JP2017193983A - コンプレッサ - Google Patents

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直樹 久野
直紀 伊藤
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Abstract

【課題】本発明は、ディフューザを備えたコンプレッサにおいて、幅広い流量レンジを確保しつつコンプレッサの静圧上昇効率を向上できるものを提供することを目的とする。
【解決手段】コンプレッサは、内燃機関の吸気通路に設けられ、この吸気通路を流れる吸気を圧縮するものであって、吸気通路内で回転可能に設けられたコンプレッサインペラ8と、コンプレッサインペラ8の周囲に設けられ、コンプレッサインペラ8から遠心方向へ吐出される吸気を減速する環状のディフューザ9と、を備える。ディフューザ9は、周方向に沿って設けられた第1翼列93と、この第1翼列93より遠心方向外側において周方向に沿って設けられた第2翼列95と、を備え、第2翼列95を構成する第2羽根96の枚数は、第1翼列93を構成する第1羽根94の枚数の2倍以上であり、各第1羽根94とこれに隣接する他の第1羽根94との間にはスロートが形成されていない。
【選択図】図4

Description

本発明は、流体流路を流れる流体を圧縮するコンプレッサに関する。より詳しくは、コンプレッサインペラの周囲に設けられ、このコンプレッサインペラから遠心方向へ吐出される吸気を減速するディフューザを備えたコンプレッサに関する。
過給機は、内燃機関の吸気通路の一部を構成するコンプレッサハウジングと、このコンプレッサハウジング内に回転可能に設けられたコンプレッサインペラと、を備える。コンプレッサインペラは、内燃機関の排気通路の一部を構成するタービンハウジング内に回転可能に設けられたタービンインペラと回転軸によって連結されている。排気の流れによってタービンインペラが回転するとコンプレッサインペラも回転し、コンプレッサインペラの周囲に形成された円環状のスクロール通路へ向けて吸気が吐出され、これにより吸気が昇圧される。
また静圧をさらに上昇させるため、コンプレッサインペラを収容するインペラ室とスクロール通路との間には、コンプレッサインペラを取り囲むように円盤状のディフューザが設けられる(例えば、特許文献1参照)。ディフューザには周方向に沿って翼列が形成されている。コンプレッサインペラから遠心方向に吐出された吸気は、このディフューザに形成された翼列によって減速され、これにより吸気を昇圧する。特許文献1には、このディフューザによる静圧上昇効率をさらに向上するため、ディフューザに遠心方向内側と外側とに2段の翼列を設ける技術が示されている。
特開2001−214896号公報
しかしながら特許文献1の発明のように、ディフューザに形成する翼列を単に多段化しただけでは、吸気の速度エネルギーを静圧に変換する効率が向上するものの、翼列に形成される吸気の通り路であるスロートにおいて流速が音速に達し、吸気の流れが詰まってしまうチョークが発生しやすくなる。このため特許文献1のディフューザでは、コンプレッサインペラの吸い込み流量を制限せざるを得ない。換言すると、コンプレッサで過給できる吸気流量の範囲(以下、「流量レンジ」ともいう)の幅を広くすることができない。
本発明は、ディフューザを備えたコンプレッサにおいて、幅広い流量レンジを確保しつつコンプレッサの静圧上昇効率を向上できるものを提供することを目的とする。
(1)コンプレッサ(例えば、後述のコンプレッサ6)は、流体流路(例えば、後述のコンプレッサインペラ室72)を流れる流体(例えば、後述の吸気)を圧縮するものであって、前記流体流路内で回転可能に設けられたインペラ(例えば、後述のコンプレッサインペラ8)と、前記インペラの周囲に設けられ、当該インペラから遠心方向へ吐出される吸気を減速する環状のディフューザ(例えば、後述のディフューザ9)と、を備え、前記ディフューザは、周方向に沿って設けられた第1翼列(例えば、後述の第1翼列93)と、当該第1翼列より遠心方向外側において周方向に沿って設けられた第2翼列(例えば、後述の第2翼列95)と、を備え、前記第2翼列を構成する第2羽根(例えば、後述の第2羽根96)の枚数は、前記第1翼列を構成する第1羽根(例えば、後述の第1羽根94)の枚数の2倍以上であり、前記各第1羽根とこれに隣接する他の第1羽根との間にはスロートが形成されていない。
(2)この場合、前記各第1羽根のチョーク長を“c”とし、前記各第1羽根と前記遠心方向との成す角度を“θ”とし、前記各第1羽根の遠心方向内側の端部とこれに隣接する他の第1羽根との間の距離を“S”とした場合、これらチョーク長cと角度θと距離Sとの間には、下記式、
c≧S・sinθ−M …(1)、
が成立することが好ましい。ただし前記式(1)において“M”は正のマージン定数である。
(3)この場合、前記マージン定数Mと前記チョーク長cとの間には、下記式、
M=c/10 …(2)、
が成立することが好ましい。
(1)本発明では、ディフューザに遠心方向内側及び外側にそれぞれ第1翼列及び第2翼列を形成することにより、コンプレッサによる静圧上昇効率を向上できる。また本発明では、外側の第2翼列を構成する第2羽根の枚数は、内側の第1翼列を構成する第1羽根の枚数の2倍以上とし、さらに内側の第1羽根とこれに隣接する他の第1羽根との間にはスロートを形成しないようにする。これにより、羽根にかかる負担が外側の第2翼列と内側の第1翼列とで適切に分担されるので、幅広い流量レンジを確保しながら静圧上昇効率を向上できる。
(2)本発明では、第1羽根のチョーク長cと各第1羽根と遠心方向との成す角度θと各第1羽根間の距離Sと所定の0以上のマージン定数Mとの間で、上記不等式(1)が成立するようにする。換言すれば、第1翼列には、幾何学的な定義の下でのスロートが形成されないようにする。これにより、第1翼列においてチョークを発生しにくくできるので、流量レンジの幅をさらに広げることができる。
(3)上記のように第1翼列に幾何学的な定義の下でのスロートを形成しないだけでは、チョーク抑制効果が十分でない場合がある。そこで本発明では、上記式(1)においてマージン定数Mとチョーク長cとの間に、上記式(2)が成立するようにする。換言すれば、各第1羽根の間の距離Sに、チョーク長cの10%程度のマージンMを設定することにより、第1翼列においてさらにチョークを発生しにくくできるので、流量レンジの幅をさらに広げることができる。
本発明の一実施形態に係るコンプレッサが適用された過給機1の構成を示す断面図である。 コンプレッサインペラの斜視図である。 コンプレッサインペラ及びディフューザの斜視図である。 コンプレッサインペラ及びディフューザの平面図である。 各羽根の間にスロートが形成されている翼列の一例を示す図である。 スロートの幾何学的な定義を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係るコンプレッサが適用された過給機1の構成を示す断面図である。
過給機1は、ベアリングハウジング2と、ベアリングハウジング2の一端部側に組み付けられたタービン3と、ベアリングハウジング2の他端部側に組み付けられたコンプレッサ6と、を備える。ベアリングハウジング2は、タービン3とコンプレッサ6のとの間に延在する棒状の回転軸21と、この回転軸21を回転可能に支持するベアリング22と、を備える。
タービン3は、図示しない内燃機関の排気通路の一部を構成するタービンハウジング4と、このタービンハウジング4内に設けられたタービンインペラ5と、を備える。
タービンハウジング4には、内燃機関の排気管と接続される管状の排気取入部41と、この排気取入部41から取り入れた排気が流れる円環状のスクロール通路42と、このスクロール通路42に取り囲まれるように形成された管状のタービンインペラ室43と、スクロール通路42とタービンインペラ室43の基端部側とを連通する円環状の排気流路45と、が設けられている。
タービンインペラ5は、回転軸21の一端部側に連結された状態で、タービンインペラ室43内で回転可能に設けられている。排気流路45には、複数個の翼形状のノズルベーン46がタービンインペラ室43の基端部側を取り囲むように、回転軸21の円周方向に沿って等間隔かつ円周方向に対し所定の角度で設けられている。
コンプレッサ6は、内燃機関の吸気通路の一部を構成するコンプレッサハウジング7と、このコンプレッサハウジング7内に設けられたコンプレッサインペラ8及びディフューザ9と、を備える。
コンプレッサハウジング7には、その先端側に内燃機関の吸気管(図示せず)と接続される吸気取入部71が形成され基端側にシュラウド75が形成された管状のコンプレッサインペラ室72と、このコンプレッサインペラ室72を取り囲むように形成された円環状のスクロール通路73と、コンプレッサインペラ室72の基端部側とスクロール通路73とを連通する円環状の吸気流路74と、が形成されている。
コンプレッサインペラ8は、回転軸21の他端部側に連結された状態で、シュラウド75内で回転可能に設けられている。ディフューザ9は、円盤状であり、吸気流路74に設けられる。ディフューザ9は、シュラウド75の基端部側から回転軸21の遠心方向に沿ってスクロール通路73へ向けて吐出される吸気を減速することによって吸気を圧縮する。なお、これらコンプレッサインペラ8及びディフューザ9の詳細な構成については、後に図2〜図5を参照して説明する。
以上のように構成された過給機1は、以下の手順によって内燃機関の排気のエネルギーを利用して吸気を過給する。
先ず、内燃機関の排気は、排気取入部(図示せず)を介してスクロール通路42に導入される。スクロール通路42を通過することによって旋回が与えられた排気は、ノズルベーン46によって定められた角度でタービンインペラ室43の基端部側に流れ込み、タービンインペラ5を回転させて、タービンインペラ室43の先端部側に設けられた排出部47から排出する。タービンインペラ5の回転は、回転軸21によってコンプレッサインペラ8に伝達され、コンプレッサインペラ8がコンプレッサインペラ室72内で回転する。コンプレッサインペラ8の回転によって、吸気取入部71を介してコンプレッサインペラ室72内に導入された吸気は、コンプレッサインペラ8の基端部側から遠心方向に沿ってスクロール通路73へ向けて吐出される。コンプレッサインペラ8から吐出される吸気は、ディフューザ9によって拡がりながら減速され、これにより吸気が圧縮される。圧縮された吸気は、スクロール通路73を流れて図示しない内燃機関の吸気ポートに導入される。
図2は、コンプレッサインペラ8の斜視図である。
コンプレッサインペラ8は、円錐状のホイール81と、このホイール81の外周面に設けられた板状の複数のメインブレード84及びスプリッタ86と、を備える。
ホイール81は、軸方向の先端側81aから基端側81bへかけて遠心方向外側へ滑らかに延びるハブ面82と、その中心において基端側81bから先端側81aへ貫通する軸取付孔83と、を備える。タービンインペラと連結された回転軸は、軸取付孔83に挿通した状態で図示しないキャップを螺合することによって、ホイール81に接続される。これにより、コンプレッサインペラ8とタービンインペラとが回転軸を介して一体に連結される。
メインブレード84は、ホイール81のハブ面82において周方向に沿って等間隔で複数設けられている。各メインブレード84は、ハブ面82において、吸気の入口である先端側81aの前縁部841から、吸気の出口である基端側81bの後縁部842に向かって所定の角度分布で延びる板状である。メインブレード84のチップ端縁843は、コンプレッサインペラ8をコンプレッサインペラ室に収めたときに対向するシュラウド75(図1参照)の表面形状に沿って形成される。
スプリッタ86は、ハブ面82において互いに隣接する2枚のメインブレード84,84の間に設けられている。各スプリッタ86は、ハブ面に82において先端側81aの前縁部861から、基端側81bの後縁部862に向かって所定の角度分布で延びる板状である。スプリッタ86のチップ端縁863は、メインブレード84のチップ端縁843と同様に、シュラウド75(図1参照)の表面形状に沿って形成される。スプリッタ86の前縁部861から後縁部862までの長さは、メインブレード84の前縁部841から後縁部842までの長さよりも短い。スプリッタ86の前縁部861は、メインブレード84の前縁部841よりも基端側81bに位置するように設けられる。またスプリッタ86の後縁部862は、メインブレード84の後縁部842と面一になるように設けられる。
以上のように構成されたコンプレッサインペラ8は、これと回転軸によって連結されたタービンインペラが、排気が吹き付けられることによって回転すると、図2中時計周りで回転する。コンプレッサインペラ室内に設けられた状態でコンプレッサインペラ8が回転すると、先端側81aから流入する吸気は、メインブレード84の前縁部841及びスプリッタ86の前縁部861から軸方向に沿って流入し、メインブレード84とスプリッタ86との間を流れ、各々の後縁部842,862から遠心方向外側へ向かって吐出される。
図3は、コンプレッサインペラ8及びディフューザ9の斜視図であり、図4は、コンプレッサインペラ8及びディフューザ9の平面図である。なお、コンプレッサインペラ8とディフューザ9は別々の部材であるが、図3及び図4では、説明のためこれらがコンプレッサハウジングに収められた状態で両者を併せて図示する。
ディフューザ9は、コンプレッサインペラ8の外径よりも大きな外径を有する円盤状である。ディフューザ9は、コンプレッサインペラ8の基端側を囲うようにして、コンプレッサハウジングの円環状の吸気流路74(図1参照)に固定される。ディフューザ9は、円盤状のディスク91と、このディスク91の表面に設けられた第1翼列93及び第2翼列95と、を備える。
第1翼列93は、ディスク91の表面において、回転軸の中心線Cを中心とした周方向に沿って等間隔で立設された複数枚(図4の例では、7枚)の線条の第1羽根94によって構成される。各第1羽根94は、略直線状であり、遠心方向に対し所定の角度で内側から外側へ延びる。各第1羽根94の高さは、コンプレッサインペラ8の後縁部842,862の高さとほぼ等しい。また、互いに隣接する第1羽根94,94の間には、コンプレッサインペラ8の後縁部842,862から吐出される吸気の流量を制限するスロートが形成されていない。なお本発明におけるスロートの定義については、後に図5を参照して詳細に説明する。
第2翼列95は、ディスク91の表面のうち第1翼列93よりも遠心方向外側において、周方向に沿って等間隔で立設された複数枚の線条の第2羽根96によって構成される。また第2翼列95を構成する第2羽根96の枚数は、第1翼列93を構成する第1羽根94の枚数の2倍以上であることが好ましい。図3及び図4には、第2羽根96の枚数を第1羽根94の枚数の2倍である14枚とした場合を例示する。
各第2羽根96は、略直線状であり、遠心方向に対し所定の角度で内側から外側へ延びる。また各第2羽根96のチョーク長96cは、各第1羽根94のチョーク長94cよりも長い。なお、図4において破線DLで示すように、各第2羽根96の遠心方向内側の前端部96fと中心線Cとの距離は、各第1羽根94の遠心方向外側の後端部94rと中心線Cとの距離とほぼ等しい。各第2羽根96の高さは、各第1羽根94の高さとほぼ等しい。また、互いに隣接する第2羽根06,96の間には、第1翼列93から排出される吸気の流量を制限するスロート97が形成されている。
以上のように構成されたディフューザ9の機能について説明する。コンプレッサインペラ8が中心線Cを軸として図4中時計周りに回転すると、吸気は、軸方向に沿ってコンプレッサインペラ8側へ向かって取り込まれた後、その後縁部842,862からディフューザ9の表面に沿って遠心方向外側へ向けて吐出される。コンプレッサインペラ8から吐出された吸気は、スロートが形成されていない第1翼列93によって減速されながら遠心方向外側へ拡がった後、スロートが形成されている第2翼列95によってさらに減速され、これにより吸気が昇圧される。
次に、図5を参照して本発明におけるスロートの定義について説明する。
図5Aは、各羽根99の間にスロートが形成されている翼列98の一例を示す図である。図5Aに示すように、本発明におけるスロートの有無は、互いに隣接する羽根99,99において、一方の羽根99の前端部99fと他方の羽根99の後端部99rとの間で対向する領域Rの有無によって定義される。例えば、本実施形態のディフューザ9において遠心方向内側に設けられる第1翼列93(図4参照)に、図5Aに示すような領域Rが存在すると、この領域Rにおいて衝撃波が生じ、流れが詰まってしまうチョークが発生する場合がある。そこで本実施形態における第1翼列93には、図5Aに示すような定義の下でのスロートを形成しないようにすることにより、幅広い流量レンジを確保する。
図5Bは、スロートの幾何学的な定義を説明するための図である。各羽根99のチョーク長を“c”とし、各羽根99と遠心方向との成す角度を“θ”とし、各羽根99の遠心方向内側の前端部99fとこれに隣接する他の羽根99の前端部99fとの間の距離を“S”とした場合、スロートの有無、すなわち図5Aの領域Rの有無は、下記不等式(3)を満たすか否かによって言い換えることができる。ここで距離Sには、両前端部99f,99fの間の円弧Lrに沿った長さを用いてもよいし、両前端部99f、99fの間の直線Lsに沿った長さを用いてもよい。
c≧S・sinθ …(3)
なお、上記不等式(3)において等式を満たす場合、すなわちc=S・sinθを満たす場合、翼列98には幾何学的な定義の下でのスロートは形成されていないと言えるが、これではチョーク抑制効果が十分でなく、高流量側でチョークが発生する場合がある。そこで本実施形態の第1翼列93は、上記式(3)に、0より大きなマージン定数Mを設定して得られる下記不等式(4)を満たすように第1羽根のチョーク長、第1羽根と遠心方向の成す角度、及び各第1羽根の間の距離を設定することが好ましい。また、十分なチョーク抑制効果を確保するため、マージン定数Mは、第1羽根のチョーク長の10%程度であること(すなわち、M=c/10)が好ましい。
c≧S・sinθ−M …(4)
本実施形態のコンプレッサ6によれば、以下の効果を奏する。
(1)本実施形態では、ディフューザ9に遠心方向内側及び外側にそれぞれ第1翼列93及び第2翼列95を形成することにより、コンプレッサ6による静圧上昇効率を向上できる。また本実施形態では、外側の第2翼列95を構成する第2羽根96の枚数は、内側の第1翼列93を構成する第1羽根94の枚数の2倍とし、さらに内側の第1羽根94とこれに隣接する他の第1羽根94との間にはスロートを形成しないようにする。これにより、羽根にかかる負担が外側の第2翼列95と内側の第1翼列93とで適切に分担されるので、幅広い流量レンジを確保しながら静圧上昇効率を向上できる。
(2)本実施形態では、第1羽根94のチョーク長を“c”とし、各第1羽根94と遠心方向との成す角度を“θ”とし、各第1羽根94,94間の距離を“S”とし、0以上のマージン定数を“M”とした場合、これらの間で上記不等式(4)が成立するようにする。換言すれば、第1翼列93には、幾何学的な定義の下でのスロートが形成されないようにする。これにより、第1翼列93においてチョークを発生しにくくできるので、流量レンジの幅をさらに広げることができる。
(3)また本実施形態では、上記不等式(4)において、マージン定数Mを第1羽根94のチョーク長cの10%程度に設定する。これにより、第1翼列93においてさらにチョークを発生しにくくできるので、流量レンジの幅をさらに広げることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限らない。本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜変更してもよい。
例えば、上記実施形態では、翼列を2段とした場合について説明したが、翼列の段数はこれに限らない。翼列の数は3段以上であってもよい。
また上記実施形態では、本発明のコンプレッサを、内燃機関が吸入する吸気を圧縮する過給機に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限らない。本発明のコンプレッサは、内燃機関の過給機の他、ジェットエンジンやポンプ等、インペラを用いて流体のエネルギーと機械的エネルギーとの変換を行う所謂ターボ機械に適用できる。
1…過給機
3…タービン
6…コンプレッサ
7…コンプレッサハウジング
72…コンプレッサインペラ室(流体流路)
8…コンプレッサインペラ(インペラ)
9…ディフューザ
93…第1翼列
94…第1羽根
95…第2翼列
96…第2羽根

Claims (3)

  1. 流体流路を流れる流体を圧縮するコンプレッサであって、
    前記流体流路内で回転可能に設けられたインペラと、
    前記インペラの周囲に設けられ、当該インペラから遠心方向へ吐出される流体を減速する環状のディフューザと、を備え、
    前記ディフューザは、周方向に沿って設けられた第1翼列と、当該第1翼列より遠心方向外側において周方向に沿って設けられた第2翼列と、を備え、
    前記第2翼列を構成する第2羽根の枚数は、前記第1翼列を構成する第1羽根の枚数の2倍以上であり、
    前記各第1羽根とこれに隣接する他の第1羽根との間にはスロートが形成されていないことを特徴とするコンプレッサ。
  2. 前記各第1羽根のチョーク長を“c”とし、前記各第1羽根と前記遠心方向との成す角度を“θ”とし、前記各第1羽根の遠心方向内側の端部とこれに隣接する他の第1羽根との間の距離を“S”とした場合、これらチョーク長cと角度θと距離Sとの間には、下記式、
    c≧S・sinθ−M …(1)、
    が成立することを特徴とする請求項1に記載のコンプレッサ。ただし前記式(1)において“M”は0以上のマージン定数である。
  3. 前記マージン定数Mと前記チョーク長cとの間には、下記式、
    M=c/10 …(2)、
    が成立することを特徴とする請求項2に記載のコンプレッサ。
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