JP2000071890A - 床下収納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 清掃性の向上を図るようにした床下収納装置
を提供する。 【解決手段】 フロアパネル５に配設されて床面２の高
さを調節する嵩上げ部材６に、床面２に開口する凹部７
を設け、この凹部７に収納ボックス１０を着脱可能に装
着し、凹部７の開口端７ａに着脱可能に蓋体１２を装着
して収納ボックス１０を覆蓋すると共に床面２を形成す
る。収納ボックス１０を清掃する場合には、凹部７から
取り出して行う。これにより、収納ボックス７の清掃性
の向上が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、床下収納装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】車両のフロアパネルは、異なる車種に兼
用する場合、フロアパネルの高さを調節するためにフロ
アパネルの上面に嵩上げ部材を配設して嵩上げし、この
嵩上げ部材の上面にカーペットを敷設している。このよ
うな嵩上げをした場合、フロアパネルと嵩上げして形成
された床面との間にデッドスペースが存在する。そこ
で、このデッドスペースを有効利用するために嵩上げ部
材に床面に大きく開口する凹部を設け、床面と兼用する
着脱可能な蓋体を装着して床下収納装置とし、小物等を
収納するようにしたものがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の床下収納装置は、嵩上げ部材に単に収納用の凹部を
設けた構成とされ、しかも、嵩上げ部材は、フロアパネ
ルに固定されて上面にカーペットが敷設されているため
に車体から取り外すことが困難であり、清掃し難く、底
部に溜まった汚れなどを除去し難いという問題がある。

【０００４】このため、本発明では、清掃性の向上を図
るようにした床下収納装置を提供することを目的として
いる。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項１では、フロアパネルに配設されて
床面の高さを調節する嵩上げ部材に、床面に開口する凹
部を設け、この凹部に収納ボックスを着脱可能に装着
し、前記収納ボックスを覆蓋する蓋体で床面を形成す
る。収納ボックスを清掃する場合には、嵩上げ部材の凹
部から収納ボックスを取り出して行う。これにより、特
に収納ボックスの底部に溜まった埃等を良好に除去する
ことができ、清掃性の向上が図られる。

【０００６】好ましくは、収納ボックスの側壁の外面に
着脱方向にリブを適宜の間隔を存して設け、収納ボック
スを嵩上げ部材の凹部に僅かな押圧力で圧入可能とし、
凹部内面に各リブを食い込ませるようにする。これによ
り、走行時における収納ボックスの振動を防止すること
ができる。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施例を例示的に詳しく説明する。図１は、本発明
の実施形態として床下収納装置を備えた車両の後部座席
近傍の斜視図を示し、図２は、図１の矢線II−IIに沿う
断面図である。図１において、後部座席１の床面２には
中央のフロアトンネル３の左右両側に床下収納装置４、
４が設けられている。床下収納装置４は、図２に示すよ
うにフロアパネル５上に配設されて床面２を嵩上げする
ための嵩上げ部材６に設けられている。嵩上げ部材６
は、底部のフロアトンネル３側にハーネス等（図示せ
ず）を挿通するための切欠６ａが設けられており、床面
２を形成する上面に大きく開口する凹部７が設けられて
いる。凹部７は、開口端７ａが全周に亘り段差部７ｂを
なして拡開して形成されている。この嵩上げ部材６は、
合成樹脂部材例えば、P.P.フォーム等により形成されて
いる。そして、嵩上げ部材６の上面にはカーペット８が
敷設されている。尚、カーペット８の開口縁部８ａは、
凹部７の開口端７ａから段差部７ｂまで延出されてお
り、見栄えの向上が図られている。

【０００８】収納ボックス１０は、嵩上げ部材６の凹部
７に着脱可能に収納され、開口端周縁部１０ａは、段差
部７ｂと対向してフランジ状に形成されている。この周
縁部１０ａは、当該収納ボックス１０が凹部７に収納さ
れた状態において、その下面が段差部７ｂに当接し、且
つ開口端７ａよりも蓋体１２の板厚分だけ低く設定され
ている。

【０００９】図３及び図４に示すように収納ボックス１
０の側壁１０ｂの外面には上下方向即ち、凹部７への着
脱方向に沿ってリブ１０ｃが形成されている。リブ１０
ｃは、周方向に沿って適宜の間隔で複数形成されてい
る。これらのリブ１０ｃの外面は、凹部７の内面７ｃよ
りも僅かに大きく形成されており、当該収納ボックス１
０が凹部７に収納された際に、内面７ｃに食い込むよう
になされている。即ち、収納ボックス１０は、凹部７に
僅かな押圧力で圧入されて収納可能とされている。この
収納ボックス１０は、合成樹脂部材により形成されてい
る。

【００１０】図２に示すように蓋体１２は、凹部７の開
口端７ａに着脱可能とされ、且つ下面周縁部が収納ボッ
クス１０の開口端周縁部１０ａに載置されて、凹部７の
開口端７ａ及び収納ボックス１０を覆蓋する。蓋体１２
は、合成樹脂部材により形成されたボード１１の上面に
床面２に敷設されているカーペット８と同一のカーペッ
ト８が敷設されて構成されている。そして、蓋体１２
は、凹部７の開口端７ａに装着された状態において、床
面２と同一面とされる。

【００１１】収納ボックス１０は、嵩上げ部材６の凹部
７に僅かな押圧力で圧入され、開口端周縁部１０ａの下
面が凹部７の段差部７ｂに当接する。収納ボックス１０
の側壁１０ｂの外面に形成されている各リブ１０ｃは、
前記圧入の際に凹部７の内面７ａに食い込み、凹部７内
に固定される。蓋体１２は、凹部７の開口端７ａに装着
されて収納ボックス１０を覆蓋する。そして、蓋体１２
は、収納ボックス１０を覆蓋すると共に、床面２を形成
する。

【００１２】収納ボックス１０は、凹部７に収納された
状態において開口端周縁部１０ａが段差部７ｂに載置さ
れることで、収納ボックス１０と凹部７との間に塵埃等
の落ち込みが防止され、各リブ１０ｃが凹部７の内面７
ａに食い込むことで凹部７内に固定され、走行時におけ
る振動が防止される。収納装置４の内部を清掃する場合
には、蓋体１２を取り外し、凹部７から収納ボックス１
０を取り出して清掃する。これにより、清掃性が極めて
向上し、収納ボックス１０を良好に清掃することができ
る。

【００１３】尚、上記実施例において収納装置は、後部
座席の足下の床に設けた場合について記述したが、これ
に限るものではなく、運転席や助手席の足下の床に設け
てもよいことは勿論である。図５は、嵩上げ部材の隅部
に傘立てを設けた場合の斜視図である。雨天時に傘は、
置き場に困るものの一つである。そこで、嵩上げ部材の
６の片隅に傘立てを収納する穴を設け、傘立て２０を着
脱可能に装着する。傘立て２０は、傘２１の石突き２２
を収納支持する有底円筒形状とされている。また、カー
ペット８は、傘立て２０に対応する隅部８ｃが指先で摘
んで捲られるようにされている。

【００１４】雨天の際に傘２１を置く場合には、カーペ
ットの隅部８ｂを図示のように捲って傘立て２０を裸出
させ、傘２１をつぼめて石突き２２を傘立て２０に挿入
する。これにより、傘２１を簡単に、且つすっきりと収
納することができる。傘２１から流れ落ちる雨水は、傘
立て２０内に溜まり、床面への滴下が防止される。そし
て、傘立て２０内に雨水が溜まった場合には、傘立て２
０を取り出して外部に排出する。

【００１５】尚、傘立て２０は、嵩上げ部材６に床下収
納装置４と共に設けてもよく、或いは傘立て２０のみを
設けるようにしてもよい。

【００１６】

【発明の効果】本発明によれば、床面の嵩上げ部材に設
けた凹部に収納ボックスを着脱可能に装着したことで、
床面に敷設されているカーペットを取り外すことなく収
納ボックス内のゴミ等の除去を簡単に行うことができ、
床下収納装置の清掃性の向上が図られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る床下収納装置を備えた車両の後部
座席近傍の斜視図である。

【図２】図１の矢線II−IIに沿う断面図である。

【図３】図２の一部拡大図である。

【図４】図２の一部拡大図である。

【図５】図２に示す嵩上げ部材に傘立てを設けた場合の
斜視図である。

【符号の説明】

２ 床面 ４ 床下収納装置 ５ フロアパネル ６ 嵩上げ部材 ７ 凹部 １０ 収納ボックス １０ｃ リブ １２ 蓋体 ２０ 傘立て

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇田津 巌 東京都港区芝五丁目33番８号 三菱自動車 工業株式会社内 Ｆターム(参考） 3D003 AA19 BB01 CA14 DA24 3D022 CA01 CA12 CC18 CD09 CD20 CD29

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 フロアパネルに配設されて床面の高さを
   調節し、且つ床面に開口する凹部が設けられた嵩上げ部
   材と、 前記凹部に着脱可能に装着される収納ボックスと、 前記収納ボックスを覆蓋すると共に床面を形成する蓋体
   とを備えたことを特徴とする床下収納装置。