JP2000070424A

JP2000070424A - 電動式乗用ゴルフカート

Info

Publication number: JP2000070424A
Application number: JP10241429A
Authority: JP
Inventors: Yoshio Koshida; 佳男越田; Koji Nishino; 耕司西野
Original assignee: Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
Current assignee: Resonac Corp
Priority date: 1998-08-27
Filing date: 1998-08-27
Publication date: 2000-03-07

Abstract

(57)【要約】【課題】車体のバランスが良く、軸間距離が短く、かつ
メンテナンスが容易な５人乗りの電動式乗用ゴルフカー
トを提供する。【解決手段】前座席シート50の支持部を兼ねるバッテリ
ー支持枠81内にバッテリー80を収納し、バッテリー支持
枠81をバッテリー受け86から引き出す方式を用いる。前
記バッテリー支持枠81又は前記バッテリー受け86には、
ローラを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電動式乗用ゴルフ
カートに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】現在、国内では１パーティのゴルファー
４人とキャディ１人が乗ることが可能な、５人乗りのゴ
ルフカートとして、エンジン式乗用ゴルフカートが使用
されている。しかしながら、前記したエンジン式乗用ゴ
ルフカートは、騒音や排気ガスを出すため、ゴルファー
に不快さを与えるという問題点がある。

【０００３】一方、米国においては、前記したエンジン
式乗用ゴルフカートとともに、５人乗りの電動式乗用ゴ
ルフカートが使用されている。なお、電動式乗用ゴルフ
カートは、騒音や排気ガスを出さず、環境にやさしいと
いう特長がある。しかしながら、前記した米国で用いら
れている電動式乗用ゴルフカートは、電源として用いら
れているバッテリーが車体後部に配置されている。した
がって、車体の重心が後部に位置するため重量のバラン
スが悪く、傾斜地の多い国内のゴルフ場では使用しにく
いといった問題点がある。さらに、エンジン式乗用ゴル
フカートに比べて、電動式乗用ゴルフカートはバッテリ
ーのスペースが大きいために軸間距離（ホイルベース）
が長くなる。したがって、ゴルフカートの収納スペース
が大きくなる等の問題点に加えて、小回りがききにくい
という問題点があった。さらに、バッテリー、駆動系及
び必要な配線などが車体の後部に集中して搭載されてい
るため、この部分が込み入った構造となり、寿命となっ
たバッテリーの交換やメンテナンスが容易でないという
問題点があった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、車体
のバランスが良く、軸間距離が短くコンパクトで小回り
のきき、バッテリーの交換などのメンテナンスが容易な
５人乗りの電動式乗用ゴルフカートを提供することであ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第一の発明では前座席シート、後座席シート及び駆
動手段のそれぞれを設けたバッテリーを電源とする電動
式乗用ゴルフカートにおいて、前記前座席シートの支持
部はバッテリー支持枠を兼ねており、前記バッテリー支
持枠は、前記電動式乗用ゴルフカートのメインフレーム
から引き出す方式を用いて着脱可能としたものであるこ
とを特徴とする。

【０００６】第二の発明では、バッテリー支持枠にはロ
ーラが設けられていることを特徴とし、第三の発明で
は、前記バッテリー支持枠には把手が設けられているこ
とを特徴とする。

【０００７】第四の発明では、電動式乗用ゴルフカート
のメインフレームにはバッテリー受け台が設けられてお
り、バッテリー支持枠は、前記バッテリー受け台に着脱
可能としたものであることを特徴とし、第五の発明で
は、前記バッテリー受け台にはローラが設けられている
ことを特徴とする。

【０００８】

【実施例】本発明の一実施例を説明する。図２は本発明
による電動式乗用ゴルフカートの側面図である。このゴ
ルフカートは、メインフレーム10とリアフレーム12を車
体の基本構造とし、それに各種の部品が装着されたもの
である。手動運転時にはハンドル31により、自動運転時
には電磁誘導方式などを用いて、前輪30を操舵する。一
方、リヤフレーム12は後輪40に懸架されていて、駆動モ
ータ（図なし）により後輪40を回転させてゴルフカート
を走行させる。車体の中央やや前部には２人掛け用の前
座席シート50が設けられ、車体の中央やや後部には３人
掛けの後座席シート60が設けられている。車体の前、後
部にはそれぞれ前部ルーフ支柱71及び後部ルーフ支柱72
が取付けられ、これらの支柱上にルーフ70が支持されて
いる。前部ルーフ支柱71には透明の樹脂製ウインドシー
ルド（図なし）が装着されている。ゴルフバッグ16等の
荷物は、ベルト15で荷台14に固定される。

【０００９】本発明によるバッテリー80は、前座席シー
ト50の部分に収納する（図２）。図１は、前座席シート
50の腰掛け部分を取り外した後、バッテリー支持枠81を
引き出した状態の要部の斜視図である。電源として、12
Ｖのバッテリー80が２行２列の配置をしており、計４個
使用したものである。バッテリー80は、前座席シート50
の装着を兼ねたバッテリー支持枠81内に収納する。バッ
テリー支持枠81は、バッテリー受け86を介してメインフ
レーム10に固定する。本実施例の構成では、図１に示す
ようにバッテリー支持枠8１を、バッテリー受け86から
手前側に引出すようにした。バッテリー支持枠81には、
引出し・押込みを容易とする把手85が取り付けられてい
る。バッテリー支持枠81又はバッテリー受け86に、車輪
またはローラを設ける（図なし）ことによってバッテリ
ー支持枠81の引出し・押込みを容易にした。したがっ
て、バッテリーの充電・補液・交換等のメンテナンスが
容易になる。なお、詳細な図は省略したが、前座席シー
トの背もたれ82を後座席シート60側に倒した後に、バッ
テリー支持枠81を取りはずすようにした。

【００１０】

【発明の効果】上述したように、本発明に係るバッテリ
ーの取付構造を用いると、車体のバランス性能が向上す
るとともに、軸間距離が短く、コンパクトで旋回性能に
優れた電動式乗用ゴルフカートを提供できる。また、バ
ッテリー支持枠81またはバッテリー受け86に車輪または
ローラを設けることにより、バッテリーの充電・補液・
交換等のメインテナンスが容易になる。更に、バッテリ
ーと駆動部とを分離したことにより、車体の構造が理解
しやすくなり、組み立て時や補修時における配線関係の
作業性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の電動式乗用ゴルフカートの側面図であ
る。

【図２】バッテリー支持枠を引き出した状態の斜視図で
ある。

【符号の説明】

10：メインフレーム、 12：リヤフレーム、 14：荷台、
15：ベルト、16：ゴルフバッグ、 20：フロントカウ
ル、 22：リヤカウル、 30：前輪、31：ハンドル、 4
0：後輪、50：前座席シート、 60：後座席シート、70：
ルーフ、 71：前部ルーフ支柱、 72：後部ルーフ支柱、
80：バッテリー、81：バッテリー支持枠、 82：前座席
シートの背もたれ、 83：ひじかけ、84：係止部、 85:
把手、 86：バッテリー受け

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】前座席シート、後座席シート及び駆動手段
のそれぞれを設けたバッテリーを電源とする電動式乗用
ゴルフカートにおいて、前記前座席シートの支持部はバ
ッテリー支持枠を兼ねており、前記バッテリー支持枠
は、前記電動式乗用ゴルフカートのメインフレームから
引き出す方式を用いて着脱可能としたものであることを
特徴とする電動式乗用ゴルフカート。
【請求項２】前記バッテリー支持枠にはローラが設けら
れていることを特徴とする請求項１記載の電動式乗用ゴ
ルフカート。
【請求項３】前記バッテリー支持枠には把手が設けられ
ていることを特徴とする請求項１又は２記載の電動式乗
用ゴルフカート。
【請求項４】前記電動式乗用ゴルフカートのメインフレ
ームにはバッテリー受け台が設けられており、前記バッ
テリー支持枠は、前記バッテリー受け台に着脱可能とし
たものであることを特徴とする請求項１、２又は３記載
の電動式乗用ゴルフカート。
【請求項５】前記バッテリー受け台にはローラが設けら
れていることを特徴とする請求項１、２、３又は４記載
の電動式乗用ゴルフカート。