JP2000077975A - フィルタ回路 - Google Patents

フィルタ回路

Info

Publication number
JP2000077975A
JP2000077975A JP10247296A JP24729698A JP2000077975A JP 2000077975 A JP2000077975 A JP 2000077975A JP 10247296 A JP10247296 A JP 10247296A JP 24729698 A JP24729698 A JP 24729698A JP 2000077975 A JP2000077975 A JP 2000077975A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
electrode
filter circuit
transistors
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10247296A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Shiramatsu
敏夫 白松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10247296A priority Critical patent/JP2000077975A/ja
Priority to KR1019980051253A priority patent/KR100317176B1/ko
Priority to US09/200,737 priority patent/US6084470A/en
Publication of JP2000077975A publication Critical patent/JP2000077975A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】低消費電力であり、寄生容量の影響を受け難く
高周波で動作可能であり、出力オフセットが小さく広い
ダイナミックレンジを持つフィルタ回路を提供する。 【解決手段】トランジスタQ1と、Q1のエミッタにコ
レクタが接続されたトランジスタQ2と、Q2のベース
にエミッタが接続されたトランジスタQ3と、Q3のエ
ミッタにコレクタが接続され、Q2に対して互いのベー
ス・コレクタが交差接続されたトランジスタQ4と、Q
2、Q4の各コレクタ間および実質的に各エミッタ間に
接続された容量と、Q2のコレクタ、エミッタに各対応
してコレクタ、エミッタが接続され、ベースにバイアス
電圧が印加されるトランジスタQ5と、Q4のコレク
タ、エミッタに各対応してコレクタ、エミッタが接続さ
れ、ベースにQ5と同じバイアス電圧が印加されるトラ
ンジスタQ6とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフィルタ回路に係
り、特に微小信号処理に用いられる二次のフィルタ回路
に関するもので、例えば高次のフィルタ回路に使用され
るものである。
【0002】
【従来の技術】微小信号処理に用いられる二次のフィル
タ回路は、多種多様な回路方式が知られており、通常は
選択度Qとカットオフ周波数fcを独立に制御するよう
には構成されていないが、前記Qとfcとを独立に設定
可能なアクティブフィルタとしてUSP 5,225,790 号公報
に"TUNABLE WIDEBAND ACTIVE FILTER"が開示されてい
る。
【0003】図33は、前記USP 5,225,790 号公報に開
示されたアクティブフィルタの回路を示している。
【0004】このアクティブフィルタは、10個のトラ
ンジスタと、2個の容量と、5個の抵抗素子とからな
り、その動作原理は前記USP 5,225,790 号公報に示され
ており、LPF(ローパスフィルタ)として作用する。
【0005】しかし、このアクティブフィルタは、使用
素子として、図示のように多数の回路素子を必要とし、
消費電力が多くなり、しかも、アクティブフィルタを集
積回路化した後は外部から選択度Qを制御することがで
きない。
【0006】一方、本願出願人が先に特願平9−344
265号により提案した「フィルタ回路」は、特願平9
−344265号で詳細に述べているように、使用素子
数が少なく、低消費電力であり、抵抗素子および抵抗形
成プロセスを必要とせず、寄生容量の影響を受けにくく
高周波で動作可能であり、出力オフセットが小さく、且
つ、広い入力ダイナミックレンジを持つことが可能にな
り、高次のフィルタ回路および各種のフィルタ特性を実
現できる。
【0007】図34(a)は、上記提案に係るフィルタ
回路の一例を示している。
【0008】このフィルタ回路は、基本構成である4個
のnpnトランジスタおよび2個の容量と、付加的構成
である4個のnpnトランジスタおよび3個の定電流源
とからなる。
【0009】即ち、図34(a)に示すフィルタ回路
は、第1のトランジスタQ100 と、コレクタが前記トラ
ンジスタのエミッタに接続された第2のトランジスタQ
104 と、エミッタが前記トランジスタQ104 のベースに
接続された第3のトランジスタQ101 と、コレクタが前
記トランジスタQ101 のエミッタおよび前記トランジス
タQ104 のベースに接続され、ベースが前記トランジス
タQ100 のエミッタおよび前記トランジスタQ104 のコ
レクタに接続された第4のトランジスタQ105 と、前記
トランジスタQ104 、Q105 の各コレクタ間に接続され
た第1の容量C100 と、前記トランジスタQ104 、Q10
5 の各エミッタ間に接続された第2の容量C101 とを具
備する。
【0010】なお、図34(a)中、トランジスタQ10
6 およびQ107 は差動対をなす入力トランジスタ、トラ
ンジスタQ102 およびQ103 はそれぞれエミッタフォロ
ア接続された出力トランジスタ、I100 〜I102 は定電
流源、Vin+ およびVin- は差動入力信号電圧、Vout+
およびVout-は差動出力信号電圧である。
【0011】上記差動対をなす入力トランジスタQ106
およびQ107 は、エミッタ共通接続ノードと接地ノード
との間に第1の定電流源I100 が接続され、各ベースに
対応して差動入力信号Vin+ 、Vin- が入力し、各コレ
クタが対応して第3のトランジスタQ104 および第4の
トランジスタQ105 のコレクタに接続されている。
【0012】そして、前記トランジスタQ105 のコレク
タは、Vccノードと接地ノードとの間に出力トランジス
タQ102 および第2の定電流源I101 が接続されてなる
第1のエミッタフォロア回路の入力ノード(トランジス
タQ102 のベース)に接続されている。
【0013】また、前記トランジスタQ104 のコレクタ
は、Vccノードと接地ノードとの間に出力トランジスタ
Q103 および第3の定電流源I102 が接続されてなる第
2のエミッタフォロア回路の入力ノード(トランジスタ
Q103 のベース)に接続されている。
【0014】そして上記第1のエミッタフォロア回路の
出力ノード(トランジスタQ102 のエミッタ)、第2の
エミッタフォロア回路の出力ノード(トランジスタQ10
3 のエミッタ)から差動出力信号Vout+、Vout-が取り
出される。
【0015】図34(b)は、図34(a)のフィルタ
回路の等価回路を示している。
【0016】ここで、Vinは入力信号電圧源、Vout は
出力電圧、re1 はトランジスタQ106 、Q107 のエミ
ッタ抵抗和、re2 はトランジスタQ104 、Q105 のエ
ミッタ抵抗和、re3 はトランジスタQ100 、Q101 の
エミッタ抵抗和である。C2は第2の容量C101 および
それに連なる素子の容量、C1 は第1の容量C100 およ
びそれに連なる素子の容量、i1 は抵抗re1 に流れる
電流(電流源)、i2は抵抗re2 に流れる電流、i2
は電流源(電流源)、i3 は容量C1 に流れる電流(電
流源)である。
【0017】上記提案に係るフィルタ回路の動作原理の
詳述は省略する。
【0018】図34(b)の等価回路において、re2
=re3 であるとして図34(a)のフィルタ回路の伝
達関数を求めると、次式(1)のようになる。
【0019】
【数1】
【0020】上式(1)中、Sはラプラス演算子であ
り、上式(1)の伝達関数から、図34(a)のフィル
タ回路の回路特性が二次の伝達関数を持つことがわか
る。
【0021】また、上式(1)からQを求めると、次式
(2)のようになる。
【0022】
【数2】
【0023】上式(2)から、Qは二つの容量C1 、C
2 の比で決定される。
【0024】しかし、上記提案に係るフィルタ回路は、
上式(2)からわかるように、二つの容量C1 、C2
角周波数ωoにも関係しており、Qをカットオフ周波数
fcとは独立に設定することが困難である。
【0025】また、前記USP 5,225,790 号公報に開示さ
れたアクティブフィルタと同様に、集積回路化後に外部
からQを制御することができない。
【0026】なお、上記した回路特性は、図34(a)
中に示したようにバイポーラトランジスタを用いてフィ
ルタ回路を構成した場合のものであるが、上記した特性
式はMOSトランジスタを用いてフィルタ回路を構成し
た場合も全く同様である。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、先の
提案に係るフィルタ回路は、Qとfc を独立に設定する
ことが困難であり、集積回路化した後は外部からQを制
御することができないという問題があった。
【0028】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであり、使用素子数が少なく、低消費電力であり、寄
生容量の影響を受けにくく高周波で動作可能であり、出
力オフセットが小さく、且つ、広い入力ダイナミックレ
ンジを持つという特徴を有するとともに、Qとfc を独
立に設定することが可能であり、集積回路化後も外部か
らQを制御することが可能になるフィルタ回路を提供す
ることを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るフィル
タ回路は、第1電極、第2電極および制御電極を有する
第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタの第2
電極に第1電極が接続された第2のトランジスタと、前
記第2のトランジスタの制御電極に第2電極が接続され
た第3のトランジスタと、前記第3のトランジスタの第
2電極に第1電極が接続され、前記第2のトランジスタ
に対して互いの制御電極・第1電極が交差接続された第
4のトランジスタと、前記第2のトランジスタと第4の
トランジスタの各第1電極間および実質的に前記第2の
トランジスタと第4のトランジスタの各第2電極間に接
続された容量と、前記第2のトランジスタの第1電極、
第2電極に各対応して第1電極、第2電極が接続され、
制御電極にバイアス電圧が印加される第1の信号帰還量
調整用トランジスタと、前記第4のトランジスタの第1
電極、第2電極に各対応して第1電極、第2電極が接続
され、制御電極に前記第5のトランジスタと同じバイア
ス電圧が印加される第2の信号帰還量調整用トランジス
タとを具備することを特徴とする。
【0030】第2の発明に係るフィルタ回路は、第1の
発明に係るフィルタ回路において、前記容量として、前
記第1のトランジスタおよび前記第3のトランジスタの
エミッタ間に接続された第1の容量と、前記第2のトラ
ンジスタのエミッタおよび前記第4のトランジスタのエ
ミッタに接続された第2の容量とを具備することを特徴
とする。
【0031】また、第3の発明に係るフィルタ回路は、
第1の発明に係るフィルタ回路において、前記第2のト
ランジスタのエミッタに接続された第1の定電流源と、
前記第4のトランジスタのエミッタに接続された第2の
定電流源とをさらに具備し、前記第2のトランジスタお
よび前記第4のトランジスタのエミッタを電流入力と
し、前記第1のトランジスタまたは前記第3のトランジ
スタのコレクタを電流出力とし、または前記第2のトラ
ンジスタまたは前記第4のトランジスタのベースを電圧
出力とすることを特徴とする。
【0032】また、第4の発明に係るフィルタ回路は、
第1の発明に係るフィルタ回路において、前記第2のト
ランジスタのエミッタに接続された第1の定電流源と、
前記第4のトランジスタのエミッタに接続された第2の
定電流源とをさらに具備し、前記第1のトランジスタお
よび前記第3のトランジスタのベースを電圧入力とし、
前記第1のトランジスタまたは前記第3のトランジスタ
のコレクタを電流出力とすることを特徴とする。
【0033】また、第5の発明に係るフィルタ回路は、
第1の発明に係るフィルタ回路において、前記第2のト
ランジスタおよび前記第4のトランジスタのエミッタを
電流入力とし、前記第1のトランジスタおよび前記第3
のトランジスタのベースを電圧入力とし、前記第1のト
ランジスタおよび前記第3のトランジスタのコレクタを
電流出力とすることを特徴とする。
【0034】また、第6の発明に係るフィルタ回路は、
第1の発明に係るフィルタ回路において、コレクタが前
記第2のトランジスタのエミッタに接続された第5のト
ランジスタと、コレクタが前記第4のトランジスタのエ
ミッタに接続された第6のトランジスタと、前記第5の
トランジスタまたは前記第6のトランジスタのエミッタ
間に接続された抵抗とをさらに具備し、前記第5のトラ
ンジスタまたは前記第6のトランジスタのベースを電圧
入力とすることを特徴とする。
【0035】また、第7の発明に係るフィルタ回路は、
第1の発明に係るフィルタ回路において、エミッタが前
記第1のトランジスタのベースに接続された第5のトラ
ンジスタと、コレクタが前記第1のトランジスタのベー
スに接続された第6のトランジスタと、エミッタが前記
第3のトランジスタのベースに接続された第7のトラン
ジスタと、コレクタが前記第3のトランジスタのベース
に接続された第8のトランジスタと、前記第5のトラン
ジスタのベースと、前記第7のトランジスタのベースに
接続された定電圧源と、前記第6のトランジスタおよび
前記第8のトランジスタのエミッタ間に接続された抵抗
とをさらに具備し、前記第6のトランジスタおよび前記
第8のトランジスタのベースを電圧入力とし、前記第1
のトランジスタまたは前記第3のトランジスタのコレク
タを電流出力とすることを特徴とする。
【0036】また、第8の発明に係るフィルタ回路は、
第1の発明に係るフィルタ回路において、エミッタが前
記第3のトランジスタのベースに接続された第5のトラ
ンジスタと、コレクタが前記第3のトランジスタのベー
スに接続された第6のトランジスタと、エミッタが前記
第1のトランジスタのベースに接続された第7のトラン
ジスタと、コレクタが前記第1のトランジスタのベース
に接続された第8のトランジスタと、前記第5のトラン
ジスタおよび前記第7のトランジスタのベースに接続さ
れた定電圧源と、前記第6のトランジスタおよび前記第
8のトランジスタのエミッタ間に接続された第1の抵抗
と、ベースが前記第6のトランジスタのベースに接続さ
れ、コレクタが前記第2のトランジスタのエミッタに接
続された第9のトランジスタと、ベースが前記第8のト
ランジスタのベースに接続され、コレクタが前記第4の
トランジスタのエミッタに接続された第10のトランジ
スタと、前記第9のトランジスタおよび前記第10のト
ランジスタのエミッタ間に接続された第2の抵抗とをさ
らに具備し、前記第6のトランジスタおよび前記第9の
トランジスタのベースを第1の電圧入力とし、前記第8
のトランジスタおよび前記第10のトランジスタのベー
スを第2の電圧入力とすることを特徴とする。
【0037】また、第9の発明に係るフィルタ回路は、
第1の発明に係るフィルタ回路において、前記第1のト
ランジスタのコレクタに接続された第1の抵抗と、エミ
ッタがこの第1の抵抗の他端に接続された第5のトラン
ジスタと、前記第3のトランジスタのコレクタに接続さ
れた第2の抵抗と、エミッタがこの第2の抵抗の他端に
接続された第6のトランジスタと、前記第5のトランジ
スタのベースおよびコレクタと、前記第6のトランジス
タのベースおよびコレクタに接続された定電圧源とをさ
らに具備し、前記第1のトランジスタのコレクタを電圧
出力とし、前記第3のトランジスタのコレクタを前記電
圧出力の反転出力とすることを特徴とする。
【0038】また、第10の発明に係るフィルタ回路
は、第1の発明に係るフィルタ回路において、前記第1
のトランジスタのコレクタに接続された第1の抵抗と、
前記第3のトランジスタのコレクタに接続された第2の
抵抗と、前記第1の抵抗の他端と、前記第2の抵抗の他
端に接続された定電圧源とをさらに具備し、前記第1の
トランジスタのコレクタを電圧出力とし、前記第3のト
ランジスタのコレクタを前記電圧出力の反転出力とする
ことを特徴とする。
【0039】また、第11の発明に係るフィルタ回路
は、第1の発明に係るフィルタ回路において、コレクタ
が前記第2のトランジスタのエミッタに接続された第5
のトランジスタと、コレクタが前記第4のトランジスタ
のエミッタに接続された第6のトランジスタと、前記第
5のトランジスタおよび前記第6のトランジスタの各エ
ミッタ間に接続された第1の抵抗と、前記第5のトラン
ジスタのエミッタに接続された第1の定電流源と、前記
第6のトランジスタのエミッタに接続された第2の定電
流源と、前記第1のトランジスタのコレクタに接続され
た第2の抵抗と、エミッタがこの第2の抵抗の他端に接
続された第7のトランジスタと、前記第3のトランジス
タのコレクタに接続された第3の抵抗と、エミッタが前
記第3の抵抗の他端に接続された第8のトランジスタ
と、前記第7のトランジスタのベースおよびコレクタ
と、前記第8のトランジスタのベースおよびコレクタに
接続された定電圧源と、前記第1のトランジスタのコレ
クタにベースが接続された第9のトランジスタと、前記
第3のトランジスタのコレクタにベースが接続された第
10のトランジスタと、コレクタおよびベースが前記第
9のトランジスタのエミッタに接続された第11のトラ
ンジスタと、コレクタおよびベースが前記第10のトラ
ンジスタのエミッタに接続された第12のトランジスタ
と、前記第11のトランジスタのエミッタに接続された
第3の定電流源と、前記第12のトランジスタのエミッ
タに接続された第4の定電流源とをさらに具備し、前記
第5のトランジスタおよび前記第6のトランジスタのベ
ースを電圧入力とし、前記第11のトランジスタおよび
前記第12のトランジスタのエミッタを電圧出力とする
ことを特徴とする。
【0040】また、第12の発明に係るフィルタ回路
は、第1のトランジスタと、コレクタがこの第1のトラ
ンジスタのエミッタに接続された第2のトランジスタ
と、エミッタが前記第2のトランジスタのベースに接続
された第3のトランジスタと、コレクタが前記第3のト
ランジスタのエミッタと、前記第2のトランジスタのベ
ースに接続され、ベースが前記第1のトランジスタのエ
ミッタと、前記第2のトランジスタのコレクタに接続さ
れた第4のトランジスタと、前記第1のトランジスタと
前記第3のトランジスタのエミッタ間に接続された第1
の容量と、前記第2のトランジスタのエミッタに接続さ
れた第2の容量と、前記第4のトランジスタのエミッタ
に接続された第3の容量と、エミッタが前記第2の容量
の他端に接続された第5のトランジスタと、コレクタが
前記第2の容量の他端に接続された第6のトランジスタ
と、エミッタが前記第3の容量の他端に接続された第7
のトランジスタと、コレクタが前記第3の容量の他端に
接続された第8のトランジスタと、前記第5および第7
のトランジスタのベースに接続された低電圧源と、前記
第6のトランジスタおよび前記第8のトランジスタのエ
ミッタ間に接続された第1の抵抗とを具備し、前記第6
のトランジスタおよび前記第8のトランジスタのベース
を電圧入力とし、前記第1のトランジスタまたは前記第
3のトランジスタのコレクタを電圧出力とすることを特
徴とする。
【0041】また、第13の発明に係るフィルタ回路
は、第1乃至第12のいずれか1つの発明に係るフィル
タ回路において、前記バイアス電圧は外部制御入力に応
じて制御されることを特徴とする。
【0042】また、第14の発明に係るフィルタ回路
は、第1乃至第13のいずれか1つの発明に係るフィル
タ回路において、前記フィルタ回路を複数個、縦列接続
されていることを特徴とする。
【0043】また、第15の発明に係るフィルタ回路
は、第1乃至第14のいずれか1つの発明に係るフィル
タ回路において、前記トランジスタは、バイポートラン
ジスタを用いて構成されていることを特徴とする。
【0044】また、第16の発明に係るフィルタ回路
は、第1乃至第14のいずれか1つの発明に係るフィル
タ回路において、前記トランジスタは、MOSトランジ
スタを用いて構成されていることを特徴とする。
【0045】また、第17の発明に係るフィルタ回路
は、第1乃至第14のいずれか1つの発明に係るフィル
タ回路において、前記トランジスタは、MOSトランジ
スタとバイポーラトランジスタとを組み合わせて構成さ
れていることを特徴とする。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明のフ
ィルタ回路の実施形態を詳細に説明する。
【0047】<第1の実施の形態>図1(a)は、バイ
ポーラトランジスタを用いて構成されたフィルタ回路を
示している。
【0048】図1(a)において、Q1〜Q9はそれぞ
れnpnトランジスタ、C1およびC2は容量、I1、
I2は定電流源、Vccは電源電位、GNDは接地電位、
Vin+ およびVin- は差動入力信号電圧、Vout+および
Vout-は差動出力信号電圧である。
【0049】即ち、第1のトランジスタQ1は、コレク
タ・ベース相互が接続され、コレクタがVccノードに接
続されている。第2のトランジスタQ2は、前記第1の
トランジスタQ1のエミッタにコレクタが接続されてい
る。
【0050】第3のトランジスタQ3は、コレクタ・ベ
ース相互が接続され、コレクタがVccノードに接続さ
れ、エミッタが前記第2のトランジスタQ2のベースに
接続されている。第4のトランジスタQ4は、前記第3
のトランジスタQ1のエミッタにコレクタが接続され、
前記第2のトランジスタQ2に対して互いのベース・コ
レクタが交差接続されている。
【0051】そして、前記第2のトランジスタQ2およ
び第4のトランジスタQ4の各コレクタ間に第1の容量
C1が接続され、各エミッタ間に第2の容量C2が接続
されている。
【0052】一方、差動対をなす入力トランジスタQ8
およびQ9は、エミッタ共通接続ノードと接地ノードと
の間に定電流源I2が接続され、各ベースに対応して差
動入力信号Vin+ 、Vin- が入力し、各コレクタが対応
して前記第2のトランジスタQ2および第4のトランジ
スタQ4のエミッタに接続されている。
【0053】さらに、前記第2のトランジスタQ2のコ
レクタ、エミッタに各対応して第5のトランジスタQ5
のコレクタ、エミッタが接続されており、前記第4のト
ランジスタQ4のコレクタ、エミッタに各対応して第6
のトランジスタQ6のコレクタ、エミッタが接続されて
いる。
【0054】これらの第5のトランジスタQ5および第
6のトランジスタQ6は、信号帰還量調整用のものであ
り、各ベースにはバイアス回路10から同じバイアス電
圧が印加される。
【0055】上記バイアス回路10は、コレクタ・ベー
ス相互が接続された第7のトランジスタQ7および定電
流源I1がVccノードと接地ノードとの間に接続されて
なり、第7のトランジスタQ7のエミッタの電圧がバイ
アス電圧として出力する。
【0056】そして、第4のトランジスタQ4のコレク
タおよび第2のトランジスタQ2のコレクタから差動出
力信号Vout+、Vout-が取り出される。
【0057】図1(b)は、図1(a)のフィルタ回路
の等価回路を示している。
【0058】ここで、Vinは入力信号電圧源、Vout は
出力電圧、re1 はトランジスタQ7、Q8のエミッタ
抵抗和、re2 はトランジスタQ2、Q4,Q5、Q6
のエミッタ抵抗和、re3 はトランジスタQ1、Q2の
エミッタ抵抗和、C2 は第2の容量C2およびそれに連
なる素子の容量、C1 は第1の容量C1およびそれに連
なる素子の容量、i1 は抵抗re1 に流れる電流(電流
源)、i2 は抵抗re2 に流れる電流、Gはトランジス
タQ5、Q6による電流利得、G・i2 は電流源、i3
は容量C1 に流れる電流(電流源)である。
【0059】次に、図1(a)のフィルタ回路の動作を
説明するために、フィルタ回路の伝達関数を求める。図
1(b)の等価回路から、次式(3)〜(5)が導き出
される。
【0060】
【数3】
【0061】ここで、式(3)を式(4)に代入する
と、
【数4】
【0062】となる。さらに、式(6)を式(5)に代
入すると、
【数5】
【0063】となる。ここで、再び、式(5)に式
(7)を代入すると、
【数6】
【0064】となる。ここで、式(8)中のre2=r
e3とすると、
【数7】
【0065】となる。次に、式(9)の分子、分母にS
・C1を掛けると、
【数8】
【0066】となる。ここで、re2 =re3 、つま
り、(re3 /re2 )=1に着目して、式(10)の
分子のre1 をre1 =(re2 /re3 )・re1
変形すると、
【数9】
【0067】となる。ここで、(re2 /re1 )=k
とおくと、
【数10】
【0068】となる。
【0069】上式(12)より、図1(a)のフィルタ
回路の回路特性が二次の伝達関数を持ち、二次のLPF
となっていることがわかる。
【0070】そして、フィルタ回路の伝達関数の一般式
【数11】
【0071】より、図1(a)のフィルタ回路のωoお
よびQとωoとの関係を求めると、
【数12】
【0072】が得られる。
【0073】上式(15)において、G≦1とすると、
図1(a)のフィルタ回路においては、ωoの値を固定
してGの値を設定することにより、fcを変えることな
くQを変える(Qをfcとは独立に設定することができ
る)と判断できる。
【0074】即ち、図1のフィルタ回路によれば、先に
提案した図34(a)のフィルタ回路の基本構成の一部
をなす二つのトランジスタQ104 、Q105 にそれぞれ対
応するトランジスタQ2、Q4に対応してトランジスタ
Q5、Q6を並列に接続し、信号の帰還量を変えること
により、Qとfcを独立に設定することが可能となる。
【0075】また、図1(a)のフィルタ回路によれ
ば、先に提案した図34(a)のフィルタ回路と同様
に、使用素子数が少ないので、消費電力も減少し、出力
オフセット電圧も小さくなる。また、寄生容量の影響を
受け難く、高周波で動作可能である。
【0076】図2(a)乃至(c)は、それぞれ図1
(a)のフィルタ回路の差動入力トランジスタQ8、Q
9の電流源I2の電流の大きさおよびバイアス回路10
の電流源I1の電流の大きさをパラメータとして、周波
数と出力レベルとの関係(AC応答による周波数特性)
をシミュレーションした結果を示している。
【0077】図2(a)乃至(c)に示した周波数特性
から、電流源I2の電流設定値を大きくするにつれてカ
ットオフ周波数fcが高くなり、電流源I1の電流設定
値を変化させる(つまり、Gの設定値を変化させる)こ
とにより利得が一定の周波数領域の上限付近のQを変化
させることが可能になり、カットオフ周波数fcより高
い出力領域ではオクターブ当たり所定の傾斜で出力レベ
ルが低下していることがわかる。
【0078】従って、図1(a)のフィルタ回路の周波
数特性を適切に設定することにより信号波形の処理を行
うことが可能になり、また、図1(a)のフィルタ回路
を複数段カスケード接続し、それぞれの周波数特性を適
切に設定することにより、所望の周波数特性を有する多
次のフィルタ回路を実現することが可能になる。
【0079】<第2の実施の形態>図3は、Qを可変制
御することができるようにしたLPFの回路を示してい
る。
【0080】図3に示すフィルタ回路は、図1(a)に
示した第1の実施の形態のLPFと比べて、バイアス回
路のバイアス電圧出力を外部制御入力に応じて制御し得
るように可変バイアス回路30が用いられている点が異
なり、その他は同じであるので同じ符号を付している。
【0081】上記可変バイアス回路30の一例は、差動
対をなすnpnトランジスタQ11、Q12のエミッタ共通
接続ノードと接地ノードとの間に定電流源I1が接続さ
れ、上記トランジスタQ11のコレクタはVccノードに接
続され、上記Vccノードと前記トランジスタQ12のコレ
クタとの間に、コレクタ・ベース相互が接続された第7
のトランジスタQ7のコレクタ・エミッタ間が接続され
てなる。
【0082】そして、前記差動対をなすトランジスタQ
11、Q12の各ベースには、外部制御入力に応じて集積回
路内部で発生された差動的な制御入力(あるいは、差動
的な外部制御入力自体)が印加され、第7のトランジス
タQ7のエミッタの電圧がバイアス電圧(可変バイアス
電圧)として出力する。
【0083】なお、定電流源I1の電流I1と定電流源
I2の電流I2とは連動し、I1>I2の関係がある。
【0084】図3のフィルタ回路によれば、図1(a)
のLPFと同様にfcとは独立にQを設定することがで
き、さらに、LPFの集積回路化後に外部制御入力を変
化させてバイアス回路30のバイアス電圧出力を変化さ
せる(つまり、Gの値を変化させる)ことによって、Q
を可変制御することができるようになる。
【0085】<第1実施例>図4は、MOSトランジス
タを用いて構成されたLPFの回路を示している。図4
に示すフィルタ回路は、図1(a)に示したLPFと比
べて、npnトランジスタQi(i=1〜9)がpMO
SトランジスタMi(i=1〜9)に置き換えられてい
る点が異なり、その他は同じであるので同じ符号を付し
ている。
【0086】図4のフィルタ回路においても、図1
(a)のLPFにおけるような前式(15)で示される
回路特性と同等の回路特性が得られるものであり、Qを
fcを独立に設定することができる。
【0087】また、図4のフィルタ回路によれば、容量
を変えるだけでなく、MOSトランジスタMiのディメ
ンジョンを変えることにより、fc、ωo、入力ダイナ
ミックレンジ等の各特性を変化させることが可能にな
る。
【0088】以下、種々の実施例およびその変形例を示
す。この際、図示の簡単化のために、図1(a)中の信
号帰還量調整用のトランジスタQ5、Q6およびそれら
のベースにバイアス電圧を印加するためのバイアス回路
10を除いた部分について回路を示した。
【0089】<第2実施例>図5は、入出力ダイナミッ
クレンジを拡大した二次のLPFの回路を示す。
【0090】即ち、図5に示すLPFにおいて、トラン
ジスタQ24、Q28、Q25、Q29、Q30、Q31は、図1
(a)中のトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4、Q
8、Q9に相当し、容量C20、C21は、図1(a)中の
容量C1、C2に相当する。
【0091】上記トランジスタQ30、Q31の各エミッタ
間に抵抗R22が接続され、上記各エミッタと接地ノード
との間に各対応して定電流源I20、I21が接続されてい
る。
【0092】また、前記トランジスタQ24のコレクタに
抵抗R20の一端が接続され、この抵抗R20の他端にnp
nトランジスタQ20のエミッタが接続されており、この
トランジスタQ20のベースはコレクタに接続されてい
る。
【0093】また、前記トランジスタQ25のコレクタに
抵抗R21の一端が接続され、この抵抗R21の他端にnp
nトランジスタQ21のエミッタが接続されており、この
トランジスタQ21のベースはコレクタに接続されてい
る。
【0094】さらに、前記トランジスタQ24のコレクタ
にnpnトランジスタQ20のベースが接続されており、
このトランジスタQ20のエミッタにnpnトランジスタ
Q20のコレクタ・ベースが接続されており、このトラン
ジスタQ20のエミッタと接地ノードとの間に定電流源I
23が接続されている。
【0095】さらに、前記トランジスタQ25のコレクタ
にnpnトランジスタQ22のベースが接続されており、
このトランジスタQ22のエミッタにnpnトランジスタ
Q26のコレクタ・ベースが接続されており、このトラン
ジスタQ26のエミッタと接地ノードとの間に定電流源I
22が接続されている。
【0096】そして、前記トランジスタQ24、Q25の各
ベースは定電圧源V20の負極端に接続されており、トラ
ンジスタQ30、Q31の各ベースに対応して差動入力信号
電圧Vin+ 、Vin- が入力し、トランジスタQ26、Q27
の各エミッタから差動出力信号電圧Vout+、Vout-が取
り出される。
【0097】図5のフィルタ回路によれば、第1実施例
のLPFと同様の効果が得られるほか、入力ダイナミッ
クレンジを改善(拡大)することができる。
【0098】<第3実施例>第3実施例として、図6
(a)〜図7(c)に示すように、複数個のトランジス
タと複数の容量との組合せからなる回路に対して、電流
入力あるいは電圧入力を印加することによって、LP
F、HPF(ハイパスフィルタ)、BPF(バンドパス
フィルタ)、ノッチフィルタ、ブーストフィルタなどの
各種のフィルタ特性を実現できるフィルタ回路を示す。
【0099】図6(a)はLPFを実現した回路であ
り、図6(b)はHPFを実現した回路であり、図7
(a)はBPFを実現した回路であり、図7(b)はノ
ッチフィルタを実現した回路であり、図7(c)はブー
ストフィルタを実現した回路である。なお、これらの個
々の回路は自在に組み合わせることができる。
【0100】即ち、図6(a)に示すLPFにおいて、
トランジスタQ110 、Q112 、Q111 、Q113 は、図1
(a)中のトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4に相当
し、容量C110 、C111 は、図1(a)中の容量C1、
C2に相当する。
【0101】上記トランジスタQ112 、Q113 の各エミ
ッタと接地ノードとの間にそれぞれ対応して定電流源I
110 、I111 が接続されている。
【0102】そして、前記トランジスタQ110 、Q111
の各ベースはバイアス電源V10の正極端に接続されてお
り、トランジスタQ112 、Q113 の各エミッタに対応し
て差動入力信号電流Iin+ 、Iin- が入力する。
【0103】そして、トランジスタQ110 、Q111 の各
コレクタは差動出力信号電流Iout+、Iout-を取り出す
ための電流出力端子となっており、前記トランジスタQ
113およびトランジスタQ112 の各コレクタから差動出
力信号電圧Vout+、Vout-が取り出される。
【0104】図6(b)に示すHPFにおいて、トラン
ジスタQ120 、Q122 、Q121 、Q123 は、図1(a)
中のトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4に相当し、容
量C120 、C121 は、図1(a)中の容量C1、C2に
相当する。
【0105】上記トランジスタQ122 、Q123 の各エミ
ッタと接地ノードとの間にそれぞれ対応して定電流源I
120 、I121 が接続されている。
【0106】そして、トランジスタQ120 、Q121 の各
ベースに対応して差動入力信号電圧Vin+ 、Vin- が入
力し、トランジスタQ110 、Q111 の各コレクタは差動
出力信号電流Iout+、Iout-を取り出すための電流出力
端子となっている。
【0107】図7(a)に示すBPFにおいて、トラン
ジスタQ130 、Q132 、Q131 、Q133 は、図1(a)
中のトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4に相当し、容
量C130 は、図1(a)中の容量C1に相当する。
【0108】上記トランジスタQ132 、Q133 の各エミ
ッタと接地ノードとの間にそれぞれ対応して定電流源I
130 、I131 が接続されている。
【0109】そして、前記トランジスタQ130 、Q131
の各ベースはバイアス電源V10の正極端に接続されてお
り、トランジスタQ132 、Q133 の各エミッタに対応し
て結合容量C3、C4を介して差動入力信号電圧Vin+
、Vin- が入力する。
【0110】そして、トランジスタQ130 、Q131 の各
コレクタは差動出力信号電流Iout+、Iout-を取り出す
ための電流出力端子となっており、前記トランジスタQ
133およびトランジスタQ132 の各コレクタから差動出
力信号電圧Vout+、Vout-が取り出される。
【0111】図7(b)に示すノッチフィルタにおい
て、トランジスタQ140 、Q142 、Q141 、Q143 は、
図1(a)中のトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4に
相当し、容量C140 、C141 は、図1(a)中の容量C
1、C2に相当する。
【0112】上記トランジスタQ142 、Q143 の各エミ
ッタと接地ノードとの間にそれぞれ対応して定電流源I
140 、I141 が接続されている。
【0113】そして、前記トランジスタQ140 、Q141
の各ベースに対応して差動入力信号電圧Vin+ 、Vin-
が入力し、トランジスタQ132 、Q133 の各エミッタに
対応して差動入力信号電流Iin+ 、Iin- が入力する。
【0114】そして、トランジスタQ140 、Q141 の各
コレクタは差動出力信号電流Iout+、Iout-を取り出す
ための電流出力端子となっている。
【0115】図7(c)に示すブーストフィルタにおい
て、トランジスタQ150 、Q152 、Q151 、Q153 は、
図1(a)中のトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4に
相当し、容量C150 、C151 は、図1(a)中の容量C
1、C2に相当する。
【0116】上記トランジスタQ152 、Q153 の各エミ
ッタと接地ノードとの間にそれぞれ対応して定電流源I
150 、I151 が接続されている。
【0117】そして、前記トランジスタQ150 、Q151
の各ベースに対応して差動入力信号電圧Vin+ 、Vin-
が入力し、トランジスタQ152 、Q153 の各エミッタに
対応して差動入力信号電流Iin- 、Iin+ が入力する。
【0118】そして、トランジスタQ150 、Q151 の各
コレクタは差動出力信号電流Iout+、Iout-を取り出す
ための電流出力端子となっている。
【0119】<第4実施例>第4実施例として、図6
(a)〜図7(c)を参照して前述した第3実施例のフ
ィルタ回路の入出力ダイナミックレンジを拡大するとと
もに入出力を全て電圧にしたフィルタ回路を図8(a)
〜図9(b)に示す。
【0120】即ち、図8(a)に示すLPFにおいて、
トランジスタQ162 、Q164 、Q163 、Q165 、Q166
、Q167 は、図1(a)中のトランジスタQ1、Q
2、Q3、Q4、Q8、Q9に相当し、容量C160 、C
161 は、図1(a)中の容量C1、C2に相当する。
【0121】さらに、トランジスタQ166 、Q167 の各
エミッタ間に抵抗R162 が接続され、上記各エミッタと
接地ノードとの間にそれぞれ対応して定電流源I160 、
I161 が接続されている。
【0122】また、前記トランジスタQ162 のコレクタ
に抵抗R160 の一端が接続され、この抵抗R160 の他端
にnpnトランジスタQ160 のエミッタが接続されてお
り、このトランジスタQ160 のベースはコレクタに接続
されている。
【0123】また、前記トランジスタQ163 のコレクタ
に抵抗R161 の一端が接続され、この抵抗R161 の他端
にnpnトランジスタQ161 のエミッタが接続されてお
り、このトランジスタQ161 のベースはコレクタに接続
されている。
【0124】前記トランジスタQ162 、Q163 の各ベー
スは定電圧源V160 の負極端に接続されており、この定
電圧源V160 の正極端はトランジスタQ160 、Q161 の
コレクタに接続されている。
【0125】そして、トランジスタQ166 、Q167 の各
ベースに対応して差動入力信号電圧Vin+ 、Vin- が入
力し、トランジスタQ163 、Q162 の各コレクタから差
動出力信号電圧Vout+、Vout-が取り出される。
【0126】図8(b)に示すHPFにおいて、トラン
ジスタQ174 、Q176 、Q175 、Q177 は、図1(a)
中のトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4に相当し、容
量C170 、C171 は、図1(a)中の容量C1、C2に
相当する。
【0127】上記トランジスタQ176 、Q177 の各エミ
ッタと接地ノードとの間にそれぞれ対応して定電流源I
170 、I171 が接続されている。
【0128】また、前記トランジスタQ174 のコレクタ
に抵抗R170 の一端が接続され、この抵抗R170 の他端
にnpnトランジスタQ172 のエミッタが接続されてお
り、このトランジスタQ172 のベースはコレクタに接続
されている。
【0129】また、前記トランジスタQ175 のコレクタ
に抵抗R171 の一端が接続され、この抵抗R171 の他端
にnpnトランジスタQ173 のエミッタが接続されてお
り、このトランジスタQ173 のベースはコレクタに接続
されている。
【0130】一方、前記トランジスタQ174 、Q175 の
各ベースに対応してトランジスタQ170 、Q171 の各エ
ミッタが接続されるとともにトランジスタQ178 、Q17
9 の各コレクタが接続されている。そして、上記トラン
ジスタQ178 、Q179 の各エミッタ間に抵抗R172 が接
続され、上記各エミッタと接地ノードとの間にそれぞれ
対応して定電流源I173 、I172 が接続されている。
【0131】前記トランジスタQ170 、Q171 の各ベー
スは定電圧源V170 の負極端に接続されており、この定
電圧源V170 の正極端はトランジスタQ170 〜Q173 の
コレクタに接続されている。
【0132】そして、トランジスタQ178 、Q179 の各
ベースに対応して差動入力信号電圧Vin+ 、Vin- が入
力し、トランジスタQ175 、Q174 の各コレクタから差
動出力信号電圧Vout+、Vout-が取り出される。
【0133】図8(c)に示すBPFにおいて、トラン
ジスタQ182 、Q186 、Q183 、Q187 は、図1(a)
中のトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4に相当し、容
量C180 は、図1(a)中の容量C1に相当する。
【0134】上記トランジスタQ182 、Q183 の各エミ
ッタと接地ノードとの間にそれぞれ対応して定電流源I
180 、I181 が接続されている。
【0135】一方、前記トランジスタQ182 、Q183 の
各ベースに対応してトランジスタQ180 、Q181 の各エ
ミッタが接続されるとともにトランジスタQ188 、Q18
9 の各コレクタが接続されている。
【0136】そして、上記トランジスタQ188 、Q189
の各エミッタ間に抵抗R182 が接続され、上記各エミッ
タと接地ノードとの間にそれぞれ対応して定電流源I18
3 、I182 が接続されている。
【0137】さらに、前記トランジスタQ180 、Q181
の各エミッタと前記トランジスタQ187 、Q186 の各エ
ミッタとの間に対応して容量C181 、C182 が接続され
ている。
【0138】前記トランジスタQ180 〜Q183 の各ベー
スは定電圧源V180 の負極端に接続されており、この定
電圧源V180 の正極端はトランジスタQ180 、Q181 ,
Q184 、Q185 のコレクタに接続されている。
【0139】そして、トランジスタQ188 、Q189 の各
ベースに対応して差動入力信号電圧Vin+ 、Vin- が入
力し、トランジスタQ183 、Q182 の各コレクタから差
動出力信号電圧Vout+、Vout-が取り出される。
【0140】図9(a)に示すノッチフィルタにおい
て、トランジスタQ192 、Q196 、Q193 、Q197 、Q
200 、Q201 は、図1(a)中のトランジスタQ1、Q
2、Q3、Q4、Q8、Q9に相当し、容量C190 、C
191 は、図1(a)中の容量C1、C2に相当する。
【0141】さらに、トランジスタQ200 、Q201 の各
エミッタ間に抵抗R193 が接続され、上記各エミッタと
接地ノードとの間にそれぞれ対応して定電流源I190 、
I191 が接続されている。
【0142】また、前記トランジスタQ192 のコレクタ
に抵抗R190 の一端が接続され、この抵抗R190 の他端
にnpnトランジスタQ194 のエミッタが接続されてお
り、このトランジスタQ194 のベースはコレクタに接続
されている。
【0143】また、前記トランジスタQ193 のコレクタ
に抵抗R191 の一端が接続され、この抵抗R191 の他端
にnpnトランジスタQ195 のエミッタが接続されてお
り、このトランジスタQ195 のベースはコレクタに接続
されている。
【0144】一方、前記トランジスタQ193 、Q192 の
各ベースに対応してトランジスタQ190 、Q191 の各エ
ミッタが接続されるとともにトランジスタQ198 、Q19
9 の各コレクタが接続されている。そして、上記トラン
ジスタQ198 、Q199 の各エミッタ間に抵抗R192 が接
続され、上記各エミッタと接地ノードとの間にそれぞれ
対応して定電流源I193 、I192 が接続されている。
【0145】前記トランジスタQ190 、Q191 の各ベー
スは定電圧源V190 の負極端に接続されており、この定
電圧源V190 の正極端はトランジスタQ190 、Q191 ,
Q194 、Q195 のコレクタに接続されている。
【0146】そして、トランジスタQ198 、Q199 の各
ベースに対応して差動入力信号電圧Vin+ 、Vin- が入
力し、トランジスタQ193 、Q192 の各コレクタから差
動出力信号電圧Vout+、Vout-が取り出される。
【0147】図9(b)に示すブーストフィルタは、図
9(a)に示したノッチフィルタとほぼ同じ構成である
が、前記トランジスタQ192 、Q193 の各ベースに対応
してトランジスタQ190 、Q191 の各エミッタおよびト
ランジスタQ198 、Q199 の各コレクタが接続されてい
る点が異なり、図9(a)中と同一部分には同一符号を
付している。
【0148】<第5実施例>第5実施例として、図10
に示すように、図6(a)に示した基本回路を複数(本
例では3)段縦列させることによって6次のLPFを実
現したフィルタ回路について説明する。このフィルタ回
路の出力は、各段の出力が積算されたものになる。
【0149】即ち、図10に示すフィルタ回路におい
て、npnトランジスタQ230 〜Q233 、Q234 〜Q23
7 、Q238 〜Q241 は、それぞれ対応して図6(a)中
のnpnトランジスタQ110 〜Q113 に対応している。
【0150】また、容量(C230 、C231 )、(C232
、C233 )、(C234 、C235 )は、それぞれ対応し
て図6(a)中のC110 、C111 に対応している。
【0151】また、定電流源I230 、I231 は、図6
(a)中のI110 、I111 に対応している。また、定電
圧源V230 、V231 、V232 は、図6(a)中のV110
に対応している。
【0152】そして、最下位段のトランジスタQ240 、
Q241 の各エミッタに対応して差動入力信号電流Iin+
、Iin- が入力し、最上位段のトランジスタQ230 、
Q231の各コレクタは差動出力信号電流Iout+、Iout-
を取り出すための電流出力端子となっている。
【0153】<第6実施例>第6実施例として、図11
(a)に示すように、図1に示したLPFを複数のpn
pトランジスタで再構成したフィルタ回路を示す。この
LPFの動作は図1に示したLPFの動作と全く同様で
ある。
【0154】即ち、図11(a)において、トランジス
タQ250 およびQ251 は、各エミッタが共通接続される
とともに定電流源I250 に接続され、各コレクタは対応
してトランジスタQ252 およびQ253 の各エミッタに接
続されている。
【0155】上記トランジスタQ252 およびQ253 は、
互いのコレクタ・ベースが交差接続されており、各エミ
ッタ間には容量C251 が接続され、各コレクタ間には容
量C252 が接続されている。
【0156】前記トランジスタQ252 のエミッタは、ト
ランジスタQ254 のエミッタおよびトランジスタQ257
のベースに接続されており、前記トランジスタQ253 の
エミッタは、トランジスタQ255 のエミッタおよびトラ
ンジスタQ256 のベースに接続されている。
【0157】上記トランジスタQ254 のベース・コレク
タ、トランジスタQ255 のベース・コレクタ、トランジ
スタQ256 のコレクタおよびトランジスタQ257 のコレ
クタは、GNDに接続されている。
【0158】前記トランジスタQ256 のエミッタは定電
流源I251 に接続されており、前記トランジスタQ257
のエミッタは定電流源I252 に接続されている。
【0159】そして、前記トランジスタQ250 およびQ
251 の各ベースに対応して差動入力信号電圧Vin+ 、V
in- が入力し、トランジスタQ256 およびQ257 の各コ
レクタから差動出力信号電圧Vout+、Vout-が取り出さ
れる。
【0160】なお、図1以外の他の回路も、npnトラ
ンジスタをpnpトランジスタに置換することが可能で
ある。
【0161】<第7実施例>第7実施例として、図11
(b)に示すように、図1に示したLPFを複数のMO
Sトランジスタで再構成したフィルタ回路を示す。ここ
では、pチャネルMOSが用いられている。
【0162】即ち、図11(b)において、トランジス
タQ265 およびQ266 は、互いのソース・ゲートが接続
されており、各ソースに対応してトランジスタQ261 お
よびQ262 の各ドレインが接続されており、各ソース間
に容量C260 が接続され、各ドレイン間に容量C261 が
接続されている。
【0163】前記トランジスタQ261 のゲート・ソース
およびQ262 のゲート・ソースおよびトランジスタQ26
3 、Q264 のソースは所定の電圧ノードに共通に接続さ
れている。
【0164】そして、前記トランジスタQ265 およびQ
266 の各ドレインには対応してトランジスタQ267 およ
びQ268 のソースが接続され、このトランジスタQ267
およびQ268 の各ドレインは共通に定電流源I260 に接
続されている。
【0165】さらに、前記トランジスタQ265 およびQ
266 の各ソースに対応してトランジスタQ264 およびQ
263 の各ゲートが接続されており、このトランジスタQ
264およびQ263 は、各ソースが所定の電圧ノードに共
通に接続され、各ドレインとGNDとの間に対応して定
電流源I261 およびI262 が接続されている。
【0166】そして、前記トランジスタQ267 および26
8 の各ゲートに対応して差動入力信号電圧Vin+ 、Vin
- が入力し、前記トランジスタQ263 およびQ264 の各
コレクタから差動出力信号電圧Vout+、Vout-が取り出
される。
【0167】なお、図1以外の他の回路についても、バ
イポーラトランジスタをMOSトランジスタに置換する
ことが可能である。
【0168】<第8実施例>第8実施例として、図12
(a)、(b)に示すように、図1(a)に示したLP
Fをnpnトランジスタとpnpトランジスタとの組み
あわせにより再構成したフィルタ回路を示す。
【0169】即ち、図12(a)において、npnトラ
ンジスタQ270 およびQ271 は互いのベース・コレクタ
が交差接続されており、各コレクタ間に容量C270 が接
続され、各エミッタ間に容量C271 が接続されている。
【0170】前記トランジスタQ270 およびQ271 の各
エミッタとGNDとの間に対応して定電流源I272 およ
びI273 が接続されている。
【0171】そして、前記トランジスタQ270 およびQ
271 の各ベースは対応して定電流源I270 およびI271
が接続されるとともにpnpトランジスタQ272 および
Q273 の各エミッタに接続されており、このトランジス
タQ272 およびQ273 の各コレクタは接地されている。
【0172】そして、前記トランジスタQ272 および27
3 の各ベースに対応して差動入力信号電圧Vin+ 、Vin
- が入力し、前記トランジスタQ270 およびQ271 の各
エミッタから差動出力信号電圧Vout+、Vout-が取り出
される。
【0173】一方、図12(b)に示す回路は、図12
(a)中のnpnトランジスタおよびpnpトランジス
タを対応してpnpトランジスタおよびnpnトランジ
スタに置き換えたものであり、動作自体は全く同じであ
る。
【0174】即ち、図12(b)において、pnpトラ
ンジスタQ282 およびQ283 は互いのベース・コレクタ
が交差接続されており、各エミッタ間に容量C280 が接
続され、各コレクタ間に容量C281 が接続されている。
【0175】前記トランジスタQ280 およびQ281 の各
エミッタと所定の電圧ノードとの間に対応して定電流源
I280 およびI281 が接続されている。
【0176】そして、前記トランジスタQ280 およびQ
281 の各ベースは対応して定電流源I282 およびI283
が接続されるとともにnpnトランジスタQ280 および
Q281 の各エミッタに接続されており、このトランジス
タQ280 およびQ281 の各コレクタは所定の電圧ノード
に接続されている。
【0177】そして、前記トランジスタQ280 およびQ
281 の各ベースに対応して差動入力信号電圧Vin+ 、V
in- が入力し、前記トランジスタQ282 およびQ283 の
各エミッタから差動出力信号電圧Vout+、Vout-が取り
出される上記第8実施例のフィルタ回路によれば、入力
のDC電圧と出力のDC電圧とが等しくなり、低い電圧
で動作させることが可能となる。
【0178】なお、図11(b)を参照して前述した第
7実施例に示したフィルタ回路についても、MOSトラ
ンジスタとしてnチャネルMOSとpチャネルMOSと
を組み合わせてフィルタ回路を構成することが可能であ
る。
【0179】さらに、前記各実施例のフィルタ回路を、
MOSトランジスタとバイポーラトランジスタとの組み
合せてにより再構成しても同様の特性を得ることができ
る。 <第9実施例>第9実施例として、複数のnpnトラン
ジスタ、複数の容量および複数の抵抗を用いて構成され
たオールパスフィルタ(APF)の回路例を図13に示
す。
【0180】即ち、図13に示すオールパスフィルタに
おいて、トランジスタQ5およびQ6は、コレクタがV
ccノードに接続され、ベースにバイアス電圧VBが印加
されている。
【0181】トランジスタQ3およびQ4は、各コレク
タが対応して前記トランジスタQ5およびQ6の各エミ
ッタに接続され、互いのベース・コレクタが交差接続さ
れており、各コレクタ間に容量C2が接続され、各エミ
ッタ間に容量C1が接続されている。
【0182】差動対をなす入力トランジスタQ1および
Q2は、エミッタ共通接続ノードと接地ノードとの間に
第1の定電流源131 が接続され、各コレクタが対応して
前記トランジスタQ3およびQ4の各エミッタに接続さ
れている。
【0183】さらに、トランジスタQ11は、コレクタ
がVccノードに接続され、ベースに前記バイアス電圧V
Bが印加されている。そして、差動対をなす入力トラン
ジスタQ9およびQ10は、エミッタ共通接続ノードと
接地ノードとの間に第2の定電流源132 が接続され、各
コレクタが対応して抵抗RCを介して前記トランジスタ
Q11のエミッタに共通に接続されている。
【0184】さらに、差動対をなすトランジスタQ7お
よびQ8は、各ベースが対応して前記トランジスタQ1
およびQ2の各コレクタに接続され、各コレクタが対応
して前記Q9およびQ10の各コレクタに接続され、エ
ミッタ共通接続ノードと接地ノードとの間に第3の定電
流源133 が接続されている。この場合、第1の定電流源
131 および第2の定電流源132 の電流はそれぞれI、第
3の定電流源133 の電流はI×2に設定される。
【0185】そして、前記差動対をなす入力トランジス
タQ1およびQ2の各ベースに対応して差動入力信号V
in+ 、Vin- が入力するとともに、前記差動対をなす入
力トランジスタQ9およびQ10の各ベースに対応して
差動入力信号Vin+ 、Vin-が入力し、前記トランジス
タQ9およびQ10の各コレクタ間から出力信号OUT
が取り出される。
【0186】図13の回路の出力信号OUTは、次式
(16)で示される。
【0187】
【数13】
【0188】<図7(c)の変形例>図14は、図7
(c)に示したブーストフィルタを変形した回路例を示
しており、図7(c)中と同一部分には同一符号を付し
ている。
【0189】即ち、図14に示すブーストフィルタは、
図7(c)に示したブーストフィルタと比べて、トラン
ジスタQ150 、Q151 の各コレクタを所定の電源電位V
CCに接続し、トランジスタQ152 、Q153 の各エミッタ
間の容量C151 を省略し、上記トランジスタQ152 、Q
153 の各エミッタに対応して容量C152 、C153 を介し
て差動入力信号INを印加し、上記トランジスタQ152
、Q153 の各エミッタから出力信号OUTを取り出す
ように変更したものである。なお、容量C152 、C153
の大きさは、前記容量C151 の2倍に設定される。
【0190】図14の回路の出力信号OUTは、次式
(17)で示される。
【0191】
【数14】
【0192】<図6(b)の変形例>図15は、図6
(b)に示したHPFの変形例を示しており、図6
(b)中と同一部分には同一符号を付している。
【0193】即ち、図15に示すHPFは、図6(b)
に示したHPFと比べて、トランジスタQ120 、Q122
の各ベースに定電圧源V150 の正極端を接続し、トラン
ジスタQ122 、Q123 の各コレクタに対応して差動対を
なすnpnトランジスタQ125 、Q124 の各コレクタを
追加接続し、この差動対トランジスタQ125 、Q124の
エミッタ共通ノードと接地ノードとの間に定電流源I12
2 を接続し、上記差動対トランジスタQ125 、Q124 の
各ベースに対応して差動入力信号電圧Vin+ 、Vin- を
入力するように変更したものである。
【0194】このような構成により、より低い電源電圧
による動作が可能になる。
【0195】<図6(a)の変形例>図16(a)は、
図6(a)に示した回路の差動出力信号電流Iout+、I
out-の取り出し位置を変形した回路例を示しており、図
6(a)中と同一部分には同一符号を付している。
【0196】即ち、図16(a)に示す回路は、図6
(a)に示した回路と比べて、トランジスタQ112 、Q
113 の各ベースに対応してnpnトランジスタQ114 、
Q115の各ベースを追加接続し、このトランジスタQ114
、Q115 の各エミッタを対応して前記トランジスタQ1
12 、Q113 の各エミッタに接続し、上記トランジスタ
Q114 、Q115 の各コレクタを電流出力端子とするよう
に変更したものである。
【0197】<図6(b)の変形例>図16(b)は、
図6(b)に示した回路の差動出力信号電流Iout+、I
out-の取り出し位置を変形した回路例を示しており、図
6(b)中と同一部分には同一符号を付している。
【0198】即ち、図16(b)に示す回路は、図6
(b)に示した回路と比べて、トランジスタQ122 、Q
123 の各ベースに対応してnpnトランジスタQ124 、
Q125の各ベースを追加接続し、このトランジスタQ124
、Q125 の各エミッタを対応して前記トランジスタQ1
22 、Q123 の各エミッタに接続し、上記トランジスタ
Q124 、Q125 の各コレクタを電流出力端子とするよう
に変更したものである。
【0199】<図7(a)の変形例>図16(c)は、
図7(a)に示した回路の差動出力信号電流Iout+、I
out-の取り出し位置を変形した回路例を示しており、図
7(a)中と同一部分には同一符号を付している。
【0200】即ち、図16(c)に示す回路は、図7
(a)に示した回路と比べて、容量C131 、C132 の一
端側に対応してnpnトランジスタQ134 、Q135 の各
エミッタを追加接続し、このトランジスタQ134 、Q13
5 の各ベースに対応して差動入力信号電圧Vin+ 、Vin
- を入力し、上記トランジスタQ134 、Q135 の各コレ
クタを電流出力端子とするように変更したものである。
【0201】ここで、本発明の基本回路の種々の形態に
ついて纏めた。この際、図示の簡単化のために、図1
(a)中の信号帰還量調整用のトランジスタQ5、Q6
およびそれらのベースにバイアス電圧を印加するための
バイアス回路10を除いた部分について、等価回路、伝
達関数および角周波数、選択度Q、必要に応じて利得K
を図17〜図32に纏めて示した。
【0202】図17〜図32において、VCCは電源電
位、GNDは接地電位、VBはバイアス電圧、INは入
力、OUTは出力である。
【0203】ここで、図17〜図24は、複数のnpn
トランジスタと複数の容量とを組み合わせて構成したフ
ィルタ回路を示しており、図25〜図32は、複数のp
チャネルMOSトランジスタと複数の容量とを組み合わ
せて構成したフィルタ回路を示している。
【0204】
【発明の効果】請求項1〜5のいずれか1つに記載の発
明によれば、6個のトランジスタと、複数の容量の組み
合わせにより、任意のフィルタ特性を一つの回路構成で
実現でき、しかも、Qとfcを独立に設定することがで
きる。
【0205】また、素子数が大幅に減少することから回
路が極めて単純になる。これに伴い消費電力も減少し、
出力オフセット電圧も小さくなる。更に、寄生容量の影
響を減らすことができることから高い周波数でのフィル
タ特性を実現できる。
【0206】また、請求項6に記載の発明によれば、L
PFを構成した場合、またはLPFの特性を組み合わせ
てフィルタ回路を構成した場合の入力ダイナミックレン
ジを拡大することができ、結果としてS/Nを上げるこ
とができる。
【0207】また、請求項7に記載の発明によれば、H
PFを構成した場合、またはHPFの特性を組み合わせ
てフィルタ回路を構成した場合の入力ダイナミックレン
ジを拡大することができ、結果としてS/Nを上げるこ
とができる。
【0208】また、請求項8に記載の発明によれば、ノ
ッチフィルタあるいはブーストフィルタを構成した場合
の入力ダイナミックレンジを拡大することができ、結果
としてS/Nを上げることができる。
【0209】また、請求項9に記載の発明によれば、歪
みを抑えて出力ダイナミックレンジを拡大することがで
き、結果としてS/Nを上げることができる。
【0210】また、請求項10および11に記載の発明
によれば、入力ダイナミックレンジを簡単に拡大するこ
とができ、結果としてS/Nを上げることができる。
【0211】また、請求項12に記載の発明によれば、
BPFを構成した場合、またはBPFの特性を組み合わ
せてフィルタを構成した場合の入力ダイナミックレンジ
を拡大することができ、結果としてS/Nを上げること
ができる。
【0212】また、請求項13に記載の発明によれば、
集積回路化のフィルタ回路に対して集積回路外部からの
制御入力に応じてQを可変制御することができる。
【0213】また、請求項14に記載の発明によれば、
フィルタ回路を構成する素子数を更に削減することがで
き、これに伴い消費電力も更に減少し、出力オフセット
電圧も更に小さくなる。
【0214】また、請求項15に記載の発明によれば、
バイポーラトランジスタのみを用いて所望のフィルタ特
性を実現することができる。
【0215】また、請求項16に記載の発明によれば、
MOSトランジスタを用いてバイポーラトランジスタを
用いた場合と同様の効果を得ることができる。
【0216】また、請求項17に記載の発明によれば、
バイポーラトランジスタとMOSトランジスタとを組み
合せることにより、最適な特性のデバイスを実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るLPFを示す
回路図およびその等価回路図。
【図2】図1のLPFのシミュレーションによる周波数
特性を示す図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るLPFを示す
回路図。
【図4】本発明の第1実施例に係るLPFを示す回路
図。
【図5】本発明の第2実施例に係る入出力ダイナミック
レンジを拡大した二次のLPFを示す回路図。
【図6】本発明の第3実施例に係るLPFおよびHPF
を示す回路図。
【図7】本発明の第3実施例に係るBPF、ノッチフィ
ルタおよびブーストフィルタを示す回路図。
【図8】本発明の第4実施例に係るLPF、HPFおよ
びBPFを示す回路図。
【図9】本発明の第4実施例に係るノッチフィルタおよ
びブーストフィルタを示す回路図。
【図10】本発明の第5実施実施例に係るフィルタ回路
を示す回路図。
【図11】本発明の第6実施例に係るフィルタ回路およ
び第7実施例に係るフィルタ回路を示す回路図。
【図12】本発明の第8実施例に係るフィルタ回路を示
す回路図。
【図13】本発明の第9実施例に係るオールパスフィル
タを示す回路図。
【図14】図5(c)に示したブーストフィルタを電圧
出力の形式に変形した回路例を示す回路図。
【図15】図6(b)に示したHPFの変形例を示す回
路図。
【図16】図6(a)、(b)および図7(a)に示し
た回路の差動出力信号電流Iout+、Iout-の取り出し位
置を変形した回路例を示す回路図。
【図17】本発明のフィルタ回路として複数のnpnト
ランジスタと複数の容量とを組み合わせて構成した基本
回路の一例について等価回路、伝達関数を示す図。
【図18】図17とは別の基本回路の一例について等価
回路、伝達関数を示す図。
【図19】図18とは別の基本回路の一例について等価
回路、伝達関数を示す図。
【図20】図19とは別の基本回路の一例について等価
回路、伝達関数を示す図。
【図21】図20とは別の基本回路の一例について等価
回路、伝達関数を示す図。
【図22】図21とは別の基本回路の一例について等価
回路、伝達関数を示す図。
【図23】図22とは別の基本回路の一例について等価
回路、伝達関数を示す図。
【図24】図23とは別の基本回路の一例について等価
回路、伝達関数を示す図。
【図25】本発明のフィルタ回路として複数のpMOS
トランジスタと複数の容量とを組み合わせて構成した基
本回路の一例について等価回路、伝達関数を示す図。
【図26】図25とは別の基本回路の一例について等価
回路、伝達関数を示す図。
【図27】図26とは別の基本回路の一例について等価
回路、伝達関数を示す図。
【図28】図27とは別の基本回路の一例について等価
回路、伝達関数を示す図。
【図29】図28とは別の基本回路の一例について等価
回路、伝達関数を示す図。
【図30】図29とは別の基本回路の一例について等価
回路、伝達関数を示す図。
【図31】図30とは別の基本回路の一例について等価
回路、伝達関数を示す図。
【図32】図32とは別の基本回路の一例について等価
回路、伝達関数を示す図。
【図33】従来のフィルタ回路の構成の一例を示す図で
ある。
【図34】現在提案されているフィルタ回路を示す回路
図およびその等価回路図。
【符号の説明】
Q1〜Q9…npnトランジスタ、 C1、C2…容量、 I1、I2…定電流源、 Vin+ 、Vin- …差動入力信号電圧、 Vout+、Vout-…差動出力信号電圧、 10…バイアス回路。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1電極、第2電極および制御電極を有
    する第1のトランジスタと、 前記第1のトランジスタの第2電極に第1電極が接続さ
    れた第2のトランジスタと、 前記第2のトランジスタの制御電極に第2電極が接続さ
    れた第3のトランジスタと、 前記第3のトランジスタの第2電極に第1電極が接続さ
    れ、前記第2のトランジスタに対して互いの制御電極・
    第1電極が交差接続された第4のトランジスタと、 前記第2のトランジスタと第4のトランジスタの各第1
    電極間および実質的に前記第2のトランジスタと第4の
    トランジスタの各第2電極間に接続された容量と、 前記第2のトランジスタの第1電極、第2電極に各対応
    して第1電極、第2電極が接続され、制御電極にバイア
    ス電圧が印加される第1の信号帰還量調整用トランジス
    タと、 前記第4のトランジスタの第1電極、第2電極に各対応
    して第1電極、第2電極が接続され、制御電極に前記第
    1の信号帰還量調整用トランジスタと同じバイアス電圧
    が印加される第2の信号帰還量調整用トランジスタとを
    具備することを特徴とするフィルタ回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフィルタ回路において、 前記容量は、 前記第2のトランジスタおよび第4のトランジスタの各
    第1電極間に接続された第1の容量と、前記第2のトラ
    ンジスタおよび第4のトランジスタの各第2電極間に接
    続された第2の容量とを具備することを特徴とするフィ
    ルタ回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のフィルタ回路に
    おいて、 前記第2のトランジスタの第2電極に接続された第1の
    定電流源と、前記第4のトランジスタの第2電極に接続
    された第2の定電流源とをさらに具備し、 前記第2のトランジスタおよび前記第4のトランジスタ
    の第2電極を電流入力とし、前記第1のトランジスタま
    たは前記第3のトランジスタの第1電極を電流出力と
    し、または前記第2のトランジスタまたは前記第4のト
    ランジスタの制御電極を電圧出力としたことを特徴とす
    るフィルタ回路。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載のフィルタ回路に
    おいて、 前記第2のトランジスタの第2電極に接続された第1の
    定電流源と、前記第4のトランジスタの第2電極に接続
    された第2の定電流源とをさらに具備し、 前記第1のトランジスタおよび前記第3のトランジスタ
    の制御電極を電圧入力とし、前記第1のトランジスタま
    たは前記第3のトランジスタの第1電極を電流出力とし
    たことを特徴とするフィルタ回路。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載のフィルタ回路に
    おいて、 前記第2のトランジスタおよび前記第4のトランジスタ
    の第2電極を電流入力とし、前記第1のトランジスタお
    よび前記第3のトランジスタの制御電極を電圧入力と
    し、前記第1のトランジスタおよび前記第3のトランジ
    スタの第1電極を電流出力としたことを特徴とするフィ
    ルタ回路。
  6. 【請求項6】 請求項1または2記載のフィルタ回路に
    おいて、 第1電極が前記第2のトランジスタの第2電極に接続さ
    れた第5のトランジスタと、 第1電極が前記第4のトランジスタの第2電極に接続さ
    れた第6のトランジスタと、 前記第5のトランジスタまたは前記第6のトランジスタ
    の第2電極間に接続された抵抗とをさらに具備し、 前記第5のトランジスタまたは前記第6のトランジスタ
    の制御電極を電圧入力としたことを特徴とするフィルタ
    回路。
  7. 【請求項7】 請求項1または2記載のフィルタ回路に
    おいて、 第2電極が前記第1のトランジスタの制御電極に接続さ
    れた第5のトランジスタと、 第1電極が前記第1のトランジスタの制御電極に接続さ
    れた第6のトランジスタと、 第2電極が前記第3のトランジスタの制御電極に接続さ
    れた第7のトランジスタと、 第1電極が前記第3のトランジスタの制御電極に接続さ
    れた第8のトランジスタと、 前記第5のトランジスタの制御電極と、前記第7のトラ
    ンジスタの制御電極に接続された定電圧源と、 前記第6のトランジスタおよび前記第8のトランジスタ
    の第2電極間に接続された抵抗とをさらに具備し、 前記第6のトランジスタおよび前記第8のトランジスタ
    の制御電極を電圧入力とし、前記第1のトランジスタま
    たは前記第3のトランジスタの第2電極を電流出力とし
    たことを特徴とするフィルタ回路。
  8. 【請求項8】 請求項1または2記載のフィルタ回路に
    おいて、 第2電極が前記第3のトランジスタの制御電極に接続さ
    れた第5のトランジスタと、 第1電極が前記第3のトランジスタの制御電極に接続さ
    れた第6のトランジスタと、 第2電極が前記第1のトランジスタの制御電極に接続さ
    れた第7のトランジスタと、 第1電極が前記第1のトランジスタの制御電極に接続さ
    れた第8のトランジスタと、 前記第5のトランジスタおよび前記第7のトランジスタ
    の制御電極に接続された定電圧源と、 前記第6のトランジスタおよび前記第8のトランジスタ
    の第2電極間に接続された第1の抵抗と、 制御電極が前記第6のトランジスタの制御電極に接続さ
    れ、第1電極が前記第2のトランジスタの第2電極に接
    続された第9のトランジスタと、 制御電極が前記第8のトランジスタの制御電極に接続さ
    れ、第1電極が前記第4のトランジスタの第2電極に接
    続された第10のトランジスタと、 前記第9のトランジスタおよび前記第10のトランジス
    タの第2電極間に接続された第2の抵抗とをさらに具備
    し、 前記第6のトランジスタおよび前記第9のトランジスタ
    の制御電極を第1の電圧入力とし、前記第8のトランジ
    スタおよび前記第10のトランジスタの制御電極を第2
    の電圧入力としたことを特徴とするフィルタ回路。
  9. 【請求項9】 請求項1または2記載のフィルタ回路に
    おいて、 前記第1のトランジスタの第1電極に接続された第1の
    抵抗と、 第2電極がこの第1の抵抗の他端に接続された第5のト
    ランジスタと、 前記第3のトランジスタの第1電極に接続された第2の
    抵抗と、 第2電極がこの第2の抵抗の他端に接続された第6のト
    ランジスタと、 前記第5のトランジスタの制御電極および第1電極と、
    前記第6のトランジスタの制御電極および第1電極に接
    続された定電圧源とをさらに具備し、 前記第1のトランジスタの第1電極を電圧出力とし、前
    記第3のトランジスタの第1電極を前記電圧出力の反転
    出力としたことを特徴とするフィルタ回路。
  10. 【請求項10】 請求項1または2記載のフィルタ回路
    において、 前記第1のトランジスタの第1電極に接続された第1の
    抵抗と、 前記第3のトランジスタの第1電極に接続された第2の
    抵抗と、 前記第1の抵抗の他端と、前記第2の抵抗の他端に接続
    された定電圧源とをさらに具備し、 前記第1のトランジスタの第1電極を電圧出力とし、前
    記第3のトランジスタの第1電極を前記電圧出力の反転
    出力としたことを特徴とする請求項1記載のフィルタ回
    路。
  11. 【請求項11】 請求項1または2記載のフィルタ回路
    において、 第1電極が前記第2のトランジスタの第2電極に接続さ
    れた第5のトランジスタと、 第1電極が前記第4のトランジスタの第2電極に接続さ
    れた第6のトランジスタと、 前記第5のトランジスタおよび前記第6のトランジスタ
    の各第2電極間に接続された第1の抵抗と、 前記第5のトランジスタの第2電極に接続された第1の
    定電流源と、 前記第6のトランジスタの第2電極に接続された第2の
    定電流源と、 前記第1のトランジスタの第1電極に接続された第2の
    抵抗と、 第2電極がこの第2の抵抗の他端に接続された第7のト
    ランジスタと、 前記第3のトランジスタの第1電極に接続された第3の
    抵抗と、 第2電極がこの第3の抵抗の他端に接続された第8のト
    ランジスタと、 前記第7のトランジスタの制御電極および第1電極と、
    前記第8のトランジスタの制御電極および第1電極に接
    続された定電圧源と、 前記第1のトランジスタの第1電極に制御電極が接続さ
    れた第9のトランジスタと、 前記第3のトランジスタの第1電極に制御電極が接続さ
    れた第10のトランジスタと、 第1電極および制御電極が前記第9のトランジスタの第
    2電極に接続された第11のトランジスタと、 第1電極および制御電極が前記第10のトランジスタの
    第2電極に接続された第12のトランジスタと、 前記第11のトランジスタの第2電極に接続された第3
    の定電流源と、 前記第12のトランジスタの第2電極に接続された第4
    の定電流源とをさらに具備し、 前記第5のトランジスタおよび前記第6のトランジスタ
    の制御電極を電圧入力とし、前記第11のトランジスタ
    および前記第12のトランジスタの第2電極を電圧出力
    としたことを特徴とするフィルタ回路。
  12. 【請求項12】 第1電極、第2電極および制御電極を
    有する第1のトランジスタと、 第1電極がこの第1のトランジスタの第2電極に接続さ
    れた第2のトランジスタと、 第2電極が前記第2のトランジスタの制御電極に接続さ
    れた第3のトランジスタと、 第1電極が前記第3のトランジスタの第2電極と、前記
    第2のトランジスタの制御電極に接続され、制御電極が
    前記第1のトランジスタの第2電極と、前記第2のトラ
    ンジスタの第1電極に接続された第4のトランジスタ
    と、 前記第1のトランジスタと前記第3のトランジスタの第
    2電極間に接続された第1の容量と、 前記第2のトランジスタの第2電極に接続された第2の
    容量と、 前記第4のトランジスタの第2電極に接続された第3の
    容量と、 第2電極が前記第2の容量の他端に接続された第5のト
    ランジスタと、 第1電極が前記第2の容量の他端に接続された第6のト
    ランジスタと、 第2電極が前記第3の容量の他端に接続された第7のト
    ランジスタと、 第1電極が前記第3の容量の他端に接続された第8のト
    ランジスタと、 前記第5および第7のトランジスタの制御電極に接続さ
    れた定電圧源と、 前記第6のトランジスタおよび前記第8のトランジスタ
    の第2電極間に接続された第1の抵抗とを具備し、 前記第6のトランジスタおよび前記第8のトランジスタ
    の制御電極を電圧入力とし、前記第1のトランジスタま
    たは前記第3のトランジスタの第1電極を電圧出力とし
    たことを特徴とするフィルタ回路。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至12のいずれか1つに記
    載のフィルタ回路において、 前記バイアス電圧は、外部制御入力に応じて制御される
    ことを特徴とするフィルタ回路。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至13のいずれか1つに記
    載のフィルタ回路において、 前記フィルタ回路を複数個、縦列接続したことを特徴と
    するフィルタ回路。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至14のいずれか1つに記
    載のフィルタ回路において、 前記トランジスタは、第1電極に相当するコレクタ、第
    2電極に相当するエミッタ、制御電極に相当するベース
    を有するバイポーラトランジスタであることを特徴とす
    るフィルタ回路。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至14のいずれか1つに記
    載のフィルタ回路において、 前記トランジスタは、第1電極に相当するソース、第2
    電極に相当するドレイン、制御電極に相当するゲートを
    有するMOSトランジスタであることを特徴とするフィ
    ルタ回路。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至14のいずれか1つに記
    載のフィルタ回路において、 前記トランジスタの一部は、第1電極に相当するコレク
    タ、第2電極に相当するエミッタ、制御電極に相当する
    ベースを有するバイポーラトランジスタであり、残りの
    トランジスタは、第1電極に相当するソース、第2電極
    に相当するドレイン、制御電極に相当するゲートを有す
    るMOSトランジスタであることを特徴とするフィルタ
    回路。
JP10247296A 1997-11-28 1998-09-01 フィルタ回路 Pending JP2000077975A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10247296A JP2000077975A (ja) 1998-09-01 1998-09-01 フィルタ回路
KR1019980051253A KR100317176B1 (ko) 1997-11-28 1998-11-27 필터회로
US09/200,737 US6084470A (en) 1997-11-28 1998-11-30 Filter circuit capable of setting various filter characteristics

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10247296A JP2000077975A (ja) 1998-09-01 1998-09-01 フィルタ回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000077975A true JP2000077975A (ja) 2000-03-14

Family

ID=17161330

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10247296A Pending JP2000077975A (ja) 1997-11-28 1998-09-01 フィルタ回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000077975A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009509447A (ja) * 2005-09-23 2009-03-05 グロナヴ リミテッド フィルタ回路
JP2010226355A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Asahi Kasei Electronics Co Ltd フィルタ回路
US8710921B2 (en) 2008-03-21 2014-04-29 St-Ericsson Sa High order continuous time filter

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009509447A (ja) * 2005-09-23 2009-03-05 グロナヴ リミテッド フィルタ回路
US8710921B2 (en) 2008-03-21 2014-04-29 St-Ericsson Sa High order continuous time filter
JP2010226355A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Asahi Kasei Electronics Co Ltd フィルタ回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5880634A (en) Wide band-width operational amplifier
Keskin et al. Current mode quadrature oscillator using current differencing transconductance amplifiers (CDTA)
US5936445A (en) PLL-based differential tuner circuit
JP3361021B2 (ja) フィルタ回路
WO2003036791A1 (en) Operational amplifier with chopped input transistor pair
JPH0621756A (ja) 相互コンダクタ段の相互コンダクタンスの温度および製造工程変数抑制回路
KR100317176B1 (ko) 필터회로
JP2000077975A (ja) フィルタ回路
Amourah et al. Gain and bandwidth boosting techniques for high-speed operational amplifiers
JP3472166B2 (ja) フィルタ回路
US20060186951A1 (en) Low noise lowpass filter
JP2000013168A (ja) 90度移相回路
Gupta et al. Single ota based dual mode first-order all-pass analog network
US6255905B1 (en) Active filter circuit having a T-network input arrangement that provides a high input impedance
EP0696846B1 (en) High-pass filter structure with programmable zeros
Singh et al. Single active element based three input single output trans-admittance mode biquad universal filter
Voghell et al. Current tuneable CMOS transconductor for filtering applications
Coste et al. Programmable Capacitor Multiplier Based on Gm-cell with Two Outputs–Topology, Circuit Implementations and Applications
US6819167B2 (en) Filter circuit
TWI792709B (zh) 濾波器電路
Gharbiya et al. Highly linear, tunable, pseudo differential transconductor circuit for the design of Gm-C filters
Banu et al. On-chip automatic tuning for a CMOS continuous-time filter
JP3455063B2 (ja) 可変利得増幅器
Bhanja et al. A new systematic synthesis procedure of configurable higher order analog filter
Mehrmanesh et al. A 1.8 V high dynamic range CMOS Gm-C filter for portable video systems