JP2000073924A - 内燃機関の点火時期制御装置および制御方法 - Google Patents

内燃機関の点火時期制御装置および制御方法

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JP2000073924A JP10246307A JP24630798A JP2000073924A JP 2000073924 A JP2000073924 A JP 2000073924A JP 10246307 A JP10246307 A JP 10246307A JP 24630798 A JP24630798 A JP 24630798A JP 2000073924 A JP2000073924 A JP 2000073924A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加速時判定などの過渡時に内燃機関が失火する
という現象をなくすようにした装置および方法を提供す
る。 【解決手段】内燃機関の加速時を検出する加速時運転検
出手段と、内燃機関の空燃比状態を求める空燃比検出手
段と、前記加速時検出手段で検出された加速状態および
前記空燃比検出手段で求められた空燃比状態から前記過
渡遅角設定手段の過渡遅角量を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の点火時
期制御装置および制御方法、特にノッキング防止のため
の遅角補正を行う点火時期制御装置および制御方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関におけるノッキングは、燃焼室
内の混合気が点火プラグにより着火された火炎の伝播を
待たずに自己着火する燃焼現象として知られている。ノ
ッキングと点火時期とは密接な関係があり、点火時期を
早めると燃焼最大圧力が高まって自己着火が生ずる。
【0003】過渡ノック防止のための点火時期の遅角補
正を実施することはよく行われることである。冷却水温
とともに吸気温による影響を考慮した加速時の過渡ノッ
ク防止のための点火時期遅角補正する目的で点火時期を
制御する装置が知られている。例えば、特開平7−18064
3 号公報には、機関の点火時期を調整する点火時期制御
手段と、該点火時期制御手段における点火時期を機関の
加速時に遅角補正するための過渡遅角量を設定する過渡
遅角制御手段とを有する内燃機関の点火時期制御装置に
おいて、上記過渡遅角制御手段が、加速前の機関の運転
状態から吸気温を推定し、上記過渡遅角量を変化させる
内燃機関の点火時期制御装置が記載されている。
【0004】また、ノックセンサの信号を利用して、加
速時の空燃比を適正に制御することも知られている。例
えば、特開平6−288277 号公報には、機関本体に取付け
られて機関振動に応じた信号を出力するノックセンサ
と、機関の過渡運転時を検出する過渡運転時検出手段
と、機関の過渡運転時に前記ノックセンサの信号から過
渡運転時に燃焼圧力がピークに至る前の所定の区間にて
特定周波数成分を抽出し当該特定周波数成分の振動レベ
ルを検出する振動レベル検出手段と、検出された振動レ
ベルに応じて過渡運転時の機関への燃料噴射量を補正す
る燃料噴射量補正手段と、を含んで構成される内燃機関
の過渡運転時の空燃比制御装置が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】加速を検出し、加速度
合いに応じて点火時期を遅角し、急加速時に過渡的に生
ずるノッキング、いわゆる過渡ノックを防止することが
試みられて来た。内燃機関の過渡時に、その空燃比状態
に応じて点火時期遅角できる量が異なり、空燃比がリー
ンなとき同じ遅角量を与えると燃焼可能限界を超えるな
どして過渡期に機関が失火するという現象が発生するこ
とが判った。従来の技術にあってはこのような現象に対
する対策がなされていなかった。前述した後者の公知例
にあってはノックセンサの信号を利用して加速時の空燃
比を制御しようとするものであった。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、内燃機関の過渡時に、その空燃比状態に応じて点火
時期遅角できる量が異なることに基づき、過渡時に機関
が失火するという現象をなくした点火時期制御装置およ
び制御方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、過渡時におけ
る点火時期遅角量を過渡時検出と機関の空燃比から求
め、機関の失火を防止することを特徴とする。より具体
的には、加速度合いと機関の空燃比から点火時期遅角度
を求めて点火時期を制御することであり、成層燃焼から
均質燃焼に移行したときに点火時期遅角させることであ
り、その点火時期遅角量を計算された空燃比に対応して
設定し、点火時期を制御することにある。
【0008】本発明は、具体的には次に掲げる装置およ
び方法を提供する。
【0009】本発明は、内燃機関の点火時期を調整する
点火時期調整手段と該点火時期調整手段における点火時
期を遅角(リタード)補正するための過渡(トランジェ
ント)遅角量を設定する過渡遅角設定手段とを有する内
燃機関の点火時期制御装置において、内燃機関の過渡運
転時を検出する過渡運転時検出手段と、内燃機関の空燃
比状態を求める空燃比検出手段と、前記過渡運転時検出
手段で検出された過渡運転状態および前記空燃比検出手
段で求められた空燃比状態から前記過渡遅角設定手段の
過渡遅角量を設定する内燃機関の点火時期制御装置を提
供する。
【0010】本発明は、内燃機関の点火時期を調整する
点火時期調整手段と該点火時期調整手段における点火時
期を遅角補正するための過渡遅角量を設定する過渡遅角
設定手段とを有する内燃機関の点火時期制御装置におい
て、内燃機関の加速時を検出する加速時運転検出手段
と、内燃機関の空燃比状態を求める空燃比検出手段と、
前記加速時検出手段で検出された加速状態および前記空
燃比検出手段で求められた空燃比状態から前記過渡遅角
設定手段の過渡遅角量を設定する内燃機関の点火時期制
御装置を提供する。
【0011】前記過渡遅角量は、理論空燃比における過
渡遅角基本量を求め、該過渡遅角基本量から(1−実当
量比)×調整係数を差し引いたものとする(ただし実当
量比=理論空燃比/空燃比)ことができる。
【0012】前記過渡遅角量は、1/空燃比(TFBY
AD)から点火時期格子テーブルを検索して求めること
もできる。
【0013】加速時検出をアクセルの動作を直接的にし
て行うことが望ましい。
【0014】本発明は、内燃機関の点火時期を調整する
点火時期調整手段と該点火時期調整手段における点火時
期を遅角補正するための過渡遅角量を設定する過渡遅角
設定手段とを有する内燃機関の点火時期制御装置におい
て、内燃機関の成層時燃焼と均等時燃焼への切換えを検
出する燃焼状態検出手段と、内燃機関の空燃比状態を求
める空燃比検出手段と、前記燃焼状態検出手段で検出さ
れた成層時燃焼から均等時燃焼への切換えと前記過渡遅
角設定手段の過渡遅角量を設定する内燃機関の点火時期
制御装置を提供する。
【0015】加速と判定するためのしきい値を求めるし
きい値決定手段としきい値を関連して加速判定を遅らせ
る加速判定ディレー手段を設けることが望ましい。
【0016】本発明は、内燃機関の点火時期を調整し、
点火時期を遅角補正するための過渡遅角量を設定する内
燃機関の点火時期制御方法において、内燃機関の成層時
燃焼から均等時燃焼に切換えたときに、過渡遅角量とし
て5〜15度設定する点火時期制御方法を提供する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる実施例を図
面に基づいて説明する。
【0018】図1は、本発明が適用される内燃機関シス
テムの一例を示したものである。図において、機関1が
吸入すべき空気はエアクリーナ3の入口部4から取り入
れられ、吸入空気量を制御する絞り弁(スロットル)6
を設置した絞り弁装置7を通り、コレクタ8に入る。絞
り弁6は、モータ10に連結されており、モータ10を
駆動することにより絞り弁6が操作される。絞り弁6を
操作して、吸入空気量を制御している。コレクタ8に至
った吸入空気は、機関1の各シリンダ2に接続された各
吸入空気管19に分配されてシリンダ2に導かれる。
【0019】一方、ガソリンなどの燃料は、燃料タンク
11から燃料ポンプ12により吸引,加圧された上で燃
料噴射弁13,可変燃圧プレッシャレギュレータ14が
配管されている燃料系21に供給される。そして、この
燃料系は、上記した可変燃圧プレッシャレギュレータ1
4により所定の圧力に調圧され、それぞれのシリンダ2
に燃料噴射口を開口している燃料噴射弁(インジェク
タ)13からシリンダ2に噴射される。また、空気流量
計5からは吸気流量を表す信号が出力され、コントロー
ルユニット15に入力されるようになっている。
【0020】さらに、上記絞り弁装置7には絞り弁6の
開度を検出するスロットルセンサ18が取り付けられて
おり、その出力もコントロールユニット15に入力され
るようになっている。
【0021】次に16はクランク角センサであり、これ
はカム軸27によって回転駆動され、クランク軸の回転
位置を表す信号を出力する。この信号もコントロールユ
ニット15に入力されるようになっている。
【0022】20は、排気管28に設けられた空燃比
(A/F)センサで、排気ガスの成分から実運転空燃比
を検出,出力してその信号は同じくコントロールユニッ
ト15に入力される。
【0023】9は、絞り弁装置7と一体に設けられたア
クセルセンサで、アクセルペダル49と連結されてお
り、ドライバーがアクセルペダル49を操作する量を検
出,出力してその信号はコントロールユニット15に入
力される。
【0024】このコントロールユニット15は、処理手
段26を有し、前述したクランク角信号,アクセル開度
信号などのエンジンの運転状態を検出する各種のセンサ
などからの機関運転状態パラメータを信号として入力信
号として取り込み、所定の演算を実行し、この演算結果
として算定された各種の制御信号を出力し、上記した燃
料噴射弁13や点火コイル17や絞り弁操作のためのモ
ータ10に所定の制御信号を出力し、燃料供給制御,点
火時期制御,吸入空気量制御を実行する。
【0025】電源(バッテリ)30とコントロールユニ
ット15との間にはモータドライバリレー31,コント
ロールユニットリレー32およびイグニッションスイッ
チ33が設けられる。35は各種の警報灯である。
【0026】燃料系に設けられた可変燃圧プレッシャレ
ギュレータ14に隣接して燃圧センサ22が設けてあ
り、その信号はコントロールユニット15に入力され
る。
【0027】これらの構成については周知であるのでこ
れ以上の説明を要しない。
【0028】図2は、内燃機関の燃料供給制御装置を示
す。
【0029】コントロールユニット15内の処理手段
(CPU)100(図1では26で示す)はバス101
につながれ、バス101には入力処理回路102および
出力処理回路103がつながれている。入力処理回路1
02には燃圧センサ107,エアフローセンサ108,
クランク角センサ109,スロットルセンサ110,ア
クセルセンサ111,水温センサ112,O2 センサ1
13,イグニッションスイッチ114(図1では33で
示している。),スタータスイッチ115およびバッテ
リ電圧116からの信号が入力される。入力処理回路1
02からの処理信号はバス101に入力されると共に割
込コントローラ104に入力される。タイマ105によ
って必要な時間が計測される。出力回路103からの出
力信号は可変プレッシャレギュレータ117,インジェ
クタ118,インジェクタ119,インジェクタ12
0,インジェクタ121,フュエルポンプ122,イグ
ナイタ123,警告器124(図1では36で示す。)
に出力される。また、ROM131に記録された信号はバス1
01に入力されると共に、バス101からの信号はRA
M132およびバックアップRAM106に出力されて
記録される。これらの構成についても周知の事項であ
る。CPU100は後述する故障判断手段135を含む。
【0030】図3は、本発明実施例による内燃機関の点
火時期制御装置の概念的構成を示すブロック図である。
図において、前述した機関運転状態パラメータは過渡遅
角制御手段201に入力され、加速判定機能202によ
って加速時判定がなされ、空燃比判定機能203によっ
て空燃比状態が求められる。過渡としての加速時判定お
よび空燃比状態に応じて後述する方法によって過渡遅角
量設定機能204によって遅角量の設定がなされる。そ
の出力によって点火時期制御手段205を介して点火時
期調整がなされる。
【0031】図4は、均質燃焼から成層燃焼への切替え
を求める機能206によって該切替えと空燃比状態に応
じて後述する方法によって遅角量を設定することを示
す。
【0032】図5は、その制御を実現するためにCPU
15において実行されるソウトウェアのルーチンを示す
フローチャートである。このルーチンは所定クランク角
毎に実行される。機関の各種の運転状態パラメータを取
り込み(ステップS101)、燃料噴射制御に必要な演
算処理を行う燃料噴射制御ルーチンを実行し(ステップ
S102)、点火時期制御に必要な演算,処理を行う点
火時期制御ルーチンを実行し(ステップS103)、終
了する。
【0033】図6は、遅角量を求める各手法を示す。
【0034】(S)は、基本の点火時期から遅角できる
量を表したものであり、この値より点火時期を遅角させ
ると点火時期不適により失火を生じる。ここで、従来の
発明では加速時の遅角量は空燃比によらず一定としてい
たため、例えばA/F15でもA/F19でも18度の
遅角量を与える。A/F15のときは失火は生じない
が、A/F19では失火が発生する領域となる。
【0035】(A)は、遅角限界を、1/空燃比から点
火角度格子テーブルを検索して求める制御を示す。細か
い設定が可能なため良好な精度を得ることができる。
【0036】(B)は、遅角量を
【0037】
【数1】
【0038】から求める制御を示す。
【0039】ここで、当量比=理論空燃比/空燃比 切替当量比=切替後空燃比/切替前空燃比 制御可能範囲を実際より小さく計算する。効果あるが、
上述の(A)および次の(B)より負荷,制御精度共劣
る。
【0040】(B′)(B)の改良変形案である。遅角
量を 遅角量=遅角基本値−(1−当量比)×調整係数 で求める。(B)に比べて演算負荷が減少し、精度がよ
くなる。
【0041】(C)は、遅角度=遅角量基本値×当量比
から遅角量を求める制御を示す。空燃比が低いときに効
果がある。
【0042】図7は、上記(B’)の調整係数を求める
方法を示す。意か商法で求めた調整係数を予め制御装置
に記憶させておき、制御装置で適切な演算が実行でき
る。
【0043】定数設定の考え方 ステップ1)ストイキにおける初期遅角量を決める(ス
テップ1) トラノック対応適合結果収集 ステップ2)代表評価点の均質リーン時遅角余裕を調査
する性能評価結果取り寄せ ステップ3)成層→均質切替当量比を調査する 適合結果取り寄せ ステップ4)上記2)3)から切替当量比での遅角値を
決める、ステップ2の線からストイキ時と同じ余裕を取
る計算 ステップ5)図7の図形関係から調整係数KTKADJ
を求める計算 ここで、A:ストイキ時と切替当量比時の遅角許容量差 B:ストイキ、切替当量比の当量比幅 KTKADJ=A/B 図8は、成層燃焼から均質燃焼に切替えたときの対応方
法をタイミングチャートで示す。図でTGTVOはスロ
ットル角度の目標値、APOはアクセル操作量、FST
RRは実際の燃焼実行を表すフラグで、本実施例の場合
1が成層燃焼、0が均質燃焼を表す。FTFMCHは成
層、均質の燃焼切替を実行する判定のフラグで、2が成
層、0が均質を表す。図8で2から0に変化した時点か
ら燃料切替を行うための準備動作が始まる。
【0044】図において、成層燃焼しているときに、均
質燃焼に移行したことを想定して空燃比を参照して常に
点火時期を計算する。成層燃焼から均質燃焼に移行した
ときに均質燃焼に求められる点火時期を採用する。この
場合の点火時期遅角量は5〜15deg となる。
【0045】この手法は、当量比で遅角量を決めるもの
で、遅角限界を当量比で決めることになる。この場合の
仕様としては、遅角許可量を当量比テーブルで持つ、遅
角許可量を切替当量比から比例計算する。または遅角許
可量を当量比割合にすることが採用し得る。当量比を受
けて点火時期を計算するので制御干渉は小さい。図にお
けるダイナミックリバテーション作動はチェックする。
【0046】図9は、遅角初期値TTRADVを遅角量
の減衰時間KRETで遅角量を0まで減衰させる図を示
す。KRETは、例えば10msである。
【0047】図10は、本発明実施例について「項目」
について確認した結果を示す。
【0048】電気制御スロットル(電制スロットルとい
う。)を採用した場合について考察する。電制スロット
ルはアクセル開度指令に対し、応答遅れがあるため、ア
クセル開度急変に遅れてスロットル開度が変化する。こ
のため、電制スロットルを採用したときは、加速度判定
をアクセルの動作を直接的に検出するのがよい。例え
ば、空燃比がリーンなときに出力不足を補うためアクセ
ル開度に対しスロットル開度を大きく操作することがあ
る。このような場合、スロットル開度で加速判定を行う
のではなく、アクセル動作を直接検出して加速判定の有
効,無効に時間遅れを持たせるのがよい。
【0049】スロットルが開方向に動作する条件とし
て、EGR付加がある。EGR付加が生じると、スロッ
トルはトルクを一定に保つために開方向に動作し、その
開動作はもとの充填効率が高いほど大きくなる。従っ
て、EGR付加によって点火時期遅角補正制御DLTA
DVが付加されるのは禁止されるべきものである。
【0050】図11は、アクセルの動作とスロットル開
度との関係および加速開始判定ディレーおよび加速終了
判定ディレー方法を示す。
【0051】加速と判定するためのΔTVOしきい値を
定め、この値を超て一定時間経過したときに加速開始判
定を行い、またこの値を下回り、一定時間経過するまで
を禁止解除とし、その後加速終了判定を行うようにして
いる。すなわち、この図において、
【0052】
【外1】
【0053】とする制御を行う。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、過渡時に空燃比状態を
検出して点火時期について遅角補正を行うようにしてい
るので機関の失火を防止することができる。
【0055】また、加速時に与える点火時期遅角量を加
速度合いと空燃比から求めているので燃焼可能限界を超
えるために機関が失火するという現象を防止することが
できる。
【0056】電制スロットルのときは加速判定をアクセ
ルの直接動作を検出することによって行っているので時
間遅れの加速判定がなくなり、加速度合いと空燃比との
コンビネーション制御を実質的なものとすることができ
る。
【0057】また、直接噴射式の内燃機関の場合、成層
燃焼から均質燃焼に切換えが行われた時に、その時に予
め均質燃焼となったときの空燃比から点火時期遅角量を
求めるので均質燃焼に切替った時にも機関の失火を防止
することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の全体概略構成図。
【図2】図1の一部詳細を示す制御ブロック図。
【図3】本発明の概念的構成を示すブロック図。
【図4】本発明の概念的構成の他の例を示すブロック
図。
【図5】ソフトウェアのルーチンを示すフローチャート
図。
【図6】遅角量を求める各手法を示す遅角余裕とA/F
との関係図。
【図7】点火時期間隔を当量比との関係図。
【図8】タイミングチャート図。
【図9】遅角初期値を減少させるタイムチャート図。
【図10】本発明実施例についての技術的確認結果をま
とめた図。
【図11】加速判定ディレーに関するタイムチャート
図。
【符号の説明】
1…内燃機関、6…絞り弁(スロットル)、7…絞り弁
装置、9…アクセルセンサ、10…モータ、13…燃料
噴射弁、15…コントロールユニット、16…クランク
角センサ、20…空燃比(A/F)センサ、26…処理
手段、100…処理手段(CPU)、101…バス、1
03…出力回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永石 初雄 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 大羽 拓 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3G022 AA07 AA10 CA00 CA04 DA02 DA10 EA01 FA03 FA06 FA08 GA00 GA01 GA02 GA06 GA08 3G084 AA04 BA05 BA09 BA13 BA17 CA00 CA04 DA28 EB02 EB08 EC02 EC03 EC04 FA00 FA10 FA26 FA38

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の点火時期を調整する点火時期調
    整手段と該点火時期調整手段における点火時期を遅角
    (リタード)補正するための過渡(トランジェント)遅
    角量を設定する過渡遅角設定手段とを有する内燃機関の
    点火時期制御装置において、 内燃機関の過渡運転時を検出する過渡運転時検出手段
    と、 内燃機関の空燃比状態を求める空燃比検出手段と、 前記過渡運転時検出手段で検出された過渡運転状態およ
    び前記空燃比検出手段で求められた空燃比状態から前記
    過渡遅角設定手段の過渡遅角量を設定することを特徴と
    する内燃機関の点火時期制御装置。
  2. 【請求項2】内燃機関の点火時期を調整する点火時期調
    整手段と該点火時期調整手段における点火時期を遅角補
    正するための過渡遅角量を設定する過渡遅角設定手段と
    を有する内燃機関の点火時期制御装置において、 内燃機関の加速時を検出する加速時運転検出手段と、 内燃機関の空燃比状態を求める空燃比検出手段と、 前記加速時検出手段で検出された加速状態および前記空
    燃比検出手段で求められた空燃比状態から前記過渡遅角
    設定手段の過渡遅角量を設定することを特徴とする内燃
    機関の点火時期制御装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記過渡遅角量は、理論空燃比における過渡遅角基本量
    を求め、該過渡遅角基本量から(1−実当量比)×調整
    係数を差し引いたものとする(ただし実当量比=理論空
    燃比/空燃比)ことを特徴とする点火時期制御装置。
  4. 【請求項4】請求項2において、 前記過渡遅角量は、理論空燃比における過渡遅角基本量
    を求め、該過渡遅角基本量に(1−実当量比)×調整係
    数により求める制限を施したものとすることを特徴とす
    る点火時期制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1において、 前記過渡遅角量は、1/空燃比(TFBYAD)から点
    火時期格子テーブルを検索して求めることを特徴とする
    点火時期制御装置。
  6. 【請求項6】請求項1において、 アクセル操作量とエンジンの運転状態に応じて電子制御
    式のスロットル制御を行うに当って、加速時検出をアク
    セルの動作を直接的にして行うことを特徴とする点火時
    期制御装置。
  7. 【請求項7】内燃機関の点火時期を調整する点火時期調
    整手段と該点火時期調整手段における点火時期を遅角補
    正するための過渡遅角量を設定する過渡遅角設定手段と
    を有する内燃機関の点火時期制御装置において、 内燃機関の成層時燃焼と均等時燃焼への切換えを検出す
    る燃焼状態検出手段と、 内燃機関の空燃比状態を求める空燃比検出手段と、 前記燃焼状態検出手段で検出された成層時燃焼から均等
    時燃焼への切換えと前記過渡遅角設定手段の過渡遅角量
    を設定することを特徴とする内燃機関の点火時期制御装
    置。
  8. 【請求項8】請求項7において、 加速と判定するためのしきい値を求めるしきい値決定手
    段としきい値を関連して加速判定を遅らせる加速判定デ
    ィレー手段を設けたことを特徴とする内燃機関の点火時
    期制御装置。
  9. 【請求項9】内燃機関の点火時期を調整し、点火時期を
    遅角補正するための過渡遅角量を設定する内燃機関の点
    火時期制御方法において、 内燃機関の成層時燃焼から均等時燃焼に切換えたとき
    に、過渡遅角量として5〜15度設定することを特徴と
    する点火時期制御方法。
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