JP2000074358A - ボイラ排煙処理方法及びその装置 - Google Patents

ボイラ排煙処理方法及びその装置

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JP2000074358A JP10241801A JP24180198A JP2000074358A JP 2000074358 A JP2000074358 A JP 2000074358A JP 10241801 A JP10241801 A JP 10241801A JP 24180198 A JP24180198 A JP 24180198A JP 2000074358 A JP2000074358 A JP 2000074358A
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  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中和剤を回収・再利用すると共に、スラリー
状の中和剤の使用が可能なボイラ排煙処理方法及びその
装置を提供するものである。 【解決手段】 排ガス中の硫黄酸化物を除去すべく排ガ
ス中にアルカリ性中和剤を添加した後のボイラ排煙処理
方法において、電気集塵器4で集塵され、SO3吸着後
の上記中和剤を含む灰分7に溶解処理を施して石膏15
とアルカリ性水酸化物16を生成させた後、その石膏1
5とアルカリ性水酸化物16を分離し、そのスラリー状
のアルカリ性水酸化物16を、そのままの状態で、ボイ
ラ排ガス主ダクト21に接続されたバイパスダクト22
内に導入して蒸発・乾固させると共に、上記ボイラ排ガ
ス主ダクト21に合流させて中和剤として添加するもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイラ排煙処理方
法及びその装置に係り、特に、電気集塵器で回収された
灰中からSO3 を中和するための中和剤を回収するボイ
ラ排煙処理方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボイラの燃焼によって生じた排ガスを、
脱硝装置、ガスエアヒータ(以下、GAHと呼ぶ)、電
気集塵器(以下、EPと呼ぶ)、脱硫装置、煙突に順次
導いて排煙処理を行うシステムにおいて、燃料として重
油などを用いた場合、排ガス中に含まれるSO3 の濃度
は20〜30ppm程度であるのに対して、燃料として
オリマルジョンなどの燃料を用いた場合、排ガス中に含
まれるSO3 の濃度は200〜300ppmにもなるた
め、腐食環境の悪化が問題となってくる。
【0003】ここで、排煙処理装置の腐食を防ぐべく、
EP入口のボイラ排ガス主ダクト(以下、主ダクトと呼
ぶ)内にアンモニアガスを噴霧させる方法があるが、こ
の場合、未反応のアンモニアガスが脱硫装置で捕集さ
れ、この未反応のアンモニアガスが脱硫排水中に多量含
まれることになるため、排水処理装置が高価なものにな
ってしまう。また、EP捕集灰中に多量のアンモニウム
塩が含まれるため、EP捕集灰の販路が限定されてしま
う。さらに、この方法は、GAHに対する対策となって
いないので、GAHの出口ガス温度を酸露点温度以上
(160℃以上)に保ち、硫酸腐食や固形分の付着を防
いでいる。これは、結果的にGAHでの熱回収効率を下
げ、ボイラ効率を下げてしまう。
【0004】このため、ボイラ燃料としてオリマルジョ
ンなどを用いた場合、腐食を防止すべく、排ガス中にア
ルカリ性物質(中和剤)を添加するのが一般的である。
この中和剤は、主ダクト内に臨んで設けられた中和剤散
布配管を介して、主ダクト内に粉末状態で散布される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この場
合、以下に挙げる問題があった。
【0006】 大量の中和剤を用いるため、長期的に
見た場合、中和剤の材料コストも相当なものとなり、排
煙処理のランニングコストに大きな影響を与える。
【0007】 EP灰から中和剤を回収して再利用
(リサイクル)を行う場合、中和剤はスラリーの状態で
回収される。ここで、スラリー状の中和剤を中和剤散布
配管を介して主ダクト内に直接噴霧すると、大口径の主
ダクト内に挿入される中和剤散布配管長さが長くなり、
また、主ダクト内の温度が高温(300〜400℃)で
あるため、中和剤散布配管内において水分の蒸発が生
じ、中和剤の固形分が中和剤散布配管内で固着してしま
う。
【0008】 の理由により、中和剤はスラリー状
のままでは使うことができないため、粉末状にする必要
がある。このため、回収中和剤を脱水し、乾燥させる工
程が必要となり、装置コストおよび中和剤のリサイクル
コストの上昇を招く。
【0009】そこで本発明は、上記課題を解決し、中和
剤を回収・再利用すると共に、スラリー状の中和剤の使
用が可能なボイラ排煙処理方法及びその装置を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、排ガス中の硫黄酸化物を除去すべ
く排ガス中にアルカリ性中和剤を添加した後のボイラ排
煙処理方法において、電気集塵器で集塵され、SO3
着後の上記中和剤を含む灰分に溶解処理を施して石膏と
アルカリ性水酸化物を生成させた後、その石膏とアルカ
リ性水酸化物を分離し、そのスラリー状のアルカリ性水
酸化物を、そのままの状態で、ボイラ排ガス主ダクトに
接続されたバイパスダクト内に導入して蒸発・乾固させ
ると共に、上記ボイラ排ガス主ダクトに合流させて中和
剤として添加するものである。
【0011】請求項2の発明は、排ガス中の硫黄酸化物
を除去すべく排ガス中にアルカリ性中和剤を添加した後
のボイラ排煙処理方法において、電気集塵器で集塵さ
れ、SO3 吸着後の上記中和剤を含む灰分を硫酸で溶解
させた後、その溶解液を固形分と可溶性硫酸塩を含んだ
溶液分に分離し、その後、その溶液分にCa化合物を添
加して石膏とアルカリ性水酸化物を生成させた後、上記
石膏と上記アルカリ性水酸化物に分離し、そのスラリー
状のアルカリ性水酸化物を、そのままの状態で、ボイラ
排ガス主ダクトに接続されたバイパスダクト内に導入し
て蒸発・乾固させると共に、上記ボイラ排ガス主ダクト
に合流させて中和剤として添加するものである。
【0012】請求項3の発明は、排ガス中の硫黄酸化物
を除去すべく排ガス中にアルカリ性中和剤を添加した後
のボイラ排煙処理方法において、電気集塵器で集塵さ
れ、SO3 吸着後の上記中和剤を含む灰分中のMg化合
物を硫酸で溶解させた後、その溶解液を固形分と可溶性
の硫酸マグネシウムを含んだ溶液分に分離し、その後、
その溶液分にCa化合物を添加して石膏と水酸化マグネ
シウムを生成させた後、粒子径の違いを利用して上記石
膏と上記水酸化マグネシウムに分離し、そのスラリー状
の水酸化マグネシウムを、そのままの状態で、ボイラ排
ガス主ダクトに接続されたバイパスダクト内に導入して
蒸発・乾固させると共に、上記ボイラ排ガス主ダクトに
合流させて中和剤として添加するものである。
【0013】請求項4の発明は、上記Ca化合物とし
て、水酸化カルシウム、又は酸化カルシウム、或いは炭
酸カルシウムを添加する請求項2又は請求項3記載のボ
イラ排煙処理方法である。
【0014】請求項5の発明は、排ガス中の硫黄酸化物
を除去すべく排ガス中にアルカリ性中和剤を添加した後
のボイラ排煙処理装置において、電気集塵器で集塵さ
れ、SO3 吸着後の上記中和剤を含む灰分を硫酸で溶解
させるための溶解槽と、その溶解液を固液分離するため
の第1分離器と、分離された溶液分にCa化合物を添加
すると共に、石膏とアルカリ性水酸化物を生成させるた
めの生成槽と、石膏とアルカリ性水酸化物を含んだ混合
液の分離を行うための第2分離器と、ボイラ排ガス主ダ
クトに接続されたバイパスダクトと、そのバイパスダク
ト内に、分離されたスラリー状のアルカリ性水酸化物を
散布するための散布配管とを備えたものである。
【0015】請求項6の発明は、上記バイパスダクトの
断面積が、上記ボイラ排ガス主ダクトの断面積の1/5
0以下である請求項5記載のボイラ排煙処理装置であ
る。
【0016】請求項7の発明は、上記バイパスダクト
が、ボイラと脱硝装置、脱硝装置とガスエアヒータ、ガ
スエアヒータと電気集塵器をそれぞれ接続する上記ボイ
ラ排ガス主ダクトの内、少なくとも1箇所に接続して設
けられた請求項5又は請求項6記載のボイラ排煙処理装
置である。
【0017】請求項8の発明は、上記第2分離器が、ウ
ォーターサイクロン又はシックナである請求項5記載の
ボイラ排煙処理装置である。
【0018】以上の方法・構成によれば、分離されたス
ラリー状のアルカリ性水酸化物を、散布配管を介して小
断面積のバイパスダクト内に噴霧(散布)することで、
散布配管内におけるアルカリ性水酸化物が含有する水分
の蒸発・乾固が最小限に抑えられ、アルカリ性水酸化物
の固形分が散布配管内に固着するおそれが殆どない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0020】本発明のボイラ排煙処理のフローを図1に
示す。
【0021】図1に示すように、ボイラ1の燃焼によっ
て生じたボイラ排ガス(図示せず)は、主ダクト21
a、21b,21cを介して脱硝装置2、GAH3、E
P4の順に導かれる。この時、主ダクト21a、21
b,21cの内、少なくとも1箇所に、SO3 を吸着す
べく、アルカリ性中和剤(図示せず)を散布し、EP4
において、SO3 吸着後のアルカリ性中和剤を含む灰分
7を回収する。
【0022】本発明のボイラ排煙処理装置は、EP4で
集塵され、SO3 吸着後のアルカリ性中和剤を含むボイ
ラ排ガスの灰分7を硫酸8で溶解させるための溶解槽9
と、その溶解液19を固形分10と溶液分11に分離す
るための第1分離器12と、分離された溶液分11にC
a化合物13を添加すると共に、石膏15とアルカリ性
水酸化物16を生成させるための生成槽14と、石膏1
5とアルカリ性水酸化物16の分離を行うための第2分
離器17と、分離されたスラリー状のアルカリ性水酸化
物16をボイラ排ガス上流側に移送するためのライン1
8と、主ダクト21に接続されたバイパスダクト22
と、ライン18とバイパスダクト22を接続する散布配
管23とを備えたものである。
【0023】バイパスダクト22は、ボイラ1と脱硝装
置2、脱硝装置2とGAH3、GAH3とEP4をそれ
ぞれ接続する主ダクト21の内、少なくとも1箇所に接
続して設けられるものであり、その設置箇所および設置
数は特に限定するものではない。また、バイパスダクト
22の断面積は、主ダクト21の断面積の1/50以下
が望ましい。
【0024】第2分離器17は、石膏15とアルカリ性
水酸化物16の粒子径の違いを利用して分離を行うもの
であり、例えば、ウォーターサイクロン又はシックナな
どが挙げられる。
【0025】第1分離器12で分離される固形分10と
しては、未燃カーボン、シリカ、アルミナなどが挙げら
れる。
【0026】Ca化合物13としては、水酸化カルシウ
ム(Ca(OH)2 )、酸化カルシウム(CaO)、炭
酸カルシウム(CaCO3 )などが挙げられる。
【0027】次に、本発明のボイラ排煙処理方法を説明
する。
【0028】ボイラ1の燃焼によって生じたボイラ排ガ
スは、先ず、主ダクト21aを介して脱硝触媒(図示せ
ず)が充填された脱硝装置2に導入され、NOX が除去
される。脱硝後のボイラ排ガスは、次に、主ダクト21
bを介してGAH3に導入され、顕熱が回収される。顕
熱回収後のボイラ排ガスは、次に、主ダクト21cを介
してEP4に導入され、灰分7が回収される。灰分7回
収後のボイラ排ガスは、脱硫装置5に導かれ、SOX
除去された後、煙突6を介して大気中に放出される。こ
の時、ボイラ排ガス中のSO3 による腐食を防止すべ
く、主ダクト21a,21b,21cの内、少なくとも
1箇所に、中和剤としてアルカリ性物質(例えば、Mg
(OH)2 、MgOなど)を散布する。
【0029】EP4で集塵され、SO3 吸着後のアルカ
リ性中和剤を含む灰分7の一部又は全部は、溶解槽9に
導入され、硫酸8が添加される。溶解槽9において、導
入された灰分7の一部は溶解し、中和剤の金属分(例え
ばMg分)が可溶性の硫酸塩(例えば、MgSO4 )と
して生成する。この時、灰分7中の未燃カーボン、シリ
カ、アルミナなどは、硫酸8に溶解せず、固形分10と
して残留する。
【0030】次に、硫酸8で溶解させた溶解液19を、
第1分離器12に導入して固形分10と可溶性の硫酸塩
を含んだ溶液分11に分離する。その後、その溶液分1
1にCa化合物(例えば、Ca(OH)2 など)を添加
し、固形分として石膏(CaSO4 )15およびアルカ
リ性水酸化物(例えば、Mg(OH)2 )16を沈殿生
成させる。
【0031】その後、石膏15およびアルカリ性水酸化
物16を含んだ混合液20を、第2分離器17に導入す
る。石膏15およびアルカリ性水酸化物16は同じ固形
分であるものの、粒子径が大きく異なる(石膏:40〜
60μm、Mg(OH)2 :1μm以下)ため、粒子径
の違いを利用して石膏15とアルカリ性水酸化物16を
分離する。
【0032】分離されたアルカリ性水酸化物16はスラ
リー状であるが、そのままの状態でライン18および散
布配管23を介して、主ダクト21に接続して設けられ
たバイパスダクト22内に噴霧(散布)される。この
時、アルカリ性水酸化物16の噴霧箇所は、バイパスダ
クト22a,22b,22cの内の1箇所又は2箇所或
いは3箇所であってもよく、特に限定するものではな
い。この時、分離回収されたアルカリ性水酸化物16と
アルカリ性中和剤とは、同金属の化合物であれば、同じ
物質でなくてもよい。
【0033】ここで、スラリー状のアルカリ性水酸化物
16を、散布配管(図示せず)を介して主ダクト21内
に直接噴霧する場合、大口径の主ダクト21内に挿入さ
れる散布配管長さが長く、また、主ダクト21内が高温
(300〜400℃)であるため、散布配管内において
水分の蒸発が生じ、アルカリ性水酸化物16の固形分が
散布配管内で固着してしまう。
【0034】しかし、スラリー状のアルカリ性水酸化物
16を、散布配管23を介して主ダクト21に接続して
設けられたバイパスダクト22内に噴霧する場合、バイ
パスダクト22が小口径(主ダクト21の断面積の1/
50以下)であることからバイパスダクト22内に挿入
される散布配管23長さは短くて済み、バイパスダクト
22内が高温であっても、散布配管23内における水分
の蒸発は最小限に抑えられる。
【0035】最後に、噴霧されたスラリー状のアルカリ
性水酸化物16の水分を、バイパスダクト22内におい
て蒸発・乾固し、粉末状のアルカリ性水酸化物16とし
て、主ダクト21内に散布する。
【0036】本発明のボイラ排煙処理方法によれば、ボ
イラ排ガス中のSO3 を中和するために添加した中和剤
を、各種分離工程を経てEP灰中からスラリー状のアル
カリ性水酸化物として回収し、そのスラリー状のままの
アルカリ性水酸化物を、ラインおよび散布配管を介し
て、主ダクトに接続された小断面積のバイパスダクト内
に噴霧しているため、散布配管内におけるスラリー含有
水分の蒸発・乾固を最小限に抑えることができ、アルカ
リ性水酸化物の固形分が散布配管内に固着するおそれが
殆どない。
【0037】また、回収したスラリー状のアルカリ性水
酸化物を、そのままの状態で用いることができるため、
脱水工程および乾燥工程は不要であり、装置コストおよ
び中和剤のリサイクルコストを低減することができる。
【0038】さらに、主ダクトに散布する中和剤の使用
量を低減することができるため、中和剤の材料コストを
抑えることができ、延いては、排煙処理のランニングコ
ストの低減が可能となる。
【0039】尚、本発明においては集塵されたEP灰を
硫酸を用いて溶解しているが、アルカリ性溶液を用いて
溶解するようにしても良いことは言うまでもなく、その
場合、本発明における硫酸溶解工程の前に、アルカリ性
溶液によるEP灰溶解工程と、その溶解液を沈殿物と溶
液分とに分離するための分離工程とが加わり、灰分をア
ルカリで溶解させるためのアルカリ溶解槽と、その溶解
液を固液分離するための第3分離器とが必要となる。
【0040】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、ボイラ排
ガス中のSO3 を中和するために添加した中和剤を、各
種分離工程を経てEP灰中からスラリー状のアルカリ性
水酸化物として回収し、そのスラリー状のままのアルカ
リ性水酸化物を、散布配管を介して、ボイラ排ガス主ダ
クトに接続された小断面積のバイパスダクト内に噴霧す
ることで、散布配管内におけるアルカリ性水酸化物の固
形分の固着が殆どないという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボイラ排煙処理のフローを示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ボイラ 2 脱硝装置 3 GAH(ガスエアヒータ) 4 EP(電気集塵器) 7 灰分 8 硫酸 9 溶解槽 10 固形分 11 溶液分 12 第1分離器 13 Ca化合物 14 生成槽 15 石膏 16 アルカリ性水酸化物 17 第2分離器 19 溶解液 20 混合液 21 ボイラ排ガス主ダクト 22 バイパスダクト 23 散布配管
フロントページの続き (72)発明者 難波 裕二 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社豊洲総合事務所内 Fターム(参考) 3K061 NA04 NA05 NA08 NA09 NA11 NA15 3K070 DA02 DA03 DA12 DA14 DA16 DA18 DA22 DA24 DA30 DA38 DA43 DA46 DA48 DA53 DA58 DA60 DA75 4D002 AA02 AA12 AC01 BA03 BA12 BA14 CA01 CA11 CA13 DA05 DA11 DA12 DA16 DA26 EA02 EA14 FA03 GA01 GA02 GB02 GB20

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排ガス中の硫黄酸化物を除去すべく排ガ
    ス中にアルカリ性中和剤を添加した後のボイラ排煙処理
    方法において、電気集塵器で集塵され、SO3 吸着後の
    上記中和剤を含む灰分に溶解処理を施して石膏とアルカ
    リ性水酸化物を生成させた後、その石膏とアルカリ性水
    酸化物を分離し、そのスラリー状のアルカリ性水酸化物
    を、そのままの状態で、ボイラ排ガス主ダクトに接続さ
    れたバイパスダクト内に導入して蒸発・乾固させると共
    に、上記ボイラ排ガス主ダクトに合流させて中和剤とし
    て添加することを特徴とするボイラ排煙処理方法。
  2. 【請求項2】 排ガス中の硫黄酸化物を除去すべく排ガ
    ス中にアルカリ性中和剤を添加した後のボイラ排煙処理
    方法において、電気集塵器で集塵され、SO3 吸着後の
    上記中和剤を含む灰分を硫酸で溶解させた後、その溶解
    液を固形分と可溶性硫酸塩を含んだ溶液分に分離し、そ
    の後、その溶液分にCa化合物を添加して石膏とアルカ
    リ性水酸化物を生成させた後、上記石膏と上記アルカリ
    性水酸化物に分離し、そのスラリー状のアルカリ性水酸
    化物を、そのままの状態で、ボイラ排ガス主ダクトに接
    続されたバイパスダクト内に導入して蒸発・乾固させる
    と共に、上記ボイラ排ガス主ダクトに合流させて中和剤
    として添加することを特徴とするボイラ排煙処理方法。
  3. 【請求項3】 排ガス中の硫黄酸化物を除去すべく排ガ
    ス中にアルカリ性中和剤を添加した後のボイラ排煙処理
    方法において、電気集塵器で集塵され、SO3 吸着後の
    上記中和剤を含む灰分中のMg化合物を硫酸で溶解させ
    た後、その溶解液を固形分と可溶性の硫酸マグネシウム
    を含んだ溶液分に分離し、その後、その溶液分にCa化
    合物を添加して石膏と水酸化マグネシウムを生成させた
    後、粒子径の違いを利用して上記石膏と上記水酸化マグ
    ネシウムに分離し、そのスラリー状の水酸化マグネシウ
    ムを、そのままの状態で、ボイラ排ガス主ダクトに接続
    されたバイパスダクト内に導入して蒸発・乾固させると
    共に、上記ボイラ排ガス主ダクトに合流させて中和剤と
    して添加することを特徴とするボイラ排煙処理方法。
  4. 【請求項4】 上記Ca化合物として、水酸化カルシウ
    ム、又は酸化カルシウム、或いは炭酸カルシウムを添加
    する請求項2又は請求項3記載のボイラ排煙処理方法。
  5. 【請求項5】 排ガス中の硫黄酸化物を除去すべく排ガ
    ス中にアルカリ性中和剤を添加した後のボイラ排煙処理
    装置において、電気集塵器で集塵され、SO3 吸着後の
    上記中和剤を含む灰分を硫酸で溶解させるための溶解槽
    と、その溶解液を固液分離するための第1分離器と、分
    離された溶液分にCa化合物を添加すると共に、石膏と
    アルカリ性水酸化物を生成させるための生成槽と、石膏
    とアルカリ性水酸化物を含んだ混合液の分離を行うため
    の第2分離器と、ボイラ排ガス主ダクトに接続されたバ
    イパスダクトと、そのバイパスダクト内に、分離された
    スラリー状のアルカリ性水酸化物を散布するための散布
    配管とを備えたことを特徴とするボイラ排煙処理装置。
  6. 【請求項6】 上記バイパスダクトの断面積が、上記ボ
    イラ排ガス主ダクトの断面積の1/50以下である請求
    項5記載のボイラ排煙処理装置。
  7. 【請求項7】 上記バイパスダクトが、ボイラと脱硝装
    置、脱硝装置とガスエアヒータ、ガスエアヒータと電気
    集塵器をそれぞれ接続する上記ボイラ排ガス主ダクトの
    内、少なくとも1箇所に接続して設けられた請求項5又
    は請求項6記載のボイラ排煙処理装置。
  8. 【請求項8】 上記第2分離器が、ウォーターサイクロ
    ン又はシックナである請求項5記載のボイラ排煙処理装
    置。
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