JP2000074594A - 冷却塔 - Google Patents

冷却塔

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JP2000074594A
JP2000074594A JP10238513A JP23851398A JP2000074594A JP 2000074594 A JP2000074594 A JP 2000074594A JP 10238513 A JP10238513 A JP 10238513A JP 23851398 A JP23851398 A JP 23851398A JP 2000074594 A JP2000074594 A JP 2000074594A
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JP
Japan
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splash
filler
cooling water
cooling tower
type
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JP10238513A
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English (en)
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Motohisa Araki
幹久 荒木
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Seikow Chemical Engr and Machinery Ltd
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Seikow Chemical Engr and Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数種類のスプラッシュ形充てん材を用いる
ことなく、冷却水の落下時間を長くすると共に、空気と
冷却水との接触面積を大きくして、冷却性能を高めた冷
却塔を提供する。 【解決手段】 充てん物を構成するスプラッシュ形充て
ん材12は、外枠部材25の内部を中央に位置する縦方
向の線状要素26にて左右に2分割してなる。その分割
された右側部分の横方向の線状要素31〜36と左側部
分の横方向の線状要素41〜46とを、縦方向において
所定ピッチだけずらせるとともに縦方向の線状要素2
7,28にてさらに左右に2分割して格子状に形成す
る。充てん材12を、表裏面が、交互に、空気の流れ方
向に対向するように積層状態として、複数列及び複数段
配置することで充てん物を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却水と空気を接
触させ、熱交換を行う飛沫式の充てん物を有する冷却塔
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷却水と空気とを接触させ、
熱交換を行う飛沫式の充てん物を有し、前記充てん物
が、多数の格子形状のスプラッシュ形充てん材を積層状
態で、複数列及び複数段に配置することで構成された冷
却塔は知られており、オフィスやホテルなどの一般空調
用、スーパーマーケット等の商店において使用される冷
凍機用、各種工場の温廃水のリサイクル用として使用さ
れている。特に、各種工場の水質は汚れ、スケールの付
着による目詰まりを生じやすく、この目詰まりによるト
ラブルを解決するために、スプラッシュ形充てん材が用
いられる。
【0003】このような充てん物を構成するスプラッシ
ュ形充てん材は、通常、上枠と下枠とが側枠にて連結さ
れてなる矩形状の外枠部材と、該外枠部材の内部を格子
状に仕切る縦方向(上下方向)及び横方向(左右方向)
の線状要素とを有するものであり、矩形孔が上下方向及
び左右方向に規則的に配列された格子状に形成されてい
る。
【0004】ところで、前述したような冷却塔において
は、充てん物の上方から散水しつつ、落下している冷却
水(水滴)や充てん材の表面に付着している冷却水に空
気の流れを接触させることで、冷却水を気化させ、その
気化熱を冷却水から奪うことによって冷却水を冷却する
ようにしているので、空気と冷却水との接触時間が長
く、接触面積(水滴の表面と濡れている充てん材との表
面)が大きいほど、充てん物の単位容積当たりの伝熱量
が増加し、冷却塔としての冷却効果が高まると考えられ
る。
【0005】そこで、例えば複数種類のスプラッシュ形
充てん材を用いて複雑な構造の充てん物として、冷却水
が落下する際に充てん材に当たる割合を大きくして、冷
却水が当たることで方向を変え、冷却水の落下時間を長
くするとともに、水滴が充てん材に当たって微粒化しや
すくして、冷却水の飛沫効果を高め、空気と冷却水との
接触面積を大きくすることが考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのよ
うな複数種類のスプラッシュ形充てん材を用いて複雑な
構造の充てん物を製造するのは、部品点数が多くなり、
コストアップの原因となるし、製造も面倒である。
【0007】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、複数種類のスプラッシュ形充てん材を用いることな
く、冷却水の落下時間を長くすると共に、空気と冷却水
との接触面積を大きくして、冷却性能を高めた冷却塔を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、冷却
水と空気とを接触させ、熱交換を行う飛沫式の充てん物
を有し、前記充てん物は、多数のスプラッシュ形充てん
材を積層状態で複数列及び複数段に配置することで構成
され、前記スプラッシュ形充てん材は、上枠と下枠とが
側枠にて連結されてなる矩形状の外枠部材と、該外枠部
材の内部を格子状に仕切る縦方向及び横方向の線状要素
とを有するものである冷却塔において、前記スプラッシ
ュ形充てん材が、左右が非対称で、表裏面が、交互に、
空気の流れ方向に対向するように配置されているもので
ある。
【0009】請求項1の発明によれば、充てん物を構成
する格子状のスプラッシュ形充てん材が、左右が非対称
で、表裏面が、交互に、冷却水と空気の流れ方向に対向
するように配置されていることから、1種類の充てん材
を用いているだけであるが、複数種類の充てん材を組み
合わせたのと同様に、冷却水が落下する際に充てん材に
当たる割合が大きくなり、冷却水の落下時間が長くなる
とともに、水滴が充てん材に当たって微粒化が促進さ
れ、冷却水の飛沫効果を高め、空気と冷却水との接触面
積が大きくなり、結果として冷却性能が高まる。また、
冷却水に接触せしめられる空気も、格子状のスプラッシ
ュ形充てん材に衝突する割合が大きく、乱流状態となり
易く、この点からも冷却水の飛沫効果が高められ、空気
と冷却水との接触面積が大きくなるのに有利とされる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の冷却塔にお
いて、請求項1の冷却塔において、前記スプラッシュ形
充てん材が、外枠部材の内部が中央に位置する縦方向の
線状要素にて2分割され、その分割された右側部分と左
側部分とは、縦方向において所定ピッチだけずれた格子
状に形成されている。
【0011】請求項2の発明によれば、スプラッシュ形
充てん材が、外枠部材の内部が中央に位置する縦方向の
線状要素にて2分割され、その分割された右側部分と左
側部分とは、縦方向において所定ピッチだけずれた格子
状に形成されており、簡単な構成で、左右非対称とされ
ている。
【0012】請求項3の発明は、請求項1又は2の冷却
塔において、前記スプラッシュ形充てん材が、上枠の両
側に鉤形状のフック部を、下枠の両側に係止部をそれぞ
れ有し、各段ごとに、前記フック部が上側取付部材の被
係止孔に、前記係止部が下側取付部材の被係止部にそれ
ぞれ係脱可能に係合されているものである。
【0013】請求項3の発明によれば、各段ごとにスプ
ラッシュ形充てん材のフック部及び係止部の取付部材へ
の係合がなされているので、各段ごとにスプラッシュ形
充てん材の脱着が可能となり、メンテナンス上、各段ご
とに部分的に交換が可能とされる。また、各スプラッシ
ュ形充てん材のフック部が上側取付部材の被係止孔に、
前記係止部が下側取付部材の被係止部にそれぞれ係脱可
能に係合され、スプラッシュ形充てん材の変形が防止さ
れ、その変形に起因する脱落が防止される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0015】冷却塔の概略構成を示す図1において、1
は冷却塔で、上部には、ヘッダー2、水量調整弁3(バ
タフライ弁)から供給された冷却水を充てん物4に効率
よく、均等に散布する散水装置5が配設され、中央部に
は、電動機6にて減速機7を介して回転駆動される翼車
8が配設されている。この翼車8は、熱交換に必要な大
風量、低静圧を目的として設計されており、十分なバラ
ンス調整と耐久性が図られている。
【0016】また、外部には、前記翼車8によって発生
せしめられる外部から中央部への空気の流れが通過する
ことで、冷却水と空気を接触させ、熱交換を行う充てん
物4が配設されている。この充てん物4は、図2及び図
3に示すように、支持構造物11と、該支持構造物11
に、左右方向に複数列及び上下方向に複数段に一定の規
則性をもって支持される多数のスプラッシュ形充てん材
12とによって構成されるもので、冷却水を小径粒子状
に飛沫させ、空気と接触させるいわゆる飛沫方式で、主
として水質条件の悪いものを対象とする。
【0017】さらに詳述すると、各スプラッシュ形充て
ん材12は、各段の各列において、それらの表裏面が交
互に空気の流れ方向(充てん物4の厚さ方向)に対向す
るように、略一定角度(5°〜10°程度)だけ傾斜し
た積層状態で配置されており、また、上下方向及び左右
方向においても、表側に向けられたものと、裏側に向け
られたものとが交互に配置されている(図3参照)。
尚、図3において、充てん物4の両側の隙間S1,S2
には、具体的に図示してないが、隙間調整板が設けら
れ、その両側の空間を通じて空気が流れないようにされ
ている。
【0018】前記翼車8と充てん物4との間には、充て
ん物4で水と接触した空気がドリフトによって飛沫同伴
を生じ、ミストとして塔外に排出するのを防止するため
に、エリミネーター13が配設されている。また、充て
ん物4の外側には、取り入れた空気の均流化と充てん物
の保護及び塔外への水飛散を防ぐために、ルーバー14
が配設されている。
【0019】前記スプラッシュ形充てん材12は、同一
形状をしており、図4に示すように、一定間隔を存して
配置された上枠21と下枠22とが側枠23,24にて
連結されてなる略矩形状の外枠部材25と、該外枠部材
25の内部を格子状に仕切る縦方向の線状要素26,2
7,28及び横方向の線状要素31,32,33,3
4,35,36,41,42,43,44,45,46
とを有する。各スプラッシュ形充てん材12は、プラス
チック(例えばポリプロピレン)にて成形され、可撓性
を有し、表面は、プラスチックそのままの面で、空気の
流れを乱すように構成されている。
【0020】具体的には、前記スプラッシュ形充てん材
12は、外枠部材25の内部が中央に位置する縦方向の
線状要素26にて左右に2分割され、その分割された右
側部分の横方向の線状要素31〜36と左側部分の横方
向の線状要素41〜46とは、縦方向において所定ピッ
チ(図面においては1/2ピッチ)だけずれるとともに
縦方向の線状要素27,28にてさらに左右に2分割さ
れて格子状に形成されている。よって、スプラッシュ形
充てん材12は、右側部分と左側部分とにおいて格子形
状が上下方向にずれることで、左右が非対称となってい
る。尚、本例においては、スプラッシュ形充てん材12
の各格子の大きさは110mm×150mmで、右側部分と
左側部分とは上下方向において55mm配列ピッチがずれ
ている。
【0021】よって、このようなスプラッシュ形充てん
材12を、前述したように、各段の各列において、それ
らの表裏面が交互に空気の流れ方向に対向するように積
層状態で配置してなる充てん物4によれば、ある充てん
材12の1つの矩形孔についてみると、その矩形孔の上
下方向の中央位置付近に次の充てん材12の横方向の線
状要素31〜36又は41〜46が横断するように位置
するようになり、下方に落下する冷却水が、充てん材4
に衝突する可能性が高くなり、冷却水の落下時間が長く
なる傾向となる。また、充てん材12に衝突すること
で、冷却水の微粒化が促進され、冷却水の飛沫効果が向
上し、空気との接触面積が大きくなる。さらに、それら
を通過する空気も、充てん材12の31〜36,41〜
46に衝突する割合が大きくなり、空気の流れが乱され
た乱流状態になりやすく、冷却水の飛沫効果が高めら
れ、気液接触の効果が高くなる。よって、冷却水の落
下時間が長くなること、冷却水の微粒化の促進により
空気との接触面積が大きくなること、及び冷却水に接
触する空気の流れが乱流状態であることの相乗効果によ
って、冷却塔1の冷却性能が高められる。しかも、充て
ん材12としては、左右非対称のものを表裏面が交互に
なるように配置するだけであり、複数種類の充てん材を
用いるのではなく、1種類の充てん材12を用いるだけ
であるので、コストの面でも有利である。
【0022】また、上枠21は、図5に示すように、両
端部に向かって厚さが徐々に薄くなる下向きに山形形状
の水平部21aと、該水平部21aの中央部に連設され
鉛直上方に延びる鉛直部21bとを有し、全体として断
面逆T字形状をしている。
【0023】横方向の線状要素32は、図6に示すよう
に、中央部分が最も厚く、両端部に向かって徐々に厚さ
が薄くなる断面略菱形形状に形成されている。
【0024】側枠23は、図7に示すように、両端部に
向かって厚さが徐々に薄くなる内向きに山形形状の基部
23aと、該基部23aの中央部に連設され内方に延び
る凸部23bとを有する。
【0025】また、縦方向の線状要素26は、図8に示
すように、中央部分が最も厚く、両端部に向かって厚さ
が徐々に薄くなる断面略菱形形状に形成されている。
【0026】そして、図9に示すように、上枠21と、
縦方向の線状要素28との連結部には、2つの三角形状
の補強リブ51,52が設けられている。これと同様
に、上枠21と他の縦方向の線状要素26〜28との連
結部分や、下枠22と縦方向の線状要素26〜28との
連結部分にも、2つの三角形状の補強リブが設けられて
いる。また、中央の縦方向の線状要素25と横方向の線
状要素31〜36,41〜46との連結部分も、同様
に、2つの三角形状の補強リブが設けられている(図1
0において、縦方向の線状要素26と横方向の線状要素
36,45の補強リブ57,58のみ図示)。
【0027】また、縦方向の線状要素28と横方向の線
状要素42との連結部分には、図11に示すように、そ
れぞれ、4つの三角形状の補強リブ53,54,55,
56が設けられている。尚、縦方向の線状要素26,2
8と横方向の線状要素31〜36,41〜46との他の
連結部分も同様に構成されいている。
【0028】前記上枠21の右側のフック部21d(右
側のフック部21cも同様)は、図12(a)(b)
(c)に示すように、左右対称に、側枠24よりも外方
に突出しかつ下方に曲がるように鉤形状に形成されてお
り、上枠21の他の部分よりも若干幅狭に形成され、支
持構造物11(具体的には、後述する取付部材61の被
係止孔61b)に係止しやすいように構成されている。
また、下枠22の右側の係止部22b(左側の係止部2
2aも同様)も、図13(a)(b)(c)に示すよう
に、上枠21の場合と同様に、側枠24よりも外方に突
出しかつ下方に曲がるように鉤形状に形成されており、
下枠22の他の部分よりも若干幅狭に形成されている。
【0029】前記スプラッシュ形充てん材12を支持す
る支持構造物11は、具体的には、図14及び図15に
示すように、水平方向及び上下方向に所定の間隔でもっ
て配置される取付部材61と、上下方向に延び前記取付
部材61が取付ボルト(図示せず)にて取付固定される
閉断面構造の取付支柱62とにより基本的に構成され
る。各取付部材61は、1対の取付プレート61A,6
1Aからなり、取付支柱62の両側に取付固定されるこ
とで、取付支柱62の幅に相当する距離だけ離隔して平
行に取り付けられるようになっている。この取付支柱6
2の幅に相当する距離だけ離隔して取り付けることで、
両取付プレート61A,61Aの間にスプラッシュ形充
てん材12を係止するのに必要となる空間が確保され
る。
【0030】各取付プレート61Aは、図16及び図1
7に詳細を示すように、上側にはスプラッシュ形充てん
材12,・・の係止部22a(又は係止部22b)が係
脱可能に係合支持される係合凹部61a,・・が一定間
隔でもって形成され、スプラッシュ形充てん材12を下
側から支持する一方、下側にはスプラッシュ形充てん材
12のフック部21c(又はフック部21d)が挿入に
より係脱可能に係止される被係止孔61b,・・が一定
間隔でもって形成され、スプラッシュ形充てん材12が
取付部材61より脱落しないように係止するようになっ
ている。ここで、一定間隔とは、スプラッシュ形充てん
材12の配列間隔に対応しており、係合凹部61aと、
被係止孔61bとは、取付プレート61Aの長手方向に
おいて一定量ずれている。
【0031】このように、スプラッシュ形充てん材12
の上側のフック部21c,21dは、被係止孔61b,
・・に挿入して係止させているため、スプラッシュ形充
てん材12の脱落の防止に効果があり、スプラッシュ形
充てん材12が変形しようとしても外れにくく、また、
スプラッシュ形充てん材12の下側の係止部22a,2
2bは、係合凹部61a,・・上に載せて単に係合させ
るだけであるから、スプラッシュ形充てん材12を所定
の傾き角度で取り付けるのが容易となるとともに、スプ
ラッシュ形充てん材12の上下変形のたわみに対し自在
性を有する。
【0032】前記実施の形態においては、スプラッシュ
形充てん材12は、外枠部材25の内部が中央に位置す
る縦方向の線状要素26にて2分割し、その分割された
右側部分と左側部分とを、縦方向において所定ピッチだ
けずれた格子状に形成しているが、本発明はそれに限定
されるものではなく、1種類のスプラッシュ形充てん材
を、表裏面が、交互に、冷却水と空気の流れ方向に対向
するように配置することで、冷却水の落下時間を長く
し、飛沫効果を高める格子状であればよく、例えば、4
列構造の格子状として、1列ごとに一定ピッチずつずれ
るようにすることも可能である。
【0033】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に述べるような効果を奏する。
【0034】請求項1の発明は、左右が非対称に形成さ
れた格子状のスプラッシュ形充てん材を、表裏面が、交
互に、冷却水と空気の流れ方向に対向するように配置し
て、充てん物を構成しているので、落下する冷却水がス
プラッシュ形充てん材に衝突する割合が大きくなり、そ
れによって、冷却水の落下時間が長くなり、衝突により
微粒化が促進されて気液の接触面積も大きくなり、冷却
性能を高目留ことができる。また、冷却水に接触する空
気もスプラッシュ形充てん材に衝突する割合が大きくな
り、乱流状態となり易いので、冷却水の飛沫化に有利に
作用し、この点からも冷却性能を高めることが可能とな
る。さらに、スプラッシュ形充てん材としては一種類だ
けを用いるので、コストアップを回避することができ
る。
【0035】請求項2の発明は、スプラッシュ形充てん
材を、外枠部材の内部を中央に位置する縦方向の線状要
素にて2分割し、その分割された右側部分と左側部分と
を、縦方向において所定ピッチだけずれた格子状に形成
しているので、簡単な構成で、左右非対称とすることが
できる。
【0036】請求項3の発明は、各段ごとにスプラッシ
ュ形充てん材のフック部及び係止部の取付部材への係合
をするようにしているので、各段ごとにスプラッシュ形
充てん材の脱着が可能となり、メンテナンス上、各段ご
とに部分的に交換が可能となる。また、各スプラッシュ
形充てん材のフック部を上側の取付部材の被係止孔に、
前記係止部を下側の取付部材の被係止部にそれぞれ係脱
可能に係合するようにしているので、スプラッシュ形充
てん材の変形を防止し、その変形に起因するスプラッシ
ュ形充てん材の脱落を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る冷却塔の概略構成を示す斜視図で
ある。
【図2】充てん物の取付状態の概略構成示す側面図であ
る。
【図3】同正面図である。
【図4】本発明に係る充てん物を構成するスプラッシュ
形充てん材の正面図である。
【図5】図4のA−A線における断面図である。
【図6】図4のB−B線における断面図である。
【図7】図4のC−C線における断面図である。
【図8】図4のD−D線における断面図である。
【図9】図4のE部詳細図である。
【図10】図4のH−H方向の矢視図である。
【図11】図4のF部詳細図である。
【図12】図4のI部の詳細を示し、(a)は平面図、
(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図13】図4のJ部の詳細を示し、(a)は平面図、
(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図14】スプラッシュ形充てん材との取り付け状態を
示す概略平面図である。
【図15】同概略側面図である。
【図16】同要部拡大側面図である。
【図17】同要部拡大正面図である。
【符号の説明】
1 冷却塔 4 充てん物 12 スプラッシュ形充てん材 21 上枠 21c,21d フック部 22 下枠 22a,22b 係止部 23,24 側枠 25 外枠部材 26〜28 縦方向の線状要素 31〜36 横方向の線状要素 41〜46 横方向の線状要素 61 取付部材 61a 係合凹部 61b 被係止孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却水と空気とを接触させ、熱交換を行
    う飛沫式の充てん物を有し、前記充てん物は、多数のス
    プラッシュ形充てん材を積層状態で複数列及び複数段に
    配置することで構成され、前記スプラッシュ形充てん材
    は、上枠と下枠とが側枠にて連結されてなる矩形状の外
    枠部材と、該外枠部材の内部を格子状に仕切る縦方向及
    び横方向の線状要素とを有するものである冷却塔におい
    て、前記スプラッシュ形充てん材は、左右が非対称で、
    表裏面が、交互に、空気の流れ方向に対向するように配
    置されていることを特徴とする冷却塔。
  2. 【請求項2】 前記スプラッシュ形充てん材は、外枠部
    材の内部が中央に位置する縦方向の線状要素にて2分割
    され、その分割された右側部分と左側部分とは、縦方向
    において所定ピッチだけずれた格子状に形成されている
    ところの請求項1記載の冷却塔。
  3. 【請求項3】 前記スプラッシュ形充てん材は、上枠の
    両側に鉤形状のフック部を、下枠の両側に係止部をそれ
    ぞれ有し、各段ごとに、前記フック部が、上側に位置す
    る取付部材の被係止孔に係止され、前記係止部が、下側
    に位置する取付部材の被係止部に係脱可能に係合されて
    いるところの請求項1または2記載の冷却塔。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110044202A (zh) * 2019-05-14 2019-07-23 江苏区宇能源有限公司 一种冷却塔用溅流板组合机构

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110044202A (zh) * 2019-05-14 2019-07-23 江苏区宇能源有限公司 一种冷却塔用溅流板组合机构

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