JP2000072683A

JP2000072683A - 健康補助剤

Info

Publication number: JP2000072683A
Application number: JP10256025A
Authority: JP
Inventors: Shogo Kawauchi; 省吾川内
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1998-08-25
Filing date: 1998-08-25
Publication date: 2000-03-07

Abstract

(57)【要約】【課題】イヌトウキを取材とする健康補助剤の薬効の
強化と摂取のし易さを改善する。【解決手段】本発明の健康補助剤は、イヌトウキ末と
マコモ末を主成分とする。混合比は、イヌトウキ５０〜
８０％で、マコモ５０〜２０％の割合が好適である。例
えばイヌトウキ末８：マコモ末２の割合で混合すると、
得られた混合粉末は、それぞれの薬効が損なわれるどこ
ろか、例えばアレルギー性鼻炎などでは、あきらかに強
い相乗的効果が見られる。また全身的な体調の保護強化
や、摂取のし易さが著しく改善される。この結果、長期
にわたる摂取が可能となる。本発明では、通常用いられ
るビタミン等の栄養補助剤も、何ら支障なく併用でき
る。剤形としては、粉末の外、錠剤、顆粒、カプセルな
ども選択可能である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、健康補助剤、特に
種々の病気、慢性あるいは生活習慣病等に対して日常的
に利用できる有用な健康補助剤に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】イヌトウキは、通称日本山人参と呼ば
れ、すでに主として代謝系、循環器系薬剤として有用な
ことは知られている（特開昭６０−２６０５２０号公
報）。また、その他の種々の慢性あるいは生活習慣病に
も有効であることが知られている（水野修一著「奇跡の
新生薬イヌトウキ」株式会社文理書院刊、１９９８）。
一方、マコモは、イネ科の植物で河沼などに広く自生し
ており、滋養飲料（特公昭５３−５７５４号公報）や、
優れた薬効をもつ種々の健康食材として知られている
（健康考古学研究会編「マコモの不思議」株式会社日本
通信教育連盟刊、１９９５）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、イヌト
ウキを薬用生薬として用いる場合、他の漢方薬あるいは
民間薬との混合使用は、患者の証の問題も含めてきわめ
て困難であり、現状では水野修一の前掲著書でも、単味
での使用を推奨している。しかし、自生地が南九州一円
と限られたイヌトウキは高価で、しかもその粉末は必ず
しも摂取し易いとはいえない。また一般的な無薬効の増
量剤での希釈では、生薬の有効成分が希釈されて薬効を
著しく損なう欠点があった。したがって、イヌトウキが
いかに優れた薬効をもつていても、これを単味で日常の
健康補助剤として長期に服用を続けることは困難であっ
た。

【０００４】本発明者は、かかる現況に鑑み、イヌトウ
キの薬効を生かしながら、これとの相性がよい漢方、民
間薬につき鋭意検討した結果、驚くべきことに、一定量
のマコモと混合使用すると、薬効の強化とともに摂取し
やすい混合物が得られることを見いだし、本発明にいた
った。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の健康補助剤は、
イヌトウキとマコモの混合物粉末を主成分とすることを
特徴としている。

【０００６】またイヌトウキとマコモの混合割合は、イ
ヌトウキ末５０％〜８０％に対して、マコモ末が５０〜
２０％であることが望ましい。

【０００７】

【発明の実施の形態】イヌトウキの粉末は、その茎、
葉、種子または根を風乾あるいは天日で乾燥して粉砕す
ることにより得られる。このイヌトウキ末には、前掲の
水野修一の著書によれば、毒性はなく、主として抗動脈
硬化作用、抗炎症、抗アレルギー作用、抗ガン作用、抗
ストレス作用、抗糖尿病作用などがある。特に糖尿病
や、アレルギー性疾患、肝機能障害などに有効であると
されている。また健康補助機能として、生体防御、失病
の防御と回復、生体リズムの調節、老化抑止作用があ
る。

【０００８】一方、マコモ耐熱菌と言われる粉末は、河
沼等で採取したマコモの根及び茎を天日で半乾燥し、適
当な大きさに破砕、細片化しする。これを湿式ボールミ
ルで泥状に微粉化して、蒸気釜により１２０℃程度で蒸
してアク抜きし、５０〜８０℃で２週間程度発酵さる。
発酵製品は、さらに必要に応じて微粉化する。得られた
マコモ粉も、健康補助食材として、一般的な健康増進、
疾病予防作用があり、特に糖尿病、肝炎、アトピーなど
の予防、改善効果があるとされている。

【０００９】本発明において、イヌトウキ末とマコモ末
の混合は、例えば好適にはイヌトウキ末８０〜５０％
で、マコモ末２０〜５０％の割合で混合する。得られた
混合粉末は、以下の実施例から明らかなように、それぞ
れの薬効は損なわれるどころか、例えばアレルギー性鼻
炎などでは、後述する表１に示すように、あきらかに強
い相乗的効果が見られる。また全身的な体調の改善や、
摂取のし易さが著しく改善される。本発明では、これら
の２成分に加えて、通常用いられるビタミン等の栄養補
助剤も、何ら支障なく併用できる。また必要に応じて、
粉末の外、錠剤、顆粒、カプセルなどの製剤化も可能で
ある。

【００１０】

【実施例１】イヌトウキ末８０部マコモ末２０部

【００１１】

【実施例２】イヌトウキ末５０部マコモ末５０部

【００１２】

【比較例１】イヌトウキ末１００部

【００１３】

【比較例２】マコモ末１００部

【００１４】

【比較例３】澱粉粉末１００部

【００１５】

【試験例】前記実施例１、２及び比較例１、２につき、
薬効指標としてイヌトウキとマコモに共通するアレルギ
ー性鼻炎を測定した。健康増進作用として、疲労感など
の全身的体調の改善を調べた。摂取の容易さも官能的に
調べた。被験者は男女各１０名、いずれも１日２〜３回
食前に約１ｍｇ／回投与した。被験者には投与内容を知
らせなかった。アレルギー性鼻炎については１０日目に
鼻汁の止まった人数をみた。体調改善は、病弱、疲労感
などのある人を対象に、１０日間投与後に聞き取り調査
をおこない、全身的改善を感じた人の数をみた。摂取の
し易さは、あまり抵抗なく飲めると答えた人数をみた。
結果を表１に示す。

【００１６】

【表１】

【００１７】

【発明の効果】本発明によれば、イヌトウキ末とマコモ
末を混合使用することにより、表１に示すごとく、それ
ぞれを単独で使用するより、薬効及健康増進作用にすぐ
れ、しかも経済的で摂取し易い利点がある。その結果、
健康補助剤として長期にわたり抵抗なく摂取することが
できる。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】イヌトウキとマコモの混合物粉末を主成
分とすることを特徴とする健康補助剤。
【請求項２】混合割合が、イヌトウキ末５０〜８０％
に対して、マコモ末が５０〜２０％であることを特徴と
する請求項１記載の健康補助剤。