JP2000081000A - ターボ圧縮機 - Google Patents
ターボ圧縮機Info
- Publication number
- JP2000081000A JP2000081000A JP10251513A JP25151398A JP2000081000A JP 2000081000 A JP2000081000 A JP 2000081000A JP 10251513 A JP10251513 A JP 10251513A JP 25151398 A JP25151398 A JP 25151398A JP 2000081000 A JP2000081000 A JP 2000081000A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flow path
- impeller
- radial
- axial
- axial flow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 径方向流路と軸方向流路の接続部で生じる大
きな損失を抑えることのできるターボ圧縮機を提供す
る。 【解決手段】 インペラ2のケーシング3に、インペラ
2の外周側から径方向へ延びる径方向流路8を形成する
と共に、径方向流路8の先端から軸方向へ折り返されて
延びる軸方向流路9を、流路を拡げて形成し、その軸方
向流路9の先端側に渦巻室6を形成して上記軸方向流路
9に接続したターボ圧縮機1において、上記径方向流路
8と上記軸方向流路9の接続部11の内側にテーパ面1
2又は曲面を形成したものである。
きな損失を抑えることのできるターボ圧縮機を提供す
る。 【解決手段】 インペラ2のケーシング3に、インペラ
2の外周側から径方向へ延びる径方向流路8を形成する
と共に、径方向流路8の先端から軸方向へ折り返されて
延びる軸方向流路9を、流路を拡げて形成し、その軸方
向流路9の先端側に渦巻室6を形成して上記軸方向流路
9に接続したターボ圧縮機1において、上記径方向流路
8と上記軸方向流路9の接続部11の内側にテーパ面1
2又は曲面を形成したものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ターボ圧縮機に係
り、特に、ターボ圧縮機のケーシング構造に関するもの
である。
り、特に、ターボ圧縮機のケーシング構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、ターボ圧縮機20の
インペラ(コンプレッサインペラ)2を囲むケーシング
21には、渦巻室6と、インペラ2の外周側から延びて
渦巻室6に接続される圧気流路22とが形成されてい
る。
インペラ(コンプレッサインペラ)2を囲むケーシング
21には、渦巻室6と、インペラ2の外周側から延びて
渦巻室6に接続される圧気流路22とが形成されてい
る。
【0003】圧気流路22は、渦巻室6の外径を小さく
するためにインペラ2の外周側から径方向に延びたのち
中間を軸方向に折り返されており、渦巻室6の外側に配
置される図示しないシャフトやオイルポンプなどにケー
シング21が当たらないようになっている。
するためにインペラ2の外周側から径方向に延びたのち
中間を軸方向に折り返されており、渦巻室6の外側に配
置される図示しないシャフトやオイルポンプなどにケー
シング21が当たらないようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インペラ2
の外周側から径方向に延びる径方向流路23と径方向流
路23の先端から軸方向へ折り返されて延びる軸方向流
路24の接続部25は、両流路23,24をほぼ直交さ
せて形成されるものであり、接続部25の下流側(渦巻
室6側)に位置する軸方向流路24は上流側(インペラ
2側)に位置する径方向流路23よりも流路を拡げて形
成されているため、接続部25で急激に流路が拡大され
てしまっている。
の外周側から径方向に延びる径方向流路23と径方向流
路23の先端から軸方向へ折り返されて延びる軸方向流
路24の接続部25は、両流路23,24をほぼ直交さ
せて形成されるものであり、接続部25の下流側(渦巻
室6側)に位置する軸方向流路24は上流側(インペラ
2側)に位置する径方向流路23よりも流路を拡げて形
成されているため、接続部25で急激に流路が拡大され
てしまっている。
【0005】このため、特に小風量から大風量まで使用
する場合、小風量では接続部25の流路拡大による影響
が大きく、接続部25で流速が急激に落ちて大きな損失
を生じるという課題がある。
する場合、小風量では接続部25の流路拡大による影響
が大きく、接続部25で流速が急激に落ちて大きな損失
を生じるという課題がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、径方向流路と軸方向流路の接続部で生じる大きな損
失を抑えることのできるターボ圧縮機を提供することに
ある。
し、径方向流路と軸方向流路の接続部で生じる大きな損
失を抑えることのできるターボ圧縮機を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、インペラのケーシングに、インペラの外周
側から径方向へ延びる径方向流路を形成すると共に、こ
の径方向流路の先端から軸方向へ折り返されて延びる軸
方向流路を、流路を拡げて形成し、その軸方向流路の先
端側に渦巻室を形成して上記軸方向流路に接続したター
ボ圧縮機において、上記径方向流路と上記軸方向流路の
接続部の内側にテーパ面又は曲面を形成したものであ
る。
に本発明は、インペラのケーシングに、インペラの外周
側から径方向へ延びる径方向流路を形成すると共に、こ
の径方向流路の先端から軸方向へ折り返されて延びる軸
方向流路を、流路を拡げて形成し、その軸方向流路の先
端側に渦巻室を形成して上記軸方向流路に接続したター
ボ圧縮機において、上記径方向流路と上記軸方向流路の
接続部の内側にテーパ面又は曲面を形成したものであ
る。
【0008】また、上記径方向流路にディフューザを形
成すると共にディフューザの端部に接続するように上記
テーパ面又は曲面を形成するとよい。
成すると共にディフューザの端部に接続するように上記
テーパ面又は曲面を形成するとよい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の好適実施の形態を添付図
面に基づいて詳述する。
面に基づいて詳述する。
【0010】図1に示すように、ターボ圧縮機1は、イ
ンペラ2と、インペラ2を囲むケーシング3とを備え
る。
ンペラ2と、インペラ2を囲むケーシング3とを備え
る。
【0011】インペラ2は、タービン(図示せず)の駆
動力で回転される回転軸4の軸端に一体的に設けられて
おり、軸方向からエア(空気)を吸入して外周方向へ送
り出すようになっている。
動力で回転される回転軸4の軸端に一体的に設けられて
おり、軸方向からエア(空気)を吸入して外周方向へ送
り出すようになっている。
【0012】ケーシング3には、インペラ2にエアを供
給するエア供給流路5と、渦巻室6と、インペラ2から
放出されるエアを渦巻室6へ通す圧気流路7とが形成さ
れている。
給するエア供給流路5と、渦巻室6と、インペラ2から
放出されるエアを渦巻室6へ通す圧気流路7とが形成さ
れている。
【0013】エア供給流路5は、インペラ2と同軸上に
形成されており、フィルタ(図示せず)などを介して吸
入されたエアを通すようになっている。
形成されており、フィルタ(図示せず)などを介して吸
入されたエアを通すようになっている。
【0014】圧気流路7は、インペラ2の外周側から径
方向へ延びて形成された径方向流路8と、径方向流路8
の先端から軸方向へ折り返されて延びるように形成され
た軸方向流路9とからなる。
方向へ延びて形成された径方向流路8と、径方向流路8
の先端から軸方向へ折り返されて延びるように形成され
た軸方向流路9とからなる。
【0015】径方向流路8にはディフューザ10が形成
されており、エアの持つ運動エネルギを圧力のエネルギ
に変えるようになっている。また、軸方向流路9は、径
方向の隙間間隔Dを径方向流路8の軸方向の隙間間隔d
よりも長く形成されて径方向流路8よりも流路を拡く形
成されている。そして、軸方向流路9の先端は、渦巻室
6に接続されている。
されており、エアの持つ運動エネルギを圧力のエネルギ
に変えるようになっている。また、軸方向流路9は、径
方向の隙間間隔Dを径方向流路8の軸方向の隙間間隔d
よりも長く形成されて径方向流路8よりも流路を拡く形
成されている。そして、軸方向流路9の先端は、渦巻室
6に接続されている。
【0016】また、径方向流路8と軸方向流路9の接続
部11の内側には、両流路8,9を緩やかに接続するテ
ーパ面12が形成されている。テーパ面12は、ディフ
ューザ10の下流側の端部に連続的に接続するように形
成されており、ディフューザ10から径方向外側に送ら
れるエアを円滑に折り返して軸方向流路9へ導くように
なっている。
部11の内側には、両流路8,9を緩やかに接続するテ
ーパ面12が形成されている。テーパ面12は、ディフ
ューザ10の下流側の端部に連続的に接続するように形
成されており、ディフューザ10から径方向外側に送ら
れるエアを円滑に折り返して軸方向流路9へ導くように
なっている。
【0017】次に作用を述べる。
【0018】インペラ2を回転させてターボ圧縮機1を
作動させると、エアがエア供給流路5からインペラ2へ
吸い込まれ、インペラ2の外周側に形成された径方向流
路8に吐出される。
作動させると、エアがエア供給流路5からインペラ2へ
吸い込まれ、インペラ2の外周側に形成された径方向流
路8に吐出される。
【0019】そして、エアは、接続部11を経て軸方向
流路9に流れる。
流路9に流れる。
【0020】このとき、圧気流路7の断面積は拡大され
ており、エアの流速は遅くなるが、接続部11の内側に
はテーパ面12が形成されており、圧気流路7は連続的
に緩やかに拡がっているため、エアは渦を発生させるこ
となく徐々に減速されながら軸方向流路9に流れる。
ており、エアの流速は遅くなるが、接続部11の内側に
はテーパ面12が形成されており、圧気流路7は連続的
に緩やかに拡がっているため、エアは渦を発生させるこ
となく徐々に減速されながら軸方向流路9に流れる。
【0021】テーパ部で減速することにより、テーパで
圧力回復を得られる。テーパでなく直線の場合は、半径
方向の成分はロスとなる。
圧力回復を得られる。テーパでなく直線の場合は、半径
方向の成分はロスとなる。
【0022】その後、軸方向流路9内のエアは、そのま
ま渦巻室6に送られ、ターボ圧縮機1から吐出されるこ
ととなる。
ま渦巻室6に送られ、ターボ圧縮機1から吐出されるこ
ととなる。
【0023】なお、上述の実施の形態では径方向流路8
と軸方向流路9の接続部11の内側にテーパ面12を形
成するものとしたが、図2に示すように、テーパ面12
に変えて曲面13を形成してもよい。この場合もテーパ
面12を形成した場合と同様にエアの圧力回復を得ら
れ、損失を抑えることができる。
と軸方向流路9の接続部11の内側にテーパ面12を形
成するものとしたが、図2に示すように、テーパ面12
に変えて曲面13を形成してもよい。この場合もテーパ
面12を形成した場合と同様にエアの圧力回復を得ら
れ、損失を抑えることができる。
【0024】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、径方向流
路と軸方向流路の接続部で発生する損失を抑えることが
できる。
路と軸方向流路の接続部で発生する損失を抑えることが
できる。
【図1】本発明の好適実施の形態を示すターボ圧縮機の
側断面図である。
側断面図である。
【図2】他の実施の形態を示すターボ圧縮機の側断面図
である。
である。
【図3】従来のターボ圧縮機の側断面図である。
1 ターボ圧縮機 2 インペラ 3 ケーシング 6 渦巻室 8 径方向流路 9 軸方向流路 10 ディフューザ 11 接続部 12 テーパ面 13 曲面
Claims (2)
- 【請求項1】 インペラのケーシングに、インペラの外
周側から径方向へ延びる径方向流路を形成すると共に、
該径方向流路の先端から軸方向へ折り返されて延びる軸
方向流路を、流路を拡げて形成し、その軸方向流路の先
端側に渦巻室を形成して上記軸方向流路に接続したター
ボ圧縮機において、上記径方向流路と上記軸方向流路の
接続部の内側にテーパ面又は曲面を形成したことを特徴
とするターボ圧縮機。 - 【請求項2】 上記径方向流路にディフューザを形成す
ると共に該ディフューザの端部に接続するように上記テ
ーパ面又は曲面を形成した請求項1に記載のターボ圧縮
機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10251513A JP2000081000A (ja) | 1998-09-04 | 1998-09-04 | ターボ圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10251513A JP2000081000A (ja) | 1998-09-04 | 1998-09-04 | ターボ圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000081000A true JP2000081000A (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=17223940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10251513A Pending JP2000081000A (ja) | 1998-09-04 | 1998-09-04 | ターボ圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000081000A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006125316A (ja) * | 2004-10-29 | 2006-05-18 | Shimadzu Corp | ターボ形回転機器 |
WO2018101021A1 (ja) * | 2016-11-29 | 2018-06-07 | 株式会社日立製作所 | ディフューザ、吐出流路、および遠心ターボ機械 |
-
1998
- 1998-09-04 JP JP10251513A patent/JP2000081000A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006125316A (ja) * | 2004-10-29 | 2006-05-18 | Shimadzu Corp | ターボ形回転機器 |
WO2018101021A1 (ja) * | 2016-11-29 | 2018-06-07 | 株式会社日立製作所 | ディフューザ、吐出流路、および遠心ターボ機械 |
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