JP2000073855A - 多気筒内燃機関におけるシリンダヘッドの冷却構造 - Google Patents

多気筒内燃機関におけるシリンダヘッドの冷却構造

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JP2000073855A
JP2000073855A JP10245403A JP24540398A JP2000073855A JP 2000073855 A JP2000073855 A JP 2000073855A JP 10245403 A JP10245403 A JP 10245403A JP 24540398 A JP24540398 A JP 24540398A JP 2000073855 A JP2000073855 A JP 2000073855A
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cylinder head
intake
cooling water
port
exhaust
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Kazuaki Shimoyama
和明 下山
Michio Shinohara
道雄 篠原
Masayuki Kobayashi
政之 小林
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Honda Motor Co Ltd
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/24Cylinder heads
    • F02F1/243Cylinder heads and inlet or exhaust manifolds integrally cast together
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/24Cylinder heads
    • F02F1/42Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads
    • F02F1/4235Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads of intake channels

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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カウンターフロー式の吸、排気ポートを備え
た直列多気筒内燃機関におけるシリンダヘッドの冷却装
置であって、冷却水通路に流れる冷却水をシリンダヘッ
ドを横切る方向に均等にパラレルに誘導してその冷却効
率を高める。 【解決手段】 シリンダヘッドCHに、各独立した2本
の吸気ポート61 ,61を上下2段に形成して、これら
のポート61 ,62 の吸気ポート壁Wは、シリンダヘッ
ドCHを横切る方向に延びて、冷却水通路10を流れる
冷却水を、シリンダヘッドCHの横方向に誘導して排気
ポートを含む加熱部を有効に冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カウンターフロー
式の吸、排気系を備えた多気筒内燃機関におけるシリン
ダヘッドの冷却構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、直列型多気筒内燃機関において、
シリンダブロックのデッキ面上に結合されるシリンダヘ
ッドの同じ側に、吸気ポートと排気ポートとを纏めて設
けてなる、カウンターフロー式の吸、排気系を備えたも
のは良く知られている(特開平5−14092号公報参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる多気筒
内燃機関では、シリンダヘッドの、クランク軸線を挟ん
で対向するシリンダヘッドの両側面の一方に吸気ポート
と排気ポートとが集中的に配置されるため、そのシリン
ダヘッドの排気ポート等の加熱部を冷却すべく、シリン
ダヘッドの長手方向すなわちクランク軸線方向に冷却水
を流すように冷却水出口通路を設けるようにすると、シ
リンダヘッドが嵩高になるばかりでなくその構造が複雑
になってコスト高になるという不都合がある。
【0004】そこでかかる不都合を解消してシリンダヘ
ッドを有効に冷却すべく、シリンダヘッドを横切る方向
すなわちクランク軸線と直交する方向に冷却水を均等に
流すように冷却水通路を形成することが考えられるが、
シリンダヘッドの排気ポートを含む加熱部を有効に冷却
するには、冷却水を前記方向に誘導するためのガイド壁
をシリンダヘッドに特設する必要があり、その結果シリ
ンダヘッドの構造が複雑化してその製造コストが嵩むば
かりでなくシリンダヘッドが大型化、特にその高さが高
くなってしまうという問題がある。
【0005】本発明はかかる実状に鑑みてなされたもの
で、シリンダヘッドに形成される上下2段の、各独立し
た吸、排気ポートの吸気ポート壁により、冷却水をシリ
ンダヘッドの幅方向に均等に流れるように誘導して該シ
リンダヘッドの、排気ポートを含む加熱部を有効に冷却
できるようにした、新規な多気筒内燃機関におけるシリ
ンダヘッドの冷却構造を提供することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本請求項1記載の発明は、燃焼室に連通する吸気ポート
および排気ポートが、同じ方向を向くようにカウンター
フロー式の吸、排気系を備えた、多気筒内燃機関のシリ
ンダヘッドの冷却構造であって、前記吸気ポートは、シ
リンダヘッドの長手方向と直交する方向に延びていて、
上下に2段に重なり合うように配設される、各独立した
第1、第2吸気ポートよりなり、また排気ポートは、前
記第1、第2吸気ポートに間隔を存して並列され、前記
吸気ポートおよび排気ポートの内端は各燃焼室に開口す
る第1、第2吸気弁口および第1、第2排気弁口にそれ
ぞれ連通され、またそれらの外端はシリンダヘッドの一
側面に開口されており、また前記第1、第2吸気ポート
の吸気ポート壁は、シリンダヘッドを横切る方向に延び
て、前記排気ポートを囲む冷却水通路の仕切壁を形成し
て該冷却水通路内を流れる冷却水をクランク軸線と直交
する方向に誘導するようにしたことを特徴としており、
かかる特徴によれば、カウンターフロー式吸、排気系を
備えたシリンダヘッドにおいて、上下2段の、各独立し
た第1、第2吸気ポートの吸気ポート壁により、冷却水
通路内の冷却水を、シリンダヘッドを横切る方向(その
クランク軸線方向と直交する方向)にパラレルに均等に
流れるように誘導することができ、これによりシリンダ
ヘッドの、排気ポートを含む加熱部を能率よく冷却し
て、その冷却効率を大幅に高めることができ、さらにシ
リンダヘッドには、冷却水をその方向に流がすためのガ
イドを特設する必要がないため、シリンダヘッド全体の
構造の簡素化を図ることができてそのコストダウンを達
成することができ、さらにシリンダヘッドが冷却水通路
の形成により、嵩高になることもない。
【0007】また前記目的達成のため、本請求項2記載
の発明は、前記請求項1記載のものにおいて、シリンダ
ヘッドには、そのクランク軸線方向に複数の燃焼室が直
列して形成され、相隣り合う燃焼室にそれぞれ対応す
る、吸気ポートおよび排気ポート同士は、それぞれ互い
に対面配置されていることを特徴としており、かかる特
徴によれば、前記請求項1記載の発明の特徴に加えて、
シリンダヘッドには、排気ポートを取り囲んでこれを冷
却するための冷却水通路の容積を拡大して排気ポートの
周囲に多量の冷却水を流してその冷却効率を高めること
ができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0009】この実施例は本発明を直列四気筒の四サイ
クルデイーゼル機関に実施した場合であり、図1は、図
2の1線矢視に沿うシリンダヘッドの側面図、図2は、
図1の2線矢視に沿うシリンダヘッドの平面図、図3
は、図1の3線矢視に沿うシリンダヘッドの底面図、図
4は、図1の4−4線に沿うシリンダヘッドの横断平面
図、図5は、図2の5−5線に沿うシリンダヘッドの縦
断面図、図6は、図2の6−6線に沿うシリンダヘッド
の縦断面図、図7は、図2の7−7線に沿うシリンダヘ
ッドの縦断面図、図8は、図2の8−8線に沿うシリン
ダヘッドの縦断面図、図9は、図2の9−9線に沿うシ
リンダヘッドの縦断面図、図10は、図2の10−10
線に沿うシリンダヘッドの部分縦断面図、図11は、吸
気ポートおよび排気ポートの配置関係を示す概略斜視
図、図12は、冷却水の流れを示す図である。
【0010】シリンダブロックCBのデッキ面上にガス
ケットを介してシリンダヘッドCHが結合され、さらに
このシリンダヘッドCH上にはパッキンを介してヘッド
カバーHCが被着される。前記シリンダヘッドCHは、
Fe等の金属材料により鋳造成形され、平面視長方形状
に形成されており、シリンダブロックCBのシリンダボ
アと対面する下面には、その長手方向すなわちクランプ
軸線方向に沿って4つの燃焼室1が直列して形成されて
おり、各燃焼室1の上壁には、シリンダヘッドCHの横
方向すなわちクランク軸線方向と直交する方向に並列し
て、第1、第2吸気弁口21 ,22 と第1、第2排気弁
口31 ,32 がそれぞれ開口されており、これらの第
1、第2吸気弁口21 ,22 と第1、第2排気弁口
1 ,32 は、通常のように第1、第2吸気弁と第1、
第2排気弁により開閉される。また各燃焼室1の上壁中
央部には、この上壁を貫通する噴射弁取付孔4が設けら
れ、この取付孔4には、図示しない燃料噴射弁が着脱可
能に取り付られる。またシリンダヘッドCHの上壁に
は、前記第1、第2吸気弁口21 ,22 および第1、第
2排気弁口31 ,32 のそれぞれの中心同士を結ぶ線上
のほぼ中央位置に、中空筒状のバルブガイド5がその上
壁を貫通して一体に設けられ、これらのバルブガイド5
には、第1、2吸気弁および第1、第2排気弁がそれぞ
れ開閉自在に嵌挿される。
【0011】図4,11に最も明瞭に示すように、シリ
ンダヘッドCHには、各燃焼室1に対応して吸気ポート
6と排気ポート7とがシリンダヘッドCHを横切る方向
の一方側に集中的に、すなわちカウンターフロー式に設
けられており、それら吸気ポート6と排気ポート7の内
端は、燃焼室1に連通され、またそれらの外端はシリン
ダヘッドCHの一側面に開口されて、図示しない吸気系
と排気系とにそれぞれ連通接続される。
【0012】各燃焼室1に対応する吸気ポート6は、各
独立した第1吸気ポート61 と、第2吸気ポート62
より構成されており、これらの第1、第2吸気ポート6
1 ,62 は、シリンダヘッドCHの上壁に上下方向に重
なり合うように2段に設けられていて、それらの内端
は、前記第1、第2吸気弁口21 ,22 にそれぞれ連通
されている。
【0013】一方各燃焼室1に対応する排気ポート7
は、シリンダヘッドCHの一側面に開口する、下流側の
1本の排気ポート70 の途中から上流側の2本の第1、
第2分岐排気ポート71 ,72 を2又状に分岐して構成
され、それら第1、第2分岐排気ポート71 ,72 は前
記第1、第2排気弁口31 、32 にそれぞれ連通され
る。
【0014】次に図5〜12を参照して前記第1、第2
吸気ポート61 ,62 の構成を、さらに詳細に説明する
に、第1吸気ポート61 は、第2吸気ポート62 よりも
長く形成されており、その基部側すなわちその上流部側
は、第2吸気ポート62 の上方をこれとクロスしてシリ
ンダヘッドCHの幅方向(クランク軸線と直交する方
向)へと延びており、さらにその先部側すなわち下流部
側は、前記第2吸気弁口22 を迂回するように燃焼室1
に対してクランク軸線方向外側に湾曲しており、その下
流開口端は、前記燃焼室1の円周方向すなわちその接線
方向に指向して該第1吸気弁口21 に連通接続されて、
所謂スワールポートを形成している。したがってスワー
ルポートを構成する第1吸気ポート61 を流れる吸気
は、燃焼室の周縁接線方向に向かって流れ、燃焼室1に
流入する吸気にスワールを生成させることができる。一
方前記第2吸気ポート62 は、前記第1吸気ポート61
よりも短く形成されて、その中間部が、第1吸気ポート
1 の下方をこれとクロスしてクランク軸線と直交する
方向に略直状に延びており、その下流開口端は、前記第
2吸気弁口22 に略直交して連通接続されている。そし
て前記第1、第2吸気ポート61 ,62 は、シリンダヘ
ッドCHの上壁に、上下2段に重なり合って設けられ、
吸気ポート6全体のクランク軸線方向の横幅を短くする
ことができる。また上下2階立ての第1、第2吸気ポー
ト61 ,62 よりなる吸気ポート6の吸気ポート壁W
は、シリンダヘッドCHの上壁にクランク軸線と直交す
る方向の縦方向のガイド壁を形成しており、このガイド
壁が後に詳述するように冷却水通路10を流れる冷却水
の流れをガイドするようになっている。そして吸気系か
らの吸気は前記第1、第2吸気ポート61 ,62 より、
第1、第2吸気弁口21 ,22を通って燃焼室1に流入
し、その際に燃焼室1内では、前述したように第1吸気
ポート61 を流れる吸気によりスワールが生成されて噴
射燃料との混合を良好にして以後の混合気との燃焼効率
が高められるようになっている。
【0015】一方前記排気ポート7は、前記噴射弁取付
孔4を挟んで前記第1、第2吸気ポート61 ,62 と並
列して設けられており、クランク軸線と直交して直状に
延びる一本の下流側の排気ポート70 の内端部が、上流
側の、第1分岐排気ポート7 1 と第2排気分岐ポート7
2 とに二又に分岐されている。第1分岐排気ポート7 1
は、燃焼室1に対して外側に凸に湾曲されてその上流端
が第1排気弁口31 に連通接続され、また第2分岐排気
ポート72 は燃焼室1に対して外側に僅かに湾曲してそ
の上流端が第2排気弁口32 に連通接続されている。し
たがって燃焼室1内からの排気は、第1、第2排気弁口
1 ,3 2 より2又状の第1、第2分岐排気ポート
1 ,72 を通って単一の排気ポート70 に集合され、
そこから排気系へと排出される。
【0016】図1、4および11に最も明瞭に示すよう
に、相隣り合う2つの燃焼室1,1に対応する、吸気ポ
ート6,6同士および排気ポート7,7同士は互いに対
面するように対称的に配置されており、このような配置
をとることによってそれらのポート、特に高温になる排
気ポート7,7を囲む冷却水通路10の容積を大きくと
ることができ、その結果冷却水による冷却が効果的に行
なわれるようになっている。
【0017】シリンダヘッドCHには、このシリンダヘ
ッドCH、特に高温に加熱される排気ポートおよび燃焼
室1まわりを有効に冷却するための冷却水通路10(水
ジャケット)が設けられる。この冷却水通路10は、図
中矢印Aで示すように、冷却水がシリンダヘッドCH内
を複数本の吸気ポート6および排気ポート7の配列方向
すなわちクランク軸線と直交する方向に抵抗を受けなが
らパラレルに流れて排気ポート7および燃焼室1まわり
を有効に冷却したのち、吸、排気ポート6,7を有しな
い、シリンダヘッドCHの他側に形成した冷却水出口通
路11をクランク軸線方向に流れるように構成されてい
る。
【0018】主として排気ポート7および燃焼室1まわ
りの加熱部分を冷却するための、シリンダヘッドCHに
形成される冷却水通路(水ジャケット)10は、相隣り
合う燃焼室1に対応して互いに対面する各2本宛の排気
ポート7,7の外周部を取り囲むと共に複数の燃焼室1
上壁の燃料噴射弁、第1、第2吸気弁および第1、第2
排気弁等を囲むように、シリンダヘッドCHの全域にわ
たって形成されている。またこの冷却水通路10は、上
下2段に形成される第1、第2吸気ポート61,6
2 の、シリンダヘッドCHを横切る方向に延びる吸気ポ
ート壁Wによりクランク軸線と直交する方向に仕切られ
ており、冷却水通路10内を流れる冷却水は、その吸気
ポート壁Wにより、シリンダヘッドCHを、クランク軸
線と直交する方向に、その一方から他方へと誘導される
ようになっている。前記吸気ポート壁Wには、第2吸気
ポート62 の下方において連通路13が形成され、この
連通路13を通して吸気ポート6の左右の冷却水通路
(水ジャケット)10が連通されている。またこの冷却
水通路10は、図8に示すように上下方向2段に形成さ
れる第1,第2吸気ポート61 ,62 の上壁には設けら
れておらず、これによりシリンダヘッドCHが嵩高にな
らないようにしている。
【0019】シリンダヘッドCHの、吸、排気ポート
6,7を有しない他側には、その長手方向に沿って冷却
水出口通路11が形成されており、この冷却水出口通路
11は前記冷却水通路(水ジャケット)10に連通さ
れ、またその一端は、図示しない冷却水回路に連通する
流出口12に連通される。
【0020】図3,5および8に明瞭に示すように、シ
リンダヘッドCHの底壁には、クランク軸線よりも吸、
排気ポート6,7を有する側に片寄らせると共に各燃焼
室1の側方に、そのシリンダヘッドCHの長手方向に間
隔をあけて複数の冷却水流入口15が開口されており、
これらの冷却水の流入口15は、シリンダブロックCB
側の冷却水通路と、前記冷却水通路10間とを連通して
おり、シリンダブロックCB側の冷却水は、これらの冷
却水流入口15を通って冷却水通路10へと流入するよ
うになっている。
【0021】なお、複数の冷却水流入口15は、シリン
ダブロックCBとシリンダヘッドCH間に介在されるガ
スケットに穿設した水孔の大きさを部分的に変えること
により、複数の冷却水流入口15を流れる冷却水の流量
を変えることもできる。
【0022】また図3および9に明瞭に示すように、シ
リンダヘッドCHの底壁には、相隣り合う燃焼室1,1
間において前記冷却水通路(水ジャケット)10に連通
する2つの小孔16が穿設されており、シリンダブロッ
クCB側の冷却水は、これらの小孔16を通って冷却水
通路10に流れるようになっており、これによりシリン
ダブロックCBの気筒間およびシリンダヘッドCHの燃
焼室1間の加熱部を有効に冷却できるようになってい
る。
【0023】さらにまた図3および5に明瞭に示すよう
に、シリンダヘッドCHの底壁には、クランク軸線より
も吸、排気ポート6,7を有する側と反対側に片寄らせ
ると共に各燃焼室1の境界部の側方にも、そのシリンダ
ヘッドCHの長手方向に間隔をあけて前記冷却水出口通
路11に連通する複数の他の冷却水流入口17が開口さ
れており、これらの他の冷却水流入口17は、シリンダ
ブロックCB側の水ジャケットと、前記冷却水出口通路
11とを連通しており、シリンダブロックCB側の冷却
水が、これらの他の冷却水流入口17を通して前記冷却
水出口通路11に流入するようなっている。
【0024】シリンダブロックCB側の冷却水は、複数
の冷却水流入口15を通って前記冷却水通路10内に流
入する。冷却水通路10内に流入した冷却水は、前記上
下2段の、第1、第2吸気ポート61 ,62 の吸気ポー
ト壁Wにより案内され、冷却水通路10内をクランク軸
線と直交する方向にパラレルに流れる。そしてその際
に、冷却水は前記吸気ポート壁Wによりクランク軸方向
への流れが抑制される。したがって冷却水通路10内を
流れる冷却水は、高温に加熱される排気ポート7および
燃焼室1の周りを集中的に冷却することができる。そし
て冷却水通路10内をクランク軸線と直交する方向にパ
ラレルに流れてシリンダヘッドCHの加熱部を効果的に
冷却した冷却水は、冷却水出口通路11をシリンダヘッ
ドCHのクランク軸線方向に流れて流出口12よりシリ
ンダヘッドCH外の冷却水回路へと流れる。
【0025】また相隣り合う2つの燃焼室1,1にそれ
ぞれ対応する2本の排気ポート7,7は互いに対面して
いるので、これらの排気ポート7,7を取り囲む冷却水
通路10の容積を大きくとることができ、そこを流れる
水量の多い冷却水により、各排気ポート7を効果的に冷
却することができる。
【0026】シリンダヘッドCHの、吸、排気ポート
6,7を設けた側の上壁には、その長手方向に間隔をあ
けて複数の軸受半部20が形成されており、これらの軸
受半部20上に動弁カム軸Scが回転自在に支持され
る。またシリンダヘッドCHの幅方向の両側には、その
長手方向に沿って複数のボルト通し孔21が直列して穿
設されており、これらのボルト通し孔21に挿通される
通しボルト(図示せず)により、このシリンダヘッドC
Hは、シリンダブロックCBのデッキ面上にガスケット
を介して一体に結合される。またシリンダヘッドCH
の、吸、排気ポート6,7を設けない側には、その長手
方向にオイル戻し通路22が穿設され、さらにこのオイ
ル戻し通路22には、シリンダヘッドCHの上面に開口
する複数のオイル戻し孔23が連通されており、シリン
ダヘッドCH上の潤滑オイルはこれらのオイル戻し孔2
3よりオイル戻し通路22を通り図示しないオイル溜め
に戻される。
【0027】なお、図中、27はプラグ取付孔で、この
取付孔27に、機関始動時に作動する図示しない予熱プ
ラグが螺着される。また図中28は、シリンダヘッドC
Hの、燃焼室1上方の上壁に立設したガイドピンで、図
示しない動弁機構のクロスヘッドを支持するためのもの
である。
【0028】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明
の範囲内で種々の実施例が可能である。たとえば前記実
施例では、本発明を直列型四気筒ディーゼル機関のシリ
ンダヘッドに実施した場合を説明したが、これを他の直
列型多気筒内燃機関のシリンダヘッドにも実施すること
ができることは勿論であり、また前記実施例では排気ポ
ートは一本の排気ポートから2本の分岐排気ポートを2
又状に分岐して構成されるが、この排気ポートを各独立
した2本の排気ポートにより構成してもよい。
【0029】
【発明の効果】以上のように本請求項1記載の発明によ
れば、吸、排気系をカウンターフローに形成した、多気
筒内燃機関のシリンダヘッドにおいて、上下2段の第
1、第2吸気ポートの吸気ポート壁により冷却水通路内
の冷却水を、シリンダヘッドの横方向にパラレルに均等
に流れるように誘導することができ、これによりシリン
ダヘッドの、排気ポートを含む加熱部を能率よく冷却し
て、その冷却効率を大幅に高めることができ、さらにシ
リンダヘッドには、冷却水をその幅方向に流すためのガ
イドを特設する必要がないため、シリンダヘッド全体の
構造の簡素化を図ることができてそのコストダウンを達
成することができ、さらにシリンダヘッドが冷却水通路
の形成によってもその高さが高くなることもない。
【0030】また本請求項2記載の発明によれば、前記
請求項1記載の発明の効果を達成する上に、排気ポート
を取り囲んでこれを冷却するための冷却水通路の容積を
拡大して排気ポートの周囲に多量の冷却水を流してその
冷却効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の1線矢視に沿うシリンダヘッドの側面図
【図2】図1の2線矢視に沿うシリンダヘッドの平面図
【図3】図1の3線矢視に沿うシリンダヘッドの底面図
【図4】図1の4−4線に沿うシリンダヘッドの横断平
面図
【図5】図2の5−5線に沿う5−5線に沿うシリンダ
ヘッドの縦断面図
【図6】図2の6−6線に沿うシリンダヘッドの縦断面
【図7】図2の7−7線に沿うシリンダヘッドの縦断面
【図8】図2の8−8線に沿うシリンダヘッドの縦断面
【図9】図2の9−9線に沿うシリンダヘッドの縦断面
【図10】図2の10−10線に沿うシリンダヘッドの
部分縦断面図
【図11】吸気ポートおよび排気ポートの配置関係を示
す概略斜視図
【図12】冷却水の流れを示す図
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・燃焼室 21 ・・・・・・・・・・第1吸気弁口 22 ・・・・・・・・・・第2吸気弁口 3・・・・・・・・・・・第1排気弁口 32 ・・・・・・・・・・第2排気弁口 6・・・・・・・・・・・吸気ポート 61 ・・・・・・・・・・第1吸気ポート 62 ・・・・・・・・・・第2吸気ポート 7・・・・・・・・・・・排気ポート 10・・・・・・・・・・冷却水通路 CH・・・・・・・・・・シリンダヘッド W・・・・・・・・・・・吸気ポート壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 政之 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3G024 AA09 AA11 CA05 CA26 DA02 DA03 DA06 DA18 FA14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼室(1)に連通する吸気ポート
    (6)および排気ポート(7)が、同じ方向を向くよう
    にカウンターフロー式の吸、排気系を備えた、多気筒内
    燃機関のシリンダヘッドの冷却構造であって、 前記吸気ポート(6)は、シリンダヘッド(CH)の長
    手方向と直交する方向に延びていて、上下に2段に重な
    り合うように配設される、各独立した第1、第2吸気ポ
    ート(61 ,62 )よりなり、また排気ポート(7)
    は、前記第1、第2吸気ポート(61 ,62 )に間隔を
    存して並列され、前記吸気ポート(6)および排気ポー
    ト(7)の内端は各燃焼室(1)に開口する第1、第2
    吸気弁口(21 ,22 )および第1、第2排気弁口(3
    1 ,32 )にそれぞれ連通され、またそれらの外端はシ
    リンダヘッド(CH)の一側面に開口されており、また
    前記第1、第2吸気ポート(61 ,62 )の吸気ポート
    壁(W)は、シリンダヘッド(CH)を横切る方向に延
    びて、前記排気ポート(7)を囲む冷却水通路(10)
    の仕切壁を形成して該冷却水通路(10)内を流れる冷
    却水をクランク軸線と直交する方向に誘導するようにし
    たことを特徴とする、多気筒内燃機関におけるシリンダ
    ヘッドの冷却構造。
  2. 【請求項2】 シリンダヘッド(CH)には、そのクラ
    ンク軸線方向に複数の燃焼室(1)が直列して形成さ
    れ、相隣り合う燃焼室(1)にそれぞれ対応する、吸気
    ポート(6)および排気ポート(7)同士は、それぞれ
    互いに対面配置されていることを特徴とする、前記請求
    項1記載の多気筒内燃機関におけるシリンダヘッドの冷
    却構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106246397A (zh) * 2016-08-18 2016-12-21 安徽天利动力股份有限公司 一种带进气管的气缸盖结构

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CN106246397A (zh) * 2016-08-18 2016-12-21 安徽天利动力股份有限公司 一种带进气管的气缸盖结构

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