JP2000069725A - コイル挿入装置およびコイル挿入方法 - Google Patents

コイル挿入装置およびコイル挿入方法

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JP2000069725A JP10235720A JP23572098A JP2000069725A JP 2000069725 A JP2000069725 A JP 2000069725A JP 10235720 A JP10235720 A JP 10235720A JP 23572098 A JP23572098 A JP 23572098A JP 2000069725 A JP2000069725 A JP 2000069725A
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啓一 田代
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステータコアのスロットにコイルを挿入する
際に、コイルに損傷を与えることなく充分な占積率を得
る。 【解決手段】 ステータコア13は、保持治具17,1
9に位置決め保持されており、ステータコア13の内周
に形成されたスロット13bに挿入されるコイル15
は、ブレード27に保持されている。ストリッパ21を
ステータコア13に向けて移動させることで、コイル1
5はストリッパ21に押されてスロット13b内に挿入
される。保持治具17のコイル挿入側の側面には、ロー
ラ37が回転可能に設置されており、コイル挿入時にロ
ーラ37がコイル15をステータコア13の中心軸線に
向けて押し付けることで、コイル15のスロット13b
への挿入抵抗が低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、モータなどにお
けるステータコアのスロットにコイルを挿入するための
コイル挿入装置およびコイル挿入方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来ステータコアの内周部に形成された
スロットにコイルを挿入する作業は、図5(a)〜
(c)に示すような方法で行われている(例えば特開平
5−236712号公報参照)。すなわち、モータにお
ける円筒状に形成されたステータコア1の内周には、図
中で左右方向に延長形成される内歯3が円周方向等間隔
に設けられ、この内歯3の相互間にはコイル5が挿入さ
れるスロット7が形成されている。
【0003】コイル挿入装置は、内歯3に対応する位置
にてコイル5を保持する複数のブレード9が環状に配置
されるとともに、ステータコア1内に図中で左方向から
挿入されてコイル5を押圧するストリッパ11が、左右
方向に移動可能に設けられている。ストリッパ11は、
外周部にブレード9相互間を移動しつつスロット7内に
入り込んでコイル5を押圧する押圧突起11aが円周方
向等間隔に複数設けられている。
【0004】上記の構成において、まず図5(a)に示
すように、コイル5を所定のブレード9相互間に挿入し
てブレード9に保持させた後、同図(b)に示すよう
に、ステータコア1を、ブレード9が内歯3に対向する
位置となるようコイル挿入装置にセットする。この状態
で、ストリッパ11を、ステータコア1内に向けて移動
させると、コイル5は、押圧突起11aに押圧されてブ
レード9相互間にガイドされつつ図中で右方向に移動し
てスロット7内に入り込む。
【0005】ストリッパ11をさらに同方向に移動させ
て同図(c)に示すようにステータコア1内に挿入し終
わると、コイル5は、ステータコア1の反対側(図中で
右側)に突出してスロット7内に挿入されることにな
る。コイル挿入後は、ストリッパ11を後退させた後、
ステータコア1をコイル挿入装置から取り外し、これに
よりコイル挿入作業が完了する。
【0006】図6は、ブレード9にコイル5を保持させ
た前記図5(a)と同様の状態の側面断面図で、コイル
5が挿入される途中の状態を二点鎖線で示している。な
お、ここでのストリッパ11は、ハウジング12内に収
容されて、このハウジング12に対して左右方向に移動
可能となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のコイル挿入装置においては、コイル5をスロット
7に挿入する過程で、図5(b)および図6の二点鎖線
で示す状態のように、コイル5の挿入されていない部分
が外側に拡がっており、この状態でコイル5がストリッ
パ11に押圧されてスロット7内に挿入されると、コイ
ル5がスロット7のコイル挿入側の開口縁Aに擦られ、
特にスロット7内に挿入するコイル5の密度を増大させ
て、いわゆる占積率を高めてモータとしての高性能化を
図る際には、挿入抵抗が極めて大きくなり、コイル5に
傷や伸びが発生するものとなる。このため、上記従来の
コイル挿入方法では、占積率が充分確保できないのが現
状である。
【0008】そこで、この発明は、ステータコアのスロ
ットにコイルを挿入する際に、コイルに損傷を与えるこ
となく充分な占積率を得ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、円筒状のステータコアの内歯に
対応して円周方向に沿って複数配置されるブレードと、
前記ステータコア内に侵入可能で前記ブレードに保持さ
せたコイルを押圧して前記ステータコアの内歯相互間に
形成されるスロットに挿入させるストリッパとを有する
コイル挿入装置において、前記ステータコアのコイル挿
入口側に、ステータコアへ挿入前のコイルをステータコ
アの中心軸線に向けて押し付ける押付部材を設けた構成
としてある。
【0010】このような構成のコイル挿入装置によれ
ば、コイルがストリッパに押されてスロット内に挿入さ
れる際に、挿入前のコイルが、押付部材によりステータ
コアの中心軸線に向けて押し付けられて外側への拡がり
が抑えられる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明の構成
において、押付部材は、ステータコアを位置決め保持す
る保持治具に取り付けられている。
【0012】上記構成によれば、ステータコアへの挿入
前のコイルは、ステータコアを保持する保持治具に取り
付けられた押付部材により、ステータコアの中心軸線に
向けて押し付けられる。
【0013】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明の構成において、押付部材は、コイルのステータコア
への挿入による移動に伴い回転するローラで構成されて
いる。
【0014】上記構成によれば、コイルを押し付けるロ
ーラは、コイルがスロット内に挿入されて移動する際
に、この移動に伴い回転する。
【0015】請求項4の発明は、請求項3の発明の構成
において、ローラは、両端部の直径が中心側の直径より
大きく、くびれた形状に形成されている。
【0016】上記構成によれば、ローラによって押し付
けられるコイルは、ローラ両端側への拡がりが抑制され
る。
【0017】請求項5の発明は、請求項4の発明の構成
において、ローラは、直径が中心部から両端部に向けて
徐々に大きくなるよう外表面が中心軸線に沿って曲線状
に形成されている。
【0018】上記構成によれば、ローラによって押し付
けられるコイルは、外表面の曲線形状部により、ローラ
両端側への拡がりが抑制される。
【0019】請求項6の発明は、請求項5の発明の構成
において、ローラ外表面の曲線形状部分の曲率は、ステ
ータコア外周面の曲率に対し、曲率半径が大きくかつ、
曲率中心がローラがステータコアの中心軸線に接近する
側に偏心するよう設定されている。
【0020】上記構成によれば、ローラによって押し付
けられるコイルは、必要以上にローラの中心側へ集めら
れることなく、ローラ外側への拡がりが抑えられる。
【0021】請求項7の発明は、円筒状のステータコア
の内歯に対応して配置されるブレードにコイルを保持さ
せ、このコイルを、ストリッパにより押圧して前記ステ
ータコアの内歯相互間に形成されるスロットに挿入する
コイル挿入方法において、前記ステータコアのコイル挿
入口側で、ステータコアへ挿入前のコイルをステータコ
アの中心軸線に向けて押し付けるコイル挿入方法として
ある。
【0022】上記コイル挿入方法によれば、ステータコ
アへの挿入前のコイルは、ステータコアの中心軸線に向
けて押し付けられることで、外側への拡がりが抑えら
れ、これによりコイルはスロット内にスムーズに挿入さ
れる。
【0023】請求項8の発明は、請求項7の発明のコイ
ル挿入方法において、ステータコアへ挿入前のコイル
を、ステータコアのスロットのほぼ延長上となる位置ま
で押し付けるものとしてある。
【0024】上記コイル挿入方法によれば、コイルは、
ステータコアのスロットのほぼ延長上から挿入されるの
で、コイルのスロットへの挿入作業がよりスムーズにな
される。
【0025】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ステータコア
のコイル挿入口側に、ステータコアへ挿入前のコイルを
ステータコアの中心軸線に向けて押し付ける押付部材を
設けたので、コイルがストリッパに押されてスロット内
に挿入される際に、挿入前のコイルがステータコアの中
心軸線に向けて押し付けられて外側への拡がりが抑えら
れ、この結果コイルのスロットへの挿入抵抗を低減で
き、コイルに損傷を与えることなく充分な占積率を得る
ことができる。
【0026】請求項2の発明によれば、ステータコアへ
の挿入前のコイルは、ステータコアを保持する保持治具
に取り付けられた押付部材により、ステータコアの中心
軸線に向けて押し付けられ、これによりコイルのスロッ
トへの挿入抵抗を低減させることができる。
【0027】請求項3の発明によれば、押付部材を、コ
イルのステータコアへの挿入による移動に伴い回転する
ローラで構成したので、コイルをスロット内に挿入する
際の摺動抵抗が転がり抵抗に一部変換されて、挿入抵抗
をより低減することができる。
【0028】請求項4の発明によれば、ローラは、両端
部の直径が中心側の直径より大きく、くびれた形状に形
成されているので、ローラによって押し付けられるコイ
ルは、ローラ両端側への拡がりが抑制され、挿入抵抗低
減に寄与することができる。
【0029】請求項5の発明によれば、ローラは、直径
が中心部から両端に向けて徐々に大きくなるよう外表面
が中心軸線に沿って曲線状に形成されているので、ロー
ラによって押付られるコイルは、ローラの曲線形状部に
よってローラ両端側への拡がりが抑制されてローラ中心
側へ効率よく集められ、挿入抵抗をより低減することが
できる。
【0030】請求項6の発明によれば、ローラ外表面の
曲線形状部分の曲率は、ステータコア外周面の曲率に対
し、曲率半径が大きくかつ、曲率中心がローラがステー
タコアの中心軸線に接近する側に偏心するよう設定され
ているので、ローラによって押し付けられるコイルは、
必要以上にローラ中心側へ集められることなく、ローラ
両端側への拡がりをより効率よく抑えることができる。
【0031】請求項7の発明によれば、ステータコアへ
の挿入前のコイルは、ステータコアの中心軸線に向けて
押し付けられるので、外側への拡がりが抑えられ、これ
によりコイルのスロットへの挿入抵抗を低減でき、コイ
ルに損傷を与えることなく充分な占積率を得ることがで
きる。
【0032】請求項8の発明によれば、コイルは、ステ
ータコアのスロットのほぼ延長上から挿入されるので、
コイルのスロットへの挿入抵抗をより低減することがで
きる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0034】図1は、この発明の実施の一形態を示すコ
イル挿入装置の要部の側面断面図で、図2は、図1の左
側面図である。円筒状のステータコア13は、前記図5
に示したものと同様に、内周面に内歯13aを備えると
ともに、この内歯13a相互間には、コイル15が挿入
されるスロット13bが形成されている。ステータコア
13は、中央に貫通孔17a,19aを備えた一対の保
持治具17,19によって両端が位置決め保持されてい
る。各保持治具17,19は、上下に2分割されてお
り、上部側の回動部分が、下部側の固定部分の図2中で
左側端部に設けた支持軸20を介して回動可能となって
いる。また、保持治具17,19は、図1の状態から右
方向に移動可能である。
【0035】上記コイル15を、図1中で右方向に向け
て押圧してステータコア13内に挿入するストリッパ2
1は、ハウジング23内に左右方向に移動可能に収容さ
れている。ストリッパ21のコイル挿入方向後方側に
は、ブレードホルダ25がストリッパ21と同方向に移
動可能に収容されている。ブレードホルダ25の外周に
は、ステータコア13の内歯13aに対向する位置に配
置されてコイル15を保持するブレード27が取り付け
られている。前記ストリッパ21は、前記図5に示すも
のと同様に、ブレード27相互間を移動しつつスロット
13b内に入り込んでコイル15を押圧する押圧突起を
外周面に備えている。
【0036】ブレード27の先端部には、ステータコア
ガイド29が、ストリッパ21と一体の支持ロッド21
aの先端に位置決めされた状態で配置されている。この
ステータコアガイド29は、コイル挿入前に、ステータ
コア13内に挿入されてステータコア13を位置決めガ
イドするものである。
【0037】ストリッパ21のブレード25側には、内
ロッド31の先端が着脱可能に装着されている。内ロッ
ド31は、ブレードホルダ25に形成した貫通孔25a
内を移動可能に貫通しており、図示しない駆動機構によ
って図1中で左右方向に移動する。内ロッド31の外周
には、外ロッド33が内ロッド31に対して相対移動可
能に配置されており、外ロッド33の図1中で右側の先
端は、ブレード25に着脱可能に装着されている。外ロ
ッド33は、図示しない駆動機構によってブレード25
とともに図1中で左右方向に移動可能である。
【0038】また、上記円筒状に配置されたブレード2
5の外周部には、ウェッジガイド35がハウジング23
の内周部に固定した状態で配置されている。ウェッジガ
イド35は、その先端が、保持治具17,19に保持さ
れたステータコア13の端部に位置し、その内側にウェ
ッジガイド溝が形成されている。このウェッジガイド溝
に沿って、挿入後のコイル15をスロット13bの開口
部側から覆って保持するためのウェッジ36が、図示し
ないウェッジプッシャに押されてガイドされる。ウェッ
ジプッシャは、内ロッド31のコイル挿入方向への移動
とともに同方向に移動するもので、ウェッジ36は、ス
トリッパ21の後を追従するようにして、ストリッパ2
1とともに移動する。
【0039】図1中で左側の保持治具17のコイル挿入
側の面には、押付部材としてのローラ37が複数(ここ
では4つ)配置されている。ローラ37は、スロット1
3bのコイル挿入口側にてコイル15をステータコア1
3の中心軸線に向けて押し付けるもので、両端が取付フ
ランジ39に回転可能に支持されている。取付フランジ
39は、保持治具17側に固定される固定部41aと、
この固定部41aに垂直な一対の取付部41bとからな
る取付ブラケット41の前記取付部41bに、ボルト4
3により取り付けられている。
【0040】取付部41bには、図2の拡大されたB矢
視図である図3に示すように、固定部41aに向けて延
長される長孔41cが形成され、この長孔41c内に前
記ボルト43が挿入されている。すなわち、ボルト43
を長孔41c内にて移動させることで、ローラ37を保
持治具17に対して接近離反する方向に移動させること
ができる。ここでのローラ37の取付部41bへの取付
位置は、保持治具17から適宜に離れた位置としてあ
る。
【0041】取付ブラケット41は、保持治具17の表
面にボルト45により固定された環状の固定板47に、
ボルト49により固定されている。この固定板47は、
2分割されている保持治具17に対応して上下に2分割
されており、この上下の円弧状の各分割体が、保持治具
17の回動部分および固定部分にそれぞれ個別に固定さ
れている。上記4つの取付ブラケット41のうち、図2
中で上部のものと左側のものが固定板47の上部側の分
割体に、他の2つが同下部側の分割体にそれぞれ取り付
けられている。
【0042】取付ブラケット41の固定部41aには、
取付部41bに向かう方向に延長される長孔41dが形
成され、この長孔41d内に前記ボルト49が挿入され
ている。すなわち、この長孔41dに沿って取付ブラケ
ット41を移動させることで、ローラ37をステータコ
ア13の中心軸線に対して接近離反する方向に移動させ
ることができる。ここでの取付ブラケット41の保持治
具17への取付位置は、ローラ37が、ステータコア1
3への挿入前のコイル15を、ステータコア13のスロ
ット13bのほぼ延長上となる位置まで押し付け可能な
位置としてある。
【0043】次に、作用を説明する。まず、図1に示す
ように、ブレード27にコイル15を保持させるが、こ
のときステータコア13を保持している保持治具17,
19は、図1の状態から右方向に移動して装置本体側か
ら離れた位置にあり、コイル15をブレード27に保持
させた後は、保持治具17,19を図1に示す位置に移
動させる。
【0044】その後、外ロッド33を内ロッド31とと
もに図1中で右方向のコイル挿入方向に移動させて、ブ
レードホルダ25をストリッパ21とともに、同方向に
移動させて図1に示す状態とする。
【0045】この状態から、ストリッパ21をさらに同
方向に移動させると、コイル15は、ストリッパ21に
押されて二点鎖線で示すようにステータコア13内に挿
入されていく。このとき、コイル15は、実線で示す状
態から二点鎖線で示す状態に移行する間に、ローラ37
によってステータコア13の中心軸線に向けて押し付け
られ、押し付けられた後のコイル15がスロット13b
の延長上に位置するので、スロット13bにおけるコイ
ル挿入口でのコイル15の摺動抵抗が減少する。しか
も、コイル15を押し付けるローラ37は、コイル15
の移動に伴い回転するので、この押付部分では転がり抵
抗となるので、コイル15のスロット13bへの挿入抵
抗が極めて小さなものとなってコイル挿入作業が容易と
なり、コイル15に損傷を与えることなく、占積率をよ
り向上させることが可能となる。
【0046】なお、上記実施の形態では、ローラ37
は、円柱状に形成されているが、図4に示すように、直
径が中心部から両端に向けて徐々に大きく、全体として
くびれた形状となるよう、外表面が中心軸線に沿って曲
線状に形成されたローラ51を使用してもよい。この場
合には、ローラ51によって押し付けられるコイル15
が、ローラ51の曲線形状部51aによってローラ51
の両端側への拡がりが抑えられてローラ中心側へ集めら
れるので、コイル15は、スロット13bに対してより
直線的に挿入され、挿入抵抗をさらに小さくすることが
できる。
【0047】また、上記ローラ51の曲線形状部51a
の曲率半径をr1、ステータコア13外周面の曲率半径
をr2とすると、r1≧r2でかつ、曲線形状部51aの
曲率中心01を、ステータコア外周面の曲率中心02に対
しローラ51と反対側となるよう偏心させることで、コ
イル15が必要以上にローラ15の中心側へ集められる
ことなく、ローラ両端側への拡がりをより効率よく抑え
ることができる。
【0048】ローラ13および51の材質は、例えばポ
リアミド樹脂とすることで、適度の硬度、粘りおよび耐
久性を持たせることができ、NC加工機での加工作業性
の向上および、コイル15に対する損傷を最小限に抑え
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態を示すコイル挿入装置
の要部の側面断面図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】図2の拡大されたB矢視図である。
【図4】図1のコイル挿入装置に使用されるローラの他
の例を示す説明図である。
【図5】一般的なコイル挿入作業を示す動作説明図で、
(a)はコイルをブレードに保持させた状態を示し、
(b)はステータコアをコイル挿入装置にセットした状
態を示し、(c)はストリッパによりコイルを挿入して
いる状態を示している。
【図6】従来例を示すコイル挿入装置の要部の側面断面
図である。
【符号の説明】
13 ステータコア 13a 内歯 13b スロット 15 コイル 17,19 保持治具 21 ストリッパ 27 ブレード 37,51 ローラ(押付部材)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状のステータコアの内歯に対応して
    円周方向に沿って複数配置されるブレードと、前記ステ
    ータコア内に侵入可能で前記ブレードに保持させたコイ
    ルを押圧して前記ステータコアの内歯相互間に形成され
    るスロットに挿入させるストリッパとを有するコイル挿
    入装置において、前記ステータコアのコイル挿入口側
    に、ステータコアへ挿入前のコイルをステータコアの中
    心軸線に向けて押し付ける押付部材を設けたことを特徴
    とするコイル挿入装置。
  2. 【請求項2】 押付部材は、ステータコアを位置決め保
    持する保持治具に取り付けられていることを特徴とする
    請求項1記載のコイル挿入装置。
  3. 【請求項3】 押付部材は、コイルのステータコアへの
    挿入による移動に伴い回転するローラで構成されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載のコイル挿入装
    置。
  4. 【請求項4】 ローラは、両端部の直径が中心側の直径
    より大きく、くびれた形状に形成されていることを特徴
    とする請求項3記載のコイル挿入装置。
  5. 【請求項5】 ローラは、直径が中心部から両端部に向
    けて徐々に大きくなるよう外表面が中心軸線に沿って曲
    線状に形成されていることを特徴とする請求項4記載の
    コイル挿入装置。
  6. 【請求項6】 ローラ外表面の曲線形状部分の曲率は、
    ステータコア外周面の曲率に対し、曲率半径が大きくか
    つ、曲率中心がローラがステータコアの中心軸線に接近
    する側に偏心するよう設定されていることを特徴とする
    請求項5記載のコイル挿入装置。
  7. 【請求項7】 円筒状のステータコアの内歯に対応して
    配置されるブレードにコイルを保持させ、このコイル
    を、ストリッパにより押圧して前記ステータコアの内歯
    相互間に形成されるスロットに挿入するコイル挿入方法
    において、前記ステータコアのコイル挿入口側で、ステ
    ータコアへ挿入前のコイルをステータコアの中心軸線に
    向けて押し付けることを特徴とするコイル挿入方法。
  8. 【請求項8】 ステータコアへ挿入前のコイルを、ステ
    ータコアのスロットのほぼ延長上となる位置まで押し付
    けることを特徴とする請求項7記載のコイル挿入方法。
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