JP2000069042A - メディアデータ転送方式 - Google Patents

メディアデータ転送方式

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JP2000069042A
JP2000069042A JP24016098A JP24016098A JP2000069042A JP 2000069042 A JP2000069042 A JP 2000069042A JP 24016098 A JP24016098 A JP 24016098A JP 24016098 A JP24016098 A JP 24016098A JP 2000069042 A JP2000069042 A JP 2000069042A
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JP24016098A
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Mitsuru Yahagi
満 矢作
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信装置側のATMセルに関連する障害
を容易に検出する。 【解決手段】 送信装置1と受信装置4との間でメデイ
アデータセルの転送を行うメデイアデータ転送方式であ
って、送信装置は、ATMセルを複数の仮想チャネルに
所定の遅れ時間をもたせて転送するセル転送手段11〜
14、17と、ATMセルの障害検出時にATMセルを
転送する仮想チャネル数に応じた障害レベルと所定の遅
れ時間との障害回復データを送信する障害検出処理部2
1とを有し、前記受信装置は、送信装置からの障害回復
データの内容に基づいて所定のタイミングにより切替え
信号および切戻し信号を出力する障害処理部51と、こ
の切替え信号を受けたとき、障害セル側の仮想チャネル
を切り離して他の仮想チャネルを選択し、正常なATM
セルを取込んで出力する切替え手段52とを有するメデ
イアデータ転送方式である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ATM転送技術を
用いてマルチメディアデータを転送するメディアデータ
転送方式に関する。
【0002】
【従来の技術】音声,動画,静止画,データ等のマルチ
メディアデータの転送は、以下のような種々の条件から
ネットワーク技術が非常に重要な役割をもっている。す
なわち、(1) マルチメディアデータは、膨大なデー
タ量であることから高速で転送する必要があること。 (2) マルチメディアデータは、音声データのような
低速(64Kbps)転送から動画データのような高速(数
M 数10Mbps)転送まで、転送帯域のスケーラビリテ
ィ、つまり拡張能力が必要であること。 (3) マルチメディアデータ自体の特性を考えると、
音声データは遅延を嫌い、動画データは遅延やジッタを
嫌い、通常のデータ系の場合には転送エラーを嫌うとい
った、それぞれ違った形態・性質のデータを高信頼性を
もって保証しつつ転送する必要があること等の条件が挙
げられている。
【0003】以上のような条件を満足する高速ネットワ
ーク技術の1つとして、現在、送信元ユーザのデータパ
ケットを分解し固定長のセルに組立てて転送するATM
ネットワーク技術が注目されている。これは、パケット
交換の作り易さ,使い易さとパケット回線交換の高速性
とを兼ねそなえており、最も注目されている技術でもあ
る。
【0004】以下、送信元ユーザのデータパケットをA
TMセル化し、またATMセルをパケットに組み立てる
一般的なATM NIC(Network Interface Card)を
用いたメディアデータ転送装置について、図21を参照
しながら説明する。なお、ここで、ATM NICと
は、ユーザのデータパケットをセル化し、また受信した
セルをパケットに組み立てる一連の処理を司る構成部分
を意味する。
【0005】同図において1はマルチメディアデータで
あるユーザパケットデータをセル化転送しまたは受信し
たセル化データをパケットデータ化する例えばサーバな
どの送信装置であって、この送信装置1にはATMスイ
ッチを備えたATMネットワーク2を介して複数のクラ
イアントなどの受信装置4,…が接続されている。
【0006】この送信装置1は、予め定めるプログラム
に従って所定の処理を実行し、マルチメディアデータ転
送時にセル送信要求を送出し、また後述するATM L
SIからの割り込みを受けて所定の処理を実行するホス
トコンピュータ11、受信装置4に配信すべきマルチメ
ディアデータであるユーザパケットデータを記憶する送
受信バッファ12およびATM NIC13によって構
成されている。
【0007】このATM NIC13は、送受信時、ユ
ーザから受信したユーザパケットデータをATMセルと
呼ばれる53byteのパケットにセル化するセル組立
て処理部14およびATMネットワーク2から受信した
ATMセルをパケットデータに組み立てるパケット組立
て処理部15を有し、ホストコンピュータ11からセル
送受信要求を受けてセル組立てやパケット組立てを行っ
たり、ホストコンピュータ11に対して異常割込みを送
出したり、またセル送・受信完了時にホストコンピュー
タ11に対して送受信完了を通知するATM LSI
SAR(Segmentation And Reasseblly 以下、ATM
LSIと呼ぶ)16と、このATM LSI16から受
け取ったATMセルを光信号に変換し、またATMネッ
トワーク2から受信したATMセルを電気信号に変換し
ATM LSI16に渡す電気・光変換モジュール17
とが設けられている。
【0008】一方、受信装置4は、送信装置1と同様な
構成となっている。41はホストコンピュータ、42は
送受信バッファ、43はATM NICであり、このA
TMNIC42にはセル組立て処理部44およびパケッ
ト組立て処理部45をもつATM LSI46と、電気
・光変換モジュール47とが設けられている。
【0009】なお、ユーザに対するパケットデータの送
受信サービスの提供や音声による固定ビットレート、デ
ータによる可変ビットレートサービスの提供にはAAL
(ATMアダプテーション・レイヤ)のプロトコルが用
いられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
な構成のATM NIC13では、動画データのごとき
連続性を保証するマルチメディアデータをセルに組立て
た後、ATMネットワーク2上に乗せて転送するに際し
て種々の障害が発生するが、それに対する障害検出およ
び適切な復旧対策が講じられていない。
【0011】(1) ATM NIC13内で発生する
異常が送信装置自身でなかなか見つけにくいこと。つま
り、ATM NIC13は、送受信バッファ12に記憶
される可変長のユーザパケットを48バイトごとに分割
したユーザ情報のパケットと1バイトのCRC(Cyclic
Redundancy Check :巡回冗長符号)を含む5バイトの
ヘッダ部とで構成されるATMセルとする一方、物理レ
イヤにてSDHフレームの中にATMセルおよび空きセ
ルをつめ込んで送信するが、セルの抜け異常やCRCデ
ータの異常があっても、ATM NIC13自身ではな
かなか見つけられないといった問題がある。
【0012】(2) また、ATM NIC13側で異
常なデータを正常であると判断して転送してしまうと、
その異常データを転送途中や転送下流側で容易に発見で
きないといった問題がある。
【0013】(3) さらに、ATM NIC13側で
異常が発生したとき、受信装置4,…側では、異常セル
を除外し、高速な回復処理が期待されているにも拘わら
ず、その異常回復処理に間に合わずに異常セルをそのま
ま受信してしまう問題がある。
【0014】このように従来のメディアデータ転送方式
では、送信装置側のATM NIC側で異常が発生する
と、受信装置4側では、画像品質の劣化が否めず、また
異常状態の認識有無に応じて画像のコンスタント性が失
われる問題がある。
【0015】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、ATM NICなどの障害を容易に検出し、転送先
に障害の状況を送出可能とするメディアデータ転送方式
を提供することにある。
【0016】また、本発明の他の目的は、障害に対する
適切な復旧処理を実現し、画像の品質劣化を未然に防止
し、画像のコンスタント性を保証するメディアデータ転
送方式を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、送信装置のATM NICからメディア
データセルをATMネットワークを通して受信装置側に
転送するメディアデータ転送方式において、前記送信装
置は、ATM NIC内に設けられ、ユーザメディアデ
ータからATMセルを組立てて前記ATMネットワーク
の複数の仮想チャネルに所定の遅れ時間をもたせて転送
するセル転送手段と、前記ATM NICの内部または
外部に設けられ、前記ATMセルの障害検出時に前記A
TMセルを転送する仮想チャネル数に応じた障害レベル
と前記所定の遅れ時間との障害回復データを別の仮想チ
ャネルを用いて送信する障害検出処理手段とを有し、前
記受信装置は、前記送信装置からの障害回復データの内
容に基づいて所定のタイミングにより切替え信号および
切戻し信号を出力する障害処理手段と、この障害処理手
段から切替え信号を受けたとき、障害セル側の仮想チャ
ネルを切り離して他の仮想チャネルを選択し、正常なA
TMセルを取込んで出力する切替え手段とを設けたもの
である。
【0018】このような手段を講じたことにより、送信
装置側の障害に対し、送信装置側から障害回復設定デー
タを受信装置側に送信すると、受信装置側ではその障害
回復設定データに基づいて障害セル側の仮想チャネルを
切り離して他の仮想チャネルを選択し、正常なATMセ
ルルを取込むことにより、障害にも拘らず正常セルを確
実に受信できる。また、切替え手段は、切戻し信号を受
けてもとの仮想チャネルを戻ることにより、障害回復時
にバンプレスに通常の状態に戻すことができる。
【0019】また、別の発明では、送信装置としては、
テストセルまたはテストパケットを設定するテストデー
タ設定手段と、所定数のデータセルごとに前記テストセ
ルまたはテストパケットを挿入し、少くとも1つ以上の
VCごとに転送するセル組立て処理手段とを有し、前記
受信装置としては、前記送信装置から転送されてくるデ
一タセルをパケットに組立てて受信バッファに格納する
とともに、前記データセルの中から前記テストセルまた
はテストパケットを抽出するパケット組立て処理手段
と、このパケット組立て処理手段からの前記テストセル
またはテストパケットの有無およびテストセルまたはテ
ストパケットの内容を確認し、必要に応じて割込みを発
生するテストデータ確認手段とを設けることにより、受
信装置側において送信装置側の障害を容易に検出でき
る。
【0020】また、別の発明では、AALタイプ別のテ
ストパケットを設定するテストパケット設定手段を設
け、前述と同様にタイプ別テストパケットを転送するこ
とにより、受信装置側において送信装置側の障害を容易
に検出できる。
【0021】さらに、別の発明では、送信装置および受
信装置の何れか一方または両方に、ホストコンピュータ
の処理要求とセル組立て処理部およびパケット組立て処
理部をもつATM NICとの間で授受する情報を監視
する割込み監視手段を設け、前記ATM NICから発
生する送信割込み、受信割込みを検出し、前記送信装
置、受信装置から相手側となる前記受信装置、送信装置
に障害データを通知するようにすれば、相手側装置はデ
ータセルの障害を適切に検出でき、適切な対応をとるこ
とができる。
【0022】さらに、別の発明では、送信装置および受
信装置の何れか一方または両方に試験回路部を設け、当
該送・受信装置のセル組立て処理部から特定のVCまた
は複数のVCを通して所定数ごとのデータセルおよびテ
ストデータを転送し、受信・送信装置側から特定のVC
または複数のVCを通して折り返してくる少くとも前記
テストデータを監視し、データセルに関連する障害を検
出することができる。
【0023】さらに、別の発明では、送信装置および前
記受信装置の何れか一方または両方に、送信固定パター
ンを記憶するパターン記憶手段と、前記ATMセルに関
連する障害を検出する障害検出処理手段と、送信要求時
にユーザメディアデータからATMセルを組立てて転送
し、前記障害検出処理手段の障害検出時、前記送信固定
パターンをセル化して相手装置に転送することにより、
相手装置はパターン内容からセル転送先に障害が発生し
ていることが容易に分かる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。 (実施の形態1)図1は本発明に係わるメディアデータ
転送方式の一実施の形態を示す構成図である。なお、同
図において図21と同一部分には同一符号を付してその
詳しい説明は省略し、特に異なる部分について説明す
る。また、説明の便宜上、ATMネットワーク上のAT
Mスイッチは省略する。
【0025】この転送方式において特に異なるところ
は、送信装置1側のATM LSI16内部または外部
にデータセルに関連する障害を検出する障害検出処理部
21を設けたことにある。
【0026】よって、送信装置1側のATM NIC1
3は、障害検出処理部21の他、送信バッファ内のユー
ザパケットデータを53バイトのパケットであるATM
セルとするセル組立て処理部14と、ATMネットワー
クから受信したATMセルを任意のバイト長のパケット
データに組み立てて受信バッファに格納するパケット組
立て処理部15と、電気・光変換モジュール17とによ
って構成されている。
【0027】前記データセルに関連する障害としては、
種々の障害が考えられるが、例えば送信バッファを含む
セル組立て処理出力側の断線、セル組立て処理出力側や
光変換出力側のセル自体の障害、その他ホストコンピュ
ータの障害等により、セル欠落、セル内情報の異常その
他種々の障害が挙げられる。
【0028】ゆえに、障害検出処理部21は、特定の幾
つかの障害を検出するか、或いは予測される全ての障害
を検出するかに応じ、ホストコンピュータ11、セル組
立て処理部14自体、セル組立て処理部出力側、さらに
は電気・光変換モジュール出力側の一部または全部から
障害検出用信号を取込み、セル消失、予め定めるセルデ
ータ内容を判断する機能をもっている。
【0029】このセル組立て処理部14および障害検出
処理部21は障害検出のために次のような機能をもって
いる。先ず、セル組立て処理部14は、VCI(仮想チ
ャネル識別子)を用いて予め図2に示すようにATMネ
ットワーク上に複数の論理的なVC(Virtual Channel
:仮想チャネル)例えばVC1,VC2,…を設定
し、同一の画像データセルD1,D2,D3,D4,…
を所定の時間遅れTdをもつてVC1,VC2,…に転
送するものとする。
【0030】障害検出処理部21は、障害レベル例えば
回線断(セル欠落)、セルレベルエラー,ビットレベル
エラー等に応じ、VCの設定数に応じた障害程度、例え
ばVC設定数2のとき障害レベル=1、VC設定数3の
とき障害レベル=2に時間遅れTdを伴った障害回復設
定データを、別のVCsを通して受信装置4側の障害処
理部51に送信する。つまり、障害検出時、その障害レ
ベルに応じ、予め設定されている複数のVCのうち所定
のVCを選択させるための試験レベルを変更し、これに
より受信装置4側で例えばVC1上のセルD1欠落時、
VC2上からセルD1を適切に取込んだかのデータを受
け取ることにより、送信装置側ではその障害レベルが適
切であるか否かを確認できる。
【0031】一方、受信装置4には、電気・光変換モジ
ュール47、送信装置1側からの障害回復設定データを
取込んで障害処理を行うATM LSI46の内部また
は外部に設けられた障害処理部51、電気・光変換モジ
ュール47またはパケット組立て処理部44の入力側に
設けられ、障害処理部51からの切替え要求を受けて例
えばVC1側からVC2側に切替え選択し、VC2上の
セル例えばD1を取込んで出力する切替え手段52、A
TM LSI46および送受信バッファ42が設けられ
ている。
【0032】この障害処理部51は、予めVC1からV
C2への切替え余裕時間T1およびVC2からVC1へ
の切戻し余裕時間T2が設定され、送信装置1側からV
Csを介して障害回復設定データを受けると、図3に示
すようにセルD1受信相当タイミングからTd経過後、
切替え要求信号を切替え手段52に送出する。この切替
え手段52は、切替え要求信号に基づいてVCIからV
C2側に切替え、VC2から到来するセルD1を取込ん
で出力する。しかる後、切替え手段52は、VC2から
取込んだセルD1を出力した後、切戻し余裕時間T2内
に障害処理部51から切戻し要求信号を受けると、VC
2からVC1側に切替え選択し、VC1上のセルD2,
D3,…を取込んで出力する機能をもっている。
【0033】次に、以上のような機能をもつ転送方式の
動作について図4および図5を参照して説明する。送信
装置1側のホストコンピュータ11は、図4に示すよう
に送信処理開始に伴い、障害処理モードか否かを判断す
る(S1)。ここで、ホストコンピュータ11は、障害
検出処理部21から障害検出による割り込みがあれば障
害処理モードと判断し、障害の程度に応じて例えばVC
数N(Nは可変)=例えばN=5を障害検出処理部21
に設定した後(S2)、送信要求を行う(S3)。ここ
で、障害検出処理部21は、障害レベルn+1のインク
リメント処理を行い、障害レベル=5に達したとき、障
害レベル5+遅れ時間Tdをもつ障害回復設定データを
VC5に送信し(S4〜S6)、送信を終了する。
【0034】一方、受信装置4側のホストコンピュータ
41は、図5に示すように受信処理開始に伴い、パケッ
ト組立て処理部44や障害処理部51からセルエラーや
回復モード信号などが割り込みとして入力されているか
否かを判断し、例えばセルD1エラーの場合にはセルエ
ラー信号を障害処理部51に送出する。
【0035】ここで、障害処理部51は、送信装置側か
らVCsを介して制御セルが受信したか否かを判断する
(S12)。通常、セルエラーが障害によるものか否か
が受信装置側で不明であるので、VCs上の制御セルを
受信するまでの準備時間として予め定める待ち時間を設
定し(S13)、制御セル、つまり障害回復設定データ
の受信を待つ。ここで、制御セルが受信されると、障害
レベルから切替え先VCを確認し(S14)、かつ、遅
れ時間Tdを確認した後(S15)、この遅れ時間Td
を考慮しつつ切替え余裕時間T1以内に切替え要求信号
を切替え手段52に送出し、障害レベルに応じてVC側
例えばVC2に切替え選択する切替え処理を実行し(S
16)、VC2からのセルD1を取込んで出力する。
【0036】この切替え処理を実行後、切戻しによる回
復処理が必要か否かを判断し(S17)、切戻しによる
回復処理が必要な場合には切戻しモードに変更し(S1
8)、受信待ちの状態となる。この状態において、以
後、VC2のセルD2,D3,…を受信処理である元の
状態に戻る。
【0037】ステップS11において切戻しモード変更
が行われている場合、ステップS19に移行し、VC2
側のセル障害検出による制御セルを受信したか否かを判
断する。制御セルが受信されない場合には所要の待ち時
間を設定後、制御セルの受信を待つ。ここで、制御セル
を受信すると、先のVCに切戻すための切り戻し要求信
号を切替え手段52に送出し、切り戻し処理を実行する
(S20)。そして、切り戻し処理の実行後、セルエラ
ーによる処理が必要か否かを判断し(S21)、セルエ
ラー処理が必要な場合にはセルエラーモードに変更し
(S22)、受信待ちの状態となる。この状態におい
て、以後、VCIのセル…の受信処理となる。
【0038】従って、以上のような実施の形態によれ
ば、送信装置1側は複数のVCに所定の遅れ時間をもた
せて同一のセルを転送し、障害検出処理部21では、A
TMNIC13の障害によるセル欠落またはセル異常を
検出した時、障害レベルに予め定める遅れ時間を付加し
てなる障害回復設定データを受信装置側に送信する。受
信装置側の障害処理部51は、障害回復設定データを受
けると、セル欠落またはセル異常のVCに代えて、セル
正常側のVCを切替え選択して正常なセルを受信するの
で、送信装置側の例えばATMNIC13の障害による
セル欠落またはセル異常があっても、受信装置側では高
速に他のVCに切替えて欠落セルまたは異常セルに代っ
て同一の正常セルを受信することができ、よってATM
NIC13に障害が発生しても、画像の品質劣化を未
然に回避することができる。
【0039】また、受信装置側として、例えば障害回復
設定データを受信した後、この障害回復設定データによ
って適切にセルを受信したか否かの返答データを送信装
置に返送するようにすれば、送信装置では障害レベルに
応じて試験レベルを変更し、障害レベルの判断が適切で
あるか否かを確認できる。
【0040】なお、上記実施の形態では、送信装置1側
に障害検出処理部21、受信装置4側に障害処理部51
を設けたが、この受信装置4側にも障害検出処理部、送
信装置1側にも障害処理部51をもたせれば、相互に自
己の障害検出時に障害レベルに応じて相手側装置に障害
回復設定データを送信したり、障害レベルに応じた試験
レベルの変更に対し、障害レベルの判断が適切であるか
否かを確認できる。(実施の形態2)図6は本発明に係
わるメディアデータ転送方式の他の実施の形態を示す構
成図である。なお、同図において図1と同一機能部分に
は同一符号を付してその詳しい説明は省略し、以下、特
に異なる部分について説明する。
【0041】この方式において特に異なるところは、送
信装置側に予め定められた53byteのテストセルを
設定するテストセル設定部22を設け、一方、受信装置
側には受信セルの中からテストセルの有無およびテスト
セル内容の障害の有無を確認するテストセル確認部53
を設けたことにある。
【0042】すなわち、図6(a)に示す送信装置側に
おいてセル組立て処理部14は、帯域の空きを利用し、
静止画,動画等の複数のデータセルごとに定期的にテス
トセル設定部22に設定されるテストセル23を挿入
し、ATMネットワークを介して受信装置側に転送す
る。このテストセル23は予め例えば5個のデータセル
ごとに挿入するなど、予め定めた取決めの下にデータセ
ルの間に挿入する。
【0043】同図(b)に示す受信装置側では、送信装
置側のテストセル挿入の取決めにより予め何番目のデー
タセルの次にテストセル23が挿入されているかが分か
っているので、パケット組立て処理部45では、該当デ
ータセルの次にテストセル23が挿入されているか否か
を判断し、予め定めたデータセルの次にテストセル23
が挿入されていない場合にはテストセルなしのデータを
テストセル確認部53に送出し、またテストセル有りの
ときには当該テストセル23を抜き出してテストセル確
認部53に送出する。
【0044】このテストセル確認部53は、テストセル
なしの場合には直ちにホストコンピュータ41に異常割
り込みを行い、また抜き出したテストセルに異常があろ
場合にも同様にホストコンピュータ41に異常割り込み
を行い、警報その他必要な異常回復処置を講じることを
催促する。
【0045】次に、以上のような機能をもつ転送方式の
動作について説明する。ホストコンピュータ11は、図
7に示すように先ず初期条件としてテストセルの挿入タ
イミングをATM LSI16に設定する(S31)。
テストセルの挿入タイミングとは、例えばメディアデー
タのデータセルを何個転送ごとにテストセルを挿入する
かの設定である。以上のようにしてテストセル挿入タイ
ミングを設定した後、ATM LSI16のセル組立て
処理部14は、ホストコンピュータ11からデータセル
の送信要求が有ったか否かを判断し(S32)、送信要
求があれば、メディアパケットデータを順次データセル
に組立てて転送する(S33)。
【0046】しかる後、設定されたテストセル挿入タイ
ミングに基づいてテストモードか否かを判断し(S3
4)、テストモードであるときにはテストセル設定部2
2から53byteのテストセルを取込んで通常のデー
タセルの中に挿入し(S35)、受信装置側に転送す
る。このテストセルは空き帯域を利用し、任意数のデー
タセルごとに少なくとも1個のテストセルを挿入する。
【0047】そして、テストセルの挿入後、データセル
送信終了か否か、を判断し(S36)、データセル送信
終了でない場合にはステップS33に戻って同様の処理
を繰り返す。
【0048】一方、受信装置側では、図8に示すように
ホストコンピュータ41が先ず送信装置1との取決めの
もとにテストセル挿入タイミングをATM LSI46
に設定する(S41)。このテストセル挿入タイミング
設定後、ATM LSI16のパケット組立て処理部4
5は、ホストコンピュータ41からデータセルの受信要
求が有ったか否かを判断し(S42)、受信要求があれ
ば、データセルを順次受信し、所定ビット長さのパケッ
トに組立てて受信バッファに格納する(S43)。
【0049】しかる後、設定されたテストセル挿入タイ
ミングに基づいてテストモードか否かを判断し(S4
4)、テストモードであるときには53byteのテス
トセルを抽出し(S45)、テストセルの有無を調べ、
テストセルがあれば当該テストセルを、テストセルが欠
落している場合にはその旨のデータをそれぞれテストセ
ル確認部53に送出する。このテストセル確認部53
は、テストセルを受け取った場合にはそのセル内容が正
常か否かを判断し(S46)、異常の場合またはテスト
セル欠落データの場合には異常割込みを発生し(S4
7)、ホストコンピュータ41に送出する。また、テス
トセルが所定の設定タイミングで抽出でき、かつ、テス
トセルに異常がないとき、データセルの受信終了か否か
を判断し(S48)、受信終了でないときにはステップ
S43に戻って同様の処理を繰り返し実行する。
【0050】従って、以上のような実施の形態によれ
ば、テストモード時、帯域の空きを利用し、予め定める
メディアデータセルの任意数ごとにテストセルを挿入し
て転送するので、受信装置側ではそのテストセルの消失
やテストセルのデータ内容変更等に基づき、ATM N
IC13の障害を容易に発見でき、ATM NIC13
側で一見正常とみえる異常なデータを送出した場合で
も、そのテストセルのデー夕内容から異常を容易に検出
できる。
【0051】なお、図6は53byteのテストセルを
挿入する例を説明したが、例えば図9に示すようにテス
トセルに代えてテストパケットを挿入し、受信装置側で
そのテストパケットを確認する例であってもよい。同図
において24は送信装置側のテストパケット設定部、5
4は受信装置側のテストパケット確認部であって、この
転送装置の動作は図6と全く同じであるので、ここでは
その説明は省略する。
【0052】このテストパケットは、セルと同様にOS
参照モデルの第3レイヤであるネットワーク層を利用し
て転送すること、帯域の空きを利用して定期的に少なく
とも1個以上転送する点で同じであるが、データが任意
ビットの固定長でよく、各種のテスト用データを挿入し
て構成でき、しかもテストパケット確認部54およびホ
ストコンピュータ36においてソフト的に処理できるメ
リットがある。
【0053】また、図6および図9では、ある1つのV
Cを設定し、任意数のデータセルごとにテストセルまた
はテストパケットを挿入したが、複数のVCを設定し、
帯域の空きを利用し、これら各VC毎に定期的にテスト
セルまたはテストパケットを挿入し、ATM NIC1
3などの異常の有無を確認するものでもよい。 (実施の形態3)図10は本発明に係わるメディアデー
タ転送方式の他の実施の形態を示す構成図である。な
お、同図において図1,図6,図9と同一機能部分には
同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0054】この転送方式においては、送信装置1側に
複数のAAL(ATMの Adaptition La
yer:ATMアダプテーション・レイヤ)タイプテス
トパケットを設定するテストパケット設定部26を設
け、一方、受信装置4側には各AALタイプのテストパ
ターンを確認するテストパケット確認部55を設けたも
のである。
【0055】すなわち、送信装置1は、AALタイプテ
ストパケットを設定するテストパケット設定部26と、
送受信バッフア12の送信バッフアに格納されるユーザ
パケットデータを所定バイトのセルに組立てて転送する
とともに、テストモード時に所定数のデータセルごとに
AALテストパケットのタイプをチェックし、そのチェ
ック結果に基づいてテストパケット設定部26から該当
するAALタイプテストパケットを取り出して挿入し、
受信装置4側に転送するセル組立て処理部14′と、パ
ケット組立て処理部15と、電気・光変換モジュール1
7とが設けられている。
【0056】このAALは、上位アプリケーションのデ
ータ単位とセルで統一的に扱われる48バイトのユーザ
情報との整合/調整を行うレイヤであって、上位アプリ
ケーションに依存したプロトコルを用い、かつ、提供す
るサービスに応じて複数のタイプに分けられている。
【0057】一方、クライアントとなる受信装置4は、
セル組立て処理部44、データセルを所望のバイト長の
パケットを組立てて受信バッフアに格納するとともに、
このパケット組立て時に予め定められた規則ないしタイ
ミングに基づいてAALタイプパケットを抽出処理を行
うパケット組立て処理部45およびこの組立て処理部4
5によるパケットの抽出処理結果であるAALタイプの
テストパケット有無および予め定める例えば参照用テス
トパケットとを比較し内容が正常か否かを確認し、テス
トパケット消失やパケット内容の誤りを検出し、ホスト
コンピュータ41に割込みを発生するテストパケット確
認部55が設けられている。
【0058】次に、以上のような機能をもつ転送方式の
動作について説明する。送信装置1側のホストコンピュ
ータ11は、図11に示すように予め各AALタイプご
とのテストパケット挿入タイミングを設定する(S5
1)。この状態においてセル組立て処理部14′では、
データセル送信要求があったか否かを判断し(S5
2)、メディアデータを順次データセルに組立てて転送
する(S53)。
【0059】しかる後、既に設定ずみのAALタイプの
テストパケットを挿入するテストモードであるか否かを
判断し(S54)、テストモードである場合には、引き
続き、何れのAALタイプのテストパケットを挿入する
か否かのチェックを行い(S55)、そのチェック結果
に基づいてテストパケット設定部26から該当するテス
トパケットを取込んで通常のデータセルの中に挿入し
(S56,S57,S58)、受信装置4側に転送す
る。このテストセルは空き帯域を利用し、任意数のデー
タセルごとに少なくとも1個のテストセルを挿入する。
【0060】そして、AALタイプのテストパケットの
挿入後、データセル送信終了か否かを判断し(S5
9)、データセル送信終了でない場合にはステップS5
3に戻って同様の処理を繰り返す。
【0061】一方、受信装置4側では、図12に示すよ
うに先ずホストコンピュータ41が送信装置1との取決
めのもとにテストパケット挿入タイミングをATM L
SI46のパケット組立て処理部45に設定する(S6
1)。このテストパケット挿入タイミング設定後、パケ
ット組立て処理部45は、ホストコンピュータ41から
データセルの受信要求が有ったか否かを判断し(S6
2)、受信要求があれば、データセルを順次受信し、所
定ビット長さのパケットに組立てて受信バッフアに格納
する(S63)。
【0062】しかる後、設定されたテストパケット挿入
タイミングに基づいてテストモードか否かを判断し(S
64)、テストモードであるときにはテストパケットを
抽出し(S65)、テストパケットの有無を調べ、テス
トパケットがあれば当該テストパケットを、テストパケ
ットが欠落している場合にはその旨のデータをそれぞれ
テストパケット確認部55に送出する。このテストパケ
ット確認部55は、テストパケットを受け取った場合に
はそのパケット内容が正常か否かを判断し(S66)、
異常の場合またはテストパケット欠落データの場合には
異常割込みを発生し(S67)、ホストコンピュータ4
1に送出する。また、テストパケットが所定の設定タイ
ミングで抽出でき、かつ、テストパケットに異常がない
とき、データセルの受信終了か否かを判断し(S6
8)、受信終了でないときにはステップS63に戻って
同様の処理を繰り返し実行する。
【0063】従って、以上のような実施の形態によれ
ば、データセルにAALタイプ別のテストパターンを挿
入し、クライアントである受信装置側ではそのテストパ
ケットを抽出し、テストパケットの欠落ないし良否を判
断できるので、送信装置側のATM NIC13の異常
を速やかに検出でき、また種々のAALサービスクラス
におけるATM NIC13の異常を検出でき、また送
信装置側でデータセルの誤りを正常と判断しても、受信
装置側でそれを容易に検出できる。 (実施の形態4)図13は、本発明に係わるメディアデ
ータ転送方式のうち、特に送信装置1の他の実施の形態
を示す構成図である。なお、同図において図1と同一機
能部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略す
る。
【0064】この転送装置は、送信側装置1内に送信割
込み監視部27を設け、ホストコンピュータ11からセ
ル送信要求を出したにも拘らず、ATM LSI16か
らセル送信不可による送信割込みを受けたとき、前述す
る各実施の形態で述べたようにVC切替えのための障害
回復設定データの送信(図1)、テストセル(図6)、
或いはテストパケット(図9,図10)等の送信タイミ
ングとして利用することにある。
【0065】通常、ホストコンピュータ11は、セル送
信要求を出力した後、セル送信以外の自身の本来の処理
を実行する。ここで、ATM LSI16がヤル送信要
求を受けたにも拘らずセルを送信できなかったとき、送
信割込みをホストコンピュータ11に送出する。送信割
込み監視部27は、これら一連の処理状態を監視し、送
信割込みがあったとき、送信装置側の送信割込み異常で
あると検出する。
【0066】送信割込み監視部27の動作としては、図
14に示すように送信処理時に監視モードか否かを監視
し(S71)、監視モードの場合には送信割込み監視を
行う(S72)。ここで、送信要求に対し、ATM N
IC13から送信割込みが出たとき、送信割込み異常と
判断し(S73)、その送信割込み異常に対する異常処
理を実行する(S74)。この異常処理としては、送信
割込み異常をタイミングとして、図1に示すVCの切替
えの障害回復設定データを送信するとか、テストセル、
テストパケット、または後述する固定パターンを送るよ
うにすれば、送信側はもとより、受信側においても送信
側が異常状態にあることを認識できる。
【0067】図15は、本発明に係わるメディアデータ
転送方式のうち、特に受信装置4の他の実施の形態を示
す構成図である。なお、同図において図1と同一機能部
分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0068】この転送方式は、クライアントなどの受信
側装置4に受信割込み監視部56を設け、受信側の受信
割込み異常を検出することにある。すなわち、受信側装
置4において送信側装置1からセルが正常に転送されて
おり、かつ、受信要求を出しているにも拘らず、セルを
正常に受信できないとか、或いはセルの先頭位置が分か
らず同期外れとなったとき、ATM LSI46から受
信割込みがホストコンピュータ41に送出されるが、受
信割込み監視部56はその受信割込みを監視し、受信割
込み異常を検出する。
【0069】受信割込み監視部56の動作としては、図
16に示すように受信処理時に監視モードか否かを監視
し(S81)、監視モードの場合には受信割込み監視を
行う(S82)。ここで、受信要求を出しているにも拘
らず、ATM LSI46から受信割込みが出たとき、
受信割込み異常と判断し(S83)、その受信割込み異
常に対する異常処理を実行する(S84)。この異常処
理としては、受信割込み異常をタイミングとして、受信
側装置4から図1に示すようなVCの切替えの障害回復
設定データを送信するとか、テストセル、テストパケッ
ト、または後述する固定パターンを送るようにすれば、
受信側はもとより、送信側においても受信側が異常状態
にあることを認識できる。 (実施の形態5)図17は本発明に係わるメデイァデー
タ転送方式の他の実施の形態を示す構成図である。な
お、同図において図1,図6,図9,図10と同一部分
には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0070】この転送方式は、図6に示す送信装置1側
のATM NIC13内に試験回路部28を設け、送信
装置1側から転送する例えばテストセルと受信装置4側
から折り返してくるテストセルとを比較し、両テストセ
ルが同じか否かを試験し、その試験結果および折り返し
てきたテストセルを受信バッフアに格納し、必要に応じ
て両テストセルが不一致のときホストコンピュータ11
に対し割込みを発生するものである。
【0071】すなわち、送信装置1側のセル組立て処理
部14から通常のデータセルの任意数ごとに定期的にテ
ストセルを挿入し受信装置側に転送すると、この受信装
置側のパケット組立て処理部44では転送されてくるセ
ルを取込んでパケット組立て処理を実行するが、また受
信装置側の電気・光変換モジュール47内またはパケッ
ト組立て処理部45の入側,つまり光レベルまたは電気
レベルの過程において図示点線(イ)に示すように送信
装置側から転送されてくるセルを受信装置側のセル転送
側のATMネットワークに折り返し転送させることがで
きる。
【0072】このとき、送信装置側のパケット組立て処
理部15は、受信装置側から折り返してくるセルのヘッ
ダ部から通常のデータセルだけを取込んでパケットの組
立てを行う一方、テストセルを除外する。また、送信装
置側の試験回路部28は、予めテストセルの所定ビット
にテストセルを意味するデータを挿入しておけば、通常
データセルとテストセルとが混在した状態で受け取った
場合でも、通常のデータセルを除外してテストセルだけ
を抽出し、送信装置側から転送したテストセルと比較す
ることが可能である。
【0073】従って、以上のような実施の形態によれ
ば、送信装置1は、通常のデータセルの任意数ごとにテ
ストセルを挿入し受信装置4に転送する一方、この受信
装置4側から折り返してくるテストセルを取込み、転送
時のテストセルと比較するようにしたので、自送信装置
1のATM NIC13の障害や通常のデータセルの誤
りを容易に予測でき、速やかに必要な回復処置を講じる
ことができる。
【0074】なお、この実施の形態では、テストセルの
場合を例に上げたが、例えば図1のような構成の場合に
は、複数のVCのうち特定のVCだけを利用して受信装
置4で折り返してくる通常のデータセルを送信装置1の
試験回路部28で取込んで比較するとか、或いは全ての
VCを利用して受信装置4で折り返してくる通常のデー
タセルを送信装置1の試験回路部28で取込んで比較す
れば、同様にATMNIC13の障害や通常のデータセ
ルの誤りを容易に予測できる。
【0075】さらに、テストセルだけでなく、図9およ
び図10のようにテストパケットを挿入の場合であって
も、同様に適用できることは言うまでもない。図18は
本発明に係わるメデイァデータ転送方式の他の実施の形
態を示す構成図である。なお、同図において図1,図
6,図9,図10と同一部分には同一符号を付してその
詳しい説明は省略する。
【0076】この転送方式は、送信装置1側のセル組立
て処理部16から例えばデータセル,テストセル,テス
トパケットの何れか1種または組合わせた状態で受信装
置4に転送する。
【0077】この受信装置4においては、送信装置1か
ら転送されてくる前記1種または組合わせた状態のデー
タをパケット組立て処理部45にてユーザパケットに組
立てて受信バッフアに格納する。ここで、受信装置4
は、送信装置1からのデータを折り返し返送する。具体
的には、受信バッフアを格納されたパケットデータを送
信バッフアにコピーし、そのコピーデータを試験回路部
57で読み取って送信装置1に返送する一方、この返送
すべきデータと例えば電気・光変換モジュール出力を取
込んだデータとを比較すれば、受信装置のATM NI
Cなどの障害を検出できる。
【0078】一方、送信装置1は、受信装置から転送さ
れてくるデータと自身から転送したデータセル,テスト
セル,テストパケットの何れか1種または組合わせた状
態データとを比較すれば、送信装置側のATM NIC
13を障害を検出できる。
【0079】なお、上記実施の形態では、1つのVCに
対する折り返し診断要求を行う例を説明したが、複数の
VCのうち特定のVCのみ、或いは全てのVCについて
折り返し診断要求を行ってもよい。
【0080】また、障害レベルとして、回線断、セルレ
ベルの異常、パケットレベルの異常、ビットレペルの異
常その他の種々の障害があるが、この障害レベルを確認
するために試験レベル例えば前述したようなVCの切替
え選択、テストセルの挿入、或いはテストパケットの挿
入その他後述するような固定パターンをセル化して転送
し、受信装置側にて折り返して送信装置で受信すること
もできる。 (実施の形態6)図19は本発明に係わるメデイァデー
タ転送方式のうち、特に送信装置1の他の実施の形態を
示す構成図である。なお、同図において図1,図6,図
9,図10と同一機能部分には同一符号を付してその詳
しい説明は省略する。
【0081】送信装置1は、送信固定パターンおよび受
信した固定パターンを記憶するパターン記憶部30の
他、ATM LSI16の内部または外部に障害検出部
21を設け、ホストコンピュータ11がATM LSI
16から異常割込みを受けたとき、同図(b)に示すご
とく通常のデータセル転送中に当該セル転送を一時中断
し、パターン記憶部30から送信固定パターンを読み出
し、セル組立て処理部14にてパターンATMセル31
として組立てた後に転送する。この送信固定パターンと
しては、例えば「障害処理中」であるとか、或いは「し
ばらくお待ち下さい」といった内容の固定パターンを意
味する。
【0082】また、送信装置1の他の実施の形態例とし
て、例えば図20のような構成であってもよい。この送
信装置1は、図19と同様にパターン記憶部30および
前述する障害検出部21を設け、この障害検出部21に
よりATM LSI16側に関係する障害を検出したと
き、ホストコンピュータ11に異常割込みを送出する。
ここで、ホストコンピュータ11は、障害検出後に続く
送信バッフア内のユーザパケットデータをパターン記憶
部30の送信固定パターンエリアに書込むことにより送
信パターンとした後、この送信パターンをセル組立て処
理部14にてセル化し、パターンATMセル31として
受信装置側に転送するものである。
【0083】なお、上記実施の形態は、送信装置1だけ
に適用した例を述べているが、受信装置4にも同様のパ
ターン記憶部その他の障害検出部等を設けることによ
り、受信装置4側の異常時に固定パターンを発生させる
ことができる。そのため、送信装置側のパターン記憶部
30には送信固定パターンエリアの他、受信固定パター
ンエリアが設けられている。
【0084】以上のような実施の形態によれば、例えば
送信装置1が自身の障害検出時に予め定める静止画、文
字データ等の送信固定パターンをセル化して受信装置4
へ転送するので、受信装置4ではその送信固定パターン
から送信装置1の障害を容易に検出できる。また、受信
装置4においても同様に送信固定パターンを設定し、自
己の障害検出時に送信固定パターンをセルとして組立て
て送信装置1に転送すれば、その受信された送信固定パ
ターンから受信装置1側の障害を容易に検出できる。つ
まり、相互に相手側の状況を迅速に把握でき、誤った受
信セルの状態を検出でき、受信セルの廃棄等の必要な処
置を講じることができる。
【0085】また、障害時に送信固定パターンをセル化
して転送するが、例えば送信装置および受信装置にそれ
ぞれ試験回路部を設け、それぞれ相手装置から転送され
てくるバターンATMセルを折り返して転送し、各試験
回路部にて折り返してくるパターンATMセルを監視す
るようにすれば、自己装置においてデータセルの障害状
態を検出できる。その他、本発明はその要旨を逸脱しな
い範囲で種々変形して実施できる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、A
TM NICなどの障害を容易に検出でき、しかもセル
転送先に障害の状況を送出し、確認させることができ
る。また、セル障害時に適切な復旧処理を行って正常な
セルを受信可能とすることができ、画像の品質劣化を未
然に防止でき、画像のコンスタント性を保証できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わるメディアデータ転送方式の一
実施の形態を説明するシステムの構成図。
【図2】 障害検出時の障害レペルに対する障害回復設
定データの送出例を説明する図。
【図3】 図1に示す受信装置側のATMセルの受信タ
イミングを説明する図。
【図4】 図1に示す送信装置側における送信手順を説
明する図。
【図5】 図1に示す受信装置側における受信手順を説
明する図。
【図6】 本発明に係わるメディアデータ転送方式の他
の実施の形態を説明するシステムの構成図。
【図7】 図6に示す送信装置側における送信手順を説
明する図。
【図8】 図6に示す受信装置側における受信手順を説
明する図。
【図9】 図6に示すメディアデータ転送方式のさらに
他の実施の形態を説明するシステムの構成図。
【図10】 本発明に係わるメディアデータ転送方式の
他の実施の形態を説明するシステムの構成図。
【図11】 図10に示す送信装置側における送信手順
を説明する図。
【図12】 図10に示す受信装置側における受信手順
を説明する図。
【図13】 本発明に係わるメディアデータ転送方式の
構成要素のうち、特に送信装置の他の実施の形態を示す
構成図。
【図14】 図13の送信装置の送信手順を説明する
図。
【図15】 本発明に係わるメディアデータ転送方式の
構成要索のうち、特1こ受信装置の他の実施の形態を示
す構成図。
【図16】 図15の受信装置の受信手順を説明する
図。
【図17】 本発明に係わるメディアデータ転送方式の
さらに他の実施の形態を説明するシステムの構成図。
【図18】 本発明に係わるメディアデータ転送方式の
さらに他の実施の形態を説明するシステムの構成図。
【図19】 本発明に係わるメディアデータ転送方式の
構成要素のうち、特に送信装置の他の実施の形態を示す
構成図。
【図20】 図19に示す装置の他の実施形態例の構成
図。
【図21】 従来のメディアデータ転送方式を説明する
システムの構成図。
【符号の説明】
1…送信装置(サーバ) 4…受信装置(クライアント) 11…ホストコンピュータ 13…ATM NIC 14…セル組立て処理部 15…パケット組立て処理部 16…ATM LSI 21…障害検出処理部 22…テストセル設定部 24…テストパケット設定部 27…送信割込み監視部 28…試験回路部 30…パターン記憶部 41…ホストコンピュータ 43…ATM NIC 44…セル組立て処理部 45…パケット組立て処理部 46…ATM LSI 51…障害処理部 52…切替え手段 53…テストセル確認部 54…テストパケット確認部 56…受信割込み監視部 57…試験回路部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信装置のATM NICからメディア
    データセルをATMネットワークを通して受信装置側に
    転送するメディアデータ転送方式において、 前記送信装置は、ATM NIC内に設けられ、ユーザ
    メディアデータからATMセルを組立てて前記ATMネ
    ットワークの複数の仮想チャネルに所定の遅れ時問をも
    たせて転送するセル転送手段と、前記ATM NICの
    内部または外部に設けられ、前記ATMセルの障害検出
    時に前記ATMセルを転送する仮想チャネル数に応じた
    障害レベルと前記所定の遅れ時間との障害回復データを
    別の仮想チャネルを用いて送信する障害検出処理手段と
    を有し、 前記受信装置は、前記送信装置からの障害回復データの
    内容に基づいて所定のタイミングにより切替え信号およ
    び切戻し信号を出力する障害処理手段と、この障害処理
    手段から切替え信号を受けたとき、障害セル側の仮想チ
    ャネルを切り離して他の仮想チャネルを選択し、正常な
    ATMセルを取込んで出力する切替え手段とを有するこ
    とを特徴とするメディアデータ転送方式。
  2. 【請求項2】 障害検出処理手段は、前記ATMセルの
    障害検出時に障害レベルを確認するために試験レベルを
    変更することを特徴とする請求項1に記載のメディアデ
    ータ転送方式。
  3. 【請求項3】 切替え手段は、障害回復時、障害処理手
    段からの切戻し信号を通してバンプレスに所定の仮想チ
    ャネルに切替え設定することを特徴とする請求項1に記
    載のメディアデータ転送方式。
  4. 【請求項4】 送信装置のATM NICからメディア
    データセルをATMネットワークを通して受信装置側に
    転送するメディアデータ転送方式において、 前記送信装置は、テストセルまたはテストパケットを設
    定するテストデータ設定手段と、所定数のデータセルご
    とに前記テストセルまたはテストパケットを挿入し、少
    くとも1つ以上のVCごとに転送するセル組立て処理手
    段とを有し、 前記受信装置は、前記送信装置から転送されてくるデー
    タセルをパケットに組立てて受信バッファに格納すると
    ともに、前記データセルの中から前記テストセルまたは
    テストパケットを抽出するパケット組立て処理手段と、
    このパケット組立て処理手段からの前記テストセルまた
    はテストパケットの有無およびテストセルまたはテスト
    パケットの内容を確認し、必要に応じて割込みを発生す
    るテストデータ確認手段とを有することを特徴とするメ
    ディアデータ転送方式。
  5. 【請求項5】 送信装置のATM NICからメディア
    データセルをATMネットワークを通して受信装置側に
    転送するメディアデータ転送方式において、 前記送信装置は、予めAALタイプ別のテストパケット
    を設定するテストパケット設定手段と、所定数のデータ
    セルの転送後、AALタイプをチェックし、このチェッ
    ク結果に応じて前記テストパケット設定手段からAAL
    タイプのテストパケットを取り出し、所定数のデータセ
    ルごとに挿入し転送するセル組立て処理手段とを有し、 前記受信装置は、前記送信装置から転送されてくるデー
    タセルをパケットに組立てて受信バッファに格納すると
    ともに、データセルの中から前記AALタイプのテスト
    パケットを抽出するパケット組立て処理手段と、このパ
    ケット組立て処理手段からの前記テストパケットの有無
    およびテストパケットの内容を確認し、必要に応じて割
    込みを発生するテストパケット確認手段とを有すること
    を特徴とするメディアデータ転送方式。
  6. 【請求項6】 請求項1、請求項4および請求項5の何
    れか1つに記載するメディアデータ転送方式において、 前記受信装置には前記送信装置と同じ構成要索を付加
    し、前記送信装置には前記受信装置と同じ構成要素を付
    加し、前記受信装置から前記障害回復設定データ、テス
    トセル、テストパケットを転送可能とし、一方、前記送
    信装置では前記障害回復設定データ、テストセル,テス
    トパケットを確認可能としたことを特徴とするメディア
    データ転送方式。
  7. 【請求項7】 送信装置のATM NICからメディア
    データセルをATMネットワークを通して受信装置側に
    転送するメディアデータ転送方式において、 前記送信装置および受信装置の何れか一方または両方
    に、ホストコンピュータの処理要求とセル組立て処理部
    およびパケット組立て処理部をもつATM NICとの
    間で授受する情報を監視する割込み監視手段を設け、 前記ATM NICから発生する送信割込み、受信割込
    みを検出し、前記送信装置、受信装置から相手側となる
    前記受信装置、送信装置に障害データを通知することを
    特徴とするメディアデータ転送方式。
  8. 【請求項8】 障害データを通知手段は、前記割込み監
    視手段によって検出する送信割込み、受信割込みの検出
    タイミングを利用し、請求項1、請求項4および請求項
    5に記載する障害回復データ、テストセル、テストパケ
    ットを発生するものである請求項7に記載のメディアデ
    ータ転送方式。
  9. 【請求項9】 送信装置のATM NICからメディア
    データセルをATMネットワークを通して受信装置側に
    転送するメディアデータ転送方式において、 前記送信装置および受信装置の何れか一方または両方に
    試験回路部を設け、当該送・受信装置のセル組立て処理
    部から特定のVCまたは複数のVCを通して所定数ごと
    のデータセルおよびテストデータを転送し、受信・送信
    装置側から特定のVCまたは複数のVCを通して折り返
    してくる少くとも前記テストデータを監視し、データセ
    ルに関連する障害を検出することを特徴とするメディア
    データ転送方式。
  10. 【請求項10】 送信装置のATM NICからメディ
    アデータセルをATMネットワークを通して受信装置側
    に転送するメディアデータ転送方式において、 前記送信装置および前記受信装置の何れか一方または両
    方に、送信固定パターンを記憶するパターン記憶手段
    と、前記ATMセルに関連する障害を検出する障害検出
    処理手段と、送信要求時にユーザメディアデータからA
    TMセルを組立てて転送し、前記障害検出処理手段の障
    害検出時、前記送信固定パターンをセル化して相手装置
    に転送することを特徴とするメディアデータ転送方式。
JP24016098A 1998-08-26 1998-08-26 メディアデータ転送方式 Pending JP2000069042A (ja)

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