JP2000081289A - プレートフィン型熱交換器 - Google Patents

プレートフィン型熱交換器

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JP2000081289A
JP2000081289A JP10251087A JP25108798A JP2000081289A JP 2000081289 A JP2000081289 A JP 2000081289A JP 10251087 A JP10251087 A JP 10251087A JP 25108798 A JP25108798 A JP 25108798A JP 2000081289 A JP2000081289 A JP 2000081289A
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fluid
heat exchange
temperature side
heat exchanger
condensation
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Shohei Matsuda
昌平 松田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凝縮熱によって蒸気を得る場合において凝縮
伝熱面全体にわたって高い伝熱性能を得ることができる
コンパクトで単純な構成のプレートフィン型熱交換器を
提供する。 【解決手段】 高温側流体21の入口ヘッダ2には傾斜
フィン3が配置されている。傾斜フィン3は入口ヘッダ
2が形成された側より他側に向って漸次傾斜し凝縮伝熱
面を形成するように構成されている。さらに、傾斜フィ
ン3の前記他側の端部には高温側流体21の凝縮液22
が流れる凝縮液流路6が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高温側流体の凝
縮伝熱を利用して低温側流体を加熱するプレートフィン
型の熱交換器に係り、特に、高温側流体の流路構成に改
良を加えたプレートフィン型熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、リボイラーとしてプレートフ
ィン型熱交換器が採用されている。プレートフィン型熱
交換器とは高温側流体の凝縮伝熱を用いて、下方から供
給された低温側流体を加熱し、上方から蒸気を取出す装
置である。なお、蒸気の取出しに関しては、以下に述べ
る従来例の如く水蒸気分離器を熱交換器の上部に内蔵す
る場合もあれば、水蒸気分離器を熱交換器とは別置きと
する場合もある。
【0003】ここでプレートフィン型熱交換器の従来例
について、図5〜図7を参照して具体的に説明する。図
5はプレートフィン型熱交換器の外形図、図6の(a)
は図5に示した熱交換器における高温側流路の断面図、
図6の(b)は同じく低温側流路の断面図、図7はプレ
ートフィン型熱交換器の主要部である凝縮熱交換部の一
般的な構造を示す斜視図である。
【0004】まず図7を用いて凝縮熱交換部の基本構造
について説明する。図に示すように、凝縮熱交換部には
チューブプレート20とフィン5とが交互に積層されて
設けられている。チューブプレート20は高温側流体2
1と低温側流体25とを仕切るための板状部材である。
また、フィン5は流体21,25の流れる方向を規定す
るようになっており、フィン5により規定された流体2
1,25の流路の周囲には圧力境界となるスペーサーバ
ー27が設置されている。ただし、この図に示した凝縮
熱交換部の熱交換形式は直行流型である。これに対して
図5及び図6のプレートフィン型熱交換器は対向流型と
なっている。
【0005】続いて、図5及び図6を用いてプレートフ
ィン型熱交換器全体の具体的な構成について説明する。
すなわち、プレートフィン型熱交換器には主要部である
凝縮熱交換部19が設けられている。凝縮熱交換部19
の上側には蒸気出口ノズル13を有する水蒸気分離器1
4が設置されている。水蒸気分離器14内には給水量を
制御することにより液面18が保たれており、内部の蒸
気を前記ノズル13から外部へ取出すようになっている
(図6の(b)参照)。
【0006】また、凝縮熱交換部19の下側には低温側
流体23を取込むための低温側入口ヘッダ16が設置さ
れ、この入口ヘッダ16には低温側入口ノズル15が設
けられている。さらに、凝縮熱交換部19の側面上部に
は高温側流体21を取込むための高温側入口ヘッダ2が
取付けられ、凝縮熱交換部19の側面下部には高温側流
体21を取出すための高温側出口ヘッダ7が取付けられ
ている。各ヘッダ2,7には高温側の入口ノズル10及
び出口ノズル11が設けられている。なお、図示しない
が各ヘッダ2,7には必要に応じてドレン座、ブローダ
ウン座、点検口及び計器取付け座などが取付けられてい
る。
【0007】以上のようなプレートフィン型熱交換器に
おける高温側流体21の流路は次の通りである。高温側
流体21は入口ヘッダ2の入口ノズル10を経て凝縮熱
交換部19の側面から凝縮熱交換部19内に流入する。
そして、高温側流体21は凝縮熱交換部19全面に配分
されながらフィン5に沿って凝縮熱交換部19を下降す
る。このとき、高温側流体21の凝縮伝熱を低温側流体
25側に与えていく。最終的に、出口ヘッダ7を経て出
口ノズル11から熱交換器19外部へと流出する。
【0008】一方、低温側流体25の流路は次の通りで
ある。低温側流体25は入口ヘッダ16の入口ノズル1
5を経て凝縮熱交換部19内に流入し、凝縮熱交換部1
9のフィン5に沿って凝縮熱交換部19を上昇しながら
高温側流体21から凝縮伝熱を受けて、徐々に温度が上
げていく。そして、沸点に到達し、更なる加熱により沸
騰して水蒸気分離器14内へ気泡と共に熱水となって流
入する。このとき、水蒸気分離器14内部では低温側流
体25の供給量を制御することにより液面18を維持し
た状態で、水蒸気分離器14内の蒸気26を蒸気出口ノ
ズル13から取出すことができる。
【0009】ところで、上記のプレートフィン型熱交換
器は高温側流体21を熱交換器19に貫流させる構成と
した貫流型であるが、降水管などを用いることにより高
温側流体を循環させる循環型のプレートフィン型熱交換
器も知られている。具体例としては、特開昭63−13
5701号公報に記載されたプレートフィン型熱交換器
がある。この従来例では図8に示すように、流体を上下
方向に流す波板状フィン32と、流体を左右方向に流す
波板状フィン33とが交互に、凝縮熱交換部31内に配
置されている。また、凝縮熱交換部31の上部及び下部
にはそれぞれ上部ヘッダ34及び下部ヘッダ35が設置
されている。このような従来例によれば、熱サイフォン
効果によって降水管の作用と同じく液相分を循環させる
ことができるため、いっそう伝熱特性を高めることが可
能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
プレートフィン型熱交換器には次のような問題点があっ
た。すなわち、熱交換器における熱源として高温側流体
の凝縮伝熱を利用する場合、高温側流体が凝縮反応を起
こすので凝縮液が生成される。従来の構造では凝縮液が
凝縮伝熱面上を伝って流下するので、下流にいくにした
がって高温側流体の流路には凝縮液が満たされる。この
結果、凝縮熱交換部の凝縮伝熱面上に凝縮液の液膜が生
じることになり、熱抵抗が大きくなって伝熱性能が低下
した。例えば、特開平10−30890号公報に記載さ
れたプレートフィン型熱凝縮器では、熱交換器出口まで
鉛直に凝縮側流路を構成するようにフィンを配置してい
る。しかしこのような凝縮側流路構成では、凝縮液の生
成により熱抵抗が大きくなり、伝熱性能が阻害された。
【0011】また、プレートフィン型熱交換器において
は通常、蒸発させる低温側流体の流路を鉛直方向に配置
し、加熱側である高温側流体は凝縮熱交換部の側面から
流入させている。このため、高温側流体に気液2相を使
用する場合、側面からこれを流入させることになり、液
相分を凝縮熱交換部全体にわたって均一に分配すること
が困難であった。特に、加熱温側流体の入口ヘッダの下
方に液相が集中して流れてしまい、凝縮伝熱面が液相に
浸されるという事態を招く。そのため、本来伝熱面とし
て作用するべき面積が縮小して伝熱性能が低下した。
【0012】このような伝熱性能の低下に対処するため
に、伝熱面積を大きくとることにより優れた伝熱性能を
維持することが考えられる。また、熱交換器の手前に高
温側流体の気液分離器を設置して、気相のみ熱交換器に
導入したり、ヘッダ内部に分配ヘッダを設置して流路全
体に液相を供給することも考えられる。しかしながら、
このような構成をとる場合、熱交換器が大型化、複雑化
するという不具合が生じる。
【0013】ところで、高温側流体の凝縮液が生じるプ
レートフィン型熱交換器では、凝縮液の持つ顕熱を回収
する顕熱回収熱交換部を設置することがある。しかし、
このような熱交換器には凝縮熱交換部と顕熱回収熱交換
部とをつなぐ凝縮液用の配管が不可欠となるため、コン
パクト化を図ることが重要な課題となっていた。しか
も、高温側流体の凝縮液を顕熱回収熱交換部に均一に分
配しなれければ、凝縮液の偏流が発生して伝熱性能が低
下するといった不具合が生じた。
【0014】本発明は、以上のような問題点を解消する
ために提案されたものであり、その主たる目的は、凝縮
熱によって蒸気を得る場合において凝縮伝熱面全体にわ
たって高い伝熱性能を得ることができるコンパクトで単
純な構成のプレートフィン型熱交換器を提供することに
ある。
【0015】また、本発明の他の目的は、高温側流体が
2相流で流入する用途にあっても液相分の偏流による影
響を受けることのない、高い信頼性を持つ熱交換性能に
優れたプレートフィン型熱交換器を提供することにあ
る。さらに、本発明の他の目的は、凝縮熱交換部と顕熱
回収熱交換部とを備えた上でコンパクト化を図ったプレ
ートフィン型熱交換器を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、高温側流体及び低温側流体を
仕切るプレートを介して、高温側流体及び低温側流体を
取込み高温側流体の凝縮伝熱により低温側流体を加熱し
て蒸気を得る凝縮熱交換部を有するプレートフィン型熱
交換器において、凝縮熱交換部に高温側流体の流入口を
形成すると共に、この流入口が形成された一方の側より
他方の側に向って漸次下方向に傾斜し凝縮伝熱面を形成
する傾斜フィンを配置したことを特徴としている。
【0017】このような構成を有する請求項1の発明で
は、流入口に連続して傾斜フィンを配置しているため、
高温側流体の凝縮液を傾斜フィンに沿って速やかに熱交
換部の外部へ排出することができる。したがって、熱交
換部の凝縮伝熱面上に凝縮液の液膜が生じることがな
く、十分な伝熱面積を確保して熱抵抗を低く抑えること
ができる。これにより、凝縮伝熱面全体にわたって常に
高い伝熱性能を維持することができる。
【0018】また、請求項2の発明では、請求項1記載
のプレートフィン型熱交換器において、傾斜フィンにの
前記他側の端部に高温側流体の凝縮液が流れる凝縮液流
路を形成したことを構成上の特徴とする。このような請
求項2の発明においては、凝縮液が凝縮液流路を伝って
流れていき、熱交換部外への排出はいっそうスムーズに
なる。しかも、凝縮液流路を凝縮熱交換部の内部に組込
んで形成したので、熱交換器のコンパクト化を進めるこ
とができる。
【0019】請求項3の発明は、請求項1または2記載
のプレートフィン型熱交換器において、凝縮熱交換部に
高温側流体の流入口を複数形成し、流入口ごとに連続し
て傾斜フィンを配置したことを特徴とする。このような
請求項3の発明では高温側流体の流入口を複数持つの
で、凝縮熱交換部の凝縮伝熱面全体に高温側流体を均等
且つ多量に供給することができる。また、傾斜フィンも
流入口ごとに設置しているので、凝縮液を効率良く熱交
換部の外部へ排出できる。
【0020】請求項4の発明の特徴は、請求項1、2ま
たは3記載のプレートフィン型熱交換器において、凝縮
熱交換部の下部に凝縮液の顕熱を回収する顕熱回収熱交
換部を一体的に設けた点にある。つまり請求項4の発明
では、高温側流体の凝縮熱だけでなく、凝縮液の顕熱に
ついても熱回収可能な熱交換器において、凝縮熱交換部
と顕熱回収熱交換部とを一体的に設けたので、凝縮熱交
換部からの凝縮液を即座に顕熱回収熱交換部に取込むこ
とができる。したがって、2つの熱交換部間に凝縮液用
の配管を設ける必要がなく、コンパクトな熱交換器を実
現することができる。
【0021】さらに、請求項5の発明は、請求項4記載
のプレートフィン型熱交換器において、凝縮熱交換部と
顕熱回収熱交換部との間に顕熱回収熱交換部全体に高温
側流体の凝縮液を均一に配分する流量分配フィンを配置
している。そのため、請求項5の発明では凝縮熱交換部
からの凝縮液が顕熱回収熱交換部に流れ込む際、流量分
配フィンが凝縮液を顕熱回収熱交換部全体に均一に配分
することができる。したがって、顕熱回収熱交換部に凝
縮液が偏流することがなく、優れた熱交換性能を発揮で
きる。
【0022】
【発明の実施の形態】(1)第1の実施の形態 [構成]以下、本発明の請求項1、2、4、5を含む第
1の実施の形態について、図1および図2を参照して具
体的に説明する。図1は第1の実施の形態における高温
側流路の断面図、図2はプレートフィン型熱交換器の外
形図である。なお、図5および図6に示した従来例と同
一の部材に関しては同一符号を付し、説明は省略する。
【0023】図1に示すように、第1の実施の形態は高
温側流体21としては気相流体23および液相流体24
からなる気液2相を適用しており、高温側流体入口ヘッ
ダ2で気相流体23と液相流体24とに分離するように
なっている。また、高温側流体21の入口ヘッダ2には
傾斜フィン3が配置されている。傾斜フィン3は入口ヘ
ッダ2が形成された側より他側に向って漸次傾斜し凝縮
伝熱面を形成するように構成されている。さらに、傾斜
フィン3の前記他側の端部には凝縮液流路6が形成され
ている。この凝縮液流路6には高温側流体21の凝縮液
22が流れるようになっている。
【0024】図2に示すように、第1の実施の形態は蒸
気分離器14、凝縮熱交換部8および顕熱回収熱交換部
9が上下方向に一体的に設けられている。顕熱回収熱交
換部9とは凝縮液22および液相流体24の持つ顕熱を
回収する部分である。また、図1に示すように、凝縮熱
交換部8と顕熱回収熱交換部9との間には顕熱回収熱交
換部9全体に凝縮液22を均一に配分するための流量分
配フィン4が配置されている。流量分配フィン4は高温
側流体21の流れる方向に高い圧力損失を付与して流路
幅方向の流量分配を均一にする機能を有しており、具体
的には孔空きフィンやセレートフィンからなる。さら
に、入口ヘッダ2下部には液相流体24を流量分配フィ
ン4に流し込む液相入口12が設けられている。
【0025】[作用及び効果]以上のようなプレートフ
ィン型熱交換器の高温側流体21の流路は次の通りであ
る。高温側流体入口ノズル11より流入した高温側流体
21である2相流は、高温側流体入口ヘッダ2に流入
し、このヘッダ2内で液相流体24は下方に溜り、液相
入口12を経て流量分配フィン4へ流入する。一方、気
相流体23は凝縮熱交換部8の傾斜フィン3へ流れる。
気相流体23が凝縮反応を起こすと凝縮液22が生成さ
れるが、この凝縮液22は傾斜フィン3に沿って凝縮液
流路6へと流下し、傾斜フィン3上に滞留しない。した
がって、傾斜フィン3は常に乾いた状態、あるいは凝縮
液22に覆われたとしても薄い液膜の状態にとどまる。
【0026】一方、凝縮液流路6により集められた凝縮
液22及び入口ヘッダ2において分離された液相流体2
4は、そのまま流量分配フィン4に入いり、流量分配フ
ィン4の働きにより顕熱回収熱交換部9へ均等に配分さ
れる。流量分配フィン4にて均一に流量配分された凝縮
液22と液相流入分24は、顕熱回収熱交換部9で低温
側流体25に更に熱を与えながら流下し、出口ヘッダ
7、出口ノズル12を経て顕熱回収熱交換部9の外部へ
と流出する。
【0027】以上説明した第1の実施の形態によれば、
凝縮液22は凝縮伝熱面である傾斜フィン3に滞留する
ことなく速やかに凝縮液流路6へ排出する。そのため、
凝縮熱交換部8は伝熱面積を有効に使用することがで
き、凝縮伝熱面全体にわたって常に高い伝熱性能を得る
ことができる。しかも、凝縮液流路6を熱交換部8内部
に組込むと同時に、凝縮熱交換部8と顕熱回収熱交換部
9とを一体的に設けたので、凝縮液用配管が不要とな
り、熱交換器のコンパクト化を大幅に進めることができ
る。
【0028】また、流量分配フィン4により凝縮液22
および液相流体24を顕熱回収熱交換部9に均一に分配
できるので、顕熱回収熱交換部9の全体を有効に活用す
ることが可能となり、高い熱交換性能を得ることができ
る。さらに第1の実施の形態では、高温側流体21とし
て気液2相を用いるが、凝縮熱交換部8の前段である入
口ヘッダ2で2相に分離しているので、別途に気液分離
器を設置する必要がなく、さらなる機器のコンパクト化
が可能である。
【0029】(2)第2の実施の形態 [構成]続いて、本発明の請求項3を含む第2の実施の
形態について、図3を用いて説明する。第2の実施の形
態は、凝縮熱交換部8の向い合う2面に高温側流体21
の入口ヘッダ2が配置されると共に、それぞれの流入口
2に連続して凝縮熱交換部8中央部に向かって傾斜する
傾斜フィン3が配置されている。また、凝縮熱交換部8
中央部には傾斜フィン3に挟まれるようにして凝縮液流
路6が形成されている。
【0030】[作用及び効果]このような第2の実施の
形態においては、入口ヘッダ2を2つ設けたので、凝縮
熱交換部8の凝縮伝熱面全体に気相流体23を均等且つ
多量に供給することができる。大型の凝縮面を形成する
場合、熱交換性能は伝熱面への気相流体23の供給性能
に依存するため、第2の実施の形態は特に有効である。
また、傾斜フィン3を入口ヘッダ2ごとに設置している
ため、凝縮液22を速やかに伝熱面より排出できる。し
たがって、伝熱面全体にわたって高い伝熱性能を保つこ
とができる。
【0031】(3)他の実施の形態 なお、この発明は以上の実施の形態に限定されるもので
はなく、例えば図4に示すように、凝縮液流路6に代え
て、凝縮熱交換部8に凝縮液出口ヘッダ17を設けても
良い。凝縮液出口ヘッダ17の下部には入口ヘッダ2と
同様、液相流体24を流量分配フィン4に流し込む液相
入口12が設けられている。このような実施の形態は、
高温側流体21の圧力が比較的高く、設計圧力が高くて
熱交換器8内部に傾斜フィン3の無い部分となる凝縮液
流路6を設置することが適切でない場合において有効で
ある。また、高温側流体の供給構成として凝縮熱交換部
8を容器中に設置し容器内へ高温側流体を供給しても良
い。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のプレートフ
ィン型熱交換器によれば、高温側流体の流入口に連続し
て上下方向に傾いた傾斜フィンを配置するといった極め
て簡単な構成により、凝縮液を傾熱交換部の外部へ排出
できるため、凝縮伝熱面全体にわたって高い伝熱性能を
確保でき、且つコンパクト化を図ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の高温側流路の断面
【図2】第1の実施の形態の外形図
【図3】本発明の第2の実施の形態の高温側流路の断面
【図4】本発明の他の実施の形態の高温側流路の断面図
【図5】従来のプレートフィン型熱交換器の外形図
【図6】(a)は図5に示した熱交換器における高温側
流路の断面図、(b)は同じく低温側流路の断面図
【図7】凝縮熱交換部の一般的な構造を示す斜視図
【図8】従来のプレートフィン型熱交換器の構成図
【符号の説明】
2…高温側入口ヘッダ 3…傾斜フィン 4…流量分配フィン 5…フィン 6…凝縮液流路 7…高温側出口ヘッダ 8,19…凝縮熱交換部 9…顕熱回収熱交換部 12…液相入口 13…蒸気出口ノズル 14…水蒸気分離器 16…低温側入口ヘッダ 18…液面 21…高温側流体 22…凝縮液 23…気相流体 24…液相流体 25…低温側流体 26…蒸気

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温側流体及び低温側流体を仕切るプレ
    ートを介して、高温側流体及び低温側流体を取込み高温
    側流体の凝縮伝熱により低温側流体を加熱して蒸気を得
    る凝縮熱交換部を有するプレートフィン型熱交換器にお
    いて、 前記凝縮熱交換部には前記高温側流体の流入口が形成さ
    れると共に、 前記流入口が形成された一方の側より他方の側に向って
    漸次下方向に傾斜し凝縮伝熱面を形成する傾斜フィンが
    配置されたことを特徴とするプレートフィン型熱交換
    器。
  2. 【請求項2】 前記傾斜フィンの前記他側の端部には前
    記高温側流体の凝縮液が流れる凝縮液流路が形成された
    ことを特徴とする請求項1記載のプレートフィン型熱交
    換器。
  3. 【請求項3】 前記凝縮熱交換部には前記高温側流体の
    流入口が複数形成され、 各流入口に連続して前記傾斜フィンが配置されたことを
    特徴とする請求項1または2記載のプレートフィン型熱
    交換器。
  4. 【請求項4】 前記凝縮熱交換部の下部に前記凝縮液の
    顕熱を回収する顕熱回収熱交換部が一体的に設けられた
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載のプレート
    フィン型熱交換器。
  5. 【請求項5】 前記凝縮熱交換部と前記顕熱回収熱交換
    部との間に前記顕熱回収熱交換部全体に前記凝縮液を均
    一に配分する流量分配フィンが配置されたことを特徴と
    する請求項4記載のプレートフィン型熱交換器。
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