JP2000073944A - 斜板型圧縮機 - Google Patents

斜板型圧縮機

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JP2000073944A
JP2000073944A JP10247196A JP24719698A JP2000073944A JP 2000073944 A JP2000073944 A JP 2000073944A JP 10247196 A JP10247196 A JP 10247196A JP 24719698 A JP24719698 A JP 24719698A JP 2000073944 A JP2000073944 A JP 2000073944A
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Japan
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swash plate
piston
shaft
compressor
housing
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JP10247196A
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Naoharu Konaga
直治 小長
Mikio Matsuda
三起夫 松田
Mitsuo Inagaki
稲垣  光夫
Kazuhito Miyagawa
和仁 宮川
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Soken Inc
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Denso Corp
Nippon Soken Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 斜板型圧縮機のピストンの回転を阻止して、
騒音や異常な摩耗の発生を防止すると共に、ピストンの
長さを短縮して圧縮機全体を小型化する。 【解決手段】 ピストン6aの基端部側に円弧状面33
や円弧状面41を備える支持部40を形成して、円弧状
面33をシャフト4と一体化されたロータ18の円筒面
27と摺動接触させると共に、円弧状面41をハウジン
グ1の内壁面42に摺動接触させる。円弧状面33によ
ってピストン6aの回転が阻止されて、斜板5が直接に
ピストン6aに接触することがなくなるので、それらの
摩耗や騒音が防止される。また、円弧状面33が円筒面
27によって支持されるのと、円弧状面41が内壁面4
2によって支持されるので、サイドフォースによってピ
ストン6aが傾斜することが防止されて、ピストン6a
の摺動状態が良くなり、ピストン6aの長さを短縮でき
ることから、圧縮機の小型化が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用空
調装置における冷媒圧縮機として使用するのに適した斜
板型圧縮機(ポンプ)に関する。
【0002】
【従来の技術】斜板型圧縮機において、斜板の周縁部を
一対のシューを介して挟むように係合することによって
駆動シャフトの軸方向に往復運動をする1個ないし複数
個のピストンが、もし、それ自体の軸線の回りに回転す
ると、斜板とピストンが直接に接触して騒音を発生した
り、斜板側又はピストン側に異常な摩耗を生じる恐れが
あるので、ピストンの回転を阻止する従来技術の1つが
特開平8−326655号公報に記載されている。これ
は、ピストンに固定されたピストンロッドの中心をピス
トンの中心に対して偏心させると共に、このピストンロ
ッドをシリンダの端部に固定された支持板の通孔に挿通
することによってピストンの回転を防止するものであ
る。しかし、この構成では新たに通孔を有する支持板を
設けなければならないし、ピストンロッドを支持板の通
孔に挿通する必要上、ピストンとピストンロッド等を別
体として製作する必要があるために、部品点数が増加し
てコストが上昇するという問題がある。
【0003】また、例えば特開平7−91366号公報
に記載されているような、従来一般の片側ピストン式の
斜板型圧縮機においては、ピストンに作用するサイドフ
ォースによるピストンとシリンダの間の焼きつきを防止
するために、ピストンのガイド長さを長くする必要があ
るので、圧縮機の体格を小さく設計しようとする場合
に、ピストンのガイド長さを短縮することができないた
めに小型化が困難になる場合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術に
おける前述のような問題に対処して、部品点数の増加を
伴うことがないきわめて簡単な手段によってピストンの
回転を確実に防止すると共に、ピストンとシリンダの間
に作用するサイドフォースによる両者の摺動面の焼きつ
きを防止しながらも、ピストンのガイド長さを従来より
も大幅に短縮して全体の体格を小型化することができる
ような、改良された構成を有する斜板型圧縮機を提供す
ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項
に記載された斜板型圧縮機を提供する。
【0006】請求項1に記載された発明によれば、ピス
トンの基端部側に円弧状面が形成されるので、円弧状面
がロータの円筒面に摺動可能に接触することによってピ
ストンの回転が阻止されて、斜板がピストンに直接に接
触して騒音を発生したり、異常な摩耗が生じることが防
止される。また、この円弧状面とロータの円弧状面との
係合によって、ピストンに作用するサイドフォースの一
部が支持されるので、ピストンの長さを短くしてもシリ
ンダに対する摺動性が良好に維持される。
【0007】請求項2に記載された発明によれば、ロー
タの表面に摺動性に優れた環状部材が嵌着されるので、
ピストンの基端部側に形成された円弧状面との摺動接触
によって異常な摩耗を生じるような不具合が回避され
て、斜板型圧縮機の信頼性が向上する。
【0008】請求項3に記載された発明によれば、ハウ
ジング側の内壁に沿って円筒面が形成されると共に、そ
れに対してピストンの基端部側に形成された円弧状面が
摺動可能に接触するので、その係合によってピストンの
回転が阻止されると共に、ピストンに作用するサイドフ
ォースの一部が支持される。従って、ピストンの長さを
短くしてもシリンダに対する摺動性が良好に維持され
る。また、ピストンの長さを短くすることが可能になる
結果、斜板型圧縮機全体の体格も小型化することができ
る。
【0009】請求項4に記載された発明によれば、シャ
フトに対する斜板の角度を可変として斜板型圧縮機を吐
出容量型とすることができるし、請求項5に記載された
発明によれば、更に進んで、斜板を収容している室の圧
力、即ちピストンの背圧を外部から変化させることによ
って、圧縮される流体の圧力との釣り合い状態を変更す
ると共に、ピストンの平均的な位置を軸方向に移動させ
て、斜板の角度を自由に変化させることができる。
【0010】請求項6に記載された発明によれば、斜板
をシャフトと共に回転すると共に揺動運動をするように
支持することもできるし、請求項7に記載された発明に
よれば、斜板が回転することなく揺動運動だけをするよ
うに支持して、所謂ワッブル型の斜板型圧縮機を構成す
ることもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施例としての可変
容量斜板型圧縮機100を図1ないし図4に示す。図1
及び図2において、1はフロントハウジング、2は相互
に平行な複数個のシリンダ10を形成されたミドルハウ
ジング、3はリアハウジング、4はニードル軸受11及
び12に支持される駆動シャフト、5はシャフト4と共
に回転する斜板、6は各シリンダ10内に挿入されて往
復運動をするピストン、7は各一対の球面形状のシュ
ー、8はバルブプレート、9はフロントハウジング1と
ミドルハウジング2をバルブプレート8と共にリアハウ
ジング3に固定して一体化する通しボルト、13及び1
4はシャフト4の軸方向荷重を支持するスラスト軸受、
15は吸入弁、16は吐出弁、17は弁止板、18はシ
ャフト4に嵌合して一体化されたロータ、19はシャフ
トシール、20は図示しない空調装置の冷凍サイクルに
おける蒸発器に接続される吸入ポート、21は冷凍サイ
クルの凝縮器に接続される吐出ポート、22は吸入室、
23は吐出室、24は吸入孔、25は吐出孔、26は斜
板室をそれぞれ示している。
【0012】次に、第1実施例の斜板型圧縮機100は
可変容量型のものであるから、斜板5は、その傾斜角度
(シャフト4と直角に交わる仮想の平面に対してなす角
度)が変化し得るように、シャフト4に対して取り付け
られているので、シャフト4と斜板5を連結するヒンジ
機構の構成について説明する。
【0013】図1に示すように、28は斜板5の背面に
突設され、シャフト4の軸線と平行な二面を形成された
突起部、29は突起部28を挟持するようにロータ18
に形成された溝部であって、ロータ18にはシャフト4
に対して直角の方向に円形孔30が穿孔されていると共
に、それに対応して斜板5の突起部28には二面に対し
て垂直な円形孔31が穿孔されており、円形孔30に嵌
入して固定されたピン部材32が突起部28の円形孔3
1に回転可能に挿通されることによって、斜板5の傾斜
角度が変化し得ると共に、それに応じてシリンダ10内
におけるピストン6のストロークが一斉に変化して、そ
れによって斜板型圧縮機100の吐出容量が変化するよ
うになっている。なお、本発明は可変容量型の斜板型圧
縮機に限られず、固定容量型のものであってもよいし、
可変容量型のものである場合は、ヒンジ機構は図示実施
例のようなもの以外の構成を使用することもできる。
【0014】シャフト4が自動車用エンジン等から駆動
力を受けて回転すると、ヒンジ機構を介してそれに連結
されている斜板5は、シャフト4と直角に交わる仮想の
平面に対して傾斜しているために、揺動を伴った回転運
動を行う。その揺動運動の成分によって、各ピストン6
は斜板5に対して摺動接触しているシュー7を介して駆
動され、シリンダ10内で往復運動をする。それによっ
て作動室35が拡大するときに吸入弁15を開弁させて
吸入室22から冷媒(一般的には流体)を作動室35内
へ吸入し、作動室35が縮小するときに冷媒を圧縮し
て、吐出弁16を開弁させて吐出室23へ圧縮された冷
媒を吐出する。圧縮されて高温、高圧となった冷媒は吐
出ポート21から図示しない空調装置の冷凍サイクルへ
供給され、それから戻って来る低温、低圧の戻り冷媒は
吸入ポート20から吸入室22へ流入する。
【0015】図示実施例の斜板型圧縮機100は可変容
量型のものであるから、斜板室26には図示しない圧力
制御弁によって、吐出室23にある高圧の冷媒と、吸入
室22にある低圧の冷媒を切り換えて導入することがで
きるようになっており、それによって、斜板室26の圧
力を吐出圧と吸入圧との間の任意の高さに調整すること
ができる。従って、斜板5から駆動力を与えられたピス
トン6が作動室35において冷媒を圧縮するときに発生
する圧縮反力によって、ピストン6が図1において左方
へ押し返されると、斜板室26の圧力がピストン6の後
退を阻止するように作用するので、これらの力の釣り合
いによって複数個のピストン6の平均的な軸方向位置、
即ちストロークの長さと、斜板5の傾斜角度が決まる。
それによって可変容量斜板型圧縮機100の吐出容量を
自由に調整することができる。
【0016】なお、図4は、前述のようにして斜板5が
軸方向において最も左方へ後退し、斜板5がピン部材3
2の回りに回転することにより、その傾斜角度が減少し
てシャフト4に対して直角に近くなり、ピストン6の有
効なストロークと、可変容量斜板型圧縮機100の吐出
容量が最小となった状態を示している。それに対して図
1は、可変容量斜板型圧縮機100の吐出容量が最大と
なった運転状態を示している。
【0017】以上の構成及び作動は、従来の可変容量斜
板型圧縮機及びそれを使用する空調装置においても行わ
れているものであるから、特に本発明において新規とす
るものではない。本発明の特徴とする部分の1つは以下
に述べる点にあるので、それを第1実施例において具体
化して説明する。
【0018】図1及び図2に加えて図3に明示したよう
に、シャフト4と一体化されたロータ18の外周面に
は、シャフト4の軸心と中心が一致する円筒面27が形
成されていると共に、それに対向して各ピストン6の基
端部には円筒面27と実質的に同じ半径を有する円弧状
面33が形成されていて、円弧状面33が円筒面27に
対して摺動可能に接触している。
【0019】このように、第1実施例においては、各ピ
ストン6に形成された円弧状面33がロータ18の円筒
面27に対して常時摺動接触しているために、ピストン
6はシリンダ10内で往復運動をすることはできても、
それ自体の中心軸線の回りに回転することはできない。
従って、第1実施例においては、ピストン6に円弧状面
33を形成するというきわめて簡単な構成によって、ピ
ストン6の回転を確実に阻止することができるので、斜
板5とピストン6が直接に接触して騒音や摩耗が生じる
のを防止することができる。また、円筒面27と円弧状
面33との係合によって、後述のようにサイドフォース
の一部が支持される。この構成は、第1実施例の斜板型
圧縮機100のような可変容量型のものに限らず、固定
容量の斜板型圧縮機や、斜板がシャフト4と共に回転し
ないで揺動だけをするように特別の機構によって連結さ
れているワッブル型の圧縮機(ポンプ)にも適用するこ
とができる。
【0020】先にも触れた特開平7−91336号公報
に記載されているような、従来一般の片側ピストン式の
圧縮機においては、冷媒を圧縮するときにピストンに作
用するサイドフォースによってピストンが傾いて、シリ
ンダとの間でこじりや焼きつきというような不具合が生
じるのを防止するために、ピストン6のガイド長さ(図
7(b)にL1 として示す)を十分に大きくとる必要が
あるので、それによってピストン6が長くなって圧縮機
の軸方向長さも増大し、圧縮機全体が大型化するという
問題がある。
【0021】この問題を解消するために、図5及び図6
に示す本発明の第2実施例の可変容量斜板型圧縮機20
0においては、全体的な構造は図1及び図2に示した第
1実施例の可変容量斜板型圧縮機100のそれと類似し
ているが、第2実施例の特徴として、ピストン6aの基
端部に軸方向の端面が図6に示すような形状を有する支
持部40が形成されている。ロータ18の円筒面27に
対向している支持部40の部分には、第1実施例の場合
と同様に円筒面27に対して摺動可能に接触する円弧状
面33が設けられている。第2実施例の特徴として、ピ
ストン6aの支持部40には、フロントハウジング1の
円筒形の滑らかな内壁面42に対向する位置に、内壁面
42に沿った(半径が実質的に同じ)円弧状面41が形
成されていて、円弧状面41が内壁面42に摺動可能に
常時接触している。
【0022】第2実施例の可変容量斜板型圧縮機200
はこのように構成されているので、ピストン6aの基端
部の支持部40に形成された円弧状面41が、フロント
ハウジング1の円筒形の滑らかな内壁面42に摺動可能
に接触することによって支持されるために、ピストン6
aに作用するサイドフォースはフロントハウジング1の
内壁面42によって受け止められる。それによって、ピ
ストン6のガイド長さが短くても、ピストン6aの頭部
と支持部40との距離、即ちピストン6の全長が実質的
なガイド長さとなるので、ピストン6の全長を短くする
ことができると共に斜板型圧縮機200の小型化が可能
になる。なお、円弧状面41と内壁面42との係合によ
って、ピストン6aの回転も阻止される。
【0023】第2実施例は第1実施例の特徴である円弧
状面33をも備えているので、図7(a)に本発明を代
表するものとして第2実施例のピストン6aに作用する
力を図示すると共に、それと対比するために、図7
(b)に従来型のピストン6bに作用する力を図示す
る。従来型のピストン6bにおいて図7(b)に示す位
置に作用する荷重(反力)をF1 及びF2 とすると共
に、第2実施例のピストン6aにおいて図7(a)に示
す位置に作用する荷重(反力)をF3 及びF4 とし、斜
板5がそれぞれのピストン5a,5bに対して加える力
の半径方向の成分をF0とする。なお、図7(a)にお
いては、荷重F4 が第1実施例の特徴部分である円弧状
面33に作用している状態を示しているが、運転中には
斜板5とピストン6aの相対的な位置関係が変化して、
荷重F4 が第2実施例の特徴部分である円弧状面41に
作用する状態もあり、その状態では荷重F4 の方向が反
対になる。同様に、各荷重の方向は運転中に斜板5とピ
ストン6aの相対的な位置関係が変化するのに伴って変
化することがあるし、荷重の大きさも変化する。
【0024】従来型のピストン6bに作用する力F1 及
びF2 は、距離L1 (ガイド長さ)と距離L2 を図7
(b)に示すように定めると、 F1 =(L2 /L1 )×F0 F2 =〔1+(L2 /L1 )〕×F0 として示される。この場合、F1 の値はさほど大きくは
ならないが、常に 1+(L2 /L1 )>1 であるから、F2 >F0 となって、F2 の値は必ず大き
くなる。
【0025】これに対して、第2実施例のピストン6a
に作用する力F3 及びF4 は、距離L3 と距離L4 を図
7(a)に示すように定めると、 F3 =〔L4 /(L3 +L4 )〕×F0 F4 =〔L3 /(L3 +L4 )〕×F0 として示される。この場合、 L4 <(L3 +L4 ), L3 <(L3 +L4 ) であるから、第2実施例のピストン6aにおいては、常
に、 F3 <F0 , F4 <F0 であり、F3 及びF4 の値は、いずれも大きくなること
がない。
【0026】より具体的に、コンパクトクラスの車両の
空調装置における冷媒圧縮機として搭載される1回転当
たりの吐出容積が120ccで、6気筒の斜板型圧縮機
を使用し、盛夏の渋滞状態を想定した圧力条件の吐出圧
力3MPa,吸入圧力0.4MPaとした場合の従来型
のピストン6bにおける各荷重の最大値は、 F1 =約30kgf, F2 =約110kgf となるが、本発明の第2実施例においては、ピストン6
aのガイド長さを例えば20mm短くした場合であって
も、 F3 =約20kgf, F4 =約50kgf 程度の大きさとなる。従って、本発明によればピストン
及び圧縮機全体が小型化されているにもかかわらず、各
荷重が大幅に低減される。
【0027】以上の説明から明らかなように、ピストン
6aに設けた支持部40に、シャフト4に形成された円
筒面27との係合部(円弧状面33)と、フロントハウ
ジング1の内壁面42との係合部(円弧状面41)とを
形成したことによって、部品点数の増加なしに圧縮機の
小型化が可能になる。本発明は、斜板が駆動シャフトに
一体的に取り付けられた固定容量斜板型圧縮機にも、ま
た、ワッブル型の可変容量斜板型圧縮機にも適用が可能
であり、その特徴とする点に関しては、前述の各実施例
の場合と同じような作用、効果が得られる。
【0028】図8に、本発明の第3実施例としての可変
容量斜板型圧縮機300の縦断面を示す。シャフト4に
取り付けられたロータ18の外周に軸受メタルのような
摺動性に優れた材料からなる円筒形の環状部材50を嵌
着し、それにピストン6に形成された第1実施例と同様
な円弧状面33を摺動可能に接触させる構造をとってい
る。このように環状部材50を設けることによって、高
負荷運転においても、ロータ18とピストン6との間に
焼きつき等の不具合が発生することがなく、良好な作動
状態を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成を示す縦断正面図で
ある。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
【図3】第1実施例の要部を示す斜視図である。
【図4】第1実施例の、図1とは異なる作動状態を示す
縦断正面図である。
【図5】本発明の第2実施例の構成を示す縦断正面図で
ある。
【図6】図5におけるVI−VI断面図である。
【図7】本発明の作動状態を従来例と比較的して示す要
部の断面図であって、(a)は本発明を、(b)は従来
例を示している。
【図8】本発明の第3実施例の構成を示す縦断正面図で
ある。
【符号の説明】
1,2,3…ハウジング 4…駆動シャフト 5…斜板 6,6a,6b…ピストン 10…シリンダ 18…ロータ 27…円筒面 33…円弧状面 35…作動室 40…支持部 41…円弧状面 42…ハウジングの内壁面(円筒面) 50…環状部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 三起夫 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 稲垣 光夫 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 宮川 和仁 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3H076 AA06 BB26 BB32 BB38 BB41 CC20 CC31 CC36 CC83

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、前記ハウジングの内部に
    おいて外部から駆動力を受けて回転するシャフトと、前
    記シャフトに連結された斜板と、前記斜板の片側におい
    て流体を圧縮するために前記シャフトと平行に前記ハウ
    ジング内に形成されたシリンダと、前記シリンダ内に摺
    動可能に挿入されると共に前記斜板に係合することによ
    って往復運動をするピストンと、外周に円筒面を形成さ
    れると共に前記シャフトと一体化されたロータと、前記
    ピストンの基端部側に形成されると共に前記ロータの前
    記円筒面に摺動可能に接触する円弧状面とを備えている
    ことを特徴とする斜板型圧縮機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ロータの表面に
    摺動性に優れた環状部材が嵌着されている斜板型圧縮
    機。
  3. 【請求項3】 ハウジングと、前記ハウジングの内部に
    おいて外部から駆動力を受けて回転するシャフトと、前
    記シャフトに連結された斜板と、前記斜板の片側におい
    て流体を圧縮するために前記シャフトと平行に前記ハウ
    ジング内に形成されたシリンダと、前記シリンダ内に摺
    動可能に挿入されると共に前記斜板に係合することによ
    って往復運動をするピストンと、前記ハウジング側の内
    壁に沿って形成された円筒面と、前記ピストンの基端部
    側に形成されると共に前記ハウジング側の前記円筒面に
    摺動可能に接触する円弧状面とを備えていることを特徴
    とする斜板型圧縮機。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記シャフトに対する前記斜板の角度が可変となってい
    ることによって吐出容量が変化する斜板型圧縮機。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記斜板の角度を、
    前記斜板を収容している室の圧力を外部から変化させる
    ことによって自由に変化させることができる斜板型圧縮
    機。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記斜板が前記シャフトと共に回転すると共に揺動運動
    をする斜板型圧縮機。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記斜板が回転することなく揺動運動だけをする斜板型
    圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007192137A (ja) * 2006-01-19 2007-08-02 Sanden Corp 往復動流体機械

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JP2007192137A (ja) * 2006-01-19 2007-08-02 Sanden Corp 往復動流体機械

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