JP2000078049A - 屋内設置用無線装置 - Google Patents

屋内設置用無線装置

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JP2000078049A
JP2000078049A JP10243897A JP24389798A JP2000078049A JP 2000078049 A JP2000078049 A JP 2000078049A JP 10243897 A JP10243897 A JP 10243897A JP 24389798 A JP24389798 A JP 24389798A JP 2000078049 A JP2000078049 A JP 2000078049A
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unit
housing
wireless
radio
wireless device
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Osamu Kamimura
修 上村
Takayasu Ito
隆康 伊藤
Sadatoshi Zouraku
貞敏 蔵楽
Hideaki Sato
秀明 佐藤
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋内の設置に適した小型、薄形、軽量化を実
現するため、放熱特性の優れた筐体構造を実現し、設置
環境に優れた、保守性、取り扱い性の良い屋内設置用無
線装置を提供することにある。 【解決手段】 電源部2、無線部3をシールドケース1
4に略平面状に実装し、無線部3と対向するように制御
部4を実装して薄形化を実現し、電源部2、無線部3か
ら発生した熱は、シールドケース5に設けた放熱フィン
14を介して放熱する構造として筐体内に収容する。シ
ールドケース14は、装置設置面18にたいして若干の
傾斜θをもたせて実装することで放熱フィンを冷却する
空気の通過をスムーズにし、放熱効果の高い構造を実現
した。また、シールドケース5と下筐体7の間に、仕切
壁17を設け、塵埃等が回路部に侵入することを防止
し、装置の安全性を高めている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PHS基地局や携
帯電話基地局や無線中継装置等の無線装置に関し、特に
装置内の温度上昇を抑制した小型、薄形、軽量の屋内設
置用無線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、実用新案登録第2569864号
公報(従来技術1)に記載の通り、PHS無線基地局等
の無線装置は、電柱、メッセンジャーワイヤ等の屋外に
設置されるのが通常であり、装置内部の温度上昇を防止
するため、筐体をアルミ合金等の熱伝導率の高い金属材
料で構成し、筐体の勘合部をパッキン等により防水処理
するのが通常であった。また、特開平9−102978
号公報(従来技術2)に記載の通り、設置場所を特定す
ることなく、周囲の環境を乱すことの無い様、無線装置
の内蔵物を2枚の布に挟み込み、その2枚の布の周囲を
熱圧着し、収容するものも知られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】無線装置を屋内に設置
する場合、屋内の壁面、天井、机上等に設置されるた
め、小型、薄形、軽量で意匠的にも屋内に設置したとき
に違和感の無いものが望ましいが、従来技術1に記載さ
れた無線装置は、電源部、無線部等から発生する熱を筐
体表面から放熱する構造のため、筐体には熱伝導率の良
いアルミ合金等を使用しており、筐体表面には放熱フィ
ンを設けている物も少なくない。その形状も略直方体形
状であり、小型、薄形、軽量とは言えず、意匠的にも屋
内に設置した場合、大いに違和感を生ずる形状であっ
た。また、従来技術2に記載された布状の収容袋に収容
された無線装置においては、変形自在な布状であるがゆ
えに、製造工程、輸送工程、設置後の遺物接触等によ
る、物理的ストレスが加わり、装置内部の回路部品等を
破損する恐れがあった。また、電源部、無線部等から発
生する熱を放熱するのに有利な構造とは言い難く、さら
に保守時には袋上の布を切開しなければ為らず、保守性
が良いとは言い難いものがあった。
【0004】本発明の目的は、上記課題を解決すべく、
意匠性を向上させて、壁面、机上等へ設置可能とすべ
く、小型、軽量、薄形化を実現した屋内設置用無線装置
を提供することにある。また、本発明の他の目的は、小
型、軽量、薄形化を実現し、しかも内部の温度上昇を抑
えて信頼性を向上させた屋内設置用無線装置を提供する
ことにある。また、本発明の更に他の目的は、保守性、
取扱性の良い安価な屋内設置用無線装置を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、筐体と、該筐体の内部に設置され、プリ
ント基板等の基板に電子部品を実装して構成された制御
部、無線部、および電源部と、上記筐体の内部または外
部に設けて上記無線部に接続されたアンテナとを備え、
上記制御部と上記無線部とを対向面に配置し、上記電源
部と上記無線部とをほぼ平面状に並設して構成したこと
を特徴とする屋内設置用無線装置である。
【0006】また、本発明は、筐体と、該筐体の内部に
設置され、プリント基板等の基板に電子部品を実装して
構成された制御部、無線部、および電源部と、上記筐体
の内部または外部に設けて上記無線部に接続されたアン
テナとを備え、上記制御部と上記電源部とを対向面に配
置し、上記電源部と無線部とをほぼ平面状に並設して構
成したことを特徴とする屋内設置用無線装置である。ま
た、本発明は、筐体と、該筐体の内部に設置され、プリ
ント基板等の基板に電子部品を実装して構成された制御
部、無線部、および電源部と、上記筐体の内部または外
部に設けて上記無線部に接続されたアンテナと、上記筐
体内の底部近傍に設置され、該底部面に向けて放熱フィ
ンを設けたシールドケースとを備え、該シールドケース
の上面側の近傍に上記無線部および電源部を並設し、該
無線部および電源部から発生する熱をシールドケースに
設けた放熱フィンにより放熱する構造としたことを特徴
とする屋内設置用無線装置である。
【0007】また、本発明は、上記屋内設置用無線装置
において、上記制御部、無線部、および電源部を筐体設
置面に対して傾斜を持たせたことを特徴とする。また、
本発明は、上記屋内設置用無線装置において、上記筐体
の設置面側の一部を、筐体設置面と略平行になるように
突起させ、該突起部内に上記シールドケースの放熱フィ
ンを収容したことを特徴とする。また、本発明は、上記
屋内設置用無線装置において、上記シールドケースと筐
体との間を密閉して放熱フィン側から回路側に塵埃等が
侵入するのを防止することを特徴とする。
【0008】また、本発明は、底部に吸気穴と排気穴と
を穿設した筐体と、該筐体内の底部近傍位置に設置さ
れ、底部面側に放熱フィンを形成した熱伝導性を有する
電磁シールド部材(シールドケース)と、少なくとも無
線送信信号を増幅する送信用のパワーアンプを上記電磁
シールド部材に向けて実装して構成される無線部と、少
なくともDCコンバータを上記電磁シールド部材に向け
て実装して構成される電源部とを、上記電磁シールド部
材の上面側に近接させてほぼ平面状に並設して形成した
プリント基板等への基板実装構造体と、該基板実装構造
体の無線部に接続されたアンテナとを備えたことを特徴
とする屋内設置用無線装置である。また、本発明は、上
記屋内設置用無線装置において、上記基板実装構造体
を、無線部用と電源部用と別々で構成することを特徴と
する。また、本発明は、上記屋内設置用無線装置におい
て、上記基板実装構造体の無線部を、送信信号を変調し
て上記送信用のパワーアンプに無線送信信号を与える変
調部、上記アンテナで受信した無線受信信号を増幅する
受信アンプ、および該受信アンプで増幅された無線受信
信号を復調する復調部を構成する電子部品を実装して構
成することを特徴とする。
【0009】また、本発明は、上記屋内設置用無線装置
において、上記電磁シールド部材を筐体設置面に対して
傾けたことを特徴とする。また、本発明は、底部に吸気
穴と排気穴とを穿設した筐体と、該筐体内の底部近傍位
置に設置され、底部面側に放熱フィンを形成した熱伝導
性を有する電磁シールド部材(シールドケース)と、少
なくとも送信用のパワーアンプを上記電磁シールド部材
に向けて実装して構成される無線部と、少なくともDC
コンバータを上記電磁シールド部材に向けて実装して構
成される電源部とを、上記電磁シールド部材の上面側に
近接させてほぼ平面状に並設して形成したプリント基板
等への第1の基板実装構造体と、該第1の基板実装構造
体の上側に重ねるように設置され、上記無線部における
送信信号および受信信号の伝送を制御する電子部品を実
装して構成される制御部を形成したプリント基板等への
第2の基板実装構造体と、上記第1の基板実装構造体の
無線部に接続されたアンテナとを備えたことを特徴とす
る屋内設置用無線装置である。また、本発明は、上記屋
内設置用無線装置において、上記第1の基板実装構造体
を、無線部用と電源部用と別々で構成することを特徴と
する。
【0010】また、本発明は、上記屋内設置用無線装置
において、上記第1の基板実装構造体の無線部を、送信
信号を変調して上記送信用のパワーアンプに無線送信信
号を与える変調部、上記アンテナで受信した無線受信信
号を増幅する受信アンプ、および該受信アンプで増幅さ
れた無線受信信号を復調する復調部を構成する電子部品
を実装して構成することを特徴とする。また、本発明
は、上記屋内設置用無線装置において、上記電磁シール
ド部材を筐体設置面に対して傾けたことを特徴とする。
また、本発明は、底部に吸気穴と排気穴とを穿設した筐
体と、該筐体内の底部近傍位置に設置され、底部面側に
放熱フィンを形成した熱伝導性を有する電磁シールド部
材と、少なくとも送信用のパワーアンプを上記電磁シー
ルド部材に向けて実装して構成される無線部と、該無線
部における送信信号および受信信号の伝送を制御する電
子部品を実装して構成される制御部とを形成したプリン
ト基板等への基板実装構造体と、該基板実装構造体の無
線部に接続されたアンテナとを備えたことを特徴とする
屋内設置用無線装置である。また、本発明は、上記屋内
設置用無線装置において、上記基板実装構造体を、無線
部用と制御部用と別々で構成することを特徴とする。
【0011】また、本発明は、上記屋内設置用無線装置
において、上記基板実装構造体の無線部を、送信信号を
変調して上記送信用のパワーアンプに無線送信信号を与
える変調部、上記アンテナで受信した無線受信信号を増
幅する受信アンプ、および該受信アンプで増幅された無
線受信信号を復調する復調部を構成する電子部品を実装
して構成することを特徴とする。また、本発明は、上記
屋内設置用無線装置において、電源部を一次回路、二次
回路変換部と二次回路電圧変換部に分割し少なくとも一
次回路、二次回路変換部を無線装置本体の外部に設けた
ことを特徴とする。また、本発明は、上記屋内設置用無
線装置において、電源部を一次回路、二次回路変換部お
よび二次回路電圧変換部全てを無線装置本体の外部に設
けたことを特徴とする。また、本発明は、屋内設置用無
線装置において、無線装置内部の温度上昇を抑え、且、
小型、薄形、軽量化を可能とし、意匠的にも屋内設置に
違和感のない形状とするため、無線部等を電磁シールド
するためのシールドケース(電磁シールド部材)の近傍
に電源部、無線部を設置して筐体内に実装することを特
徴とする。そして、電源部、無線部から発生する熱を、
シールドケースに設けた放熱フィンを介して放熱する構
造とすることで、小型、軽量、薄形化を達成することが
可能となる。
【0012】また、本発明は、机上設置等の水平設置状
態でも充分放熱効果を有するよう、前述シールドケース
を設置面に対して、若干の傾斜を有して設置できるよう
に筐体構造を形成する。これにより、更なる高効率放熱
特性を有し、且、設置方向の規制を設ける必要のない屋
内設置用無線装置を提供可能とする。さらに、本発明
は、剛性を有した筐体内部に部品を収容するため、保
守、工事性、運搬、取り扱い性の良い屋内設置用無線装
置を提供することができる。また、本発明は、主要な発
熱部となっている電源の一部、または全部を前述装置内
部から外部に切り離し、発熱部の分散化を図る構造とす
ることで、内部の発熱量を低下できることから、さらな
る無線装置本体の小型化を可能とすることが可能とな
る。
【0013】以上説明したように、前記構成によれば、
屋内設置用無線装置本体の放熱性を向上し、小型、薄型
化を可能としたことから、意匠的にも優れ、設置場所を
特定することなく、屋内の壁面、天井、及び机上等への
設置を可能とした。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係る実施の形態を図を用
いて説明する。本発明に係る室内設置用無線装置の第1
の実施例について、図1〜図5を用いて説明する。図1
は、本発明に係る屋内設置用無線装置の第1の実施例を
表面方向から見た斜視分解図、図2は、同じく裏面から
の斜視分解図、図3は、図1および図2に示す屋内設置
用無線装置の第1の実施例の外観図、図4は、図3のA
−A矢視断面図、図5は図3に示す屋内設置用無線装置
の第1の実施例の側面図である。本発明に係る室内設置
用無線装置1の第1の実施例は、図11に示すようにプ
リント基板等の基板にDC−DCコンバータ10(14
3、144)等を下面に実装して構成される基板実装構
造体からなる電源部2(109)と、図13または図1
6に示すようにプリント基板等の基板に送信用パワーア
ンプ11(170;210)を下面に実装し、変調部
(171;211)、受信アンプ1(172;21
2)、復調部1(174;214)、受信アンプ2(1
73;213)、復調部2(175;215)、および
切換手段(176;216)等を実装して構成される基
板実装構造体からなる無線部3(105;203A,2
03B)と、図13または図16に示すようにプリント
基板等の基板にCPU(177;217)、メモリ(1
78;218)、バス信号配線(182;220)、T
DMA(Time Division Multiple Access)/TDD(T
ime Division Duplex)処理部(179;219)、A
DPCM(Adaptive Differential Pulse Code Modulat
ion)トランスコーディック(180)、DSU(Digit
al Service Unit)(181)等を実装して構成される
基板実装構造体からなる制御部4(104;204A,
204B)と、電磁シールドを行うためのシールドケー
ス5aと、上筐体6aと、下筐体7aと、無線部3(1
05;203A,203B)に接続され、無線送信信号
を送信し、無線受信信号を受信するアンテナ8(10
6,107;201,202)とから構成されている。
【0015】上記下筐体7aは、図2および図4に示す
ように、シールドケース5aを設置面18に対してθの
角度で取付けられるように両側部26の底面を角度θ傾
けて形成し、両側部26の間は設置面18と平行な突起
形状19を形成している。そして、両側部26の底面に
は、前側を短くし、後側を長くした支え部27を形成し
ている。さらに、突起形状19の部分の前側には、多数
のスリット状の吸気穴15aが形成され、後側には、多
数のスリット状の放熱穴16aが形成されている。上記
アンテナ8(106,107;201,202)は、壁
面に設置する場合は上部に設ける必要がある。しかしな
がら、アンテナ8を筐体6a、7aの外部に出す必要は
なく、内部に設けてもよい。上記プリント基板等の基板
に実装されたパワーアンプ11を含む無線部3(10
5;203A,203B)は、無線部3とアンテナ8間
を接続するアンテナケーブル(図示せず)の配線長を短
縮してケーブル部での損失をできるだけ低減することか
ら、アンテナ8の近傍に設置することが望ましい。その
ため、筐体6a、7aの後側よりに無線部3を設置し、
筐体6a、7aの前側よりに電源部2(109)を設置
した。
【0016】上記シールドケース(電磁シールド部材)
5aは、電磁シールド効果が得られるようにアルミ合金
やマグネシウム合金等の熱伝導率の良い材料(導電材料
に限る)で成形し、下面に傾斜角θで設置されるように
下筐体7aの両側部26の底面に植設された支柱25に
ねじで固定して構成される。ところで、シールドケース
5aを、上面に配置しても同様な熱的効果が得られる
が、上筐体6aに放熱穴を設ける必要が生じ、また、上
筐体6aの造型自由度が減少して意匠的に望ましくない
ため、下面に設置するようにした。さらに、シールドケ
ース5aの上面には、無線部3の回路ブロック間(例え
ば、送信系回路(170,171;210,211)と
受信系回路(172〜176;212〜216)とそれ
らに共通的に信号を供給するシンセサイザ(図示せず)
等)の電磁干渉を防止し、電磁シールドを行うために一
体になった枠22が形成され、該枠22内にパワーアン
プ11等の部品を収納するように構成される。このよう
に無線部3は、シールドケース5aの枠22上に取付け
られる。電源部2は、シールドケース5aの前側上に植
設された支柱23上に取付けられる。また、電源部2の
DC−DCコンバータ10についても、電磁シールドが
必要な場合には、電源部2を枠で囲む必要がある。制御
部4は、シールドケース5aに植設された支柱24上に
取付けられる。
【0017】このように構成されたシールドケース5a
の裏面には、電源部2に実装されるDC−DCコンバー
タ10(143、144)や無線部3に実装されるパワ
ーアンプ11(170;210)等で発生した熱を放熱
するために、図2に示すように、前側から後側に延び、
前側から後側に行くに従って高さを高くした放熱フィン
14aが形成されている。このように、放熱フィン14
aの高さを上記傾斜角θに倣って前側から後側に行くに
従って高くしたのは、放熱フィン全体での放熱面積を増
大させることによって放熱効率を向上させるためであ
る。また、放熱フィン14aをアルミ合金やマグネシウ
ム合金等の熱伝導率の良い材料(導電材料に限る)でシ
ールドケース5aと一体で形成することによって、部品
点数を少なくして原価低減を図ることができる。
【0018】以上説明したように、DC−DCコンバー
タ10(143、144)やパワーアンプ11(17
0;210)等の発熱量の大きい電子部品を搭載した面
をシルードケース5a側に向けて、各々独立したプリン
ト基板等の基板上に実装して実装構造体として構成され
る電源部2(109)、および無線部3(105;20
3A,203B)を積み重ねることなく略平面状態にし
て筐体6a、7a内に設置して実装した。さらに、比較
的発熱量の少ない実装構造体としての制御部4(10
4;204A,204B)を、電源部2、および無線部
3の対向面に積み重ねるように筐体6a、7a内に設置
して実装し、スタッキングタイプなどのコネクタ12等
によって電源部2、無線部3と接続する配置とすること
で屋内設置用無線装置1の小型、薄形化を可能としてい
る。図4に示したように電源部2は、DC−DCコンバ
ータ10等のように比較的部品高さが高い電子部品が搭
載されることが多いため、電源部2を無線部3と制御部
4との間の高さに配置することが薄形化を実現するうえ
で好適である。なお、本実施例では、電源部を図11に
示すように外部電源108と内部電源103に分割して
おり、内部電源103である電源部2には、ACアダプ
タ等の外部電源108からの給電を受ける電源ジャック
13を電源部2に搭載している。即ち、電源ジャック1
3は、壁面に設置した場合、塵埃等の堆積、侵入を防止
し、視覚的にも目立たなくするために、下筐体7aの前
側をカバー20付けて引っ込ませ、その引っ込ませた箇
所21に設けるようにした。その結果、DC−DCコン
バータ10を含む電源部2が電源ジャック13の近傍に
配置されることになる。
【0019】また、電源部2にLED9を搭載し、この
LED9等に屋内設置用無線装置1の動作状態を表示す
ることによって、外観からの目視にて容易に動作状態が
確認できる構造としている。なお、本実施例において
は、屋内設置用無線装置1の動作状態を表示するLED
9は、電源部2に搭載しているが、制御部4に搭載して
も良い。要するに、LED9などの表示手段に、無線装
置1の動作状態を表示することができればよい。
【0020】以上説明したように、本実施例の特徴とす
るところは、筐体6a、7a内において、下面にシール
ドケース5aを設置し、DC−DCコンバータ10(1
43、144)やパワーアンプ11(170;210)
等の発熱量の大きい電子部品を搭載した面をシルードケ
ース5a側に向けて、プリント基板上に実装して構成さ
れる電源部2(109)、および無線部3(105;2
03A,203B)を積み重ねることなく略平面状態に
して設置し、更に比較的発熱量の少ないプリント基板等
の基板上に実装して構成される制御部4(104;20
4A,204B)を、電源部2、および無線部3の対向
面に積み重ねるように設置することによって、無線装置
1として小型、薄形化を実現することにある。さらに、
本実施例の特徴とするところは、上記のように、小型、
薄形化を実現すると、無線装置1の内部の発熱密度が上
がることになり、その結果無線装置の内部温度が上昇し
てしまうことになるが、主要な発熱源である電源部2の
DC−DCコンバータ10、無線部3のパワーアンプ1
1から発生した熱を、主に熱伝導によってシールドケー
ス5aに伝え、シールドケース5aの下面に設けた放熱
フィン14aを介して放熱することで、無線装置の内部
温度上昇を防ぐ構造とすることである。特に、下筐体7
aの下面に開けてある吸気穴15aから吸気された空気
は、放熱フィン14aのフィン間を通過しながらシール
ドケース5aを冷却し、暖められた空気は、排気穴16
aより排気されることになる。さらに、本実施例では、
シールドケース5aは、設置面18に対して傾斜角θ
(本実施例ではθ=3°程度)をもって下筐体7aに実
装されており、暖められた空気は、低所から高所へ移動
する特性を有していることから、傾斜の無い場合より
も、放熱フィン14aのフィン間を通過する空気の流れ
をスムーズに行えるため、高い放熱効果を得ることがで
きる。本実施例において、図示はしていなが、DC−D
Cコンバータ10、パワーアンプ11とシールドケース
5aの間に熱伝導シート、熱伝導グリース等の熱伝導媒
体を介在させれば、シールドケース5aに達する伝熱量
が増加し、放熱効果をさらに向上することができる。
【0021】即ち、上記実施例では、無線装置1として
小型、薄形化をはかったため放熱面を垂直方向に向ける
ことは難しく、前述のように電源部2、無線部3等を実
装したシールドケース5aに傾斜を設けることによって
水平設置の場合にも、空気の流れが阻害されることがな
く、放熱フィン14aによって充分な放熱効果を得るこ
とができる。また、筐体に通気穴を開けると、塵埃、遺
物、虫等の筐体内部への侵入をゆるし、装置内部の回路
等を短絡させ、最悪の場合は発煙、発火にいたる恐れが
あるが、本実施例においては、放熱を行なう放熱フィン
14aの外周部を下筐体7aと隙間ができない様に仕切
壁17で囲っており、吸気穴15aや、排気穴16aか
ら遺物、塵埃、虫等が侵入した場合でもシールドケース
5aの下面の放熱フィン14aのフィン間に達するだけ
であり、電源部2、無線部3、制御部4等の回路部分に
は侵入できない構造となっている。即ち、シールドケー
ス5aの外周部に形成された仕切壁17が、下筐体7a
の突起形状19の側壁と密閉するように構成されている
ので、吸気穴15aや、排気穴16aから遺物、塵埃、
虫等が侵入した場合でも、電源部2、無線部3、制御部
4等の回路部分には侵入することができない。この構造
により、発煙や発火の恐れの無い安全性の高い屋内設置
用無線装置を提供することが可能となる。また、本実施
例においては、シールドケース5a側に仕切壁17を設
けているが、下筐体7a側に仕切壁を設けても同様の効
果が得られることは言うまでもない。要するに、シール
ドケース5aが下筐体7aの間で塵埃等が放熱フィン側
から回路側に侵入できないように密閉されていれば良
い。
【0022】さらに本実施例では、下筐体7aの幅方向
よりも内側に、屋内設置用無線装置1を設置する設置面
18と略平行になる突起形状19を設け、その突起形状
19内に放熱フィン14aを収容する構造とすることで
放熱フィン14aの表面積を大きくして放熱効果を高
め、且つ、図5に示した様に、屋内設置用無線装置1の
実際の厚みHよりも、視覚上の厚みhを薄く見せること
ができ、屋内に設置する場合の重要な要素である意匠的
な薄形化をも実現している。また、本実施例は、シール
ドケース5aに設けた放熱フィン14aによる高放熱構
造であり、筐体表面からの放熱に依存した放熱構造では
ないため、上筐体6a、下筐体7aをABS等の安価な
プラスチック材料で成形している。無論、上筐体6a、
下筐体7aを熱伝導率の良いマグネシウム合金やアルミ
合金等で成形すれば、剛性、放熱性ともに向上するのは
言うまでもない。
【0023】次に、本発明に係る室内設置用無線装置の
第2の実施例について、図6〜図9を用いて説明する。
図6は、本発明に係る室内設置用無線装置の第2の実施
例を表面から見た斜視分解図、図7は裏面から見た斜視
分解図、図8はその外観図、図9は、図8のB−B断面
図である。第2の実施例は、下筐体7bに突起形状19
を設けずにシールドケース5bの裏面に設けた放熱フィ
ン14bを収容して第1の実施例よりも、さらなる薄形
化を行なったものである。このように薄形化を進めると
放熱フィン14bの高さを大きくとることができず放熱
フィン14bの表面積を充分に確保できなくなる場合が
生じ、その結果として放熱フィン14bからの放熱だけ
では装置内部の温度上昇を押さえきれない場合が生ずる
ことになる。そこで、第2の実施例では、シールドケー
ス5bに設けた放熱フィン14bを使用して放熱する放
熱構造のほかに、屋内設置用無線装置1を設置した状態
では、下面や、垂直面になり、直接に塵埃、遺物等が侵
入しない場所である、下筐体7bの電源ジャック挿入面
側にも吸気穴15bを設け、上筐体6bの側面にも排気
穴16bを設ける構造とし、電源部2、無線部3に直接
空気が流れる冷却方法を併用している。本実施例におい
ては、放熱フィン14bの最外端が、仕切壁の役目を果
たしており、回路部への塵埃、遺物等の侵入を防止して
いる。また、本実施例では、設置面18に対して、傾斜
を設けることなくシールドケース5bを実装している
が、傾斜を設けて実装すれば、より高い放熱効果が得ら
れることは前述の第1の実施例にて説明済みである。
【0024】なお、上記第1および第2の実施例では、
電源部2(109)と無線部3(105;203A,2
03B)を各々独立したプリント基板上に実装して実装
構造体として構成した場合について説明したが、少なく
とも電源部2(109)と無線部3(105;203
A,203B)を1枚のプリント基板上に実装して実装
構造体として構成する場合、あるいは電源部2(10
9)と無線部3(105;203A,203B)と制御
部4(104;204A,204B)を1枚のプリント
基板に実装して実装構造体として構成する場合において
も、主要な発熱源であるDC−DCコンバータ10(1
43、144)、パワーアンプ11(170;210)
を搭載する面を、シールドケース5a、5b側に向けて
実装することで、シールドケース5a、5bの下面に設
けた放熱フィン14a、14bから効率的な放熱が行わ
れ、装置の薄形化にも有効であることは言うまでもな
い。
【0025】次に、本発明に係る屋内設置用無線装置に
おいて、電源部の一部、あるいは全部を筐体の外部に設
置した実施例について、図10〜図12を用いて説明す
る。
【0026】図10は、本発明に係る屋内設置用無線装
置の一実施例としてPHS基地局に適用した場合のシス
テム構成例を示すブロック図であり、図11は、本PH
S基地局の電源部の構成を示すブロック図である。図1
0のシステム構成例で、101は公衆通信網、102は
PHS端末、103は屋内設置用無線装置1の一実施例
であるPHS基地局、104はPHS基地局103の制
御部、105はPHS基地局103の無線部、106、
107はPHS基地局103のアンテナ、108、10
9はPHS基地局103の第1及び第2の電源部であ
る。図10において、公衆通信網101の具体的な1例
はNTT通信網であり、PHS端末102はPHS基地
局103を介して一般加入電話(図示せず)、あるい
は、他のPHS基地局(図示せず)を介して他のPHS
端末との通信が可能である。本構成では、屋内設置用無
線装置1の一実施例であるPHS基地局103は、その
制御部104と、無線部105と、アンテナ106、1
07と、第2の電源部109とから構成する。また、そ
の第1の電源部108をPHS基地局103の筐体6、
7の外部に設置する。
【0027】その第1及び第2の電源部108、109
の構成の一例を図11で説明する。図11で、121、
122はAC電源入力端子、123、124は第1の電
源部の出力端子、125〜129はダイオード、13
0、131はコンデンサ、132はトランス、133は
制御回路、141、142はPHS基地局103の電源
入力端子、143、144はDC/DCコンバータであ
る。図11で、図10と同一個所、及び同等部分には、
同一符号を付している。第1の電源部108の入力端子
121、122から入力されるAC電源は、ダイオード
125〜128で全波整流され、コンデンサ130で平
滑される。そのリップルを含んだDC出力をトランス1
32、ダイオード129、コンデンサ131及び、制御
回路133で構成したスイッチングレギュレータによ
り、その出力電圧を所定値とするように制御している。
この第1の電源部108の出力電力を、屋内設置用無線
装置1の一実施例であるPHS基地局103の第2の電
源部109(2)に供給する。本第2の電源部109
(2)は、PHS基地局103の無線部105(3)及
び、制御部104(4)に必要な電圧を、それぞれの電
圧に対応した電圧とするように、DC/DCコンバータ
143、144(10)を設けて供給する。本実施例で
は、DC/DCコンバータ143、144(10)を2
種類設けているが、無線部105(3)及び、制御部1
04(4)共に同一電圧の場合は、1種類で十分であ
る。本実施例では、第1の電源部108の消費電力分だ
け、同一筐体6、7にした場合よりも電源部の発熱量を
低減できる効果がある。より具体的には、トランス13
2での変換ロス、及び、制御回路の消費電力分の発熱量
を低減できる。
【0028】次に、屋内設置用無線装置1の一実施例で
あるPHS基地局103内の温度上昇を抑える対策とし
て、電源部をPHS基地局103の筐体6、7の外部に
設置する実施例について、図12を用いて説明する。図
12は、電源部をPHS基地局の筐体の外部に設置した
場合のPHS基地局の構成を示すブロック図である。1
50は本発明に係る屋内設置用無線装置1の一実施例で
あるPHS基地局、151はPHS基地局150の電源
部、163、164はAC電源入力端子、165、16
6は電源部151の出力端子である。図12で、図1
0、図11と同一個所、及び同等部分には、同一符号を
付している。本構成では、PHS基地局150は、その
制御部104、と無線部105と、アンテナ106、1
07とから構成する。その電源部151をPHS基地局
150の筐体6、7の外部に設置するものである。即
ち、本実施例を図1〜図9に示す屋内設置用無線装置1
に適用すると、電源部2(109)は筐体6、7の外部
に設置されることになる。
【0029】PHS基地局150の電源部151は、図
11の第1の電源部108と第2の電源部109を同一
ブロックとするものであり、その動作は図11での説明
と同一である。その入力端子163、164から入力さ
れるAC電源は、ダイオード125〜128で全波整流
された後、トランス132、ダイオード129、コンデ
ンサ131及び、制御回路133で構成したスイッチン
グレギュレータにより、その出力電圧を所定値とするよ
うに制御される。その出力を、PHS基地局150の無
線部及び、制御部に必要な電圧を、それぞれの電圧に対
応した電圧とするように、DC/DCコンバータ14
3、144を設けて供給する。本実施例では、DC/D
Cコンバータを2種類設けているが、無線部及び制御部
共に同一電圧の場合は、1種類で十分である。そのDC
/DCコンバータ143、144の出力を、端子16
5、166を介して、屋内設置用無線装置1の一実施例
であるPHS基地局150に供給する。本実施例では、
図10の構成と比較して、更に第2の電源部109の消
費電力分だけ、PHS基地局150内の電源部の発熱量
を低減できる効果がある。より具体的には、DC/DC
コンバータ143、144での変換ロス分の発熱量を低
減することができる。
【0030】次に、本発明に係る屋内設置用無線装置1
の一実施例である公衆基地局103について、図13を
用いて具体的に説明する。即ち、屋内設置用無線装置1
の一実施例である公衆基地局103は、送信用パワーア
ンプ170(11)、変調部171、受信アンプ17
2、173、復調部174、175、および切換手段1
76を備えた無線部105(3)と、CPU177、メ
モリ178、無線部105の変調部171と切換手段1
76とにスタッキングタイプなどのコネクタ12によっ
て接続されるTDMA/TDD処理部179、ADPC
Mトランスコーディック180、公衆通信網に接続され
るDSU(Digital Service Unit)181、これらに信
号供給するアドレス及びデータのバスライン182を備
えた制御部104(4)と、これら無線部105(3)
および制御部104(4)に所望のDC電源を供給する
第2の電源部109(2)と、上記無線部105(3)
に接続されたアンテナ106、107(8)とによって
構成される。無線部105(3)では、標準規格(RC
R(Research & Development Centerfor Radio System)
STD−28)に準拠した4チャンネルTDMA(Ti
me Division Multiple Access)/TDD(Time Divisi
on Duplex)方式を用いてπ/4QPSK(Quadrature
Phase Shift Keying)変調信号の送受信を行っている。
また、本装置では、ダイバーシチ方式を採用しており、
フェージング環境下でも安定した無線特性を確保してい
る。即ち、本実施例では2本のアンテナ106、107
(8)で受信レベルの変動が異なるため、レベルの大き
い方のアンテナに逐次切換手段176で切り替えること
で、受信レベルの最小値を上昇させて通話品質の向上を
図っている。
【0031】次に、制御部104(4)について説明す
る。そのTDMA/TDD処理部179は、無線回路に
おけるタイムスロットへの通信チャネル割り当てと、制
御チャネル及び通信チャネルの無線フレームの分解・組
み立てを行っている。また、ADPCM(Adaptive Dif
ferential Pulse Code Modulation)トランスコーディ
ック180は、PHSの無線区間で使用される32kb
it/sのADPCM信号と、公衆通信網で使用される
64kbit/sのμ−lawPCM信号の変換を行
う。以上のブロックは、CPU177で制御される。ま
た、DSU181は、ディジタル網基本インターフェー
ス(2B+D)2回線分のインターフェースを実装して
いる。次に、本発明に係る屋内設置用無線装置1の他の
一実施例である無線中継装置200について、図14〜
図16を用いて具体的に説明する。図14は、本発明に
係る屋内設置用無線装置1の他の一実施例である無線中
継装置200が適用されるPHSのシステム構成例を示
す図、図15は、本無線中継装置200を用いた通話チ
ャネルの中継タイミングの説明図、図16は、本無線中
継装置200の無線部及び制御部を示すブロック図であ
る。
【0032】本発明に係る無線中継装置200が適用さ
れるPHSのシステムは、図14に示すように、公衆通
信網101、PHS端末102A、102B、102
C、公衆基地局103A、103B、および無線中継装
置200によって構成される。無線中継装置200は、
アンテナ201、202(8)、アンテナ201、20
2(8)の各々に接続された基地局対応の無線部203
A及び端末対応の無線部203B(3)、無線部203
A、203B(3)の各々にコネクタ12等で接続され
る基地局対応の制御部204A及び端末対応の制御部2
04B(4)、並びに筐体6、7外に設けられた第1の
電源部108及び筐体6、7内に設けられ、DC電源を
無線部および制御部に供給する第2の電源部109
(2)によって構成される。図14において、公衆通信
網101の具体的な一例は、NTT通信網であり、PH
S端末102Aは公衆基地局103Aを介して一般加入
電話(図示せず)、あるいは公衆基地局103Bを介し
て他のPHS端末102Bとの通信が可能である。次
に、無線中継装置200の動作について、図15を用い
て説明する。無線中継装置200は、公衆用無線周波数
を用いる無線通信回線を介したPHS端末102Cとの
通信機能を備えて、PHS端末102Cとの通信を基地
局として行う端末対応部(端末対応の無線部203B、
端末対応の制御部204B)と、公衆用無線周波数を用
いる無線通信回線を介した公衆基地局103Bとの通信
機能を備えて、公衆基地局103Bとの通信をPHS端
末として行う基地局対応部(基地局対応の無線部203
A、基地局対応の制御部204A)とから構成する。
【0033】図15は、PHSにおける無線通信方式、
すなわちTDMA/TDDの構成を示すもので、1フレ
ームを8スロットに分割し、送信に4スロット、受信に
4スロットを割り当てている。まず、公衆基地局103
Bの送信部(図中、<T>で示す)からタイミングt1
で1番目のタイムスロットを用いて信号が送信されるも
のとする(図中、網線のスロット、以下同様)。無線中
継装置200の基地局対応の無線部203A(図中、<
R>で示す)が公衆基地局103Bからの信号を受信す
る。この基地局対応部203A、204Aは、受信した
信号を端末対応部204B、203Bにそのまま伝送す
る。この受信信号を伝達された端末対応部204B、2
03Bでは、自律的に通話チャネルを選択し、タイミン
グt7で7番目のスロットを用いてPHS端末102C
に対して送信し通信の中継を行う。一方、PHS端末1
02Cからの信号は、タイミングt3で3番目のスロッ
トを用いて送信され、無線中継装置200の端末対応部
の無線部203B(図中、<R>で示す)で受信され、
更に同様にタイミングt4で公衆基地局103Bに対し
て送信され通信が中継される。
【0034】次に、本無線中継装置200の無線部20
3A、203B及び制御部204A、204Bについ
て、図16を用いて詳細に説明する。基地局対応の無線
部203A、および端末対応の無線部203Bは、共
に、図13と同様に、送信用パワーアンプ210(1
1)、変調部211、受信アンプ212、213、復調
部214、215、切換手段216を備えている。基地
局対応の制御部204A、および端末対応の制御部20
4Bは、共に、CPU217、メモリ218、各無線部
203A、203Bに接続されるTDMA/TDD処理
部219、およびこれらに信号を供給するアドレス及び
データのバスライン220を備えている。その動作につ
いては、図13で説明した、公衆基地局103について
ADPCMトランスコーディック180とDSU181
を削除し、基地局対応部203A、204Aは、その受
信した信号を端末対応部204B、203Bに、あるい
は端末対応部204B、203Bは、その受信した信号
を基地局対応部204A、203Aに、そのまま伝送す
るように制御している。以上、本発明に係る屋内設置用
無線装置1として、公衆基地局および無線中継装置に適
用する場合について、説明したが、これ以外にも適用す
ることは明かである。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、筐体内に収容されるシ
ールドケースに放熱用フィンを設け、放熱効果を高めた
ことで、無線装置全体の小型、軽量、薄形化を可能と
し、屋内に設置する場合の意匠性を向上することがで
き、壁面、机上等への設置を可能とする効果を奏する。
また、本発明によれば、屋内設置用無線装置として、塵
埃等が回路部に侵入するのを防止して、発煙、発火の恐
れの無い安全性の高い装置を実現することができる効果
を奏する。
【0036】また、本発明によれば、屋内設置用無線装
置として、電源の一部、もしくは、全てを筐体外に分割
することで、無線装置内部の発熱量を低減し、さらなる
小型化、薄形化も可能としている。また、本発明によれ
ば、屋内設置用無線装置として、筐体には、プラスチッ
ク等の剛性を有する材料で筐体を構成するため、筐体内
部に収容した回路部品等に、無線装置外部からの物理的
ストレスが伝わらず、保守性、取り扱い性の良い安価な
無線装置を実現することができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る屋内設置用無線装置の第1の実施
例を表側から見た斜視分解図である。
【図2】本発明に係る屋内設置用無線装置の第1の実施
例を裏側から見た斜視分解図である。
【図3】本発明に係る屋内設置用無線装置の第1の実施
例の装置外観図である。
【図4】図3のA−A矢視断面図である。
【図5】本発明に係る屋内設置用無線装置の第1の実施
例の装置側面図である。
【図6】本発明に係る屋内設置用無線装置の第2の実施
例を表側から見た斜視分解図である。
【図7】本発明に係る屋内設置用無線装置の第2の実施
例を裏側から見た斜視分解図である。
【図8】本発明に係る屋内設置用無線装置の第2の実施
例の装置外観図である。
【図9】図8のB−B矢視断面図である。
【図10】本発明に係る屋内設置用無線装置をPHS基
地局(公衆基地局)に適用した場合のシステム構成例を
示す図である。
【図11】本発明に係る屋内設置用無線装置における電
源部の構成を示すブロック図である。
【図12】PHS基地局(公衆基地局)の他の実施例を
示すブロック図である。
【図13】本発明に係る屋内設置用無線装置を公衆基地
局に適用した場合の具体的構成を示す図である。
【図14】本発明に係る屋内設置用無線装置を無線中継
装置に適用した場合のシステム構成例を示す図である。
【図15】無線中継装置を用いた通話チャネルの中継タ
イミングの説明図である。
【図16】本発明に係る屋内設置用無線装置を無線中継
装置に適用した場合の具体的構成を示す図である。
【符号の説明】
1…屋内設置用無線装置、2…電源部、3、105、2
03A、203B…無線部、4、104、204A、2
04B…制御部、5、5a、5b…シールドケース、
6、6a、6b…上筐体、7、7a、7b…下筐体、
8、106、107、201、202…アンテナ、9…
LED、10、143、144…DC−DCコンバー
タ、11、170、210…パワーアンプ(送信用)、
12…コネクタ、13…電源ジャック、14、14a、
14b…放熱フィン、15a、15b…吸気穴、16
a、16b…放熱穴、17…仕切壁、18…設置面、1
9…突起形状、101…公衆通信網、102、102
A、102B、102C…PHS端末、103、103
A、103B…PHS基地局(公衆基地局)、108…
第1の電源部、109…第2の電源部、171、211
…変調部、172、212…受信アンプ1、173、2
13…受信アンプ2、174、214…復調部1、17
5、215…復調部2、176、216…切換手段、1
77、217…CPU、178、218…メモリ、17
9、219…TDMA/TDD処理部、180…ADP
CMトランスコーディック、181…DSU、182、
220…バスライン、200…無線中継装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蔵楽 貞敏 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 佐藤 秀明 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内 Fターム(参考) 5E321 AA02 AA11 GG05 GH03 5K011 AA03 AA08 AA12 AA13 5K023 AA00 BB00 BB03 BB25 BB28

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筐体と、 該筐体の内部に設置され、基板に電子部品を実装して構
    成された制御部、無線部、および電源部と、 上記筐体の内部または外部に設けて上記無線部に接続さ
    れたアンテナとを備え、 上記制御部と上記無線部とを対向面に配置し、上記電源
    部と上記無線部とをほぼ平面状に並設して構成したこと
    を特徴とする屋内設置用無線装置。
  2. 【請求項2】筐体と、 該筐体の内部に設置され、基板に電子部品を実装して構
    成された制御部、無線部、および電源部と、 上記筐体の内部または外部に設けて上記無線部に接続さ
    れたアンテナとを備え、 上記制御部と上記電源部とを対向面に配置し、上記電源
    部と無線部とをほぼ平面状に並設して構成したことを特
    徴とする屋内設置用無線装置。
  3. 【請求項3】筐体と、 該筐体の内部に設置され、基板に電子部品を実装して構
    成された制御部、無線部、および電源部と、 上記筐体の内部または外部に設けて上記無線部に接続さ
    れたアンテナと、 上記筐体内の底部近傍に設置され、該底部面に向けて放
    熱フィンを設けたシールドケースとを備え、 該シールドケースの上面側の近傍に上記無線部および電
    源部を並設し、該無線部および電源部から発生する熱を
    シールドケースに設けた放熱フィンにより放熱する構造
    としたことを特徴とする屋内設置用無線装置。
  4. 【請求項4】上記制御部、無線部、および電源部を筐体
    設置面に対して傾斜を持たせたことを特徴とする請求項
    3記載の屋内設置用無線装置。
  5. 【請求項5】上記筐体の設置面側の一部を、筐体設置面
    と略平行になるように突起させ、該突起部内に上記シー
    ルドケースの放熱フィンを収容したことを特徴とする請
    求項4記載の屋内設置用無線装置。
  6. 【請求項6】上記シールドケースと筐体との間を密閉し
    て放熱フィン側から回路側に塵埃等が侵入するのを防止
    することを特徴とする請求項3記載の屋内設置用無線装
    置。
  7. 【請求項7】底部に吸気穴と排気穴とを穿設した筐体
    と、 該筐体内の底部近傍位置に設置され、底部面側に放熱フ
    ィンを形成した熱伝導性を有する電磁シールド部材と、 少なくとも無線送信信号を増幅する送信用のパワーアン
    プを上記電磁シールド部材に向けて実装して構成される
    無線部と、少なくともDCコンバータを上記電磁シール
    ド部材に向けて実装して構成される電源部とを、上記電
    磁シールド部材の上面側に近接させてほぼ平面状に並設
    して形成した基板実装構造体と、 該基板実装構造体の無線部に接続されたアンテナとを備
    えたことを特徴とする屋内設置用無線装置。
  8. 【請求項8】上記基板実装構造体を、無線部用と電源部
    用とで構成することを特徴とする請求項7記載の屋内設
    置用無線装置。
  9. 【請求項9】上記基板実装構造体の無線部を、送信信号
    を変調して上記送信用のパワーアンプに無線送信信号を
    与える変調部、上記アンテナで受信した無線受信信号を
    増幅する受信アンプ、および該受信アンプで増幅された
    無線受信信号を復調する復調部を構成する電子部品を実
    装して構成することを特徴とする請求項7記載の屋内設
    置用無線装置。
  10. 【請求項10】上記電磁シールド部材を筐体設置面に対
    して傾けたことを特徴とする請求項7記載の屋内設置用
    無線装置。
  11. 【請求項11】底部に吸気穴と排気穴とを穿設した筐体
    と、 該筐体内の底部近傍位置に設置され、底部面側に放熱フ
    ィンを形成した熱伝導性を有する電磁シールド部材と、 少なくとも送信用のパワーアンプを上記電磁シールド部
    材に向けて実装して構成される無線部と、少なくともD
    Cコンバータを上記電磁シールド部材に向けて実装して
    構成される電源部とを、上記電磁シールド部材の上面側
    に近接させてほぼ平面状に並設して形成した第1の基板
    実装構造体と、 該第1の基板実装構造体の上側に重ねるように設置さ
    れ、上記無線部における送信信号および受信信号の伝送
    を制御する電子部品を実装して構成される制御部を形成
    した第2の基板実装構造体と、 上記第1の基板実装構造体の無線部に接続されたアンテ
    ナとを備えたことを特徴とする屋内設置用無線装置。
  12. 【請求項12】上記第1の基板実装構造体を、無線部用
    と電源部用とで構成することを特徴とする請求項11記
    載の屋内設置用無線装置。
  13. 【請求項13】上記第1の基板実装構造体の無線部を、
    送信信号を変調して上記送信用のパワーアンプに無線送
    信信号を与える変調部、上記アンテナで受信した無線受
    信信号を増幅する受信アンプ、および該受信アンプで増
    幅された無線受信信号を復調する復調部を構成する電子
    部品を実装して構成することを特徴とする請求項11記
    載の屋内設置用無線装置。
  14. 【請求項14】上記電磁シールド部材を筐体設置面に対
    して傾けたことを特徴とする請求項11記載の屋内設置
    用無線装置。
  15. 【請求項15】底部に吸気穴と排気穴とを穿設した筐体
    と、 該筐体内の底部近傍位置に設置され、底部面側に放熱フ
    ィンを形成した熱伝導性を有する電磁シールド部材と、 少なくとも送信用のパワーアンプを上記電磁シールド部
    材に向けて実装して構成される無線部と、該無線部にお
    ける送信信号および受信信号の伝送を制御する電子部品
    を実装して構成される制御部とを形成した基板実装構造
    体と、 該基板実装構造体の無線部に接続されたアンテナとを備
    えたことを特徴とする屋内設置用無線装置。
  16. 【請求項16】上記基板実装構造体を、無線部用と制御
    部用とで構成することを特徴とする請求項15記載の屋
    内設置用無線装置。
  17. 【請求項17】上記基板実装構造体の無線部を、送信信
    号を変調して上記送信用のパワーアンプに無線送信信号
    を与える変調部、上記アンテナで受信した無線受信信号
    を増幅する受信アンプ、および該受信アンプで増幅され
    た無線受信信号を復調する復調部を構成する電子部品を
    実装して構成することを特徴とする請求項15記載の屋
    内設置用無線装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008160217A (ja) * 2006-12-20 2008-07-10 Canon Inc 多機能記録装置
KR101475455B1 (ko) * 2013-12-26 2014-12-30 동명대학교산학협력단 방열구조를 갖는 전자장치, 그의 방열방법 및 방열 구조를 갖는 컴퓨터
JP2020038561A (ja) * 2018-09-05 2020-03-12 ダイキン工業株式会社 通信装置アセンブリ

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