JP2000072352A - エレベータ火災管制装置 - Google Patents

エレベータ火災管制装置

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JP2000072352A
JP2000072352A JP10246742A JP24674298A JP2000072352A JP 2000072352 A JP2000072352 A JP 2000072352A JP 10246742 A JP10246742 A JP 10246742A JP 24674298 A JP24674298 A JP 24674298A JP 2000072352 A JP2000072352 A JP 2000072352A
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elevator
car
hoistway
building
fire
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Hiroshi Nagase
長瀬  博
Yoshio Sakai
吉男 坂井
Noboru Arahori
荒堀  昇
Hideki Nihei
秀樹 二瓶
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】取付けおよび点検が容易な火災感知器を使用し
たビルトイン形エレベータの火災管制装置を構築する。 【解決手段】かご天井に火災感知器の作動確認する点検
口を設けた火災感知器を使用し、エレベータが走行中は
最寄り階に停止させる。 【効果】ビルトイン形エレベータの安全性を向上するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は巻上機をエレベータ
昇降路の頂部に配置したトラクションシーブエレベータ
の火災管制装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のトラクションシーブ駆動のエレベ
ータでは、エレベータシャフトの最上部に機械室を設
け、この中に駆動機械装置を配置したレイアウトが基本
であった。しかし、この基本形は建屋全体の空間の利用
と外観に関して建屋の設計をかなり制約していた。そこ
で、近年、建屋設計の自由度を増し併せて建屋空間の効
率的かつ経済的に利用する解決策として、巻上機モータ
を含む巻上機装置を昇降路に設置するトラクションシー
ブエレベータ(以下、ビルトイン形エレベータと称
す。)が普及しつつある。一方、防災の観点から昇降路
に火災検知器を設置し建屋内から前記火災感知器を保守
点検するようにしている。そして、この点検口は、防火
区画を構成するために、通常は防火鉄板蓋で塞がれてい
る。加えて、建屋の天井には、前記点検口に通じる点検
用天井蓋を設けている。
【0003】また、建屋全体の空間を更に有効利用する
解決策の一実施例として、機械盤(電気制御装置)を最
上階の乗場の出入り口の脇に設置する構造が開示されて
いる(特開平8−40655号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題としては
二つある。
【0005】第1の課題は、昇降路内に火災検知器を設
置する場合に昇降路外部から火災検知器の作動確認を行
う条件があり、火災検知器を利用した防災システムの構
成が簡単でなかった。
【0006】第2の課題は、エレベータの駆動モータを
制御する装置およびホール呼び,かご呼びに応じて運転
指令を発する装置などを纏めた電気盤を最上階の乗り場
の出入り口の脇に設置する場合、奥行きが広くなり乗り
場からみて出っ張りが大きく意匠上から好ましくない問
題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の課題に対しては、
昇降路頂部に火災検知器を取付け、前記火災検知器の作
動確認用点検口をかごの天井に設ける。この前記火災検
知器の作動により、エレベータを最寄り階に停止させた
後に、エレベータ機器への給電用ブレーカをトリップ
し、エレベータ機器の給電を全て遮断する防災システム
を構成する。
【0008】第2の課題に対しては、駆動装置を回転制
御するインバータ装置およびトランスBOXを昇降路内
に設置し、昇降路外に設置する電気盤には、エレベータ
機器の給電ブレーカより薄い機器のみを収納する。
【0009】本発明によれば、ビルトイン形トラクショ
ンシーブエレベータの防災システムを簡単に構成でき
る。また、駆動装置を駆動するインバータ装置およびト
ランスBOXを昇降路内に設置することにより、昇降路
外に設置する電機盤を小形・薄形化することが出来る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を様態を
図1,図2,図3,図4,図5,図6で説明する。
【0011】図1は、エレベータ全体の電源系統を示し
たものである。図中の機械駆動系の記号は、図3,図
4,図5,図12,図13,図14,図15と同じであ
る。
【0012】かご2とカウンターウエイト3が巻上げロ
ープ4に懸架されている。かご2はロープ溝を設けた転
向プーリ5a,5bに支持されている。巻上げロープ4
に係合するトラクションシーブ8を有する駆動装置7は
昇降路の最上部に配置されている。
【0013】駆動装置7は、インバータ装置33の出力
により回転制御される。インバータ装置33の動力電源
は、建屋電源100からブレーカFFB1(23a)を
介して給電される。トランスBOX(30)内のトラン
スTR1(30a)はベクトル制御回路31と速度指令
回路32aと運転回路32b用の電源トランス,トラン
スTR2(30b)はホール側機器(23h)用の電源
トランス,トランスTR3(30c)はかご上BOX(2
g)用電源トランスである。トランスBOX(30)内
のトランスTR1(30a),TR2(30b),TR
3(30c)の一次側には保護用のブレーカFFB2
(23b)が設けられている。
【0014】トランスTR1(30a)の二次側には短絡
保護用としてヒューズF1(23d),F2(23e)が
設けられている。また、トランスTR2(30b)の二
次側にはヒューズF3(23f),トランスTR3(3
0c)の二次側にはヒューズF4(23g)が各々設けら
れている。かご2の照明電源は、建屋照明電源101か
らブレーカFFB3(23c)を通り、テールコード
(2e)を介して供給される。かご上BOX(2g)に
は、かごドアを制御する回路,照明を点灯する回路およ
びかご呼び入力・応答灯を制御する回路などを収納され
ている。かご上BOX(2g)の回路構成は本発明に直
接係りがないので省略する。かご上BOX(2g)に
は、トランスBOX(30)内のトランスTR3(30
c)からテールコード(2e)を介して給電されてい
る。
【0015】図2は、制御回路の全体構成図を示す。駆
動装置7には、ブレーキ7aと回転速度を検出する速度
検出器7bが備えられている。駆動装置7はインバータ
装置33の出力により回転制御される。
【0016】インバータ装置33の構成は、建屋電源の
交流を直流に変換する整流器33a,回生電力を抵抗器
で吸収する回生電力吸収回路33b,整流器33aの出
力を平滑するコンデンサ33c,直流から交流に変換す
るインバータ33d,インバータ33dにパルス幅信号
pwを与えるベクトル制御回路31と交流電流を検出す
る電流検出器33eから構成されている。回生電力吸収
回路33bは抵抗R(33g)とスイッチング素子33
fから構成されている。抵抗R(33g)は交換が必要
ないこととインバータ装置の小形化にためにインバータ
装置33の外部に設けられている。
【0017】インバータ33dの出力は速度検出器7b
の信号spsと電流検出器33eの電流信号isを帰還
信号として速度指令回路32aの速度信号spcに従い
ベクトル制御回路31のパルス幅信号pwによりパルス
状の交流電圧を駆動装置7に印加し回転制御を行う。
【0018】ブレーキ7aはコンタクタ15B(23
k)の開閉で開いたり、閉じたりする。ブレーキ回路用
電源(運転回路電源32e)は図1に示す速度指令回路
32a,運転回路32b用の電源と共用である。インバ
ータ装置33の入力電力は建屋電源100からブレーカ
FFB1(23a)および電源を入り切りするコンタク
タ10T(23j)を介して給電される。
【0019】運転回路32bの入力信号は呼び入力信号
(32b1),煙感知器入力信号(32b2)および図
示しないかご位置信号,安全回路信号などがある。ま
た、運転回路32bは、ホール釦点灯信号(32b
3),かご扉開閉信号(32b4)を出力する機能とコン
タクタ10T(23j),15B(23k)を開閉する
機能とブレーカFFB1(23a),FFB3(23
c)をトリップする機能を有している。また、運転回路
32bは、緊急時には、避難を促す案内を放送する機能
を備えている。
【0020】速度指令回路32aは運転回路32bの信
号spにより出発階から目的階までの速度信号spcを
発生する。緊急時には、速度指令回路32aは運転回路
32bからの最寄階停止指令を受けて、かご2を緊急停止
させる。
【0021】本発明の一実施例の昇降路内と最上階乗場
の機器の配置を図3に示す。かご2とカウンターウエイ
ト3はそれぞれ案内するかごガイドレール9a,9bお
よびカウンターウエイトガイドレール10a,10bに
沿って昇降路を走行する。かご2とカウンターウエイト
3をガイドレールに案内支持するかごガイドとカウンタ
ーウエイトガイドは図示しない。また、ガイドレールは
昇降路の壁または建屋梁により支持されるが、これも図
示しない。
【0022】巻上げロープ4は次のように走っている。
巻上げロープ4の一方の端部は昇降路の最上部のカウン
ターウエイト3の通路より上方の固定手段13に固定さ
れている。固定手段13からの巻上げロープ4はカウン
ターウエイト3に取付けられている転向プーリ6に会う
まで下降する。転向プーリ6を巻回すると巻上げロープ
4は再び駆動装置7のトラクションシーブ8へ上昇し、
ロープ溝にそって巻回する。トラクションシーブ8から
巻上げロープ4はかご2へ下降し、かご2を支持してい
る転向プーリ5a,5bを経由し、かごガイドレール9
aの最上部の固定手段14まで上昇する。ここで巻上げ
ロープ4の他方が固定される。
【0023】カウンターウエイトガイドレール10a,
10bの上端部には機械土台枠11が積載固定されてい
る。この機械土台枠11は機械土台11a,縦柱11
b,11cおよび補助部材11dから形成されている。
この機械土台11aには駆動装置7および巻上げロープ
4の一方端部の固定手段13が固定され、それぞれの垂
直荷重を堅持している。また、左右の縦柱11b,11
cの上端部は昇降路の最上位置の建屋梁(図示しない)
に固定する。また、左右の縦柱11b,11cを連結す
る補助部材11dと支え金具12を介して駆動装置7の
水平方向荷重を支えている。
【0024】駆動装置7の上部には、インバータ装置3
3が縦柱11b,11cに固定されている。さらに、イ
ンバータ装置33の上方部には建屋側の煙感知器20と
エレベータ用煙感知器21が取付け用部材20aに取付
けられ、縦柱11b,11cに連結された部材20bに
固定されている。トランスBOX(30)は固定部材3
0aによりかごガイドレール9bの上方に固定されてい
る。また、その上部には回生電力吸収回路33bの抵抗
R(33g)が配置されている。16a,16bは過速を
検出する調速機の上下プーリ、16cは調速機用ロープ
を示す。昇降路上方部にある調速機用プーリ16aは、
固定部材15によりガイドレール9bに固定されてい
る。
【0025】かご2の天井には、煙感知器20,21の
点検とインバータ装置33の点検を行うための点検口2
aが設けられている。点検口2aは、通常は人が出られ
ないように工具を用いないと開かない構造もしくは、鍵
を用いて開く構造となっている。救出口と兼用する場合
は、かご内から鍵で開くことが出来るが、かご天井の上
からは、鍵がなくても開くことができる。
【0026】最上階乗場の扉24a,24bの脇にはエ
レベータ制御装置の一部を収納した電気盤23が配置さ
れている。電気盤23の正面には扉23aがあり、開く
ことにより内部の点検およびブレーカFFB1(23
a),FFB2(23b),FFB3(23c)の入り
切りが可能である。
【0027】図4は、かご2が最上階の位置に停止した
ときの配置を示す。点検口2aの位置は、かご2の天井
から手を出して、インバータ装置33の点検および部品
交換に好都合の高さであり、かつ、インバータ装置33
側との距離Lが小さいことが好適である。インバータ装
置33が故障したときに、容易にユニット交換作業でき
るためには、かご2が最上階に停止したときに、インバ
ータ装置33の下端が、かご2の天井の位置より高い位
置が好適である。
【0028】また、煙感知器20,21の位置は、点検
口2aから身を出さずに、かご内で煙感知器の作動確認
用ツール(建屋内の煙感知器の作動確認用ツールと同
じ)を煙感知器に当て、試験できる位置が好適である。
煙感知器作動検査員は、エレベータを最上階に停止さ
せ、かご内の操作盤内の停止スイッチ(図示しない)を
押し、点検口2aを鍵を用いて開けて、かご内の中で作
動試験を行う。点検口2aには、蓋を開くとエレベータ
を停止させる安全スイッチ(図示しない)が設けられて
いる。
【0029】図4の実施例では、煙感知器20,21の
取付け金具をエレベータの部材20bに固定したが、図1
2に示すように昇降路1の天井の金具20cに固定して
もよい。
【0030】図4の実施例では、かご2に煙感知器2
0,21の作動確認用点検口2aを設けた実施例である
が、作動確認用点検口2aが無くてもエレベータ保守員
が安全に確認する方法について説明する。保守員が、か
ご上の運転用操作BOXの低速上昇運転釦を押しながら
低速上昇運転を行い、低速上昇運転釦から手を離すとか
ご2が停止する機能をエレベータ運転回路として、一般
に備えている。
【0031】図15において、エレベータの過昇防止と
して、強制停止させるファイナルリミットスイッチ83
と上方方向への運転を阻止するアップリミットスイッチ
82が塔内固定のブラケット79に取付けられている。
前記リミットスイッチ82,83を作動させるカム(8
0)がかご2に設けられている。かご2が、最上階を行
き過ぎるとアップリミットスイッチ82が作動し、上方
方向への運転指令を遮断する。さらに上方方向に過昇し
た場合は、ファイナルリミットスイッチ83が作動し、
エレベータを完全に停止させ、再起動出来ない安全シス
テムが、法に規定されている。かご2の天井と昇降路天
井との距離が,Lu=1.5m になったときに作動する
安全リミットスイッチ81をアップリミットスイッチ8
1の下方に設ける。次に、この安全リミットスイッチ8
1を使用したシーケンス回路を図16で説明する。図1
6において、(+)(−)は、回路の電源を示す。90は
上方方向の運転を許可するリレーを示す。84は、通常
運転では、閉じているスイッチである。
【0032】かご上でエレベータ保守員が、かご2の天
井にのり低速上昇運転するときに、スイッチ84を開路
する。エレベータ保守員が、低速上昇運転中に、前記低
速上昇運転釦から手を離すことを忘れたときに、リミッ
トスイッチ81が強制開路されると、リレー90がオフ
し、かご2は、上昇方向運転を中止する。エレベータ保
守員は、かご2の天井と昇降路天井の安全距離LU=
1.5m が確保されるので、煙感知器20,21の作動
確認試験およびインバータ装置33の点検が安全に行う
ことが出来る。
【0033】次に、昇降路の上部にインバータ装置33
とトランスBOX(30)を設置する利点を説明する。
図5は、最上階の昇降路の断面図を示す。かご2のかご
扉2c,2dに対面し乗場扉24a,24bがある。乗
場扉24bの脇に電気盤23が設置されている。電気盤
は縦寸法が乗場扉24a,24b程度で、かつ幅が約4
00〜500mm、厚さ(d)が100〜150mmの小
形,薄形が意匠上から要求されている。かご2の両側に
は、かごガイドレール9a,9bが配置され、かご2の
下には転向プーリ5a,5bが設けられている。
【0034】かご2には、かご位置検出器用ポジテクタ
2fとテールコード2eが取付けられている。転向プー
リ5bの左側には、カウンターウエイトガイドレール1
0a,10bがあり、カウンターウエイト3が、10
a,10bに沿って走る。トラクションシーブ8は転向
プーリ5bに極めて近い位置に配置することがトラクシ
ョンシーブエレベータの必須条件である。16aは、調
速機用プーリであり、かご2の非常止め(図示しない)
を作動させるためには、かごガイドレール9bの近傍に
配置しなければならない。図5から明らかなように、最
上階乗場に小形・薄形の電気盤23を設置するために
は、ガイドレール9b側かご2と昇降路壁1aとの間に
制御装置の一部を分割設置する必要がある。
【0035】本発明の一実施例の図3に示すように、駆
動装置7の上部にインバータ装置33,調速機用プーリ
16aの上部にトランスBOX(30)と抵抗R(33
g)を配置し、上記課題の解決を図った。
【0036】図3の実施例は、インバータ装置33を駆
動装置7の上部に配置した例を示したが、図13に示す
ように抵抗R(33g)を駆動装置7の上に配置し、か
ごガイドレール9bにインバータ装置33を固定金具3
3mにより固定し、トランスBOX(30)を固定金具
30aにより固定してもよい。また、図14に示すよう
にトランスBOX(30)を駆動装置7の上に配置し、
かごガイドレール9bに抵抗R(33g)を金具33nに
より固定し、インバータ装置33を金具33mで固定し
てもよい。
【0037】図6は、電気盤23の正面図の機器配置を
示す。電気盤23内には、据付作業の段階で、供給電
源を切り離すためのブレーカFFB1(23a),FF
B2(23b),FFB3(23c)と回路保護をす
るヒューズF1(23d),F2(23e),F3(2
3f),F4(23g)とインバータ装置33の供給
電源を入り切りするためのコンタクタ10T(23j)
と保安装置であるブレーキ7aを開いたり閉じたりす
るためのコンタクタ15B(23k)と速度指令回路
32aと据付工事段階で破損する可能性がある運転指
令回路32bが収納されている。これら機器の厚さは、
100〜150mm以下であり、ブレーカおよびコンタク
タより厚い電源トランスTR1(30a),TR2(3
0b),TR3(30c)は、昇降路内に設置される。
【0038】機器配置の都合で、ブレーカおよびコンタ
クタと同等な厚さのトランスを電気盤に収納しても良
い。
【0039】図3に示したようにビルトイン形エレベー
タは、駆動装置および制御回路の殆どが昇降路内に設置
されており、何らかの原因で、機器が発火・発煙した場
合の影響度は、従来の昇降路の最上部に機械室を設けて
駆動装置および制御装置を設置するトラクションシーブ
エレベータより大きいことは明らかである。図3の煙感
知器20は建屋側の防災用,煙感知器21は本発明に使
用するエレベータ用煙感知器である。エレベータ用煙感
知器21の入力信号(32b2)は、図2に示すように
運転回路32bに入力されている。
【0040】次に、煙感知器を用いたエレベータの火災
管制運転について図7のフローチャートを用いて説明す
る。下記の機能は、運転回路32bに備えられている。
【0041】(1)エレベータが走行中で(P1)、煙
感知器が作動し(P7)、かつ目的階に減速開始した場
合(P8)は目的階に着床し(P9)、扉を開き、乗客
に「至急、降りて下さい」の警報を放送し(P4)、乗
客を避難させた後に、扉を閉じてFFB1(23a)と
FFB3(23c)を強制トリップし(P5)、エレベ
ータの機器への給電を完全遮断し、被害の拡大防止を図
る。
【0042】(2)エレベータが走行中で(P1)で、
煙感知器が作動し(P7)、かつ目的階に減速開始して
いない場合(P8)は、最寄階に停止する指令を発生し
(P11)、最寄階に着床後(P12)、扉を開き、乗客
に「至急、降りて下さい」の警報を放送し(P4)、扉
を閉じてFFB1(23a)とFFB3(23c)を強
制トリップし(P5)、エレベータの機器への給電を遮
断する。
【0043】(3)エレベータが走行中(P1)で、煙
感知器が作動していない場合(P7)は、目的階まで走
行し、着床後、次の目的階に走行を開始する(P1
0)。
【0044】(4)エレベータが走行中でなく(P
1)、扉を閉じて停止中の場合(P2)で、煙感知器が
作動した場合(P6)も、かご内に乗客が居る場合があ
るので、扉を開き、乗客に「至急、降りて下さい」の警
報を放送し(P4)、扉を閉じてFFB1(23a)と
FFB3(23c)を強制トリップし(P5)、エレベ
ータの機器への給電を遮断する。
【0045】(5)エレベータが走行中でなく(P
1)、扉を閉じて停止中の場合(P2)で、煙感知器が
作動してない場合(P6)は、正常運転となる。
【0046】(6)エレベータが走行中でなく(P
1)、扉を閉じてなく停止中でない状態で(P2)、煙
感知器が作動した場合(P3)は、再度扉を開き、乗客
に「至急、降りて下さい」の警報を放送し(P4)、扉
を閉じてFFB1(23a)とFFB3(23c)を強
制トリップし(P5)、エレベータの機器への給電を遮
断する。
【0047】(7)エレベータが走行中でなく(P
1)、扉を閉じてなく停止中でない状態で(P2)、煙
感知器が作動していない場合(P3)は、正常運転とな
る。
【0048】エレベータの火災管制運転に使用した煙感
知器入力信号(32b2)はエレベータ用煙感知器21
の信号であるが、エレベータ用煙感知器21を設置せず
建屋用煙感知器20の信号を用いてもよい。
【0049】以上の実施例のインバータ装置33は、電
力を抵抗で消費する制御方式で説明したが、図11に示
すように、出力電圧制御回路33hのパルス幅信号pw
vにより出力電圧を制御し、電力を回生する回路33g
を備えたインバータ装置33でも良い。この場合は、
図3に示すトランスBOX(30)の上部に設置された
抵抗R(33g)は無くなる。図13の形態はない。
図14においてインバータ装置33の上部に配置され
た抵抗R(33g)は無くなる。
【0050】また、当業者に明らかなように、本発明の
実施例のインバータ装置33には、速度指令回路32a
を含まないが、インバータ装置33に速度指令32aお
よび運転回路の機能の一部を含んでもよい。
【0051】また、図7のフローチャートでは、走行中
の場合は、最寄階停止としたが、図8のフローチャート
のように、目的階まで走行させた後に、扉を開いて、乗
客に「至急、降りて下さい」と警報を放送し、乗客を下
ろした後に扉を閉めて、ブレーカFFB1(23a),
FFB3(23c)をトリップしても良い。
【0052】また、図7,図8のフローチャートでは、
FFB1(23a)およびFFB3(23c)をトリッ
プしてエレベータ機器への給電を遮断したが、図9,図
10のフローチャートのP13で扉を閉じるまでを制御
する火災管制運転とし、煙感知器の信号により、建屋側
の管理人の判断によりエレベータへの給電を遮断しても
良い。
【0053】本発明の火災管制運転は、利用客の安全を
第一としたものであり、延焼防止は建屋全体の防災シス
テムに組み込まれるものである。
【0054】以上の実施例では、火災感知器として発煙
を検出する前記煙感知器20,21を一例として説明し
たが、発火・発熱を検出する熱検出器でもよい。
【0055】
【発明の効果】本発明による火災管制装置は、簡単な装
置を設けることにより、ビルトイン形エレベータの好適
な防災システムを構成できる。
【0056】エレベータ機器の配置を適切にしたことに
より、建屋空間の効率的利用と従来形エレベータと同等
な据付工事性および保守性の維持の両立を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エレベータ全体の電源系統図。
【図2】制御回路図の全体構成図。
【図3】本発明によるエレベータ装置の一実施例の形態
を示す要部概略斜視図。
【図4】図3においてかごが最上階位置に停止した状態
の正面図。
【図5】図3において、かごが最上階に停止した状態の
平面図。
【図6】電気盤の正面図。
【図7】本発明の一実施例の火災管制運転のフローチャ
ート。
【図8】本発明の他の実施例の火災管制運転のフローチ
ャート。
【図9】本発明の別の実施例の火災管制運転のフローチ
ャート。
【図10】本発明のさらに別の実施例の火災管制運転の
フローチャート。
【図11】他の実施例のインバータ装置の構成図。
【図12】他の実施例のかごが最上階に停止した状態の
正面図。
【図13】本発明による他の実施例の形態を示す要部概
略斜視図。
【図14】本発明による別の実施例の形態を示す要部概
略斜視図。
【図15】本発明によるかごが昇降路上部位置に停止し
た状態の正面図。
【図16】本発明による保守・点検時の安全回路。
【符号の説明】
1…昇降路、2…かご、2a…点検口、3…カウンター
ウエイト、4…巻上げロープ、7…駆動装置、20、2
1…煙感知器、23…電気盤、30…トランスBOX、
32a…速度指令回路、32b…運転回路、33…イン
バータ装置、FFB1(23a),FFB2(23
b),FFB3(23c)…ブレーカ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒堀 昇 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内 (72)発明者 二瓶 秀樹 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内 Fターム(参考) 3F304 BA02 CA02 DA12 EA02 EB05 ED07 ED14 3F305 BA02 BA11

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】かごが、昇降路の最上位置にあるときに、
    かごから届く範囲の昇降路頂部に火災感知器を取付けた
    ことを特徴とするエレベータ装置。
  2. 【請求項2】昇降路頂部の少なくとも建屋側の火災検出
    器は、かご天井に設けられた点検口の上方位置に設置さ
    れたことを特徴とするエレベータ装置。
  3. 【請求項3】建屋側用もしくはエレベータ用火災検出器
    の作動により、少なくとも、走行中のエレベータを最寄
    階に停止することを特徴とするエレベータ火災管制装
    置。
  4. 【請求項4】建屋側用もしくはエレベータ用火災検出器
    の作動により、乗客に避難が必要な警告を放送すること
    を特徴とするエレベータ火災管制装置。
  5. 【請求項5】建屋側用もしくはエレベータ用火災検出器
    の作動により、エレベータ停止後に、エレベータへの給
    電を遮断するブレーカをトリップすることを特徴とする
    エレベータ火災管制装置。
  6. 【請求項6】昇降路頂部に設置された駆動装置の上方位
    置にインバータ装置を配置したトラクションシーブエレ
    ベータにおいて、かごが最上階に位置したときにインバ
    ータ装置の下端が、かご天井より上方に配置されたこと
    を特徴とするトラクションシーブエレベータ。
  7. 【請求項7】請求項1のトラクションシーブエレベータ
    において、かご天井に設けた点検口をインバータ装置に
    近い位置に設けたことを特徴とする点検口装置。
  8. 【請求項8】請求項1,2のインバータ装置は、少なく
    とも、駆動装置を駆動するインバータ部とインバータ部
    及び直流電力を与える変換装置を備えたことを特徴とす
    るトラクションシーブエレベータ。
  9. 【請求項9】請求項2の点検口は、かご内から鍵を用い
    て開くことが出来ることを特徴とするトラクションシー
    ブエレベータ。
  10. 【請求項10】請求項2の点検口は、かごの外から鍵を
    用いなくても開くことが出来る救出口を兼用できること
    を特徴とするトラクションシーブエレベータ。
  11. 【請求項11】昇降路の外に設置された電機盤には、少
    なくとも、エレベータの給電を遮断するブレーカを配置
    し、ブレーカより厚いトランスを昇降路内に設置するこ
    とを特徴とするエレベータ制御装置。
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