JP2000071299A - 電動式型締装置及び型締方法 - Google Patents
電動式型締装置及び型締方法Info
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- JP2000071299A JP2000071299A JP11170949A JP17094999A JP2000071299A JP 2000071299 A JP2000071299 A JP 2000071299A JP 11170949 A JP11170949 A JP 11170949A JP 17094999 A JP17094999 A JP 17094999A JP 2000071299 A JP2000071299 A JP 2000071299A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/76—Measuring, controlling or regulating
- B29C45/7653—Measuring, controlling or regulating mould clamping forces
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 型締装置を構成している機構部品の連結部や
接触部の間に作用する摩擦力の影響を小さくして、型締
力の制御精度の向上を図ること。 【解決手段】 電動式型締装置は、可動プラテン14を
固定プラテン11に対して進退させるトグル機構と、ト
グル機構をボールねじ機構を介して駆動するためのサー
ボモータ18とを含む。トグル機構、可動プラテン、固
定プラテンは、型締力を維持するために、トグル機構に
おけるクニッキングKをあらかじめ定められた範囲内と
し、かつサーボモータがその定格電流の少なくとも20
%の電流で駆動されるような形態で使用される。
接触部の間に作用する摩擦力の影響を小さくして、型締
力の制御精度の向上を図ること。 【解決手段】 電動式型締装置は、可動プラテン14を
固定プラテン11に対して進退させるトグル機構と、ト
グル機構をボールねじ機構を介して駆動するためのサー
ボモータ18とを含む。トグル機構、可動プラテン、固
定プラテンは、型締力を維持するために、トグル機構に
おけるクニッキングKをあらかじめ定められた範囲内と
し、かつサーボモータがその定格電流の少なくとも20
%の電流で駆動されるような形態で使用される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電動式射出成形機に
おける型締装置及び型締方法の改良に関する。
おける型締装置及び型締方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、油圧式の射出成形機に代わり、電
動式の射出成形機が多用されはじめている。これは、電
動式射出成形機は、油圧式射出成形機に比べて油圧ポン
プや油圧配管、弁が不要であるので構造が簡単になると
いう理由による。また、動力源としてサーボモータを使
用していることにより、制御がしやすいという利点もあ
る。サーボモータが使用される部位は、主に射出装置と
型締装置である。
動式の射出成形機が多用されはじめている。これは、電
動式射出成形機は、油圧式射出成形機に比べて油圧ポン
プや油圧配管、弁が不要であるので構造が簡単になると
いう理由による。また、動力源としてサーボモータを使
用していることにより、制御がしやすいという利点もあ
る。サーボモータが使用される部位は、主に射出装置と
型締装置である。
【0003】型締装置について言えば、トグル方式が多
い。トグル方式は、サーボモータで発生した力をトグル
機構で倍増し、トグルリンクを介して金型に型締力を与
える方式である。このようなトグル方式の型締装置には
様々な改良が加えられている。その一例は、特公平1−
22135に示されている。この型締装置は、サーボモ
ータと、その回転位置を検出するための位置検出器とを
含む。型締装置は更に、サーボモータの回転運動を直線
運動に変換するための変換機構を含む。変換機構は、ボ
ールねじ機構を含む。この変換機構によりトグル機構を
駆動し、位置検出器によって可動側金型の位置を検出し
て型締制御を行う。型締時には、微小電流でサーボモー
タを駆動して型締を行う。
い。トグル方式は、サーボモータで発生した力をトグル
機構で倍増し、トグルリンクを介して金型に型締力を与
える方式である。このようなトグル方式の型締装置には
様々な改良が加えられている。その一例は、特公平1−
22135に示されている。この型締装置は、サーボモ
ータと、その回転位置を検出するための位置検出器とを
含む。型締装置は更に、サーボモータの回転運動を直線
運動に変換するための変換機構を含む。変換機構は、ボ
ールねじ機構を含む。この変換機構によりトグル機構を
駆動し、位置検出器によって可動側金型の位置を検出し
て型締制御を行う。型締時には、微小電流でサーボモー
タを駆動して型締を行う。
【0004】微小電流で済む理由は、クニッキングをで
きるだけ小さくすると十分な型締力を発生することがで
きるからである。このようにすると、トグル倍率が大き
いので、サーボモータの出力が小さくて済む。したがっ
て、この型締装置は消費電力が少なくて済むという利点
を有する。なお、クニッキングについては後述するが、
クニッキングが小さいほど、トグル機構の死点に近付
く。
きるだけ小さくすると十分な型締力を発生することがで
きるからである。このようにすると、トグル倍率が大き
いので、サーボモータの出力が小さくて済む。したがっ
て、この型締装置は消費電力が少なくて済むという利点
を有する。なお、クニッキングについては後述するが、
クニッキングが小さいほど、トグル機構の死点に近付
く。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クニッ
キングを小さくすればするほど、型締装置を構成してい
る機構部品の連結部や接触部の間に作用する摩擦力の影
響が大きくなり、動作のヒステリシスが大きくなる。そ
して、動作のヒステリシスが大きくなると、サーボモー
タによる型締力の制御精度が悪くなるという問題点が生
じる。
キングを小さくすればするほど、型締装置を構成してい
る機構部品の連結部や接触部の間に作用する摩擦力の影
響が大きくなり、動作のヒステリシスが大きくなる。そ
して、動作のヒステリシスが大きくなると、サーボモー
タによる型締力の制御精度が悪くなるという問題点が生
じる。
【0006】そこで、本発明の課題は、型締装置を構成
している機構部品の連結部や接触部の間に作用する摩擦
力の影響を小さくして、型締力の制御精度の向上を図る
ことにある。
している機構部品の連結部や接触部の間に作用する摩擦
力の影響を小さくして、型締力の制御精度の向上を図る
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による電動式型締
装置は、可動プラテンを進退させるトグル機構と、トグ
ル機構をボールねじ機構を介して駆動するためのサーボ
モータとを含み、トグル機構におけるクニッキングをあ
らかじめ定められた範囲とし、かつサーボモータをその
定格電流の20%以上の電流で駆動して型締力を維持す
る制御を行うことを特徴とする。
装置は、可動プラテンを進退させるトグル機構と、トグ
ル機構をボールねじ機構を介して駆動するためのサーボ
モータとを含み、トグル機構におけるクニッキングをあ
らかじめ定められた範囲とし、かつサーボモータをその
定格電流の20%以上の電流で駆動して型締力を維持す
る制御を行うことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】図1を参照して、本発明が適用さ
れる電動式型締装置について説明する。図1において、
型締装置は、固定プラテン11、トグルサポート12を
含む。4本のタイバー13(2本のみ図示)が、トグル
サポート12と固定プラテン13との間に設けられてい
る。可動プラテン14は、固定プラテン11と対向させ
て、タイバ−13に沿って進退自在に配設されている。
固定プラテン11における可動プラテン15と対向する
面には図示しない固定金型が取り付けられる。一方、可
動プラテン14における固定プラテン11と対向する面
には図示しない可動金型が取り付けられる。
れる電動式型締装置について説明する。図1において、
型締装置は、固定プラテン11、トグルサポート12を
含む。4本のタイバー13(2本のみ図示)が、トグル
サポート12と固定プラテン13との間に設けられてい
る。可動プラテン14は、固定プラテン11と対向させ
て、タイバ−13に沿って進退自在に配設されている。
固定プラテン11における可動プラテン15と対向する
面には図示しない固定金型が取り付けられる。一方、可
動プラテン14における固定プラテン11と対向する面
には図示しない可動金型が取り付けられる。
【0009】可動プラテン14の後端には、成形品をエ
ジェクトする時に図示しないエジェクタピンを突き出す
ためのエジェクタピン送り装置15が設けられている。
エジェクタピン送り装置15においては、エジェクタ用
のサーボモータ16によってエジェクタロッド17をス
トロークSaだけ進退させる。
ジェクトする時に図示しないエジェクタピンを突き出す
ためのエジェクタピン送り装置15が設けられている。
エジェクタピン送り装置15においては、エジェクタ用
のサーボモータ16によってエジェクタロッド17をス
トロークSaだけ進退させる。
【0010】トグルサポート12と可動プラテン14と
の間にはトグル機構が設けられる。型締用のサーボモー
タ18を駆動し、クロスヘッド19を進退させることに
よって、トグル機構にトグル倍率を乗じた型締力が発生
される。そして、この型締力によって可動プラテン14
を前進(図1における右方に移動)させ、型締を行う。
の間にはトグル機構が設けられる。型締用のサーボモー
タ18を駆動し、クロスヘッド19を進退させることに
よって、トグル機構にトグル倍率を乗じた型締力が発生
される。そして、この型締力によって可動プラテン14
を前進(図1における右方に移動)させ、型締を行う。
【0011】トグル機構は、クロスヘッド19に対して
揺動自在に支持されたトグルレバ−20、トグルサポー
ト12に対して揺動自在に支持されたトグルレバ−2
1、可動プラテン14に対して揺動自在に支持されたト
グルアーム22から成る。そして、トグルレバ−20と
21との間、及びトグルレバー21とトグルアーム22
との間がそれぞれリンク結合されている。なお、クロス
ヘッド19の位置を検出するために、サーボモータ18
にはエンコーダ23が設けられている。エンコーダ23
は、サーボモータ18の回転数を直接検出することでク
ロスヘッド19の位置を検出する。
揺動自在に支持されたトグルレバ−20、トグルサポー
ト12に対して揺動自在に支持されたトグルレバ−2
1、可動プラテン14に対して揺動自在に支持されたト
グルアーム22から成る。そして、トグルレバ−20と
21との間、及びトグルレバー21とトグルアーム22
との間がそれぞれリンク結合されている。なお、クロス
ヘッド19の位置を検出するために、サーボモータ18
にはエンコーダ23が設けられている。エンコーダ23
は、サーボモータ18の回転数を直接検出することでク
ロスヘッド19の位置を検出する。
【0012】なお、クニッキングは、以下の通りであ
る。トグル機構において、トグルレバー21の支点Bと
トグルアーム22の作用点Aとを結ぶ線分を想定する。
そして、トグルアーム22の支点、すなわちトグルレバ
ー21とトグルアーム22との連結点Cを通って上記の
線分に平行な線分を引いた時、これら2本の線分間の距
離Kがクニッキングである。したがって、クニッキング
Kが小さいほど、トグル機構の死点に近付くことにな
る。
る。トグル機構において、トグルレバー21の支点Bと
トグルアーム22の作用点Aとを結ぶ線分を想定する。
そして、トグルアーム22の支点、すなわちトグルレバ
ー21とトグルアーム22との連結点Cを通って上記の
線分に平行な線分を引いた時、これら2本の線分間の距
離Kがクニッキングである。したがって、クニッキング
Kが小さいほど、トグル機構の死点に近付くことにな
る。
【0013】このような電動式型締装置は、特願平7−
327017に開示されており、ビルトイン駆動型と呼
ばれて、駆動力伝達のためにベルトのような手段を使用
しない点に特徴がある。
327017に開示されており、ビルトイン駆動型と呼
ばれて、駆動力伝達のためにベルトのような手段を使用
しない点に特徴がある。
【0014】図4を参照して、ボールねじ機構について
簡単に説明する。サーボモータ18は、中空の出力軸1
8−1を持つ。ボールナット18−2が出力軸18−1
の先端に固定されている。ボールねじ軸18−3がボー
ルナット18−2に螺合されると共に、出力軸18−1
内に挿入されている。クロスヘッド19がボールねじ軸
18−3の先端に取り付けられている。このような構造
により、出力軸18−1の回転運動がボールナット18
−2を介してクロスヘッド19の往復運動に変換され
る。
簡単に説明する。サーボモータ18は、中空の出力軸1
8−1を持つ。ボールナット18−2が出力軸18−1
の先端に固定されている。ボールねじ軸18−3がボー
ルナット18−2に螺合されると共に、出力軸18−1
内に挿入されている。クロスヘッド19がボールねじ軸
18−3の先端に取り付けられている。このような構造
により、出力軸18−1の回転運動がボールナット18
−2を介してクロスヘッド19の往復運動に変換され
る。
【0015】図2を参照して、型締力フィードバック制
御系について説明する。図1に示した4本のタイバー1
3のいずれかに歪みゲージ30が設けられる。歪みゲー
ジ30は、型締に伴ってタイバー13に作用する歪みを
検出することで、型締力を検出する。検出された型締力
は、変換器31によりクロスヘッドの位置量に変換され
る。減算器32は、変換されたクロスヘッドの位置量と
クロスヘッド位置の設定値との差分をとり、位置制御ア
ンプ33に与える。位置制御アンプ33は、入力された
差分信号を速度フィードバック系に適した信号にして減
算器34に出力する。減算器34は、この信号とエンコ
ーダ23からの速度フィードバック信号との差分をと
り、速度アンプ35に出力する。速度アンプ35は、入
力された差分信号を電流フィードバック系に適した信号
にし、その上下限値を制限するリミッタ36を経由して
減算器37に出力する。減算器37は、この信号とモー
タドライバ39の出力電流を検出する電流検出器39の
電流フィードバック信号との差分をとり、電流アンプ3
8に出力する。電流アンプ38は、サーボモータ18の
電流指令値をモータドライバ39に与える。
御系について説明する。図1に示した4本のタイバー1
3のいずれかに歪みゲージ30が設けられる。歪みゲー
ジ30は、型締に伴ってタイバー13に作用する歪みを
検出することで、型締力を検出する。検出された型締力
は、変換器31によりクロスヘッドの位置量に変換され
る。減算器32は、変換されたクロスヘッドの位置量と
クロスヘッド位置の設定値との差分をとり、位置制御ア
ンプ33に与える。位置制御アンプ33は、入力された
差分信号を速度フィードバック系に適した信号にして減
算器34に出力する。減算器34は、この信号とエンコ
ーダ23からの速度フィードバック信号との差分をと
り、速度アンプ35に出力する。速度アンプ35は、入
力された差分信号を電流フィードバック系に適した信号
にし、その上下限値を制限するリミッタ36を経由して
減算器37に出力する。減算器37は、この信号とモー
タドライバ39の出力電流を検出する電流検出器39の
電流フィードバック信号との差分をとり、電流アンプ3
8に出力する。電流アンプ38は、サーボモータ18の
電流指令値をモータドライバ39に与える。
【0016】ところで、前に述べたように、このような
型締力フィードバック制御系により制御される型締装置
においては、以下のようなことが知られている。トグル
レバー21とトグルアーム22とが伸びきった状態に近
い状態、すなわちクニッキングを小さくした状態で型締
めを行うと、ボールねじ機構におけるボールねじは、型
締力の反力を受けない。その結果、サーボモータ18に
は微小の電力を供給するだけで済む。しかしながら、こ
の状態では、型締装置を構成している機構部品の連結部
や接触部の間に作用する摩擦力の影響が大きくなり、動
作のヒステリシスが大きくなる。
型締力フィードバック制御系により制御される型締装置
においては、以下のようなことが知られている。トグル
レバー21とトグルアーム22とが伸びきった状態に近
い状態、すなわちクニッキングを小さくした状態で型締
めを行うと、ボールねじ機構におけるボールねじは、型
締力の反力を受けない。その結果、サーボモータ18に
は微小の電力を供給するだけで済む。しかしながら、こ
の状態では、型締装置を構成している機構部品の連結部
や接触部の間に作用する摩擦力の影響が大きくなり、動
作のヒステリシスが大きくなる。
【0017】ヒステリシスが大きいと、図3に示すよう
に、型締時には摩擦力が抵抗となって直線L1を経由し
てトルクが上昇する。ところが、型開時には摩擦力が助
力になって直線L2を経由してトルクが減少する。これ
は、トルク制御が非線形になり、制御性能が低下するこ
とを意味する。このようなことから、クニッキングKを
小さくした状態では型締力をダイナミックに制御でき
ず、サーボモータ18による型締力の制御精度が悪くな
るという問題点が生じることも前に述べた通りである。
に、型締時には摩擦力が抵抗となって直線L1を経由し
てトルクが上昇する。ところが、型開時には摩擦力が助
力になって直線L2を経由してトルクが減少する。これ
は、トルク制御が非線形になり、制御性能が低下するこ
とを意味する。このようなことから、クニッキングKを
小さくした状態では型締力をダイナミックに制御でき
ず、サーボモータ18による型締力の制御精度が悪くな
るという問題点が生じることも前に述べた通りである。
【0018】これに対し、本実施例では、トグルレバー
21とトグルアーム22とが完全に伸びきる十分手前の
状態、すなわちクニッキングKが比較的大きい状態で型
締めを行う点に特徴がある。この状態では、サーボモー
タ18には定格電流の少なくとも20%以上の電流を供
給する必要があるが、上記のような摩擦力の影響を少な
くすることができ、型締力を精度良く制御し易くなる。
駆動電流は、定格電流の70%以上あるいは定格電流に
近い値が好ましい。
21とトグルアーム22とが完全に伸びきる十分手前の
状態、すなわちクニッキングKが比較的大きい状態で型
締めを行う点に特徴がある。この状態では、サーボモー
タ18には定格電流の少なくとも20%以上の電流を供
給する必要があるが、上記のような摩擦力の影響を少な
くすることができ、型締力を精度良く制御し易くなる。
駆動電流は、定格電流の70%以上あるいは定格電流に
近い値が好ましい。
【0019】図5を参照して、トグル機構における理論
トグル倍率とクニッキングとの関係について説明する。
通常、トグル機構は、図5に示されるような特性を持
つ。クニッキングKが0に近付くと、理論トグル倍率は
無限大に近付く。これは、クニッキングKが小さいと、
サーボモータ18がその定格電流より非常に小さい電流
で駆動されても十分な型締力が得られることを意味す
る。本実施例では、トグル機構を20〜80の理論トグ
ル倍率の範囲内で使用する点に特徴がある。これは、図
3で述べたように、トグル機構を大きな理論トグル倍率
で使用すると、ヒステリシスが大きくなり、型締力の制
御精度が悪くなるからである。20〜80の理論トグル
倍率の範囲内では、サーボモータ18をその定格電流の
少なくとも20%から定格電流に近い値で駆動する必要
があるが、ヒステリシスが小さいので型締力を制御し易
くなる。
トグル倍率とクニッキングとの関係について説明する。
通常、トグル機構は、図5に示されるような特性を持
つ。クニッキングKが0に近付くと、理論トグル倍率は
無限大に近付く。これは、クニッキングKが小さいと、
サーボモータ18がその定格電流より非常に小さい電流
で駆動されても十分な型締力が得られることを意味す
る。本実施例では、トグル機構を20〜80の理論トグ
ル倍率の範囲内で使用する点に特徴がある。これは、図
3で述べたように、トグル機構を大きな理論トグル倍率
で使用すると、ヒステリシスが大きくなり、型締力の制
御精度が悪くなるからである。20〜80の理論トグル
倍率の範囲内では、サーボモータ18をその定格電流の
少なくとも20%から定格電流に近い値で駆動する必要
があるが、ヒステリシスが小さいので型締力を制御し易
くなる。
【0020】なお、クニッキングKの値は、トグル機構
で用いる理論トグル倍率で決定される。また、トグル機
構におけるトルグレバー21やトグルアーム22のサイ
ズが変わると、理論トグル倍率も変わる。これは、クニ
ッキングKの値は、トグル機構のサイズに応じて変わる
ことを意味する。一例をあげれば、クニッキングKの値
は、5〜10(mm)であるが、この値に制限されるも
のでは無い。サーボモータ18の定格出力は、必要な型
締力、理論トグル倍率、ボールねじ軸のリード等で決定
される。
で用いる理論トグル倍率で決定される。また、トグル機
構におけるトルグレバー21やトグルアーム22のサイ
ズが変わると、理論トグル倍率も変わる。これは、クニ
ッキングKの値は、トグル機構のサイズに応じて変わる
ことを意味する。一例をあげれば、クニッキングKの値
は、5〜10(mm)であるが、この値に制限されるも
のでは無い。サーボモータ18の定格出力は、必要な型
締力、理論トグル倍率、ボールねじ軸のリード等で決定
される。
【0021】なお、上記の実施例では、ビルトイン駆動
型の電動式型締装置に適用して説明したが、本発明はビ
ルトイン駆動型に限らず、他の電動式型締装置にも適用
可能であることは言うまでも無い。
型の電動式型締装置に適用して説明したが、本発明はビ
ルトイン駆動型に限らず、他の電動式型締装置にも適用
可能であることは言うまでも無い。
【0022】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明では、
クニッキングの比較的大きい領域で型締力の制御を行う
ようにしたことにより、型締装置における機構部品間の
摩擦力の影響を少なくして型締力の制御を精度良く行う
ことができる。
クニッキングの比較的大きい領域で型締力の制御を行う
ようにしたことにより、型締装置における機構部品間の
摩擦力の影響を少なくして型締力の制御を精度良く行う
ことができる。
【図1】本発明が適用される電動式型締装置の構造を示
した図である。
した図である。
【図2】本発明において使用される型締力フィードバッ
ク制御系の構成を示すブロック図である。
ク制御系の構成を示すブロック図である。
【図3】型締力制御におけるヒステリシスを説明するた
めの特性図である。
めの特性図である。
【図4】ボールねじ機構を説明するための部分断面図で
ある。
ある。
【図5】トグル機構における理論トグル倍率とクニッキ
ングとの関係を示した特性図である。
ングとの関係を示した特性図である。
12 トグルサポート 13 タイバー 14 可動プラテン 15 エジェクタピン送り装置 16、18 サーボモータ 17 エジェクタロッド 19 クロスヘッド
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29C 45/76 B29C 45/76
Claims (16)
- 【請求項1】 可動プラテンを固定プラテンに対して進
退させるトグル機構と、該トグル機構をボールねじ機構
を介して駆動するためのサーボモータとを含む電動式型
締装置において、 前記トグル機構、前記可動プラテン、前記固定プラテン
は、前記トグル機構におけるクニッキングをあらかじめ
定められた範囲内とし、かつ前記サーボモータをその定
格電流の20%以上の電流で駆動することにより、型締
力を維持するように制御されることを特徴とする電動式
型締装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の電動式型締装置におい
て、前記サーボモータは前記定格電流の少なくとも70
%の電流で駆動されることを特徴とする電動式型締装
置。 - 【請求項3】 請求項1記載の電動式型締装置におい
て、前記サーボモータは前記定格電流あるいはそれに近
い電流で駆動されることを特徴とする電動式型締装置。 - 【請求項4】 請求項1記載の電動式型締装置におい
て、更に、該装置において型締力が作用する部分に設け
られた型締力の検出器と、該検出器により検出された型
締力に基づいて前記サーボモータを制御して前記型締力
制御を行う型締力フィードバック制御系とを備えたこと
を特徴とする電動式型締装置。 - 【請求項5】 請求項4記載の電動式型締装置におい
て、前記可動プラテンはタイバーに沿って移動可能であ
り、前記検出器は、前記タイバーに作用する歪みを検出
するために前記タイバーに設けられることを特徴とする
電動式型締装置。 - 【請求項6】 請求項5記載の電動式型締装置におい
て、前記検出器は、前記タイバーに設けられた歪みゲー
ジから成ることを特徴とする電動式型締装置。 - 【請求項7】 請求項5記載の電動式型締装置におい
て、前記型締力フィードバック制御系は、前記検出器の
出力を位置を示す値に変換するための変換器と、 前記位置を示す値を設定値から減算するための第1の減
算器と、 前記サーボモータの速度を検出して速度検出信号を出力
するロータリエンコーダと、 前記第1の減算器の出力を増幅した値と前記ロータリエ
ンコーダの出力との差を算出する第2の減算器と、 前記第2の減算器の出力を増幅した値とモータ駆動電流
との差を算出するための第3の減算器と、 前記第3の減算器の出力を増幅した値に基づいて前記サ
ーボモータを駆動するためのモータ制御手段とを備える
ことにより、型締力が制御されることを特徴とする電動
式型締装置。 - 【請求項8】 トグル機構を持つ型締装置における金型
を型締する型締方法において、 可動プラテンを固定プラテンに対して進退させるトグル
機構を用意し、 ボールねじ機構を介してトグル機構を駆動するためのサ
ーボモータを用意し、 前記トグル機構におけるクニッキングをあらかじめ定め
られた範囲内とし、かつ前記サーボモータをその定格電
流の20%以上の電流で駆動するという形態で型締力を
制御することにより、型締力を所定の値に維持すること
を特徴とする型締方法。 - 【請求項9】 請求項8記載の型締方法において、前記
サーボモータを前記定格電流の少なくとも70%の電流
で駆動することを特徴とする型締方法。 - 【請求項10】 請求項8記載の型締方法において、前
記サーボモータは前記定格電流あるいはそれに近い電流
で駆動されることを特徴とする型締方法。 - 【請求項11】 請求項8記載の型締方法において、前
記型締力の制御は、前記サーボモータに対して電流のフ
ィードバック制御を行うことにより実行され、前記フィ
ードバック制御は、検出された型締力と検出されたサー
ボモータの入力電流に基づいて行われることを特徴とす
る型締方法。 - 【請求項12】 請求項11記載の型締方法において、
前記型締力の制御は、前記トグル機構における被駆動部
分の位置を算出するステップを含み、前記フィードバッ
ク制御は、前記被駆動部分の算出された位置に基づいて
行われることを特徴とする型締方法。 - 【請求項13】 サーボモータで駆動される電動駆動式
のトグル機構で金型を型締する型締方法において、前記
トグル機構におけるクニッキングをあらかじめ定められ
た範囲内とし、かつ前記サーボモータをその定格電流の
20%以上の電流で駆動するという形態で型締力を制御
するステップを含むことを特徴とする型締方法。 - 【請求項14】 請求項13記載の型締方法において、
前記サーボモータを前記定格電流の少なくとも70%の
電流で駆動することを特徴とする型締方法。 - 【請求項15】 請求項13記載の型締方法において、
前記サーボモータは前記定格電流あるいはそれに近い電
流で駆動されることを特徴とする型締方法。 - 【請求項16】 請求項13記載の型締方法において、
前記型締力の制御は、型締力フィードバック制御系によ
り行われ、前記型締力フィードバック制御系は、型締力
検出器で検出された型締力に基づいて前記サーボモータ
を制御し、前記型締力検出器は型締力が作用する部位に
設けられていることを特徴とする型締方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11170949A JP2000071299A (ja) | 1998-06-18 | 1999-06-17 | 電動式型締装置及び型締方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17138398 | 1998-06-18 | ||
JP10-171383 | 1998-06-18 | ||
JP11170949A JP2000071299A (ja) | 1998-06-18 | 1999-06-17 | 電動式型締装置及び型締方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000071299A true JP2000071299A (ja) | 2000-03-07 |
Family
ID=26493804
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11170949A Pending JP2000071299A (ja) | 1998-06-18 | 1999-06-17 | 電動式型締装置及び型締方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000071299A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010012502A (ja) * | 2008-07-04 | 2010-01-21 | Toyo Mach & Metal Co Ltd | ダイカストマシン |
JP2011088322A (ja) * | 2009-10-21 | 2011-05-06 | Fanuc Ltd | トグル式型締機構を有する射出成形機の制御装置 |
JP2012254548A (ja) * | 2011-06-08 | 2012-12-27 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 型締装置及び型締方法 |
JP2016088034A (ja) * | 2014-11-10 | 2016-05-23 | 宇部興産機械株式会社 | トグル式型締装置 |
-
1999
- 1999-06-17 JP JP11170949A patent/JP2000071299A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010012502A (ja) * | 2008-07-04 | 2010-01-21 | Toyo Mach & Metal Co Ltd | ダイカストマシン |
JP2011088322A (ja) * | 2009-10-21 | 2011-05-06 | Fanuc Ltd | トグル式型締機構を有する射出成形機の制御装置 |
JP2012254548A (ja) * | 2011-06-08 | 2012-12-27 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 型締装置及び型締方法 |
JP2016088034A (ja) * | 2014-11-10 | 2016-05-23 | 宇部興産機械株式会社 | トグル式型締装置 |
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