JP2000074040A - ボールジョイントのハウジング、その製造方法、その装置およびボールジョイント - Google Patents
ボールジョイントのハウジング、その製造方法、その装置およびボールジョイントInfo
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- JP2000074040A JP2000074040A JP10245799A JP24579998A JP2000074040A JP 2000074040 A JP2000074040 A JP 2000074040A JP 10245799 A JP10245799 A JP 10245799A JP 24579998 A JP24579998 A JP 24579998A JP 2000074040 A JP2000074040 A JP 2000074040A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C11/00—Pivots; Pivotal connections
- F16C11/04—Pivotal connections
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- F16C11/0619—Ball-joints; Other joints having more than one degree of angular freedom, i.e. universal joints the female part comprising a blind socket receiving the male part
- F16C11/0623—Construction or details of the socket member
- F16C11/0628—Construction or details of the socket member with linings
- F16C11/0633—Construction or details of the socket member with linings the linings being made of plastics
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Pivots And Pivotal Connections (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高い寸法精度で容易に鍛造成形でき製造性を
向上できるボールジョイントのハウジングの製造方法を
提供する。 【解決手段】 素材の一端を鍛造にて絞って柄部を設け
た据込素材を形成する。中間鍛造成形装置の下型部の挿
入凹部内に据込素材48を挿入し、押圧ピンにて一端面を
押圧して内室16を形成し、傾斜面にて元開口部66を開口
する。押圧成形の肉流れにて元開口部66の外周縁に外方
に流れ出し余肉67を盛り上げ形成して中間成形体51を形
成する。余肉を仕上鍛造成形装置70の下型71の装着凹部
76の縁に係止して中間成形体51を装着する。パンチピン
79を内室16内に当接しテーパ面78を元開口部66に当接し
て肉流れを規制しつつ余肉67を切断して第1のハウジン
グ11を打ち抜いて仕上鍛造成形する。揺動角度や引抜強
度に影響する開口部14近傍を鍛造のみで高精度に形成で
きる。
向上できるボールジョイントのハウジングの製造方法を
提供する。 【解決手段】 素材の一端を鍛造にて絞って柄部を設け
た据込素材を形成する。中間鍛造成形装置の下型部の挿
入凹部内に据込素材48を挿入し、押圧ピンにて一端面を
押圧して内室16を形成し、傾斜面にて元開口部66を開口
する。押圧成形の肉流れにて元開口部66の外周縁に外方
に流れ出し余肉67を盛り上げ形成して中間成形体51を形
成する。余肉を仕上鍛造成形装置70の下型71の装着凹部
76の縁に係止して中間成形体51を装着する。パンチピン
79を内室16内に当接しテーパ面78を元開口部66に当接し
て肉流れを規制しつつ余肉67を切断して第1のハウジン
グ11を打ち抜いて仕上鍛造成形する。揺動角度や引抜強
度に影響する開口部14近傍を鍛造のみで高精度に形成で
きる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鍛造加工により成
形されボールスタッドの球頭部を摺動自在に収容するボ
ールジョイントのハウジング、その製造方法、その装置
およびボールジョイントに関する。
形されボールスタッドの球頭部を摺動自在に収容するボ
ールジョイントのハウジング、その製造方法、その装置
およびボールジョイントに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のボールジョイントとして
は、例えば特開平10−34276号公報に記載の構成
が知られている。
は、例えば特開平10−34276号公報に記載の構成
が知られている。
【0003】この特開平10−34276号公報に記載
のボールジョイントは、略円柱状の素材を略円筒状のダ
イス内に収容し、素材の一端面を周縁が製品のハウジン
グの開口部と同一形状となるように外周面をダイスの内
面にて規制しつつ中間鍛造装置にて押圧成形して中間成
形品を成形する。そして、この中間成型品を仕上鍛造装
置の略円筒状のダイス内に収容し、中間成型品の押圧成
形された一端面の略中央を、製品のハウジングの内室に
対応する形状の略円柱状のパンチピンの先端部にて押圧
成形し、パンチピンおよびダイスの内周面とにて内室の
内周面およびハウジングの外周面を規制しつつ鍛造して
ハウジングを仕上鍛造成形している。
のボールジョイントは、略円柱状の素材を略円筒状のダ
イス内に収容し、素材の一端面を周縁が製品のハウジン
グの開口部と同一形状となるように外周面をダイスの内
面にて規制しつつ中間鍛造装置にて押圧成形して中間成
形品を成形する。そして、この中間成型品を仕上鍛造装
置の略円筒状のダイス内に収容し、中間成型品の押圧成
形された一端面の略中央を、製品のハウジングの内室に
対応する形状の略円柱状のパンチピンの先端部にて押圧
成形し、パンチピンおよびダイスの内周面とにて内室の
内周面およびハウジングの外周面を規制しつつ鍛造して
ハウジングを仕上鍛造成形している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ボールジョ
イントのハウジングの開口部およびハウジングの高さ寸
法は、内室内に球頭部が摺動自在に収容されたボールス
タッドの球頭部に連設して開口部から導出する軸部の揺
動角度やボールスタッドの引抜強度に影響するため、高
い寸法精度が要求される。
イントのハウジングの開口部およびハウジングの高さ寸
法は、内室内に球頭部が摺動自在に収容されたボールス
タッドの球頭部に連設して開口部から導出する軸部の揺
動角度やボールスタッドの引抜強度に影響するため、高
い寸法精度が要求される。
【0005】また、鍛造成形の際、欠肉による機能の損
失を生じないように、製品のハウジングの体積より若干
多い体積の素材を用いて成形する。
失を生じないように、製品のハウジングの体積より若干
多い体積の素材を用いて成形する。
【0006】しかしながら、上記特開平10−3427
6号公報に記載のボールジョイントにおいて、仕上鍛造
成形する際に、内周面および外周面を仕上鍛造するの
で、余肉が仕上鍛造の際に規制されない開口部の部分に
盛り上げられるおそれがあり、ボールスタッドの軸部の
揺動角度やボールスタッドの引抜強度に影響する開口部
の寸法にばらつきを生じるおそれがあり、高い寸法精度
を得るためには切削加工などを行わなければならない問
題がある。
6号公報に記載のボールジョイントにおいて、仕上鍛造
成形する際に、内周面および外周面を仕上鍛造するの
で、余肉が仕上鍛造の際に規制されない開口部の部分に
盛り上げられるおそれがあり、ボールスタッドの軸部の
揺動角度やボールスタッドの引抜強度に影響する開口部
の寸法にばらつきを生じるおそれがあり、高い寸法精度
を得るためには切削加工などを行わなければならない問
題がある。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、高い寸法精度で容易に鍛造成形でき製造性が向上す
るボールジョイントのハウジング、その製造方法、その
装置およびボールジョイントを提供することを目的とす
る。
で、高い寸法精度で容易に鍛造成形でき製造性が向上す
るボールジョイントのハウジング、その製造方法、その
装置およびボールジョイントを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のボールジ
ョイントのハウジングは、一端に開口部を開口し、ボー
ルスタッドの端部に設けられた球頭部を摺動自在に収容
する内室を有したボールジョイントのハウジングにおい
て、鍛造成形の際に外周面の前記開口部の外周縁に余肉
が盛り上げられ、この盛り上げられた余肉が前記開口部
の縁の肉流れを規制しつつ打ち抜き除去されて仕上鍛造
されたものである。
ョイントのハウジングは、一端に開口部を開口し、ボー
ルスタッドの端部に設けられた球頭部を摺動自在に収容
する内室を有したボールジョイントのハウジングにおい
て、鍛造成形の際に外周面の前記開口部の外周縁に余肉
が盛り上げられ、この盛り上げられた余肉が前記開口部
の縁の肉流れを規制しつつ打ち抜き除去されて仕上鍛造
されたものである。
【0009】そして、鍛造成形により外周面の一端に開
口する開口部の外周縁に盛り上げられた余肉を、開口部
の縁の肉流れを規制しつつ打ち抜き除去して仕上鍛造す
るため、鍛造成形の際に生じる余肉を外周面に盛り上げ
た後に打ち抜き除去するので、欠肉による機能の損失を
生じることなく鍛造のみで煩雑な切削加工を行わなくて
も高い寸法精度で成形可能で、製造性が向上する。
口する開口部の外周縁に盛り上げられた余肉を、開口部
の縁の肉流れを規制しつつ打ち抜き除去して仕上鍛造す
るため、鍛造成形の際に生じる余肉を外周面に盛り上げ
た後に打ち抜き除去するので、欠肉による機能の損失を
生じることなく鍛造のみで煩雑な切削加工を行わなくて
も高い寸法精度で成形可能で、製造性が向上する。
【0010】請求項2記載のボールジョイントは、請求
項1記載のボールジョイントのハウジングと、このハウ
ジングの内室に摺動自在に配設される球頭部およびこの
球頭部に連設され前記ハウジングの開口部から延出され
る軸部を有したボールスタッドと、前記ハウジングの内
室に収容され前記ボールスタッドの球頭部を摺動可能に
包容し前記軸部を挿通する挿入孔を開口した弾性および
剛性を有したベアリングシートとを具備したものであ
る。
項1記載のボールジョイントのハウジングと、このハウ
ジングの内室に摺動自在に配設される球頭部およびこの
球頭部に連設され前記ハウジングの開口部から延出され
る軸部を有したボールスタッドと、前記ハウジングの内
室に収容され前記ボールスタッドの球頭部を摺動可能に
包容し前記軸部を挿通する挿入孔を開口した弾性および
剛性を有したベアリングシートとを具備したものであ
る。
【0011】そして、ベアリングシートに包容されるボ
ールスタッドの球頭部を摺動自在に配設しボールスタッ
ドの軸部を延出する開口部を一端に開口する内室を有
し、欠肉による機能の損失を生じることなく鍛造のみで
煩雑な切削加工を行わなくても高い寸法精度で成形可能
で、製造性が向上する請求項1記載のボールジョイント
のハウジングを用いるため、ボールスタッドの揺動が阻
害されず高寸法精度の揺動角度が得られるとともに、製
造性が向上する。
ールスタッドの球頭部を摺動自在に配設しボールスタッ
ドの軸部を延出する開口部を一端に開口する内室を有
し、欠肉による機能の損失を生じることなく鍛造のみで
煩雑な切削加工を行わなくても高い寸法精度で成形可能
で、製造性が向上する請求項1記載のボールジョイント
のハウジングを用いるため、ボールスタッドの揺動が阻
害されず高寸法精度の揺動角度が得られるとともに、製
造性が向上する。
【0012】請求項3記載のボールジョイントのハウジ
ングの製造方法は、一端に開口部を開口し、ボールスタ
ッドの端部に設けられた球頭部を摺動自在に収容する内
室を有したボールジョイントのハウジングの製造方法に
おいて、外周面の前記開口部の外周縁近傍を除く部分お
よび前記開口部の肉流れを規制しつつ前記内室の内面を
押圧成形して前記外周面の前記開口部の外周縁に余肉を
盛り上げ形成し、この余肉を前記開口部の縁の肉流れを
規制しつつ打ち抜き除去して仕上鍛造するものである。
ングの製造方法は、一端に開口部を開口し、ボールスタ
ッドの端部に設けられた球頭部を摺動自在に収容する内
室を有したボールジョイントのハウジングの製造方法に
おいて、外周面の前記開口部の外周縁近傍を除く部分お
よび前記開口部の肉流れを規制しつつ前記内室の内面を
押圧成形して前記外周面の前記開口部の外周縁に余肉を
盛り上げ形成し、この余肉を前記開口部の縁の肉流れを
規制しつつ打ち抜き除去して仕上鍛造するものである。
【0013】そして、一端に開口する開口部の外周縁近
傍を除く外周面および開口部の肉流れを規制しつつ内室
の内面を押圧成形して外周面の開口部の外周縁に盛り上
げ形成した余肉を、開口部の縁の肉流れを規制しつつ打
ち抜き除去して仕上鍛造するため、欠肉による機能の損
失を生じることなく鍛造のみで煩雑な切削加工を行わな
くても高い寸法精度でボールジョイントのハウジングを
成形可能で、製造性が向上する。
傍を除く外周面および開口部の肉流れを規制しつつ内室
の内面を押圧成形して外周面の開口部の外周縁に盛り上
げ形成した余肉を、開口部の縁の肉流れを規制しつつ打
ち抜き除去して仕上鍛造するため、欠肉による機能の損
失を生じることなく鍛造のみで煩雑な切削加工を行わな
くても高い寸法精度でボールジョイントのハウジングを
成形可能で、製造性が向上する。
【0014】請求項4記載のボールジョイントのハウジ
ングの製造方法は、一端に開口部を開口し、ボールスタ
ッドの端部に設けられた球頭部を摺動自在に収容する内
室を有したボールジョイントのハウジングの製造方法に
おいて、素材の一端面の略中央を略円筒状に押圧成形し
て、一端面の外周縁に外方に余肉を膨出形成するととも
に一端面に元開口部を開口して凹状の内室を有した中間
成形体を形成し、この中間成形体の前記元開口部の縁の
肉流れを規制して前記余肉を打ち抜き除去して仕上鍛造
成形するものである。
ングの製造方法は、一端に開口部を開口し、ボールスタ
ッドの端部に設けられた球頭部を摺動自在に収容する内
室を有したボールジョイントのハウジングの製造方法に
おいて、素材の一端面の略中央を略円筒状に押圧成形し
て、一端面の外周縁に外方に余肉を膨出形成するととも
に一端面に元開口部を開口して凹状の内室を有した中間
成形体を形成し、この中間成形体の前記元開口部の縁の
肉流れを規制して前記余肉を打ち抜き除去して仕上鍛造
成形するものである。
【0015】そして、素材の一端面の略中央を略円筒状
に押圧成形して、素材の一端面の外周縁に外方に例えば
フランジ状の余肉を膨出成形するとともに素材の一端面
に元開口部を開口して凹状の内室を有した中間成形体を
形成し、この中間成形体の元開口部の縁の肉流れを規制
して余肉を打ち抜き除去して仕上鍛造成形するため、欠
肉による機能の損失を生じることなく鍛造のみで煩雑な
切削加工を行わなくても高い寸法精度でボールジョイン
トのハウジングを成形可能で、製造性が向上する。
に押圧成形して、素材の一端面の外周縁に外方に例えば
フランジ状の余肉を膨出成形するとともに素材の一端面
に元開口部を開口して凹状の内室を有した中間成形体を
形成し、この中間成形体の元開口部の縁の肉流れを規制
して余肉を打ち抜き除去して仕上鍛造成形するため、欠
肉による機能の損失を生じることなく鍛造のみで煩雑な
切削加工を行わなくても高い寸法精度でボールジョイン
トのハウジングを成形可能で、製造性が向上する。
【0016】請求項5記載のボールジョイントのハウジ
ングの製造装置は、一端に開口部を開口し、ボールスタ
ッドの端部に設けられた球頭部を摺動自在に収容する内
室を有したボールジョイントのハウジングの製造装置に
おいて、素材を挿入する挿入凹部を有した雌型部、およ
び、前記挿入凹部内に進退自在で、先端部が前記素材の
一端面の略中央を略円筒状に押圧成形し、前記雌型部と
の間に肉流れして前記素材の一端面の外周縁に外方に余
肉を膨出形成するとともに前記素材の一端面に元開口部
を開口形成する元開口規制部を有し凹状の内室を有した
中間成形体を鍛造形成するピン部を備えた中間鍛造成形
装置と、前記中間成形体を挿入し開口縁に前記中間成形
体の余肉が係止可能な装着凹部を有した雌型、および、
前記装着凹部内に進退自在で、前記中間成形体の元開口
部に当接して肉流れを規制する開口規制部を有し先端部
が前記中間成形体の内室内に当接して前記余肉を打ち抜
いて前記ハウジングを仕上鍛造形成するパンチピンを備
えた仕上鍛造成形装置とを具備したものである。
ングの製造装置は、一端に開口部を開口し、ボールスタ
ッドの端部に設けられた球頭部を摺動自在に収容する内
室を有したボールジョイントのハウジングの製造装置に
おいて、素材を挿入する挿入凹部を有した雌型部、およ
び、前記挿入凹部内に進退自在で、先端部が前記素材の
一端面の略中央を略円筒状に押圧成形し、前記雌型部と
の間に肉流れして前記素材の一端面の外周縁に外方に余
肉を膨出形成するとともに前記素材の一端面に元開口部
を開口形成する元開口規制部を有し凹状の内室を有した
中間成形体を鍛造形成するピン部を備えた中間鍛造成形
装置と、前記中間成形体を挿入し開口縁に前記中間成形
体の余肉が係止可能な装着凹部を有した雌型、および、
前記装着凹部内に進退自在で、前記中間成形体の元開口
部に当接して肉流れを規制する開口規制部を有し先端部
が前記中間成形体の内室内に当接して前記余肉を打ち抜
いて前記ハウジングを仕上鍛造形成するパンチピンを備
えた仕上鍛造成形装置とを具備したものである。
【0017】そして、中間鍛造成形装置の雌型部の挿入
凹部に挿入した素材の一端面の略中央部をピン部の先端
部にて押圧し、元開口規制部にて素材の一端面の外周縁
に外方に例えばフランジ状の余肉を膨出形成するととも
に元開口部を開口形成して凹状の内室を有した中間成形
体を鍛造し、この中間成形体を仕上鍛造成形装置の雌型
の装着凹部に挿入して中間成形体の余肉を開口縁に係止
し、パンチピンの先端部を内室内に当接させるとともに
開口規制部にて中間成形体の元開口部に当接して肉流れ
を規制して余肉を打ち抜いて仕上鍛造形成するため、欠
肉による機能の損失を生じることなく鍛造のみで煩雑な
切削加工を行わなくても高い寸法精度でボールジョイン
トのハウジングを成形可能で、製造性が向上する。
凹部に挿入した素材の一端面の略中央部をピン部の先端
部にて押圧し、元開口規制部にて素材の一端面の外周縁
に外方に例えばフランジ状の余肉を膨出形成するととも
に元開口部を開口形成して凹状の内室を有した中間成形
体を鍛造し、この中間成形体を仕上鍛造成形装置の雌型
の装着凹部に挿入して中間成形体の余肉を開口縁に係止
し、パンチピンの先端部を内室内に当接させるとともに
開口規制部にて中間成形体の元開口部に当接して肉流れ
を規制して余肉を打ち抜いて仕上鍛造形成するため、欠
肉による機能の損失を生じることなく鍛造のみで煩雑な
切削加工を行わなくても高い寸法精度でボールジョイン
トのハウジングを成形可能で、製造性が向上する。
【0018】請求項6記載のボールジョイントのハウジ
ングの製造装置は、請求項5記載のボールジョイントの
ハウジングの製造装置において、仕上鍛造成形装置のパ
ンチピンは、中間鍛造成形装置のピン部であるものであ
る。
ングの製造装置は、請求項5記載のボールジョイントの
ハウジングの製造装置において、仕上鍛造成形装置のパ
ンチピンは、中間鍛造成形装置のピン部であるものであ
る。
【0019】そして、仕上鍛造成形装置のパンチピンを
中間鍛造成形装置のピン部と共用するため、装置構成が
簡略化して小型化する。
中間鍛造成形装置のピン部と共用するため、装置構成が
簡略化して小型化する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態のボ
ールジョイントの構成を図面を参照して説明する。
ールジョイントの構成を図面を参照して説明する。
【0021】図5において、1は例えば自動車のステア
リング機構を構成するラックアンドピニオン式舵取り装
置本体で、このラックアンドピニオン式舵取り装置本体
1は、ギヤボックス2に接続された略棒状のラックバー
3の先端部に取り付けられたラックエンドボールジョイ
ントである第1のボールジョイント4と、この第1のボ
ールジョイント4の先端部に取り付けられたタイロッド
エンドボールジョイントである第2のボールジョイント
5とを有している。
リング機構を構成するラックアンドピニオン式舵取り装
置本体で、このラックアンドピニオン式舵取り装置本体
1は、ギヤボックス2に接続された略棒状のラックバー
3の先端部に取り付けられたラックエンドボールジョイ
ントである第1のボールジョイント4と、この第1のボ
ールジョイント4の先端部に取り付けられたタイロッド
エンドボールジョイントである第2のボールジョイント
5とを有している。
【0022】そして、第1のボールジョイント4は、図
4および図5に示すように、金属製で鍛造成形された略
円筒状の第1のハウジング11と、金属製の第1のボール
スタッド12と、合成樹脂製の第1のベアリングシート13
とを備えている。
4および図5に示すように、金属製で鍛造成形された略
円筒状の第1のハウジング11と、金属製の第1のボール
スタッド12と、合成樹脂製の第1のベアリングシート13
とを備えている。
【0023】また、第1のハウジング11は、一端に開口
部14を有し他端に底面部15を形成して、内部にほぼ有底
円筒状の内室16を形成している。また、第1のハウジン
グ11の底面部15の底面略中央には、周面に雄ねじ部17が
設けられた連結部18が軸方向に沿って突設されている。
さらに、第1のハウジング11の内室16の底面部15の上面
には、略円錐凹状の載置面部19が形成されている。そし
て、この連結部18がラックバー3の先端内周面に設けら
れた雌ねじ部21に螺合して、第1のハウジング11がラッ
クバー3に一体的に連結される。
部14を有し他端に底面部15を形成して、内部にほぼ有底
円筒状の内室16を形成している。また、第1のハウジン
グ11の底面部15の底面略中央には、周面に雄ねじ部17が
設けられた連結部18が軸方向に沿って突設されている。
さらに、第1のハウジング11の内室16の底面部15の上面
には、略円錐凹状の載置面部19が形成されている。そし
て、この連結部18がラックバー3の先端内周面に設けら
れた雌ねじ部21に螺合して、第1のハウジング11がラッ
クバー3に一体的に連結される。
【0024】一方、第1のボールスタッド12は、一端に
略球状の第1の球頭部23を有し、この第1の球頭部23に
連続して小径部24を介して第1の軸部25が一体に連設さ
れ、この第1の軸部25の他端側である先端に図示しない
雄ねじの第1のねじ部が形成されている。
略球状の第1の球頭部23を有し、この第1の球頭部23に
連続して小径部24を介して第1の軸部25が一体に連設さ
れ、この第1の軸部25の他端側である先端に図示しない
雄ねじの第1のねじ部が形成されている。
【0025】さらに、第1のベアリングシート13は、ポ
リアセタール樹脂などの良好なベアリング特性を有する
耐荷重性の高い剛性および弾性を有した硬質合成樹脂に
て成形され、一端に第1のボールスタッド12の第1の球
頭部23が挿入される挿入孔26を開口する円筒状の円筒胴
体部27が形成されている。また、この円筒胴体部27の他
端縁には、第1の球頭部23の直径より径小の摺動孔28を
開口する底部29が形成され、第1のベアリングシート13
は略有底円筒状に形成されている。そして、第1のベア
リングシート13は、第1のハウジング11の底面部15の載
置面部19に底部29の下面が当接されて、第1のベアリン
グシート13が第1のハウジング11の内室16に収容されて
いる。さらに、この第1のベアリングシート13内に第1
のボールスタッド12の第1の球頭部23が摺動可能に収容
され、第1のハウジング11の開口部14側が小径となるよ
うに内方にかしめられて変形されて、第1のボールジョ
イント4が形成されている。
リアセタール樹脂などの良好なベアリング特性を有する
耐荷重性の高い剛性および弾性を有した硬質合成樹脂に
て成形され、一端に第1のボールスタッド12の第1の球
頭部23が挿入される挿入孔26を開口する円筒状の円筒胴
体部27が形成されている。また、この円筒胴体部27の他
端縁には、第1の球頭部23の直径より径小の摺動孔28を
開口する底部29が形成され、第1のベアリングシート13
は略有底円筒状に形成されている。そして、第1のベア
リングシート13は、第1のハウジング11の底面部15の載
置面部19に底部29の下面が当接されて、第1のベアリン
グシート13が第1のハウジング11の内室16に収容されて
いる。さらに、この第1のベアリングシート13内に第1
のボールスタッド12の第1の球頭部23が摺動可能に収容
され、第1のハウジング11の開口部14側が小径となるよ
うに内方にかしめられて変形されて、第1のボールジョ
イント4が形成されている。
【0026】また、ラックアンドピニオン式舵取り装置
本体1には、カバー体であるラックブーツ31が取り付け
られている。このラックブーツ31は、例えばポリアミド
系やポリウレタン系、ポリエステル系、ポリ塩化ビニル
系、ポリオレフィン系などの合成樹脂製あるいはゴム製
で、略蛇腹円筒状の筒状部32を有している。そして、こ
の筒状部32の一端部には、ギヤボックス2の外周面に周
方向に沿って凹溝状に設けられた係合溝部33に嵌合して
係合保持されるリング状の第1の嵌着部34が設けられて
いる。また、筒状部32の他端部には、第1のボールスタ
ッド12の第1の軸部25に周方向に沿って凹溝状に設けら
れた図示しない凹溝部に嵌合して係合保持されるリング
状の第2の嵌着部が設けられている。そして、ラックブ
ーツ31は、ラックバー3および第1のボールジョイント
4を覆うように取り付けられる。
本体1には、カバー体であるラックブーツ31が取り付け
られている。このラックブーツ31は、例えばポリアミド
系やポリウレタン系、ポリエステル系、ポリ塩化ビニル
系、ポリオレフィン系などの合成樹脂製あるいはゴム製
で、略蛇腹円筒状の筒状部32を有している。そして、こ
の筒状部32の一端部には、ギヤボックス2の外周面に周
方向に沿って凹溝状に設けられた係合溝部33に嵌合して
係合保持されるリング状の第1の嵌着部34が設けられて
いる。また、筒状部32の他端部には、第1のボールスタ
ッド12の第1の軸部25に周方向に沿って凹溝状に設けら
れた図示しない凹溝部に嵌合して係合保持されるリング
状の第2の嵌着部が設けられている。そして、ラックブ
ーツ31は、ラックバー3および第1のボールジョイント
4を覆うように取り付けられる。
【0027】次に、上記実施の一形態の第1のボールジ
ョイント4を製造する動作を図面を参照して説明する。
ョイント4を製造する動作を図面を参照して説明する。
【0028】まず、図3の(a)に示すように、所定の
体積、すなわち第1のハウジング11の体積より若干多い
体積の略円柱状の素材41を用いる。
体積、すなわち第1のハウジング11の体積より若干多い
体積の略円柱状の素材41を用いる。
【0029】そして、この素材41の一端周縁を鍛造成形
である押圧成形にて面取りして、図3の(b)に示すよ
うにテーパ面42を設けた面取り素材43を鍛造成形する。
である押圧成形にて面取りして、図3の(b)に示すよ
うにテーパ面42を設けた面取り素材43を鍛造成形する。
【0030】次に、この面取り素材43のテーパ面42を絞
り成形して、図3の(c)に示すように、第1のハウジ
ング11の連結部18となる柄部44を未加工円柱部45の一端
に略同軸上に突出する絞り素材46を鍛造成形する。
り成形して、図3の(c)に示すように、第1のハウジ
ング11の連結部18となる柄部44を未加工円柱部45の一端
に略同軸上に突出する絞り素材46を鍛造成形する。
【0031】さらに、この絞り素材46を内径が第1のハ
ウジング11の外径寸法と略同寸法の図示しない治具内に
据え込み、軸方向に加圧して絞り素材46の未加工円柱部
45を第1のハウジング11の外径寸法と略同寸法となるよ
うに径大に成形して、図3の(d)に示すように、第1
のハウジング11の外形寸法と略同寸法の円柱部47の一端
面に略同軸上に柄部44を突出した据込素材48を鍛造成形
する。
ウジング11の外径寸法と略同寸法の図示しない治具内に
据え込み、軸方向に加圧して絞り素材46の未加工円柱部
45を第1のハウジング11の外径寸法と略同寸法となるよ
うに径大に成形して、図3の(d)に示すように、第1
のハウジング11の外形寸法と略同寸法の円柱部47の一端
面に略同軸上に柄部44を突出した据込素材48を鍛造成形
する。
【0032】そして、この据込素材48を図2に示すボー
ルジョイントのハウジングの製造装置を構成する中間鍛
造成形装置50にて、図3の(e)に示す中間成形体51を
鍛造成形する。
ルジョイントのハウジングの製造装置を構成する中間鍛
造成形装置50にて、図3の(e)に示す中間成形体51を
鍛造成形する。
【0033】ここで、中間鍛造成形装置50は、図2に示
すように、据込素材48を装着して位置決め固定する雌型
部としての下型部52と、据込素材48を押圧成形する上下
動可能な上型部53とにて構成されている。そして、下型
部52には、第1のハウジング11の外径寸法と略同寸法の
略円筒状の据込凹部54と、この据込凹部54の底部略中央
にさらに同軸上に柄部44を嵌挿固定する柄部凹部55とに
て形成された挿入凹部56が設けられている。さらに、こ
の挿入凹部56には、柄部凹部55に略同軸上に連通するノ
ックアウト凹部57が設けられている。また、ノックアウ
ト凹部57内には、一端がノックアウト凹部57から進退自
在のノックアウトピン58が配設されている。
すように、据込素材48を装着して位置決め固定する雌型
部としての下型部52と、据込素材48を押圧成形する上下
動可能な上型部53とにて構成されている。そして、下型
部52には、第1のハウジング11の外径寸法と略同寸法の
略円筒状の据込凹部54と、この据込凹部54の底部略中央
にさらに同軸上に柄部44を嵌挿固定する柄部凹部55とに
て形成された挿入凹部56が設けられている。さらに、こ
の挿入凹部56には、柄部凹部55に略同軸上に連通するノ
ックアウト凹部57が設けられている。また、ノックアウ
ト凹部57内には、一端がノックアウト凹部57から進退自
在のノックアウトピン58が配設されている。
【0034】また、上型部53は、略円筒状のケース体60
と、このケース体60に一体的に進退可能に略同軸上に設
けられたピン部である略円柱状の押圧ピン61とを備えて
いる。そして、押圧ピン61は、径寸法が下型部52の据込
凹部54の内径と略同寸法の略円柱状に形成された押圧部
62と、この押圧部62の先端に同軸上に設けられ径寸法が
第1のハウジング11の内径と略同寸法で先端が第1のハ
ウジング11の内室16の底面である載置面部19に略対応し
たピン先端部63とを有し、径寸法の異なる押圧部62およ
びピン先端部63の間にはピン先端部63側に従って径小と
なるように元開口規制部としての傾斜面64が設けられて
いる。
と、このケース体60に一体的に進退可能に略同軸上に設
けられたピン部である略円柱状の押圧ピン61とを備えて
いる。そして、押圧ピン61は、径寸法が下型部52の据込
凹部54の内径と略同寸法の略円柱状に形成された押圧部
62と、この押圧部62の先端に同軸上に設けられ径寸法が
第1のハウジング11の内径と略同寸法で先端が第1のハ
ウジング11の内室16の底面である載置面部19に略対応し
たピン先端部63とを有し、径寸法の異なる押圧部62およ
びピン先端部63の間にはピン先端部63側に従って径小と
なるように元開口規制部としての傾斜面64が設けられて
いる。
【0035】そして、この中間鍛造成形装置50による成
形の際には、下型部52の挿入凹部56の柄部凹部55に据込
素材48の柄部44を挿入しつつ据込素材48の円柱部47を据
込凹部54に挿入して据込素材48を下型部52の挿入凹部56
内に装着する。
形の際には、下型部52の挿入凹部56の柄部凹部55に据込
素材48の柄部44を挿入しつつ据込素材48の円柱部47を据
込凹部54に挿入して据込素材48を下型部52の挿入凹部56
内に装着する。
【0036】この状態で、上型部53のケース体60を所定
距離下降させ、押圧ピン61のピン先端部63の先端にて据
込素材48の柄部44が突出する側と反対側の端面の略中央
を押圧し、据込素材48および挿入凹部56の内面との隙間
に肉流れし、傾斜面64が端面に当接して元開口部66をす
るとともに、肉流れした余肉67が元開口部66の外周縁に
外方に例えばフランジ状に流れ出し、据込素材48の円柱
部47を元開口部66を開口する内室16を有する有底円筒部
69を設けた図3の(e)に示す凹状の中間成形体51を鍛
造成形する。
距離下降させ、押圧ピン61のピン先端部63の先端にて据
込素材48の柄部44が突出する側と反対側の端面の略中央
を押圧し、据込素材48および挿入凹部56の内面との隙間
に肉流れし、傾斜面64が端面に当接して元開口部66をす
るとともに、肉流れした余肉67が元開口部66の外周縁に
外方に例えばフランジ状に流れ出し、据込素材48の円柱
部47を元開口部66を開口する内室16を有する有底円筒部
69を設けた図3の(e)に示す凹状の中間成形体51を鍛
造成形する。
【0037】なお、この押圧ピン61の押圧成形の際、押
し出される肉分は柄部44とノックアウト凹部57との隙間
に回り込んで連結部18を形成するとともに、押圧ピン61
のピン先端部63の回りに回り込むように盛り上げられ内
室16を成形し、押圧ピン61の傾斜面64に沿って肉流れを
規制しつつ元開口部66を成形して、中間成形体51が成形
される。なお、成形された中間成形体51は、ノックアウ
トピン58を上方に移動して挿入凹部56から押し出すよう
に取り出す。
し出される肉分は柄部44とノックアウト凹部57との隙間
に回り込んで連結部18を形成するとともに、押圧ピン61
のピン先端部63の回りに回り込むように盛り上げられ内
室16を成形し、押圧ピン61の傾斜面64に沿って肉流れを
規制しつつ元開口部66を成形して、中間成形体51が成形
される。なお、成形された中間成形体51は、ノックアウ
トピン58を上方に移動して挿入凹部56から押し出すよう
に取り出す。
【0038】次に、得られた中間成形体51をボールジョ
イントの製造装置を構成する仕上鍛造成形装置70にて、
図3の(f)に示す第1のハウジング11を鍛造成形す
る。
イントの製造装置を構成する仕上鍛造成形装置70にて、
図3の(f)に示す第1のハウジング11を鍛造成形す
る。
【0039】ここで、仕上鍛造成形装置70は、図1に示
すように、中間成形体51を位置決め固定する雌型として
の下型71と、中間成形体51を押圧成形する上型72とにて
構成されている。そして、下型71には、第1のハウジン
グ11の外形寸法とほぼ同寸法で中間成形体51の有底円筒
部69を嵌挿して固定する略円筒形の仕上凹部74と、この
仕上凹部74にさらに同軸上に連結部18が嵌挿されて位置
決め固定する連結部凹部75とにて装着凹部76が設けられ
ている。また、装着凹部76には、連結部凹部75に略同軸
状に連通するノックアウト凹部57が設けられている。そ
して、ノックアウト凹部57内には、中間鍛造成形装置50
と同様に一端がノックアウト凹部57から進退自在のノッ
クアウトピン58が配設されている。なお、仕上凹部74の
深さ寸法は、第1のハウジング11の高さ寸法より大きい
寸法となるように形成されている。そして、中間成形体
51は、有底円筒部69が仕上凹部74内に挿入されて余肉67
が仕上凹部74の縁に係止する状態で、装着凹部76内に中
間成形体51が装着される。
すように、中間成形体51を位置決め固定する雌型として
の下型71と、中間成形体51を押圧成形する上型72とにて
構成されている。そして、下型71には、第1のハウジン
グ11の外形寸法とほぼ同寸法で中間成形体51の有底円筒
部69を嵌挿して固定する略円筒形の仕上凹部74と、この
仕上凹部74にさらに同軸上に連結部18が嵌挿されて位置
決め固定する連結部凹部75とにて装着凹部76が設けられ
ている。また、装着凹部76には、連結部凹部75に略同軸
状に連通するノックアウト凹部57が設けられている。そ
して、ノックアウト凹部57内には、中間鍛造成形装置50
と同様に一端がノックアウト凹部57から進退自在のノッ
クアウトピン58が配設されている。なお、仕上凹部74の
深さ寸法は、第1のハウジング11の高さ寸法より大きい
寸法となるように形成されている。そして、中間成形体
51は、有底円筒部69が仕上凹部74内に挿入されて余肉67
が仕上凹部74の縁に係止する状態で、装着凹部76内に中
間成形体51が装着される。
【0040】また、上型72は、中間鍛造成形装置50と同
様に、径寸法の異なる押圧部62およびピン先端部63が同
軸状に設けられ間に開口規制部としてのテーパ面78が設
けられたパンチピン79が設けられている。そして、パン
チピン79は、押圧部62が第1のハウジング11の外形であ
る下型71の仕上凹部74の内径と略同寸法に形成され、ピ
ン先端部63が第1のハウジング11の内室16の内径とほぼ
同寸法の径寸法に形成され、先端部は第1のハウジング
11の内室16の底面である載置面部19と略対応する形状に
形成されている。さらに、テーパ面78は、ピン先端部63
が内室16内に当接した際に中間成形体51の元開口部66の
縁に当接する。
様に、径寸法の異なる押圧部62およびピン先端部63が同
軸状に設けられ間に開口規制部としてのテーパ面78が設
けられたパンチピン79が設けられている。そして、パン
チピン79は、押圧部62が第1のハウジング11の外形であ
る下型71の仕上凹部74の内径と略同寸法に形成され、ピ
ン先端部63が第1のハウジング11の内室16の内径とほぼ
同寸法の径寸法に形成され、先端部は第1のハウジング
11の内室16の底面である載置面部19と略対応する形状に
形成されている。さらに、テーパ面78は、ピン先端部63
が内室16内に当接した際に中間成形体51の元開口部66の
縁に当接する。
【0041】そして、この仕上鍛造成形装置70による成
形の際には、中間成形体51の有底円筒部69を仕上凹部74
内に挿入して余肉67を仕上凹部74の縁に係止し、装着凹
部76内に中間成形体51を装着する。この状態で、上型72
のパンチピン79を下降してピン先端部63を中間成形体51
の内室16内に圧入してテーパ面78を中間成形体51の元開
口部66に当接させる。この状態でさらにパンチピン79を
下降し、押圧部62を下型71の仕上凹部74内に中間成形体
51の有底円筒部69の下面が仕上凹部74の底面に当接する
まで嵌挿させる。この押圧部62の嵌挿により、中間成形
体51の余肉67が下型71の仕上凹部74の縁と押圧部62のテ
ーパ面78の外周縁との間で挟まれるように切断され、図
3の(f)に示すように、第1のハウジング11が仕上凹
部74内に打ち抜かれて仕上鍛造成形される。
形の際には、中間成形体51の有底円筒部69を仕上凹部74
内に挿入して余肉67を仕上凹部74の縁に係止し、装着凹
部76内に中間成形体51を装着する。この状態で、上型72
のパンチピン79を下降してピン先端部63を中間成形体51
の内室16内に圧入してテーパ面78を中間成形体51の元開
口部66に当接させる。この状態でさらにパンチピン79を
下降し、押圧部62を下型71の仕上凹部74内に中間成形体
51の有底円筒部69の下面が仕上凹部74の底面に当接する
まで嵌挿させる。この押圧部62の嵌挿により、中間成形
体51の余肉67が下型71の仕上凹部74の縁と押圧部62のテ
ーパ面78の外周縁との間で挟まれるように切断され、図
3の(f)に示すように、第1のハウジング11が仕上凹
部74内に打ち抜かれて仕上鍛造成形される。
【0042】なお、仕上鍛造成形された第1のハウジン
グ11は、パンチピン79を上昇して引き抜くとともに、下
型71のノックアウトピン58を上方に移動して装着凹部76
から押し出すように取り出す。
グ11は、パンチピン79を上昇して引き抜くとともに、下
型71のノックアウトピン58を上方に移動して装着凹部76
から押し出すように取り出す。
【0043】この後、第1のベアリングシート13にて第
1のボールスタッド12の第1の球頭部23を包容し、第1
の球頭部23とともに第1のベアリングシート13を第1の
ハウジング11の内周側に挿入する。そして、第1のハウ
ジング11の開口部14を小径となるように内側にかしめ、
第1のボールジョイント4を組み立て形成する。
1のボールスタッド12の第1の球頭部23を包容し、第1
の球頭部23とともに第1のベアリングシート13を第1の
ハウジング11の内周側に挿入する。そして、第1のハウ
ジング11の開口部14を小径となるように内側にかしめ、
第1のボールジョイント4を組み立て形成する。
【0044】上述したように、中間鍛造成形装置50の下
型部52の挿入凹部56に挿入した据込素材48の一端面の略
中央部を押圧ピン61のピン先端部63の先端部にて押圧し
て凹状に内室16を形成するとともに、傾斜面64にて据込
素材48の一端面の外周縁に、内室16の押圧形成の際の肉
流れにより外方に例えばフランジ状の余肉67を膨出形成
させて元開口部66の縁の肉流れを規制しつつ元開口部66
を開口形成して中間成形体51を鍛造する。そして、この
中間成形体51を仕上鍛造成形装置70の下型71の装着凹部
76に挿入して中間成形体51の余肉67を開口縁に係止し、
パンチピン79のピン先端部63を内室16内に当接させると
ともに、テーパ面78を中間成形体51の元開口部66に当接
して肉流れを規制して、第1のハウジング11を打ち抜い
て余肉67分を切断し仕上鍛造形成する。このため、第1
のボールスタッド12の揺動角度や引抜強度に影響する第
1のハウジング11の開口部14の開口状態や縁形状および
第1のハウジング11の高さ寸法を、欠肉による機能の損
出を生じることなく作業が煩雑な切削加工などを行わな
くても高度な寸法精度に設定でき、鍛造成形のみで容易
に形成でき、製造性を向上できる。
型部52の挿入凹部56に挿入した据込素材48の一端面の略
中央部を押圧ピン61のピン先端部63の先端部にて押圧し
て凹状に内室16を形成するとともに、傾斜面64にて据込
素材48の一端面の外周縁に、内室16の押圧形成の際の肉
流れにより外方に例えばフランジ状の余肉67を膨出形成
させて元開口部66の縁の肉流れを規制しつつ元開口部66
を開口形成して中間成形体51を鍛造する。そして、この
中間成形体51を仕上鍛造成形装置70の下型71の装着凹部
76に挿入して中間成形体51の余肉67を開口縁に係止し、
パンチピン79のピン先端部63を内室16内に当接させると
ともに、テーパ面78を中間成形体51の元開口部66に当接
して肉流れを規制して、第1のハウジング11を打ち抜い
て余肉67分を切断し仕上鍛造形成する。このため、第1
のボールスタッド12の揺動角度や引抜強度に影響する第
1のハウジング11の開口部14の開口状態や縁形状および
第1のハウジング11の高さ寸法を、欠肉による機能の損
出を生じることなく作業が煩雑な切削加工などを行わな
くても高度な寸法精度に設定でき、鍛造成形のみで容易
に形成でき、製造性を向上できる。
【0045】また、一旦元開口部66を開口する内室16を
有した中間成形体51を成形後、元開口部66の縁とこの元
開口部66の縁近傍の外周面側における肉流れを規制しつ
つ内室16の内面側を押圧成形して仕上鍛造成形するた
め、確実に高度な寸法精度が容易に得られる。
有した中間成形体51を成形後、元開口部66の縁とこの元
開口部66の縁近傍の外周面側における肉流れを規制しつ
つ内室16の内面側を押圧成形して仕上鍛造成形するた
め、確実に高度な寸法精度が容易に得られる。
【0046】そして、中間鍛造成形装置50の押圧ピン61
と仕上鍛造成形装置70のパンチピン79とが同一であるた
め、中間成形体51の中間鍛造成形および第1のハウジン
グ11の仕上鍛造成形の際の上型部53および上型72を共通
利用でき、装置構成を簡略化でき、例えば挿入凹部56お
よび装着凹部76を交互に配設し、この配設方向に沿って
移動させて連続的に鍛造成形することも容易にでき、製
造性を向上できるとともに、装置の小型化が図れる。
と仕上鍛造成形装置70のパンチピン79とが同一であるた
め、中間成形体51の中間鍛造成形および第1のハウジン
グ11の仕上鍛造成形の際の上型部53および上型72を共通
利用でき、装置構成を簡略化でき、例えば挿入凹部56お
よび装着凹部76を交互に配設し、この配設方向に沿って
移動させて連続的に鍛造成形することも容易にでき、製
造性を向上できるとともに、装置の小型化が図れる。
【0047】また、切削加工したものに比して鍛造成形
のみにより締まって硬化し、引抜強度を向上できる。
のみにより締まって硬化し、引抜強度を向上できる。
【0048】なお、上記実施の形態において、ラックア
ンドピニオン式舵取り装置本体1のラックバー3に取り
付けられる第1のボールジョイントについて説明した
が、他のいずれのボールジョイントでもできる。
ンドピニオン式舵取り装置本体1のラックバー3に取り
付けられる第1のボールジョイントについて説明した
が、他のいずれのボールジョイントでもできる。
【0049】また、素材41を面取り素材43に成形し、面
取り素材43を絞り素材46に成形し、絞り素材46を据込素
材48に成形し、据込素材48を中間成形体51に成形した
後、第1のハウジング11に鍛造成形して説明したが、素
材41から直接中間成形体51を成形するなどしてもよい。
取り素材43を絞り素材46に成形し、絞り素材46を据込素
材48に成形し、据込素材48を中間成形体51に成形した
後、第1のハウジング11に鍛造成形して説明したが、素
材41から直接中間成形体51を成形するなどしてもよい。
【0050】
【発明の効果】請求項1記載のボールジョイントのハウ
ジングによれば、鍛造成形により外周面の一端に開口す
る開口部の外周縁に盛り上げられた余肉を、開口部の縁
の肉流れを規制しつつ打ち抜き除去して仕上鍛造するた
め、欠肉による機能の損失を生じることなく鍛造のみで
煩雑な切削加工を行わなくても高い寸法精度で容易に成
形でき、製造性を向上できる。
ジングによれば、鍛造成形により外周面の一端に開口す
る開口部の外周縁に盛り上げられた余肉を、開口部の縁
の肉流れを規制しつつ打ち抜き除去して仕上鍛造するた
め、欠肉による機能の損失を生じることなく鍛造のみで
煩雑な切削加工を行わなくても高い寸法精度で容易に成
形でき、製造性を向上できる。
【0051】請求項2記載のボールジョイントによれ
ば、ボールスタッドの球頭部をベアリングシートを介し
て請求項1記載のボールジョイントのハウジングの内室
に摺動自在に配設するため、開口部から延出するボール
スタッドの揺動が阻害されず高寸法精度の揺動角度が得
られるとともに、製造性を向上できる。
ば、ボールスタッドの球頭部をベアリングシートを介し
て請求項1記載のボールジョイントのハウジングの内室
に摺動自在に配設するため、開口部から延出するボール
スタッドの揺動が阻害されず高寸法精度の揺動角度が得
られるとともに、製造性を向上できる。
【0052】請求項3記載のボールジョイントのハウジ
ングの製造方法によれば、開口部の外周縁近傍を除く外
周面および開口部の肉流れを規制しつつ内室の内面を押
圧成形して、外周面の開口部の外周縁に盛り上げ形成し
た余肉を、開口部の縁の肉流れを規制しつつ打ち抜き除
去して仕上鍛造するため、欠肉による機能の損失を生じ
ることなく鍛造のみで煩雑な切削加工を行わなくても高
い寸法精度でボールジョイントのハウジングを容易に成
形でき、製造性を向上できる。
ングの製造方法によれば、開口部の外周縁近傍を除く外
周面および開口部の肉流れを規制しつつ内室の内面を押
圧成形して、外周面の開口部の外周縁に盛り上げ形成し
た余肉を、開口部の縁の肉流れを規制しつつ打ち抜き除
去して仕上鍛造するため、欠肉による機能の損失を生じ
ることなく鍛造のみで煩雑な切削加工を行わなくても高
い寸法精度でボールジョイントのハウジングを容易に成
形でき、製造性を向上できる。
【0053】請求項4記載のボールジョイントのハウジ
ングの製造方法によれば、素材の一端面の略中央を略円
筒状に押圧成形して、素材の一端面の外周縁に外方に例
えばフランジ状の余肉を膨出形成するとともに素材の一
端面に元開口部を開口して凹状の内室を有した中間成形
体を形成し、この中間成形体の元開口部の縁の肉流れを
規制して余肉を打ち抜き除去して仕上鍛造成形するた
め、欠肉による機能の損失を生じることなく鍛造のみで
煩雑な切削加工を行わなくても高い寸法精度でボールジ
ョイントのハウジングを容易に成形でき、製造性を向上
できる。
ングの製造方法によれば、素材の一端面の略中央を略円
筒状に押圧成形して、素材の一端面の外周縁に外方に例
えばフランジ状の余肉を膨出形成するとともに素材の一
端面に元開口部を開口して凹状の内室を有した中間成形
体を形成し、この中間成形体の元開口部の縁の肉流れを
規制して余肉を打ち抜き除去して仕上鍛造成形するた
め、欠肉による機能の損失を生じることなく鍛造のみで
煩雑な切削加工を行わなくても高い寸法精度でボールジ
ョイントのハウジングを容易に成形でき、製造性を向上
できる。
【0054】請求項5記載のボールジョイントのハウジ
ングの製造装置によれば、雌型部の挿入凹部に挿入した
素材の一端面をピン部にて押圧し、元開口規制部にて素
材の一端面の外周縁に外方に余肉を膨出形成するととも
に元開口部を開口形成して凹状の内室を有した中間成形
体を鍛造し、この中間成形体を仕上鍛造成形装置の雌型
の装着凹部に余肉を開口縁に係止して挿入し、パンチピ
ンを内室内に当接させるとともに開口規制部にて元開口
部の肉流れを規制して余肉を打ち抜いて仕上鍛造形成す
るため、欠肉による機能の損失を生じることなく鍛造の
みで煩雑な切削加工を行わなくても高い寸法精度でボー
ルジョイントのハウジングを容易に成形でき、製造性を
向上できる。
ングの製造装置によれば、雌型部の挿入凹部に挿入した
素材の一端面をピン部にて押圧し、元開口規制部にて素
材の一端面の外周縁に外方に余肉を膨出形成するととも
に元開口部を開口形成して凹状の内室を有した中間成形
体を鍛造し、この中間成形体を仕上鍛造成形装置の雌型
の装着凹部に余肉を開口縁に係止して挿入し、パンチピ
ンを内室内に当接させるとともに開口規制部にて元開口
部の肉流れを規制して余肉を打ち抜いて仕上鍛造形成す
るため、欠肉による機能の損失を生じることなく鍛造の
みで煩雑な切削加工を行わなくても高い寸法精度でボー
ルジョイントのハウジングを容易に成形でき、製造性を
向上できる。
【0055】請求項6記載のボールジョイントのハウジ
ングの製造装置によれば、請求項5記載のボールジョイ
ントのハウジングの製造装置の効果に加え、仕上鍛造成
形装置のパンチピンを中間鍛造成形装置のピン部と共用
するため、装置構成を簡略化でき、小型化できる。
ングの製造装置によれば、請求項5記載のボールジョイ
ントのハウジングの製造装置の効果に加え、仕上鍛造成
形装置のパンチピンを中間鍛造成形装置のピン部と共用
するため、装置構成を簡略化でき、小型化できる。
【図1】本発明の実施の一形態の仕上鍛造成形装置によ
り第1のハウジングを鍛造成形する状況を示す断面図で
ある。
り第1のハウジングを鍛造成形する状況を示す断面図で
ある。
【図2】同上中間鍛造成形装置により中間成形体を鍛造
成形する状況を示す断面図である。
成形する状況を示す断面図である。
【図3】同上素材から第1のハウジングを鍛造成形する
上記を示す説明図で、(a)素材を示す断面図、(b)
面取り素材を示す断面図、(c)絞り素材を示す断面
図、(d)据込素材を示す断面図、(e)中間成形体を
示す断面図、(f)第1のハウジングを示す断面図であ
る。
上記を示す説明図で、(a)素材を示す断面図、(b)
面取り素材を示す断面図、(c)絞り素材を示す断面
図、(d)据込素材を示す断面図、(e)中間成形体を
示す断面図、(f)第1のハウジングを示す断面図であ
る。
【図4】同上ラックアンドピニオン式舵取り装置本体を
示す第1のボールジョイントのの断面図である。
示す第1のボールジョイントのの断面図である。
【図5】同上ラックアンドピニオン式舵取り装置本体を
示す一部を切り欠いた平面図である。
示す一部を切り欠いた平面図である。
【符号の説明】 4 ボールジョイントである第1のボールジョイント 11 ハウジングである第1のハウジング 12 ボールスタッドである第1のボールスタッド 13 ベアリングシートである第1のベアリングシート 14 開口部 16 内室 23 球頭部 25 軸部 26 挿入孔 48 素材としての据込素材 50 中間鍛造成形装置 51 中間成形体 52 雌型部としての下型部 56 挿入凹部 61 ピン部としての押圧ピン 64 元開口規制部としての傾斜面 66 元開口部 67 余肉 70 仕上鍛造成形装置 71 雌型としての下型 76 装着凹部 78 開口規制部としてのテーパ面 79 パンチピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千葉 秀幸 静岡県浜松市古川町500番地 株式会社ソ ミック石川浜松工場内 Fターム(参考) 3J105 AA23 AA32 AB46 AB49 AB50 CB01 CD07 CE02 CF02 CF12
Claims (6)
- 【請求項1】 一端に開口部を開口し、ボールスタッド
の端部に設けられた球頭部を摺動自在に収容する内室を
有したボールジョイントのハウジングにおいて、 鍛造成形の際に外周面の前記開口部の外周縁に余肉が盛
り上げられ、この盛り上げられた余肉が前記開口部の縁
の肉流れを規制しつつ打ち抜き除去されて仕上鍛造され
たことを特徴とするボールジョイントのハウジング。 - 【請求項2】 請求項1記載のボールジョイントのハウ
ジングと、 このハウジングの内室に摺動自在に配設される球頭部お
よびこの球頭部に連設され前記ハウジングの開口部から
延出される軸部を有したボールスタッドと、 前記ハウジングの内室に収容され前記ボールスタッドの
球頭部を摺動可能に包容し前記軸部を挿通する挿入孔を
開口した弾性および剛性を有したベアリングシートとを
具備したことを特徴とするボールジョイント。 - 【請求項3】 一端に開口部を開口し、ボールスタッド
の端部に設けられた球頭部を摺動自在に収容する内室を
有したボールジョイントのハウジングの製造方法におい
て、 外周面の前記開口部の外周縁近傍を除く部分および前記
開口部の肉流れを規制しつつ前記内室の内面を押圧成形
して前記外周面の前記開口部の外周縁に余肉を盛り上げ
形成し、 この余肉を前記開口部の縁の肉流れを規制しつつ打ち抜
き除去して仕上鍛造することを特徴とするボールジョイ
ントのハウジングの製造方法。 - 【請求項4】 一端に開口部を開口し、ボールスタッド
の端部に設けられた球頭部を摺動自在に収容する内室を
有したボールジョイントのハウジングの製造方法におい
て、 素材の一端面の略中央を略円筒状に押圧成形して、一端
面の外周縁に外方に余肉を膨出形成するとともに一端面
に元開口部を開口して凹状の内室を有した中間成形体を
形成し、 この中間成形体の前記元開口部の縁の肉流れを規制して
前記余肉を打ち抜き除去して仕上鍛造成形することを特
徴とするボールジョイントのハウジングの製造方法。 - 【請求項5】 一端に開口部を開口し、ボールスタッド
の端部に設けられた球頭部を摺動自在に収容する内室を
有したボールジョイントのハウジングの製造装置におい
て、 素材を挿入する挿入凹部を有した雌型部、および、前記
挿入凹部内に進退自在で、先端部が前記素材の一端面の
略中央を略円筒状に押圧成形し、前記雌型部との間に肉
流れして前記素材の一端面の外周縁に外方に余肉を膨出
形成するとともに前記素材の一端面に元開口部を開口形
成する元開口規制部を有し凹状の内室を有した中間成形
体を鍛造形成するピン部を備えた中間鍛造成形装置と、 前記中間成形体を挿入し開口縁に前記中間成形体の余肉
が係止可能な装着凹部を有した雌型、および、前記装着
凹部内に進退自在で、前記中間成形体の元開口部に当接
して肉流れを規制する開口規制部を有し先端部が前記中
間成形体の内室内に当接して前記余肉を打ち抜いて前記
ハウジングを仕上鍛造形成するパンチピンを備えた仕上
鍛造成形装置とを具備したことを特徴とするボールジョ
イントのハウジングの製造装置。 - 【請求項6】 仕上鍛造成形装置のパンチピンは、中間
鍛造成形装置のピン部であることを特徴とする請求項5
記載のボールジョイントのハウジングの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10245799A JP2000074040A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | ボールジョイントのハウジング、その製造方法、その装置およびボールジョイント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10245799A JP2000074040A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | ボールジョイントのハウジング、その製造方法、その装置およびボールジョイント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000074040A true JP2000074040A (ja) | 2000-03-07 |
Family
ID=17139018
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10245799A Pending JP2000074040A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | ボールジョイントのハウジング、その製造方法、その装置およびボールジョイント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000074040A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7082805B2 (en) | 2003-11-25 | 2006-08-01 | Denso Corporation | Manufacturing method for cylindrical part |
WO2008038458A1 (fr) * | 2006-09-27 | 2008-04-03 | Thk Co., Ltd. | Roulement à rotule et procédé de fabrication de celui-ci |
CN108803415A (zh) * | 2018-06-11 | 2018-11-13 | 江南大学 | 一种离合器球头销钉工位自动压装方法 |
-
1998
- 1998-08-31 JP JP10245799A patent/JP2000074040A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7082805B2 (en) | 2003-11-25 | 2006-08-01 | Denso Corporation | Manufacturing method for cylindrical part |
DE102004056740B4 (de) * | 2003-11-25 | 2006-11-23 | Denso Corp., Kariya | Herstellungsverfahren für ein zylindrisches Teil |
WO2008038458A1 (fr) * | 2006-09-27 | 2008-04-03 | Thk Co., Ltd. | Roulement à rotule et procédé de fabrication de celui-ci |
US8281490B2 (en) | 2006-09-27 | 2012-10-09 | Thk Co., Ltd. | Spherical bearing and process for manufacturing the same |
JP5225093B2 (ja) * | 2006-09-27 | 2013-07-03 | Thk株式会社 | 球面軸受及びその製造方法 |
CN108803415A (zh) * | 2018-06-11 | 2018-11-13 | 江南大学 | 一种离合器球头销钉工位自动压装方法 |
CN108803415B (zh) * | 2018-06-11 | 2023-09-26 | 江南大学 | 一种离合器球头销钉工位自动压装方法 |
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