JP2000080956A - 筒内燃料噴射エンジンの制御装置 - Google Patents

筒内燃料噴射エンジンの制御装置

Info

Publication number
JP2000080956A
JP2000080956A JP10249953A JP24995398A JP2000080956A JP 2000080956 A JP2000080956 A JP 2000080956A JP 10249953 A JP10249953 A JP 10249953A JP 24995398 A JP24995398 A JP 24995398A JP 2000080956 A JP2000080956 A JP 2000080956A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crank angle
fuel injection
pulse generation
ignition
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10249953A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Matsuura
浦 崇 松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP10249953A priority Critical patent/JP2000080956A/ja
Publication of JP2000080956A publication Critical patent/JP2000080956A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Landscapes

  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 幅広い運転領域で安定した成層燃焼を実現で
きる筒内燃料噴射エンジンの制御装置を提供する。 【解決手段】 本発明の筒内燃料噴射エンジンの制御装
置は、筒内燃料噴射エンジンの運転条件に基づいて最適
な点火時期を算出する点火時期算出部と、最適な燃料噴
霧位置に点火できるように、前記点火時期と前記運転条
件とに基づいて燃料噴射を開始する時期を算出する燃料
噴射時期算出部とを備える。これにより、筒内燃料噴射
エンジンの運転条件に基づいて最適な点火時期を設定す
るとともに、最適な燃料噴霧位置に点火できるように点
火時期とエンジンの運転条件とに基づいて燃料噴射時期
を設定するから、いかなるエンジン回転数においても最
適な燃料噴射および点火を可能とし、幅広い運転領域で
安定した成層燃焼を実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒内燃料噴射エン
ジンの制御装置に関し、より詳しくは、いかなるエンジ
ン回転数においても最適な燃料噴射および点火を可能と
し、幅広い運転領域で安定した成層燃焼を実現できるよ
うに改良された筒内燃料噴射エンジンの制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、気筒内に燃料を直接噴射する筒内
燃料噴射エンジンが用いられているが、この筒内燃料噴
射エンジンの低中負荷領域においては、点火直前の圧縮
後期に燃料を噴射して点火プラグの電極近傍に濃い混合
気を形成するとともに、この濃い混合気に点火すること
により、希薄空燃比での成層燃焼を可能としている。
【0003】一方、特開平5−71405号公報には
「低速時には燃料噴射弁の開閉時期及び点火栓の点火時
期をピストンの上死点近傍に設定するとともに、電極部
が放電している間に燃料の少なくとも一部が電極部を通
過するように燃料弁の開閉時期と点火時期とを制御す
る」ことを特徴とする筒内燃料噴射式2サイクルエンジ
ンが記載されている。
【0004】また、特開平6−280725号公報には
「気筒内に直接燃料を噴射する筒内噴射弁から噴射され
た燃料流の先端部が点火プラグ近辺に到達した時点で点
火するように点火時期を制御する点火時期制御手段を備
える」ことを特徴とする2サイクルエンジンの燃焼制御
装置が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エンジンに
おける点火時期は、エンジン回転数が増加すれば進角さ
せるとともにエンジン回転数が低下すれば遅角させるよ
うに制御され、気筒内における燃焼の最適化を図るよう
になっている。
【0006】しかしながら、上述した特開平5−714
05号公報に記載の先行技術においては、燃料噴射時期
と点火時期とを上死点近傍に設定している。したがっ
て、この先行技術はエンジン回転数が低いときにしか適
用することができない。
【0007】また、上述した特開平6−280725号
公報に記載の先行技術においては、気筒内に噴射された
燃料流の先端部に着火するために、燃料噴射時期に対応
させて点火時期を設定している。したがって、この先行
技術によっては、点火時期を最適化することができな
い。
【0008】そこで、本発明の目的は、上述した従来技
術が有する問題点を解消し、いかなるエンジン回転数に
おいても最適な燃料噴射および点火を可能とし、幅広い
運転領域で安定した成層燃焼を実現できるように改良さ
れた筒内燃料噴射エンジンの制御装置を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の筒内噴射エンジンの制御装置は、筒内燃料
噴射エンジンの運転条件に基づいて最適な点火時期を算
出する点火時期算出部と、最適な燃料噴霧位置に点火で
きるように、前記点火時期と前記運転条件とに基づいて
燃料噴射を開始する時期を算出する燃料噴射時期算出部
とを備える。
【0010】すなわち、本発明によれば、筒内燃料噴射
エンジンの運転条件に基づいて最適な点火時期を設定す
るとともに、最適な燃料噴霧位置に点火できるように点
火時期とエンジンの運転条件とに基づいて燃料噴射時期
を設定するから、いかなるエンジン回転数においても最
適な燃料噴射および点火を可能とし、幅広い運転領域で
安定した成層燃焼を実現することができる。
【0011】また、本発明の請求項2に記載の筒内噴射
エンジンの制御装置は、前記燃料噴射時期算出部が、燃
料噴射を終了する時点と前記点火時期との間の時間差
と、前記運転条件に基づいて算出される燃料噴射時間と
に基づいて、燃料噴射を開始する時点を算出する。これ
により、本発明によれば、点火時期に対して燃料噴射時
期を正確に制御することができるから、いかなるエンジ
ン回転数においても最適な燃料噴射および点火を可能と
し、幅広い運転領域で安定した成層燃焼を実現すること
ができる。
【0012】さらに、本発明の請求項3に記載の筒内噴
射エンジンの制御装置は、前記点火時期に点火プラグに
対して点火パルスを出力する点火パルス発生部と、燃料
噴射開始時点から燃料噴射終了時点に至る間に燃料噴射
インジェクタに対して燃料噴射パルスを出力する燃料噴
射パルス発生部と、前記筒内燃料噴射エンジンの所定の
クランク角度毎に入力するクランク角度パルスのうち、
前記点火パルスの出力直前に入力するクランク角度パル
スが示すクランク角度を点火パルス発生の実行開始クラ
ンク角度として決定する点火パルス発生実行クランク角
度決定部と、前記クランク角度パルスのうち、前記燃料
噴射パルスの出力直前に入力するクランク角度パルスが
示すクランク角度を、燃料噴射パルス発生の実行開始ク
ランク角度として決定する燃料噴射パルス発生実行クラ
ンク角度決定部と、現在のクランク角度が前記点火パル
ス発生実行クランク角度及び前記燃料噴射パルス発生実
行クランク角度にそれぞれ達したか否かを判定する実行
クランク角度判定部とをさらに備える。そして、前記点
火パルス発生実行クランク角度決定部は、前記点火パル
ス発生実行クランク角度と前記点火パルスを出力する時
点との時間差を算出する。前記燃料噴射パルス発生実行
クランク角度決定部は、前記燃料噴射パルス発生実行ク
ランク角度と前記燃料噴射パルスの出力を開始する時点
との時間差を算出する。前記燃料噴射パルス発生部は、
クランク角度が前記燃料噴射パルス発生実行クランク角
度に達したと前記実行クランク角度判定部が判定した
後、前記燃料噴射パルス発生実行クランク角度決定部が
算出した前記時間差が経過した時点で燃料噴射パルスを
発生させる。前記点火パルス発生部は、クランク角度が
前記点火パルス発生実行クランク角度に達したと前記実
行クランク角度判定部が判定した後、前記燃料噴射パル
ス発生実行クランク角度決定部が算出した前記時間差が
経過した時点で点火パルスを発生させる。
【0013】すなわち、本発明によれば、点火パルス発
生実行クランク角度および燃料噴射パルス発生実行クラ
ンク角度をそれぞれトリガーとして、点火パルス発生お
よび燃料噴射パルス発生を実行するので、点火時期およ
び燃料噴射時期を、筒内燃料噴射エンジンのクランク角
度に対して正確に制御することができる。
【0014】さらに、本発明の請求項4に記載の筒内燃
料噴射エンジンは、前記クランク角度パルスが発生する
時間間隔を算出してメモリに記憶するクランク角度パル
ス発生時間間隔算出部をさらに備える。そして、前記点
火パルス発生実行クランク角度決定部は、前記メモリに
記憶された最新の時間間隔に基づいて前記点火パルス発
生実行クランク角度と前記点火パルス発生時点との時間
差を算出する。前記燃料噴射パルス発生実行クランク角
度決定部は、前記メモリに記憶された最新の時間間隔に
基づいて前記燃料噴射パルス発生実行クランク角度と前
記燃料噴射パルスの出力開始時点との時間差を算出す
る。
【0015】これにより、本発明によれば、点火パルス
発生実行クランク角度と点火パルス発生時点との時間
差、および燃料噴射パルス発生実行クランク角度と燃料
噴射パルスの出力開始時点との時間差を、直前のクラン
ク角度の変動に応じて設定することができるから、筒内
燃料噴射エンジンの回転変動が点火時期および燃料噴射
時期に及ぼす影響を最小限に抑えることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る各実施形態の
筒内噴射エンジンの制御装置を、図1乃至図12を参照
して詳細に説明する。ここで、図1は本発明の制御装置
を適用する筒内噴射エンジンの構造の概略を説明する
図、図2は図1に示した電子制御装置の機能ブロック
図、図3はクランク角度センサの出力パルス、カム角度
センサの出力パルス、クランク角度および気筒判別結果
の関係を示すタイムチャート図、図4は図2に示した電
子制御装置の作動を説明するフローチャート図、図5は
図2に示した電子制御装置の作動を説明するフローチャ
ート図、図6は第1実施形態の制御装置の作動を示すタ
イムチャート図、図7は第2実施形態の制御装置の作動
を示すタイムチャート図、図8は第2実施形態の制御装
置の作動を示すフローチャート図、図9は第3実施形態
の制御装置の作動を示すフローチャート図、図10は第
3実施形態の制御装置の作動を示すタイムチャート図、
図11は第3実施形態の制御装置の作動を示すタイムチ
ャート図、図12は第3実施形態の制御装置の作動を示
すタイムチャート図である。
【0017】図1に符号1で示すエンジンは4サイクル
4気筒の筒内燃料噴射エンジンで、その吸気管2にエア
フローメータ及び電子制御式スロットルバルブが配設さ
れるとともに、その排気管3に触媒及びマフラーがそれ
ぞれ配設されている。また、燃料タンクから延びる高圧
燃料配管4には、燃料ポンプ,フィルタ,コモンレー
ル,レギュレータがそれぞれ配設されて燃料を加圧した
状態でエンジン1に供給するように構成されるととも
に、供給された燃料の圧力を燃料圧力センサ5によって
検出するようになっている。さらに、前記エンジン1の
クランク角度、カム角度、アクセル開度は、それぞれク
ランク角度センサ6、カム角度センサ7、アクセル開度
センサ8によって検出するようになっている。そして、
これらの各センサによって検出された情報は、図2に示
した電子制御装置10によって処理され、エンジン1の
燃焼室内への燃料噴射及び点火を最適に行うように構成
されている。
【0018】前記クランク角度センサ6は、図3に示し
たように、各気筒のクランク角度がそれぞれ圧縮上死点
前(BTDC)97°、65°、10゜に至ったときに
それぞれ1つのパルスを出力するように構成されてい
る。また、前記カム角度センサ7は、第3気筒のBTD
C97°と第1気筒のBTDC10°との間で3つのパ
ルスを、第4気筒のBTDC97°と第2気筒のBTD
C10°との間で2つのパルスを、第1気筒のBTDC
97°と第4気筒のBTDC10°との間、及び第2気
筒のBTDC97°と第3気筒のBTDC10°との間
で1つのパルスをそれぞれ出力するように構成されてい
る。なお、前記エンジン1における各気筒の点火順序
は、第1気筒(#1)→第3気筒(#3)→第2気筒
(#2)→第4気筒(#4)となっている。
【0019】前記電子制御装置10は、図2に示したよ
うに、気筒判別部11,クランク角度判定部12,クラ
ンク角度パルス発生間隔時間算出部13,エンジン回転
数算出部14,アクセル開度算出部15,燃料噴射量算
出部16,燃料圧力算出部17,燃料噴射パルス時間算
出部18,燃料噴射時期算出部19,燃料噴射パルス発
生実行クランク角度決定部21,点火時期算出部22,
点火パルス発生実行クランク角度決定部23,実行クラ
ンク角度判定部24,燃料噴射パルス発生部25,点火
パルス発生部27をそれぞれ有している。
【0020】前記気筒判別部11は,カム角度センサ7
が出力するパルスに基づいて圧縮行程にある気筒を判別
した後、クランク角度センサ6が出力するパルスをカウ
ントすることにより、以後の各時点において圧縮行程に
ある気筒を順次判別する。すなわち、図3に示すよう
に、カム角度センサ7から3つのパルスが入力したとき
は第3気筒が、2つのパルスが入力したときは第4気筒
が、一つのパルスが入力したときは第1気筒若しくは第
2気筒が、それぞれ現在の圧縮気筒である。そして、各
気筒の点火順序は、第1気筒(#1)→第3気筒(#
3)→第2気筒(#2)→第4気筒(#4)であるか
ら、直前の気筒判別結果が第4気筒であれば第1気筒、
直前の気筒判別結果が第3気筒であれば第2気筒と判別
することができる。なお、カム角度センサ7からの入力
パルスの数をカウントするために、カム角度センサ7か
らの入力パルスの直後に入力したクランク角度センサ6
からの入力パルスをトリガとして、カム角度センサ7か
ら入力したパルスのカウント数をクリアするようになっ
ている。
【0021】前記クランク角度判定部12は,前記気筒
判別部11が判定した第1気筒のBTDC97°位置の
入力パルスを基準とし、クランク角度センサ6からの入
力パルスを順次カウントして、現在のクランク角度を判
定する。なお、第1気筒のBTDC97°以外の入力パ
ルスを基準として現在のクランク角度を判定することも
できる。
【0022】前記クランク角度パルス発生間隔時間算出
部13は、クランク角度センサ6から入力するパルスの
発生間隔時間を測定することにより、所定のクランク角
度だけクランクシャフトが回転するのに要した時間を算
出する。例えば直前の圧縮気筒のBTDC97°のパル
スが入力した時点から現在の圧縮気筒のBTDC97°
のパルスが入力するまでの時間を測定することにより、
クランクシャフトが直前に180度回転するのに要した
時間を算出する。なお、このクランク角度パルス発生間
隔時間算出部13は、BTDC97°のパルスが入力し
たときには、直前の圧縮気筒のBTDC10°のパルス
が入力した時点からの経過時間を測定し、直前のクラン
ク角度93°分の経過時間を算出してメモリMT93に
記憶する。同様に、BTDC65°のパルスが入力した
ときには、直前のBTDC97°のパルスが入力した時
点からの経過時間を測定し、直前のクランク角度32°
分の経過時間を算出してメモリMT32に記憶する。ま
た、BTDC10°のパルスが入力したときには、直前
のBTDC65°のパルスが入力した時点からの経過時
間を測定し、直前のクランク角度55°分の経過時間を
算出してメモリMT55に記憶する。
【0023】前記エンジン回転数算出部14は、直前の
圧縮気筒のBTDC97°のパルスが入力した時点か
ら、現在の圧縮気筒のBTDC97°のパルスが入力し
た時点までの経過時間を測定し、直前のクランク角度1
80°分のエンジン回転数Nを算出する。なお、BTD
C97°に限らず、BTDC65°若しくはBTDC1
0°の入力パルスを用いてエンジン回転数Nを算出する
こともできる。
【0024】前記アクセル開度算出部15は、アクセル
開度センサ8の出力電圧をA/D変換し、アクセルペダ
ルの踏み込み量αを算出する。
【0025】前記燃料噴射量算出部16は、エンジン回
転数算出部14が算出したエンジン回転数Nと、アクセ
ル開度算出部15が算出したアクセル開度αとに基づ
き、燃料噴射量マップを補間計算付きで参照し、1サイ
クル当たりの燃料噴射量GFを算出する。なお、エンジ
ン始動時には、例えばエンジン水温に基づいて燃料噴射
量GFを設定することができる。
【0026】前記燃料圧力算出部17は、高圧燃料配管
4に配設した燃料圧力センサ5の出力電圧をA/D変換
し、高圧燃料配管4中の燃料圧力FUPを算出する。
【0027】前記燃料噴射パルス時間算出部18は、燃
料圧力算出部17で算出した燃料圧力FUPに基づいて
燃圧係数Ksを算出すると共に、燃料圧力FUPに基づ
いて無駄遅れ時間Tsを算出し、次いでこれらの燃圧係
数Ks及び無駄遅れ時間Tsを用いて燃料噴射量GFを
補正し、燃料噴射対象気筒のインジェクタ26の開弁時
間である燃料噴射パルス時間Toutを算出する。すな
わち、Tout=Ks×GF+Tsである。
【0028】前記燃料噴射時期算出部19は、エンジン
回転数算出部14が算出したエンジン回転数Nと、アク
セル開度算出部15が算出したアクセル開度αとに基づ
き、燃料噴射時期マップを補間計算付きで参照し、燃料
噴射終了から点火パルス発生実行までの時間Tijを算
出する。
【0029】前記燃料噴射パルス発生実行クランク角度
決定部21は、燃料噴射パルス発生実行のトリガーとな
る燃料噴射パルス発生実行クランク角度を決定するとと
もに、クランク角度パルス発生時間間隔算出部13が算
出した直前のクランク角度180°分の経過時間に基づ
き、決定した燃料噴射パルス発生実行クランク角度から
燃料噴射パルス発生までの時間TINJを算出する。
【0030】前記点火時期算出部22は、エンジン回転
数算出部14が算出したエンジン回転数Nと、アクセル
開度算出部15が算出したアクセル開度αとに基づき、
点火時期マップを補間計算付きで参照して点火パルス発
生を実行するクランク角度ADVを算出する。
【0031】前記点火パルス発生実行クランク角度決定
部23は、点火パルス発生実行のトリガーとなる点火パ
ルス発生実行クランク角度を決定するとともに、上記ク
ランク角度パルス発生間隔時間算出部13が算出した直
前のクランク角度180°分の経過時間に基づき、決定
した点火パルス発生実行クランク角度から点火パルス発
生実行までの時間TADVを算出する。
【0032】前記実行クランク角度判定部24は、上記
クランク角度判定部12から得られる現在のクランク角
度が、上記燃料噴射パルス発生実行クランク角度決定部
21及び上記点火パルス発生実行クランク角度決定部2
3が決定した実行クランク角度に、それぞれ達したか否
かを判定する。
【0033】前記燃料噴射パルス発生部25は、燃料噴
射対象気筒の噴射タイマに、燃料噴射パルス発生実行ク
ランク角度決定部21が決定した燃料噴射パルス発生実
行クランク角度から燃料噴射パルス発生実行までの時間
TINJと、燃料噴射パルス時間算出部18で算出した
燃料噴射パルス時間Toutとをセットするとともに、
実行クランク角度判定部24の判定結果がイエスとなっ
たときに噴射タイマを作動させ、インジェクタ26に燃
料噴射パルスを出力して燃料噴射対象気筒の燃焼室内に
燃料を噴射させる。
【0034】前記点火パルス発生部27は、点火対象気
筒の点火タイマに、点火パルス発生実行クランク角度決
定部23が決定した点火パルス発生実行クランク角度か
ら点火パルス発生実行までの時間TADV(TADV
I)をセットするとともに、実行クランク角度判定部2
4の判定結果がイエスとなったときに、点火対象気筒の
点火プラグ28に接続された点火コイルの一時側にイグ
ナイタを介して点火パルス(ドエルカット信号)を出力
し、点火プラグ28を点火させる。
【0035】次に、上述した構成を有する電子制御装置
10の作動について、各実施形態毎に詳細に説明する。
【0036】第1実施形態 まず最初に、図4乃至図6を参照し、燃料噴射パルス発
生実行のトリガーとなる燃料噴射パルス発生実行クラン
ク角度と点火パルス発生実行のトリガーとなる点火パル
ス発生実行クランク角度とが等しい場合を例に取って、
上記電子制御装置10の作動を説明する。
【0037】上記電子制御装置10の基本的な動作は、
図4及び図5に示した信号処理ルーチンにしたがって実
行される。この信号処理ルーチンは10ms毎に実行さ
れ、先ずS1において、アクセル開度算出部15が、ア
クセル開度センサ8の出力電圧をA/D変換してアクセ
ル開度αを算出する。その後S2において、燃料圧力算
出部17が、燃料圧力センサ5の出力電圧をA/D変換
して燃料圧力FUPを算出する。次いでS3において、
エンジン回転数算出部14が、クランク角度センサ12
から出力されるクランクパルスの入力間隔に基づいて、
直前のクランク角度180°分のエンジン回転数Nを算
出する。また、このようにして得られたアクセル開度α
と燃料圧力FUP及びエンジン回転数Nとに基づき、S
4において燃料噴射量算出部16が燃料噴射量GFを算
出した後、S5において燃料噴射パルス時間算出部18
が燃料噴射パルス時間Toutを算出する。さらに、S
6において、燃料噴射時期算出部19が燃料噴射終了か
ら点火時期までの時間Tijを算出した後、S7におい
て、点火時期算出部22が点火時期のクランク角度AD
Vを算出する。
【0038】一方、図5に示した信号処理ルーチンは、
クランク角度センサ6からパルスが入力する毎に実行さ
れる。すなわち、クランク角度センサ6及びカム角度セ
ンサ7からの入力パルスに基づき、S11において気筒
判別部11が現時点で圧縮行程にある気筒を判別すると
ともに、S12においてクランク角度判定部がエンジン
1の現時点のクランク角度を判定する。さらに、ステッ
プ13においてクランク角度パルス発生間隔時間算出部
13が、所定のクランク角度だけクランクシャフトが回
転するのに要した時間を算出する。
【0039】次に、本第1実施形態における制御装置の
作動の特徴部分について、図5及び図6を参照して説明
する。
【0040】図5に示したフローチャートのS14にお
いて、本第1実施形態の点火パルス発生実行クランク角
度決定部23は、点火パルス発生実行のトリガーとなる
点火パルス発生実行クランク角度をBTDC97°に決
定する。同時に点火パルス発生実行クランク角度決定部
23は、点火時期算出部22が算出した点火時期と点火
パルス発生実行クランク角度(BTDC97°)との間
のクランク角度差と、クランク角度パルス発生間隔時間
算出部13が算出した直前のクランク角度180°分の
経過時間とに基づき、点火パルス発生実行クランク角度
(BTDC97°)から点火実行までの時間TADVを
決定する。さらに点火パルス発生実行クランク角度決定
部23は、点火パルス発生部27の点火パルス発生タイ
マに、上記の時間TADVをセットする。
【0041】また、図5に示したフローチャートのステ
ップ15において、燃料噴射パルス発生実行クランク角
度決定部21は、燃料噴射パルス発生実行のトリガーと
なる実行クランク角度をBTDC97°に決定する。同
時に燃料噴射パルス発生実行クランク角度決定部21
は、上記の時間TADVから、燃料噴射時期算出部19
が算出したTijの値と燃料噴射パルス時間算出部18
が算出したToutの値とを減算することにより、燃料
噴射パルス発生実行クランク角度(BTDC97°)か
ら燃料噴射パルス発生実行までの時間TINJを決定す
る。さらに燃料噴射パルス発生実行クランク角度決定部
21は、燃料噴射パルス発生部25の燃料噴射パルス発
生タイマに上記の時間TINJをセットする。
【0042】さらに、図5に示したフローチャートのS
16において、実行クランク角度判定部24は、クラン
ク角度判定部12から得られる現時点のクランク角度
が、点火パルス発生実行クランク角度及び燃料噴射パル
ス発生実行クランク角度であるBTDC97°に達した
か否かを判定する。そして、S16における判定結果が
YESの場合には、S17において燃料噴射パルス発生
部25が燃料噴射パルス発生タイマを作動させるととも
に、S18において点火パルス発生部27が点火パルス
発生タイマを作動させる。これにより、エンジン1のク
ランク角度が実行クランク角度であるBTDC97°に
達した後、時間TINJが経過すると、時間Toutに
わたって燃料噴射パルス発生部25がインジェクタ26
に燃料噴射パルスを出力する。同時に、エンジン1のク
ランク角度が実行クランク角度であるBTDC97°に
達した後、時間TADVが経過した時点で、点火パルス
発生部27は点火パルスを発生させる。
【0043】すなわち、本第1実施形態の制御装置にお
いては、アクセル開度α及びエンジン回転数Nに応じて
点火時期を設定するとともに、この点火時期に合わせて
燃料噴射時期を設定するので、従来の限られた運転条件
を含む広範囲な運転領域で最適噴霧位置に点火できるこ
ととなり、安定した成層燃焼を得ることができる。これ
により、点火プラグのくすぶりが防止でき、さらに排気
エミッションの低減、燃費の改善もできる。さらに、燃
料噴射パルス発生部25及び点火パルス発生部27と
が、共にBTDC97°においてクランク角度センサ6
から入力するクランク角度パルスをトリガーとして同時
に作動を開始するので、燃料噴霧と点火とのタイミング
を確実に同期させることができる。
【0044】第2実施形態 次に、図7及び図8を参照し、第2実施形態の制御装置
について説明する。
【0045】上述した第1実施形態においては、燃料噴
射パルス発生実行クランク角度及び点火パルス発生実行
クランク角度を、共にBTDC97°に設定した。これ
に対して本第2実施形態においては、燃料噴射パルス発
生実行クランク角度と点火パルス発生実行クランク角度
とを異ならせている。
【0046】すなわち、本第2実施形態においては、点
火パルス発生実行クランク角度決定部23は、図5に示
した信号処理ルーチンのS14において、点火時期算出
部22が算出した点火時期に対応するクランク角度の直
前にクランク角度センサ6から入力するパルスのクラン
ク角度を実行クランク角度として選択する。図7及び図
8を参照して具体的に説明すると、本第2実施形態にお
いては、点火時期の直前にクランク角度センサ6から入
力するパルスのクランク角度はBTDC10°である。
したがって、点火パルス発生実行クランク角度決定部2
3は、点火パルス発生実行クランク角度をBTDC10
°と決定する。
【0047】この点火パルス発生実行クランク角度決定
部23の動作を、図7に示したフローチャートを参照し
て説明すると、点火パルス発生実行クランク角度決定部
23はS21において、点火時期算出部22が算出した
点火時期のクランク角度がBTDC10°よりもBTD
Cに近いか否かを判定する。判定結果がYESの場合に
は、S22において点火パルス発生実行クランク角度を
BTDC10°に決定する。S21における判定結果が
NOの場合にはS23に進み、点火時期のクランク角度
がBTDC65°よりもBTDCに近いか否かを判定す
る。その判定結果がYESの場合には、S24において
点火パルス発生実行クランク角度をBTDC65°に決
定する。S24における判定結果がNOの場合、本第2
実施形態においては、点火時期のクランク角度をBTD
C65°に制限するとともに、S24に戻って点火パル
ス発生実行クランク角度をBTDC65°に決定する。
これは、エンジン回転数が増加すれば点火時期は進角す
るが、BTDC65°以上を要求するケースは殆どない
からである。
【0048】同時に点火パルス発生実行クランク角度決
定部23は、S26において、点火時期算出部22が算
出した点火時期と決定した点火実行クランク角度(本第
2実施形態においてはBTDC10°)との間のクラン
ク角度差と、クランク角度パルス発生間隔時間算出部1
3が算出した上記メモリMT55に記憶されている直前
のクランク角度55°分の回転にクランクシャフトが要
した時間の値とに基づき、点火パルス発生実行クランク
角度(BTDC10°)から点火パルス発生実行までの
時間TADVI(図8参照)を算出する。そして、点火
パルス発生部27の点火パルス発生タイマに、上記の時
間TADVIをセットする。なお、点火パルス発生実行
クランク角度としてBTDC65°が選択された場合に
は、点火パルス発生実行クランク角度決定部23は、上
記時間TADVIを算出するために上記メモリMT32
に記憶された値を用いる。同様に、点火パルス発生実行
クランク角度としてBTDC97°が選択される場合に
は、点火パルス発生実行クランク角度決定部23は、上
記時間TADVIを算出するために上記メモリMT93
に記憶された値を用いることができる。
【0049】これに対して、燃料噴射パルス発生実行ク
ランク角度決定部21は、図5に示したフローチャート
のステップ15において、燃料噴射パルス発生実行クラ
ンク角度をBTDC97°に決定する。同時に、燃料噴
射パルス発生実行クランク角度決定部21は、図7に示
したフローチャートのS27において、点火時期算出部
22が算出した点火時期と燃料噴射パルス発生実行クラ
ンク角度(BTDC97°)との間のクランク角度差
と、エンジン回転数算出部14が算出した直前のクラン
ク角度180°分の経過時間とに基づき、燃料噴射パル
ス発生実行クランク角度(BTDC97°)から点火パ
ルス発生実行までの時間TADV(図8参照)を決定す
る。さらに、燃料噴射パルス発生実行クランク角度決定
部21はS28において、上記時間TADVから、燃料
噴射時期算出部19が算出したTijの値と、燃料噴射
パルス時間算出部18が算出したToutの値とを減算
することにより、燃料噴射パルス発生実行クランク角度
(BTDC97°)から燃料噴射パルス発生実行開始ま
での時間TINJを算出する。そして、この時間TIN
Jを燃料燃料噴射パルス発生部25の燃料噴射パルス発
生タイマにセットする。
【0050】さらに、図5に示したS16において、実
行クランク角度判定部24は、クランク角度判定部12
から得られる現時点のクランク角度が、それぞれ燃料噴
射パルス発生実行クランク角度(BTDC97°)及び
点火パルス発生実行クランク角度(BTDC10°)に
達したか否かを判定する。そして、クランク角度が燃料
噴射パルス発生実行クランク角度(BTDC97°)に
達すると、図5に示したS17において燃料燃料噴射パ
ルス発生部25が燃料噴射パルス発生タイマを作動させ
る。また、クランク角度が点火パルス発生実行クランク
角度(BTDC10°)に達すると、図5に示したS1
8において点火パルス発生部27が点火パルス発生タイ
マを作動させる。
【0051】これにより、エンジン1のクランク角度が
燃料噴射パルス発生実行クランク角度(BTDC97
°)に達した後、上記の時間TINJが経過すると、燃
料燃料噴射パルス発生部25は時間Toutにわたって
インジェクタ26に対して燃料噴射パルスを出力する。
また、エンジン1のクランク角度が点火実行クランク角
度(BTDC10°)に達した後、上記の時間TADV
Iが経過した時点で、点火パルス発生部27は点火パル
スを発生させる。
【0052】すなわち、本第2実施形態の制御装置にお
いては、アクセル開度α及びエンジン回転数Nに応じて
点火時期を設定するとともに、点火時期の直前にクラン
ク角度センサ6から入力するパルスのクランク角度を実
行クランク角度として点火パルス発生を実行するので、
エンジン1の回転数の変動が点火パルス発生実行に及ぼ
す影響を最小限に抑えることができる。また、点火時期
に合わせて燃料噴射時期を設定するので、第1実施形態
同様広範囲な運転領域で最適噴霧位置に点火でき、より
安定した成層燃焼を得ることができる。これにより、点
火プラグのくすぶりが防止でき、さらに排気エミッショ
ンの低減、燃費の改善もできる。
【0053】第3実施形態 次に、図9乃至図12を参照し、本発明に係る第3実施
形態の制御装置について説明する。
【0054】上述した第2実施形態においては、点火時
期の直前にクランク角度センサ6から入力するパルスの
クランク角度を点火パルス発生実行クランク角度とした
が、燃料噴射パルス発生実行クランク角度はBTDC9
7°に固定していた。これに対して本第3実施形態にお
いては、燃料噴射時期の直前にクランク角度センサ6か
ら入力するパルスのクランク角度を、燃料噴射パルス発
生実行クランク角度として決定するようになっている。
【0055】点火パルス発生実行クランク角度の決定方
法は、図7に示した第2実施形態のフローチャート図の
S21からS26と同一であるので、ここではその説明
を省略する。
【0056】次に、燃料噴射パルス発生実行クランク角
度の決定方法を、点火パルス発生実行クランク角度がB
TDC10°の場合を例に取って、図9乃至図12を参
照しつつ説明する。
【0057】まず、図7に示したフローチャート図のS
26まで進んだ段階で、図9に示したフローチャート図
の先頭に分岐する。そしてS30において、点火パルス
発生実行クランク角度(BTDC10°)と点火時期と
間の時間TADVIから、燃料噴射時期算出部19が算
出したTijの値と燃料噴射パルス時間算出部18が算
出したToutの値とを減算した値「T1」を得る。次
いで、S31において「T1」の値が正か負かを判定
し、判定結果がT1>0の場合は、図10に示したよう
に、燃料噴射時期の直前にクランク角度センサ6から入
力するパルスのクランク角度がBTDC10°であるか
ら、S32に進んで燃料噴射パルス発生実行クランク角
度をBTDC10°に決定する。
【0058】同時に、S32においてTADVIからT
ij及びToutを減算した値「TINJ」を算出する
とともに、このTINJの値を燃料噴射パルス発生部2
5の燃料噴射タイマにセットする。これにより、エンジ
ン1のクランク角度が燃料噴射パルス発生実行クランク
角度(BTDC10°)に達した後、上記の時間TIN
Jが経過すると、燃料燃料噴射パルス発生部25は時間
Toutにわたってインジェクタ26に対して燃料噴射
パルスを出力する。
【0059】これに対して、S31における判定結果が
NOの場合は、図11に示したように燃料噴射時期がB
TDC10°よりもBTDC65°側にある場合である
から、S33において、メモリMT55に記憶されたB
TDC65°とBTDC10°との間の最新の時間間隔
の値からT1の値を減算する。この減算によって得られ
た値が正の場合は、図11に示したように、燃料噴射時
期の直前にクランク角度センサ6から入力するパルスの
クランク角度がBTDC65°であるから、S34に進
んで燃料噴射パルス発生実行クランク角度をBTDC6
5°に決定する。
【0060】同時に、S34においてメモリMT55に
記憶された値からT1を減算して「TINJ」を算出す
るとともに、このTINJの値を燃料噴射パルス発生部
25の燃料噴射タイマにセットする。これにより、エン
ジン1のクランク角度が燃料噴射パルス発生実行クラン
ク角度であるBTDC65°に達した後、上記の時間T
INJが経過すると、燃料燃料噴射パルス発生部25は
時間Toutにわたってインジェクタ26に対して燃料
噴射パルスを出力する。
【0061】一方、S33における判定結果がNOの場
合は、図12に示したように燃料噴射時期がBTDC6
5°よりもBTDC97°側にある場合であるから、S
35において、メモリMT55に記憶されたBTDC6
5°とBTDC10°との間の最新の時間間隔の値とメ
モリMT32に記憶されたBTDC97°とBTDC6
5°との間の最新の時間間隔の値とを加算した値からT
1の値を減算する。そして、この減算によって得られた
値が正の場合は、図12に示したように、燃料噴射時期
の直前にクランク角度センサ6から入力するパルスのク
ランク角度がBTDC65°であるから、S36に進ん
で燃料噴射パルス発生実行クランク角度をBTDC97
°に決定する。
【0062】同時に、S36においてメモリMT55に
記憶された値とメモリMT32に記憶された値とを加算
した値からT1を減算して「TINJ」を算出するとと
もに、このTINJの値を燃料噴射パルス発生部25の
燃料噴射タイマにセットする。これにより、エンジン1
のクランク角度が燃料噴射パルス発生実行クランク角度
であるBTDC97°に達した後、上記の時間TINJ
が経過すると、燃料燃料噴射パルス発生部25は時間T
outにわたってインジェクタ26に対して燃料噴射パ
ルスを出力する。
【0063】他方、S35における判定結果がNOの場
合には、上述した手順を繰り返すことにより、燃料噴射
時期の直前にクランク角度センサ6から入力するパルス
のクランク角度を求めて燃料噴射パルス発生実行クラン
ク角度を決定するとともに、同様に「TINJ」の値を
算出して燃料噴射パルス発生部25の燃料噴射タイマに
セットすれば良い。なお、燃料噴射パルス発生実行クラ
ンク角度の最大値は、例えばBTDC425°に限定す
ることが好ましい。
【0064】すなわち、本第3実施形態の制御装置にお
いては、アクセル開度α及びエンジン回転数Nに応じて
点火時期を設定するとともに、点火時期の直前にクラン
ク角度センサ6から入力するパルスのクランク角度を実
行クランク角度として点火パルス発生を実行するので、
エンジン1の回転数の変動が点火パルス発生実行に及ぼ
す影響を最小限に抑えることができる。また、点火時期
に合わせて燃料噴射時期を設定するので、広範囲な運転
領域で最適噴霧位置に点火でき、より安定した成層燃焼
を得ることができる。これにより、点火プラグのくすぶ
りが防止でき、さらに排気エミッションの低減、燃費の
改善もできる。さらに、本第3実施形態の制御装置にお
いては、燃料噴射時期の直前にクランク角度センサ6か
ら入力するパルスのクランク角度を実行クランク角度と
して燃料噴射パルス発生を実行するので、エンジン1の
回転数の変動が燃料噴射パルス発生実行に及ぼす影響を
最小限に抑えることができる。
【0065】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、筒内燃料噴射エンジンの運転条件に基づいて
最適な点火時期を設定するとともに、最適な燃料噴霧位
置に点火できるように点火時期とエンジンの運転条件と
に基づいて燃料噴射時期を設定するから、いかなるエン
ジン回転数においても最適な燃料噴射および点火を可能
とし、幅広い運転領域で安定した成層燃焼を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御装置を適用する筒内噴射エンジン
の構造の概略を説明する図。
【図2】図1に示した電子制御装置の機能ブロック図。
【図3】クランク角度センサの出力パルス、カム角度セ
ンサの出力パルス、クランク角度および気筒判別結果の
関係を示すタイムチャート図。
【図4】図2に示した電子制御装置の作動を説明するフ
ローチャート図。
【図5】図2に示した電子制御装置の作動を説明するフ
ローチャート図。
【図6】第1実施形態の制御装置の作動を示すタイムチ
ャート図。
【図7】第2実施形態の制御装置の作動を示すタイムチ
ャート図。
【図8】第2実施形態の制御装置の作動を示すフローチ
ャート図。
【図9】第3実施形態の制御装置の作動を示すフローチ
ャート図。
【図10】第3実施形態の制御装置の作動を示すタイム
チャート図。
【図11】第3実施形態の制御装置の作動を示すタイム
チャート図。
【図12】第3実施形態の制御装置の作動を示すタイム
チャート図。
【符号の説明】
1 エンジン 2 高圧燃料配管 3 燃料圧力センサ 4 クランク角度センサ 5 カム角度センサ 6 アクセル開度センサ 10 電子制御装置 11 気筒判別部 12 クランク角度判別部 13 クランク角度パルス発生間隔算出部 14 エンジン回転数算出部 15 アクセル開度算出部 16 燃料噴射量算出部 17 燃料圧力算出部 18 燃料噴射パルス時間算出部 19 燃料噴射時期算出部 21 燃料噴射パルス発生実行クランク角度決定部 22 点火時期算出部 23 点火パルス発生実行クランク角度決定部 24 実行クランク角度判定部 25 燃料噴射パルス発生部 26 インジェクタ 27 点火パルス発生部 28 点火プラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 43/00 301 F02D 43/00 301J Fターム(参考) 3G084 AA04 BA13 BA15 BA17 DA02 DA04 DA10 EA07 EB08 EC02 FA00 FA10 FA33 FA35 FA38 FA39 3G301 HA01 HA04 HA16 JA00 JA02 JA21 LA00 LA03 LB04 MA12 MA20 NC01 NE23 PB08Z PE01Z PE03Z PE05Z PE09Z PF03Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒内燃料噴射エンジンの運転条件に基づい
    て最適な点火時期を算出する点火時期算出部と、最適な
    燃料噴霧位置に点火できるように前記点火時期と前記運
    転条件とに基づいて燃料噴射を開始する時期を算出する
    燃料噴射時期算出部とを備えることを特徴とする筒内燃
    料噴射エンジンの制御装置。
  2. 【請求項2】前記燃料噴射時期算出部は、燃料噴射を終
    了する時点と前記点火時期との間の時間差と、前記運転
    条件に基づいて算出される燃料噴射時間とに基づいて、
    燃料噴射を開始する時期を算出することを特徴とする請
    求項1に記載の筒内燃料噴射エンジンの制御装置。
  3. 【請求項3】前記点火時期に点火プラグに対して点火パ
    ルスを出力する点火パルス発生部と、 燃料噴射開始時点から燃料噴射終了時点に至る間に燃料
    噴射インジェクタに対して燃料噴射パルスを出力する燃
    料噴射パルス発生部と、 前記筒内燃料噴射エンジンの所定のクランク角度毎に入
    力するクランク角度パルスのうち、前記点火パルスの出
    力直前に入力するクランク角度パルスが示すクランク角
    度を点火パルス発生の実行開始クランク角度として決定
    する点火パルス発生実行クランク角度決定部と、 前記クランク角度パルスのうち、前記燃料噴射パルスの
    出力直前に入力するクランク角度パルスが示すクランク
    角度を、燃料噴射パルス発生の実行開始クランク角度と
    して決定する燃料噴射パルス発生実行クランク角度決定
    部と、 現在のクランク角度が前記点火パルス発生実行クランク
    角度及び前記燃料噴射パルス発生実行クランク角度にそ
    れぞれ達したか否かを判定する実行クランク角度判定部
    とをさらに備え、 前記点火パルス発生実行クランク角度決定部は、前記点
    火パルス発生実行クランク角度と前記点火パルスを出力
    する時点との時間差を算出し、 前記燃料噴射パルス発生実行クランク角度決定部は、前
    記燃料噴射パルス発生実行クランク角度と前記燃料噴射
    パルスの出力を開始する時点との時間差を算出し、 前記燃料噴射パルス発生部は、クランク角度が前記燃料
    噴射パルス発生実行クランク角度に達したと前記実行ク
    ランク角度判定部が判定した後、前記燃料噴射パルス発
    生実行クランク角度決定部が算出した前記時間差が経過
    した時点で燃料噴射パルスを発生させ、 前記点火パルス発生部は、クランク角度が前記点火パル
    ス発生実行クランク角度に達したと前記実行クランク角
    度判定部が判定した後、前記燃料噴射パルス発生実行ク
    ランク角度決定部が算出した前記時間差が経過した時点
    で点火パルスを発生させる、ことを特徴とする請求項
    1,2に記載の筒内燃料噴射エンジンの制御装置。
  4. 【請求項4】前記クランク角度パルスが発生する時間間
    隔を算出してメモリに記憶するクランク角度パルス発生
    時間間隔算出部をさらに備え、 前記点火パルス発生実行クランク角度決定部は、前記メ
    モリに記憶された最新の時間間隔に基づいて前記点火パ
    ルス発生実行クランク角度と前記点火パルス発生時点と
    の時間差を算出するとともに、 前記燃料噴射パルス発生実行クランク角度決定部は、前
    記メモリに記憶された最新の時間間隔に基づいて前記燃
    料噴射パルス発生実行クランク角度と前記燃料噴射パル
    スの出力開始時点との時間差を算出する、ことを特徴と
    する請求項3に記載の筒内燃料噴射エンジンの制御装
    置。
JP10249953A 1998-09-03 1998-09-03 筒内燃料噴射エンジンの制御装置 Pending JP2000080956A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10249953A JP2000080956A (ja) 1998-09-03 1998-09-03 筒内燃料噴射エンジンの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10249953A JP2000080956A (ja) 1998-09-03 1998-09-03 筒内燃料噴射エンジンの制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000080956A true JP2000080956A (ja) 2000-03-21

Family

ID=17200649

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10249953A Pending JP2000080956A (ja) 1998-09-03 1998-09-03 筒内燃料噴射エンジンの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000080956A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000075500A1 (fr) * 1999-06-07 2000-12-14 Keihin Corporation Detecteur de la position angulaire du vilebrequin d'un moteur a combustion interne
US7682667B2 (en) 2003-10-22 2010-03-23 Nishinippon Plant Engineering And Construction Co., Ltd. Method of thermal spraying
JP2010285906A (ja) * 2009-06-10 2010-12-24 Mazda Motor Corp 火花点火式直噴エンジンの燃料噴射制御装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000075500A1 (fr) * 1999-06-07 2000-12-14 Keihin Corporation Detecteur de la position angulaire du vilebrequin d'un moteur a combustion interne
US6575136B1 (en) 1999-06-07 2003-06-10 Keihin Corporation Apparatus for detecting crank angle position in an internal combustion engine
US7682667B2 (en) 2003-10-22 2010-03-23 Nishinippon Plant Engineering And Construction Co., Ltd. Method of thermal spraying
JP2010285906A (ja) * 2009-06-10 2010-12-24 Mazda Motor Corp 火花点火式直噴エンジンの燃料噴射制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2660451B1 (en) Method for controlling starting of internal combustion engine and starting control device
JPH07174038A (ja) 内燃エンジンの燃料噴射制御装置
US5735241A (en) Start up control system for direct fuel injection engine and the method thereof
US20040040534A1 (en) Method, computer program and control and/or regulating appliance for operating an internal combustion engine, and corresponding internal combustion engine
US7322342B2 (en) Control device of in-cylinder direct-injection internal combustion engine
EP1284350B1 (en) Fuel injection control for internal combustion engine
JP3854209B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
US6568371B2 (en) Fuel injection control for internal combustion engine
JP4269825B2 (ja) 筒内直接噴射式エンジンの燃料噴射制御装置
JP3589011B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2007040208A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2000080956A (ja) 筒内燃料噴射エンジンの制御装置
US6571775B2 (en) Fuel injection control for start-up of internal combustion engine
JP3872121B2 (ja) 筒内直噴式多気筒エンジンの制御装置
JPH08291729A (ja) 筒内直噴エンジンの制御方法
JPH11303721A (ja) 内燃機関の点火装置
JP2000257476A (ja) 筒内噴射式内燃機関の制御装置
JP4433637B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP3856091B2 (ja) 多気筒エンジンの燃料噴射制御装置
WO2021112221A1 (ja) 内燃機関の駆動制御装置
JPH1130143A (ja) 内燃機関の燃料供給量制御装置
JPH06185387A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JPH10231745A (ja) 筒内直噴エンジンの燃料噴射制御装置
JP3680505B2 (ja) 直噴火花点火式内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2005273591A (ja) 内燃機関用制御装置