JP2000069306A - 色管理装置および方法およびプログラムを記録する記録媒体 - Google Patents

色管理装置および方法およびプログラムを記録する記録媒体

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JP2000069306A
JP2000069306A JP10235279A JP23527998A JP2000069306A JP 2000069306 A JP2000069306 A JP 2000069306A JP 10235279 A JP10235279 A JP 10235279A JP 23527998 A JP23527998 A JP 23527998A JP 2000069306 A JP2000069306 A JP 2000069306A
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colors
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Takeshi Hirashima
毅 平島
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表色系変換において、1次元行列演算による
変換では誤差が大きい。一方で、ルックアップテーブル
を用いた内挿演算では、均等格子点データの取得方法
と、格子間隔が大きい場合の内挿誤差が課題である。 【解決手段】 表色系変換の基準となる少なくとも3原
色を含む色彩に対応する第1表色系上の座標値を持つ指
定色記録手段と、指定色と色の見えが等しい第2表色系
上の座標値を持つ対応色記録手段と、指定色と対応色の
うちの3原色を条件に求めた3x3行列演算をおこなう
第1色空間変換手段と、入力と指定色との色空間上での
距離をパラメータとして含むことを特徴とする写像関数
により演算をおこなう第2色空間変換手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー画像に特定
の処理を施す装置に関し、特に、カラー画像の入出力デ
バイスに依存した色データ間や、デバイスに依存しない
色データとの相互表色系変換をおこなう装置、あるいは
方法、あるいはプログラムを記録した記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の表色系の相互変換手法として、3
x3マトリックス演算を用いる方法、ルックアップテー
ブルを条件とした補間を用いる方法などがある。以下
に、これらの手法について簡単に説明する。
【0003】(第1の従来技術)まず、第1の従来技術
として、RGB表色系からCIE-XYZ表色系に変換する場合
の、3x3マトリックス演算をおこなう手法について説
明する。
【0004】デバイスの各蛍光体の色度を(xR, yR), (x
G, yG), (xB, yB)とし、白の色度を(xW, yW)とする。説
明を簡単にするため、R,G,Bは0〜1の範囲に正規化され
ているとし、R=G=B=Y=1のときに白の色度が得られると
する。
【0005】RGB表色系を三刺激値と仮定すると、RGB表
色系からCIE-XYZ表色系への変換は、(数1)によりあ
らわすことができる。
【0006】
【数1】
【0007】ここで、白色の条件を(数1)に代入し、
連立方程式を係数kR,kG,kBについて解くことにより3x
3行列係数が求まる。
【0008】(第2の従来技術)また、第2の従来技術
として、R,G,Bの各値について対応するCIE-XYZ値をルッ
クアップテーブルとして書き込んでおき、入力されるR,
G,Bをアドレスとして、テーブルのCIE-XYZ値を読み出す
方法もある。
【0009】しかし、24ビットフルカラー(1670
万色)のすべての色についてテーブルを持つ場合、その
データサイズは約50Mバイトにもなり、メモリサイズ
とそのアクセス方法を考えると、現在においても十分に
装置の負荷が大きい。
【0010】また、それだけの値を得るためには、16
70万個のカラーサンプルを出力し、測色計を用いて測
色をおこなうことを考えると、すべての値をあらかじめ
持つことは現実的ではない。
【0011】従って、図9に示すように、色空間を均等
に区切った一定間隔ごとの、数百から数千の値をルック
アップテーブルとして持ち、その間の値を内挿演算によ
り求めることが一般におこなわれる。
【0012】内挿手法としては、近傍8点を用いる立方
体補間や、近傍6点を用いるプリズム補間や、近傍4点
を用いる四面体補間などが考えられている。
【0013】また、特許番号第2521182号「色補
正装置」のように、一次多項式のマトリックス演算を施
す第一の色補正回路と、色データと各色に対するマトリ
ックス係数から構成されるルックアップテーブルを用い
た補間を施す第二の色補正回路を、継続的に設ける装置
も提案されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
従来技術の3x3マトリックスを用いる演算は、デバイ
ス蛍光体の感度を三刺激値と仮定している。実際の蛍光
体の感度は三刺激値ではないので、与えられた蛍光体の
色度以外の変換誤差が大きくなるという問題点がある。
【0015】また、第2の従来技術のルックアップテー
ブルを用いる手法では、均等格子内は線形であると仮定
しているので、格子間隔が粗いと誤差が大きくなるとい
う問題点がある。一方で、格子間隔を小さくしていけ
ば、前述のようにメモリサイズや測色の問題が発生す
る。
【0016】さらに、例えばCIE-LAB表色系からCMY表色
系に変換するためのルックアップテーブルが必要な場合
を考える。その場合、CMY値を指定してカラーサンプル
を出力し、そのサンプルを測色系により測色し、CIE-LA
Bデータを取得する手法が一般的である。
【0017】その結果として、CMY表色系の均等格子点
データからCIE-LAB表色系に変換するルックアップテー
ブルを得ることができる。
【0018】しかし、いま必要なのは、CIE-LAB表色系
の均等格子点からCMY表色系に変換するルックアップテ
ーブルである。結局、目的のルックアップテーブルを高
精度に得る逆演算手法を確立しなければならないという
問題が発生する。
【0019】また、特許番号第2521182号「色補
正装置」では、2つの色補正回路を継続的に設けること
で、変換の精度を向上させることができるが、第2の従
来例のルックアップテーブルを用いた場合と同様の問題
点に加え、各数百、数千の格子点ごとにマトリックス係
数を決定しなければならないという問題点もある。
【0020】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、ルックアップテーブルを用いた場合よりも、より
少ない条件データで、かつ1次多項式のマトリックス演
算のみを用いた場合よりも、より高精度な色空間変換を
おこなう装置を提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の色彩データ変換装置および方法およびプロ
グラムを記録した記録媒体は、少なくとも3原色を含む
第1表色系の複数の(n+3個とする。)指定色座標をも
つ指定色記録手段(ステップ)と、前記指定色に対応す
る第2表色系の色座標を持つ対応色記録手段(ステッ
プ)と、前記指定色記録手段(ステップ)と前記対応色
記録手段(ステップ)の3原色情報を条件に求めた、3
x3マトリックス演算をおこなう第1の色空間変換手段
(ステップ)と、前記指定色の表色系上の距離をパラメ
ータに含む(n+3)x(n+3)マトリックス演算をおこなう
第2色空間変換手段(ステップ)を持つ。
【0022】上記構成で、指定色記録手段(ステップ)
は、少なくとも3原色を含む第1表色系の指定色座標を
もつもの(ステップ)で、対応色記録手段は、指定色に
1対1に対応する第2表色系の座標値を記録するもの
(ステップ)である。
【0023】第1の色空間変換手段(ステップ)は、指
定色記録手段と対応色記録手段の3原色情報を条件に求
めた、3x3マトリックス演算をおこなうものである。
【0024】第2の色空間変換手段(ステップ)は、指
定色の表色系上の距離をパラメータに含む(n+3)x(n+
3)マトリックス演算をおこなうものである。
【0025】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下に、本発明
の第1の実施の形態について図面を参照しながら説明す
る。図1は本発明の第1の実施の形態における色管理装
置の構成を示すものである。
【0026】図1において、101は指定色記録手段、
102は対応色記録手段、103は第1色空間変換手
段、104は第2色空間変換手段である。
【0027】指定色記録手段101は、第1表色系上の
指定された色の座標を記録するものであり、対応色記録
手段102は、指定色に1対1に対応する第2表色系上
の座標を記録するものであり、それぞれコンピュータ上
のRAMなどの記録媒体により構成される。
【0028】また、第1色空間変換手段103は、前記
指定色と対応色の中に含まれる3原色を条件に、第1表
色系のデータを演算するものである。
【0029】第2色空間変換手段104は、前記指定色
との距離情報を条件に、第1色空間変換手段103の出
力データを演算するものである。
【0030】第1色空間変換手段103、第2色空間変
換手段104は、コンピュータ上の専用演算器により構
成される。
【0031】以上のように構成された本装置の動作につ
いて説明する。なお、ここでは説明を簡単にするため、
第1表色系をあるディスプレイのRGB表色系とし、第2
表色系をデバイスに依存しない表色系として知られてい
るCIE-LAB表色系とする。
【0032】まず、少なくともディスプレイのR光源
色、G光源色、B光源色を含んだ複数の条件となる色デー
タが、指定色記録手段101に保存される。また、その
指定色に対応するCIE-LAB値が、測色計により取得さ
れ、対応色記録手段102に保存される。
【0033】ここで、3光源色以外の条件色の選び方
は、ルックアップテーブルのように均等格子点上の数
百、数千のデータである必要はなく、例えば(表1)の
ように、シアン、マゼンタ、イエロー、グレー色など
の、測色者が条件としたい任意の数(n+3個とする)の
色でよい。
【0034】
【表1】
【0035】第1色空間変換部103では、指定色記録
手段101と、対応色記録手段102に記録されている
3原色であるR光源、G光源、B光源データを条件に、
(数2)の3x3マトリックス演算がおこなわれる。こ
こで、R, G, Bは、入力色データ、Lβ、Aβ、Bβは、第
1色空間変換手段103の出力であり、m11〜m33は係数
行列である。
【0036】
【数2】
【0037】いま、R光源(RMAX, 0,0)の色を(LR,aR,b
R)、G光源(0,GMAX,0)の色を(LG,aG,bG)、B光源(0,0,BMA
X)の色を(LB,aB,bB)とすると、(数2)の係数行列は、
(数3)のように求めることができる。
【0038】
【数3】
【0039】また、指定色記録手段101のすべてのデ
ータは、(数3)の行列演算により、(表2)のような
第2指定色データに変換される。
【0040】
【表2】
【0041】以上のようなパラメータ演算の後、入力さ
れるRGBデータは、第1色空間変換手段103で演算さ
れた(数3)を用いて行列演算され、LABβデータとし
て、第2色空間変換手段104に出力される。
【0042】次に、第2色空間変換手段104では、第
2指定色データと入力されたLABβデータのユークリッ
ド距離と対応色をパラメータとした補正量が決定され、
その補正量とLABβデータの加算によりLABデータが出力
される。
【0043】ここで、第2色空間変換手段104での座
標演算手法について詳しく説明する。
【0044】まず、色空間上座標値をベクトルであらわ
し、S=(l,a,b)とする。ここで、lは明度、a,bは彩度で
ある。
【0045】いま、入力であるLABβデータのベクトル
をS、出力であるLABデータのベクトルをTとすると、
Tは(数4)のように表される。ここで、m(S)は、移
動量を要素とするベクトルであり(以下移動ベクトルと
呼ぶ)、(数4)、(数5)のように定義する。
【0046】
【数4】
【0047】
【数5】
【0048】Siは、指定色として記録されたデータを
あらわしたベクトル(以下、指定ベクトルと呼ぶ)、n+
3はその指定ベクトルの数、qiは写像パラメータ、f()
は距離係数関数である。
【0049】図2に距離係数関数を示す。なお、横軸は
距離D、縦軸は距離係数関数f(D)である。図のよう
に、距離が零のときに値が最大で、距離が大きくなる
程、値が減少する。
【0050】関数f()のパラメータを、指定ベクトル間
の距離|Si Sj| (i = 1〜n+3, j= 1〜n+3, 但しi≠j)
とすることで、距離係数を求めることができる。
【0051】図3に、指定ベクトルが2個の場合の、移
動ベクトルの演算例を示す。なお、横軸は、指定ベクト
ルの座標Sであり、実線は移動ベクトルの値m(S)であ
る。
【0052】図のように移動ベクトルを加算した値を
(数4)に代入した結果が、対応色記録手段102に記
録された座標値と等しくなるように、(数6)の逆行列
演算により写像パラメータqiを決定する。
【0053】ここで、(数6)中のfij, m(Si)は、
(数7)、(数8)のように定義する。
【0054】
【数6】
【0055】
【数7】
【0056】
【数8】
【0057】以上のように、本実施の形態では、少なく
とも3原色を含んだ指定色とその対応色を条件に、3x
3マトリックス演算と、指定色間の距離をパラメータと
した(n+3)x(n+3)マトリックス演算を継続しておこな
うことにより、従来のルックアップテーブルを用いた場
合よりも、少ない条件データで色空間変換をおこなうこ
とができ、テーブルデータを作成する作業が大幅に削減
できる。
【0058】また、複数の指定色データは、必ず対応色
データに変換されるような写像をおこなうので、1次多
項式のマトリックス演算のみを用いた場合よりも、誤差
の少ない色空間変換をおこなうことができる。
【0059】なお、本実施の形態では、第1表色系をあ
るディスプレイのRGB色系とし、第2表色系をデバイス
に依存しない表色系として知られているCIE-LAB表色系
としたが、第1表色系と、第2表色系が同じでなけれ
ば、RGB,CMY,YCbCr,HSV,CIE-LUV,YUVなど他の表色系で
も良い。
【0060】例えば、YUV表色系では3原色を、(YMAX,
0, 0),(0, UMAX, 0),(0, 0, VMAX)としてもよいし、赤
原色、青原色、緑原色がわかっていれば、(YR,UR,VR),
(YG,UG,VG),(YB,UB,VB)としてもよい。
【0061】また、指定色、対応色は、測色計で取得す
るとしたが、カラーパッチなどを見て、ユーザが手動で
入力するなど、他のより簡単な手法を利用しても良い。
【0062】また、本実施の形態では、(数3)のマト
リックスパラメータ、(表2)の第2条件色データ、
(数5)のqパラメータの保持手法について、特に言及
していないが、前処理としてこのパラメータをあらかじ
めRAMなどの記録手段に記録しても良い。この場合、入
力データを計算するたびに、パラメータを再計算する必
要がないので、より高速にデータを処理することが可能
となる。
【0063】なお、図2の距離係数演算関数は、一次関
数であるが、減少関数であれば指数関数や正弦関数やk
次関数などを用いることが可能であり、関数によって変
化の度合いや滑らかさの異なった様々な効果を得ること
ができる。
【0064】なお、本実施の形態は、コンピュータ上の
メモリと専用演算器により構成されるとしたが、上記手
段をステップとして実現するプログラムを記録した記録
媒体と、そのプログラムを実行するパーソナルコンピュ
ータと入出力周辺機器により構成されていても良い。
【0065】(実施の形態2)以下に、本発明の第2の
実施の形態について図面を参照しながら説明する。図4
は本発明の第2の実施の形態における色管理装置の構成
を示すものである。
【0066】図4において、401は入力装置であり、
スキャナあるいはディジタルカメラなどで構成される。
402はパーソナルコンピュータであり、色管理プログ
ラムを記録した記録媒体やCPUやメモリやシステムバス
などにより構成される。403は出力装置であり、プリ
ンタあるいはディスプレイなどで構成される。
【0067】図5は、プログラムをパーソナルコンピュ
ータで実行することにより得られる機能構成を示すもの
である。
【0068】図5において、501は指定色記録部、5
02は対応色記録部、503は第2色空間変換部、50
4は第1色空間変換部である。
【0069】指定色記録部501は、第1表色系上の指
定された色の座標を記録するものである。対応色記録部
502は、指定色に1対1に対応する第2表色系上の座
標を記録するものである。
【0070】第2色空間変換部503は、前記指定色と
の距離情報を条件に、第1表色系のデータを処理するも
のである。
【0071】また、第1色空間変換部504は、前記指
定色と対応色の中に含まれる3刺激値を条件に、第2色
空間変換部の出力データを変換するものである。
【0072】以上のように構成された本装置の動作につ
いて説明する。なお、ここでは、第1表色系をデバイス
に依存しない表色系として知られているCIE-LAB表色系
とし、第2表色系を出力装置403に出力するための表
色系であるCMY表色系とする。
【0073】まず、少なくとも出力装置403のシア
ン、マゼンタ、イエロー色材の色を含んだ複数の条件と
なる色データのCIE-LAB値が、測色計により取得され、
指定色記録部501に保存される。また、その指定色に
対応するCMYデータが、対応色記録部502に保存され
る。
【0074】ここで、色材以外の条件色の選び方は、実
施の形態1と同様に、測色者が条件としたい任意の数
(n+3個とする)の色でよい。
【0075】図6(a)に、第1色空間変換部504の
詳細ステップを示す。まず、指定色記録手段501と、
対応色記録手段502の3原色であるシアン、マゼン
タ、イエロー色材を条件に、(数9)であらわされる行
列Aが演算される。
【0076】
【数9】
【0077】ここで、Lβ, aβ, bβは第2色空間変換
部503の出力データ、C、M、Yは第1色空間変換部5
04の出力である。
【0078】また、シアン色材(CMAX, 0,0)の色を(LC,a
C,bC)、マゼンタ色材(0,MMAX,0)の色を(LM,aM,bM)、イ
エロー色材(0,0,YMAX)の色を(LY,aY,bY)と定義してい
る。
【0079】次に、(数10)であらわされる行列Aの
逆行列A-1が演算され、対応色記録手段502のすべて
のデータは、A-1行列との乗算により、第2対応色デー
タに変換される。
【0080】
【数10】
【0081】以上のようなパラメータ演算の後、処理は
一旦第2色空間変換部503へ移る。
【0082】入力されるCIE-LABデータは、第2色空間
変換部503により、指定色データとのユークリッド距
離と第2対応色データをパラメータとした補正量が決定
され、その補正量と入力データの加算によりLABβデー
タとして出力される。
【0083】図6(b)に、第2色空間変換部503の
詳細ステップを示す。図6(c)は、qiを計算するため
の詳細ステップである。実施の形態1と同様に、第1重
み係数f()は、(数7)であらわされる。第2重み係
数Fは、(数6)のfijを要素とする行列である。それ
ぞれの演算手法は、実施の形態1と同様であるので、詳
細説明は省略する。
【0084】次に、再び処理が第1色空間変換部504
へ移り、第2色空間変換部で計算されたLABβデータ
は、行列Aとの乗算により、CMYデータとして出力され
る。
【0085】以上のように、本実施の形態では、少なく
とも3原色を含んだ指定色とその対応色を条件に、指定
色間の距離をパラメータとした(n+3)x(n+3)マトリッ
クス演算と、3x3マトリックス演算を継続しておこな
うことにより、従来のルックアップテーブルを用いた場
合よりも、少ない条件データで色空間変換をおこなうこ
とができ、テーブルデータを作成する作業が大幅に削減
できる。
【0086】また、複数の指定色データは、必ず対応色
データに変換されるような写像をおこなうので、1次多
項式のマトリックス演算のみを用いた場合よりも、誤差
の少ない色空間変換をおこなうことができる。
【0087】なお、本実施の形態では、第1表色系をCI
E-LAB表色系とし、第2表色系をあるプリンタのCMY表色
系としたが、第1表色系と、第2表色系が同じでなけれ
ば、RGB,CMY,YCbCr,HSV,CIE-LUV,YUVなど他の表色系で
も良い。
【0088】例えば、YUV表色系では3原色を、(YMAX,
0, 0),(0, UMAX, 0),(0, 0, VMAX)としてもよいし、赤
原色、青原色、緑原色がわかっていれば、(YR,UR,VR),
(YG,UG,VG),(YB,UB,VB)としてもよい。
【0089】また、指定色、対応色は、測色計で取得す
るとしたが、カラーパッチなどを見て、ユーザが手動で
入力するなど、他のより簡単な手法を利用しても良い。
【0090】なお、本実施の形態は、色管理プログラム
を記録した記録媒体をもつパーソナルコンピュータと入
出力装置と測色装置で実現するとしたが、すべて専用の
ハードウェアで構成しても良い。
【0091】(実施の形態3)以下に、本発明の第3の
実施の形態について図面を参照しながら説明する。図7
は本発明の第3の実施の形態における色管理装置の構成
を示すものである。
【0092】図7において、701は指定色記録手段、
702は対応色記録手段、703は第1色空間変換手
段、704は第2色空間変換手段であり、これらは第1
の実施の形態と同様の構成である。
【0093】第1の実施の形態と異なるのは、1次元補
正手段705と、物理モデル変換手段706を持つ点で
ある。
【0094】1次元補正手段705は、RGB各要素毎に
レベルカーブを補正するものである。物理モデル変換手
段706は、特定の表色系間の変換を定義式を用いてお
こなうものである。1次元補正手段705と物理モデル
変換手段706は、コンピュータ上の演算器により構成
される。
【0095】以上のように構成された本装置の動作につ
いて説明する。なお、ここでは説明を簡単にするため、
第1表色系をあるディスプレイのRGB表色系とし、第2
表色系をデバイスに依存しない表色系として知られてい
るCIE-LAB表色系とする。
【0096】まず、少なくともディスプレイのR光源
色、G光源色、B光源色を含んだ複数の条件となる色デー
タが、実施の形態1と同様に、指定色記録手段701
と、対応色記録手段702に保存される。
【0097】実施の形態1と異なるのは、対応色記録手
段702に、CIE-XYZ色空間の座標値を記録することで
ある。
【0098】入力されるあるディスプレイのRGBデータ
は、一般的に図8のような光強度-ドライブレベル特性
を持っており、ガンマ特性として知られている。ここ
で、横軸はドライブレベル、縦軸は光強度である。
【0099】1次元補正部705では、このガンマ特性
を補正する(数11)の演算がおこなわれる。
【0100】
【数11】
【0101】ここで、R、G、Bは入力データ、RMAX、GMA
X、BMAXはドライブレベルの最大値、γはデバイスによ
り異なり、1.0〜2.5程度の値である。
【0102】第1色空間変換手段703では、指定色記
録手段701と、対応色記録手段702の3原色である
R光源、G光源、B光源データを条件に、(数12)の3x
3マトリックス演算がおこなわれる。
【0103】
【数12】
【0104】ここで、Rβ, Gβ, Bβは、1次元補正手
段705からの出力データ、Xβ、Yβ、Zβは、第1色
空間変換部703の出力であり、R光源(RMAX, 0,0)の色
を(XR,YR,ZR)、G光源(0,GMAX,0)の色を(XG,YG,ZG)、B光
源(0,0,BMAX)の色を(XB,YB,ZB)と定義している。
【0105】物理モデル変換手段706では、(数1
3)の変換式により、CIE-XYZデータをCIE-LABデータに
変換する。(数13)は、定義された公知の変換式であ
る。ここで、(X0,Y0,Z0)は光源色である。
【0106】
【数13】
【0107】また、指定色記録手段701のすべての指
定色は、1次元補正手段705と、第1色空間変換手段
703と、物理モデル変換手段706により第2指定色
データに変換される。
【0108】以上のようなパラメータ演算の後、入力さ
れる色データは、1次元補正手段705で演算され、そ
の出力された値は、第1色空間変換手段703で演算さ
れてXYZβデータとして出力される。
【0109】第1色空間変換部703から出力された値
は、物理モデル変換手段706で、(数13)を用いて
演算され、LABβデータとして出力される。
【0110】物理モデル変換手段706から出力された
値は、第2色空間変換手段704により、第2指定色デ
ータと入力されたLABβデータのユークリッド距離と、
第2対応色データをパラメータとした補正量が決定さ
れ、その補正量とLABβデータの加算により、LABデータ
として出力される。
【0111】第2色空間変換手段704での座標演算手
法は、実施の形態1と同様なので、ここでは省略する。
【0112】以上のように、本実施の形態では、少なく
とも3原色を含んだ指定色とその対応色を条件に、3x
3マトリックス演算と、指定色間の距離をパラメータと
した(n+3)x(n+3)マトリックス演算と、あらかじめわ
かっているデバイスの特性補正や定義式演算を継続して
おこなうことにより、従来のルックアップテーブルを用
いた場合よりも、少ない条件データで色空間変換をおこ
なうことができ、テーブルデータを作成する作業が大幅
に削減できる。
【0113】また、複数の指定色データは、必ず対応色
データに変換されるような写像をおこなうので、1次多
項式のマトリックス演算のみを用いた場合よりも、誤差
の少ない色空間変換をおこなうことができる。
【0114】なお、本実施の形態では、第1表色系をあ
るディスプレイのRGB表色系とし、第2表色系をデバイ
スに依存しない表色系として知られているCIE-LAB表色
系としたが、第1表色系と、第2表色系が同じでなけれ
ば、RGB,CMY,YCbCr,HSV,CIE-LUV,YUVなど他の表色系で
も良い。
【0115】例えば、YUV表色系では3原色を、(YMAX,
0, 0),(0, UMAX, 0),(0, 0, VMAX)としてもよいし、赤
原色、青原色、緑原色がわかっていれば、(YR,UR,VR),
(YG,UG,VG),(YB,UB,VB)としてもよい。
【0116】なお、本実施の形態は、第1の実施の形態
に加え、あらかじめわかっているデバイスの特性補正や
定義式演算を継続的におこなうものであるが、第2の実
施の形態に1次元補正部705と物理モデル変換部70
6を加えた構成でも良い。
【0117】この場合、1次元補正部705で濃度値変
換演算をおこなうことにより、プリンタなどの表色系か
らの変換に適応することが可能となる。
【0118】また、1次元補正部705は、(数11)
のガンマ補正演算をおこなうとしたが、1次元ルックア
ップテーブルを用いた補間や、多項式近似演算などの他
の1次元補正演算をおこなってもよく、これによりディ
スプレイに限らず、個々のプリンタやスキャナドライブ
レベル補正をおこなうことができる。
【0119】また、物理モデル変換部706では、CIE-
XYZからCIE-LABへの変換演算をおこなったが、前後の表
色系に対応して、ITU勧告のYCbCr変換式やCIE-LUV変換
式を用いた演算をおこなってもよい。
【0120】また、指定色、対応色は、測色計で取得す
るとしたが、カラーパッチなどを見て、ユーザが手動で
入力するなど、他のより簡単な手法を利用しても良い。
【0121】また、対応色はCIE-XYZ値であるとした
が、CIE-LAB値であっても良く、その場合は、(数1
3)の逆変換演算をおこなうことにより、第2対応色デ
ータを第1色空間変換手段703の条件とすることがで
きる。
【0122】なお、本実施の形態は、コンピュータ上の
メモリと演算器により構成されるとしたが、すべて専用
のハードウェアで構成しても良い。
【0123】
【発明の効果】以上のように、本実施の形態では、少な
くとも色の3原色を含んだn+3個の指定色の第1表色系
上での座標値を記録する指定色記録手段(ステップ)
と、指定色に1対1に対応する第2表色系上での座標値
を記録する対応色記録手段(ステップ)と、指定色と対
応色に記録されている3原色情報を条件とした3x3マ
トリックス演算をおこなう第1色空間変換手段(ステッ
プ)と、指定色間の距離をパラメータとした(n+3)x(n+
3)マトリックス演算をおこなう第2色空間演算手段
(ステップ)を備えることにより、従来の数百、数千の
均等格子点を必要とするルックアップテーブルを用いた
演算よりも、より少ない条件データで色空間変換をおこ
なうことができる。
【0124】また、条件データはルックアップテーブル
のように色空間を均等に分割した格子点である必要がな
いので、測色者の熟練を必要としない。
【0125】また、複数の指定色データは、必ず対応色
データに変換されるので、1次多項式のマトリックス演
算のみを用いた場合よりも、より高精度な色空間変換を
おこなうことができる。
【0126】さらに、デバイスに依存しない表色系から
プリンタデバイス依存の表色系に変換する場合に、従来
のルックアップテーブルを用いた手法では、均等な測色
値を得ることができないので、何らかの推定によりルッ
クアップテーブルを取得する必要があったが、第2の実
施の形態に示すように、本手法では測色値をそのまま利
用することができる。
【0127】さらに、第3の実施の形態に示すように、
あらかじめわかっているデバイスの特性補正をおこなう
1次元補正手段や、定義式演算をおこなう物理モデル変
換手段を前演算として備えることにより、より少ない指
定色と対応色データで第2色空間変換手段による演算を
おこなうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における装置構成図
【図2】距離係数演算関数をあらわす図
【図3】調整量演算をあらわす図
【図4】本発明の第2の実施の形態における装置構成図
【図5】本発明の第2の実施の形態における機能構成図
【図6】(a)本発明の第2の実施の形態における第1
色空間変換部の詳細ステップを示す図 (b)本発明の第2の実施の形態における第2色空間変
換部の詳細ステップ1を示す図 (c)本発明の第2の実施の形態における第2色空間変
換部の詳細ステップ2を示す図
【図7】本発明の第3の実施の形態における装置構成図
【図8】デバイス-光強度の関係をあらわす図
【図9】従来の色彩データ変換装置構成図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA11 CA01 CA08 CB01 CB08 CC01 CD16 CE18 CH11 DA17 DB06 DB09 5C077 LL19 MP08 PP31 PP32 PP36 PP37 PQ12 PQ22 5C079 HB01 HB02 HB08 HB11 HB12 LB02 MA01 MA11 NA03

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラー画像の表色系を変換する装置であっ
    て、 表色系変換の基準となる少なくとも3原色を含む3種類
    以上の色彩に対応する第1表色系上の座標値(以下「指
    定色」という)をもつ指定色記録手段と、 前記指定色と色の見えが等しい第2表色系上の座標値
    (以下「対応色」という)を持つ対応色記録手段と、 前記指定色と前記対応色の3原色を条件に求めた3x3
    マトリックスにより、与えられた第1表色系カラー画像
    の各画素の色彩に対応する座標値(以下、「被調整色」
    という)を変換し、新たな座標値(以下、「第2被調整
    色」という)として出力する第1色空間変換手段と、 すべての前記指定色を前記第1色空間変換手段に入力す
    ることにより得られる座標値(以下「第2指定色」とい
    う)と、すべての前記対応色を条件とする写像をおこな
    う関数であって、かつ、第2被調整色と前記第2指定色
    との色空間上での距離をパラメータとしてもつことを特
    徴とする写像関数により、前記第2被調整色を変換し、
    第2表色系カラー画像を生成する第2色空間変換手段と
    を備えることを特徴とする色管理装置。
  2. 【請求項2】カラー画像の表色系を変換する装置であっ
    て、 表色系変換の基準となる少なくとも3原色を含む3種類
    以上の色彩に対応する第1表色系上の座標値(以下「指
    定色」という)をもつ指定色記録手段と、 前記指定色と色の見えが等しい第2表色系上の座標値
    (以下「対応色」という)を持つ対応色記録手段と、 前記指定色と前記対応色の3原色を条件に求めた3x3
    マトリックスにより、第2表色系座標値を変換し、新た
    な座標値として出力する第1色空間逆変換手段と、 すべての前記対応色を前記第1色空間逆変換手段に入力
    することにより得られる座標値(以下「第2対応色」と
    いう)とすべての前記指定色を条件とする写像をおこな
    う関数であって、かつ、与えられた第1表色系カラー画
    像の各画素の色彩に対応する座標値(以下、「被調整
    色」という)と前記指定色との色空間上での距離をパラ
    メータにもつことを特徴とする写像関数により、前記被
    調整色を新たな座標値(以下、「第2被調整色」とい
    う)として出力する第2色空間変換手段と、 前記指定色と前記対応色の3原色を条件に求めた3x3
    マトリックスにより、前記第2被調整色を変換し、第2
    表色系カラー画像を生成する第1色空間変換手段とを備
    えることを特徴とする色管理装置。
  3. 【請求項3】前記第1色空間変換手段、あるいは、前記
    第1色空間逆変換手段は、 前記指定色と前記対応色のうちの3原色情報を、3x3
    行列演算の入出力に代入することにより係数行列を演算
    する係数行列生成手段と、 前記係数行列と前記被調整色を乗じた値を出力する行列
    乗算手段とを備えることを特徴とする請求項1または2
    記載の色管理装置。
  4. 【請求項4】前記第2色空間変換手段は、 前記指定色を前記第1色空間変換手段に入力し、その結
    果得られた前記第2指定色を前記写像における条件とし
    て記録する第2指定色記録手段を備えることを特徴とす
    る請求項1または3記載の色管理装置。
  5. 【請求項5】前記第2色空間変換手段は、 前記対応色を前記第1色空間逆変換手段に入力し、その
    結果得られた前記第2対応色を前記写像における条件と
    して記録する第2対応色記録手段を備えることを特徴と
    する請求項2または3記載の色彩データ変換装置。
  6. 【請求項6】前記第2色空間変換手段は、前記写像にお
    いて、 前記指定色あるいは前記第2指定色との色空間上での距
    離が大きくなるとともに、入力座標値の変換量の度合が
    減少することを特徴とする請求項1から5のいずれか1
    項に記載の色管理装置。
  7. 【請求項7】前記第2色空間変換手段は、前記写像にお
    いて、 前記入力色座標値を移動させる量を決定させる量(以
    下、「基準移動量」という)を演算する基準移動量演算
    手段と、 前記距離とともに単調減少する所定の重み係数関数を用
    いて、前記入力座標値の距離に対応する重み係数を算出
    する第1の重み係数演算手段と、 前記入力色座標値についての、前記基準移動量と前記重
    み係数との積を積算する積算手段と、 前記入力座標値に前記積算手段で演算された値を加算す
    る加算手段とを備えることを特徴とする請求項6記載の
    色管理装置。
  8. 【請求項8】前記基準移動量演算手段は、 前記指定色及び対応色との座標の差を前記各指定色ごと
    に演算する調整量演算手段と、 前記重み係数を用いることにより前記距離演算手段によ
    り演算された各距離についての重み係数を演算する第2
    の重み係数演算手段と、 前記第2の重み係数演算手段により演算された重み係数
    を要素とする行列の逆行列を演算する逆行列生成手段
    と、 前記逆行列演算手段により生成された逆行列と前記調整
    量とを乗じた値を求めることにより得られた値を前記基
    準移動量とする行列乗算手段とを備えることを特徴とす
    る請求項7記載の色管理装置。
  9. 【請求項9】前記第1色空間変換手段の前段あるいは後
    段に、色座標値の各要素ごとの1次元変換をおこなう1
    次元補正手段を備えることを特徴とする請求項1から8
    のいずれか1項に記載の色管理装置。
  10. 【請求項10】カラー画像の表色系を変換する方法であ
    って、 表色系変換の基準となる少なくとも3原色を含む3種類
    以上の色彩に対応する第1表色系上の座標値(以下「指
    定色」という)を得る指定色記録ステップと、 前記指定色と色の見えが等しい第2表色系上の座標値
    (以下「対応色」という)を得る対応色記録ステップ
    と、 前記指定色と前記対応色の3原色を条件に求めた3x3
    マトリックスにより、与えられた第1表色系カラー画像
    の各画素の色彩に対応する座標値(以下、「被調整色」
    という)を変換し、新たな座標値(以下、「第2被調整
    色」という)として出力する第1色空間変換ステップ
    と、 すべての前記指定色を前記第1色空間変換ステップに入
    力することにより得られる座標値(以下「第2指定色」
    という)と、すべての前記対応色を条件とする写像をお
    こなう関数であって、かつ、第2被調整色と前記第2指
    定色との色空間上での距離をパラメータとしてもつこと
    を特徴とする写像関数により、前記第2被調整色を変換
    し、第2表色系カラー画像を生成する第2色空間変換ス
    テップとからなることを特徴とする色管理方法。
  11. 【請求項11】カラー画像の表色系を変換する方法であ
    って、 表色系変換の基準となる少なくとも3原色を含む3種類
    以上の色彩に対応する第1表色系上の座標値(以下「指
    定色」という。)を得る指定色記録ステップと、 前記指定色と色の見えが等しい第2表色系上の座標値
    (以下「対応色」という)を得る対応色記録ステップ
    と、 前記指定色と前記対応色の3原色を条件に求めた3x3
    マトリックスにより、第2表色系座標値を変換し、新た
    な座標値として出力する第1色空間逆変換ステップと、 すべての前記対応色を前記第1色空間逆変換ステップに
    入力することにより得られる座標値(以下「第2対応
    色」という)とすべての前記指定色を条件とする写像を
    おこなう関数であって、かつ、与えられた第1表色系カ
    ラー画像の各画素の色彩に対応する座標値(以下、「被
    調整色」という)と前記指定色との色空間上での距離を
    パラメータにもつことを特徴とする写像関数により、前
    記被調整色を新たな座標値(以下、「第2被調整色」と
    いう)として出力する第2色空間変換ステップと、 前記指定色と前記対応色の3原色を条件に求めた3x3
    マトリックスにより、前記第2被調整色を変換し、第2
    表色系カラー画像を生成する第1色空間変換ステップと
    からなることを特徴とする色管理方法。
  12. 【請求項12】前記第1色空間変換ステップ、あるい
    は、前記第1色空間逆変換ステップは、 前記指定色と前記対応色のうちの3原色情報を、3x3
    行列演算の入出力に代入することにより係数行列を演算
    する係数行列生成ステップと、 前記係数行列と前記被調整色を乗じた値を出力する行列
    乗算ステップとからなることを特徴とする請求項10ま
    たは11記載の色管理方法。
  13. 【請求項13】前記第2色空間変換ステップは、 前記指定色を前記第1色空間変換ステップに入力し、そ
    の結果得られた前記第2指定色を前記写像における条件
    として記録する第2指定色記録ステップをもつことを特
    徴とする請求項10または12記載の色管理方法。
  14. 【請求項14】前記第2色空間変換ステップは、 前記対応色を前記第1色空間逆変換ステップに入力し、
    その結果得られた前記第2対応色を前記写像における条
    件として記録する第2対応色記録ステップをもつことを
    特徴とする請求項11または12記載の色管理方法。
  15. 【請求項15】前記第2色空間変換ステップは、前記写
    像において、 前記指定色あるいは前記第2指定色との色空間上での距
    離が大きくなるとともに、入力座標値の変換量の度合が
    減少することを特徴とする請求項10から14のいずれ
    か1項に記載の色管理方法。
  16. 【請求項16】前記第2色空間変換ステップは、前記写
    像において、 前記入力色座標値を移動させる量を決定させる量(以
    下、「基準移動量」という)を演算する基準移動量演算
    ステップと、 前記距離とともに単調減少する所定の重み係数関数を用
    いて、前記入力座標値の距離に対応する重み係数を算出
    する第1の重み係数演算ステップと、 前記入力色座標値についての、前記基準移動量と前記重
    み係数との積を積算する積算ステップと、 前記入力座標値に前記積算手段で演算された値を加算す
    る加算ステップとをもつことを特徴とする請求項15記
    載の色管理方法。
  17. 【請求項17】前記基準移動量演算ステップは、 前記指定色及び対応色との座標の差を前記各指定色ごと
    に演算する調整量演算ステップと、 前記重み係数を用いることにより前記距離演算ステップ
    により演算された各距離についての重み係数を演算する
    第2の重み係数演算ステップと、 前記第2の重み係数演算ステップにより演算された重み
    係数を要素とする行列の逆行列を演算する逆行列生成ス
    テップと、 前記逆行列演算手段により生成された逆行列と前記調整
    量とを乗じた値を求めることにより得られた値を前記基
    準移動量とする行列乗算ステップとをもつことを特徴と
    する請求項16記載の色管理方法。
  18. 【請求項18】前記第1色空間変換ステップの前段ある
    いは後段に、色座標値の各要素ごとの1次元変換をおこ
    なう1次元補正ステップをもつことを特徴とする請求項
    10から17のいずれか1項に記載の色管理方法。
  19. 【請求項19】カラー画像の表色系を変換するプログラ
    ムを記録した記録媒体であって、 表色系変換の基準となる少なくとも3原色を含む3種類
    以上の色彩に対応する第1表色系上の座標値(以下「指
    定色」という)をもつ指定色記録部と、 前記指定色と色の見えが等しい第2表色系上の座標値
    (以下「対応色」という)をもつ対応色記録部と、 前記指定色と前記対応色の3原色を条件に求めた3x3
    マトリックスにより、与えられた第1表色系カラー画像
    の各画素の色彩に対応する座標値(以下、「被調整色」
    という。)を変換し、新たな座標値(以下、「第2被調
    整色」という)として出力する第1色空間変換ステップ
    と、 すべての前記指定色を前記第1色空間変換ステップに入
    力することにより得られる座標値(以下「第2指定色」
    という)と、すべての前記対応色を条件とする写像をお
    こなう関数であって、かつ、第2被調整色と前記第2指
    定色との色空間上での距離をパラメータとしてもつこと
    を特徴とする写像関数により、前記第2被調整色を変換
    し、第2表色系カラー画像を生成する第2色空間変換ス
    テップとからなる色管理プログラムを記録した記録媒
    体。
  20. 【請求項20】カラー画像の表色系を変換するプログラ
    ムを記録した記録媒体であって、 表色系変換の基準となる少なくとも3原色を含む3種類
    以上の色彩に対応する第1表色系上の座標値(以下「指
    定色」という)をもつ指定色記録部と、 前記指定色と色の見えが等しい第2表色系上の座標値
    (以下「対応色」という)を得る対応色記録部と、 前記指定色と前記対応色の3原色を条件に求めた3x3
    マトリックスにより、第2表色系座標値を変換し、新た
    な座標値として出力する第1色空間逆変換ステップと、 すべての前記対応色を前記第1色空間逆変換ステップに
    入力することにより得られる座標値(以下「第2対応
    色」という)とすべての前記指定色を条件とする写像を
    おこなう関数であって、かつ、与えられた第1表色系カ
    ラー画像の各画素の色彩に対応する座標値(以下、「被
    調整色」という)と前記指定色との色空間上での距離を
    パラメータにもつことを特徴とする写像関数により、前
    記被調整色を新たな座標値(以下、「第2被調整色」と
    いう)として出力する第2色空間変換ステップと、 前記指定色と前記対応色の3原色を条件に求めた3x3
    マトリックスにより、前記第2被調整色を変換し、第2
    表色系カラー画像を生成する第1色空間変換ステップと
    からなる色管理プログラムを記録した記録媒体。
  21. 【請求項21】前記第1色空間変換ステップ、あるい
    は、前記第1色空間逆変換ステップは、 前記指定色と前記対応色のうちの3原色情報を、3x3
    行列演算の入出力に代入することにより係数行列を演算
    する係数行列生成ステップと、 前記係数行列と前記被調整色を乗じた値を出力する行列
    乗算ステップとからなることを特徴とする請求項19ま
    たは20記載の色管理プログラムを記録した記録媒体。
  22. 【請求項22】前記第2色空間変換ステップは、 前記指定色を前記第1色空間変換ステップに入力し、そ
    の結果得られた前記第2指定色を前記写像における条件
    として記録する第2指定色記録ステップをもつことを特
    徴とする請求項19または21記載の色管理プログラム
    を記録した記録媒体。
  23. 【請求項23】前記第2色空間変換ステップは、 前記対応色を前記第1色空間逆変換ステップに入力し、
    その結果得られた前記第2対応色を前記写像における条
    件として記録する第2対応色記録ステップをもつことを
    特徴とする請求項20または21記載の色管理プログラ
    ムを記録した記録媒体。
  24. 【請求項24】前記第2色空間変換ステップは、前記写
    像において、 前記指定色あるいは前記第2指定色との色空間上での距
    離が大きくなるとともに、入力座標値の変換量の度合が
    減少することを特徴とする請求項19から23いずれか
    1項に記載の色管理プログラムを記録した記録媒体。
  25. 【請求項25】前記第2色空間変換ステップは、前記写
    像において、 前記入力色座標値を移動させる量を決定させる量(以
    下、「基準移動量」という。)を演算する基準移動量演
    算ステップと、 前記距離とともに単調減少する所定の重み係数関数を用
    いて、前記入力座標値の距離に対応する重み係数を算出
    する第1の重み係数演算ステップと、 前記入力色座標値についての、前記基準移動量と前記重
    み係数との積を積算する積算ステップと、 前記入力座標値に前記積算手段で演算された値を加算す
    る加算ステップとをもつことを特徴とする請求項24記
    載の色管理プログラムを記録した記録媒体。
  26. 【請求項26】前記基準移動量演算ステップは、 前記指定色及び対応色との座標の差を前記各指定色ごと
    に演算する調整量演算ステップと、 前記重み係数を用いることにより前記距離演算ステップ
    により演算された各距離についての重み係数を演算する
    第2の重み係数演算ステップと、 前記第2の重み係数演算ステップにより演算された重み
    係数を要素とする行列の逆行列を演算する逆行列生成ス
    テップと、 前記逆行列演算手段により生成された逆行列と前記調整
    量とを乗じた値を求めることにより得られた値を前記基
    準移動量とする行列乗算ステップとをもつことを特徴と
    する請求項25記載の色管理プログラムを記録した記録
    媒体。
  27. 【請求項27】前記第1色空間変換ステップの前段ある
    いは後段に、色座標値の各要素ごとの1次元変換をおこ
    なう1次元補正ステップをもつことを特徴とする請求項
    19から26のいずれか1項に記載の色管理プログラム
    を記録した記録媒体。
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US7266239B2 (en) 2001-09-12 2007-09-04 Canon Kabushiki Kaisha Method and apparatus for processing image data, storage medium and program

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US7266239B2 (en) 2001-09-12 2007-09-04 Canon Kabushiki Kaisha Method and apparatus for processing image data, storage medium and program

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