JP2000073222A - ディスプレイ搭載ヘルメット - Google Patents

ディスプレイ搭載ヘルメット

Info

Publication number
JP2000073222A
JP2000073222A JP25606298A JP25606298A JP2000073222A JP 2000073222 A JP2000073222 A JP 2000073222A JP 25606298 A JP25606298 A JP 25606298A JP 25606298 A JP25606298 A JP 25606298A JP 2000073222 A JP2000073222 A JP 2000073222A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
helmet
display
information
helmet body
plane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25606298A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Izawa
和幸 井沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP25606298A priority Critical patent/JP2000073222A/ja
Publication of JP2000073222A publication Critical patent/JP2000073222A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A42HEADWEAR
    • A42BHATS; HEAD COVERINGS
    • A42B3/00Helmets; Helmet covers ; Other protective head coverings
    • A42B3/04Parts, details or accessories of helmets
    • A42B3/0406Accessories for helmets
    • A42B3/042Optical devices

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘルメットの左右における空力的,重心的バ
ランスを均衡にすることを課題とする。 【解決手段】 人体の頭部を覆って保護する略球殻構造
のヘルメット本体2と、視覚情報を表示する表示部3
と、この表示部3に視覚情報を出力する情報出力機構4
とを備え、ヘルメット本体2は、その一部を外側に突出
させて形成した情報出力機構4の収納部24,25を有
すると共に、当該ヘルメット本体2の前方からみた左右
の形状を、ほぼ面対称に設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスプレイ搭載
ヘルメットに係り、特に、二輪車の搭乗時に使用され、
二輪車の車両情報や道路情報等を視覚的に表示する表示
部を搭載したヘルメットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、二輪車では、運転者に車両情報を
提供する手段として、ハンドルバー上部付近に設置され
たスピードメータ,タコメータ等の計器類とターンシグ
ナル,ハイビーム,ニュートラル等の各種インジケータ
が使用されていた。
【0003】しかし、最近の四輪車の高度情報化への流
れは、二輪車にとっても無関係ではなく、今後、ナビゲ
ーション装置の搭載や道路状況等の情報提供の必要性が
予想される。このような情報提供の要求に対し、従来の
計器類設置位置に表示部を設けるのではなく、ヘルメッ
トに装着された光学的情報表示手段によって、運転車が
視認している前方の情景の視界中に虚像として情報を提
供するヘルメットマウントディスプレイ(以下,HMD
とする)が提案されている(実開平3−52771号公
報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開平
3−52771号公報に記載されたHMDを備えたヘル
メットは、光学的情報表示手段,コンバイナ及びバッテ
リー等のHMDを構成する各種機器がヘルメットの右側
面に外付けされている。
【0005】このため、ヘルメットの右側の重量が大き
くなり当該ヘルメットの重心が右側に偏った状態とな
る。また、ヘルメットは、通常走行風に曝された状態で
使用され、このように右側のみが突出した形状のヘルメ
ットは、空力的に右側ばかりが走行風の抵抗力を受ける
こととなる。
【0006】これにより、走行時における運転者は、正
面を見据えるためには、偏って作用する重力や抵抗力に
抗して頸部の姿勢を維持しなければならず、肉体的な負
担が大きくなっていた。
【0007】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、運転者の肉体的な負担を軽減し得るディスプ
レイ搭載ヘルメットを提供することを、その目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、人体の頭部
を覆って保護する略球殻構造のヘルメット本体と、視覚
情報を表示する表示部と、この表示部に視覚情報を出力
する情報出力機構とを備え、ヘルメット本体は、その一
部を外側に突出させて形成した情報出力機構の収納部を
有すると共に、当該ヘルメット本体の前方からみた左右
の形状を、ほぼ面対称に設定するという構成を採ってい
る。
【0009】このとき、収納部は、ヘルメット本体の左
右両側面又は前部と後部の両面にそれぞれ設けても良
い。そして、この場合には、表示部を反射鏡とし、情報
出力機構を、反射鏡に視覚情報を投影する投影器と、こ
の投影器のコントローラと、これらに電力を供給するバ
ッテリーとを含む構成とし、一方の収納部に、投影器と
コントローラとを配置し、他方の収納部にバッテリーを
配置することが望ましい。
【0010】上述の構成の場合、対称となる左右の形状
の間に挟まれた対称面は、通常,二輪車に搭乗した運転
者がこのヘルメットを装着して前方を見据えた状態にお
いて、二輪車の直進方向に平行であり、且つ路面に対し
て垂直な平面となる。
【0011】上記構成では、ヘルメット本体の外面上に
突出した収納部に情報出力手段を収納しているために、
空力的な抵抗力が小さくなり、また、左右の形状が面対
称であるため、当該ヘルメットの左右の抵抗力は、偏る
ことなく均等に発生する。
【0012】さらに、本発明にかかるディスプレイ搭載
ヘルメットは、全体の重心を、ヘルメット本体の左右の
形状のほぼ対称面上に位置する構成としても良い。ヘル
メットの左右に重量差が生じ、重心が傾く場合には、軽
くなる一方の収納部にバランスウェイトを備えても良
い。
【0013】この構成では、ヘルメットの左右の重量差
が低減され、運転者は、頸部に負担をかけずに正面方向
を見据えることができる。
【0014】本発明は、上述した各構成によって前述し
た目的を達成しようとするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明の第1
の実施形態を図1乃至図4に基づいて説明する。この実
施形態では、ナビゲーション,道路状況,車両情報等を
表示するいわゆるHMDを搭載した二輪車用のヘルメッ
ト10を示している。
【0016】図1(A)は、このディスプレイ搭載ヘル
メット10の構成を説明する図である(各構成を示して
いるだけで、各構成の配置は実際とは異なる)。この図
1によれば、ディスプレイ搭載ヘルメット10は、人体
の頭部を覆って保護する略球殻構造のヘルメット本体2
と、視覚情報を表示する表示部としてのコンバイナ3
と、このコンバイナ3に視覚情報を出力する情報出力機
構4とを備えている。
【0017】二輪車100側には、図1(B)に示すよ
うに、当該二輪車100の各種車両情報を収集する車両
情報収集手段101と、この車両情報収集手段101で
収集された車両情報をアンテナ102を介して発信する
コントローラ103とが装備されている。
【0018】一方、情報出力機構4は、二輪車100側
から発信された車両情報をアンテナ41を介して受信す
るコントローラ42と、コンバイナ3に車両情報を投影
する投影手段43と、電源としてのバッテリー44とを
有している。
【0019】以下、各部を詳説する。
【0020】図2(A)は、ディスプレイ搭載ヘルメッ
ト10の正面図であり、図2(B)は、図2(A)にお
けるX−X線に沿った断面図を示している。この図2に
よれば、このディスプレイ搭載ヘルメット10は、いわ
ゆるフルフェイスタイプのヘルメットであるため、ヘル
メット本体2は、下部が開放された頭部全体を覆う略球
殻状の殻状体21を有している。そして、この殻状体2
1の、運転者がこのヘルメット10を装着した状態で、
丁度眼前となる部分に、一定の視界を確保できる大きさ
の窓22が設けられている。通常、この窓22には、着
脱自在のバイザーが装備されるが、図示は省略する。さ
らに、殻状体21の内面には、運転者の口と鼻にあたる
部分を除いてほぼ全域に衝撃を吸収する緩衝材23が装
備されている。
【0021】そして、ヘルメット本体2は、その殻状体
21の一部を外側に突出させて形成した、前述の情報出
力機構4の各構成を収納する収納部24,25をその左
右両側面に有している。このヘルメット本体2は、通
常,二輪車100に搭乗した運転者Rがこのヘルメット
10を装着して前方を見据えた状態において、二輪車の
直進方向に平行であって、さらに路面に対して垂直且つ
当該ヘルメットの左右両端部から等距離の位置にある平
面を対称面Tとして、前方からみた左右の形状がほぼ面
対称に形成されている。従って、各収納部24,25
は、ほぼ同一の形状且つほぼ同一の大きさで形成されて
いる。
【0022】次に、情報出力機構4について説明する。
前述した二輪車100の車両情報収集手段101では、
二輪車100の各部に装備されたセンサ等の検出手段で
あり、これにより検出されたエンジン回転数,走行速
度,ターンシグナル,ハイビーム,ギヤポジション,冷
却水温等の車両状態情報がコントローラ103に出力さ
れる。また、コントローラ103は、GPS(グローバ
ルポジショニングシステム),地図情報,FM多重放送
受信機やビーコン受信機等の外部情報源との通信手段等
を持つナビゲーションシステムを有しており、経路誘導
情報,渋滞情報等を構成し、車両状態情報と併せてヘル
メット10側に発信する。
【0023】ヘルメット10側のコントローラ42で
は、これら各情報を受信して、これらに基づく視覚情報
を作成し、投影手段43を駆動してコンバイナ3に視覚
情報を表示させる。投影手段43は、表示部側に向けら
れた発光型のディスプレイであり、コンバイナ3は正確
には、この投影手段43の発光面に表示された視覚情報
を運転者側に反射する機能を有している。
【0024】上記情報出力機構4の各構成の中でも、バ
ッテリー44は特に重量があるので、ヘルメット本体2
の内部において、これら各構成は分配して配置されてい
る。即ち、コントローラ42及び投影手段43は、一方
の収納部25の内部に配設され、バッテリー44は、他
方の収納部24の内部に配設されている。バッテリー4
4とコントローラ42とは、後頭部側を緩衝材23の内
部を通して配線されたケーブル45により接続されてい
る。
【0025】コントローラ42と投影手段43とを合わ
せた重量は、バッテリー44の重量と近く、これらをそ
れぞれ左右の収納部24,25に分配して配設すること
により、ヘルメット10全体の重心Gは、ほぼ前述の対
称面T上に位置することになる。このため、ヘルメット
10は、左右の重量バランスが良く、これを装着した運
転者Rは、姿勢をただすために頸部に負担がかかること
がない。
【0026】次にコンバイナ3について説明する。コン
バイナ3は、いわゆるハーフミラー(反射板)であり、
その平面を通過して向こう側の風景を見ることが可能で
あると共にその平面に光を反射させることも可能であ
る。このコンバイナ3は、運転者Rの視界の範囲内から
視覚情報を提供しなければならないため、窓22の下端
部に角度調整ステー31を介して設置されている。しか
しながら、この位置で視覚情報を結像させると、運転者
Rの目に接近し過ぎているため、前方の風景に焦点を合
わせている状態から急激に視点距離を近くにまで切り換
えなければならず、視覚情報を見ることが困難となって
しまう。
【0027】そこで、コンバイナ3は、その反射面を凹
状に形成し、視覚情報が数[m]〜無限遠の距離にあるよ
うに見せかける波面変換器としての機能も持たせてい
る。この機能について、図3及び図4に基づいて説明す
る。図3は、コンバイナ3の具体的な配置及び焦点距離
の関係を示す図であり、図4は、最も簡単な波面変換器
の例として、焦点距離fの球面凸単レンズ3Aを使用し
た場合の原理説明図を示している。コンバイナ3は、凹
面鏡であり、視点距離を変える機能を有する点におい
て、球面凸単レンズ3Aと同義である。
【0028】図3に示すように、コンバイナ3の位置を
原点Oとして、投影手段43から原点Oまでの距離をS
1,原点Oから運転者Rの目Eまでの距離をl,原点O
から視覚情報を結像させたい点F(以下、点Fで結像さ
れる視覚情報の像を「虚像」とする)までの距離をS2
と設定する(S1<S2,S1>0,S2>0)。一
方、図4では、各構成を全て光軸となる一軸の座標上に
配置して考えると、凸レンズ3Aを位置を原点Oとし
て、投影手段43の位置座標は−S1,虚像の位置座標
は−S2,目Eの位置座標はlと表される。
【0029】図4の如く、投影器43からの光は、球面
波H1を描いて出力される。この球面波H1は、原点O
において曲率半径C1=1/S1の波面となる。これを
凸レンズ3Aにより、曲率半径C2=1/S2の波面に
変換することにより、運転者Rには、自分の目Eから虚
像がL(L=S2+lと定義する)の距離にあるように
見せかけることができる。この場合、凸レンズ3Aの焦
点距離fは、S1,S2を用いて、以下の結像公式
(1)によって表される。
【0030】1/S1−1/S2=1/f …(1)
【0031】従って、虚像が距離Lの位置にあるように
見せかけたい場合には、使用される凸レンズ3Aの焦点
距離fは、以下の式(2)に表される。
【0032】f=S1・(L−l)/(L−l−S1)
【0033】LがS1,lよりも十分大きい場合には、
f≒S1となる。本実施形態では、S1=10[cm],l
=3〜7[cm]となり、L=数[m]〜無限遠に設定される
ので、焦点距離f≒S1のものが使用される。
【0034】f,L,S1,S2については、凹面鏡を
使用した場合にも、同様の関係が成立する。従って、コ
ンバイナ3の焦点距離は、f≒S1に設定される。
【0035】上記構成により、本実施形態では、二輪車
100の走行時において、当該二輪車100のエンジン
回転数,走行速度,ターンシグナル,ハイビーム,ギヤ
ポジション,冷却水温等の車両状態情報及び、ナビゲー
ションシステムによる経路誘導情報,渋滞情報等がコン
トローラ103からヘルメット10側に発信される。
【0036】これらの情報をヘルメット10側では、ア
ンテナ41を介してコントローラ42がキャッチし、視
覚情報に変換して、投影手段43からコンバイナ3に投
影する。走行時の運転者Rの視界の片隅に、コンバイナ
3に投影された視覚情報が表示されるが、このとき、コ
ンバイナ3の波面変換効果により、運転者Rは、視覚情
報が数[m]から無限遠の距離にあるように見えるため、
前景を見つつ、視覚情報を見る場合に、肉眼の視点距離
を変えることを要しない。従って、視覚情報が見易く、
運転者の肉眼に負担がかからない。
【0037】以上のように、本実施形態では、ヘルメッ
ト本体2の左右両側面に収納部24,25を設けて、そ
の内部に情報出力機構4を収納しているため、情報出力
機構を外部に曝している場合と比較して、走行時の空力
的な負荷を低減し、運転者への負担を軽減することがで
きる。従って、ディスプレイ搭載ヘルメット10により
快適な運転環境を提供することが可能となる。
【0038】また、収納部24,25は、ほぼ同一形状
且つ同一寸法で設け、ヘルメット本体2の前方からみた
左右の形状を、ほぼ面対称に設定しているため、走行時
における左右の空力的な負荷のバランスを均衡状態で維
持することができ、運転者の頸部への負担を軽減し、よ
り快適な運転環境を提供することが可能となる。
【0039】さらに、ディスプレイ搭載ヘルメット10
では、一方の収納部25に、投影器43とコントローラ
42とを配置し、他方の収納部24にバッテリー44を
配置しているため、ヘルメット10全体の重心を、左右
における中心位置に設定することができ。これにより、
ヘルメット10の左右における重量のバランスを均衡状
態で維持することができ、運転者の頸部への負担を軽減
し、より快適な運転環境を提供することが可能となる。
【0040】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態を図5に基づいて説明する。第2の実施形態たるディ
スプレイ搭載ヘルメット10Aについて、前述したディ
スプレイ搭載ヘルメット10と同一の部分については同
一の符号を付して、重複する説明は省略するものとす
る。なお、図5(A)はディスプレイ搭載ヘルメットの
正面図を示し、図5(B)は対称面Tに沿った断面図を
示している。
【0041】このディスプレイ搭載ヘルメット10A
は、情報出力機構4Aが、バッテリーを有しておらず、
二輪車100から電源を引いている。そして、投影手段
43を収納部25に配設し、コントローラ42を収納部
24に配設している。コントローラ42は、ケーブル4
5Aを介して投影手段43と接続されており、当該ケー
ブル45Aは、運転者Rの後頭部側を通って緩衝材24
の内部に配線されている。また、コントローラ42と二
輪車100を接続する電源供給及び情報通信用のケーブ
ル46Aは、緩衝材24の内部において、運転者Rの側
面から後頭部側を通ってヘルメット10Aの下端部から
外部に配線されている。
【0042】この場合、コントローラ42と投影手段4
3は、ほぼ重量が等しく、これにより、ヘルメット10
A全体の重心は、対称面T上に位置することとなる。ま
た、ヘルメット本体2は、ディスプレイ搭載ヘルメット
10と同一の形状であるため、ディスプレイ搭載ヘルメ
ット10Aは、空力的にも重心的にも、左右のバランス
が均衡状態を維持でき、運転者Rの頸部への負担を軽減
し、より快適な運転環境を提供することが可能となる。
【0043】(第3の実施形態)本発明の第3の実施形
態を図6に基づいて説明する。第3の実施形態たるディ
スプレイ搭載ヘルメット10Bについて、前述したディ
スプレイ搭載ヘルメット10と同一の部分については同
一の符号を付して、重複する説明は省略するものとす
る。なお、図6(A)はディスプレイ搭載ヘルメットの
正面図を示し、図6(B)は対称面Tに沿った断面図を
示している。
【0044】このディスプレイ搭載ヘルメット10Bで
は、一方の収納部24Bをヘルメット本体2Bの後部に
設け、他方の収納部25Bをヘルメット本体2Bの前方
下部に設けている。そして、一方の収納部24Bには、
情報出力機構4のバッテリー44を配設し、他方の収納
部25Bには、コントローラ42及び投影手段43を配
設している。そして、ヘルメット本体2Bの全体的な形
状は、左右対称に設定されている。
【0045】このディスプレイ搭載ヘルメット10Bも
また、空力的にも重心的にも、左右のバランスが均衡状
態を維持でき、運転者Rの頸部への負担を軽減し、より
快適な運転環境を提供することが可能となる。
【0046】(第4の実施形態)本発明の第4の実施形
態を図7に基づいて説明する。第4の実施形態たるディ
スプレイ搭載ヘルメット10Cについて、前述したいず
れかのディスプレイ搭載ヘルメット10と同一の部分に
ついては同一の符号を付して、重複する説明は省略する
ものとする。なお、図7(A)はディスプレイ搭載ヘル
メットの正面図を示し、図7(B)は対称面Tに沿った
断面図を示している。
【0047】このディスプレイ搭載ヘルメット10Cで
は、一方の収納部24Cをヘルメット本体2Cの後部に
設け、他方の収納部25Cをヘルメット本体2Cの前方
上部に設けている。そして、一方の収納部24Cには、
情報出力機構4のバッテリー44を配設し、他方の収納
部25Cには、コントローラ42及び投影手段43を配
設している。そして、ヘルメット本体2Cの全体的な形
状は、左右対称に設定されている。
【0048】このディスプレイ搭載ヘルメット10Cも
また、空力的にも重心的にも、左右のバランスが均衡状
態を維持でき、運転者Rの頸部への負担を軽減し、より
快適な運転環境を提供することが可能となる。
【0049】(第5の実施形態)本発明の第5の実施形
態を図8に基づいて説明する。図8(A)はディスプレ
イ搭載ヘルメットの正面図を示し、図8(B)は図8
(A)中のY−Y線に沿った断面図を示している。この
第5の実施形態では、前述したディスプレイ搭載ヘルメ
ット10の左右の重量に差が生じ、重心が対称面上から
ずれてしまう場合に、バランスウェイト5をいずれか一
方の収納部に配設する例を示している。
【0050】例えば、情報出力機構4のコントローラ4
2と投影手段43との合計重量よりもバッテリー44の
重量の方が大きい場合、情報出力機構4のみの重心G1
は、対称面Tよりもバッテリー44寄りにずれてしま
う。これを是正する為に、軽い方の構成が収納される収
納部43に重量差分のバランスウェイト5を備え付け、
ヘルメット10全体の重心Gが対称面T上に位置するよ
うに設定する。
【0051】これにより、空力的にも重心的にも、左右
のバランスが均衡状態を維持でき、運転者Rの頸部への
負担を軽減し、より快適な運転環境を提供することが可
能となる。
【0052】
【発明の効果】本発明は、ヘルメット本体に収納部を設
けて、その内部に情報出力機構を収納しているため、情
報出力機構を外部に曝している場合と比較して、走行時
の空力的な負荷を低減し、運転者への負担を軽減するこ
とができる。従って、本発明により、快適な運転環境を
提供することが可能となる。
【0053】さらに、ヘルメット本体の前方からみた左
右の形状を、ほぼ面対称に設定しているため、走行時に
おける左右の空力的な負荷のバランスを均衡状態で維持
することができ、運転者の頸部への負担を軽減し、より
快適な運転環境を提供することが可能となる。
【0054】また、ヘルメット本体の左右両側面にほぼ
対称に収納部を設けることにより、上述の各効果を損な
うことなく、収納部の収納スペースの拡大を図ることが
可能となる。ヘルメットの前部と後部に収納部を設けた
場合も同様である。
【0055】さらに、ヘルメットの重心を対称面上に位
置するように設定することにより、ヘルメットの左右に
おける重量のバランスを均衡状態で維持することがで
き、運転者の頸部への負担を軽減し、より快適な運転環
境を提供することが可能となる。
【0056】また、情報出力機構の投影機構及びコント
ローラを一方の収納部に配設し、バッテリーを他方の収
納部に配設することにより、ヘルメットの重心を対称面
上に位置するように設定することが容易となり、同様に
して、ヘルメットの左右における重量のバランスを均衡
状態で維持することが可能となる。
【0057】また、バランスウェイトをいずれかの収納
部に配設することにより、ヘルメットの重心を対称面上
に位置するように設定することが容易となり、同様にし
て、ヘルメットの左右における重量のバランスを均衡状
態で維持することが可能となる。
【0058】本発明は以上のように構成され機能するの
で、これによると、従来にない優れたディスプレイ搭載
ヘルメットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は、このディスプレイ搭載ヘルメッ
トの構成を説明する図であり、図1(B)は、ヘルメッ
トの情報を送る二輪車の構成を示す図である。
【図2】図2(A)は、ディスプレイ搭載ヘルメットの
正面図であり、図2(B)は、図2(A)におけるX−
X線に沿った断面図を示している。
【図3】図3は、コンバイナの具体的な配置及び焦点距
離の関係を示す図である。
【図4】図4は、最も簡単な波面変換器の例として、焦
点距離fの球面凸単レンズを使用した場合の原理説明図
を示している。
【図5】図5(A)は第2の実施形態たるディスプレイ
搭載ヘルメットの正面図を示し、図5(B)は対称面に
沿った断面図を示している。
【図6】図6(A)は第3の実施形態たるディスプレイ
搭載ヘルメットの正面図を示し、図6(B)は対称面T
に沿った断面図を示している。
【図7】図7(A)は第4の実施形態たるディスプレイ
搭載ヘルメットの正面図を示し、図7(B)は対称面T
に沿った断面図を示している。
【図8】図8(A)は第5の実施形態たるディスプレイ
搭載ヘルメットの正面図を示し、図8(B)は図8
(A)中のY−Y線に沿った断面図を示している。
【符号の説明】
2B,2C ヘルメット本体 24,24B,24C,25,25B,25C 収納部 3 コンバイナ(表示部) 4,4A 情報出力機構 42 コントローラ 43 投影手段 44 バッテリー 10,10A,10B,10C ディスプレイ搭載ヘル
メット 100 二輪車 G 重心 R 運転者 T 対称面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体の頭部を覆って保護する略球殻構造
    のヘルメット本体と、視覚情報を表示する表示部と、こ
    の表示部に前記視覚情報を出力する情報出力機構とを備
    え、 前記ヘルメット本体は、その一部を外側に突出させて形
    成した前記情報出力機構の収納部を有すると共に、 当該ヘルメット本体の前方からみた左右の形状を、ほぼ
    面対称に設定したことを特徴とするディスプレイ搭載ヘ
    ルメット。
  2. 【請求項2】 前記収納部を、前記ヘルメット本体の左
    右両側面にそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1記
    載のディスプレイ搭載ヘルメット。
  3. 【請求項3】 前記収納部を、前記ヘルメット本体の前
    部と後部の両面にそれぞれ設けたことを特徴とする請求
    項1記載のディスプレイ搭載ヘルメット。
  4. 【請求項4】 全体の重心が、前記ヘルメット本体の左
    右の形状の対称面上に位置することを特徴とする請求項
    1,2又は3記載のディスプレイ搭載ヘルメット。
  5. 【請求項5】 全体の重心が、前記ヘルメット本体の左
    右の形状の対称面上に位置する共に、 前記表示部を反射鏡とし、 前記情報出力機構を、前記反射鏡に前記視覚情報を投影
    する投影器と、この投影器のコントローラと、これらに
    電力を供給するバッテリーとを含む構成とし、 一方の前記収納部に、前記投影器とコントローラとを配
    置し、他方の前記収納部に前記バッテリーを配置したこ
    とを特徴とする請求項2又は3記載のディスプレイ搭載
    ヘルメット。
  6. 【請求項6】 全体の重心が、前記ヘルメット本体の左
    右の形状の対称面上に位置すると共に、 少なくともいずれか一方の前記収納部にバランスウェイ
    トを備えることを特徴とする請求項2,3又は5記載の
    ディスプレイ搭載ヘルメット。
JP25606298A 1998-08-26 1998-08-26 ディスプレイ搭載ヘルメット Pending JP2000073222A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25606298A JP2000073222A (ja) 1998-08-26 1998-08-26 ディスプレイ搭載ヘルメット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25606298A JP2000073222A (ja) 1998-08-26 1998-08-26 ディスプレイ搭載ヘルメット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000073222A true JP2000073222A (ja) 2000-03-07

Family

ID=17287379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25606298A Pending JP2000073222A (ja) 1998-08-26 1998-08-26 ディスプレイ搭載ヘルメット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000073222A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003141589A (ja) * 2001-10-31 2003-05-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 自動料金収受車載装置
WO2004032658A1 (de) * 2002-09-26 2004-04-22 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Helm, insbesondere rennfahrerhelm
JP2005169063A (ja) * 2003-11-21 2005-06-30 Takechika Nishi 画像表示装置及びシミュレーション装置
JP2013061299A (ja) * 2011-09-15 2013-04-04 Yupiteru Corp 運転支援装置、及び錘部材

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003141589A (ja) * 2001-10-31 2003-05-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 自動料金収受車載装置
WO2004032658A1 (de) * 2002-09-26 2004-04-22 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Helm, insbesondere rennfahrerhelm
JP2005169063A (ja) * 2003-11-21 2005-06-30 Takechika Nishi 画像表示装置及びシミュレーション装置
JP4504728B2 (ja) * 2003-11-21 2010-07-14 健爾 西 画像表示装置及びシミュレーション装置
JP2013061299A (ja) * 2011-09-15 2013-04-04 Yupiteru Corp 運転支援装置、及び錘部材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20190045866A1 (en) Augmented reality motorcycle helmet
US10573271B1 (en) Display system for motorcyclists
US20080239080A1 (en) Head-mounted rear vision system
ES2209010T3 (es) Empleo de una pantalla holografica como superficie de representacion dentro de un vehiculo.
JP2005096750A (ja) 自動車用計器パネルのためのビジュアルディスプレイ装置
JP2006205930A (ja) 映像表示装置
EP0213890A1 (en) Protective headgear
JP2000284214A (ja) ヘルメット搭載用表示手段制御装置
US20210186138A1 (en) Protective helmet
EP0007432B1 (en) Rear-view device incorporatable in helmets and the like
JP2000073222A (ja) ディスプレイ搭載ヘルメット
US20130148220A1 (en) Motorcycle Helmet Mirror
US10935789B2 (en) Image display apparatus and image display method
GB2097147A (en) Rear view device for helmets and a helmet incorporating same
WO2020130028A1 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置およびヘルメット
CN117348320A (zh) 投影装置、交通工具和显示设备
US20220211133A1 (en) Collimating display system for a helmet
US10884245B2 (en) Collimating display system for motorcyclists
JP3259289B2 (ja) ディスプレイ付ヘルメット
JP2009092809A (ja) ヘッドマウントディスプレイ装置
JP2000080511A (ja) 二輪車用後方確認装置
EP3888482B1 (en) Head-up display device and helmet
TWM639189U (zh) 安全帽的護罩、安全帽以及抬頭顯示裝置
JP3123844U (ja) 自動二輪車用後方確認システム
JP3259288B2 (ja) ヘルメットマウントディスプレイ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050125

A521 Written amendment

Effective date: 20050307

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20060117

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02