サの接続状態を切り替えるスイッチング素子のオン/オ
フが制御されて昇圧動作を行うように構成されている。
なお、昇圧手段23の構成についての詳しい説明は省略
する。
【0043】そして、昇圧手段23の負の入力端子はス
イッチ手段3の出力端子e1に接続しており、昇圧手段
23の負の出力端子には第2の分配スイッチ26を介し
て蓄電手段22の負極端子が接続され、第1の分配スイ
ッチ25を介して計時手段21の負極端子が接続されて
いる。なお、この昇圧手段23、蓄電手段22、および
計時手段21の各正極端子は、いずれもアースライン6
に接続して接地されている。
【0044】放電スイッチ24、第1の分配スイッチ2
5および第2の分配スイッチ26は、いずれもNチャン
ネルFETからなり、計時手段21、蓄電手段22およ
び昇圧手段23のそれぞれの間の充放電を行うために接
続したものである。すなわち、放電スイッチ24は、計
時手段21の負極端子と蓄電手段22の負極端子との間
に接続され、第1の分配スイッチ25は、計時手段21
の負極端子と昇圧手段23の負の出力端子との間に接続
され、第2の分配スイッチ26は、蓄電手段22の負極
端子と昇圧手段23の負の出力端子との間に接続されて
いる。
【0045】放電スイッチ24は、発電手段10が発電
を行っていないときにオンにされ、蓄電手段22に蓄え
られた電力により計時手段21を駆動可能にする。ま
た、第1の分配スイッチ25と第2の分配スイッチ26
は、発電手段10が発電を行っているときに昇圧手段2
3の昇圧動作に同期してそのいずれかがオンにされるこ
とにより、昇圧手段23の昇圧出力を計時手段21ある
いは蓄電手段22のいずれかに印加する。
【0046】そして、放電スイッチ24と第1の分配ス
イッチ25および第2の分配スイッチ26のオン/オフ
制御は、制御手段5によってそれぞれ放電信号S24、
第1の分配信号S25、および第2の分配信号S26
を、各スイッチ24,25,26のゲート端子に印加す
ることによって行なわれる。
【0047】制御手段5は、計時手段21と並列に接続
され、計時手段21が動作していれば動作可能になって
いる。この制御手段5は、計時手段21からの計測クロ
ックS1、昇圧クロックS2および分配クロックS3を
入力するとともに、スイッチ出力計測手段4と発電電圧
計測手段8から、それぞれスイッチ出力計測信号S4お
よび発電電圧計測信号S5を入力している。
【0048】そして、この制御手段5は出力として、第
1のスイッチ信号S31、第2のスイッチ信号S32、
第3のスイッチ信号S33、および第4のスイッチ信号
S34をスイッチ手段3に出力し、さらに放電信号S2
4、第1の分配信号S25、および第2の分配信号S2
6を負荷手段2に出力している。なお、この制御手段5
の構成および作用についての詳しい説明は後述する。
【0049】スイッチ出力計測手段4は、電源の正極端
子と負極端子が制御手段5の正極端子(接地)と負極端
子に接続している(図1における符号Aは互いに接続さ
れることを示している)。そして、入力電圧の電位が−
0.6V以上でなければ、ハイレベルの信号を出力し、
−0.6以上(正電位も含む)であればロウレベルの信
号を出力する比較アンプ回路である。このスイッチ出力
計測手段4は、スイッチ手段3の出力端子e1の電圧を
入力し、出力信号であるスイッチ出力計測信号S4を制
御手段5に入力させる。
【0050】発電電圧計測手段8も、電源の正極端子と
負極端子が制御手段5の正極端子(接地)と負極端子に
接続している。そして、入力電圧の電位が−0.2V以
上でなければハイレベルの信号を出力し、−0.2V以
上(正電位も含む)であればロウレベルの信号を出力す
る比較アンプ回路である。この発電電圧計測手段8は、
発電手段10の発電端子g1の電圧を入力し、出力信号
である発電電圧計測信号S5を制御手段5に入力させ
る。
【0051】制御手段5は、これらの発電電圧計測手段
8の計測結果である発電電圧計測信号S5と、スイッチ
出力計測手段4の計測結果であるスイッチ出力計測信号
S4とに応じて、第1から第4のスイッチ信号S31か
らS34を、スイッチ手段3の各第1から第4のスイッ
チ31から34の各ゲートに選択的に出力し、そのオン
/オフ状態を制御する。
【0052】それによって、発電手段10の発電端子g
1,g2とスイッチ手段3の出力端子e1,e2との間
の接続関係を制御する。スイッチ手段3の第1,第2の
スイッチ31,32はPチャンネルFETであり、第
3,第4のスイッチ33,34はNチャンネルFETで
ある。
【0053】なお、上述したスイッチ手段3、負荷手段
2の計時手段21の計時回路や昇圧手段のコンデンサ以
外の部分、制御手段5、ダイオード11、スイッチ出力
計測手段4、および発電電圧計測手段8の各回路群は一
般的な電子時計と同様に、すべて同一の集積回路に設け
ることができる。
【0054】次に、図2を用いて、前述した制御手段5
の具体的な回路例およびその動作について詳細に説明す
る。
【0055】図2に示す制御手段5は、第1のフリップ
フロップ回路51および第2のフリップフロップ回路5
2と、第1のインバータ53および第2のインバータ5
6と、第1のアンドゲート54および第2のアンドゲー
ト55と、発振停止検出回路57と、第1のノアゲート
58および第2のノアゲート59と、マルチバイブレー
タ60と、充放電制御回路70と、過充電検出回路90
とによって構成されている。
【0056】第1のフリップフロップ回路51は、入力
クロックの立ち上がり時にデータ入力の値を保持して出
力するデータタイプのフリップフロップ回路である。そ
して、この第1のフリップフロップ51は、入力クロッ
クとして計測クロックS1が入力され、データ入力とし
て発電電圧計測手段8の出力信号である発電電圧計測信
号S5が入力される。そして、出力信号S7を出力す
る。
【0057】第2のフリップフロップ回路52は、入力
クロックの立ち上がり時にデータ入力の値を保持して出
力する、セット端子付きのデータタイプのフリップフロ
ップである。そして、この第2のフリップフロップ回路
52には、データ入力としてスイッチ出力計測手段4の
出力であるスイッチ出力計測信号S4が入力され、入力
クロックとしてマルチバイブレータ60の出力信号S1
Tが入力される。またセット端子はアクティブロウであ
り、計時手段21からの計測クロックS1が入力され
る。そして、出力信号S6を出力する。
【0058】第1のインバータ53は、第1のフリップ
フロップ回路51の出力信号S7を入力して、その反転
信号を出力する。第1のアンドゲート54は、3入力の
アンドゲートであって、第1のインバータ53の出力信
号(フリップフロップ回路51の出力信号S7の反転信
号)と、計測クロックS1および第2のフリップフロッ
プ回路52の出力信号S6を入力し、それらの論理積と
って第4のスイッチ信号S34として出力する。
【0059】同様に、第2のアンドゲート55も3入力
のアンドゲートであって、第1のフリップフロップ回路
51の出力信号S7と、計測クロックS1および第2の
フリップフロップ回路52の出力信号S6を入力し、そ
れらの論理積をとって第3のスイッチ信号S33として
出力する。第2のインバータ56は、計測クロックS1
を入力して、その反転信号を出力する。
【0060】発振停止検出回路57は、入力信号として
昇圧クロックS2を入力して、昇圧クロックS2の周波
数に応じて動作する。すなわち、この発振停止検出回路
57は、入力信号が振動していない状態ではハイレベル
の信号を出力し、ひとたび入力信号が一定の周波数以上
で振動を始めればロウレベルの信号を出力する。なおこ
の発振停止検出回路の構成は一般的であるため、詳細な
説明は省略する。
【0061】第1のノアゲート58は、2入力のノアゲ
ートであって、第4のスイッチ信号S34と後述する過
充電検出信号S8を入力し、それらの論理和の反転信号
を第2のスイッチ信号S32として出力する。
【0062】また、第2のノアゲート59は、4入力の
ノアゲートであって、発振停止検出回路57の出力信
号、過充電検出信号S8、第3のスイッチ信号S33、
および計測クロックS1の反転信号を入力し、それらの
論理和の反転信号を第1のスイッチ信号S31として出
力する。
【0063】特に、この第2のノアゲート59と発振停
止検出回路57は、他の論理回路部分と異なり、制御手
段5に電源を投入した直後から所定の信号を出力するこ
とができるものを使用する。
【0064】マルチバイブレータ60は、入力波形がロ
ウレベルに立ち下がったときから一定時間経過すれば、
入力波形の状態によらずハイレベルを出力するタイマ回
路であり、ここではロウレベルを維持する時間は16ミ
リ秒(m sec)に設定してあるものとする。このマルチバ
イブレータ60は、計測クロックS1を入力し、出力信
号S1Tを出力する。
【0065】なお、この実施形態で使用するフリップフ
ロップ回路は単純化のため、すべて電源投入時に保持デ
ータがセットされるように構成されているものとする。
過充電検出手段90は、−2.0Vより低い電圧が入力
されるとハイレベルを出力する比較アンプ回路であり、
入力端子が蓄電手段22の負極に接続され、過充電検出
信号S8を出力する。
【0066】なお、この発振停止検出回路57と第2の
ノアゲート59とともに、図1に示したダイオード11
と第1のスイッチ31とが初期化手段に相当しており、
この実施の形態の初期起動動作を実現する構成要素とな
っている。
【0067】充放電制御回路70は、第3のアンドゲー
ト74と、第3のインバータ75と、第4のインバータ
76と、第5のインバータ77および第4のアンドゲー
ト78と、第5のアンドゲート79とから構成されてい
る。
【0068】第3のアンドゲート74は3入力のアンド
ゲートであって、第2のフリップフロップ回路52の出
力信号S6と、昇圧クロックS2およびマルチバイブレ
ータ60の出力信号S1Tの論理積をとって、昇圧信号
S20として出力する。
【0069】第3のインバータ75は、第2のフリップ
フロップ回路52の出力信号S6を入力して反転し、放
電信号S24として出力する。第4のインバータ76
は、昇圧クロックS2を入力し、その反転信号を出力す
る。第5のインバータ77は、分配クロックS3を入力
し、その反転信号を出力する。
【0070】第4のアンドゲート78は4入力のアンド
ゲートであって、昇圧クロックS2の反転信号と、第2
のフリップフロップ回路52の出力信号S6と、マルチ
バイブレータ60の出力信号S1Tと、分配クロックS
3とを入力し、それらの論理積をとって、第1の分配信
号S25として出力する。
【0071】第5のアンドゲート79も4入力のアンド
ゲートであって、昇圧クロックS2の反転信号と、第2
のフリップフロップ回路52の出力信号S6と、マルチ
バイブレータ60の出力信号S1Tと、第5のインバー
タ77の出力である分配クロックS3の反転信号とを入
力し、それらの論理積をとって、第2の分配信号S26
として出力する。この充放電制御回路70は、後述する
この発明の第2の実施形態においても同様に使用する。
【0072】次に、上述した電子時計による発電システ
ムとしての動作について、図3も参照しながら説明す
る。図3は、発電手段10の発電電圧V10を初めとし
て、この電子時計における要部の電圧および信号の波形
を示すタイミング図である。発電電圧V10は、発電手
段10の発電端子g1,g2の間に発生する電位差の電
圧波形を示し、説明を分かりやすくするため、負荷電流
による電圧降下がない状態での開放電圧を示している。
【0073】以下の説明では、蓄電手段22に蓄電され
た電力がほとんどないため、その端子電圧が0.6V程
度となっており、負荷手段2を構成する計時手段21と
制御手段は、動作停止状態にあるものとする。そして、
この電子時計は、この動作停止状態から発電手段10が
順方向に1.0V以上発電すると始動することができる
ように構成されている。そこで、まずその始動動作から
説明する。
【0074】上記停止状態から発電手段10が順方向
(発電端子g1側が負極性)の発電を開始すると、制御
回路5には負荷手段2を介さずにダイオード11を通し
て、その発電電圧が印加される。
【0075】このとき、図2に示した制御手段5の発振
停止検出回路57は、入力信号が振動していないために
ハイレベルの信号を出力する。したがって、第2のノア
ゲート59は強制的にロウレベルの信号を出力する。こ
れによって、第1のスイッチ信号S31がロウレベルと
なり、図1におけるスイッチ手段3の第1のスイッチ3
1は、計時手段21の停止時であってもアナログ的にオ
ン状態になりやすいようになっている。
【0076】したがって、発電手段10が順方向に発電
を始めて約1.0Vの発電電圧が発生すると、ダイオー
ド11がオン状態となり、かつ第1のスイッチ31もす
ぐにオン状態になる。そうするとその結果、発電手段1
0の発電電圧が制御手段5および計時手段21に印加さ
れることによって、電力が投入され所定の動作を開始す
ることになる。
【0077】計時手段21は動作開始に伴って、計測ク
ロックS1、昇圧クロックS2および分配クロックS3
の出力を開始しつつ、電子時計としての計時動作を開始
する。また、昇圧クロックS2を入力する発振停止検出
回路57も、発振開始によりロウレベルの信号を出力す
るようになる。なお、ひとたび制御手段5が動作を開始
すれば、発振停止検出回路57は、その後の制御手段5
の動作に影響を及ぼさない。
【0078】一方、図2における第1のフリップフロッ
プ回路51の出力信号S7および第2のフリップフロッ
プ回路52の出力信号S6は、制御手段5が始動した直
後はハイレベルに初期化される。
【0079】よって、計測クロックS1がハイレベルと
なっている間は、図1におけるスイッチ手段3の第1の
スイッチ31および第3のスイッチ33がオン状態とな
り、第2のスイッチ32と第4のスイッチ34はオフ状
態となる。したがって、スイッチ手段3は、発電手段1
0の発電端子g1,g2を、それぞれスイッチ手段3の
出力端子e1,e2に順方向に接続し、入力される発電
電圧をそのまま出力することとなる。
【0080】また、計測クロックS1が立ち下がるまで
はマルチバイブレータ60の出力信号S1Tもハイレベ
ルであるので、図2において、この出力信号S1Tと第
2のフリップフロップ回路52のハイレベルの出力信号
S6とを入力する第3のアンドゲート74は、昇圧クロ
ックS2を昇圧信号S20としてそのまま昇圧手段23
へ出力する。それにより昇圧手段23が昇圧動作を行
う。
【0081】このとき、スイッチ手段3は、発電手段1
0の発電電圧をそのまま出力しているので、昇圧手段2
3は発電手段10が順方向に発電している発電電圧を少
ない損失で昇圧することが可能である。
【0082】さらに、分配クロックS3がハイレベルと
なっている間は、第1の分配信号S25は昇圧クロック
S2の反転信号を出力し、反対に分配クロックS3がロ
ウレベルとなっている間は、分配クロックS3の反転信
号を入力する第2の分配信号S26が、昇圧クロックS
2の反転信号を出力する。
【0083】これにより、図1における負荷手段2の第
1の分配スイッチ25と第2の分配スイッチ26が交互
にオンとオフになり、昇圧手段23からの昇圧出力が計
時手段21側と蓄電手段22側とに交互に印加され、充
電と計時動作が並行して行われる。
【0084】一方、図2における第2のフリップフロッ
プ回路52の出力信号S6がハイレベルの間は、第3の
インバータ75により反転された放電信号S24はロウ
レベルになる。したがって、図1の負荷手段2における
放電スイッチ24はオフ状態で、蓄電手段22と計時手
段21とが切り離された状態になる。なお、上記動作と
は直接の関係はないが、蓄電手段22は蓄電電圧が0.
6V程度であるため、過充電検出手段90は過充電検出
信号S8をロウレベルになっている。
【0085】ここで、この電子時計の制御手段5が、発
電電圧計測手段8やスイッチ出力計測手段4の計測結果
を処理する場合の動作について説明する。この動作は計
時手段21からの計測クロックS1がロウレベルになる
と行われる。
【0086】計測クロックS1が立ち下がると、図2に
示した制御手段5の第2のフリップフロップ回路52は
保持データがセットされ、その出力信号S6がハイレベ
ルになるが、マルチバイブレータ60からは、一定時間
ロウレベルの出力信号S1Tが出力される。このため、
その一定時間は昇圧信号S20がロウレベルになり、昇
圧手段23の昇圧動作は停止する。
【0087】それによって、発電手段10が負荷手段2
から切り離された開放状態と同様な状態となり、発電手
段10の発電端子g1,g2間には、無負荷状態の正し
い発電電圧が得られる。また、放電信号S24もロウレ
ベルを継続する。同様に、第1の分配信号S25と第2
の分配信号S26もロウレベルとなり、負荷手段2に含
まれる3個のスイッチ24,25,26はすべてオフ状
態となる。
【0088】さらに、スイッチ手段3の第2のスイッチ
32と第3のスイッチ33と第4のスイッチ34はオフ
状態となる。ただし、第1のスイッチ31だけはオン状
態を継続するため、発電手段10の発電端子g1,g2
のうち正極側の発電端子g2がアースライン6に接続さ
れ、その発電端子g2の電位が発電電圧計測手段8の接
地電位と等しくなる。これにより、以下に説明する発電
電圧計測手段8による計測動作が正しく行われ、発電手
段10の負極側の発電端子g1の電圧が計測される。
【0089】さて、発電手段10が順方向に1.0V以
上の電圧を発生している状態では、その負極側の発電端
子g1の接地電位に対する電圧である発電電圧計測手段
8の入力電圧は、−1.0Vより低い電圧になってい
る。このため、発電電圧計測手段8は、入力電圧を内部
のしきい値である−0.2Vと比較し、入力電圧の方が
低いため、発電電圧計測信号S5としてハイレベルの信
号を出力する。
【0090】その後、計測クロックS1がハイレベルに
立ち上がるが、この立上りのエッジで、第1のフリップ
フロップ回路51はハイレベルの発電電圧計測信号S5
を取り込むので、その出力信号S7は再びハイレベルと
なる。
【0091】このときも、発電手段10は順方向に1.
0V以上の電圧を発生しており、さらに、計測クロック
S1がハイレベルになると、図1におけるスイッチ手段
3の第1のスイッチ31および第3のスイッチ33がオ
ン状態となり、第2のスイッチ32と第4のスイッチ3
4はオフ状態になる。
【0092】そのため、発電手段10の正極側の発電端
子g2がアースライン6に接続されたままで、スイッチ
出力計測手段4の接地電位と等しくなるとともに、負極
側の発電端子g1がスイッチ手段3の出力端子e1に接
続され、スイッチ出力計測手段4には発電手段10の発
電電圧が順方向に正しく入力される。よって、スイッチ
出力計測手段4の接地電位に対する入力電圧は−1.0
Vより低い電圧となるため、スイッチ出力計測手段4は
入力電圧と内部のしきい値である−0.6Vとを比較
し、入力電圧の方が低いためスイッチ出力計測信号S4
としてハイレベルの信号を出力する。
【0093】計測クロックS1が立ち上がった後8ミリ
秒(m sec)が経過すると、図2におけるマルチバイブレ
ータ60の出力信号S1Tが立ち上がる。その立上りエ
ッジで、第2のフリップフロップ回路52がハイレベル
のスイッチ出力計測信号S4を取り込み、その出力信号
S6を再びハイレベルにする。
【0094】このように、第2のフリップフロップ回路
52の出力信号S6と第1のフリップフロップ回路51
の出力信号S7がともにハイレベルであれば、制御手段
5はスイッチ信号S31からS34によって、スイッチ
手段3の第1のスイッチ31および第3のスイッチ33
をオン状態にし、第2のスイッチ32と第4のスイッチ
34をオフ状態にし続ける。したがって、スイッチ手段
3は発電手段10の発電電圧をそのまま出力する状態を
継続する。
【0095】さらに、マルチバイブレータ60の出力信
号S1Tがハイレベルとなると、昇圧信号S20と、第
1の分配信号S25および第2の分配信号S26がアク
ティブになり、昇圧手段23が動作を開始し、スイッチ
手段3の出力端子e1,e2から印加される発電電圧を
昇圧して、蓄電手段22への充電および計時手段21へ
の電力供給を行う。
【0096】次に、発電手段10の発電電圧V10が
1.0V程度から低下して、順方向で0.4V付近とな
った場合について説明する。
【0097】前述の状態から引き続いて、計測クロック
S1が再び立ち下がると、第1のフリップフロップ回路
51および第2のフリップフロップ回路52が信号の取
り込み準備をする。すなわち、制御手段5からの各信号
により昇圧手段23が昇圧動作を停止し、負荷手段2中
の3個のスイッチ24,25,26がすべてオフ状態に
なる。また、スイッチ手段3では第1のスイッチ31だ
けがオン状態を継続するようになる。
【0098】そして、発電電圧計測手段8には、接地電
位に対する発電手段10の負極側の発電端子g1の電圧
−0.4Vが入力される。したがって、その入力電圧は
内部のしきい値である−0.2Vより低いため、発電電
圧計測手段8はこのときも発電電圧計測信号S5として
ハイレベルの信号を出力する。
【0099】そして、その8ミリ秒(m sec)後に計測ク
ロックS1が立ち上がると、第1のフリップフロップ回
路51がそのタイミングでハイレベルの発電電圧計測信
号S5を取り込むので、その出力信号S7はハイレベル
に維持される。それによって、第1のスイッチ信号S3
1はローレベル、第3のスイッチ信号S33はハイレベ
ルになるため、スイッチ手段3における第1のスイッチ
31と第3のスイッチ33が再びオン状態になり、発電
手段10の発電電圧を負荷手段2に対してそのまま(順
方向に)印加する。
【0100】このとき、スイッチ出力計測手段4には発
電手段10の発電電圧が順方向に正しく印加されるが、
その印加電圧は−0.4Vである。したがって、内部の
しきい値である−0.6Vより高いため、スイッチ出力
計測手段4はローレベルのスイッチ出力計測信号S4を
出力する。
【0101】さらにその8ミリ秒後に、マルチバイブレ
ータ60の出力信号S1Tが立ち上がると、このローレ
ベルのスイッチ出力計測信号S4を第2のフリップフロ
ップ52が取り込むため、その出力信号S6がロウレベ
ルに変化する。
【0102】第2のフリップフロップ回路52の出力信
号S6がロウレベルとなると、第1のスイッチ信号S3
1と第2のスイッチ信号S32はハイレベルになり、第
3のスイッチ信号S33と第4のスイッチ信号S34は
ロウレベルになる。したがって、スイッチ手段3内の4
個のスイッチ31〜34はすべてオフ状態になる。
【0103】さらに、昇圧信号S20と第1の分配信号
S25と第2の分配信号S26もロウレベルになるか
ら、昇圧手段23は昇圧動作を停止した状態になる。こ
れにより、負荷手段2内の第1の分配スイッチ25およ
び第2の分配スイッチ26はいずれもオフ状態となる。
ただし、放電信号S24は第2のフリップフロップ回路
52の出力信号S6を反転した信号であるからハイレベ
ルになるので、放電スイッチ24はオン状態になる。こ
うして、蓄電手段22に蓄えた電力によって、計時手段
21と制御手段5を継続して動作させることが可能にな
る。
【0104】次に、この電子時計の環境が変化して、発
電手段10の発電電圧が順方向の0.4V程度から逆方
向の0.4V付近になった場合について説明する。
【0105】この状態において、計測クロックS1が再
び立ち下がると、第1のフリップフロップ回路51およ
び第2のフリップフロップ回路52が信号の取り込み準
備をする。すなわち、制御手段からの各信号によって昇
圧手段23が昇圧動作を停止し、負荷手段2に設けられ
た3個のスイッチ24,25,26はすべてオフ状態と
なる。
【0106】また、スイッチ手段3においては、第1の
スイッチ31だけがオン状態を継続するので、発電手段
10の負極側の発電端子g1の接地電位に対する電圧で
ある+0.4Vが発電電圧計測手段8に入力される。こ
の入力電圧は発電電圧計測手段8の内部のしきい値であ
る−0.2Vより高いため、発電電圧計測手段8は発電
電圧計測信号S5としてローレベルの信号を出力する。
なお。発電電圧計測手段8は、入力電圧が接地電位より
高いときは接地電位として検知する。
【0107】その8ミリ秒後に計測クロックS1が立ち
上がるが、そのタイミングで第1のフリップフロップ回
路51がローレベルの発電電圧計測信号S5を取り込
み、その出力信号S7をロウレベルにする。これによ
り、第1のスイッチ信号S31と第4のスイッチ信号S
34がハイレベル、第2のスイッチ信号S32と第3の
スイッチ信号S33がローレベルになり、スイッチ手段
3において、第2のスイッチ32と第4のスイッチ34
がオン状態となり、第1のスイッチ31と第3のスイッ
チ33はオフ状態になる。
【0108】したがって、制御手段5によって、発電手
段10の一対の発電端子g1,g2とスイッチ手段3の
一対の出力端子e1,e2との接続関係が逆転するよう
に、すなわち発電端子g1と出力端子e2が、発電端子
g2と出力端子e1がそれぞれ接続されるようにスイッ
チ手段3が制御される。これによって、スイッチ手段3
は発電手段10の発電電圧をその極性を反転して出力
し、負荷手段2へそれまでと同じ正常な極性の電圧を印
加することになる。
【0109】このとき、スイッチ出力計測手段4には発
電手段10の発電電圧がその正常な極性で印加される。
しかし、その接地電位に対する電圧は−0.4Vである
ので、スイッチ出力計測手段4は、その内部のしきい値
である−0.6Vより高いため、スイッチ出力計測手段
4はローレベルのスイッチ出力計測信号S4を出力す
る。
【0110】さらにその8ミリ秒後に、マルチバイブレ
ータ60の出力信号S1Tが立ち上がると、このロウレ
ベルのスイッチ出力計測信号S4を第2のフリップフロ
ップ回路52が取り込み、その出力信号S6はロウレベ
ルを維持する。
【0111】第2のフリップフロップ回路52の出力信
号S6がロウレベルであると、第1のスイッチ信号S3
1と第2のスイッチ信号S32はハイレベルとなる。ま
た、第3のスイッチ信号S33と第4のスイッチ信号S
34はロウレベルとなり、スイッチ手段3内の4個のス
イッチ31〜34は再びすべてオフ状態になる。
【0112】さらに、昇圧信号S20と第1の分配信号
S25と第2の分配信号S26もロウレベルになるた
め、昇圧手段23は昇圧動作を停止した状態になり、第
1の分配スイッチ25および第2の分配スイッチ26は
オフ状態になる。ただし、放電信号S24は第2のフリ
ップフロップ回路52の出力信号S6を反転した信号を
入力するためハイレベルになり、放電スイッチ24はオ
ン状態になる。したがって、蓄電手段22に蓄えた電力
で計時手段21および制御手段5を継続して動作するこ
とができる状態になる。
【0113】次に、この電子時計を取り巻く環境がさら
に変化して、発電手段10の発電電圧が上記の状態から
逆方向の1.0V付近になった場合について説明する。
【0114】このとき、計測クロックS1が再び立ち下
がり、第1のフリップフロップ回路51と第2のフリッ
プフロップ回路52が信号を取り込む準備をする。すな
わち制御手段5からの各信号により、昇圧手段23が昇
圧動作を停止し、負荷手段2中の3個のスイッチ24,
25,26がすべてオフ状態になる。
【0115】また、スイッチ手段3においては、第1の
スイッチ31だけがオン状態を継続するので、発電電圧
計測手段8には発電手段10の負極側の発電端子g1か
ら接地電位に対して+1.0Vの電圧が入力される。し
たがって、発電電圧計測手段8は、その入力電圧が内部
のしきい値である−0.2Vより高いので、ロウレベル
の発電電圧計測信号S5を出力する。
【0116】その8ミリ秒後に計測クロックS1が立ち
上がると、そのタイミングで第1のフリップフロップ回
路51がロウレベルの発電電圧計測信号S5を取り込
み、その出力信号S7をロウレベルにする。これによ
り、スイッチ手段3においては、第2のスイッチ32と
第4のスイッチ34がオン状態となり、第1のスイッチ
31および第3のスイッチ33はオフ状態となる。これ
により、スイッチ手段3は発電手段10の発電電圧を極
性を反転させて出力し、正常な極性の電圧を負荷手段2
に印加する。
【0117】よって、スイッチ出力計測手段4には、発
電手段10の発電電圧が極性を反転されて入力される
が、その接地電位に対する電圧は−1.0Vになってい
るのでその入力電圧が内部のしきい値−0.6Vより低
いため、ハイレベルのスイッチ出力計測信号S4を出力
する。
【0118】さらにその8ミリ秒後に、マルチバイブレ
ータ60の出力信号S1Tが立ち上がると、このハイレ
ベルのスイッチ出力計測信号S4を第2のフリップフロ
ップ回路52が取り込み、その出力信号S6をハイレベ
ルに維持する。
【0119】第2のフリップフロップ回路52の出力信
号S6がハイレベルであると、第1のスイッチ信号S3
1と第4のスイッチ信号S34はハイレベルとなり、ま
た第2のスイッチ信号S32と第3のスイッチ信号S3
3はロウレベルとなる。その結果、スイッチ手段3で
は、第2のスイッチ32と第4のスイッチ34だけがオ
ン状態になり、スイッチ手段3は前述の逆接続状態を継
続する。
【0120】また、昇圧信号S20と第1の分配信号S
25と第2の分配信号S26がアクティブとなり、昇圧
手段23は昇圧動作を行って、その昇圧した電圧を蓄電
手段22に充電するか又は計時手段21および制御手段
5に印加する。ただし、第2のフリップフロップ回路5
2の出力信号S6を反転した放電信号S24は、ロウレ
ベルになるので、放電スイッチ24はオフ状態になり、
蓄電手段22に蓄電された電力は放出されなくなる。
【0121】次に、蓄電手段22への充電が進んで蓄電
手段22が過充電状態になった場合について説明する。
【0122】上述のようにして、発電手段10の発電電
圧を昇圧して蓄電手段22を充電していくと、やがて蓄
電手段22の端子間電圧が上昇して、2.0Vを越えた
状態になる。この状態では、蓄電手段22の接地電位に
対する負極端子の電圧は−2.0Vより低くなっている
ので、図2に示すように蓄電手段22の負極端子に接続
している過充電検出手段90は、この電圧を入力してロ
ウレベルであった過充電検出信号S8をハイレベルにす
る。
【0123】そして、過充電検出信号S8がハイレベル
となると、これを入力する第1のノアゲート58と第2
のノアゲート59は、他の入力信号に関係なくロウレベ
ルの信号を出力する。すなわち、第1のスイッチ信号S
31と第2のスイッチ信号S32がロウレベルになるた
め、スイッチ手段3における第1のスイッチ31と第2
のスイッチ32が共にオン状態になる。したがって、こ
の第1のスイッチ31と第2のスイッチ32により、発
電手段10の一対の発電端子g1,g2間が短絡され
る。
【0124】その後に、第2のフリップフロップ52が
スイッチ出力計測信号S4を取り込む際には、スイッチ
出力計測手段4の入力電圧がほぼ0Vになっているの
で、スイッチ出力計測信号S4はロウレベルとなり、当
然ながら第2のフリップフロップ回路52がこれを取り
込めば、その出力信号S6はロウレベルになる。
【0125】このため、昇圧信号S20は、ロウレベル
となって昇圧手段23の昇圧動作も停止する。したがっ
て、蓄電手段22への充電も停止するため、蓄電手段2
2の過充電を防止することができる。
【0126】さて、これまでの動作説明より明らかであ
るが、この電子時計では、発電手段10からひとたび充
分な発電電圧が得られれば、全体の動作が停止した状態
からでも正しく負荷手段2を始動させることができる。
また、発電電圧が順方向であるときは、スイッチ手段3
を順方向の接続状態にし、発電電圧が逆方向であると
き、又は順方向に微小であるときは、発電手段10の発
電電極g1,g2とスイッチ手段3の出力端子e1,e
2の接続関係を切り換えるように制御手段5が各スイッ
チ31〜34を制御する。
【0127】そして、発電手段10の発電電圧を、スイ
ッチ手段3によって常に所定の極性にして、その電圧が
負荷手段2で利用可能なレベルにあるときだけ昇圧手段
23を動作させ、発電電力を負荷手段2の駆動に利用で
きるようにしている。
【0128】[第2の実施の形態:図4から図6]次
に、この発明による発電システムの第2の実施形態につ
いて図4乃至図6によって説明する。図4は、この発明
による発電システムの第2の実施形態である電子時計の
構成を示すブロック回路図である。図5はその制御手段
の具体的な回路構成を示す回路図、図6はその電子時計
の動作を説明するための要部の電圧および信号の波形を
示すタイミング図である。
【0129】まず、図4を用いてこの実施形態の電子時
計のシステム構成について説明する。この電子時計は、
前述した第1の実施形態の電子時計とほとんど同じ構成
を有しているが、スイッチ手段13および制御手段15
の構成が第1の実施形態のスイッチ手段3および制御手
段5と異なっており、第1の実施形態における発電電圧
計測手段8を省略している。
【0130】なお、負荷手段2の計時手段21も、その
出力信号として第1の実施形態と同様な計測クロックS
1(周期が若干異なる),昇圧クロッS2,および分配
クロックS3に加えて、計測禁止クロックS9を出力す
る点で第1の実施形態の計時手段21と若干相違する
が、負荷手段と計時手段には説明の便宜上第1図と同じ
符号を付している。以下での説明ではこれらの相違点を
中心に説明し、第1の実施形態と同じ部分についてはそ
の説明を省略ないし簡略化する。
【0131】図4に示すスイッチ手段13は、図1に示
したスイッチ手段3と同様に、一対の出力端子e1,e
2と発電手段10の一対の発電端子g1,g2にそれぞ
れ接続された一対の入力端子i1,i2との間に、それ
ぞれスイッチング素子であるFETからなる第1から第
4のスイッチ31〜34を接続しているが、さらに、そ
の出力端子e1,e2間にショットキバリアダイオード
による短絡手段35が出力端子e1からe2の方向に順
方向になるように接続されている。
【0132】この短絡手段35は、スイッチ手段13の
出力端子e1,e2間に、負荷手段2への供給方向と逆
方向の電圧(この例では接地電位に対してプラスの電
圧)が出力されたとき、その電圧成分を短絡するために
設けたものである。
【0133】計時手段21は、第1の実施の形態の計時
手段21と若干異なり、計測禁止クロックS9を発生す
るように構成されている。計測禁止クロックS9は、2
秒周期で16ミリ秒(m sec)間ロウレベルとなる波形の
信号であって、計測クロックS1の立ち下がるタイミン
グの8ミリ秒前に立ち下がるような波形の信号である。
そして、この計測禁止クロックS9は、計測クロックS
1,昇圧クロッS2,および分配クロックS3と同様に
制御手段15に入力される。なお、この計測禁止クロッ
クS9の波形を生成する回路についての説明は省略す
る。
【0134】また、この実施形態では、スイッチ出力計
測手段4の計測処理のタイミングが第1の実施形態での
計測処理タイミングと若干異なるため、計測クロックS
1を16Hz(周期62.5ミリ秒)でロウレベルにな
る時間が8ミリ秒となるようにしている。なお、この計
測処理についても後に詳述する。
【0135】また、この第2の実施形態では、第1の実
施形態では設けた発電電圧計測手段8を設けていないた
め、この実施形態における制御手段15は、発電電圧計
測信号S5が入力されない構成になっている。
【0136】次に、その制御手段15の構成を図5によ
って説明する。この制御手段15は、アンドゲート61
および66と、オアゲート62および69と、フリップ
フロップ回路63および67と、ディレイバッファ64
と、インバータ65および68と、充放電制御回路70
とから構成されている。
【0137】アンドゲート61は2入力のアンドゲート
であって、オアゲート62の出力とオアゲート69の出
力とが入力され、出力端子から計測信号S10を出力す
る。オアゲート62は2入力のオアゲートであって、計
時手段21から出力される計測クロックS1と計測禁止
クロックS9とを入力し、その出力をアンドゲート61
の一方の入力にする。オアゲート69も2入力のオアゲ
ートであって、計測クロックS1と、フリップフロップ
回路63の出力信号S4Lとを入力し、その出力をアン
ドゲート61の他方の入力にする。
【0138】フリップフロップ回路63は、入力クロッ
クの立ち上がり時にデータ入力の値を保持して出力する
データタイプのフリップフロップ回路であり、入力クロ
ックとしては、計測信号S10が入力され、データ入力
としてスイッチ出力計測信号S4が入力される。
【0139】なお、この第2の実施形態で使用するフリ
ップフロップ回路についても、説明の単純化のために、
すべて電源投入時に保持データがセットされるような構
成であるものとする。ディレイバッファ64は、フリッ
プフロップ回路63とインバータ65の応答時間の和程
度の伝達遅れを有しており、計測信号S10を遅らせた
(たとえば約50マイクロ秒ほど)信号を、遅延信号S
10Dとして出力する。この遅延信号S10Dはアンド
ゲート66の一方の入力端子と充放電制御回路70に入
力される。
【0140】インバータ65は、フリップフロップ回路
63の出力信号を反転し、それをアンドゲート66の一
方の入力端子に入力させる。アンドゲート66は、イン
バータ65の出力信号と遅延信号S10Dとを入力して
その論理積を出力する。
【0141】フリップフロップ回路67は、入力クロッ
クの立ち上がり毎に保持しているデータの値を反転して
出力するトグルタイプのフリップフロップ回路であり、
アンドゲート66の出力信号を入力クロックとして入力
している。そして、このフリップフロップ回路67は、
出力信号を第3のスイッチ信号S33および第2のスイ
ッチ信号S32として出力する。
【0142】このフリップフロップ回路67はトグルタ
イプであるため、スイッチ手段13のスイッチ動作は、
フリップフロップ回路67が出力をハイレベルに保持す
るときは、入出力端子間を順方向に接続するように制御
され、逆にフリップフロップ回路67が出力をロウレベ
ルに保持するときは、入出力端子間を逆方向に接続する
ように制御される。
【0143】インバータ68は、フリップフロップ回路
67から出力される第2のスイッチ信号S32および第
3のスイッチ信号S33を反転して、第1のスイッチ信
号S31および第4のスイッチ信号S34として出力す
る。
【0144】充放電制御回路70は、第1の実施の形態
における図2に示した充放電制御回路70と同じ構成で
あり、昇圧クロックS2および分配クロックS3を入力
して昇圧信号S20、放電信号S24、第1の分配信号
S25および第2の分配信号S26を負荷手段2へ出力
する。
【0145】なお、この第2の実施形態においては、第
1の実施の形態で充放電制御回路70へ入力していた第
2のフリップフロップ回路52の出力信号S6の代わり
にフリップフロップ回路63の出力信号S4Lを入力
し、マルチバイブレータ60の出力信号S1Tの代わり
に遅延信号S10Dを入力している。
【0146】次に、図4から図6を用いてこの第2の実
施形態の発電システムとしての動作について説明する。
図6に示す発電電圧V10は、発電手段10の発電端子
g1,g2間の電位差を電圧波形として示したもので、
説明を分かりやすくするため、この発電電圧V10は、
負荷電流による電圧降下のない状態での開放電圧を示し
ている。
【0147】この発電システムである電子時計において
は、説明の簡単のため、蓄電手段22には計時手段21
および制御手段15が動作するのに充分な電力が蓄えら
れており、かつ充電可能な容量も充分大きいことを前提
としている。このため、第1の実施の形態で示したよう
な過充電防止の機能や、発電システムの動作停止時から
起動動作を実現するための機能を有しておらず、蓄電手
段22の端子電圧は、1.2Vの一定値であることを想
定している。
【0148】まず、発電手段10が順方向に1.0V以
上の電圧で発電している場合の動作について説明する。
この場合、この電子時計における計時手段21および制
御手段15には必要な電力が供給されているので、計測
クロックS1、分配クロックS2、昇圧クロックS3お
よび計測禁止クロックS9は、所定の波形となって計時
手段21より出力されている。
【0149】そして、説明の都合上、図5に示したフリ
ップフロップ回路63の出力信号S4Lはハイレベルで
あり、かつ、フリップフロップ回路67も出力信号をハ
イレベルに保持しているものとする。このフリップフロ
ップ回路67が出力信号をハイレベルにしていれば、第
2,第3のスイッチ信号S32,S33がハイレベル
で、S31,S34がローレベルになるため、スイッチ
手段13は入出力端子間を順方向に接続する状態になっ
ている。
【0150】このとき、スイッチ出力計測手段4は、発
電手段10の順方向の発電電圧を入力するため、ハイレ
ベルのスイッチ出力計測信号S4を出力している。ま
た、フリップフロップ回路63の出力信号S4Lがハイ
レベルであれば、オアゲート69が常にハイレベルの信
号を出力する。
【0151】さらに、オアゲート62が計測クロックS
1と計測禁止クロックS9との論理和の信号を出力する
ので、アンドゲート61はその論理和の信号をそのまま
計測信号S10として出力する。このときの計測信号S
10は、計測クロックS1の本来の62.5ミリ秒の周
期を、計測禁止クロックS9の周期である2秒周期に変
更した波形の信号となる。
【0152】これによって、スイッチ出力計測手段4に
よる計測動作の周期が変更され、フリップフロップ回路
63はスイッチ出力計測信号S4を2秒周期で取り込む
ことになる。ここでは発電手段10が1.0V以上の電
圧で発電しているので、フリップフロップ回路63はハ
イレベルとなっているスイッチ出力計測信号S4をとり
こみ、ハイレベルの出力信号S4Lを継続して出力す
る。
【0153】このとき、アンドゲート66は、フリップ
フロップ回路63のハイレベルの出力信号S4Lの反転
信号を入力しているので、出力信号はロウレベルのまま
となる。したがって、その後のフリップフロップ回路6
7の信号には変化がないため、スイッチ手段13は入出
力端子間を順方向に接続する状態を維持する。
【0154】なお、この間は充放電制御回路70におい
て、ハイレベルで入力されるフリップフロップ回路63
の出力信号S4Lを反転して放電信号S24がロウレベ
ルにするので、図4に示す放電スイッチ24はオフ状態
になる。一方、昇圧信号S20はアクティブとなり、昇
圧手段23の昇圧動作は継続される。
【0155】次に、この電子時計の環境が変化して、発
電手段10の発電電圧が順方向に0.4V程度になった
場合について説明する。
【0156】これまでの動作では、スイッチ手段13は
入出力端子間を順方向に接続する状態になっているが、
この状態で発電手段10の発電電圧が順方向に0.4V
程度になると、スイッチ出力計測手段4には接地電位に
対して−0.4Vの電圧が入力される。このため、これ
を閾値(threshold)である−0.6Vと比較し、入力電
圧がそれ以上の電圧であるので、ロウレベルのスイッチ
出力計測信号S4が出力される。
【0157】また、これまでは、図5におけるフリップ
フロップ回路63の出力信号S4Lはハイレベルであっ
たので、計測信号S10は2秒おきにアクティブになっ
たが、このときフリップフロップ回路63がロウレベル
のスイッチ出力計測信号S4を取り込むと、その出力信
号S4Lがロウレベルに変化する。
【0158】すると、インバータ65の出力信号がハイ
レベルに変化し、このハイレベルになったインバータ6
5の出力信号と、計測信号S10よりも立ち上がりが遅
れて現れる遅延信号S10Dとを入力するアンドゲート
66は、遅延信号S10Dの立上りを受けて出力信号を
ロウレベルからハイレベルに変化させる。
【0159】これによって、フリップフロップ回路67
はこのアンドゲート66の出力信号の立ち上がりで、ハ
イレベルであった出力信号をロウレベルに反転する。こ
れにより、第1から第4のスイッチ信号S31〜S34
のレベルがすべて反転するため、図4におけるスイッチ
手段13は第2,第4のスイッチ32,34がオンにな
り、第1,第3のスイッチS31,S32はオフになっ
て、入出力端子間を逆方向に接続する状態になる。した
がって、発電手段10の発電電圧の極性がスイッチ手段
13によって反転されて出力される。
【0160】なお、放電信号S24はフリップフロップ
回路63の出力信号S4Lを受けてハイレベルになり、
放電スイッチ24はオン状態となる。したがって、計時
手段21は放電スイッチ24を介して、蓄電手段22か
ら電力の供給を受けて安定して駆動されることになる。
一方、昇圧信号S20はロウレベルとなるから、昇圧手
段23の昇圧動作は停止する。
【0161】次に、発電手段10の発電電圧が絶対値で
0.6V未満になった場合について説明する。このよう
な環境の場合、スイッチ手段13がどのような順方向ま
たは逆方向のいずれの接続状態になっていても、スイッ
チ出力計測手段4に接地電位に対して−0.6Vを下回
る電位が入力されることはない。したがって、発電電圧
が絶対値で0.6V未満である間は、スイッチ出力計測
信号S4はロウレベルのまま出力される。
【0162】また、これまでフリップフロップ回路63
の出力信号S4Lはロウレベルとなっているが、この間
はオアゲート69およびアンドゲート61は計測クロッ
クS1をそのまま出力するので、計測信号S10は6
2.5ミリ秒周期で高速にアクティブとなる。そして、
この周期でフリップフロップ回路63がスイッチ出力計
測信号S4を取り込むが、スイッチ出力計測信号S4が
ロウレベルである間は、フリップフロップ63は出力信
号S4Lをロウレベルに維持する。
【0163】このとき、アンドゲート66は計測信号S
10を遅らせた遅延信号S10Dをそのまま出力するの
で、フリップフロップ回路67は62.5ミリ秒周期で
出力信号のトグル動作を繰り返す。それによって、スイ
ッチ手段13は、その入出力端子間を順方向に接続する
状態と逆方向に接続する状態とを交互に繰り返すことに
なる。
【0164】このように、発電手段10の発電電圧が順
方向あるいは逆方向のいずれの方向にも不十分な電圧で
あるときには、スイッチ手段13は62.5ミリ秒周期
で接続状態を切り換え、出力電圧の極性を反転させるの
で、スイッチ出力計測手段4により発電手段10が発電
を開始する極性をすばやく判別できる。なお、この間は
放電スイッチ24はオン状態を継続し、昇圧信号S20
はロウレベルになり、昇圧手段23の昇圧動作は停止し
たままになる。
【0165】ここで、スイッチ手段13は、入出力端子
間の接続方向を順方向と逆方向に切り換えているが、こ
の実施形態では、そのスイッチ手段13の出力端子e
1,e2間に短絡手段35を備えており、出力端子e
1,e2間に負荷への給電方向と逆方向の電圧成分が生
じたときには短絡手段35が出力端子e1,e2間を短
絡する。したがって、発電手段10の発電電圧がどのよ
うな値であっても、負荷手段2側に接地電位を越える逆
方向電圧が印加されることはなく、負荷手段2を含む集
積回路を破損などから保護することができる。
【0166】次に、発電手段10の発電電圧が1.0V
で逆方向に発電した場合について説明する。上記の過程
では、スイッチ手段13は入出力端子間を順方向または
逆方向に接続する状態になるが、スイッチ手段13が逆
方向の接続状態であるときに発電手段10が逆方向に
1.0Vの電圧を出力していると、スイッチ手段13に
よってその電圧の極性が逆転されて出力され、接地電位
に対して−1.0Vの電圧がスイッチ出力計測手段4に
入力するので、スイッチ出力計測信号S4はロウレベル
からハイレベルに変化する。そして、図5におけるフリ
ップフロップ回路63がこのハイレベルのスイッチ出力
計測信号S4を取り込んで、その出力信号S4Lをハイ
レベルにする。
【0167】フリップフロップ回路63の出力信号S4
Lがハイレベルになると、アンドゲート66の出力信号
はロウレベルになり、フリップフロップ67のトグル動
作は停止する。この結果、スイッチ手段13は入出力端
子間を逆方向に接続する状態を継続するので、逆方向に
発電した発電電圧の極性を順方向に反転して、負荷手段
2へ出力する。したがって、この逆方向の発電電圧によ
る電力も負荷手段2で有効に利用することができ、昇圧
手段23によって昇圧して蓄電手段22に充電したり、
計時手段21および制御手段15の動作に使用すること
ができる。
【0168】これまでの動作説明より明らかであるが、
この実施形態においては、発電手段10による発電電圧
が順方向で充分な電圧であるときは、スイッチ手段13
を順方向の接続状態にし、反対に発電電圧が逆方向で充
分な電圧であるときは、スイッチ手段13を逆方向の接
続状態にして、発電電圧をその極性を反転させて出力す
る。そして、このときも昇圧手段23を動作させること
によって、その電力を負荷手段の駆動に利用するように
している。
【0169】さらに、発電手段10の発電電圧が順方向
あるいは逆方向のいずれにも微小であるときは、スイッ
チ手段13の接続状態を順方向と逆方向に交互に切り換
えて発電手段10が充分に発電を開始する極性を判定し
続けるようにしており、第1の実施形態で設けた発電電
圧計測手段8を省略している。
【0170】以上説明した第1,第2の実施形態は、こ
の発明による発電システムを電子時計に適用した例につ
いて説明したが、この発明による発電システムはこれに
限るものではなく、各種携帯機器や小型電子機器などの
電源システムとしても同様に適用できることは勿論であ
る。
【0171】また、この発電システムに使用する発電手
段は、熱電発電装置の場合に発電電圧の極性の反転が生
じやすいので、主にそれを想定して説明したが、それ以
外の発電手段であっても、使用環境等によって発電極性
が変わる発電装置を使用する場合には、すべて有効であ
る。
【0172】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の発
電システムによれば、発電電圧の極性が順方向あるいは
逆方向へ変化するような発電手段を備えた発電システム
であっても、その発電電圧の極性変化に応じて、スイッ
チ手段の接続状態を切り換えることによって、出力電圧
の極性を負荷手段で必要とする所定の状態に極めて低損
失で変換することができる。
【0173】したがって、従来の全波整流器を用いた発
電システムでは効率良く利用することができなかった、
熱電発電装置のような発電手段による両方向の発電電圧
成分を高効率で利用することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による発電システムの第1の実施形態
である電子時計の構成を示すブロック回路図である。
【図2】図1における制御手段の具体的な回路構成を示
す回路図である。
【図3】図1における電子時計の動作を説明するための
各部の電圧および信号の波形を示すタイミング図であ
る。
【図4】この発明による発電システムの第2の実施形態
である電子時計の構成を示すブロック回路図である。
【図5】図4における制御手段の具体的な回路構成を示
す回路図である。
【図6】図4における電子時計の動作を説明するための
各部の電圧および信号の波形を示すタイミング図であ
る。
【図7】従来の発電システムの一例である電子時計の構
成を示すブロック回路図である。
【符号の説明】
2:負荷手段 3,13:スイッチ手段 4:スイッチ出力計測手段 5,15:制御手段 6:アースライン 8:発電電圧計測手段 10:発電手段 11:ダイオード 21:計時手段 22:蓄電手段 23:昇圧手段 24:放電スイッチ 25:第1の分配スイッチ 26:第2の分配スイッチ 31:第1のスイッチ 32:第2のスイッチ 33:第3のスイッチ 34:第4のスイッチ 57:発振停止検出回路 70:充放電制御回路

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部からのエネルギを電気エネルギに変
    換して発電電圧を出力する発電手段と、 複数のスイッチング素子からなり、前記発電手段の発電
    電圧を出力する一対の発電端子へそれぞれ接続可能な一
    対の出力端子を有するスイッチ手段と、 該スイッチ手段の出力電圧を計測するスイッチ出力計測
    手段と、 前記スイッチ手段の前記一対の出力端子に接続され、該
    スイッチ手段の出力電圧が印加されてその電力により動
    作する負荷手段と、 前記スイッチ出力計測手段の計測結果に応じて、前記ス
    イッチ手段の複数のスイッチング素子を制御して、前記
    発電手段の前記一対の発電端子と前記スイッチ手段の前
    記一対の出力端子との接続関係を制御する制御手段とを
    備えたことを特徴とする発電システム。
  2. 【請求項2】 外部からのエネルギを電気エネルギに変
    換して発電電圧を出力する発電手段と、 前記発電手段の発電電圧を計測する発電電圧計測手段
    と、 複数のスイッチング素子からなり、前記発電手段の発電
    電圧を出力する一対の発電端子へそれぞれ接続可能な一
    対の出力端子を有するスイッチ手段と、 該スイッチ手段の出力電圧を計測するスイッチ出力計測
    手段と、 前記スイッチ手段の前記一対の出力端子に接続され、該
    スイッチ手段の出力電圧が印加されてその電力により動
    作する負荷手段と、 前記発電電圧計測手段および前記スイッチ出力計測手段
    の計測結果に応じて、前記スイッチ手段の複数のスイッ
    チング素子を制御して、前記発電手段の前記一対の端子
    と前記スイッチ手段の前記一対の出力端子との接続関係
    を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする発電シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記スイッチ出力計測手段が、その計測
    動作を所定の周期で間欠的に行なうことを特徴とする請
    求項1又は2記載の発電システム。
  4. 【請求項4】 前記制御手段が、前記スイッチ出力計測
    手段の計測動作時に、前記発電手段と前記負荷手段とを
    切り離すかあるいは前記負荷手段が低負荷状態となるよ
    うに、前記スイッチ手段を制御する手段を有することを
    特徴とする請求項1又は2記載の発電システム。
  5. 【請求項5】 前記制御手段が、前記発電電圧計測手段
    の計測動作時に、前記発電手段と前記負荷手段とを切り
    離すかあるいは前記負荷手段が低負荷状態となるよう
    に、前記スイッチ手段を制御する手段を有することを特
    徴とする請求項2に記載の発電システム。
  6. 【請求項6】 前記制御手段が、前記負荷手段が前記発
    電手段による電力供給を不要とするときは、該発電手段
    の前記一対の発電端子間を短絡するように前記スイッチ
    手段を制御する手段を有することを特徴とする請求項1
    又は2に記載の発電システム。
  7. 【請求項7】 前記制御手段が動作停止状態にあるとき
    および該動作停止状態から前記発電手段が発電を開始す
    るときには、前記発電手段の発電電圧を前記負荷手段を
    介さずに該制御手段に印加する初期化手段を有すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の発電システム。
  8. 【請求項8】 前記スイッチ手段の前記一対の出力端子
    間に、前記負荷手段への給電方向と逆方向の電圧成分を
    短絡する短絡手段を備えていることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の発電システム。
  9. 【請求項9】 前記制御手段が、前記スイッチ手段の出
    力電圧が所定の値を下回っているときに、該スイッチ手
    段が前記発電手段の発電電圧の極性を反転して前記負荷
    手段に印加するように、前記発電手段の前記一対の発電
    端子と前記スイッチ手段の前記一対の出力端子との接続
    関係を制御する手段であることを特徴とする請求項1に
    記載の発電システム。
  10. 【請求項10】 前記制御手段が、前記スイッチ出力計
    測手段の計測動作時には、前記発電手段の前記一対の発
    電端子の一方を該スイッチ出力計測手段の接地電位と等
    しくし、他方の発電端子を該スイッチ出力計測手段の入
    力端子に接続するように、前記スイッチ手段を制御する
    手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の
    発電システム。
  11. 【請求項11】 前記制御手段が、前記スイッチ出力計
    測手段の計測結果により、該スイッチ出力計測手段の前
    記計測動作の周期を変えるように制御する手段を有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の発電システム。
  12. 【請求項12】 前記制御手段が、前記発電電圧計測手
    段によって計測された前記発電手段の発電電圧が所定の
    値以上のときと、該所定の値を下回るときとで、前記発
    電手段の前記一対の発電端子と前記スイッチ手段の前記
    一対の出力端子との接続関係を逆転するように、前記ス
    イッチ手段を制御する手段であることを特徴とする請求
    項2に記載の発電システム。
  13. 【請求項13】 前記制御手段が、前記発電電圧計測手
    段の計測動作時には、前記発電手段の前記一対の発電端
    子の一方を該発電電圧計測手段の接地電位と等しくし、
    他方の発電端子の電圧を該発電電圧計測手段が計測する
    ように、前記スイッチ手段を制御する手段を有すること
    を特徴とする請求項2に記載の発電システム。
  14. 【請求項14】 前記制御手段が、前記スイッチ出力計
    測手段によって計測された前記スイッチ手段の出力電圧
    が所定の値を下回っているときに、前記発電手段と前記
    負荷手段とを切り離すように前記スイッチ手段を制御す
    る手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載
    の発電システム。
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