JP2000076599A - 車線識別方法、路車間通信システム、車両安全システム、車両安全装置、車線識別システム及び車載用移動局 - Google Patents

車線識別方法、路車間通信システム、車両安全システム、車両安全装置、車線識別システム及び車載用移動局

Info

Publication number
JP2000076599A
JP2000076599A JP24983898A JP24983898A JP2000076599A JP 2000076599 A JP2000076599 A JP 2000076599A JP 24983898 A JP24983898 A JP 24983898A JP 24983898 A JP24983898 A JP 24983898A JP 2000076599 A JP2000076599 A JP 2000076599A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
road
vehicle
mobile station
stations
lane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24983898A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Sawada
学 澤田
Yoriji Utsu
順志 宇津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP24983898A priority Critical patent/JP2000076599A/ja
Publication of JP2000076599A publication Critical patent/JP2000076599A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両が道路上を走行しているときに、その走
行車線を十分な精度で識別することができ、しかも、ア
ンテナの個数を削減する。 【解決手段】 本発明の車線識別方法は、道路1に配設
された路上局2、5と、これら路上局2、5の通信エリ
ア内を移動する車両8に搭載された移動局9との間で電
波を送受信することにより、車両8の走行車線を識別す
る方法において、路上局2、5において、符号系列のデ
ータ信号であって異なるデータ信号を周期的に同期させ
て送信させ、移動局9において、路上局2、5から送信
された各電波を受信することにより、路上局2、5から
送信された各符号系列のデータ信号を獲得すると共に、
これら符号系列のデータ信号に基づいて各電波の到着時
間差を測定し、そして、この到着時間差に基づいて演算
して車両8の走行車線を識別することを特徴とする方法
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両が道路を走行
しているときに走行車線を自動的に識別する車線識別方
法、路車間通信システム、車両安全システム、車両安全
装置、車線識別システム及び車載用移動局に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用走行制御装置として、自動車等の
車両の進行方向に存在する先行車との車間距離を一定に
保つ装置があり、この装置には、レーザを用いた車間距
離センサが設けられている。この車間距離センサは、車
両に取り付けたレーザレーダ等により先行車までの距離
を測定するセンサである。しかし、上記構成の装置で
は、レーザレーダから照射されるレーザビームの方向が
固定されているため、車両が道路のカーブを走行してい
るときは、自車線上を遠方までレーザビームを照射させ
ることができなかった。このような場合、レーザビーム
は、路肩に設けられている看板やリフレクタや、他の走
行車線を走行している車両に照射されることから、これ
らを先行車として誤検出してしまうという問題点があっ
た。
【0003】これに対して、従来より、細い発光ビーム
を広角度でスキャンさせることによりセンシングするビ
ームスキャン方式や、発光素子を複数個備え、広角度の
発光領域を得る複数ビーム方式により高い分解能で広い
センシング領域を得ることができる方法が提案されてい
る。
【0004】また、道路を走行中の複数の車両の間で直
接通信を行う車々間通信技術が研究されている。この車
々間通信技術を用いれば、道路上で自動車を運転する場
合に自車両の前後、左右の車両が現在どのような運転状
況にあるのかという情報を得ることができる。例えば、
特開平5−225498号公報に記載された構成では、
レーザ光を利用して先行車両との間の車間距離を求め、
この車間距離が自車の制動距離や空走距離をもとに定め
た所定の距離よりも小さくなった場合に、警報を発する
と共に、その情報を車々間通信を利用して後方車両に伝
えるようにしている。この構成によれば、後方車両は、
前方車両から伝えられた情報に基づいて警報判断を適切
なものに変更することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さて、前述したレーザ
レーダを用いた構成において、ビームスキャン方式や複
数ビーム方式によりセンシング領域を広げたとしても、
道路のカーブ走行中にスキャンして検出された障害物
が、自車両と同じ車線上に存在するか否かを確実に判断
することは困難である。この場合、先行車両の検知の補
助情報として、先行車両の走行車線情報を得ることがで
きれば、他の車線を走行している車両を先行車として誤
検出することがなくなり、先行車両を正確に認識でき
る。そして、このような先行車両の走行車線情報は、各
車両がどの車線を走行しているのかを認識することが可
能であれば、上記車々間通信を利用して得ることができ
る。
【0006】ここで、車両の位置を検出する方法の1つ
として、特開平7−57200号公報に記載された方法
がある。この方法では、車載のビデオカメラ等の撮像手
段によって前方の画像を取り込み、道路に沿って形成さ
れている白線位置の認識処理を行い、その白線の位置か
ら車両の車線に対する位置を検出している。また、特開
平5−81596号公報に記載された方法では、路側ビ
ーコンを設置し、その路側ビーコンからの信号を受信す
ることにより、現在の走行地点を検出している。しか
し、これらの方法は、車両の前後方向の位置を検出でき
るが、横方向の位置、即ち、走行車線を識別することが
できない。
【0007】これに対して、特開平8−179038号
公報には、路上局と移動局に複数のアンテナを設け、送
信する搬送波の時間的ずれを検出することにより、走行
車線を識別する方法が記載されている。この方法によれ
ば、車両の走行車線を検出することができる。しかし、
上記方法の場合、走行車線の識別精度をある程度十分な
ものとするために、路上局に4個のアンテナを設けると
共に、移動局に1個のアンテナを設けている。また、路
上局は、道路に沿って所定の間隔で複数設ける必要があ
る。このため、上記公報の方法では、路上局のアンテナ
の個数がかなり多くなってしまうという問題点があっ
た。
【0008】そこで、本発明の目的は、車両が道路上を
走行しているときに、その走行車線を十分な精度で識別
することができ、しかも、アンテナの個数を削減するこ
とができる車線識別方法、路車間通信システム、車両安
全システム、車両安全装置、車線識別システム及び車載
用移動局を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明において
は、複数の路上局において、符号系列のデータ信号であ
って異なるデータ信号を周期的に同期させて送信させ、
そして、移動局において、複数の路上局から送信された
各電波を受信することにより、前記複数の路上局から送
信された各符号系列のデータ信号を獲得すると共に、こ
れら符号系列のデータ信号に基づいて各電波の到着時間
差を測定し、そして、この到着時間差に基づいて演算し
て車両の走行車線を識別するように構成した。この構成
の場合、符号系列のデータ信号に基づいて各電波の到着
時間差を測定しているので、路上局の個数、即ち、アン
テナの個数が少なくても、走行車線を十分な精度で識別
することができる。従って、アンテナの個数を削減する
ことができる。
【0010】請求項2の発明によれば、複数の路上局を
2個の路上局としたので、アンテナの個数を削減するこ
とができる。また、請求項3の発明によれば、路上局
に、漏洩同軸ケーブルまたは漏洩導波管を用いた送信ア
ンテナを設けたので、アンテナの個数を更に削減するこ
とができると共に、車両が道路を走行中はほとんどいつ
でも車線識別が可能となる。
【0011】請求項4の発明においては、複数の路上局
のうちの1つを、符号系列のデータ信号を送信する期間
以外の期間を使用して、道路情報を送信するように構成
すると共に、移動局において、測定した各電波の到着時
間差と、1つの路上局から送信された道路情報とに基づ
いて車両の走行車線を演算して求めるように構成した。
この構成によれば、車両が現在走行している道路の道路
情報を移動局に記憶しておく必要がなくなる。
【0012】請求項5の発明では、複数の路上局のうち
の少なくとも1つと移動局との間で、符号系列のデータ
信号を送信する期間以外の期間を使用して、路車間通信
を行うように構成した。これにより、路車間通信サービ
スを実現することが可能となる。また、請求項6の発明
においては、2個の路上局のうちの一方に送信アンテナ
として右旋円偏波アンテナを設け、他方に送信アンテナ
として左旋円偏波アンテナを設け、そして、移動局に、
受信アンテナとして右旋円偏波アンテナ及び左旋円偏波
アンテナを設けるように構成した。この構成によれば、
走行車線の識別精度をより一層向上させることができ
る。
【0013】請求項7の発明によれば、請求項5の発明
とほぼ同じ作用効果を得ることができる。また、請求項
8の発明においては、伝送された路上情報と検出された
車両の走行車線とに基づいて、車両の前方の安全性を判
断するように構成し、そして、危険であると判断したと
きに、警報を発するように、または、危険を避けるよう
に走行車線を変えるための信号を発するように構成し
た。この構成によれば、車両の走行時の安全性を高くす
ることができる。更に、請求項9の発明によれば、移動
局と、後続の車両に搭載された移動局との間で、車々間
通信を行うことにより、路上情報を後続車両の移動局に
伝送するように構成したので、車両の走行時の安全性を
より一層高くすることができる。
【0014】請求項10の発明によれば、請求項8の発
明とほぼ同じ作用効果を得ることができる。また、請求
項11の発明によれば、請求項1の発明とほぼ同じ作用
効果を得ることができる。更に、請求項12の発明にお
いても、請求項1の発明とほぼ同じ作用効果を得ること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例につ
いて、図1ないし図8を参照しながら説明する。まず、
図1は第1の実施例の車線識別システムの全体構成を概
略的に示す図である。図1に示すように、道路1は、片
側2車線を有する4車線道路であり、図1中左から右へ
向けて設けられた路側帯1a、第1車線1b、第2車線
1c、中央分離帯1d、第3車線1e、第4車線1f、
路側帯1gを備えている。
【0016】そして、道路1の図1中左側の路側帯1a
には、第1の路上局2が設けられている。この第1の路
上局2は、路側帯1a(道路1)に沿う方向に配設され
た漏洩同軸ケーブルを用いた送信アンテナ3と、送信装
置4とを備えて構成されている。上記送信アンテナ3
は、第1車線1bから距離Ws1だけ路側帯1a内に入
った位置であると共に、高さhの位置に配設されてい
る。また、漏洩同軸ケーブルの長さは、予め決められた
長さ(例えば200〜300m程度)であり、このよう
な長さのものを道路の路側帯に沿って連続的にまたは所
定の間隔をおいて配設している。尚、送信アンテナ3と
しては、漏洩同軸ケーブルに代えて漏洩導波管を用いて
も良い。
【0017】また、道路1の図1中右側の路側帯1gに
は、第2の路上局5が設けられている。この第2の路上
局5は、路側帯1g(道路1)に沿う方向に配設された
漏洩同軸ケーブルを用いた送信アンテナ6と、送信装置
7とを備えて構成されている。上記送信アンテナ6は、
第4車線1fから距離Ws2だけ路側帯1g内に入った
位置であると共に、高さhの位置に配設されている。
尚、送信アンテナ6としては、漏洩同軸ケーブルに代え
て漏洩導波管を用いても良い。
【0018】一方、道路1の例えば第2車線1cを、例
えば自動車からなる車両8が走行しており、この車両8
には移動局9が搭載されている。この移動局9は、車両
8の天井部に配設された移動局用アンテナ10と、移動
局用受信装置11(図4参照)とを備えて構成されてい
る。
【0019】さて、第1の路上局2の送信装置4の電気
的構成を、図2に示す。この図2に示すように、送信装
置4は、通信制御部12と、識別符号発生装置13と、
送信部14とから構成されている。識別符号発生装置1
3は、符号系列のデータ信号として例えば識別符号(a
1)を発生する機能を有している。この場合、符号系列
としては、例えばM系列やGold符号等のPN符号を
発生させるように構成されている。尚、M系列のPN符
号を発生させる場合、識別符号発生装置13は例えばレ
ジスタを用いて構成することが可能である。
【0020】また、通信制御部12は、例えば高精度の
時計を内蔵しており、識別符号発生装置13により発生
された符号系列(a1)のデータ信号を後述するタイミ
ングで周期的に送信部14へ送るように構成されてい
る。そして、送信部14は、通信制御部12から送られ
た符号系列(a1)のデータ信号を変調して搬送波に重
畳させ、その搬送波(電波)を送信アンテナ3から送信
するように構成されている。
【0021】一方、第2の路上局5の送信装置7の電気
的構成を、図3に示す。この図3に示すように、送信装
置7は、通信制御部15と、識別符号発生装置16と、
送信部17とから構成されている。識別符号発生装置1
6は、符号系列のデータ信号として前記識別符号(a
1)とは異なる識別符号(a2)を発生する機能を有し
ている。この場合、識別符号発生装置16は、符号系列
として、例えばM系列やGold符号等のPN符号を発
生させるように構成されている。
【0022】また、通信制御部15は、例えば高精度の
時計を内蔵しており、識別符号発生装置16により発生
された符号系列(a2)のデータ信号を、前記第1の路
上局2の送信装置4の通信制御部12と同期して、周期
的に送信部17へ送るように構成されている。即ち、前
記第1の路上局2の送信装置4の通信制御部12が符号
系列(a1)のデータ信号を送信部14へ送るタイミン
グと、第2の路上局5の送信装置7の通信制御部15が
符号系列(a2)のデータ信号を送信部17へ送るタイ
ミングとが同期すると共に、上記2つのデータ信号の送
り動作が予め決められた周期(TF)で繰り返されるよ
うに構成されている。そして、送信部17は、通信制御
部15から送られた符号系列(a2)のデータ信号を変
調して搬送波に重畳させ、その搬送波(電波)を送信ア
ンテナ6から送信するように構成されている。
【0023】これにより、図5に示すように、上記2つ
の路上局2、5の送信アンテナ3、6から、符号系列の
異なるデータ信号(a1)、(a2)を変調した電波が
周期的に同期して送信されるように構成されている。
尚、図5において、時間TFは周期を示し、時間TDは
データ信号(a1)、(a2)を送信する期間を示して
おり、TD<TFとなっている。
【0024】次に、移動局9の移動局用受信装置11の
電気的構成を図4に示す。この図4に示すように、移動
局用受信装置11は、周波数変換器18と、2個の相関
器19、20と、2個の同期検出器21、22と、車線
識別処理部23とから構成されている。周波数変換器1
8は、移動局用アンテナ10で受信した受信信号を低周
波数帯に変換するものである。この周波数変換器18
は、図7に示すように、帯域通過フィルタ(BPF)2
4と、位相同期ループ(PLL)25と、ミキサ26と
から構成されている。また、位相同期ループ25は、具
体的には、図8に示すように、基準信号源27、位相比
較器28、低域通過フィルタ(LPF)29、電圧制御
発振器(VCO)30、分周器31及び制御回路32か
ら構成されている。
【0025】そして、上記周波数変換器18で低周波帯
に変換された受信信号は、データ信号(a1)及び(a
2)に対応する2個の相関器19及び20へ与えられ
る。2個の相関器19及び20においては、データ信号
(a1)及び(a2)に対する相関値が測定され、これ
ら相関値は2個の同期検出器21及び22へ与えられ
る。2個の同期検出器21及び22では、データ信号
(a1)及び(a2)が受信されたタイミング(即ち、
受信時刻)を判定する。そして、これらデータ信号(a
1)、(a2)の受信時刻T1r、T2rを表わす信号
は、車線識別処理部23へ与えられるように構成されて
いる。
【0026】上記車線識別処理部23においては、デー
タ信号(a1)、(a2)の受信時刻T1r、T2rの
時間差ΔTが計算された後、この時間差ΔTに基づいて
車両8の走行車線が識別されるように構成されている。
以下、この識別処理(演算処理)について、具体的に説
明する。
【0027】まず、図1に示すように、車両8の移動局
9の移動局用アンテナ10と第1の路上局2の送信アン
テナ3との間の距離をL1[m]とし、上記移動局用ア
ンテナ10と第2の路上局5の送信アンテナ6との間の
距離をL2[m]とする。すると、2つの送信アンテナ
3、6から同期して送信された電波のうちの直接波は、
送信時刻からΔt1、Δt2だけ送れて移動局9で受信
されるようになる。ここで、Δt1、Δt2は、それぞ
れ次の式で表現される。尚、cは光速であり、例えば3
×10[m/s]である。
【0028】 Δt1=L1/c (1) Δt2=L2/c (2) また、移動局9では、2つの送信アンテナ3、6から同
期して送信された電波であるデータ信号(a1)及び
(a2)が受信された受信時刻T1r、T2rを判定す
ると共に、これら受信時刻T1r、T2rの時間差ΔT
を計算する。すると、次の式(3)が成立する。
【0029】 ΔT=|Δt1−Δt2| (3) 上記式(3)を変形すると、次の式(4)が得られる。
【0030】 Δx=|L1−L2|=ΔT×c (4) 次に、上記式(4)で得られたΔxに基づいて、車両8
の走行車線を判断する。この場合、2つの路上局2、5
間の距離をW(W=Ws1+Ws2+Wl1+Wl2+
Wl3+Wl4+Wc)とする。すると、第1の路上局
2の送信アンテナ3から移動局9の移動局用アンテナ1
0までの水平距離dは、次の式(5)で表現される。
【0031】 Δx=|((h−hc)+d0.5− ((W−d)+(h−hc)0.5| (5) 従って、上記式(5)と前記式(4)とから水平距離d
を算出することができる。そして、本実施例では、この
算出した水平距離dに基づいて、次のようにして車両8
の走行車線を識別している。
【0032】まず、Ws1≦d<Ws1+Wl1のとき
は、車両8の走行車線は第1車線1bであると判断す
る。
【0033】また、Ws1+Wl1≦d<Ws1+Wl
1+Wl2のときは、車両8の走行車線は第2車線1c
であると判断する。
【0034】また、Ws1+Wl1+Wl2+Wc≦d
<Ws1+Wl1+Wl2+Wc+Wl3のときは、車
両8の走行車線は第3車線1eであると判断する。
【0035】また、Ws1+Wl1+Wl2+Wc+W
l3≦d<Ws1+Wl1+Wl2+Wc+Wl3+W
l4のときは、車両8の走行車線は第4車線1fである
と判断する。
【0036】そして、水平距離dが上記した以外の場合
は、識別不能とし、再測定(及び再識別)を実行するよ
うに構成されている。
【0037】ここで、移動局9の動作について、図6の
フローチャートを参照して簡単に説明する。図6のフロ
ーチャートは、移動局9において実行される車線識別処
理の制御内容を示している。まず、図6のステップS1
1において、2つの路上局2、5から送信された信号
(電波)を受信したか否かを判断し、受信した場合、ス
テップS11にて「YES」へ進む。そして、周波数同
期を行い、周波数同期が確定したか否かを判断する(ス
テップS12)。ここで、周波数同期が確定した場合、
ステップS12にて「YES」へ進み、2つの相関器1
9、20で符号同期を行い、符号同期が確定したか否か
を判断する(ステップS13)。
【0038】そして、符号同期が確定した場合、ステッ
プS13にて「YES」へ進み、2つの相関器19、2
0の同期時間差を測定する(ステップS14)。続い
て、第1の路上局2の送信アンテナ3から移動局9の移
動局用アンテナ10までの水平距離dを算出する(ステ
ップS15)。更に、上記算出した水平距離dと、予め
記憶しているレーン情報(即ち、道路情報)とを比較す
る(ステップS16)。これによって、車両8の走行車
線が識別され、識別処理が完了する(ステップS1
7)。
【0039】尚、上記した移動局9の車線識別処理は、
2つの路上局2、5から符号系列のデータ信号が周期的
に同期して送信される毎に、繰り返し実行されるように
構成されている。また、本実施例においては、路上局
2、5から符号系列のデータ信号を送信して移動局9で
受信する送受信処理を、例えばSS(スペクトラム拡
散)通信方式で実現している。
【0040】そして、このような構成の本実施例によれ
ば、2つの路上局2、5から符号系列のデータ信号であ
って異なるデータ信号を周期的に同期させて送信させ、
そして、移動局9において、上記2つの路上局2、5か
ら送信された各電波を受信することにより、送信された
各符号系列のデータ信号を獲得すると共に、これら符号
系列のデータ信号に基づいて各電波の到着時間差を測定
し、そして、この到着時間差に基づいて演算して車両8
の走行車線を識別するように構成した。この構成の場
合、符号系列のデータ信号に基づいて各電波の到着時間
差を測定しているので、路上局の個数、即ち、送信アン
テナの個数が少なくても、具体的には、2個であって
も、走行車線を十分な精度で識別することができる。従
って、アンテナの個数を削減することができる。
【0041】また、上記実施例では、路上局2、5に、
漏洩同軸ケーブルまたは漏洩導波管を用いた送信アンテ
ナ3、5を設けたので、送信アンテナの個数を更に削減
することができる。更に、漏洩同軸ケーブルや漏洩導波
管からは、その軸方向に直交する平面に沿って電波が発
振されることから、移動局9(車両8)は、漏洩同軸ケ
ーブルや漏洩導波管に沿って走行しているとき、即ち、
道路1を走行しているときは、ほとんどいつでも漏洩同
軸ケーブルや漏洩導波管から送信される電波を受信可能
である。従って、車両8が道路1を走行しているとき
は、ほとんどいつでも車線識別処理を実行することがで
きる。
【0042】図9は本発明の第2の実施例を示すもので
あり、第1の実施例と異なるところを説明する。尚、第
1の実施例と同一部分には、同一符号を付している。第
2の実施例では、図9に示すように、2つの路上局2、
5の送信アンテナ3、6を、道路1の一方の路側帯1a
内の一地点に配設すると共に、その高さを異ならせるよ
うに上下に配設している。具体的には、第1の路上局2
の送信アンテナ3の高さをh1とし、第2の路上局5の
送信アンテナ6の高さをh2としている。
【0043】そして、この第2の実施例において、走行
車線を識別する演算処理方法について具体的に説明す
る。まず、路上局2、5と移動局9との間の水平距離d
について、次の2式が成り立つ。
【0044】 L1=d+(h1−hc) (6) d+(h1−hc)=(Δx+L1) (7) これら2つの式を連立方程式として解けば、水平距離d
を算出することができる。そして、この算出された水平
距離dに基づいて、第1の実施例と同様にして、車両8
が走行している車線を識別することができる。
【0045】具体的には、Ws1≦d<Ws1+Wl1
のときは、第1車線1bであると判断する。また、Ws
1+Wl1≦d<Ws1+Wl1+Wl2のときは、第
2車線1cであると判断する。また、Ws1+Wl1+
Wl2+Wc≦d<Ws1+Wl1+Wl2+Wc+W
l3のときは、第3車線1eであると判断する。また、
Ws1+Wl1+Wl2+Wc+Wl3≦d<Ws1+
Wl1+Wl2+Wc+Wl3+Wl4のときは、第4
車線1fであると判断する。更に、dが上記した以外の
場合は、識別不能とし、再測定(及び再識別)を実行す
るように構成されている。
【0046】また、上述した以外の第2の実施例の構成
は、第1の実施例の構成と同じ構成となっている。従っ
て、第2の実施例においても、第1の実施例とほぼ同じ
作用効果を得ることができる。
【0047】尚、第2の実施例においては、2つの路上
局2、5を一方の路側帯1bに配設したが、これに代え
て、他方の路側帯1gに配設しても良い。また、第1ま
たは第2の実施例の場合、2つの路上局2、5を設けた
が、これに限られるものではなく、3個以上の路上局を
設けるように構成しても良い。更に、第1または第2の
実施例では、2つの路上局2、5の通信制御部12、1
5内に正確な時計を備えることにより、2つの路上局
2、5からデータ信号を周期的に同期して送信するよう
に構成したが、これに代えて、2つの路上局2、5の通
信制御部12、15を接続することにより、2つの路上
局2、5からデータ信号を周期的に同期して送信するよ
うに構成しても良い。
【0048】図10ないし図13は本発明の第3の実施
例を示すものであり、第1の実施例と異なるところを説
明する。尚、第1の実施例と同一部分には、同一符号を
付している。第3の実施例では、図12に示すように、
路上局2から移動局9へ、符号系列のデータ信号を送信
する期間TD以外の期間TRを使用して、道路情報を送
信するように構成されている。即ち、第3の実施例で
は、道路情報を移動局9内に記憶させておく必要がなく
なる。尚、上記道路情報としては、車線識別処理の計算
に必要な定数のうちのhc以外の定数を送信するように
構成している。
【0049】まず、2つの路上局2、5のうちの少なく
とも一方である例えば第1の路上局2に、道路情報を送
信する機能を持たせている。具体的には、図10に示す
ように、通信制御部12と送信部14との間にパケット
処理部33を設ける。そして、外部または記憶部(いず
れも図示しない)から道路情報が通信制御部12へ与え
られると、通信制御部12は、道路情報をパケット処理
部33及び送信部14を通して送信アンテナ3から送信
するように構成されている。このとき、図12に示すよ
うに、符号系列のデータ信号を送信する期間TD以外の
期間TRを使用して、道路情報を送信する。尚、図12
において、期間TFは周期である。
【0050】また、移動局9には、上記したように送信
された道路情報を受信する機能を持たせている。具体的
には、図11に示すように、周波数変換器18にデータ
復調器34を接続し、受信信号をデータ復調器34へも
与えるように構成する。そして、データ復調器34にて
復調された道路情報を通信制御部35内に記憶し、この
通信制御部35から上記道路情報を車線識別処理部23
へ与えるように構成されている。尚、車線識別処理部2
3における車線識別処理は、上記受信した道路情報を使
用することを除いて、第1の実施例と同じである。
【0051】ここで、第3の実施例の移動局9の動作に
ついて、図13のフローチャートを参照して簡単に説明
する。図13のフローチャートは、移動局9において実
行される車線識別処理の制御内容を示している。まず、
図13のステップS21において、2つの路上局2、5
から送信された信号(電波)を受信したか否かを判断
し、受信した場合、ステップS21にて「YES」へ進
む。そして、周波数同期を行い、周波数同期が確定した
か否かを判断する(ステップS22)。ここで、周波数
同期が確定した場合、ステップS22にて「YES」へ
進み、2つの相関器19、20で符号同期を行い、符号
同期が確定したか否かを判断する(ステップS23)。
【0052】そして、符号同期が確定した場合、ステッ
プS23にて「YES」へ進み、2つの相関器19、2
0の同期時間差を測定する(ステップS24)。続い
て、受信した道路情報のデータがあるか否かを判断する
(ステップS25)。ここで、道路情報のデータがある
場合、ステップS25にて「YES」へ進み、相関器1
9、20からの信号に基づいて受信した道路情報データ
の同期処理を行う(ステップS26)。そして、受信し
た道路情報データを復調する処理を行う(ステップS2
7)。続いて、復調して得られた道路情報を内部メモリ
に記憶する、即ち、道路情報を獲得する(ステップS2
8)。
【0053】更に、第1の路上局2の送信アンテナ3か
ら移動局9の移動局用アンテナ10までの水平距離dを
算出する(ステップS29)。続いて、上記算出した水
平距離dと、上記したように受信したレーン情報(即
ち、道路情報)とを比較する(ステップS30)。これ
により、車両8の走行車線が識別され、識別処理が完了
する(ステップS31)。
【0054】尚、上述した以外の第3の実施例の構成
は、第1の実施例の構成と同じ構成となっている。従っ
て、第3の実施例においても、第1の実施例とほぼ同じ
作用効果を得ることができる。特に、第3の実施例で
は、道路情報を移動局9(車両8)側において記憶する
必要がなくなるので、記憶データ量を削減することがで
きると共に、記憶している道路情報データの中から必要
とする道路情報を検索する処理も不要となり、それだけ
制御が簡単になる。
【0055】図14ないし図16は本発明の第4の実施
例を示すものであり、第3の実施例と異なるところを説
明する。尚、第3の実施例と同一部分には、同一符号を
付している。第4の実施例では、図16に示すように、
例えば第1の路上局2から移動局9へ、符号系列のデー
タ信号を送信する期間TD以外の期間TRを使用して、
道路情報を送信すると共に、その後の期間TCを使用し
て、路車間通信(即ち、路上局2(または路上局5)と
移動局9との間で実行する双方向通信)を行うように構
成されている。
【0056】具体的には、第1の路上局2については、
図14に示すように、送信部14と送信アンテナ3との
間に切換スイッチ36を設けると共に、この切換スイッ
チ36とパケット処理部33との間に受信部37を設け
ている。この構成において、電波を送信する場合は、切
換スイッチ36を作動させることにより、送信部14と
送信アンテナ3との間を導通すると共に、受信部37と
送信アンテナ3との間を遮断するようにする。そして、
電波を受信する場合は、切換スイッチ36を作動させる
ことにより、送信部14と送信アンテナ3との間を遮断
すると共に、受信部37と送信アンテナ3との間を導通
するようにする。
【0057】また、移動局9については、図15に示す
ように、周波数変換器18と移動局用アンテナ10との
間に切換スイッチ38を設けると共に、この切換スイッ
チ38と通信制御部35との間にパケット処理部39及
び送信部40を設けている。この構成において、電波を
受信する場合は、切換スイッチ38を作動させることに
より、周波数変換器18と移動局用アンテナ10との間
を導通すると共に、送信部40と移動局用アンテナ10
との間を遮断するようにする。そして、電波を送信する
場合は、切換スイッチ38を作動させることにより、周
波数変換器18と移動局用アンテナ10との間を遮断す
ると共に、送信部40と移動局用アンテナ10との間を
導通するようにする。
【0058】また、上述した以外の第4の実施例の構成
は、第3の実施例の構成と同じ構成となっている。従っ
て、第4の実施例においても、第3の実施例とほぼ同じ
作用効果を得ることができる。特に、第4の実施例によ
れば、第1の路上局2と移動局9との間で路車間通信
(双方向通信)を行うように構成したので、路車間通信
サービスを実現することができ、より一層使い勝手の良
いシステムとなる。
【0059】図17ないし図19は本発明の第5の実施
例を示すものであり、第1の実施例と異なるところを説
明する。尚、第1の実施例と同一部分には、同一符号を
付している。第5の実施例では、図17に示すように、
2個の路上局2、5のうちの一方である例えば第1の路
上局2の送信アンテナ3を、右旋円偏波アンテナ41に
より構成している。この右旋円偏波アンテナ41は、電
波として右旋円偏波だけを送信(受信)するアンテナで
ある。そして、図18に示すように、他方である例えば
第2の路上局5の送信アンテナ6を、左旋円偏波アンテ
ナ42により構成している。この左旋円偏波アンテナ4
2は、電波として左旋円偏波だけを送信(受信)するア
ンテナである。
【0060】また、移動局9においては、図19に示す
ように、移動局用アンテナとして、右旋円偏波アンテナ
43及び左旋円偏波アンテナ44を備えている。右旋円
偏波アンテナ43は電波として右旋円偏波だけを受信
(送信)するアンテナである。また、左旋円偏波アンテ
ナ44は電波として左旋円偏波だけを受信(送信)する
アンテナである。そして、右旋円偏波アンテナ43と一
方の相関器19との間に一方の周波数変換器45を設け
ている。更に、左旋円偏波アンテナ44と他方の相関器
20との間に他方の周波数変換器46を設けている。
【0061】上記構成の場合、第1の路上局2の右旋円
偏波アンテナ41から送信された電波(右旋円偏波)
は、移動局9の右旋円偏波アンテナ43により受信さ
れ、移動局9の左旋円偏波アンテナ44によってはほと
んど受信されない。そして、第2の路上局5の左旋円偏
波アンテナ42から送信された電波(左旋円偏波)は、
移動局9の左旋円偏波アンテナ44により受信され、移
動局9の右旋円偏波アンテナ43によってはほとんど受
信されない。
【0062】これにより、第1の路上局2の右旋円偏波
アンテナ41から送信された符号系列のデータ信号(a
1)が、移動局9のうちのデータ信号(a2)に関する
相関器20に入力されるレベルを低減することができ
る。これと共に、第2の路上局5の左旋円偏波アンテナ
42から送信された符号系列のデータ信号(a2)が、
移動局9のうちのデータ信号(a1)に関する相関器1
9に入力されるレベルを低減することができる。この結
果、走行車線の識別の精度を向上させることができる。
【0063】尚、上述した以外の第5の実施例の構成
は、第1の実施例の構成と同じ構成となっている。従っ
て、第5の実施例においても、第1の実施例とほぼ同じ
作用効果を得ることができ、特に、第5の実施例によれ
ば、第1の実施例よりも、走行車線の識別精度を高くす
ることができる。
【0064】図20及び図21は本発明の第6の実施例
を示すものであり、第4の実施例と異なるところを説明
する。尚、第4の実施例と同一部分には、同一符号を付
している。第6の実施例では、図20に示すように、道
路1の第2車線1c上に危険物47が存在する場合に、
その情報、即ち、危険物47有りの情報と危険物47が
存在する車線の情報を、路車間通信を介して例えば第1
の路上局2(または第2の路上局5)から移動局9へ伝
達するように構成されている。
【0065】そして、移動局9側においては、上記伝達
された危険物47の情報と識別した自車の走行車線の情
報とに基づいて、警報を運転者に報知したり、危険を回
避する運転動作を実行したりするように構成されてい
る。具体的には、図21に示すように、移動局9には、
警報処理部48と、警報装置49と、走行制御部50と
が設けられている。警報処理部48は、路上局2から伝
達された危険物47の情報を通信制御部15を通して受
けると共に、識別した自車の走行車線の情報を車線識別
処理部23から受けるように構成されている。
【0066】この警報処理部48は、自車の走行車線上
に危険物47が存在すると判断したときには、その判断
情報を警報装置49及び走行制御部50へ与えるように
構成されている。そして、警報装置49は、上記判断情
報を表わす警報を発することにより、運転者に報知する
ように構成されている。また、走行制御部50は、上記
判断情報に基づいて、別の車線に移動することにより危
険物47を回避することができる場合には、車線を変更
する運転を実行するように構成されている。更に、走行
制御部50は、上記した別の車線に移動することが困難
である場合には、ブレーキを作動させることにより、危
険物47へ接触(衝突)するような事態を回避すること
ができるように構成されている。
【0067】尚、上述した以外の第6の実施例の構成
は、第1の実施例の構成と同じ構成となっている。従っ
て、第6の実施例においても、第1の実施例とほぼ同じ
作用効果を得ることができる。特に、第6の実施例によ
れば、警報処理部48と、警報装置49と、走行制御部
50とを備えるように構成したので、車両の走行の安全
性を一層高くすることができる。
【0068】また、上記第6の実施例では、第1の路上
局2(または第2の路上局5)と移動局9との間で路車
間通信を実行するように構成したが、この構成に加え
て、自車の移動局9と他の車両(後続車両等)に搭載さ
れた移動局9との間で、車車間通信を実行するように構
成しても良い。この構成の場合、上記車車間通信により
危険物47の情報を他の車両(後続車両等)に伝達する
ことが可能となる。
【0069】図22は本発明の第7の実施例を示すもの
であり、第6の実施例と異なるところを説明する。尚、
第6の実施例と同一部分には、同一符号を付している。
第7の実施例では、図22に示すように、先行車51及
び後続車52は、互いの間で車車間通信を実行できるよ
うに構成されている。そして、先行車51には、車車間
通信用のアンテナ53が設けられ、後続車52には、車
車間通信用のアンテナ54が設けられている。更に、後
続車52には、前方監視用レーダ(図示しない)が設け
られている。
【0070】上記第7の実施例の場合、まず、先行車5
1において、前述した車線識別処理により自車の走行車
線を識別する。そして、この識別した車線情報を車車間
通信を用いて後続車52へ伝達する。また、後続車52
においても、前述した車線識別処理により自車の走行車
線を識別する。更に、後続車52においては、前方監視
用レーダにより先行車51との車間距離を測定し、この
測定した車間距離が危険距離であると判断した場合に
は、上記車車間通信により獲得した先行者51の車線情
報と、自車の車線情報とから、両者が同じ車線を走行し
ているか否かを判断するように構成されている。そし
て、後続車52において、同じ車線であることが判断さ
れた場合には、運転者に対して危険であることを報知す
る警報動作を実行するように構成されている。
【0071】尚、上述した以外の第7の実施例の構成
は、第6の実施例の構成と同じ構成となっている。従っ
て、第7の実施例においても、第6の実施例とほぼ同じ
作用効果を得ることができる。特に、第7の実施例によ
れば、車車間通信システムと、前方監視用レーダとを備
え、先行車51と後続車52との車間距離が危険距離と
なると共に、両車が同一車線を走行しているときに、後
続車52の運転者に警報を行うように構成したので、追
突等を防止することができ、車両の走行の安全性をより
一層高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すものであり、道
路、路上局、車両及び移動局を概略的に示す縦断正面図
【図2】第1の路上局のブロック図
【図3】第2の路上局のブロック図
【図4】移動局のブロック図
【図5】データ信号の送信を示すタイムチャート
【図6】フローチャート
【図7】周波数変換器のブロック図
【図8】位相同期ループのブロック図
【図9】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図10】本発明の第3の実施例を示す図2相当図
【図11】図4相当図
【図12】図5相当図
【図13】図6相当図
【図14】本発明の第4の実施例を示す図2相当図
【図15】図4相当図
【図16】図5相当図
【図17】本発明の第5の実施例を示す図2相当図
【図18】図3相当図
【図19】図4相当図
【図20】本発明の第6の実施例を示すものであり、道
路、路上局、車両及び移動局を概略的に示す部分上面図
【図21】図15相当図
【図22】本発明の第7の実施例を示す図20相当図
【符号の説明】
1は道路、1aは路側帯、1bは第1車線、1cは第2
車線、1dは中央分離帯、1eは第3車線、1fは第4
車線、1gは路側帯、2は第1の路上局、3は送信アン
テナ、4は送信装置、5は第2の路上局、6は送信アン
テナ、7は送信装置、8は車両、9は移動局、10は移
動局用アンテナ、12は通信制御部、13は識別符号発
生装置、14は送信部、15は通信制御部、16は識別
符号発生装置、17は送信部、18は周波数変換器、1
9は相関器、20は相関器、21は同期検出器、22は
同期検出器、23は車線識別処理部、41は右旋円偏波
アンテナ、42は左旋円偏波アンテナ、43は右旋円偏
波アンテナ、44は左旋円偏波アンテナ、45は周波数
変換器、46は周波数変換器、49は警報装置、50は
走行制御部、51は先行車、52は後続車を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H180 AA01 BB04 CC12 CC14 CC17 FF13 FF27 LL01 LL02 LL04 LL06 5K067 AA33 AA41 BB36 BB43 DD25 EE02 EE10 EE24 EE35 EE44 GG11 HH21 KK01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路に配設された複数の路上局と、これ
    ら路上局の通信エリア内を移動する車両に搭載された移
    動局との間で電波を送受信することにより、前記車両が
    走行する走行車線を識別する方法において、 前記複数の路上局において、符号系列のデータ信号であ
    って異なるデータ信号を周期的に同期させて送信させ、 前記移動局において、前記複数の路上局から送信された
    各電波を受信することにより、前記複数の路上局から送
    信された各符号系列のデータ信号を獲得すると共に、こ
    れら符号系列のデータ信号に基づいて前記各電波の到着
    時間差を測定し、そして、この到着時間差に基づいて演
    算して前記車両の走行車線を識別することを特徴とする
    車線識別方法。
  2. 【請求項2】 前記複数の路上局は、2個の路上局であ
    ることを特徴とする請求項1記載の車線識別方法。
  3. 【請求項3】 前記路上局は、漏洩同軸ケーブルまたは
    漏洩導波管を用いた送信アンテナを備えていることを特
    徴とする請求項1または2記載の車線識別方法。
  4. 【請求項4】 前記複数の路上局のうちの1つは、前記
    符号系列のデータ信号を送信する期間以外の期間を使用
    して、道路情報を送信するように構成されていると共
    に、 前記移動局は、前記到着時間差と、前記1つの路上局か
    ら送信された道路情報とに基づいて前記車両の走行車線
    を演算して求めるように構成されていることを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれかに記載の車線識別方法。
  5. 【請求項5】 前記複数の路上局のうちの少なくとも1
    つと前記移動局との間で、前記符号系列のデータ信号を
    送信する期間以外の期間を使用して、路車間通信を行う
    ように構成されていることを特徴とする請求項1ないし
    4のいずれかに記載の車線識別方法。
  6. 【請求項6】 前記2個の路上局のうちの一方は、送信
    アンテナとして右旋円偏波アンテナを備え、 他方は、送信アンテナとして左旋円偏波アンテナを備
    え、 前記移動局は、受信アンテナとして右旋円偏波アンテナ
    及び左旋円偏波アンテナを備えていることを特徴とする
    請求項2記載の車線識別方法。
  7. 【請求項7】 道路に配設された複数の路上局は、符号
    系列のデータ信号であって異なるデータ信号を周期的に
    同期させて送信するように構成され、 前記複数の路上局の通信エリア内を移動する車両に搭載
    された前記移動局は、前記複数の路上局から送信された
    各電波を受信することにより、前記複数の路上局から送
    信された各符号系列のデータ信号を獲得すると共に、こ
    れら符号系列のデータ信号に基づいて前記各電波の到着
    時間差を測定し、そして、この到着時間差に基づいて前
    記車両の走行車線を演算して求めるように構成され、 前記複数の路上局のうちの少なくとも1つと前記移動局
    との間で、前記符号系列のデータ信号を送信する期間以
    外の期間を使用して、路車間通信を行うように構成され
    ていることを特徴とする路車間通信システム。
  8. 【請求項8】 道路に配設された複数の路上局は、符号
    系列のデータ信号であって異なるデータ信号を周期的に
    同期させて送信するように構成され、 前記複数の路上局の通信エリア内を移動する車両に搭載
    された前記移動局は、前記複数の路上局から送信された
    各電波を受信することにより、前記複数の路上局から送
    信された各符号系列のデータ信号を獲得すると共に、こ
    れら符号系列のデータ信号に基づいて前記各電波の到着
    時間差を測定し、そして、この到着時間差に基づいて前
    記車両の走行車線を演算して求めるように構成され、 前記複数の路上局のうちの少なくとも1つと前記移動局
    との間で、前記符号系列のデータ信号を送信する期間以
    外の期間を使用して、路車間通信を行うことにより、事
    故情報等の路上情報を前記移動局に伝送するように構成
    され、 前記路上情報と前記検出された前記車両の走行車線とに
    基づいて、前記車両の前方の安全性を判断するように構
    成され、 危険であると判断したときに、警報を発するように、ま
    たは、危険を避けるように走行車線を変えるための信号
    を発するように構成されていることを特徴とする車両安
    全システム。
  9. 【請求項9】 前記移動局と、後続の車両に搭載された
    移動局との間で、車々間通信を行うことにより、前記路
    上情報を前記後続車両の移動局に伝送するように構成さ
    れていることを特徴とする請求項8記載の車両安全シス
    テム。
  10. 【請求項10】 道路に配設された複数の路上局は、符
    号系列のデータ信号であって異なるデータ信号を周期的
    に同期させて送信するように構成され、 前記複数の路上局の通信エリア内を移動する車両に搭載
    された前記移動局は、前記複数の路上局から送信された
    各電波を受信することにより、前記複数の路上局から送
    信された各符号系列のデータ信号を獲得すると共に、こ
    れら符号系列のデータ信号に基づいて前記各電波の到着
    時間差を測定し、そして、この到着時間差に基づいて前
    記車両の走行車線を演算して求めるように構成され、 前記複数の路上局のうちの少なくとも1つと前記移動局
    との間で、前記符号系列のデータ信号を送信する期間以
    外の期間を使用して、路車間通信を行うことにより、事
    故情報等の路上情報を前記移動局に伝送するように構成
    され、 前記路上情報と前記検出された前記車両の走行車線とに
    基づいて、前記車両の前方の安全性を判断する安全判断
    手段を備え、 危険であると判断したときに、警報を発するように、ま
    たは、危険を避けるように走行車線を変更するための信
    号を発する手段を備えたことを特徴とする車両安全装
    置。
  11. 【請求項11】 道路に配設された複数の路上局と、こ
    れら路上局の通信エリア内を移動する車両に搭載された
    移動局との間で電波を送受信することにより、前記車両
    が走行する走行車線を検出する走行車線検出システムに
    おいて、 前記複数の路上局において、符号系列のデータ信号であ
    って異なるデータ信号を周期的に同期させて送信させ、 前記移動局において、前記複数の路上局から送信された
    各電波を受信することにより、前記複数の路上局から送
    信された各符号系列のデータ信号を獲得すると共に、こ
    れら符号系列のデータ信号に基づいて前記各電波の到着
    時間差を測定し、そして、この到着時間差に基づいて演
    算して前記車両の走行車線を識別することを特徴とする
    車線識別システム。
  12. 【請求項12】 車両に搭載されるものであって、道路
    に配設された複数の路上局の通信エリア内を前記車両が
    移動するときに前記複数の路上局との間で電波を送受信
    する機能を有して成る車載用移動局において、 前記複数の路上局から周期的に同期して送信された符号
    系列のデータ信号であって異なるデータ信号を受信する
    受信手段と、 受信した複数の符号系列のデータ信号に基づいて各電波
    の到着時間差を測定する時間差測定手段と、 この到着時間差に基づいて演算して前記車両が走行して
    いる走行車線を識別する車線識別手段とを備えたことを
    特徴とする車載用移動局。
JP24983898A 1998-09-03 1998-09-03 車線識別方法、路車間通信システム、車両安全システム、車両安全装置、車線識別システム及び車載用移動局 Pending JP2000076599A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24983898A JP2000076599A (ja) 1998-09-03 1998-09-03 車線識別方法、路車間通信システム、車両安全システム、車両安全装置、車線識別システム及び車載用移動局

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24983898A JP2000076599A (ja) 1998-09-03 1998-09-03 車線識別方法、路車間通信システム、車両安全システム、車両安全装置、車線識別システム及び車載用移動局

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000076599A true JP2000076599A (ja) 2000-03-14

Family

ID=17198945

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24983898A Pending JP2000076599A (ja) 1998-09-03 1998-09-03 車線識別方法、路車間通信システム、車両安全システム、車両安全装置、車線識別システム及び車載用移動局

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000076599A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006352192A (ja) * 2005-06-13 2006-12-28 Mitsubishi Electric Corp 無線通信方法、制御局および移動局
JP2009252024A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Toyota Motor Corp 走行制御装置
JP2015519622A (ja) * 2012-02-03 2015-07-09 ルノー エス.ア.エス. 道路の車線の車線交通路内の車両の位置を決定する方法、並びに2つの車両間の整列及び衝突リスクを検知する方法
KR20190141081A (ko) * 2018-06-12 2019-12-23 바이두 유에스에이 엘엘씨 자율 주행 차량의 v2x 통신 기반의 차량 차로 시스템

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006352192A (ja) * 2005-06-13 2006-12-28 Mitsubishi Electric Corp 無線通信方法、制御局および移動局
JP4536606B2 (ja) * 2005-06-13 2010-09-01 三菱電機株式会社 無線通信方法、制御局および移動局
JP2009252024A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Toyota Motor Corp 走行制御装置
JP2015519622A (ja) * 2012-02-03 2015-07-09 ルノー エス.ア.エス. 道路の車線の車線交通路内の車両の位置を決定する方法、並びに2つの車両間の整列及び衝突リスクを検知する方法
US9711051B2 (en) 2012-02-03 2017-07-18 Renault S.A.S. Method of determining the position of a vehicle in a traffic lane of a road and methods for detecting alignment and risk of collision between two vehicles
KR20190141081A (ko) * 2018-06-12 2019-12-23 바이두 유에스에이 엘엘씨 자율 주행 차량의 v2x 통신 기반의 차량 차로 시스템
KR102279078B1 (ko) * 2018-06-12 2021-07-21 바이두 유에스에이 엘엘씨 자율 주행 차량의 v2x 통신 기반의 차량 차로 시스템
US11113971B2 (en) 2018-06-12 2021-09-07 Baidu Usa Llc V2X communication-based vehicle lane system for autonomous vehicles

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11673546B2 (en) Vehicular control system with image processing and wireless communication
US10580301B2 (en) Moving vehicles in a smart environment
US8996276B2 (en) Vehicle driving support control apparatus
US7133768B2 (en) Vehicular driving support system and vehicular control system
JP4661456B2 (ja) 通信システム
JPH11353579A (ja) 道路上における車両の位置を決定するシステムおよびその方法
JP2003346297A (ja) 情報タグ、路側無線送受信装置、車載無線送受信装置及び交通安全支援装置
JP4609467B2 (ja) 周辺車両情報生成装置、周辺車両情報生成システム、コンピュータプログラム及び周辺車両情報生成方法
CN111033311B (zh) 雷达装置及目标检测方法
JP2006182207A (ja) 運転支援システム
JP2007163317A (ja) レーダー装置
JP4255772B2 (ja) 車両管理装置、車両管理方法および車両管理プログラム
US11062603B2 (en) Object detection device for vehicle and object detection system for vehicle
JP2000076599A (ja) 車線識別方法、路車間通信システム、車両安全システム、車両安全装置、車線識別システム及び車載用移動局
JP2008216231A (ja) 通信システム、車載機、車両及び送信機
JP2008288855A (ja) 移動者検出システム
JP4788701B2 (ja) 車両情報生成装置、コンピュータプログラム及び車両情報生成方法
JP2008249550A (ja) 通信システム及び車載機
JP2000099875A (ja) 車両検出装置
JP6983034B2 (ja) 車載システム、物標認識方法及びコンピュータプログラム
JP2005004505A (ja) 危険事前警告移動体装置、危険事前警告センター装置及び危険事前警告送受信システム
JP2003242600A (ja) 車両接近検出装置及び車両接近検出方法
JP2009008432A (ja) 通信システム及び車載機
Kawanishi et al. Secondary radar using frequency doubling for non-line-of-sight pedestrian detection
JP3872695B2 (ja) 車載装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20041115

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061011

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20061107

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070313