JP2000075203A - 赤外線レンズ - Google Patents

赤外線レンズ

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JP2000075203A
JP2000075203A JP10241163A JP24116398A JP2000075203A JP 2000075203 A JP2000075203 A JP 2000075203A JP 10241163 A JP10241163 A JP 10241163A JP 24116398 A JP24116398 A JP 24116398A JP 2000075203 A JP2000075203 A JP 2000075203A
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lens
infrared
convex
lenses
curvature
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JP10241163A
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English (en)
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Fumio Watabe
文男 渡部
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Fujinon Corp
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Fuji Photo Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2枚のメニスカスレンズにより構成し、所定
の条件式を満足することにより、低コスト化および低重
量化を図るとともに、コンパクトかつ実用上十分な結像
性能を有する赤外線レンズを提供する。 【構成】 物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメ
ニスカスレンズからなる第1レンズLと第2レンズL
により構成される。また、以下の条件式(1)〜
(4)を満足する。0.8<R1凸/f<3.0
(1)、0.3<R /f<1.2 (2)、0.8
<D /f<1.4 (3)、N>2.0、N
2.0 (4)。但し、fは全系焦点距離、R1凸およ
びR2凸は第1レンズLおよび第2レンズLの凸面
側曲率半径、Dは第1レンズLと第2レンズLとの
間隔、NおよびNは第1レンズLおよび第2レン
ズLの屈折率である。なお、各レンズL、Lは、
ゲルマニウムを材料として形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外線レンズ、特
に3〜5ミクロンまたは8〜12ミクロンの波長帯の赤
外線イメージングシステムに用いられる赤外線レンズに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】赤外線イメージングシステムに用いられ
る検出器としては、ハイブリッド方式(InSb,HgCdTeを
使用)やショットキーバリア型(PtSiを使用)などの冷却
タイプと、サーモパイルやマイクロボロメータを用いた
非冷却タイプが知られている。いずれの場合でも被写体
から放射される熱すなわち赤外線を集光して検出器面上
に像を形成させる光学系には、雑音等価温度差(以下N
ETDと称する)を良くするためにF値の小さい明るい
レンズを使用することが要求され、その一方で検出器の
画素数の増加に伴ない、レンズが広角であることも求め
られている。
【0003】赤外線を透過させる光学材料としては、G
e、Si、ZnSなどの結晶材料が使用されるが、これ
らの材料は非常に高価であるため、レンズ枚数が多いと
それによるコストの上昇が極めて大きい。また材料によ
っては光吸収の割合が大きく、レンズが厚くなったりレ
ンズ枚数が増えたりすると透過率の低下が問題となり、
NETDが大幅に劣化する。
【0004】このような問題をある程度解決した従来技
術としては、下記公報記載のものが知られている。
【0005】米国特許 4,030,805号公報(Fno=0.64,F
=100,2ω=20゜,4枚レンズ構成)、米国特許 5,251,0
63号公報(Fno=1.2 ,F=100,2ω=10゜,3枚レンズ構
成)、特開昭62- 30208号公報(Fno=0.8 ,F=100,2ω
=10゜,3枚レンズ構成)、特開昭62-109014号公報(Fno
=0.8 ,F=100,2ω=40゜,3枚レンズ構成)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の技術は、いずれも3枚以上のレンズ構成とされ
ており、汎用的に用いられる赤外線レンズとしてはコス
トや重量などの面で改善の余地があった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、F値の小さい比較的広角なレンズを2枚のレンズで
構成することにより、従来技術におけるコストと重量の
問題を解決するとともに、コンパクトかつ実用上十分な
結像性能を有する赤外線レンズを提供することを目的と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の赤外線レンズ
は、物体側に凸面を向けたメニスカスレンズよりなる第
1レンズと第2レンズが互いに間隔を置いて配置されて
なり、下記条件式(1)〜(4)を満足するように構成
されていることを特徴とするものである。 0.8<R1凸/f<3.0 (1) 0.3<R2凸/f<1.2 (2) 0.8<D /f<1.4 (3) N>2.0、 N>2.0 (4) 但し、f :全系の焦点距離 R1凸:第1レンズの凸面側曲率半径 R2凸:第2レンズの凸面側曲率半径 D :第1レンズと第2レンズとの間隔 N:第1レンズの屈折率 N:第2レンズの屈折率
【0009】また、前記第1レンズの少なくとも1つの
面が非球面であることを特徴とすることが好ましい。
【0010】但し、前記第1レンズの凸面側が非球面の
場合には、前記R1凸はその非球面形状に最も近い球面
の曲率半径とされる。
【0011】また、本発明の他の赤外線レンズは、物体
側に凸面を向けたメニスカスレンズよりなる第1レンズ
と、像面側に凸面を向けたメニスカスレンズよりなる第
2レンズが互いに間隔を置いて配置されてなり、該第1
レンズおよび該第2レンズがともに少なくとも1つの非
球面を有することを特徴とするものである。
【0012】また、この場合において、下記条件式
(5)〜(6)を満足するように構成することが好まし
い。 0.8<R1凸/f<2.0 (5) 0.6<R2凸/f (6) 0.6<D /f<1.0 (7) N>2.0、 N>2.0 (8) 但し、f :全系の焦点距離 R1凸:第1レンズの凸面側曲率半径(第1レンズの凸
面側の面が非球面とされているときは、この非球面形状
に最も近い球面の曲率半径) R2凸:第2レンズの凸面側曲率半径(第2レンズの凸
面側の面が非球面とされているときは、この非球面形状
に最も近い球面の曲率半径) D :第1レンズと第2レンズとの間隔 N:第1レンズの屈折率 N:第2レンズの屈折率
【0013】また、上述した赤外線レンズは、前記第1
レンズおよび前記第2レンズをともにゲルマニウムによ
り形成し、8〜14μm波長帯用の赤外線レンズとする
ことが可能である。
【0014】さらに、上述した赤外線レンズは、前記第
1レンズおよび前記第2レンズをともにシリコンにより
形成し、3〜5μm波長帯用の赤外線レンズとすること
が可能である。
【0015】
【作用】本発明の請求項1に係る赤外線レンズによれ
ば、第1レンズを物体側に凸面を向けたメニスカスレン
ズとすることにより、球面収差、コマ収差の発生を押さ
えるとともに、第2レンズを物体側に凸面を向けたメニ
スカスレンズとすることにより非点収差を補正し、2枚
のレンズ構成で広い視野角を有する、明るい赤外線レン
ズを実現できる。
【0016】また、条件式(1)は、第1レンズにおけ
る球面収差、コマ収差の発生を押さえるための条件を規
定したものであり、その上限、下限を超えると、ともに
球面収差、コマ収差が劣化する。
【0017】また、条件式(2)は、第1レンズで発生
するコマ収差を第2レンズで過不足なく補正し、全体と
してコマ収差を良好に補正するための条件を規定したも
のであり、その上限、下限を超えると、ともにコマ収差
を良好に補正することが困難となる。
【0018】また、条件式(3)は、諸収差を良好にし
つつレンズ全長を短く押さえるための条件を規定したも
のである。すなわち、下限を下回ると、球面収差、コマ
収差だけでなく像面湾曲もバランス良く補正することが
困難となる。また上限を上回ると、コマ収差を補正する
ことが困難となるだけでなく、全長も長くなり歪曲収差
も大きくなってしまう。
【0019】さらに、条件式(4)は、2枚のレンズで
球面収差、コマ収差、像面湾曲などの諸収差をバランス
良く補正するための条件を規定したものであり、その下
限を下回ると、2枚のレンズで球面収差、コマ収差、像
面湾曲などの諸収差をバランス良く補正することが困難
となる。
【0020】また、第1レンズの少なくとも1つの面を
非球面とすることにより、球面収差とコマ収差を極めて
良好に補正できる。
【0021】上述した赤外線レンズにおいては、全長
(レンズ前面から結像面までの距離)が焦点距離の約
1.5〜2倍であり、またバックフォーカスもやや短い
といった点に改善の余地があるが、第1レンズとして物
体側に凸面を向けたメニスカスレンズを、第2レンズと
して像面側に凸面を向けたメニスカスレンズを間隔を置
いて配置し、第1レンズ、第2レンズともに少なくとも
1つの面を非球面とすることにより、全長が短く、バッ
クフォーカスの比較的長い、明るくかつ広い視野角を持
つ赤外線レンズを2枚のレンズ構成で実現できる。
【0022】また、条件式(5)は、第1レンズにおけ
る球面収差、コマ収差の発生を押さえるための条件を規
定したものであり、その上限、下限を超えると、ともに
球面収差、コマ収差が劣化する。
【0023】また、条件式(6)は、コマ収差および像
面湾曲をバランス良く補正するための条件を規定したも
のであり、その下限を下回ると、コマ収差および像面湾
曲をバランス良く補正することが困難となる。
【0024】また、条件式(7)は、コマ収差を抑制す
るための条件を規定したものであり、その上限、下限を
超えると、コマ収差の発生が大きくなり、2枚の非球面
レンズで補正することが困難となる。
【0025】さらに、条件式(8)は、2枚のレンズで
球面収差、コマ収差、像面湾曲などの諸収差をバランス
良く補正するための条件を規定したものであり、その下
限を下回ると、2枚のレンズで球面収差、コマ収差、像
面湾曲などの諸収差をバランス良く補正することが困難
となる。
【0026】また、第1レンズおよび第2レンズの形成
材料をゲルマニウムとすることにより、波長8〜14μ
m帯域において色収差が小さく、かつ明るく広い視野角
を持つ赤外線レンズを実現できる。
【0027】一方、第1レンズおよび第2レンズの形成
材料をシリコンとすることにより、波長3〜5μm帯域
において色収差が小さく、かつ明るく広い視野角を持つ
赤外線レンズを実現できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、実施
例1〜6を用いて具体的に説明する。
【0029】〈実施例1〉図1は実施例1に係る赤外線
レンズの構成を示す図である。
【0030】図1に示すように、本実施例に係る赤外線
レンズは、物体側から、物体側に凸面を向けた正の屈折
力を有するメニスカスレンズからなる第1レンズL1
と、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカ
スレンズからなる第2レンズL2により構成されている
(実施例2、3、4についても同じ)。また、本実施形
態のレンズは、以下の条件式(1)〜(4)を満足する
ように構成されている。 0.8<R1凸/f<3.0 (1) 0.3<R2凸/f<1.2 (2) 0.8<D /f<1.4 (3) N>2.0、 N>2.0 (4) 但し、f :全系の焦点距離 R1凸:第1レンズの凸面側曲率半径 R2凸:第2レンズの凸面側曲率半径 D :第1レンズと第2レンズとの間隔 N:第1レンズの屈折率 N:第2レンズの屈折率
【0031】このように構成された赤外線レンズによれ
ば、物体からの光束を2枚のレンズL、Lによって
収束し、検出器の検出面1上に結像する。
【0032】なお、本実施例は、8〜12μmの波長帯
の赤外線イメージングシステムに用いられる赤外線レン
ズとして構成されており、各レンズL、Lは、ゲル
マニウムを材料として形成されている。上記の波長帯で
はゲルマニウムは非常に分散が小さいので、赤外線レン
ズをゲルマニウムを材料とするレンズで形成することに
よって、軸上色収差、倍率色収差を充分に補正すること
が可能になる。
【0033】ここで、本実施例の各レンズ面の曲率半径
R(mm)、各レンズの軸上面間隔(各レンズの中心厚
および各レンズ間の空気間隔)D(mm)、波長10μ
mの赤外線に対する屈折率Nおよび各レンズの形成材料
を表1に示す。なお、表1において、各記号に対応させ
た数字は物体側から順次増加するようになっている(以
下の各実施例についても同様である)。表1の上段に
は、本実施例の赤外線レンズ全系の焦点距離f(m
m)、F値および画角2ωが示されている。
【0034】
【表1】
【0035】〈実施例2〉次に、実施例2に係る赤外線
レンズの構成を図2を用いて説明する。本実施例の赤外
線レンズは、実施例1のものとほぼ同様である。ただ
し、本実施例の第1レンズLの結像面側の面は非球面
とされている。
【0036】表2に、本実施例の各レンズ面の曲率半径
R(mm)、各レンズの軸上面間隔(各レンズの中心厚
および各レンズ間の空気間隔)D(mm)、波長10μ
mの赤外線に対する屈折率Nおよび各レンズの形成材料
を示す。なお、表2の上段には、本実施例の赤外線レン
ズ全系の焦点距離f(mm)、F値および画角2ωが示
されている。
【0037】また、下記数式は、上記非球面の形状を表
すための非球面式であり、一方、下記表2の下段には、
各非球面係数の値が示されている。
【0038】
【表2】
【0039】
【数1】 ここで、 X:光軸から高さyの非球面上の点より非球面頂点の接
平面(光軸に垂直な平面)に下ろした垂線の長さ(mm) R:非球面の近軸曲率半径 y:光軸からの高さ(mm) K:円錐定数 A4,A6,A8:第4,6,8次の非球面係数
【0040】〈実施例3〉次に、実施例3に係る赤外線
レンズの構成を図3を用いて説明する。本実施例の赤外
線レンズは、実施例1のものとほぼ同様である。ただ
し、本実施例の第1レンズLの結像面側の面は非球面
とされている。
【0041】表3に、本実施例の各レンズ面の曲率半径
R(mm)、各レンズの軸上面間隔(各レンズの中心厚
および各レンズ間の空気間隔)D(mm)、波長10μ
mの赤外線に対する屈折率Nおよび各レンズの形成材料
を示す。なお、表3の上段には、本実施例の赤外線レン
ズ全系の焦点距離f(mm)、F値および画角2ωが示
されている。
【0042】また、上記非球面の形状を表すための非球
面式は上記数式により示され、一方、下記表3の下段に
は、各非球面係数の値が示されている。
【0043】
【表3】
【0044】〈実施例4〉次に、実施例4に係る赤外線
レンズの構成を図4を用いて説明する。本実施例の赤外
線レンズは、実施例2あるいは3のものとほぼ同様であ
る。ただし、本実施例は、3〜5μmの波長帯の赤外線
イメージングシステムに用いられる赤外線レンズとして
構成されており、各レンズL、Lは、分散が大きい
シリコンを材料として形成されている。
【0045】表4に、本実施例の各レンズ面の曲率半径
R(mm)、各レンズの軸上面間隔(各レンズの中心厚
および各レンズ間の空気間隔)D(mm)、波長4μm
の赤外線に対する屈折率Nおよび各レンズの形成材料を
示す。なお、表4の上段には、本実施例の赤外線レンズ
全系の焦点距離f(mm)、F値および画角2ωが示さ
れている。
【0046】また、上記非球面の形状を表すための非球
面式は上記数式により示され、一方、下記表4の下段に
は、各非球面係数の値が示されている。
【0047】
【表4】
【0048】〈実施例5〉図5は実施例5に係る赤外線
レンズの構成を示す図である。
【0049】図5に示すように、本実施例に係る赤外線
レンズは、物体側から、物体側に凸面を向けた正の屈折
力を有するメニスカスレンズからなる第1レンズL
と、結像面側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニ
スカスレンズからなる第2レンズLにより構成されて
いる(実施例6についても同じ)。また、本実施例のレ
ンズは、下記条件式(5)〜(8)を満足するように構
成されている。さらに、本実施例の第1レンズLの結
像面側の面、および第2レンズLの物体側の面は非球
面とされている。
【0050】 0.8<R1凸/f<2.0 (5) 0.6<R2凸/f (6) 0.6<D /f<1.0 (7) N>2.0、 N>2.0 (8) 但し、f :全系の焦点距離 R1凸:第1レンズの凸面側曲率半径 R2凸:第2レンズの凸面側曲率半径 D :第1レンズと第2レンズとの間隔 N:第1レンズの屈折率 N:第2レンズの屈折率 このように構成された赤外線レンズによれば、物体から
の光束を2枚のレンズL、Lによって収束し、検出
器の検出面1上に結像する。
【0051】なお、本実施例は、8〜12μmの波長帯
の赤外線イメージングシステムに用いられる赤外線レン
ズとして構成されており、各レンズL、Lは、ゲル
マニウムを材料として形成されている。上記の波長帯で
はゲルマニウムは非常に分散が小さいので、赤外線レン
ズをゲルマニウムを材料とするレンズで形成することに
よって、軸上色収差、倍率色収差を充分に補正すること
が可能になる。
【0052】ここで、本実施例の各レンズ面の曲率半径
R(mm)、各レンズの軸上面間隔(各レンズの中心厚
および各レンズ間の空気間隔)D(mm)、波長10μ
mの赤外線に対する屈折率Nおよび各レンズの形成材料
を表5に示す。表5の上段には、本実施例の赤外線レン
ズ全系の焦点距離f(mm)、F値および画角2ωが示
されている。
【0053】また、上記非球面の形状を表すための非球
面式は上記数式により示され、一方、下記表5の下段に
は、各非球面係数の値が示されている。
【0054】
【表5】
【0055】〈実施例6〉次に、実施例6に係る赤外線
レンズの構成を図6を用いて説明する。本実施例の赤外
線レンズは、実施例5のものとほぼ同様である。ただ
し、本実施例においては、第2レンズLの結像面側の
面も非球面とされている。
【0056】表6に、本実施例の各レンズ面の曲率半径
R(mm)、各レンズの軸上面間隔(各レンズの中心厚
および各レンズ間の空気間隔)D(mm)、波長10μ
mの赤外線に対する屈折率Nおよび各レンズの形成材料
を示す。なお、表6の上段には、本実施例の赤外線レン
ズ全系の焦点距離f(mm)、F値および画角2ωが示
されている。
【0057】また、上記非球面の形状を表すための非球
面式は上記数式により示され、一方、下記表6の下段に
は、各非球面係数の値が示されている。
【0058】
【表6】
【0059】また、表7に、実施例1〜6に係る赤外線
レンズの、R1凸/f、R2凸/f、D /f、N
よびNの各値を示す。
【0060】
【表7】
【0061】上記表7から明らかなように、実施例1〜
4は条件式(1)〜(4)を、また、実施例5、6は条
件式(5)〜(8)を全て満足する。
【0062】図7〜18は、実施例1〜6に係る赤外線
レンズの諸収差を示す収差図であり、この図から明らか
なように、各実施例によれば、周辺視野まで良好な結像
性能を有する赤外線レンズを得ることができる。
【0063】
【発明の効果】本発明の赤外線レンズによれば、F値の
小さい(明るい)比較的広角なレンズを2枚構成で実現
することができる。また全長が短く、コンパクトであり
ながら必要なバックフォーカスが確保され、かつ実用上
十分な結像性能を有する2枚構成の赤外線レンズを実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る赤外線レンズを示すレ
ンズ構成図
【図2】本発明の実施例2に係る赤外線レンズを示すレ
ンズ構成図
【図3】本発明の実施例3に係る赤外線レンズを示すレ
ンズ構成図
【図4】本発明の実施例4に係る赤外線レンズを示すレ
ンズ構成図
【図5】本発明の実施例5に係る赤外線レンズを示すレ
ンズ構成図
【図6】本発明の実施例6に係る赤外線レンズを示すレ
ンズ構成図
【図7】本発明の実施例1に係る赤外線レンズの諸収差
(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色
収差)を示す収差図
【図8】本発明の実施例1に係る赤外線レンズのコマ収
差を示す収差図
【図9】本発明の実施例2に係る赤外線レンズの諸収差
(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色
収差)を示す収差図
【図10】本発明の実施例2に係る赤外線レンズのコマ
収差を示す収差図
【図11】本発明の実施例3に係る赤外線レンズの諸収
差(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率
色収差)を示す収差図
【図12】本発明の実施例3に係る赤外線レンズのコマ
収差を示す収差図
【図13】本発明の実施例4に係る赤外線レンズの諸収
差(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率
色収差)を示す収差図
【図14】本発明の実施例4に係る赤外線レンズのコマ
収差を示す収差図
【図15】本発明の実施例5に係る赤外線レンズの諸収
差(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率
色収差)を示す収差図
【図16】本発明の実施例5に係る赤外線レンズのコマ
収差を示す収差図
【図17】本発明の実施例6に係る赤外線レンズの諸収
差(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率
色収差)を示す収差図
【図18】本発明の実施例6に係る赤外線レンズのコマ
収差を示す収差図
【符号の説明】
1 検出面 L〜L レンズ R〜R 曲率半径 D〜D 軸上面間隔 X 光軸

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側に凸面を向けたメニスカスレンズ
    よりなる第1レンズと第2レンズが互いに間隔を置いて
    配置されてなり、下記条件式(1)〜(4)を満足する
    ように構成されていることを特徴とする赤外線レンズ。 0.8<R1凸/f<3.0 (1) 0.3<R2凸/f<1.2 (2) 0.8<D /f<1.4 (3) N>2.0、 N>2.0 (4) 但し、f :全系の焦点距離 R1凸:第1レンズの凸面側曲率半径 R2凸:第2レンズの凸面側曲率半径 D :第1レンズと第2レンズとの間隔 N:第1レンズの屈折率 N:第2レンズの屈折率
  2. 【請求項2】 前記第1レンズの少なくとも1つの面が
    非球面であることを特徴とする請求項1記載の赤外線レ
    ンズ。
  3. 【請求項3】 前記第1レンズおよび前記第2レンズが
    ともにゲルマニウムにより形成され、8〜14μm波長
    帯用として用いられることを特徴とする請求項1または
    2記載の赤外線レンズ。
  4. 【請求項4】 前記第1レンズおよび前記第2レンズが
    ともにシリコンにより形成され、3〜5μm波長帯用と
    して用いられることを特徴とする請求項1または2記載
    の赤外線レンズ。
  5. 【請求項5】 物体側に凸面を向けたメニスカスレンズ
    よりなる第1レンズと、像面側に凸面を向けたメニスカ
    スレンズよりなる第2レンズが互いに間隔を置いて配置
    されてなり、第1レンズおよび該第2レンズがともに少
    なくとも1つの非球面を有することを特徴とする赤外線
    レンズ。
  6. 【請求項6】 下記条件式を満足するように構成されて
    いることを特徴とする請求項5記載の赤外線レンズ。 0.8<R1凸/f<2.0 (5) 0.6<R2凸/f (6) 0.6<D /f<1.0 (7) N>2.0、 N>2.0 (8) 但し、f :全系の焦点距離 R1凸:第1レンズの凸面側曲率半径 R2凸:第2レンズの凸面側曲率半径 D :第1レンズと第2レンズとの間隔 N:第1レンズの屈折率 N:第2レンズの屈折率
  7. 【請求項7】 前記第1レンズおよび前記第2レンズが
    ともにゲルマニウムにより形成され、8〜14μm波長
    帯用として用いられることを特徴とする請求項5または
    6記載の赤外線レンズ。
  8. 【請求項8】 前記第1レンズおよび前記第2レンズが
    ともにシリコンにより形成され、3〜5μm波長帯用と
    して用いられることを特徴とする請求項5または6記載
    の赤外線レンズ。
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