JP4075149B2 - ボイラ排煙処理方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボイラ排煙処理方法及びその装置に係り、特に、電気集塵器で回収された灰中からSO3 を中和するための中和剤を回収するボイラ排煙処理方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ボイラの燃焼によって生じた排ガスを、脱硝装置、ガスエアヒータ(以下、GAHと呼ぶ)、電気集塵器(以下、EPと呼ぶ)、脱硫装置、煙突に順次導いて排煙処理を行うシステムにおいて、燃料として重油などを用いた場合、排ガス中に含まれるSO3 の濃度は20〜30ppm程度であるのに対して、燃料としてオリマルジョンなどの燃料を用いた場合、排ガス中に含まれるSO3 の濃度は200〜300ppmにもなるため、腐食環境の悪化が問題となってくる。
【0003】
ここで、排煙処理装置の腐食を防ぐべく、EP入口のボイラ排ガス主ダクト(以下、主ダクトと呼ぶ)内にアンモニアガスを噴霧させる方法があるが、この場合、未反応のアンモニアガスが脱硫装置で捕集され、この未反応のアンモニアガスが脱硫排水中に多量含まれることになるため、排水処理装置が高価なものになってしまう。また、EP捕集灰中に多量のアンモニウム塩が含まれるため、EP捕集灰の販路が限定されてしまう。さらに、この方法は、GAHに対する対策となっていないので、GAHの出口ガス温度を酸露点温度以上(160℃以上)に保ち、硫酸腐食や固形分の付着を防いでいる。これは、結果的にGAHでの熱回収効率を下げ、ボイラ効率を下げてしまう。
【0004】
このため、ボイラ燃料としてオリマルジョンなどを用いた場合、腐食を防止すべく、排ガス中にアルカリ性物質(中和剤)を添加するのが一般的である。この中和剤は、主ダクト内に臨んで設けられた中和剤散布配管を介して、主ダクト内に粉末状態で散布される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この場合、以下に挙げる問題があった。
【0006】
▲1▼ 大量の中和剤を用いるため、長期的に見た場合、中和剤の材料コストも相当なものとなり、排煙処理のランニングコストに大きな影響を与える。
【0007】
▲2▼ EP灰から中和剤を回収して再利用(リサイクル)を行う場合、中和剤はスラリーの状態で回収される。ここで、スラリー状の中和剤を中和剤散布配管を介して主ダクト内に直接噴霧すると、大口径の主ダクト内に挿入される中和剤散布配管長さが長くなり、また、主ダクト内の温度が高温(300〜400℃)であるため、中和剤散布配管内において水分の蒸発が生じ、中和剤の固形分が中和剤散布配管内で固着してしまう。
【0008】
▲3▼ ▲2▼の理由により、中和剤はスラリー状のままでは使うことができないため、粉末状にする必要がある。このため、回収中和剤を脱水し、乾燥させる工程が必要となり、装置コストおよび中和剤のリサイクルコストの上昇を招く。
【0009】
そこで本発明は、上記課題を解決し、中和剤を回収・再利用すると共に、スラリー状の中和剤の使用が可能なボイラ排煙処理方法及びその装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1の発明は、ボイラでのオリマルジョンの燃焼によって生じた排ガスを、主ダクトを介して脱硝装置、ガスエアヒータ、電気集塵器、脱硫装置、煙突に順次導くと共にボイラから電気集塵器に至る各主ダクトのいずれかに、Mg化合物からなるアルカリ性中和剤を添加して排ガス中のSO 3 を除去し、脱硫装置で残りのSO X を除去するボイラ排煙処理方法において、電気集塵器で集塵され、SO3吸着後の上記中和剤を含む灰分中のMg化合物を硫酸で溶解させた後、その溶解液を固形分と可溶性の硫酸マグネシウムを含んだ溶液分に分離し、その後、その溶液分にCa化合物を添加して石膏と水酸化マグネシウムを生成させた後、粒子径の違いを利用して石膏と水酸化マグネシウムに分離し、その水酸化マグネシウムからなるスラリーを、上記主ダクトのいずれかに接続されたバイパスダクト内に導入して蒸発・乾固させると共にその主ダクトに合流させて、水酸化マグネシウムを主ダクトの排ガス中に中和剤として添加するものである。
【0013】
請求項2の発明は、上記Ca化合物として、水酸化カルシウム、又は酸化カルシウム、或いは炭酸カルシウムを添加する請求項1記載のボイラ排煙処理方法である。
【0014】
請求項3の発明は、ボイラでのオリマルジョンの燃焼によって生じた排ガスを処理すべく、主ダクトを介して順次接続された脱硝装置、ガスエアヒータ、電気集塵器、脱硫装置及び煙突とを備え、排ガスに、Mg化合物からなるアルカリ性中和剤を添加して排ガス中のSO 3 を除去して電気集塵器で捕集し、その後SO X を脱硝装置で除去するためのボイラ排煙処理装置において、排ガスに電気集塵器で集塵され、SO 3 吸着後の上記中和剤を含む灰分中のMg化合物を硫酸で溶解させるための溶解槽と、その溶解液を固形分と可溶性の硫酸マグネシウムを含んだ溶液分に固液分離するための第1分離器と、分離された溶液分にCa化合物を添加して石膏と水酸化マグネシウムを生成させるための生成槽と、石膏とアルカリ性水酸化物を含んだ混合液中の石膏と水酸化マグネシウムを、粒子径の違いを利用して石膏と水酸化マグネシウムに分離する第2分離器と、上記主ダクトのいずれかに接続されたバイパスダクトと、第2分離器で分離されたスラリー状の水酸化マグネシウムを上記バイパスダクト内に散布するための散布配管とを備えたものである。
【0015】
請求項4の発明は、上記バイパスダクトの断面積が、上記ボイラ排ガス主ダクトの断面積の1/50以下である請求項3記載のボイラ排煙処理装置である。
【0016】
請求項5の発明は、上記バイパスダクトが、ボイラと脱硝装置、脱硝装置とガスエアヒータ、ガスエアヒータと電気集塵器をそれぞれ接続する上記ボイラ排ガス主ダクトの内、少なくとも1箇所に接続して設けられた請求項3又は請求項4記載のボイラ排煙処理装置である。
【0017】
請求項6の発明は、上記第2分離器が、ウォーターサイクロン又はシックナである請求項3記載のボイラ排煙処理装置である。
【0018】
以上の方法・構成によれば、分離されたスラリー状のアルカリ性水酸化物を、散布配管を介して小断面積のバイパスダクト内に噴霧(散布)することで、散布配管内におけるアルカリ性水酸化物が含有する水分の蒸発・乾固が最小限に抑えられ、アルカリ性水酸化物の固形分が散布配管内に固着するおそれが殆どない。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0020】
本発明のボイラ排煙処理のフローを図1に示す。
【0021】
図1に示すように、ボイラ1の燃焼によって生じたボイラ排ガス(図示せず)は、主ダクト21a、21b,21cを介して脱硝装置2、GAH3、EP4の順に導かれる。この時、主ダクト21a、21b,21cの内、少なくとも1箇所に、SO3 を吸着すべく、アルカリ性中和剤(図示せず)を散布し、EP4において、SO3 吸着後のアルカリ性中和剤を含む灰分7を回収する。
【0022】
本発明のボイラ排煙処理装置は、EP4で集塵され、SO3 吸着後のアルカリ性中和剤を含むボイラ排ガスの灰分7を硫酸8で溶解させるための溶解槽9と、その溶解液19を固形分10と溶液分11に分離するための第1分離器12と、分離された溶液分11にCa化合物13を添加すると共に、石膏15とアルカリ性水酸化物16を生成させるための生成槽14と、石膏15とアルカリ性水酸化物16の分離を行うための第2分離器17と、分離されたスラリー状のアルカリ性水酸化物16をボイラ排ガス上流側に移送するためのライン18と、主ダクト21に接続されたバイパスダクト22と、ライン18とバイパスダクト22を接続する散布配管23とを備えたものである。
【0023】
バイパスダクト22は、ボイラ1と脱硝装置2、脱硝装置2とGAH3、GAH3とEP4をそれぞれ接続する主ダクト21の内、少なくとも1箇所に接続して設けられるものであり、その設置箇所および設置数は特に限定するものではない。また、バイパスダクト22の断面積は、主ダクト21の断面積の1/50以下が望ましい。
【0024】
第2分離器17は、石膏15とアルカリ性水酸化物16の粒子径の違いを利用して分離を行うものであり、例えば、ウォーターサイクロン又はシックナなどが挙げられる。
【0025】
第1分離器12で分離される固形分10としては、未燃カーボン、シリカ、アルミナなどが挙げられる。
【0026】
Ca化合物13としては、水酸化カルシウム(Ca(OH)2 )、酸化カルシウム(CaO)、炭酸カルシウム(CaCO3 )などが挙げられる。
【0027】
次に、本発明のボイラ排煙処理方法を説明する。
【0028】
ボイラ1の燃焼によって生じたボイラ排ガスは、先ず、主ダクト21aを介して脱硝触媒(図示せず)が充填された脱硝装置2に導入され、NOX が除去される。脱硝後のボイラ排ガスは、次に、主ダクト21bを介してGAH3に導入され、顕熱が回収される。顕熱回収後のボイラ排ガスは、次に、主ダクト21cを介してEP4に導入され、灰分7が回収される。灰分7回収後のボイラ排ガスは、脱硫装置5に導かれ、SOX が除去された後、煙突6を介して大気中に放出される。この時、ボイラ排ガス中のSO3 による腐食を防止すべく、主ダクト21a,21b,21cの内、少なくとも1箇所に、中和剤としてアルカリ性物質(例えば、Mg(OH)2 、MgOなど)を散布する。
【0029】
EP4で集塵され、SO3 吸着後のアルカリ性中和剤を含む灰分7の一部又は全部は、溶解槽9に導入され、硫酸8が添加される。溶解槽9において、導入された灰分7の一部は溶解し、中和剤の金属分(例えばMg分)が可溶性の硫酸塩(例えば、MgSO4 )として生成する。この時、灰分7中の未燃カーボン、シリカ、アルミナなどは、硫酸8に溶解せず、固形分10として残留する。
【0030】
次に、硫酸8で溶解させた溶解液19を、第1分離器12に導入して固形分10と可溶性の硫酸塩を含んだ溶液分11に分離する。その後、その溶液分11にCa化合物(例えば、Ca(OH)2 など)を添加し、固形分として石膏(CaSO4 )15およびアルカリ性水酸化物(例えば、Mg(OH)2 )16を沈殿生成させる。
【0031】
その後、石膏15およびアルカリ性水酸化物16を含んだ混合液20を、第2分離器17に導入する。石膏15およびアルカリ性水酸化物16は同じ固形分であるものの、粒子径が大きく異なる(石膏:40〜60μm、Mg(OH)2 :1μm以下)ため、粒子径の違いを利用して石膏15とアルカリ性水酸化物16を分離する。
【0032】
分離されたアルカリ性水酸化物16はスラリー状であるが、そのままの状態でライン18および散布配管23を介して、主ダクト21に接続して設けられたバイパスダクト22内に噴霧(散布)される。この時、アルカリ性水酸化物16の噴霧箇所は、バイパスダクト22a,22b,22cの内の1箇所又は2箇所或いは3箇所であってもよく、特に限定するものではない。この時、分離回収されたアルカリ性水酸化物16とアルカリ性中和剤とは、同金属の化合物であれば、同じ物質でなくてもよい。
【0033】
ここで、スラリー状のアルカリ性水酸化物16を、散布配管(図示せず)を介して主ダクト21内に直接噴霧する場合、大口径の主ダクト21内に挿入される散布配管長さが長く、また、主ダクト21内が高温(300〜400℃)であるため、散布配管内において水分の蒸発が生じ、アルカリ性水酸化物16の固形分が散布配管内で固着してしまう。
【0034】
しかし、スラリー状のアルカリ性水酸化物16を、散布配管23を介して主ダクト21に接続して設けられたバイパスダクト22内に噴霧する場合、バイパスダクト22が小口径(主ダクト21の断面積の1/50以下)であることからバイパスダクト22内に挿入される散布配管23長さは短くて済み、バイパスダクト22内が高温であっても、散布配管23内における水分の蒸発は最小限に抑えられる。
【0035】
最後に、噴霧されたスラリー状のアルカリ性水酸化物16の水分を、バイパスダクト22内において蒸発・乾固し、粉末状のアルカリ性水酸化物16として、主ダクト21内に散布する。
【0036】
本発明のボイラ排煙処理方法によれば、ボイラ排ガス中のSO3 を中和するために添加した中和剤を、各種分離工程を経てEP灰中からスラリー状のアルカリ性水酸化物として回収し、そのスラリー状のままのアルカリ性水酸化物を、ラインおよび散布配管を介して、主ダクトに接続された小断面積のバイパスダクト内に噴霧しているため、散布配管内におけるスラリー含有水分の蒸発・乾固を最小限に抑えることができ、アルカリ性水酸化物の固形分が散布配管内に固着するおそれが殆どない。
【0037】
また、回収したスラリー状のアルカリ性水酸化物を、そのままの状態で用いることができるため、脱水工程および乾燥工程は不要であり、装置コストおよび中和剤のリサイクルコストを低減することができる。
【0038】
さらに、主ダクトに散布する中和剤の使用量を低減することができるため、中和剤の材料コストを抑えることができ、延いては、排煙処理のランニングコストの低減が可能となる。
【0039】
尚、本発明においては集塵されたEP灰を硫酸を用いて溶解しているが、アルカリ性溶液を用いて溶解するようにしても良いことは言うまでもなく、その場合、本発明における硫酸溶解工程の前に、アルカリ性溶液によるEP灰溶解工程と、その溶解液を沈殿物と溶液分とに分離するための分離工程とが加わり、灰分をアルカリで溶解させるためのアルカリ溶解槽と、その溶解液を固液分離するための第3分離器とが必要となる。
【0040】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、ボイラ排ガス中のSO3 を中和するために添加した中和剤を、各種分離工程を経てEP灰中からスラリー状のアルカリ性水酸化物として回収し、そのスラリー状のままのアルカリ性水酸化物を、散布配管を介して、ボイラ排ガス主ダクトに接続された小断面積のバイパスダクト内に噴霧することで、散布配管内におけるアルカリ性水酸化物の固形分の固着が殆どないという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボイラ排煙処理のフローを示す図である。
【符号の説明】
1 ボイラ
2 脱硝装置
3 GAH(ガスエアヒータ)
4 EP(電気集塵器)
7 灰分
8 硫酸
9 溶解槽
10 固形分
11 溶液分
12 第1分離器
13 Ca化合物
14 生成槽
15 石膏
16 アルカリ性水酸化物
17 第2分離器
19 溶解液
20 混合液
21 ボイラ排ガス主ダクト
22 バイパスダクト
23 散布配管
Claims (6)
- ボイラでのオリマルジョンの燃焼によって生じた排ガスを、主ダクトを介して脱硝装置、ガスエアヒータ、電気集塵器、脱硫装置、煙突に順次導くと共にボイラから電気集塵器に至る各主ダクトのいずれかに、Mg化合物からなるアルカリ性中和剤を添加して排ガス中のSO 3 を除去し、脱硫装置で残りのSO X を除去するボイラ排煙処理方法において、電気集塵器で集塵され、SO3吸着後の上記中和剤を含む灰分中のMg化合物を硫酸で溶解させた後、その溶解液を固形分と可溶性の硫酸マグネシウムを含んだ溶液分に分離し、その後、その溶液分にCa化合物を添加して石膏と水酸化マグネシウムを生成させた後、粒子径の違いを利用して石膏と水酸化マグネシウムに分離し、その水酸化マグネシウムからなるスラリーを、上記主ダクトのいずれかに接続されたバイパスダクト内に導入して蒸発・乾固させると共にその主ダクトに合流させて、水酸化マグネシウムを主ダクトの排ガス中に中和剤として添加することを特徴とするボイラ排煙処理方法。
- 上記Ca化合物として、水酸化カルシウム、又は酸化カルシウム、或いは炭酸カルシウムを添加する請求項1記載のボイラ排煙処理方法。
- ボイラでのオリマルジョンの燃焼によって生じた排ガスを処理すべく、主ダクトを介して順次接続された脱硝装置、ガスエアヒータ、電気集塵器、脱硫装置及び煙突とを備え、排ガスに、Mg化合物からなるアルカリ性中和剤を添加して排ガス中のSO 3 を除去して電気集塵器で捕集し、その後SO X を脱硝装置で除去するためのボイラ排煙処理装置において、排ガスに電気集塵器で集塵され、SO 3 吸着後の上記中和剤を含む灰分中のMg化合物を硫酸で溶解させるための溶解槽と、その溶解液を固形分と可溶性の硫酸マグネシウムを含んだ溶液分に固液分離するための第1分離器と、分離された溶液分にCa化合物を添加して石膏と水酸化マグネシウムを生成させるための生成槽と、石膏と水酸化マグネシウムを含んだ混合液中の石膏と水酸化マグネシウムを、粒子径の違いを利用して石膏と水酸化マグネシウムに分離する第2分離器と、上記主ダクトのいずれかに接続されたバイパスダクトと、第2分離器で分離されたスラリー状の水酸化マグネシウムを上記バイパスダクト内に散布するための散布配管とを備えたことを特徴とするボイラ排煙処理装置。
- 上記バイパスダクトの断面積が、上記ボイラ排ガス主ダクトの断面積の1/50以下である請求項3記載のボイラ排煙処理装置。
- 上記バイパスダクトが、ボイラと脱硝装置、脱硝装置とガスエアヒータ、ガスエアヒータと電気集塵器をそれぞれ接続する上記ボイラ排ガス主ダクトの内、少なくとも1箇所に接続して設けられた請求項3又は請求項4記載のボイラ排煙処理装置。
- 上記第2分離器が、ウォーターサイクロン又はシックナである請求項3記載のボイラ排煙処理装置。
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