JP3102441B2 - ガスクロマトグラフ - Google Patents

ガスクロマトグラフ

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JP3102441B2
JP3102441B2 JP03056267A JP5626791A JP3102441B2 JP 3102441 B2 JP3102441 B2 JP 3102441B2 JP 03056267 A JP03056267 A JP 03056267A JP 5626791 A JP5626791 A JP 5626791A JP 3102441 B2 JP3102441 B2 JP 3102441B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶媒に希釈された希薄
な試料を分析するのに適したガスクロマトグラフに関す
る。
【0002】
【従来の技術】溶媒に希釈された試料の分析には、図4
(イ)に示したように操作竿Aの先端に取り付けられた
ニドール部材Bにサンプルを付着させ、室温程度で溶媒
を揮散させた後、試料気化室Cに挿入して気化させ、こ
れを分析用カラムDで分析するムービングニードル法
や、操作竿Eの先端に取り付けられたカラムFにサンプ
ルを収容して、カラムFを試料気化室Gに挿入するムー
ビングカラム法が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら試料をニ
ードルに付着させたり、カラムに注入してから試料気化
室に挿入する関係上、扱うことができる試料量が高々2
0マイクロリットル程度で、濃度が極めて低い試料の分
析が困難であるばかりでなく、操作竿による移動を伴う
ために操作が面倒であり、自動化も困難である。またサ
ンプルの定量精度が低く、さらにはサンプルを構成して
いる溶媒までもが分析用カラムに流入して試料注入ゾー
ンに広がりが生じて分析精度に低下をきたすという問題
がある。さらには、いずれの方法も溶媒の除去は室温レ
ベルでのみ可能で、使用できる溶媒の種類に制約を受け
るという問題がある。また試料中の目的成分以外の高沸
点成分も分析用カラムに導入されてしまうため、これら
高沸点成分を溶出させてしまうまで次の分析ができず、
分析所用時間が無用に長くなるという問題がある。この
ような問題を解消するため、実開平2-9864号公報に見ら
れるように、一端に試料注入口と分析用カラムとの間に
高沸点吸着除去用のフィルタとして機能するプレカラム
を接続して、目的成分を分析用カラムに流入させた後、
プレカラムに担持されている高沸点成分をパージするこ
とも提案されているが、分析用カラムへの目的成分の注
入に長時間を要してピークに広がりを招き、結果として
分析精度が低下するという問題がある。本発明はこのよ
うな事情に鑑みてなされたものであって、その目的とす
るところは大量の希釈試料を直接注入することが可能で
あるとともに、希釈試料に含まれている溶媒、及び高沸
点成分が分析用カラムに流入するのを確実に阻止して、
目的成分だけを分析用カラムに短時間で流入させること
ができるガスクロマトグラフを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような問題を解消す
るために本発明においては、一端に試料注入口とパージ
口とが、また他端に分析用カラムが接続されたプレカラ
ムと、前記分析用カラムの排出端に接続された検出手段
と、前記分析用カラムの流入口側に接続されたキャリア
ガス供給口と、前記プレカラムの流出口と前記キャリア
ガス供給口との間に設けられた溶媒排出用の排気口と、
前記プレカラムを昇温加熱する加熱手段とを備えたガス
クロマトグラフにおいて、前記プレカラムが目的成分の
沸点以上の成分を担持するように構成されていて、試料
に含まれている溶媒を気化させて前記排気口から系外に
排出させることができる第1の昇温速度により前記プレ
カラムを加熱し、前記溶媒が系外に排出された時点で前
記加熱手段により目的成分を排出でき、かつ第1の昇温
速度よりも速い第2の昇温速度で前記プレカラムを加熱
して前記目的成分を前記分析用カラムに注入し、前記目
的成分の排出後にキャリアガスの流れを切換えて前記パ
ージ口及び前記溶媒排出用の排気口から高沸点成分を系
外に排出させるようにした。
【0005】
【作用】プレカラムを昇温させて目的成分を短時間で分
析用カラムに注入した試料の溶媒だけを排出できる第1
の昇温速度でプレカラムを昇温させ、ついで加熱手段に
より目的成分を排出でき、かつ第1の昇温速度よりも速
い第2の昇温速度で目的成分を担持したプレカラムを加
熱して目的成分を分析用カラムに注入することにより、
目的成分を極めて短時間で注入することができる。そし
て最後にプレカラムへのキャリアガスの流れを切換えて
高沸点成分をバックフラッシュによりプレカラムのパー
ジ口から系外に排出させる。
【0006】
【実施例】そこで以下に本発明の詳細を図示した実施例
に基づいて説明する。図1は本発明の一実施例を示すも
のであって、図中符号1は、密閉容器を兼ねた加熱炉
で、周囲には分析用カラム2を収容する恒温槽3とは独
立に温度制御が可能なヒータ4が設けられ、また一端に
はサンプル注入用のセプタム5が接続され、セプタム5
の近傍には止弁6を介してセプタムパージ口7が、また
他端には止弁8を介してキャリアガスが供給されてい
る。
【0007】9は、プレカラムで、一端をセプタム5を
対向させるようにして加熱炉1に収容され、他端を管路
10を介して分析用カラム2、例えばキャピラリーカラ
ムに接続されている。プレカラム9の排出口は止弁11
を介してキャリアガスが供給されるとともに、分岐管1
2により分岐されて流体抵抗13を介してベント出口1
4に連通させれている。
【0008】分析用カラム2の流入口側にはキャリアガ
ス供給口15が設けられていて、止弁16を介してキャ
リアガスが供給されている。なお図中符号17は水素炎
イオン化検出器等のガスクロマトグラフ用検出器を示
す。
【0009】この実施例において、止弁8,16を開に
してキャリアガスを常時供給し、またプレカラム9の温
度をサンプルを構成している溶媒、この実施例ではヘキ
サンの沸点(69℃)よりも低い温度に維持するととも
に、止弁6,11を閉とした状態で、濃度が0.5PP
Mとなるようにn−パラフィンをヘキサンに溶解したサ
ンプルを100マイクロリットルをマイクロシリンジに
取ってセプタム5から注入する。注入されたサンプル
は、プレカラム9が溶媒の温度よりも低いため、溶液の
状態でプレカラム9に収容され、サンプル注入時におけ
るデイスクリミネーションを生じることが無く、極めて
高い精度でサンプルを注入することができる。
【0010】所定量のサンプルの注入が終了した段階
で、加熱槽1を室温から80℃まで1分間10℃の割合
で昇温させると、沸点が69℃であるヘキサンは、気化
してプレカラム9に供給されているキャリアガスに押さ
れてプレカラム9の外に排出され、またキャリアガス供
給口15に供給されているキャリアガスに分析用カラム
2への流入を阻止されてベント出口14から系外に排出
される。これにより溶媒であるヘキサンに溶解していた
n−パラフィンだけがプレカラム9で濃縮されて、ここ
に担持されることになる。
【0011】溶媒の揮発が終了した段階で、加熱槽1を
1分当り100℃の昇温速度で280℃まで急速に加熱
する。これによりプレカラム9に担持されていたn−パ
ラフィンは、急速に気化してキャリアガスにより分析用
カラム2に排出される。所定時間が経過した段階で、止
弁6及び止弁11を開放してプレカラム9内に残留して
いる試料、特に高沸点成分をベント出口14、及びセプ
タムパージ口7から外部に排出する。これにより分析用
カラムからの溶出に長時間を要して無用に分析時間を長
引かせたり、また分析用カラム2の劣化を招く高沸点成
分が分析用カラムへの流入を防止することができる。
【0012】一方、分析用カラム2は、流入して来たn
−パラフィンを成分に分離してガスクロマトグラフ用検
出器17に排出する。これにより図2に示したように溶
媒であるヘキサンのピ−クは現れず、サンプル中に極め
て低い濃度で含まれていたn−パラフィンの構成成分の
ピ−クC10‥‥C28だけが検出される。なお、サンプル
中に目的成分以外に高沸点成分を含む場合には、バック
フラッシュによりセプタムパージ口7から系外に排出す
る。
【0013】なお、この実施例においてはベント出口に
キャリアガスを供給するようにしているが、図3に示し
たように高流体抵抗体20と、止弁21を接続した流体
抵抗22を並列に接続しても溶媒蒸気を系外に排出でき
ることは明かである。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、プ
レカラムを昇温させて目的成分を短時間で分析用カラム
に注入した試料の溶媒だけを排出できる第1の昇温速度
でプレカラムを昇温させ、ついで加熱手段により目的成
分を排出でき、かつ第1の昇温速度よりも速い第2の昇
温速度で目的成分を担持したプレカラムを加熱して目的
成分を極めて短時間で注入し、最後にプレカラムへのキ
ャリアガスの流れを切換えるようにしたので、多量の溶
媒やまた高沸点成分を含む試料であっても目的成分だけ
選択的、かつ短時間に分析カラムの注入して分析ピーク
の広がりを抑え、また目的成分の排出後に引き続きプレ
カラムから排出される高沸点成分をキャリアガスの流れ
を切換えてパージ口から排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す装置の構成図である。
【図2】同上装置による分析結果を示すクロマトグラム
である。
【図3】本発明の他の実施例を示す装置の構成図であ
る。
【図4】同図(イ)、(ロ)はそれぞれ従来の分析方法
を示す図である。
【符号の説明】
1 加熱槽 2 分析用カラム 4 ヒータ 7 セプタムパージ口 9 プレカラム 15 キャリアガス供給口

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に試料注入口とパージ口とが、また
    他端に分析用カラムが接続されたプレカラムと、前記分
    析用カラムの排出端に接続された検出手段と、前記分析
    用カラムの流入口側に接続されたキャリアガス供給口
    と、前記プレカラムの流出口と前記キャリアガス供給口
    との間に設けられた溶媒排出用の排気口と、前記プレカ
    ラムを昇温加熱する加熱手段とを備えたガスクロマトグ
    ラフにおいて、前記プレカラムが目的成分の沸点以上の
    成分を担持するように構成されていて、試料に含まれて
    いる溶媒を気化させて前記排気口から系外に排出させる
    ことができる第1の昇温速度により前記プレカラムを加
    熱し、前記溶媒が系外に排出された時点で前記加熱手段
    により目的成分を排出でき、かつ第1の昇温速度よりも
    速い第2の昇温速度で前記プレカラムを加熱して前記目
    的成分を前記分析用カラムに注入し、前記目的成分の排
    出後にキャリアガスの流れを切換えて前記パージ口及び
    前記溶媒排出用の排気口から高沸点成分を系外に排出さ
    せるガスクロマトグラフ。
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