JP2000070136A

JP2000070136A - ダイレクトガスオーブン及びインダイレクトガスオーブン等に、コージェネ単純リサイクル型排熱蒸気を供給して、電力、ガス、重油等の省エネルギーを行う方法。

Info

Publication number: JP2000070136A
Application number: JP10283225A
Authority: JP
Inventors: Tadashi Samejima; 忠志鮫島
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1998-08-28
Filing date: 1998-08-28
Publication date: 2000-03-07

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】エネルギー消費量を低減する。【解決手段】オーブン１０に、二重管グリッド式蒸気吐
出器１５を設けて、コージェネリサイクル型の排熱ボイ
ラー３の高温蒸気を供給する。また、オーブンの排気
は、煙突中間に熱交換器１７を設けて、給水を加熱す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、パン、和洋菓子、
ビスケット、米菓等の生地を焼くオーブン或いは生地の
蒸し器等の省エネルギーを目的として、オーブンや蒸し
器にコージェネ単純リサイクル型排熱ボイラーの蒸気を
自動供給する製造方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】生地を焼いたり、生地を蒸したり、エネ
ルギーの消費が多い割には食品の省エネルギーは遅れて
いる。即ち、生地の火ぶくれを防いだり、生地を蒸した
りしているが、オーブンの燃料を減らす目的で、コージ
ェネ単純リサイクル型の排熱ボイラーの使用例はない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】製パン工場や製菓工場
は電力、ガス、重油等のエネルギーを比較的多く消費し
ており、電力、ガス、重油等の日負荷曲線や年負荷曲線
も似ている。即ち、夏の電力は冷房負荷が原因で冬の約
１．８倍、冬の重油は暖房負荷が原因で夏の約２倍、特
に、夏期の冷房負荷が契約電力を高めるので解決した
い。生地を焙焼するオーブンはガスの無駄使いがあり、
重油も同様の問題を抱えているので解決したい。

【０００４】

【発明が解決するための手段】電力対策としては、契約
電力を冬期の日負荷最大電力に下げて、夏冬の最大電力
差をゼロとするために、コージェネ単純リサイクル型を
導入する。従って、電力負荷が契約電力を超えるときは
買電を使い、超えないときはコージェネ単純リサイクル
型の発電機を使う方法とする。ガス対策としては、コー
ジェネ単純リサイクル型の排熱ボイラー蒸気を、オーブ
ンの二重管グリッド式蒸気吐出器に供給して、オーブン
のガス燃料を大幅に補うことで、ガスを節約する方法と
する。重油対策としては、オーブンの排気熱は入力燃料
の２０〜４０％を占めるので、オーブンの排熱を温水に
する熱交換器を新設して、ボイラー温水槽に回収し重油
燃料を大幅に補うことで、重油を節約する方法とする。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明は、パン、和洋菓子、ビス
ケット、米菓等の生地を焼くオーブン或いは生地を蒸す
蒸し器等に、コージェネ単純リサイクル型の排熱ボイラ
ーの蒸気を、供給してオーブン燃料を２０％以上減らす
方法とする。同時に、コージェネ単純リサイクル型の熱
効率が高くなるので、発電機の発電単価は買電より下が
り安い電力が得られる方法とする。

【０００６】既存のリボンフレームバーナーの最大発熱
量は１１．６３ｋｗｈ／１本が一般に利用されており、
３セクション二重管グリッド式蒸気吐出器の最大発熱量
は６４．２ｋｗｈ／１本／１．４ｋｇ／０．５ｋｇでよ
いが、蒸気吐出量は２５〜１２０ｋｗｈ／１本／１．４
ｋｇもある。

【０００７】上記３セクション二重管グリッド式蒸気吐
出器は、有効Ｌ幅の手前、中央、奥を３分割して、個別
に蒸気吐出量を調整できるネヂを備えた方法とする。

【０００８】オーブン煙突の排熱を温水にする熱交換器
は、タール状の付着物を洗浄排水する必要があり、熱交
換器入り口及び出口の煙突はＵの字型にする方法とす
る。従って、熱交換器の洗浄排水はドレーンパイプを通
って排出される方法とする。

【０００９】例えば、パン、和洋菓子等の工場とビスケ
ット等の工場が隣地にあると、両社が休日をずらす省エ
ネルギー協定を結ぶことで、コージェネ単純リサイクル
型の発電効率や排熱ボイラー効率は一層高まるので、両
社の利益が高まる方法とする。

【実施例】実施例に付いて図面を参照して説明すると、
図１、図２、図３において、コージェネ単純リサイクル
型（１）、発電機（２）、排熱ボイラー（３）、オーブ
ン煙突の排熱を温水にする熱交換器（１７）、ボイラー
温水槽（１９）等が用意されると、生地を焼く（１１）
オーブン（１０）の１ゾーンは、リボンフレームバーナ
ー（１４）が上約２０本、下約２０本で構成されたと仮
定して、上下４０本の中から上１本、下１本を取り外せ
は良い方法である。２ゾーン、３ゾーンも同様の方法と
する。

【００１０】図２、図３、図４の実施例では、リボンフ
レームバーナーを取り外した後に、３セクション二重管
グリッド式蒸気吐出器（１５）を、上に１本、下に１本
取り付けて、排熱ボイラー（３）の蒸気をオーブン（１
０）炉内に供給することでオーブン燃料（１３）は減
る。即ち、ガス料金１００，０００千円／年が約２０，
０００千円／年減る方法とする。

【００１１】図１、図９の実施例では、オーブンの排熱
を熱交換して温水を作り、ボイラー温水槽（１９）から
既存のボイラー（８）に、温水を熱回収することでボイ
ラーの燃料（４）は減る。即ち、重油料金５０，０００
千円／年が約１０，０００千円／年減る方法とする。

【００１２】図１の実施例では、夏期、冬期の日負荷最
大電力は約１．８倍の差があって、コージェネ単純リサ
イクル型の発電機（２）を導入し、契約電力を５０％下
げられるメリットは大きい、即ち、契約料金９６，００
０千円／年が約４８，０００千円／年減る方法。又、排
熱ボイラー（３）の蒸気をオーブン（１０）に供給する
方法で、コージェネ単純リサイクル型（１）の熱効率が
高くなり、発電機（２）の電力単価は買電の約６４．８
２％である。即ち、電力量料金２１６，０００千円／年
が約７６，０００千円／年減る方法とする。

【００１３】図５、図６の実施例では、二重管グリッド
式蒸気吐出器の最大発熱量を６４．２ｋｗｈ／１本／
１．４ｋｇ／０．５ｋｇとして、有効Ｌ幅全体に蒸気を
均一に出す方法である。

【００１４】図７、図８の実施例では、３セクション二
重管グリッド式蒸気吐出器の最大発熱量を６４．２ｋｗ
ｈ／１本／１．４ｋｇ／０．５ｋｇとして、有効Ｌ幅全
体を３分割して個々に蒸気量を調整できる方法である。
又、水道管に数カ所穴を開けたものや、ダクトを利用し
て外から蒸気を吹き込む方法等も考えられる。

【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。

【００１５】パン、和洋菓子、ビスケット等のベキング
プロセスが、従来はダイレクトガスオーブンやインダイ
レクトガスオーブンを主力に焙焼していたが、コージェ
ネ単純リサイクル型の排熱ボイラーの蒸気を、二重管グ
リッド式蒸気吐出器に供給することで、焙焼では生地の
α化がより促進される方法である。従って、パン、和洋
菓子等は火通りが向上し、ビスケット、米菓等は水分抜
けが向上する良い方法である。

【００１６】食品産業の中でオーブンを持っている所
は、電力、ガス、重油等のエネルギーコストを大幅に減
らし、二酸化炭素も大幅に減らして貢献度の高い方法で
ある。

【００１７】仮に、生産高が３５０億円／年の工場の場
合、電力、ガス、重油等の光熱費が４．７億円と仮定し
て、省エネルギー益が１．５億円／年とすると、設備投
資回収年を３年として４．５億円の投資は可能と考える
方法。

【図面の簡単な説明】

【図１】生地を焼くオーブンの入力のブロックダイヤグ
ラム図である。

【図２】生地を焼くオーブンの横断面図である。

【図３】生地を焼くオーブンの縦断面図である。

【図４】蒸気吐出口の吹き出し角度（１８０度）説明図
である。オーブンの進行方向を指す

【図５】二重管グリッド式蒸気吐出器の上伏し図であ
る。

【図６】二重管グリッド式蒸気吐出器の横断面図であ
る。

【図７】３セクション二重管グリッド式蒸気吐出器の上
伏し図である。

【図８】３セクション二重管グリッド式蒸気吐出器の横
断面図である。

【図９】オーブン、煙突、熱交換器等の縦断面図及び、
Ｕの字煙突等である。

【図１０】熱交換器及びＵの字煙突、給水、温水、排水
等の立体図である。

【図１１】二重管グリッド式蒸気吐出器の制御をするブ
ロックダイヤグラム図である。

【符合の説明】

１コージェネ単純リサイクル型２発電機３排熱ボイラー４燃料

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【手続補正書】

【提出日】平成１０年１２月８日（１９９８．１２．
８）

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３】

【図４】

【図５】

【図６】

【図７】

【図８】

【図９】

【図１０】

【図１１】

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】コージェネ単純リサイクル型（１）を導入
して、排熱ボイラー（３）の蒸気を３セクション二重管
グリッド式蒸気吐出器（１５）に供給して、オーブン
（１０）の燃料（１３）を大幅に減らし、同時に熱効率
が高くなって発電機の発電単価が買電より下がり、電気
ガス料金を減らす方法。
【請求項２】オーブン（１０）上火のリボンフレームバ
ーナー（１４）と、下火のリボンフレームバーナー（１
４）が、１ゾーンで各々約２０本有ると仮定した場合、
上火と下火を各１本の割り合いで取り外して、その後の
取り付け穴を利用して、二重管グリッド式蒸気吐出器
（１５）を取り付ける。此の場合、炉体の改造工事を避
けるために、二重管グリッド式蒸気吐出器は、リボンフ
レームバーナーの寸法以内とする方法。
【請求項３】オーブン（１０）の二重管グリッド式蒸気
吐出器（１５）の種類は、図５、図６が、有効Ｌ幅で蒸
気吐出（２０）量が均一であり、図７、図８が、有効Ｌ
幅で吐出蒸気（２０）量が手前、中央、奥の３セクショ
ンを、個別に調整できるネヂ（２６）を備えた方法。【請求項３】オーブン（１０）燃料（１３）の約２０〜
３０％が煙突排気で捨てられる。従って、オーブン煙突
の排熱を温水にする熱交換器（１７）を設置して、ボイ
ラー（８）の燃料（１３）を大幅に減らす方法。
【請求項４】オーブン煙突の排熱を温水にする熱交換器
（１７）は、タール状付着物の洗浄排水は欠かせない。
従って、入り口と出口の煙突は熱交換器を鋏んでＵの字
型（３０）とする方法。
【請求項５】燃焼ガス補正付高温湿度調節計（３１）、
圧力調節計（３２）、蒸気比例制御電動二方ボール弁
（３３）、二重管グリッド式蒸気吐出器（１５）等で、
室内よりプラス圧力のオーブンとなり品質が良くなる方
法。
【請求項６】オーブンの燃料（１３）流量計、蒸気流量
計等はＤＣ出力付きで、ベーキングプロセス変換コンピ
ューターが、オーブンエネルギー入力の約２０％を蒸気
が負担するＤＣ出力で、蒸気比例制御電動二方ボール弁
（３３）及び、３セクション二重管グリッド式蒸気吐出
器（１５）を制御する方法。