JP2000069349A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2000069349A JP10233977A JP23397798A JP2000069349A JP 2000069349 A JP2000069349 A JP 2000069349A JP 10233977 A JP10233977 A JP 10233977A JP 23397798 A JP23397798 A JP 23397798A JP 2000069349 A JP2000069349 A JP 2000069349A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手振れ補正に伴って静止画の解像度が劣化す
ることを回避する。 【解決手段】 マイコン16は角速度センサ52の検出
結果にもとづいて画素単位の手振れ補正値、および1画
素未満の手振れ補正のための補間係数を算出し、それぞ
れ位置制御手段10、18および補間手段14に供給す
る。補間係数は、固体撮像素子6を構成する光センサの
行配列方向での補間を行うための第1および第2の行補
間係数42、44と、列配列方向での補間を行うための
第1および第2の列補間係数46、48から成る。そし
て、マイコン16は、第1の行補間係数42および第1
の列補間係数46が0または1に近いときのみ、静止画
用映像信号のメモリ60への取り込みを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は撮像装置に関し、特
に撮像装置の変位による画像の振れを補正する機能、お
よび静止画の記録機能を備えた撮像装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】小型の撮像装置は、装置を手で保持して
撮影を行うため手振れによる画像の乱れが生じ易い。そ
こで、この手振れを補正によって解消すべく従来より種
々の方法が検討されている。なかでも、電子的に手振れ
を補正する方法は、機構的な複雑さを回避でき、安定で
かつ動きの早い手振れにも対応できることから、実用化
されてその効果を発揮している。
【0003】一般に、電子的手振れ補正を行う撮像装置
は、マトリクス状に配列された光センサにおいて特定の
行範囲および特定の列範囲の領域内に配列された光セン
サからの光検出信号を抽出して映像信号を生成する信号
抽出手段と、光センサの行配列方向および列配列方向行
における撮像素子の変位を検出する変位検出手段とを備
え、位置制御手段が、変位検出手段の検出結果にもとづ
いて行範囲および列範囲の行配列方向および列配列方向
におけるそれぞれの位置を設定することで手振れ補正を
行う構成となっている。
【0004】また、さらに高精度で手振れ補正を行う撮
像装置では、信号抽出手段が生成した映像信号をもと
に、変位検出手段の検出結果にもとづいて、行配列方向
で隣接する2つの光センサに対応する映像信号にそれぞ
れ第1および第2の行補間係数をそれぞれ乗じて加算
し、かつ行配列方向で隣接する2つの光センサに対応す
る映像信号に第1および第2の列補間係数をそれぞれ乗
じ加算して映像信号を生成する補間手段を備え、隣接す
る光センサの間隔以下の精度、すなわち1画素以下の精
度で手振れ補正を行えるようになっている。
【0005】図8は1画素以下の精度で手振れ補正を行
うための信号補間法を示す原理説明図である。図8にお
いて、位置102、104は隣接する光センサ、したが
って隣接する画素の位置を表している。一方、位置10
6には対応する光センサが存在せず、本来その位置の画
素情報を取得することはできない。そこで、位置106
における画素情報を位置102、104における画素情
報にもとづき補間を行って生成する。すなわち、位置1
06における画素情報をQを位置102、104の画素
情報Pi-1、Piにより次式により算出する。
【0006】
【数1】Q=(1−k)Pi+kPi-1 ただし、補間係数kは不等式0≦k<1を満たす数であ
り、位置106が位置104に近いほど小さい値に設定
される。このような演算を行うことによって実際には光
センサが存在しない位置の画素情報も取得でき、したが
って1画素以下のピッチで位置を変位させた画像を得る
ことが可能となり、高精度の手振れ補正を実現できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方式では
時に解像度の劣化が大きくなるという問題がある。図9
は高精度手振れ補正を行った場合の解像度の劣化を説明
するグラフである。図中、横軸は補間係数k、縦軸は解
像度をそれぞれ表し、曲線108が解像度の変化を表し
ている。図9に示したように、補間係数kの値が0.5
のとき解像度はもっとも低く、補間係数が0または1に
近いほど解像度は高くなっている。したがって、補間係
数kが0.5に近い状態で手振れ補正が行われた場合
に、解像度が大きく低下することになる。
【0008】補間係数kが0.5に近くなるのは、図8
の例で説明すると、補間によって画素情報を生成すべき
位置106が、もとの画素の位置102、104の中間
付近となる場合である。このとき補間演算により得られ
た画素情報には、もとの2つの画素情報が同じ割合で反
映され、どちらの画素情報も十分に反映していないこと
になる。一方、補間係数kが0または1に近い値となる
のは、位置106が位置102または位置104のいず
れかに近い場合であり、このとき補間演算により得られ
た画素情報には、もとの2つの画素情報、すなわち実際
に光センサで検出された画素情報のいずれかが強く反映
される。したがって解像度は、補間係数が0または1に
近いときは良好であるが、補間係数が0.5に近いとき
は著しく劣化する結果となる。
【0009】そして、このような解像度の劣化は、動画
では比較的目立たないが、静止画とした場合には非常に
目立つものとなってしまう。本発明はこのような問題を
解決するためになされたもので、その目的は、手振れ補
正に伴って静止画の解像度が劣化することを回避した撮
像装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、マトリクス状に配列された光センサから成
る撮像素子と、特定の行範囲および特定の列範囲の領域
内に配列された前記光センサからの光検出信号を抽出し
て映像信号を生成する信号抽出手段と、前記光センサの
行配列方向および列配列方向における前記撮像素子の変
位を検出する変位検出手段と、前記変位検出手段の検出
結果にもとづいて前記特定の行範囲および前記特定の列
範囲の前記行配列方向および前記列配列方向におけるそ
れぞれの位置を設定する位置制御手段と、前記信号抽出
手段が生成した前記映像信号をもとに、前記変位検出手
段の検出結果にもとづいて、前記行配列方向で隣接する
2つの前記光センサに対応する前記映像信号にそれぞれ
第1および第2の行補間係数を乗じて加算し、かつ前記
列配列方向で隣接する2つの前記光センサに対応する前
記映像信号に第1および第2の列補間係数をそれぞれ乗
じ加算して映像信号を生成する補間手段と、1フレーム
分の前記映像信号を静止画映像信号として保持する記憶
手段と、を備えた撮像装置において、前記第1および第
2の行補間係数の少なくとも一方と行しきい値とを比較
した結果、および前記第1および第2の列補間係数の少
なくとも一方と列しきい値とを比較した結果にもとづい
て前記記憶手段への前記映像信号の書き込みを制御する
静止画制御手段を備えたことを特徴とする。
【0011】本発明の撮像装置では、静止画制御手段
が、第1および第2の行補間係数の少なくとも一方と行
しきい値とを比較した結果、および第1および第2の列
補間係数の少なくとも一方と列しきい値とを比較した結
果にもとづいて記憶手段への映像信号の書き込みを制御
する。したがって、解像度の劣化が少ない補間係数によ
り手振れ補正が行われている状態でのみ、静止画用の映
像信号を記憶手段に取り込むことができ、手振れ補正に
伴って静止画の解像度が劣化することを回避することが
可能となる。
【0012】また、本発明は、マトリクス状に配列され
た光センサから成る撮像素子と、特定の行範囲および特
定の列範囲の領域内に配列された前記光センサからの光
検出信号を抽出して映像信号を生成する信号抽出手段
と、前記光センサの行配列方向および列配列方向におけ
る前記撮像素子の変位を検出する変位検出手段と、前記
変位検出手段の検出結果にもとづいて前記特定の行範囲
および前記特定の列範囲の前記行配列方向および前記列
配列方向におけるそれぞれの位置を設定する位置制御手
段と、前記信号抽出手段が生成した前記映像信号をもと
に、前記変位検出手段の検出結果にもとづいて、前記行
配列方向で隣接する2つの前記光センサに対応する前記
映像信号にそれぞれ第1および第2の行補間係数をそれ
ぞれ乗じて加算し、かつ前記列配列方向で隣接する2つ
の前記光センサに対応する前記映像信号に第1および第
2の列補間係数をそれぞれ乗じ加算して映像信号を生成
する補間手段と、前記補間手段が生成した1フレーム分
の前記映像信号を静止画映像信号として保持する記憶手
段と、を備えた撮像装置において、前記記憶手段に前記
映像信号を保持させるときは、前記第1および第2の行
補間係数のいずれか一方、および前記第1および第2の
列補間係数のいずれか一方を零に設定する係数制御手段
を備えたことを特徴とする。
【0013】したがって、本発明の撮像装置では、記記
憶手段に静止画のための映像信号を保持させるときは、
係数制御手段によって、第1および第2の行補間係数の
いずれか一方、および第1および第2の列補間係数のい
ずれか一方が零に設定される。その結果、1画素以下の
精度での手振れ補正は行われず、静止画の解像度劣化は
まったく生じない。
【0014】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態例につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明による撮像装
置を示すブロック図、図2は図1の撮像装置を構成する
マイクロコンピュータの機能を示すブロック図、図3は
図1の撮像装置を構成する補間手段を詳しく示すブロッ
ク図である。図1に示したように、本実施の形態例の撮
像装置2では、光学レンズ4によって生成された光学映
像は固体撮像素子6(CCD6)により電気信号に変換
され、光検出信号として出力される。固体撮像素子6は
多数の光センサをマトリクス状に配列して構成され、各
光センサが撮影画像を構成する各画素に対応している。
固体撮像素子6は、各光センサの光検出信号を、光セン
サの各行ごとに行の配列の順番にしたがって出力し、そ
して、各行の光センサの光検出信号は、光センサの列方
向の配列の順番にしたがって出力する。
【0015】固体撮像素子6からの光検出信号は、A/
D変換器8によってディジタル化された後、横軸方向読
み出し位置制御手段10(以下、単に位置制御手段10
ともいう)およびカメラ信号処理回路12を通じ、映像
信号として補間手段14に供給される。
【0016】位置制御手段10は、1行分の光センサか
らの光検出信号を、光センサの列配列方向(横軸方向と
もいう)での配列の順に記憶するメモリにより構成さ
れ、1行分の光センサからの光検出信号はすべてがいっ
たんこのメモリに書き込まれる。そして、後述するマイ
クロコンピュータ16(単にマイコン16ともいう)か
らの補正値にもとづいて、特定の読み出し開始位置(ア
ドレス)以降の所定範囲のアドレスに書き込まれている
光検出信号を順番に読み出して出力する。
【0017】固体撮像素子6は上述のように、光センサ
の各行ごとに行配列方向(縦軸方向ともいう)での配列
の順番にしたがって光検出信号を出力するが、縦軸方向
読み出し位置制御手段18(以下、単に位置制御手段1
8ともいう)はマイコン16からの補正値にもとづいて
先頭行を設定し、その先頭行から特定の行範囲内に配列
されている光センサからの光検出信号を固体撮像素子6
に出力させる。これら位置制御手段10、18およびカ
メラ信号処理回路12が本発明に係わる信号抽出手段を
構成している。
【0018】補間手段14は、図3に示したように、ラ
インメモリ20、22、乗算器24、26、28、3
0、加算器32、34、遅延回路36、ならびにシリア
ルインターフェース38により構成されている。カメラ
信号処理回路12からの1行分の映像信号はラインメモ
リ20に入力され、ラインメモリ20の出力Pmは乗算
器24に供給されると共にラインメモリ22に入力され
る。そして、ラインメモリ22の出力Pm−1は乗算器
26に供給される。
【0019】シリアルインターフェース38にはシリア
ル通信線40を通じてマイコン16から第1および第2
の行補間係数42、44および第1および第2の列補間
係数46、48が供給され、シリアルインターフェース
38は、第1および第2の行補間係数42、44(k
1、1−k1)をそれぞれ乗算器26、24に出力し、
第1および第2の列補間係数46、48(k2、1−k
2)は乗算器30、28に出力する。その結果、乗算器
24はラインメモリ20の出力と第2の行補間係数44
との積を算出し、一方、乗算器26はラインメモリ22
の出力と第1の行補間係数42との積を算出する。そし
て、乗算器24、26の出力は加算器32によって加算
され、乗算器28および遅延回路36に供給される。
【0020】遅延回路36は1画素に相当する時間だけ
加算器32の出力Piを遅延させて乗算器30に供給
し、乗算器30はこの映像信号Pi-1に第1の列補間係
数46を乗じて出力する。一方、乗算器28は加算器3
2の出力に第2の列補間係数48を乗じて加算器34に
出力し、加算器34は乗算器28、30の出力を加算し
てメモり制御手段50に出力する。
【0021】上述のように、ラインメモリ22にはライ
ンメモリ20に記憶されていた映像信号が供給され保持
されるので、ラインメモリ20、22から映像信号を同
時に読出すことで、乗算器24、26にはそれぞれ、あ
る行とその行につづく行の映像信号が同時に供給される
ことになり、したがって加算器32からは行間の補間処
理を行った結果が出力される。一方、乗算器30には遅
延回路36により映像信号が1画素相当の時間だけ遅延
させて供給されるので、乗算器28、30にはそれぞ
れ、ある画素と、列配列方向でその画素につづく画素の
映像信号が同時に供給されることになり、したがって加
算器34からは列間の補間処理を行った結果が出力され
る。
【0022】図1に示した角速度センサ52、アンプ5
4、A/D変換器56、ならびにマイコン16は、光セ
ンサの行配列方向および列配列方向における固体撮像素
子6の変位を検出する変位検出手段を構成している。角
速度センサ52は例えば圧電素子を用いた振動ジャイロ
から成り、撮像装置本体に固定されて固体撮像素子6と
ともに変位する。したがって撮像装置2が手振れにより
変位すると、角速度センサ52は光センサの行配列方向
および列配列方向の角速度を検出し、検出結果を表す電
気信号を出力する。この電気信号はアンプ54により増
幅された後、A/D変換器56によってディジタル化さ
れ、マイコン16に供給される。図2に示したように、
マイコン16による積分手段58は、A/D変換器56
から供給された信号が表す角速度を積分することで、行
配列方向(縦軸方向)および列配列方向(横軸方向)の
変位角度を算出する。
【0023】撮像装置2は、図1に示したように、静止
画を生成するためのメモリ60を備え、このメモリ60
には、メモリ制御手段62による制御のもとで、マイコ
ン16からの指示により1フレーム分の映像信号が静止
画映像信号として記憶される。静止画の映像信号を出力
する場合は、このメモリ60から映像信号が読み出さ
れ、出力される。
【0024】マイコン16は上記積分手段58以外に、
図2に示したように、補正値処理手段64および静止画
取込みタイミング作成手段66を構成している。補正値
処理手段64は、積分手段58からの行配列方向および
列配列方向の変位角度にもとづいて、まず行配列方向お
よび列配列方向における手振れの補正値を算出する。そ
の後、算出した補正値により、画素単位の補正値68
と、もとの補正値からこの画素単位の補正値68を減算
して得られる1画素未満の補正値を求める。そして、行
および列配列方向の1画素未満の補正値から、さらに第
1および第2の行補間係数42、44および第1および
第2の列補間係数46、48を算出する。なお、本実施
の形態例では、各補間係数は0以上、1未満の値をと
り、補正値処理手段64が算出する第1および第2の行
補間係数42、44の和、および第1および第2の列補
間係数46、48の和は共に1である。
【0025】算出された行配列方向および列配列方向の
画素単位の補正値68はシリアル通信線40を通じてそ
れぞれ位置制御手段18、10に出力され、一方、第1
および第2の行補間係数42、44および第1および第
2の行補間係数46、48はシリアル通信線40を通じ
て補間手段14に出力される。そして、行配列方向の画
素単位の補正値68は、位置制御手段18において、上
記先頭行を設定するために用いられ、一方、列配列方向
の画素単位の補正値68は、位置制御手段10において
読み出し開始位置の設定に用いられる。
【0026】また、マイコン16が構成するタイミング
作成手段66は、撮像装置本体に設けられた不図示の静
止画取り込みボタンを常時モニタし、ボタンがオンされ
た場合は静止画の取込みを指示する信号をシリアル信号
線を通じてメモリ制御手段62に送る。ただし、タイミ
ング作成手段66は、本発明に係わる静止画制御手段と
しての機能を備え、本実施の形態例では第1の行補間係
数42と行しきい値とを比較した結果、および第1の列
補間係数46と列しきい値とを比較した結果にもとづい
てメモリ60(記憶手段)への映像信号の書き込みを制
御すべく上記取り込み指示信号を出力する。
【0027】より詳しく説明すると、上記行しきい値
は、第1および第2の行補間係数42、44の最大値よ
り小さく互いに値が異なる第1および第2の行しきい値
から成り、第1の行しきい値は第2の行しきい値より小
さい。また、上記列しきい値は、第1および第2の列補
間係数46、48の最大値より小さく互いに値が異なる
第1および第2の列しきい値から成り、第1の列しきい
値は第2の列しきい値より小さい。そして、例えば第1
の行しきい値をn、第2の行しきい値を1−nとする
と、図9に示した解像度のグラフ上に示したように、第
1および第2の行しきい値T1、T2の値n、1−nは
それぞれ0および1に比較的近い値に設定する。第1お
よび第2の列しきい値についても同様である。
【0028】タイミング作成手段66は、図4のフロー
チャートに示したように、本実施の形態例では第1の行
補間係数42が第1の行しきい値より小さいかまたは第
2の行しきい値より大きいとき、すなわち条件が成立し
たときは(ステップS1でYES)、行フラグデータを
オン(論理”1”)に設定し(ステップS2)、条件が
成立しないときは(ステップS1でNO)、行フラグデ
ータをオフ(論理”0”)に設定する(ステップS
3)。また、タイミング作成手段66は同様にして、本
実施の形態例では第1の列補間係数46が第1の列しき
い値より小さいかまたは第2の列しきい値より大きいと
きは列フラグデータをオン(論理”1”)に設定し、そ
れ以外のときは列フラグデータをオフ(論理”0”)に
設定する。したがって、図9から分るように、行フラグ
データおよび列フラグデータがオンとなるのは、解像度
の劣化が少ない第1および第2の行補間係数ならびに第
1および第2の列補間係数が補正値処理手段64から出
力されている場合である。
【0029】次に、このように構成された撮像装置2の
動作について説明する。図5は静止画を取り込む際の撮
像装置2の動作を示すフローチャートである。タイミン
グ作成手段66は撮像装置本体に設けられた不図示の静
止画取り込みボタンを常時モニタしており(ステップS
4)、また、図4のフローチャートにより説明したよう
に、第1の行補間係数42および第1の列補間係数46
を常時モニタして上記行フラグデータおよび列フラグデ
ータの設定を行っている。
【0030】そして、上記静止画取り込みボタンがオン
された場合は(ステップS4でYES)、上記行フラグ
データおよび列フラグデータが共にオンか否かを判定し
(ステップS5)、これらのフラグデータが共にオンと
なっている場合のみ(ステップS5でYES)、静止画
の取り込みを指示する信号をメモリ制御手段62に送出
する(ステップS6)。なお、行フラグデータおよび列
フラグデータの値は、補正値処理手段64が出力する各
補間係数によって決り、例えば図6のタイミングチャー
トに示したように変化している。この例では期間Tにお
いて両フラグデータが共にオンとなっているので、この
タイミングで上記取り込み指示信号がメモリ制御手段6
2に出力され。これによりメモリ制御手段62は補間手
段14からの1フレーム分の映像信号をメモリ60に供
給して保持させ、メモリ60に保持された映像信号は必
要に応じてメモリ60から読み出されて、撮像装置2か
ら静止画の映像信号が出力されることになる。
【0031】そして、静止画は、行フラグデータおよび
列フラグデータが共にオンであって、解像度の劣化が少
ない第1および第2の行補間係数ならびに第1および第
2の列補間係数が補正値処理手段64から出力されてい
る場合にのみ、メモリ60に取り込まれるので、手振れ
補正を行っているにもかかわらず、本実施の形態例の撮
像装置2では、静止画の解像度の劣化を回避することが
できる。
【0032】なお、本実施の形態例では、第1の行補間
係数および第1の列補間係数としきい値とを比較すると
したが、第2の行補間係数および第2の列補間係数とし
きい値とを比較したり、さらには、第1および第2の行
補間係数および第1および第2の列補間係数としきい値
とを比較しても、同様の結果を得ることができる。ま
た、固体撮像素子6の変位は本実施の形態例では振動ジ
ャイロによる角速度センサ52を用いて行うとしたが、
これ以外にも、種々の振動検出センサを用いたり、ある
いは画像処理により動きベクトルを算出するといった手
法を用いることも可能である。
【0033】次に、本発明の第2の実施の形態例につい
て説明する。図7は第2の実施の形態例の撮像装置の要
部を示すブロック図である。図中、図1の同一の要素に
は同一の符号が付されている。この撮像装置70が上記
撮像装置2と異なるのは、マイコン16による静止画取
り込みタイミング作成手段66が削除され、一方、マイ
コン16により制御される係数制御手段72が追加され
ている点である。そして補正値処理手段64が出力する
各補間係数42、44、46、48は係数制御手段72
を通じて補間手段14に供給され、係数制御手段72
は、メモリ60に静止画の映像信号が取り込まれるとき
は、第1および第2の行補間係数42、44のいずれか
一方、および第1および第2の列補間係数46、48の
いずれか一方が零に設定される。
【0034】マイコン16は上記静止画取り込みボタン
を常時モニタしており、このボタンがオンされた場合
は、第1および第2の行補間係数42、44のいずれか
一方、および第1および第2の列補間係数46、48の
いずれか一方を零に設定するよう係数制御手段72に指
示を出す。すなわち、この撮像装置70では、静止画の
映像信号をメモリ60に取り込む場合には、補間係数は
必ず0または1に固定されて、1画素以下の精度での手
振れ補正処理が行われないことになるため、静止画の解
像度劣化はまったく生じない。なお、係数制御手段72
は補間係数を切り換えるスイッチ手段などにより構成す
ることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明の撮像装置で
は、静止画制御手段が、第1および第2の行補間係数の
少なくとも一方と行しきい値とを比較した結果、および
第1および第2の列補間係数の少なくとも一方と列しき
い値とを比較した結果にもとづいて記憶手段への映像信
号の書き込みを制御する。したがって、解像度の劣化が
少ない補間係数により手振れ補正が行われている状態で
のみ、静止画用の映像信号を記憶手段に取り込むことが
でき、手振れ補正に伴って静止画の解像度が劣化するこ
とを回避することが可能となる。また、本発明の撮像装
置では、記記憶手段に静止画のための映像信号を保持さ
せるときは、係数制御手段によって、第1および第2の
行補間係数のいずれか一方、および第1および第2の列
補間係数のいずれか一方が零に設定される。その結果、
1画素以下の精度での手振れ補正は行われず、静止画の
解像度劣化はまったく生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による撮像装置を示すブロック図であ
る。
【図2】図1の撮像装置を構成するマイクロコンピュー
タの機能を示すブロック図である。
【図3】図1の撮像装置を構成する補間手段を詳しく示
すブロック図である。
【図4】補間係数に関するフラグデータの設定処理を示
すフローチャートである。
【図5】静止画を取り込む際の撮像装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図6】フラグデータの変化を示すタイミングチャート
である。
【図7】第2の実施の形態例の撮像装置の要部を示すブ
ロック図である。
【図8】1画素以下の精度で手振れ補正を行うための信
号補間法を示す原理説明図である。
【図9】高精度手振れ補正を行った場合の解像度の劣化
を説明するグラフである。
【符号の説明】
2……撮像装置、4……光学レンズ、6……固体撮像素
子(CCD)、8……A/D変換器、10……横軸方向
読み出し位置制御手段(位置制御手段)、12……カメ
ラ信号処理回路、14……補間手段、16……マイクロ
コンピュータ(マイコン)、18……縦軸方向読み出し
位置制御手段(位置制御手段)、20……ラインメモ
リ、22……ラインメモリ、24……乗算器、26……
乗算器、28……乗算器、30……乗算器、32……加
算器、34……加算器、36……遅延回路、38……シ
リアルインターフェース、40……シリアル通信線、4
2……第1の行補間係数、44……第2の行補間係数、
46……第1の列補間係数、48……第2の列補間係
数、52……角速度センサ、54……アンプ、56……
A/D変換器、58……積分手段、60……メモリ、6
2……メモリ制御手段、64……補正値処理手段、66
……タイミング作成手段、68……画素単位の補正値、
70……撮像装置、72……係数制御手段、102……
位置、104……位置、106……位置、108……曲
線。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリクス状に配列された光センサから
    成る撮像素子と、 特定の行範囲および特定の列範囲の領域内に配列された
    前記光センサからの光検出信号を抽出して映像信号を生
    成する信号抽出手段と、 前記光センサの行配列方向および列配列方向における前
    記撮像素子の変位を検出する変位検出手段と、 前記変位検出手段の検出結果にもとづいて前記特定の行
    範囲および前記特定の列範囲の前記行配列方向および前
    記列配列方向におけるそれぞれの位置を設定する位置制
    御手段と、 前記信号抽出手段が生成した前記映像信号をもとに、前
    記変位検出手段の検出結果にもとづいて、前記行配列方
    向で隣接する2つの前記光センサに対応する前記映像信
    号にそれぞれ第1および第2の行補間係数を乗じて加算
    し、かつ前記列配列方向で隣接する2つの前記光センサ
    に対応する前記映像信号に第1および第2の列補間係数
    をそれぞれ乗じ加算して映像信号を生成する補間手段
    と、 1フレーム分の前記映像信号を静止画映像信号として保
    持する記憶手段と、 を備えた撮像装置において、 前記第1および第2の行補間係数の少なくとも一方と行
    しきい値とを比較した結果、および前記第1および第2
    の列補間係数の少なくとも一方と列しきい値とを比較し
    た結果にもとづいて前記記憶手段への前記映像信号の書
    き込みを制御する静止画制御手段を備えたことを特徴と
    する撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記行しきい値は、前記第1および第2
    の行補間係数の最大値より小さく互いに値が異なる第1
    および第2の行しきい値から成り、前記第1の行しきい
    値は前記第2の行しきい値より小さく、前記静止画制御
    手段は、前記第1および第2の行補間係数の少なくとも
    一方の値が前記第1の行しきい値より小さいかまたは前
    記第2の行しきい値より大きいとき、前記記憶手段に前
    記映像信号を保持させることを特徴とする請求項1記載
    の撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記列しきい値は、前記第1および第2
    の列補間係数の最大値より小さく互いに値が異なる第1
    および第2の列しきい値から成り、前記第1の列しきい
    値は前記第2の列しきい値より小さく、前記静止画制御
    手段は、前記第1および第2の列補間係数の少なくとも
    一方の値が前記第1の列しきい値より小さいかまたは前
    記第2の列しきい値より大きいとき、前記記憶手段に前
    記映像信号を保持させることを特徴とする請求項1記載
    の撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2の行補間係数は0以
    上、1未満の値をとり、前記第1および第2の行補間係
    数の和は1であることを特徴とする請求項2記載の撮像
    装置。
  5. 【請求項5】 前記第1および第2の列補間係数は0以
    上、1未満の値をとり、前記第1および第2の列補間係
    数の和は1であることを特徴とする請求項3記載の撮像
    装置。
  6. 【請求項6】 マトリクス状に配列された光センサから
    成る撮像素子と、 特定の行範囲および特定の列範囲の領域内に配列された
    前記光センサからの光検出信号を抽出して映像信号を生
    成する信号抽出手段と、 前記光センサの行配列方向および列配列方向における前
    記撮像素子の変位を検出する変位検出手段と、 前記変位検出手段の検出結果にもとづいて前記特定の行
    範囲および前記特定の列範囲の前記行配列方向および前
    記列配列方向におけるそれぞれの位置を設定する位置制
    御手段と、 前記信号抽出手段が生成した前記映像信号をもとに、前
    記変位検出手段の検出結果にもとづいて、前記行配列方
    向で隣接する2つの前記光センサに対応する前記映像信
    号にそれぞれ第1および第2の行補間係数をそれぞれ乗
    じて加算し、かつ前記列配列方向で隣接する2つの前記
    光センサに対応する前記映像信号に第1および第2の列
    補間係数をそれぞれ乗じ加算して映像信号を生成する補
    間手段と、 前記補間手段が生成した1フレーム分の前記映像信号を
    静止画映像信号として保持する記憶手段と、 を備えた撮像装置において、 前記記憶手段に前記映像信号を保持させるときは、前記
    第1および第2の行補間係数のいずれか一方、および前
    記第1および第2の列補間係数のいずれか一方を零に設
    定する係数制御手段を備えたことを特徴とする撮像装
    置。
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