JP2000074811A - 粉粒体の流動特性測定方法 - Google Patents

粉粒体の流動特性測定方法

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JP2000074811A JP10259360A JP25936098A JP2000074811A JP 2000074811 A JP2000074811 A JP 2000074811A JP 10259360 A JP10259360 A JP 10259360A JP 25936098 A JP25936098 A JP 25936098A JP 2000074811 A JP2000074811 A JP 2000074811A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】閉塞状態を形成し易い粉粒体でも流動性を定量
的に正確に評価でき、流動挙動の均一性を定量的に評価
できる粉粒体の測定方法を提供する。 【解決手段】流出部2aを有する保持部材2により粉粒
体3を保持し、その粉粒体3が流出部2aから落下する
ように、その保持部材2を設定した速度で漸次傾斜さ
せ、その流出部2aから一定量の粉粒体3が落下するの
に要する時間を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉粒体の流動特性
の測定方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば粉粒体製造プラントにおいては、
粉粒体に架橋や閉塞現象が生じるとプラントを円滑に運
転できなくなる。そのような架橋や閉塞現象に影響する
粉粒体物性として流動特性が、プラント運転の円滑化等
に資するために測定されている。従来、その粉粒体の流
動特性として、粉粒体の安息角や、一定量の粉粒体の流
動し易さに対応する流動性といった流動特性が測定され
ていた。
【0003】図5は、従来の流動性の測定方法を示す。
すなわち、見かけ密度測定容器101により計量した一
定量、例えば100cc、の粉粒体102をホッパー1
03に投入し、しかる後に、そのホッパー103の下端
開口を閉鎖するシャッター104を開き、その一定量の
粉粒体が排出するまでに要する時間を流動性に対応する
値として測定していた。その排出に要する時間が短いほ
どに流動性が良好であると評価していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の流動性
の測定方法では、粉粒体102が構成粒子間の摩擦、付
着力、ケーキング等により閉塞現象を起こした場合、ホ
ッパー103から流出しなかったり、流出が途中で停止
し、流動性を評価できない場合がある。これは、ホッパ
ー103が下方に絞られた形状のため、ホッパー下方の
粉粒体が圧密され閉塞現象を起こし易くなるからであ
る。これを解決するために、ホッパー103の下端開口
を大きくすることで閉塞現象は防止できるが、排出に要
する時間が短くなり過ぎるため流動性を正確に評価する
ことができなくなる。或いは、ホッパー103を打撃す
ることでも粉粒体の閉塞現象を解除することはできる
が、打撃力を定量化できたとしても流動性を排出に要す
る時間と打撃力の2因子で評価することは困難である。
【0005】さらに、薬品や洗剤等の粉粒体は、その使
用に際して所定量を容器から流出させたり、包装容器に
充填するために所定量をホッパー等から流出させる。こ
の際、上記のような流動性(排出に要する時間)が同一
であっても、容器やホッパー等から所定量だけ円滑に流
出可能な粉粒体と、所定量を円滑に流出するのが困難な
粉粒体とがある。これは、粉粒体の閉塞現象により、一
時的に流出が停滞したり、一挙に塊状になって流出し、
流動挙動が均一にならない場合があることによる。すな
わち、流動性が同一であっても流動挙動が不均一な粉粒
体がある。そのような流動挙動の均一性は、粉粒体を所
定量だけ計量したり充填することの容易性に影響する。
従来は、そのような粉粒体の流動挙動の均一性を定量的
に評価できなかった。
【0006】本発明は、上記問題を解決することのでき
る粉粒体の流動特性の測定方法と測定装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による粉粒体の流
動特性測定方法の第1の特徴は、流出部を有する保持部
材により粉粒体を保持し、その粉粒体が流出部から落下
するように、その保持部材を設定した速度で漸次傾斜さ
せ、その流出部から一定量の粉粒体が落下するのに要す
る時間を測定する点にある。その流出部から一定量の粉
粒体が落下するのに要する時間が、一定量の粉粒体の流
動し易さに対応する流動性を示し、その時間が短い程に
流動性は良好である。この方法によれば、流出部から一
定量の粉粒体が落下するのに要する時間は、保持部材を
漸次傾斜させる際の速度を変化させることで調節でき
る。これにより、粉粒体が閉塞状態を形成したとして
も、流出部を大きくすることで落下できるようにし、か
つ、その落下に要する時間が流動性を評価できない程に
短くなるのを防止できる。
【0008】本発明による粉粒体の流動特性測定方法の
第2の特徴は、流出部を有する保持部材により粉粒体を
保持し、その流出部から一定量の粉粒体が落下するま
で、その保持部材を設定した速度で漸次傾斜させ、その
保持部材の傾斜程度と、その流出部から落下する粉粒体
の重量とを時系列に測定し、その測定結果に基づき、そ
の保持部材の傾斜程度の変化に対する流出部から落下す
る粉粒体の重量の変化の追従度に相関する値を求める点
にある。粉粒体が閉塞状態を形成することで一時的に落
下が停滞する場合、保持部材の傾斜程度は変化している
にも拘らず流出部から落下する粉粒体の重量は変化しな
い。また、粉粒体が一挙に塊状になって落下する場合、
保持部材の傾斜程度は僅かしか変化していないにも拘ら
ず流出部から落下する粉粒体の重量は大きく変化する。
すなわち、保持部材の傾斜程度の変化に対する流出部か
ら落下する粉粒体の重量の変化の追従度が低いと、粉粒
体の流動挙動の均一性は低くなる。逆に、その追従度が
高いと粉粒体の流動挙動の均一性は高くなる。
【0009】本発明の粉粒体の流動特性測定装置は、流
出部を有する粉粒体保持部材の支持機構と、その流出部
から粉粒体が落下するように、その支持機構により支持
された保持部材を設定した速度で漸次傾斜させる装置
と、その保持部材の傾斜程度を時系列に測定する装置
と、その保持部材の流出部から落下する粉粒体重量を時
系列に測定する装置と、その測定結果に基づき、その保
持部材の傾斜程度の変化に対する流出部から落下する粉
粒体の重量の変化の追従度に相関する値を演算する装置
とを備える。本発明装置によれば本発明方法の実施に供
することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1の(1)、(2)に示す粉粒体
の流動特性測定装置1は、保持部材2により保持される
粉粒体3の流動特性を測定するもので、その保持部材2
の支持機構4、傾斜装置5、傾斜測定装置6、重量測定
装置7、および演算装置8を備えている。
【0011】その支持機構4は、ベース11上に設けら
れる支柱12により水平軸中心に回転可能に支持される
回転部材13を有し、その回転部材13の先端に取り付
けられる挟み込み具14に保持部材2が着脱可能とされ
ている。その保持部材2は、本実施形態では開口を有す
る容器状とされ、その開口が粉粒体3の流出部2aとさ
れている。
【0012】その傾斜装置5は、そのベース11上に設
けられるモータ16の回転を巻きかけ伝動機構17、減
速機構18を介して上記回転部材13に伝達し、その回
転部材13を回転させることで、上記支持機構4により
支持された保持部材2を設定した速度で漸次傾斜させる
ことができる。その傾斜により、保持部材2に保持され
た粉粒体3を流出部2aから落下させることができる。
そのモータ16は図外速度調節装置に接続され、その回
転速度を変化させることで保持部材2の傾斜速度を調節
できる。
【0013】その傾斜測定装置6は、その保持部材2の
傾斜程度を時系列に測定するもので、本実施形態では上
記回転部材13の回転角度センサにより構成されてい
る。
【0014】その重量測定装置7は、その保持部材2の
流出部2aから落下する粉粒体3の重量を時系列に測定
するもので、本実施形態では重量センサにより構成さ
れ、その上に粉粒体3の受け皿20が取り付けられてい
る。
【0015】その演算装置8は、傾斜測定装置6と重量
測定装置7の測定結果に基づき、その保持部材2の傾斜
程度の変化に対する流出部2aから落下する粉粒体3の
重量の変化の追従度に相関する値を演算するもので、そ
の傾斜測定装置6と重量測定装置7とに接続されるコン
ピュータにより構成される。この演算装置8に、プリン
ターやモニター等により構成される出力装置9が接続さ
れる。
【0016】上記流動特性測定装置1により流動性を測
定する場合、先ず、保持部材2によって粉粒体3を保持
するため、一定量の粉粒体3を保持部材2に投入する。
その粉粒体3の投入量は保持部材2の容積に応じて適宜
定めればよく(例えば100gf又は100mL)、ま
た、その精度も必要とする流動特性の精度に応じて適宜
定めればよい(例えば0.1gfオーダー)。この際、
保持部材2の流出部2aの向きは、保持部材2により粉
粒体3を保持できる向き、例えば上向きとされる。
【0017】次に、その粉粒体3が流出部2aから落下
するように、その保持部材2を傾斜装置5により設定し
た速度で漸次傾斜させる。本実施形態では、図1(1)
に示すように流出部2aを上向きの状態から、図1
(2)に示すように流出部2aが下向きとなるように保
持部材2を傾斜させ、その傾斜程度を一定量の粉粒体3
の全てが流出部2aから落下するまで漸次増加させる。
その傾斜速度の大きさは特に限定されないが、早過ぎて
流動性を評価するのが困難になることがなく、遅過ぎて
測定に長時間を要することがない範囲に設定するのが好
ましく、例えば1〜20度/秒とする。また、その傾斜
速度は、その速度での測定を繰り返すことができれば一
定でもよいし一定でなくてもよい。
【0018】その流出部2aから粉粒体3が落下を開始
してから一定量の粉粒体3の全ての落下が完了するまで
の時間、すなわち流出部2aから一定量の粉粒体3が落
下するのに要する時間を測定する。なお、最初に保持部
材2に一定量を超える粉粒体3を保持させ、しかる後に
保持部材2を傾斜させた際に流出部2aから落下する粉
粒体3の積算重量を計量し、その積算重量が一定量にな
るまでの時間を測定してもよい。この測定した時間が、
一定量の粉粒体3の流動し易さに対応する流動性を示
す。その時間が短い程に流動性は良好である。
【0019】上記流動性の測定方法によれば、流出部2
aから一定量の粉粒体3が落下するのに要する時間は、
保持部材2を漸次傾斜させる際の速度を変化させること
で調節できる。これにより、粉粒体3が閉塞状態を形成
したとしても、流出部2aを大きくすることで落下でき
るようにし、かつ、その落下に要する時間が流動性を評
価できない程に短くなるのを防止できる。
【0020】上記流動特性測定装置1により流動挙動の
均一性を測定する場合、先ず、保持部材2により粉粒体
3を保持し、次に、その流出部2aから一定量の粉粒体
3が落下するまで、その保持部材2を設定した速度で漸
次傾斜させる。ここまでは、上記の流動性測定と同様に
行うことができる。その傾斜速度の大きさは特に限定さ
れないが、早過ぎて流動挙動の均一性を評価するのが困
難になることがなく、遅過ぎて測定に長時間を要するこ
とがない範囲に設定するのが好ましく、例えば1〜20
度/秒とする。また、その傾斜速度は、その速度での測
定を繰り返すことができ、また、保持部材2の傾斜程度
の測定が可能であれば、一定でもよいし一定でなくても
よい。また、最初に保持部材2に一定量を超える粉粒体
3を保持させ、しかる後に保持部材2を傾斜させた際に
流出部2aから落下する粉粒体3の積算重量を計量し、
一定量の粉粒体3が落下するまでを測定範囲としてもよ
い。
【0021】その保持部材2の傾斜程度と、その流出部
2aから落下する粉粒体3の重量とを時系列に測定す
る。
【0022】その保持部材2の傾斜程度として、上記傾
斜測定装置6により測定される回転部材13の回転角度
に対応する傾斜角度θを時系列に測定する。この際、図
1(1)に示すように流出部2aが鉛直上向きの状態で
傾斜角度θを零とし、しかる後に図1(2)に示すよう
に傾斜角度θを漸次増加させる。その傾斜測定装置6か
ら出力される傾斜角度θに対応する信号は演算装置8に
入力される。なお、保持部材2の傾斜角速度が一定であ
れば、傾斜開始からの時間と傾斜角速度との積を演算す
ることにより傾斜角度θを求めてもよく、また、そのよ
うな傾斜角度θに代えて、例えばベース11上面から保
持部材2の底面中央までの高さを傾斜程度として測定し
てもよい。
【0023】その流出部2aから落下する粉粒体3の重
量として、上記重量測定装置7により測定される受け皿
20上の粉粒体3の積算重量を時系列に測定する。ある
いは、その流出部2aから落下する粉粒体3の重量とし
て、保持部材2の単位傾斜程度あたりの粉粒体重量であ
る瞬間落下重量を時系列に測定する。その重量測定装置
7から出力される粉粒体3の積算重量に対応する信号は
演算装置8に入力される。その粉粒体3の瞬間落下重量
は、その演算装置8において、保持部材2の単位傾斜角
度当たりの粉粒体3の積算重量の変化量として演算され
る。なお、その粉粒体3の積算重量あるいは瞬間落下重
量を、例えば保持部材2を支持機構4によりロードセル
を介して支持することで測定される保持部材2に残存す
る粉粒体3の重量から求めてもよい。
【0024】その保持部材2の傾斜程度と、その流出部
2aから落下する粉粒体3の重量の測定結果に基づき、
その保持部材2の傾斜程度の変化に対する流出部2aか
ら落下する粉粒体3の重量の変化の追従度に相関する値
を求める。その追従度が粉粒体3の流動挙動の均一性を
示し、その追従度が高い程に粉粒体3の落下が一時的に
停滞したり、一挙に塊状になって落下する程度が小さ
く、流動挙動の均一性が良好になる。
【0025】その流出部2aから落下する粉粒体3の重
量として粉粒体3の積算重量を時系列に測定する場合、
その積算重量の増加量が設定値以下の時の保持部材2の
傾斜程度の増加量を、その追従度に相関する値として求
めるのが好ましい。すなわち、図2の(1)は、その追
従度が高い場合の保持部材2の傾斜角度θと粉粒体3の
積算重量との関係を示す。この場合、保持部材2の傾斜
角度θの増加により粉粒体3は停滞することなく落下し
て積算重量は増加する。これに対して、図2の(2)
は、その追従度が低い場合の保持部材2の傾斜角度θと
粉粒体3の積算重量との関係を示す。この場合、その保
持部材2の傾斜角度θが増加しても粉粒体3の流出部か
らの落下が一時的に停滞し、その積算重量の増加量は一
時的に設定値以下になる。その設定値は、粉粒体3の流
出部からの落下が一時的に停滞する時の落下量に応じて
適宜設定すればよく、その落下量が図示のように零であ
れば零としてもよい。その積算重量の増加量が設定値以
下の時の保持部材2の傾斜角度θの増加量〔(θB−θ
A)+(θD−θC)+(θF−θE)〕を、その追従
度に相関する値として演算装置8により求め、その求め
た結果を出力装置9に出力する。その積算重量の増加量
が設定値以下の時の保持部材2の傾斜角度θの増加量
〔(θB−θA)+(θD−θC)+(θF−θE)〕
が大きい程、その追従度は低く粉粒体3の流動挙動の均
一性は悪い。
【0026】その流出部2aから落下する粉粒体3の重
量として粉粒体3の瞬間落下重量を時系列に測定する場
合、その瞬間落下重量が設定値を超える極大値をとる回
数、その極大値をとった時の保持部材2の傾斜程度をそ
の極大値に掛けた値の中の少なくとも一方を、その追従
度に相関する値として求めるのが好ましい。すなわち、
図3の(1)は、その追従度が高い場合の保持部材2の
傾斜角度θと粉粒体3の瞬間落下重量との関係を示す。
この場合、その粉粒体3の落下が一時的に停滞すること
がなく、その瞬間落下重量が設定値を超える極大値をと
る回数は一度だけである。これに対して、図3の(2)
は、その追従度が低い場合の保持部材2の傾斜角度θと
粉粒体3の瞬間落下重量との関係を示す。この場合、そ
の瞬間落下重量が設定値を超える極大値をとる回数は複
数(4回)であり、その回数は粉粒体3の落下が一時的
に停滞した回数に応じて増加する。すなわち、その一時
的な停滞が複数回になると、粉粒体3が塊状になって一
挙に落下する回数が増加するため、その極大値をとる回
数が複数になる。その設定値は、粉粒体3の落下が一時
的に停滞した後に一挙に落下する時の瞬間落下重量に応
じて適宜設定すればよく、実験により求めればよい。そ
の瞬間落下重量が設定値を超える極大値をとる回数が、
その追従度に相関する値として演算装置8により求めら
れ、出力装置9に出力される。その回数が多い程、保持
部材2の傾斜角度θの変化に対する流出部2aから落下
する粉粒体3の重量の変化の追従度は低く、粉粒体3の
流動挙動の均一性は悪い。また、保持部材2の傾斜角度
(θa、θb、θc、θd)で生じる極大値a、b、
c、dは、流出部2aから一挙に落下する粉粒体3の量
が多い程に大きくなる。その極大値をとった時の保持部
材2の傾斜角度にその極大値を掛けた値(a×θa+b
×θb+c×θc+d×θd)が、その追従度に相関す
る値として演算装置8により求められ、出力装置9に出
力される。その値(a×θa+b×θb+c×θc+d
×θd)が大きい程、その追従度は低く粉粒体3の流動
挙動の均一性は悪い。
【0027】また、その流出部2aから落下する粉粒体
3の重量として粉粒体3の瞬間落下重量を時系列に測定
する場合、その瞬間落下重量が設定値を超える複数の極
大値をとらなくなるまで保持部材2の傾斜速度を増大さ
せ、その時点での保持部材2の傾斜速度を、その追従度
に相関する値として求めることも好ましい。すなわち、
その保持部材2の傾斜程度の増加により一定量の粉粒体
3が流出部2aから落下する場合、その瞬間落下重量が
設定値を超える極大値をとる回数は、上記のように、そ
の落下が一時的に停滞することがなければ一度だけであ
り、その一時的な停滞の数に応じて増加する。その一時
的な停滞が生じ易い粉粒体3ほど、その一時的な停滞を
生じなくするのに必要な保持部材2の傾斜速度は大きく
なる。すなわち、複数の極大値をとらなくなる保持部材
2の傾斜増加速度が大きい程、その追従度は低く、粉粒
体3の流動挙動の均一性は悪い。その設定値は、粉粒体
3の落下が一時的に停滞した後に一挙に落下する時の瞬
間落下重量に応じて適宜設定すればよく、実験により求
めればよい。
【0028】上記構成によれば、粉粒体3の流動特性で
ある流動性を、その粉粒体3が閉塞状態を形成し易いも
のであっても定量的に正確に評価でき、さらに、その粉
粒体3の流動特性として流動挙動の均一性も定量的に評
価できる。これにより、例えば粉粒体の流動挙動を均一
化するのに適した粉粒体容器の選定にも貢献できる。な
お、上記流動特性測定装置1を用いて粉粒体3の安息角
を併せて測定するようにしてもよい。
【0029】本発明は上記実施形態に限定されない。例
えば、上記実施形態では保持部材2として容器状のもの
を示したが、図4に示すように横軸心の円柱を4分割す
ることで得られる形状で、上部開口が流出部2a′とさ
れた保持部材2′を、図中矢印で示すように、その円柱
の軸中心の回転により傾斜させるようにしてもよい。こ
の保持部材2′を用いることにより、粉粒体3の体積が
変動しても保持部材2′の形状の影響を受けることなく
流動特性を測定することができる。また、保持部材は、
粉粒体を保持できると共に傾斜されることで粉粒体を落
下させることができる流出部を有するものであればよ
く、例えば粉粒体を載置保持し、傾斜されることで粉粒
体を周縁一部から落下させる板材であってもよく、この
場合は板材の周縁一部が流出部になる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、閉塞状態を形成し易い
粉粒体でも流動性を定量的に正確に評価でき、さらに、
流動挙動の均一性を定量的に評価できる粉粒体の測定方
法と装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の流動特性測定装置の(1)
は正面図、(2)は部分側面図
【図2】(1)、(2)は本発明の実施形態の粉粒体の
傾斜角度と積算重量との関係を示す図
【図3】(1)、(2)は本発明の実施形態の粉粒体の
傾斜角度と瞬間落下重量との関係を示す図
【図4】本発明の変形例の保持部材の斜視図
【図5】従来の流動特性測定装置の説明図
【符号の説明】
1 流動特性測定装置 2 保持部材 2a 流出部 3 粉粒体 4 支持機構 5 傾斜装置 6 傾斜測定装置 7 重量測定装置 8 演算装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中前 泰治 和歌山県和歌山市湊1334番地花王株式会社 研究所内 (72)発明者 新田 秀一 和歌山県和歌山市湊1334番地花王株式会社 研究所内 Fターム(参考) 2F030 CC07 CE01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流出部を有する保持部材により粉粒体を
    保持し、 その粉粒体が流出部から落下するように、その保持部材
    を設定した速度で漸次傾斜させ、 その流出部から一定量の粉粒体が落下するのに要する時
    間を測定する粉粒体の流動特性測定方法。
  2. 【請求項2】 流出部を有する保持部材により粉粒体を
    保持し、 その流出部から一定量の粉粒体が落下するまで、その保
    持部材を設定した速度で漸次傾斜させ、 その保持部材の傾斜程度と、その流出部から落下する粉
    粒体の重量とを時系列に測定し、 その測定結果に基づき、その保持部材の傾斜程度の変化
    に対する流出部から落下する粉粒体の重量の変化の追従
    度に相関する値を求める粉粒体の流動特性測定方法。
  3. 【請求項3】 その流出部から落下する粉粒体の重量と
    して積算重量を時系列に測定し、 その積算重量の増加量が設定値以下の時の保持部材の傾
    斜程度の増加量を、前記追従度に相関する値として求め
    る請求項2に記載の粉粒体の流動特性測定方法。
  4. 【請求項4】 流出部を有する粉粒体保持部材の支持機
    構と、 その流出部から粉粒体が落下するように、その支持機構
    により支持された保持部材を設定した速度で漸次傾斜さ
    せる装置と、 その保持部材の傾斜程度を時系列に測定する装置と、 その保持部材の流出部から落下する粉粒体重量を時系列
    に測定する装置と、 その測定結果に基づき、その保持部材の傾斜程度の変化
    に対する流出部から落下する粉粒体の重量の変化の追従
    度に相関する値を演算する装置とを備える粉粒体の流動
    特性測定装置。
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