JP2000073667A - 複層ガラス及び複層ガラスにおける乾燥剤の交換方法 - Google Patents

複層ガラス及び複層ガラスにおける乾燥剤の交換方法

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JP2000073667A
JP2000073667A JP10245191A JP24519198A JP2000073667A JP 2000073667 A JP2000073667 A JP 2000073667A JP 10245191 A JP10245191 A JP 10245191A JP 24519198 A JP24519198 A JP 24519198A JP 2000073667 A JP2000073667 A JP 2000073667A
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  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スぺーサーと板ガラスの密着構造を破壊する
ことなく、スぺーサー内部の乾燥剤を交換可能な複層ガ
ラス及び乾燥剤の交換方法を提供する。 【解決手段】 複層ガラスは、枠組みされた周縁のスぺ
ーサー(1)、平行に配置された板ガラス(2)、板ガ
ラス(2)の間の気密空間(3)、スぺーサー(1)内
部の乾燥剤(4)から成る。乾燥剤(4)は、特定の粒
径の粒状乾燥剤であり、少なくとも1組の対角部近傍の
スぺーサー(1)の外周側には、乾燥剤(4)の充填ま
たは排出用の封止可能な小孔(7)が設けられる。ま
た、乾燥剤の交換方法においては、一方の小孔(7)を
上方に位置させ且つ他方の小孔(7)を下方に位置さ
せ、吸湿した乾燥剤を下方の小孔(7)から排出し、乾
燥した乾燥剤を上方の小孔(7)から乾燥ガスで圧送し
て充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複層ガラス及び複層ガ
ラスにおける乾燥剤の交換方法に関するものであり、詳
しくは、スぺーサーと板ガラスの密着構造を破壊するこ
となく、スぺーサー内部の乾燥剤を交換可能な複層ガラ
ス及び複層ガラスにおける乾燥剤の交換方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】複層ガラスは、断熱性を高め且つ結露を
防止する目的から、窓などの建築用ガラス、あるいは、
ショーケースや冷凍庫などの産業用ガラスとして使用さ
れる。複層ガラスは、方形に枠組みされた周縁のスぺー
サー、スぺーサーを介在させることによって平行に配置
された複数枚の板ガラス、板ガラスの間の気密空間、お
よび、スぺーサー内部に充填された乾燥剤とから主とし
て構成される。通常、複層ガラスにおいては、スぺーサ
ーとその両側の板ガラスを透湿性の低いブチルゴム等の
シール材で接着することにより、長期に渡って上記の気
密空間の気密性を保持し得る様に設計される。そして、
斯かる気密空間は、乾燥した空気や希ガスを製造時に充
填し、かつ、スぺーサーに挿入された乾燥剤の吸湿機能
を利用することにより、極めて低い露点に保持される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の複層ガラスは、
設置場所によっても相違するが、実際のところ、耐用年
数が限られている。すなわち、スぺーサーと板ガラスを
接着する樹脂のシール材は、微量ながらもそれ自体透湿
性があるため、上記の気密空間には、当該気密空間と外
気の各水蒸気分圧の差異によって水蒸気が透過する。そ
の結果、乾燥剤の機能が漸次低下すると共に、気密空間
の露点の上昇を惹起し、低温条件下において結露する様
になる。
【0004】具体的に例示すると、複層ガラスにいて
は、製造当初、気密空間に乾燥ガスを充填され、しか
も、気密空間に透過した水蒸気を乾燥剤が吸着するた
め、上記の気密空間の絶対湿度は0g/Kg’、水蒸気
分圧は0mmHgに極めて近い値になっている。一方、
仮に、通年の平均外気温が20℃、平均湿度が60%と
した場合、大気中の平均的な水蒸気分圧は約9mmHg
である。斯かる条件下においては、上記の各水蒸気分圧
の差により、上記シール材を介して複層ガラスの気密空
間に水蒸気が透過する。そして、当面は透過した水蒸気
を乾燥剤が吸着するが、乾燥剤の吸着機能が次第に劣化
してくると、透過する水蒸気によって気密空間の絶対湿
度が徐々に上昇し、例えば、気密空間の絶対湿度が約
3.8g/Kg’よりも大きくなると、室外側の板ガラ
スの内面温度が0℃まで下がった際には前記ガラス内面
に結露する様になる。特に、内部への透湿による機能劣
化は、温暖な地域ほど早くなる。
【0005】ところで、上記の様に、一旦結露した複層
ガラスを再生しようとする場合は、新たな乾燥剤に交換
し且つ乾燥ガスを封入するため、分解して再度組み立て
なければならない。しかしながら、実情は、気密構造の
問題から分解・組立が困難であるため、内部に透湿した
複層ガラスをサッシ等から取り外し、複層ガラス全体を
新たなものに交換している。従って、資源の無駄をなく
し、設備コストを低減する観点からも、機能劣化に対応
し得る改良された複層ガラスの構造、ならびに、劣化し
た複層ガラスの再生手段が望まれる。
【0006】すなわち、本発明の目的は、スぺーサーと
板ガラスの密着構造を破壊することなく、スぺーサー内
部の乾燥剤を交換可能な複層ガラス及び複層ガラスにお
ける乾燥剤の交換方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の複層ガラスは、方形に枠組みされた周縁の
スぺーサーと、当該スぺーサーを介在させることによっ
て平行に配置された複数枚の板ガラスと、これら板ガラ
スの間に形成された気密空間と、当該気密空間の乾燥状
態を保持するために前記スぺーサーの内部に充填された
乾燥剤とから成る複層ガラスにおいて、前記乾燥剤は、
粒径が0.1〜3.0mmの粒状の乾燥剤であり、少な
くとも1組の対角部近傍の前記スぺーサーの外周側に
は、乾燥剤を充填または排出するための封止可能な小孔
がそれぞれ設けられていることを特徴とする。
【0008】上記の複層ガラスにおいては、封止可能な
各小孔を開放し、乾燥剤を入れ替える。その際、特定の
粒径の乾燥剤は、スぺーサー内部で閉塞することなく移
動すると共に、小孔を通じて円滑に流出し、また、円滑
に流入する。
【0009】また、上記の課題を解決するため、本発明
に係る複層ガラスにおける乾燥剤の交換方法は、上記の
複層ガラスに充填された乾燥剤を交換する方法であっ
て、スぺーサーの外周側に設けられた一方の小孔を上方
に位置させ且つ他方の小孔を下方に位置させた状態にお
いて、吸湿した乾燥剤を下方の小孔から排出し、乾燥し
た乾燥剤を上方の小孔から乾燥ガスで圧送しつつスぺー
サーの内部に充填することを特徴とする。
【0010】すなわち、上記の交換方法においては、複
層ガラスが上記の様な特定の構成を備えているため、ス
ぺーサー内部の乾燥剤を排出する際、閉塞することなく
スぺーサー内を移動させて円滑に排出でき、また、スぺ
ーサー内部に乾燥剤を充填する際、閉塞することなくス
ぺーサー内を移動させて円滑に充填できる。更に、上記
の交換方法においては、複層ガラスに振動を与えつつ乾
燥剤を排出することにより、一層円滑に排出できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
いて説明する。図1は、本発明に係る複層ガラスの全体
構造を示す一部破断の斜視図である。図2は、乾燥剤の
充填または排出用の小孔を示す一部破断の部分的な斜視
図である。図3は、小孔の封止構造を示す複層ガラスの
部分的な縦断面図である。図4は、乾燥剤の交換方法に
おける小孔の位置を示す正面図である。
【0012】本発明の複層ガラスは、図1及び図2に示
す様に、外観的には従来の複層ガラスと略同様の形態を
備えており、方形に枠組みされた周縁のスぺーサー
(1)と、当該スぺーサーを介在させることによって平
行に配置された複数枚の板ガラス(2)と、これら板ガ
ラス(2)の間に形成された気密空間(3)と、当該気
密空間の乾燥状態を保持するためにスぺーサー(1)の
内部に充填された乾燥剤(4)とから構成される。
【0013】スぺーサー(1)は、板ガラス(2)の間
を一定の間隔に保持し且つ上記の気密空間(3)を形成
するために設けられる。スぺーサー(1)は、周知の通
り、通常はアルミニウム合金、ステンレス又は樹脂を使
用し、ロールフォーミング法やプレス法によって薄肉に
形成された中空パイプ状の部材を方形に組み合わせたも
のであり、図3に示す様に、スぺーサー(1)を構成す
る各パイプ状部材の長手方向に直交する断面は、板ガラ
ス(2)から受ける挟持力、枠材としての変形強度およ
び乾燥剤(4)の充填効率を考慮した適宜の形状に形成
される。
【0014】また、スぺーサー(1)の枠構造の内周面
には、スぺーサー(1)内部に充填される乾燥剤(4)
によって上記の気密空間(3)の水分を吸着するため、
乾燥剤(4)が通過しない程度の大きさの微小な通気穴
(5c)が適当なピッチで設けられる。各板ガラス
(2)の厚さは、通常、3〜5mmであり、気密空間
(3)は、これら板ガラス(2)をスぺーサー(1)の
両側に密着させることによって形成される。
【0015】具体的には、2枚の板ガラス(2)は、ス
ぺーサー(1)の両側面に対し、ブチルゴム等の合成ゴ
ムやポリオレフィンと合成ゴムの共重合体から成るシー
ル材(5)によって気密に接合される。板ガラス(2)
間の離間距離、すなわち、スぺーサー(1)の厚さは、
8〜12mm程度である。そして、板ガラス(2)の間
に形成された気密空間(3)には、乾燥した空気、窒
素、炭酸ガス、フロンガス、六弗化硫黄、各種希ガス等
が封入される。
【0016】乾燥剤(4)としては、シリカゲル、モレ
キュラーシーブを含むゼオライト等の乾燥剤が使用され
る。本発明においては、板ガラス(2)とスぺーサー
(1)の上記の様な密着構造を破壊することなく、スぺ
ーサー(1)内部の乾燥剤(4)を交換するため、スぺ
ーサー(1)内部において流動性を発揮し得る様な形態
の乾燥剤(4)が使用される。すなわち、本発明の複層
ガラスにおける乾燥剤(4)は、粒径が0.1〜3.0
mmの粒状の乾燥剤であることが重要である。
【0017】更に、図1に示す様に、本発明の複層ガラ
スにおいて、少なくとも1組の対角部近傍のスぺーサー
(1)の外周側には、乾燥剤(4)を充填または排出す
るための封止可能な小孔(7)がそれぞれ設けられる。
充填口または排出口としての上記の小孔(7)は、例え
ば、スぺーサー(1)の枠組構造の長辺に相当するパイ
プ状部材の外周面の端部、および、枠組構造の他方の長
辺に相当するパイプ状部材の外周面における上記の端部
と反対側の端部に設けられる。
【0018】各小孔(7)は、図2及び図3に示す様
に、乾燥剤(4)の排出または充填の後に気密に封止す
るため、例えば、6角穴付の止めネジ等のプラグ(8)
を着脱可能に構成される。具体的には、スぺーサー
(1)の上記パイプ状部材の端部には、スぺーサー
(1)と同材質の補強シート(9)が貼着されており、
各小孔(7)は、補強シート(9)及びパイプ状部材に
貫通して設けられ且つネジ切り加工される。
【0019】また、図3に示す様に、スぺーサー(1)
の外周側には、上記のシール材(5)を補強し且つ気密
性を更に高めるための2次シール材(6)が充填され
る。2次シール材(6)としては、ポリサルファイド
系、シリコン系、ポリウレタン系などの軟質の樹脂が使
用される。
【0020】上記の様な小孔(7)が設けられた本発明
の複層ガラスにおいては、プラグ(8)によって封止さ
れた各小孔(7)を開放し、乾燥剤(4)を入れ替え
る。その際、特定の粒径の乾燥剤(4)は、スぺーサー
(1)内部で閉塞することなく移動すると共に、小孔
(7)を通じて円滑に流出し、また、円滑に流入する。
従って、本発明の複層ガラスにおいては、スぺーサー
(1)に板ガラス(2)が密着された構造を破壊するこ
となく、スぺーサー(1)内部の乾燥剤(4)を交換で
きる。
【0021】また、本発明に係る乾燥剤(4)の交換方
法は、複層ガラスに充填された乾燥剤(4)を交換する
上記の方法であり、斯かる交換方法では、図4に示す様
に、スぺーサー(1)の外周側に設けられた一方の小孔
(7)を上方に位置させ且つ他方の小孔(7)を下方に
位置させた状態において、吸湿した乾燥剤(4)を下方
の小孔(7)から排出し、乾燥した乾燥剤(4)を上方
の小孔(7)から乾燥ガスで圧送しつつスぺーサー
(1)の内部に充填する。
【0022】具体的には、通常、サッシから複層ガラス
を取り外して上記の操作を行う。乾燥剤(4)の交換に
おいては、先ず、乾燥剤(4)の充填口としての一方の
小孔(7)が最も高い位置となり、排出口としての他方
の小孔(7)が最も低い位置となる様に、適当な治具を
使用して複層ガラスを固定する。
【0023】次いで、各プラグ(8)の外周側の2次シ
ール材(6)を除去した後、各プラグ(8)を外して小
孔(7)を開放する。そして、通常、ブロアー又はロー
タリーポンプ等を利用し、吸湿した乾燥剤(4)、すな
わち、機能低下した乾燥剤(4)を大気圧よりも若干低
い圧力で吸引操作することにより排出する。しかも、振
動装置を利用し、複層ガラスに振動を与えつつ乾燥剤
(4)を排出することにより、一層効率的に排出でき
る。
【0024】また、乾燥した乾燥剤(4)、すなわち、
新たな乾燥剤(4)は、上述の様な気密空間(3)に封
入されていた様な乾燥ガスで圧送しつつ充填することに
より、スぺーサー(1)内部に簡単に充填できる。乾燥
ガスは、使用条件を考慮し、十分に低い露点、例えば−
50℃程度の露点のガスを使用する。ガスによる乾燥剤
(4)の圧送は、予め、貯蔵タンクに乾燥剤(4)を貯
蔵すると共に、高圧容器に充填された乾燥ガスを圧力調
整器を介して大気圧よりも若干高い圧力で貯蔵タンクに
供給し、昇圧した貯蔵タンクからスぺーサー(1)に乾
燥剤(4)を送出す。
【0025】上記の様に乾燥剤(4)を交換した後は、
プラグ(8)によって各小孔(7)を再び封止し、その
外周側に2次シール材(6)を補充する。また、上記の
一連の交換操作にあたり、2次シール材(6)の硬化お
よび割れ等の現象が確認された場合は、必要に応じて2
次シール材(6)の全体を交換する。なお、上記の交換
操作は、複層ガラスの使用環境に準じた温度環境、例え
ば、建築用であれば、平均外気温などに準じた環境にお
いて実施するのが好ましい。
【0026】すなわち、本発明の交換方法においては、
複層ガラスが上記の様な特定の構成を備えているため、
スぺーサー(1)内部の乾燥剤(4)を排出する際、閉
塞することなくスぺーサー(1)内を移動させて円滑に
排出でき、また、スぺーサー(1)内部に乾燥剤(4)
を充填する際、閉塞することなくスぺーサー(1)内部
を移動させて円滑に充填できる。従って、本発明の交換
方法によれば、スぺーサー(1)に板ガラス(2)が密
着された構造を破壊することなく、スぺーサー(1)内
部の乾燥剤(4)を交換できる。
【0027】換言すれば、本発明によれば、内部への透
湿によって断熱機能および結露防止機能が低下した複層
ガラスの乾燥剤(4)を乾燥ガスと伴に交換でき、か
つ、破壊することなく再生できるため、資源およびコス
トの無駄を低減することが出来る。しかも、比較的簡単
な操作で乾燥剤(4)を入れ替え出来るため、現場また
は簡単な設備の工場において、複層ガラスの低下した機
能を再生できる。
【0028】因に、封入ガスと伴に乾燥剤(4)が交換
された複層ガラスにおいては、乾燥ガスの使用により、
予め、気密空間(3)の絶対湿度を限りなく0g/K
g’に近い湿度、例えば0.3g/Kg’以下に調整し
た場合、仮に、外気温度が−30℃となった場合でも、
板ガラス(2)間の機密空間(3)においては、水蒸気
が飽和状態となることがなく、板ガラス(2)の内面に
結露するすることがない。
【0029】なお、本発明の複層ガラスにおいて、乾燥
剤(4)を充填または排出する小孔(7)は、上記の位
置以外に複数設けることが出来る。また、スぺーサー
(1)外周の補強シート(9)及びネジ加工を含む上述
の小孔(7)は、勿論、複層ガラスの製造工程で設けら
れてもよいが、既存の複層ガラスのスぺーサー(1)に
後加工で設けることも出来る。更に、補強シート(9)
は、スぺーサー(1)の内周側にも配置されていてもよ
い。また、小孔(7)の封止材としては、上記プラグ
(8)の他、アルミニウム等の防湿性の箔やキャップを
使用してもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明に係る複層ガ
ラスおよび乾燥剤の交換方法によれば、スぺーサー内部
の乾燥剤として特定の粒径の乾燥剤を使用し、かつ、特
定の位置に封止可能な小孔を設けるため、各小孔を通じ
て乾燥剤を円滑に排出および充填できる。従って、スぺ
ーサーと板ガラスの密着構造を破壊することなく、スぺ
ーサー内部の乾燥剤を交換できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複層ガラスの全体構造を示す斜視
【図2】乾燥剤の充填または排出用の小孔を示す一部破
断の部分的な斜視図
【図3】小孔の封止構造を示す複層ガラスの部分的な縦
断面図
【図4】乾燥剤の交換方法における小孔の位置を示す正
面図
【符号の説明】
1:スぺーサー 2:板ガラス 3:気密空間 4:乾燥剤 5:シール材 6:2次シール材 7:小孔 8:プラグ 9:補強シート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形に枠組みされた周縁のスぺーサー
    と、当該スぺーサーを介在させることによって平行に配
    置された複数枚の板ガラスと、これら板ガラスの間に形
    成された気密空間と、当該気密空間の乾燥状態を保持す
    るために前記スぺーサーの内部に充填された乾燥剤とか
    ら成る複層ガラスにおいて、前記乾燥剤は、粒径が0.
    1〜3.0mmの粒状の乾燥剤であり、少なくとも1組
    の対角部近傍の前記スぺーサーの外周側には、乾燥剤を
    充填または排出するための封止可能な小孔がそれぞれ設
    けられていることを特徴とする複層ガラス。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の複層ガラスに充填され
    た乾燥剤を交換する方法であって、スぺーサーの外周側
    に設けられた一方の小孔を上方に位置させ且つ他方の小
    孔を下方に位置させた状態において、吸湿した乾燥剤を
    下方の小孔から排出し、乾燥した乾燥剤を上方の小孔か
    ら乾燥ガスで圧送しつつスぺーサーの内部に充填するこ
    とを特徴とする複層ガラスにおける乾燥剤の交換方法。
  3. 【請求項3】 複層ガラスに振動を与えつつ乾燥剤を排
    出する請求項2に記載の乾燥剤の交換方法。
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