JP2000074891A - ガスクロマトグラフ - Google Patents
ガスクロマトグラフInfo
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- JP2000074891A JP2000074891A JP10245177A JP24517798A JP2000074891A JP 2000074891 A JP2000074891 A JP 2000074891A JP 10245177 A JP10245177 A JP 10245177A JP 24517798 A JP24517798 A JP 24517798A JP 2000074891 A JP2000074891 A JP 2000074891A
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- Japan
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- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N30/00—Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
- G01N30/02—Column chromatography
- G01N30/04—Preparation or injection of sample to be analysed
- G01N30/06—Preparation
- G01N30/10—Preparation using a splitter
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- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】スプリット流路のフィルタ等に試料蒸気が凝縮
して抵抗が変化することによってスプリット比が変化
し、分析の再現性を低下させたり、目詰まりを起こして
スプリット流路を閉塞させることのないガスクロマトグ
ラフを提供する。 【解決手段】スプリット流路を通過する試料中の液体成
分を捕集するトラップ8と、そのトラップを加熱するヒ
ータ11等の加熱手段と、そのトラップから系外に通じ
る排出流路9と、その排出流路を開閉するバルブ10等
の開閉手段を設けたもので、随時にトラップ8を加熱す
ると共に排出流路9を開くことによって、加熱によって
気化した、または粘度を低下させられた液体分を排出
し、トラップ8を洗浄できるようにした
して抵抗が変化することによってスプリット比が変化
し、分析の再現性を低下させたり、目詰まりを起こして
スプリット流路を閉塞させることのないガスクロマトグ
ラフを提供する。 【解決手段】スプリット流路を通過する試料中の液体成
分を捕集するトラップ8と、そのトラップを加熱するヒ
ータ11等の加熱手段と、そのトラップから系外に通じ
る排出流路9と、その排出流路を開閉するバルブ10等
の開閉手段を設けたもので、随時にトラップ8を加熱す
ると共に排出流路9を開くことによって、加熱によって
気化した、または粘度を低下させられた液体分を排出
し、トラップ8を洗浄できるようにした
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガスクロマトグラフ
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、キャピラリーカラムを用いるガ
スクロマトグラフで、従来最も広く用いられているスプ
リット/スプリットレス試料導入システムの概略を示し
たものである。
スクロマトグラフで、従来最も広く用いられているスプ
リット/スプリットレス試料導入システムの概略を示し
たものである。
【0003】同図において、2は試料導入部であって、
その上部はガスクロマトグラフ装置の表面に突出して、
セプタム22によって封じられた試料注入口21が形成
されている。ここからマイクロシリンジ等により試料を
注入する。また、試料導入部2の下部は気化室23と呼
ばれ、注入された試料(液体)を気化するに十分な温度
に加熱され、且つ、精密に温度がコントロールされてい
る。
その上部はガスクロマトグラフ装置の表面に突出して、
セプタム22によって封じられた試料注入口21が形成
されている。ここからマイクロシリンジ等により試料を
注入する。また、試料導入部2の下部は気化室23と呼
ばれ、注入された試料(液体)を気化するに十分な温度
に加熱され、且つ、精密に温度がコントロールされてい
る。
【0004】気化室23の内部にはガラス製管状のライ
ナー24が、上下に僅かな空隙を残してシールリング2
5に保持されている。シールリング25は、ライナー2
4を保持するとともに、気化室23の内部空間を上下に
区画しており、上下の空間はライナー24の管内を通し
てのみ連通している。キャリアガスとなるガスは、図示
しないボンベ等のガス供給源から流量制御部1を経て、
試料導入部2のシールリング25よりも上、即ち上部空
間に導入され、ライナー24の上方開口からライナー2
4の中を下向きに流れる。気化室23の底部にはカラム
3(キャピラリー)が、その先端をライナー24の内部
まで挿入された状態で接続されているので、供給された
ガスの一部はカラム3に流入して、キャリアガスとして
カラム3から検出器4へと流れる。
ナー24が、上下に僅かな空隙を残してシールリング2
5に保持されている。シールリング25は、ライナー2
4を保持するとともに、気化室23の内部空間を上下に
区画しており、上下の空間はライナー24の管内を通し
てのみ連通している。キャリアガスとなるガスは、図示
しないボンベ等のガス供給源から流量制御部1を経て、
試料導入部2のシールリング25よりも上、即ち上部空
間に導入され、ライナー24の上方開口からライナー2
4の中を下向きに流れる。気化室23の底部にはカラム
3(キャピラリー)が、その先端をライナー24の内部
まで挿入された状態で接続されているので、供給された
ガスの一部はカラム3に流入して、キャリアガスとして
カラム3から検出器4へと流れる。
【0005】残る大部分のガスはさらにライナー24の
下縁部を回って、ライナー24と気化室23の内壁との
間隙を上昇し、下部空間の上部の側壁に設けた出口(ス
プリットアウトポート26)から流出する。スプリット
アウトポート26には、配管によってフィルタ5、オン
オフ電磁弁6、ニードル弁7が順次接続され、終端は大
気に開放されたスプリット流路が構成されている。
下縁部を回って、ライナー24と気化室23の内壁との
間隙を上昇し、下部空間の上部の側壁に設けた出口(ス
プリットアウトポート26)から流出する。スプリット
アウトポート26には、配管によってフィルタ5、オン
オフ電磁弁6、ニードル弁7が順次接続され、終端は大
気に開放されたスプリット流路が構成されている。
【0006】このように構成されたスプリット/スプリ
ットレス試料導入システムは、スプリットモードとスプ
リットレスモードの2通りの使い方がある。スプリット
モードでは、電磁弁6が常時開いており、試料導入部2
に供給されたガスの流れは気化室23で、カラム3へ入
る流れ(キャリアガス)とスプリット流路から排出され
る流れ(スプリットガス)に分かれる。カラムに流れる
流量は、実際の分析では全流量の1/20〜1/100
程度であって、残り大部分はスプリットガスとしてスプ
リット流路から排出される。その比はスプリット比と呼
ばれ、カラム3の抵抗とスプリット流路の抵抗(ニード
ル弁7で調節できる)によって決まる。
ットレス試料導入システムは、スプリットモードとスプ
リットレスモードの2通りの使い方がある。スプリット
モードでは、電磁弁6が常時開いており、試料導入部2
に供給されたガスの流れは気化室23で、カラム3へ入
る流れ(キャリアガス)とスプリット流路から排出され
る流れ(スプリットガス)に分かれる。カラムに流れる
流量は、実際の分析では全流量の1/20〜1/100
程度であって、残り大部分はスプリットガスとしてスプ
リット流路から排出される。その比はスプリット比と呼
ばれ、カラム3の抵抗とスプリット流路の抵抗(ニード
ル弁7で調節できる)によって決まる。
【0007】試料は、図示しないマイクロシリンジの針
でセプタム22を刺通して、ライナー24の内部に注入
する。ここで気化された試料はキャリアガスに運ばれ
て、スプリット比に応じて一部のみがカラム3に入り分
析に供される。これは、通常のマイクロシリンジで正確
に計量注入できる試料量の下限は、キャピラリーカラム
の適正な試料負荷量をはるかに越える0.5μl前後で
あることから、気化後の試料を分割して適正量の試料を
カラムに導入し、良好な分離を得るためである。このモ
ードは、分析される試料の絶対量が少ないため検出器4
の出力が小さくなるので、微量成分の検出には不向きで
ある。また、定量分析には、スプリット比の安定性が重
要である。
でセプタム22を刺通して、ライナー24の内部に注入
する。ここで気化された試料はキャリアガスに運ばれ
て、スプリット比に応じて一部のみがカラム3に入り分
析に供される。これは、通常のマイクロシリンジで正確
に計量注入できる試料量の下限は、キャピラリーカラム
の適正な試料負荷量をはるかに越える0.5μl前後で
あることから、気化後の試料を分割して適正量の試料を
カラムに導入し、良好な分離を得るためである。このモ
ードは、分析される試料の絶対量が少ないため検出器4
の出力が小さくなるので、微量成分の検出には不向きで
ある。また、定量分析には、スプリット比の安定性が重
要である。
【0008】一方、スプリットレスモードにおいては、
電磁弁6を閉じた状態で試料を導入し、注入後、気化し
た試料のほとんど全量がカラムに入るくらいの時間(通
常1分程度)をおいて電磁弁6を開く。こうして気化室
23内に残った試料蒸気をスプリット流路に一気にパー
ジすることによって、高濃度の主成分のピークが大きく
テーリングすることを防ぎ、その後に溶出する微量成分
の良好な分離と高感度検出を可能にする。この場合は、
スプリット比よりもむしろ電磁弁6を開くタイミングの
正確さが重要であるから、タイマーを使って予め定めた
タイミングで電磁弁6を開くようにして、再現性を確保
するのが普通である。
電磁弁6を閉じた状態で試料を導入し、注入後、気化し
た試料のほとんど全量がカラムに入るくらいの時間(通
常1分程度)をおいて電磁弁6を開く。こうして気化室
23内に残った試料蒸気をスプリット流路に一気にパー
ジすることによって、高濃度の主成分のピークが大きく
テーリングすることを防ぎ、その後に溶出する微量成分
の良好な分離と高感度検出を可能にする。この場合は、
スプリット比よりもむしろ電磁弁6を開くタイミングの
正確さが重要であるから、タイマーを使って予め定めた
タイミングで電磁弁6を開くようにして、再現性を確保
するのが普通である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のス
プリット/スプリットレス試料導入システムは、キャピ
ラリーガスクロマトグラフィにおいて、2つのモードを
使い分けることによって広範囲の試料に対して適用でき
る優れたシステムであるが、スプリット流路に試料蒸気
が流れるため、それが凝縮した粘度の高い液体が電磁弁
やニードル弁の中に入り込み、これらの弁の動作不良を
引き起こすことがある。
プリット/スプリットレス試料導入システムは、キャピ
ラリーガスクロマトグラフィにおいて、2つのモードを
使い分けることによって広範囲の試料に対して適用でき
る優れたシステムであるが、スプリット流路に試料蒸気
が流れるため、それが凝縮した粘度の高い液体が電磁弁
やニードル弁の中に入り込み、これらの弁の動作不良を
引き起こすことがある。
【0010】これを防ぐために、活性炭を詰めたフィル
タをその前段に設けているのが現状であるが、このフィ
ルタの中にも液体が入り込み、抵抗が変化することによ
ってスプリット比が変化し、分析の再現性を低下させ
る。甚だしくは、フィルタが目詰まりを起こして流路を
閉塞し、スプリットモードにおける気化室のパージが利
かなくなることもある。フィルタは、交換、または再生
のため比較的容易に取り外せるように設計されている
が、実際にはその作業は頻度が高いこともあって非常に
煩わしい。
タをその前段に設けているのが現状であるが、このフィ
ルタの中にも液体が入り込み、抵抗が変化することによ
ってスプリット比が変化し、分析の再現性を低下させ
る。甚だしくは、フィルタが目詰まりを起こして流路を
閉塞し、スプリットモードにおける気化室のパージが利
かなくなることもある。フィルタは、交換、または再生
のため比較的容易に取り外せるように設計されている
が、実際にはその作業は頻度が高いこともあって非常に
煩わしい。
【0011】本発明の目的は、上記の問題を解消するた
めに、スプリット流路に蓄積する液体成分を容易に排出
することができるガスクロマトグラフを得んとするもの
である。
めに、スプリット流路に蓄積する液体成分を容易に排出
することができるガスクロマトグラフを得んとするもの
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のガスクロマトグラフにおいては、ヒータ等
の加熱手段を備え、スプリット流路を通過する試料中の
液体成分を捕集するトラップを設けるとともに、そのト
ラップから系外に通じる排出流路と、その排出流路を開
閉するバルブ等の開閉手段を設け、随時にトラップを加
熱すると共に排出流路を開くことによって、加熱によっ
て気化または粘度を低下させられた液体分を排出し、ト
ラップを洗浄できるようにした。
に、本発明のガスクロマトグラフにおいては、ヒータ等
の加熱手段を備え、スプリット流路を通過する試料中の
液体成分を捕集するトラップを設けるとともに、そのト
ラップから系外に通じる排出流路と、その排出流路を開
閉するバルブ等の開閉手段を設け、随時にトラップを加
熱すると共に排出流路を開くことによって、加熱によっ
て気化または粘度を低下させられた液体分を排出し、ト
ラップを洗浄できるようにした。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例を示すも
ので、図1において図3の従来の例と相違する点は、ス
プリット流路中に設けたトラップ8と、その出口側で分
岐し系外に通じる排出流路9、その排出流路9を開閉す
るバルブ10、及び、トラップ8を加熱するヒータ11
が追加されていることで、その他については図3と同じ
であるから、図3と同じ符号を付すことで説明は略す。
ので、図1において図3の従来の例と相違する点は、ス
プリット流路中に設けたトラップ8と、その出口側で分
岐し系外に通じる排出流路9、その排出流路9を開閉す
るバルブ10、及び、トラップ8を加熱するヒータ11
が追加されていることで、その他については図3と同じ
であるから、図3と同じ符号を付すことで説明は略す。
【0014】図1において、スプリットモードで試料を
導入するときは、電磁弁6は開、バルブ10は閉の状態
にあり、導入された試料は、気化室23内で気化され、
前述のようにその大部分はスプリットアウトポート26
からスプリット流路に向かい、トラップ8、フィルタ
5、電磁弁6、ニードル弁7をこの順序に通過して大気
に放出される。トラップ8の構造の最も簡単な例は、室
温に保たれた中空の金属管で、寸法の例を挙げれば内径
3mm、長さ100mmほどのものである。
導入するときは、電磁弁6は開、バルブ10は閉の状態
にあり、導入された試料は、気化室23内で気化され、
前述のようにその大部分はスプリットアウトポート26
からスプリット流路に向かい、トラップ8、フィルタ
5、電磁弁6、ニードル弁7をこの順序に通過して大気
に放出される。トラップ8の構造の最も簡単な例は、室
温に保たれた中空の金属管で、寸法の例を挙げれば内径
3mm、長さ100mmほどのものである。
【0015】このように構成されたスプリット流路を通
過する試料蒸気の大部分は、トラップ8までの配管1
2、及びトラップ8内で室温に冷却されてトラップ8の
内壁面などに凝縮して捕集される。トラップまでの配管
12中でも凝縮が起こることがあるので、凝縮した液体
をトラップ8まで導くため、トラップ8はスプリットア
ウトポート26よりも低い位置に設置し、トラップまで
の配管12も全体に下り勾配になるように配置すること
が好ましい。ただし、トラップまでの配管12の内径が
小さく、スプリットガスの流速が十分に大きい場合は、
多少の登り勾配でもガスの流れによって液体が押し流さ
れるので、下り勾配に配管することは絶対的に必要な条
件ではない。
過する試料蒸気の大部分は、トラップ8までの配管1
2、及びトラップ8内で室温に冷却されてトラップ8の
内壁面などに凝縮して捕集される。トラップまでの配管
12中でも凝縮が起こることがあるので、凝縮した液体
をトラップ8まで導くため、トラップ8はスプリットア
ウトポート26よりも低い位置に設置し、トラップまで
の配管12も全体に下り勾配になるように配置すること
が好ましい。ただし、トラップまでの配管12の内径が
小さく、スプリットガスの流速が十分に大きい場合は、
多少の登り勾配でもガスの流れによって液体が押し流さ
れるので、下り勾配に配管することは絶対的に必要な条
件ではない。
【0016】ここで捕集されなかった試料成分(比較的
沸点の低い成分)は、次段のフィルタ5で活性炭に吸着
されて捕集される。つまり、トラップ8とフィルタ5は
併せて一つのトラップとして機能すると考えることもで
きる。
沸点の低い成分)は、次段のフィルタ5で活性炭に吸着
されて捕集される。つまり、トラップ8とフィルタ5は
併せて一つのトラップとして機能すると考えることもで
きる。
【0017】1回の分析でトラップ8に捕集される液体
の量は、注入された試料量を越えることはないから、多
くとも1μl程度に過ぎないが、数百回も分析を繰り返
すとトラップ8は捕集した液体で満たされ、液体がフィ
ルタ5の方まで流れ出してくる。そうなる前に(分析内
容にもよるが、たとえば100回程度分析したら)、電
磁弁6を閉じ、同時にヒータ11に通電してトラップ8
を加熱し、内部に溜まった液体を揮発させると共に、バ
ルブ10を開いてスプリットガスを排出流路9の方に流
してトラップ8をクリーニングする。
の量は、注入された試料量を越えることはないから、多
くとも1μl程度に過ぎないが、数百回も分析を繰り返
すとトラップ8は捕集した液体で満たされ、液体がフィ
ルタ5の方まで流れ出してくる。そうなる前に(分析内
容にもよるが、たとえば100回程度分析したら)、電
磁弁6を閉じ、同時にヒータ11に通電してトラップ8
を加熱し、内部に溜まった液体を揮発させると共に、バ
ルブ10を開いてスプリットガスを排出流路9の方に流
してトラップ8をクリーニングする。
【0018】トラップ8の加熱温度は試料にもよるが、
200〜300℃程度であり、正確に温調する必要はな
いから、加熱手段も簡単なものでよい。例えば、電気的
に絶縁された電熱線をトラップ8に巻き付けておくだけ
でもよい。
200〜300℃程度であり、正確に温調する必要はな
いから、加熱手段も簡単なものでよい。例えば、電気的
に絶縁された電熱線をトラップ8に巻き付けておくだけ
でもよい。
【0019】この場合、フィルタ5はクリーニングされ
ないが、フィルタ5に吸着される成分量は、トラップ8
が存在することによって従来に比べて大幅に減少するか
ら、取り外して再生する作業の負担も著しく軽減され
る。
ないが、フィルタ5に吸着される成分量は、トラップ8
が存在することによって従来に比べて大幅に減少するか
ら、取り外して再生する作業の負担も著しく軽減され
る。
【0020】トラップの構造は、中空管に限らず、ミス
ト化した液体成分の捕集効果を高めるために、金属管に
グラスビーズやグラスウールを充填してもよい。さら
に、目詰まりを防ぐために、管の前半(上流側)は中空
に、後半(下流側)にこれらの充填物を詰めるような構
造も考えられる。
ト化した液体成分の捕集効果を高めるために、金属管に
グラスビーズやグラスウールを充填してもよい。さら
に、目詰まりを防ぐために、管の前半(上流側)は中空
に、後半(下流側)にこれらの充填物を詰めるような構
造も考えられる。
【0021】また、捕集された液体が容易に次段のフィ
ルタの方に流れ出すことのないように、図2Aに示すよ
うにトラップを縦位置に設置し、管の中間部からスプリ
ットガスを導入し、管の下端に排出流路9を設け、管の
下部を液溜めとして利用する構造も考えられる。この場
合、同図Bのように管の上部に活性炭を詰めれば、フィ
ルタ5を省くことができる。言い換えれば、トラップ8
とフィルタ5を一体化できるので、全体の構成を簡易化
することができる。また、図2AまたはBのような構造
の場合、トラップのクリーニングの際に、必ずしも液を
揮発させる必要がなく、少し加熱して液体の粘度を低下
させるだけでも、バルブ10から排出させることが可能
となるので、ヒータ電力が少なくて済むだけでなく、耐
熱構造なども簡易化できる。
ルタの方に流れ出すことのないように、図2Aに示すよ
うにトラップを縦位置に設置し、管の中間部からスプリ
ットガスを導入し、管の下端に排出流路9を設け、管の
下部を液溜めとして利用する構造も考えられる。この場
合、同図Bのように管の上部に活性炭を詰めれば、フィ
ルタ5を省くことができる。言い換えれば、トラップ8
とフィルタ5を一体化できるので、全体の構成を簡易化
することができる。また、図2AまたはBのような構造
の場合、トラップのクリーニングの際に、必ずしも液を
揮発させる必要がなく、少し加熱して液体の粘度を低下
させるだけでも、バルブ10から排出させることが可能
となるので、ヒータ電力が少なくて済むだけでなく、耐
熱構造なども簡易化できる。
【0022】図1のバルブ10は手動で開閉するバルブ
を想定して示しているが、これに電磁弁を用いて、ヒー
タ11の電源のオン/オフと連動させることもできる。
また、これはバルブに限らず、一般に流路の開閉手段で
あればよく、最も簡略なプラグ(栓)でも所期の目的は
達成される。
を想定して示しているが、これに電磁弁を用いて、ヒー
タ11の電源のオン/オフと連動させることもできる。
また、これはバルブに限らず、一般に流路の開閉手段で
あればよく、最も簡略なプラグ(栓)でも所期の目的は
達成される。
【0023】以上はスプリットモードの場合について説
明したものであるが、スプリットレスモードにおいても
本発明は有効に機能する。即ち、スプリットレスモード
で注入した試料の大部分はカラム3側に流れるが、一部
は電磁弁6を閉じた後にスプリット流路に流れてそのう
ちの液体成分がトラップ8に捕集されるので、量的な違
いはあっても、本質的にスプリットモードの場合と同様
に作用する。
明したものであるが、スプリットレスモードにおいても
本発明は有効に機能する。即ち、スプリットレスモード
で注入した試料の大部分はカラム3側に流れるが、一部
は電磁弁6を閉じた後にスプリット流路に流れてそのう
ちの液体成分がトラップ8に捕集されるので、量的な違
いはあっても、本質的にスプリットモードの場合と同様
に作用する。
【0024】また、本発明の適用は、上述したスプリッ
ト/スプリットレス試料導入システムに限定されるもの
ではなく、スプリット専用の導入システム、さらには、
注入した試料の一部を分流して排出する機能を伴うガス
クロマトグラフ用試料導入システムの全てに適用するこ
とができる。
ト/スプリットレス試料導入システムに限定されるもの
ではなく、スプリット専用の導入システム、さらには、
注入した試料の一部を分流して排出する機能を伴うガス
クロマトグラフ用試料導入システムの全てに適用するこ
とができる。
【0025】
【発明の効果】本発明は以上に説明したように構成され
ているので、スプリット流路への液体の流入による同流
路に設けたフィルタの目詰まりやフィルタの抵抗の変化
を防いで良好な再現性を保つと共に、フィルタの交換、
または再生の頻度を低下させ、ガスクロマトグラフにお
けるメンテナンス作業の大幅な省力化を実現することが
できる。
ているので、スプリット流路への液体の流入による同流
路に設けたフィルタの目詰まりやフィルタの抵抗の変化
を防いで良好な再現性を保つと共に、フィルタの交換、
または再生の頻度を低下させ、ガスクロマトグラフにお
けるメンテナンス作業の大幅な省力化を実現することが
できる。
【図1】本発明の一実施例の構成を示す図
【図2】本発明の一変形実施例を示す図
【図3】従来の試料導入システムの概略を示す図
1…流量制御部 2…試料導入部 3…カラム 4…検出器 5…フィルタ 6…電磁弁 7…ニードル弁 8…トラップ 9…排出流路 10…バルブ 11…ヒータ
Claims (1)
- 【請求項1】導入した試料の蒸気の一部を分流して排出
するスプリット流路を有する試料導入部を備えたガスク
ロマトグラフにおいて、随時加熱することのできる加熱
手段を備えた液体成分捕集用のトラップを前記スプリッ
ト流路に介設するとともに、前記トラップから系外へ流
体を排出するための排出流路と、前記流路を開閉する開
閉手段とを設けたことを特徴とするガスクロマトグラ
フ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10245177A JP2000074891A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | ガスクロマトグラフ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10245177A JP2000074891A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | ガスクロマトグラフ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000074891A true JP2000074891A (ja) | 2000-03-14 |
Family
ID=17129766
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10245177A Pending JP2000074891A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | ガスクロマトグラフ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000074891A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7457522B2 (ja) | 2020-02-20 | 2024-03-28 | 株式会社堀場エステック | 気化システム |
-
1998
- 1998-08-31 JP JP10245177A patent/JP2000074891A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7457522B2 (ja) | 2020-02-20 | 2024-03-28 | 株式会社堀場エステック | 気化システム |
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