JP2000068840A - Δς変調回路 - Google Patents
Δς変調回路Info
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Abstract
を備えるΔΣ変調回路において、メインの負帰還ループ
FB0に、デジタル/アナログ変換回路DACなどの1
クロック遅延可能な遅延器を挿入可能とする。 【解決手段】 デジタル/アナログ変換回路DACの出
力を、第1段目の積分器IN1の入力側へ負帰還すると
ともに、第2段目の積分器IN2の入力側およびメイン
加算器K1で負加算する。これによって、本来、デジタ
ル/アナログ変換回路DACから積分器IN1の入力側
に負帰還されるべきフィードバック信号が、1クロック
遅延されていても、後段側に等価に与えられることにな
り、アルゴリズムを変更することなく、負帰還ループF
B0への遅延器の挿入が可能になり、実回路化を図るこ
とができる。
Description
オ信号の記録再生や伝送などを行うにあたって好適に用
いられ、アナログ信号を1ビットのデジタル信号に変換
するΔΣ変調回路に関する。
して、各種の変換方式が提案されてきたが、昨今、量子
化の分解能を1ビットとしたアナログ/デジタル変換方
式が注目されている。この1ビットアナログ/デジタル
変換は、たとえばCD(CompactDisc)などの記録再生に
用いられるマルチビットアナログ/デジタル変換に比べ
て、LPF(Low-Pass Filter) 特性が優れているという
点や、回路構造が簡易であるという点などの利点を有し
ている。
換に、いくつかの変換方式が提案されているが、中でも
ΔΣ変調方式が、精度の高さの点で最も注目されてお
り、たとえばオーディオ信号のアナログ/デジタル変換
への応用が提案されている。
ナログ化した値とアナログ入力信号の差を積分する。次
に、この積分値が最小となるようにフィードバックして
ゆく。これによって、比較器出力に含まれる量子化雑音
は、高い周波数へ偏って分布するようになる。このよう
に、量子化雑音のスペクトラム分布が高域にゆく程多く
なるようにすることをノイズ・シェーピングと呼ぶ。こ
のようなノイズ・シェーピングがなされることによっ
て、前記LPFによって量子化雑音電力が激減し、より
高いS/N比を達成することが可能となる。
延する積分器(以下、遅延あり積分器と称する)で構成
される、従来のΔΣ変調回路の一例を、図4に示す。
変調理論に基づく高次の遅延あり積分器h1,h2,…
(図4の例ではh7まで)が、入力端子x側から順に、
直列に接続されている。各積分器h1〜h6の出力は、
乗算器a1〜a6においてそれぞれ所定の係数が乗算さ
れた後、次段の積分器h2〜h7に入力される。
器a11および加算器k3から成り、積分器h3の出力
に所定の係数を乗算した後、積分器h2への入力から減
算する負帰還ループfb1が形成されている。同様に、
積分器h5の出力側から積分器h4の入力側にかけて、
乗算器a12および加算器k4から成る負帰還ループf
b2が、積分器h7の出力側から積分器h6の入力側に
かけて、乗算器a13および加算器k5から成る負帰還
ループfb3が形成されている。
は加算器k1で相互に加減算され、量子化器qで「−
1」または「+1」の1ビット信号に量子化された後、
出力端子yに出力される。すなわち、上記従来のΔΣ変
調回路は、積分出力並列加算型のΔΣ変調回路である。
前記量子化器qの出力はまた、メイン負帰還ループfb
0に介在されたデジタル/アナログ変換回路dacでア
ナログ信号に変換されて第1段目の積分器h1の入力側
に帰還され、加算器k2によって前記入力端子xへの入
力信号から減算される。
して用いられる、遅延あり積分器の構成例を示す。遅延
あり積分器は、入力端子x1と出力端子y1との間に、
加算器kと遅延器dとを備えている。入力端子x1への
入力信号は、遅延器dで1クロック周期だけ遅延された
後、出力端子y1へ出力されるとともに、加算器kにお
いて前記入力信号に加算され、正帰還される。
具体的な構成の一例を示す。この遅延あり積分器は、正
相型スイッチトキャパシタ積分器であり、差動増幅器a
と、2つのコンデンサc1,c2と、4つのスイッチs
1,s2;w1,w2とを備えている。
子との間には、スイッチs1と、入力コンデンサc1
と、スイッチw2との直列回路が介在されており、スイ
ッチs1と入力コンデンサc1との間はスイッチw1を
介して接地されており、同様に、入力コンデンサc1と
スイッチw2との間はスイッチs2を介して接地されて
いる。差動増幅器aは、非反転入力端子が接地されてい
る。また、該差動増幅器aの出力は、出力端子y1に出
力されるとともに、帰還コンデンサc2を介して前記反
転入力端子に負帰還されている。
に連動して動作し、スイッチs1とスイッチs2とが同
相動作となり、同様にスイッチw1とスイッチw2とが
同相動作となり、スイッチs1,s2とスイッチw1,
w2との間は逆相動作となる。
N状態で、スイッチw1,w2がOFF状態のとき、入
力コンデンサc1に前記入力信号に対応した電荷が蓄積
され、スイッチs1,s2がOFF状態となり、スイッ
チw1,w2がON状態となると、前記入力コンデンサ
c1に蓄積されていた電荷が帰還コンデンサc2へ逆極
性で転送され、差動増幅器aによって反転増幅される。
このように動作することによって、正相で積分動作を行
うことができる。
力コンデンサc1および積分キャパシタである帰還コン
デンサc2の容量をそれぞれ参照符と同一で表すと、c
2/c1となる。
チトキャパシタ積分器から成る各積分器h1〜h7で
は、出力は、1クロック前の入力信号による電荷に対応
した値であり、出力には、入力に対して1クロックの遅
延が生じている。これに対して、前記図4に示すΔΣ変
調回路のメインの負帰還ループfb0には、遅延器が含
まれていない。すなわち、積分器h1の次回の演算に
は、加算器k1、量子化器qおよびデジタル/アナログ
変換回路dacを介する今回の演算結果が、入力コンデ
ンサc1に蓄積される必要がある。
子化器qの出力が、同一クロックの時点で、加算器k2
に入力されていなくてはならない。しかしながら、この
ような動作は、実回路上では不可能であり、遅延器を介
在し、次のクロックで量子化結果を負帰還するという動
作をさせない限り、実回路化は困難である。このため、
従来から各種提案されてきたこのような高次ΔΣ変調回
路は、未だ実用化されていない。
用いると、積分器h1の次回の演算には、加算器k1、
量子化器qおよびデジタル/アナログ変換回路dacを
介する今回の演算結果を、遅延して用いることができ
る。すなわち、図7は、逆相型スイッチトキャパシタ積
分器であり、前述の図6に対応する構成には、同一の参
照符号を付して示す。スイッチs1,s2がON状態
で、スイッチw1,w2がOFF状態のとき、入力コン
デンサc1に前記入力信号に対応した電荷が蓄積される
とともに、その電荷が帰還コンデンサc2へ同極性で転
送され、スイッチs1,s2がOFF状態となり、スイ
ッチw1,w2がON状態となると、前記入力コンデン
サc1の電荷が放電される。このような動作を繰返すこ
とによって、帰還コンデンサc2に入力信号に対応した
電荷が累積加算され、差動増幅器aによってその積分値
が反転増幅されて出力される。
荷の充電と移動とが同一クロックで行われるので、入力
と出力との間には遅延が生じず、量子化結果を遅延して
次のクロックで負帰還することが可能となり、実回路化
の可能性が生まれる。しかしながら、オーディオ信号の
ようにビットレートが高くなると、高速で電荷の充電お
よび移動を行う必要があり、そのような高速動作は、こ
の遅延なしスイッチトキャパシタ積分器では困難であ
る。
が可能であるけれども、集積回路化すると、所望とする
積分係数を得るための抵抗の精度を確保することができ
ず、やはり実回路化は困難である。
ロック遅延する積分器を用いて、実回路化することがで
きるΔΣ変調回路を提供することである。
Σ変調回路は、入力に対して出力が1クロック遅延する
積分器が複数段縦続接続されて構成される高次のΔΣ変
調回路において、メインの負帰還ループに介在され、第
1段目の積分器と等しい係数の遅延器と、前記遅延器の
出力を、前記第1段目の積分器における積分回路出力と
フィードバック点との間に負加算する加算器とを含むこ
とを特徴とする。
相互に加算し、量子化して、入力側に負帰還する積分出
力並列加算型のΔΣ変調回路において、メインの負帰還
ループに遅延器を挿入し、該遅延器によって、前記加算
および量子化動作と、その量子化結果の負帰還入力との
間に、1クロックの遅延を可能として、実回路化を実現
するにあたって、前記遅延器を、第1段目の積分器と等
しい係数とし、その出力を第1段目の積分器の入力側に
帰還するのではなく、加算器によって、第1段目の積分
器における積分回路の出力とフィードバック点との間に
負帰還する。
器を挿入しても、そのフィードバック値は第1段目の積
分器の積分回路による遅延後の出力に加算されることに
なり、該遅延器を挿入しても、前記フィードバック点が
積分器の入力側である従来のアルゴリズムと等価とする
ことができる。こうして、アルゴリズムに変更をきたす
ことなく、メインの負帰還ループに遅延器を挿入するこ
とが可能になり、実回路化を図ることができる。
前記積分器は、スイッチトキャパシタ積分器であり、前
記遅延器出力は、前記加算器によって、前記第1段目の
積分器における入力、出力とメイン加算器入力との間お
よび前記出力と第2段目の積分器入力との間にそれぞれ
負加算されることを特徴とする。
負加算するための加算器が増加するけれども、積分回路
とフィードバックループとで構成される積分器の構成を
変更することなく、上記請求項1で示すようにメインの
負帰還ループへの遅延器の挿入が可能となる。したがっ
て、フィードバック値のみを遅延させないような特殊な
積分器ではなく、構成が簡単で、かつ高速動作可能な通
常のスイッチトキャパシタ積分器を使用することができ
る。
図1〜図3に基づいて説明すれば、以下のとおりであ
る。
回路の一構成例を示すブロック図である。このΔΣ変調
回路は、メイン負帰還ループFB0に、1クロック周期
の遅延器となるデジタル/アナログ変換回路DACを有
し、7次の遅延あり積分器から構成されるΔΣ変調回路
である。
に基づく高次の遅延あり積分器H1,H2,…(この図
1の例では、上記のとおりH7まで)が、入力端子X側
から順に、直列に接続されている。各積分器H1〜H6
の出力は、乗算器A1〜A6においてそれぞれ所定の係
数が乗算された後、次段の積分器H2〜H7に入力され
る。各積分器H1〜H7は、たとえば前記図6に示す正
相型スイッチトキャパシタ積分器のような、入力に対し
て出力が1クロック遅延する積分器で実現される。
器A11および加算器K3から成り、積分器H3の出力
に所定の係数を乗算した後、積分器H2への入力から減
算する負帰還ループFB1が形成されている。同様に、
積分器H5の出力側から積分器H4の入力側にかけて、
乗算器A12および加算器K4から成る負帰還ループF
B2が、積分器H7の出力側から積分器H6の入力側に
かけて、乗算器A13および加算器K5から成る負帰還
ループFB3が形成されている。
はメイン加算器K1で相互に加減算され、量子化器Qで
「−1」または「+1」の1ビット信号に量子化された
後、出力端子Yに出力される。すなわち、このΔΣ変調
回路は、積分出力並列加算型のΔΣ変調回路である。前
記量子化器Qの出力はまた、メインの負帰還ループFB
0に介在されたデジタル/アナログ変換回路DACでア
ナログ信号に変換されて、第1段目の積分器H1の入力
側に負帰還され、加算器K2によって前記入力端子Xへ
の入力信号から減算される。
換回路DACからの出力が、前記加算器K2による第1
段目の積分器H1の入力だけでなく、該積分器H1の出
力とメイン加算器K1の入力との間(図1の例では、メ
イン加算器K1に直接)および該積分器H1の出力と第
2段目の積分器H2の入力(図1の例では、積分器H2
の前段側の乗算器A1の入力)との間に、それぞれ負加
算されることである。
ブロック図である。この図2は、メインの負帰還ループ
FB0のフィードバック点である第1段目の積分器H1
付近を示す図である。この図2において、図1に対応す
る部分には同一の参照符号を付している。
器h1〜h7と同様に構成されている。この図2は、上
述のように積分器H1付近を示しており、該積分器H1
は、入力信号を1クロック周期だけ遅延する遅延器D1
と、その出力を入力側に正帰還する加算器K2とを備え
て構成されている。前記加算器K2は、メインの負帰還
ループFB0の加算器と共用となっている。
アルゴリズムでは、図2(a)で示すように、メインの
負帰還ループFB0には遅延器が設けられていない。こ
れに、図2(b)で示すように、遅延器D2(図1では
デジタル/アナログ変換回路DACに対応する)を設け
ようとすると、加算器K10を設けるそのフィードバッ
ク点を、積分器H1における遅延器D1の出力とフィー
ドバック点P1との間とすることによって、等価なアル
ゴリズムとすることができる。
応しており、このように構成することによって、メイン
の負帰還ループFB0に遅延器D2を介在させることが
でき、実回路化が可能となる。
ィードバック点を図2(c)から図2(d)で示すよう
に変更し、積分器H1の構成を、図2(a)で示す構成
のままとしている。すなわち、図2(b)で示す構成で
は、遅延器D2を介するメインの負帰還ループFB0の
フィードバック値を、積分器H1’内で遅延させずに、
入力側の加算器K2にフィードバックするように構成さ
れることになる。
示すようなスイッチトキャパシタ積分器で構成される場
合、図6から明らかなように、該積分器H1内でのスイ
ッチs1,s2;w1,w2の動作タイミングとをどの
ように変更しても、フィードバック値のみを遅延させる
ことは不可能である。したがって、図2(b)で示すア
ルゴリズムは、前記RC積分器等では実現可能ではある
けれども、スイッチトキャパシタ積分器では実現不可能
であり、図2(c)から図2(d)で示すように変更し
て、積分器H1の変更なく、メインの負帰還ループFB
0への遅延器D2の挿入を可能とする。
回路を、スイッチトキャパシタ積分器を用いて構成した
具体的構成の電気回路図である。この図3の構成におい
て、前述の図1の構成に対応する部分には、同一の参照
符号を付して、その説明を省略する。7次の各積分器I
N1〜IN7は、ともに前述の図6で示す正相型スイッ
チトキャパシタ積分器で構成されている。
11,S12;W11,W12および標本化キャパシタ
である入力コンデンサC11が差分器SB1を構成して
おり、この差分器SB1によって、入力端子Xへの入力
信号から、デジタル/アナログ変換回路DACからの出
力が減算され、その減算結果に対応した電荷が、入力コ
ンデンサC11から積分キャパシタである帰還コンデン
サC12へ転送され、差動増幅器A10によって増幅出
力される。前記デジタル/アナログ変換回路DACから
の出力が与えられるスイッチW11は、前記加算器K2
に対応し、この積分器IN1は、前記積分器H1および
乗算器A1に対応している。
1,S22;W21,W22および入力コンデンサC2
1から成る差分器SB2と、差動増幅器A20および帰
還コンデンサC22から成る反転増幅回路とで構成され
ており、前記積分器H2および乗算器A2に対応してい
る。前記差分器SB2において、積分器IN1の出力か
らデジタル/アナログ変換回路DACの出力を減算する
スイッチW21は、図1における加算器K6に対応して
いる。また、入力コンデンサC21とスイッチS22,
W22との接続点は、負帰還ループFB1のフィードバ
ック値を加算する加算器K3に対応している。
31,S32;W31,W32、コンデンサC31,C
32および差動増幅器A30から成り、前述の積分器H
3および乗算器A3に対応し、積分器IN4は、スイッ
チS41,S42;W41,42、コンデンサC41,
C42および差動増幅器A40から成り、前述の積分器
H4および乗算器A4に対応し、積分器IN5は、スイ
ッチS51,S52;W51,W52、コンデンサC5
1,C52および差動増幅器A50から成り、前述の積
分器H5および乗算器A5に対応し、積分器IN6は、
スイッチS61,S62;W61,W62、コンデンサ
C61,C62および差動増幅器A60から成り、前述
の積分器H6および乗算器A6に対応し、積分器IN7
は、スイッチS71,S72;W71,W72、コンデ
ンサC71,C72および差動増幅器A70から成り、
前述の積分器H7に対応している。
に対応するスイッチW81,S81とコンデンサC81
とから構成されている。差動増幅器A30の出力は、ス
イッチW81が導通し、スイッチS81が遮断している
期間にコンデンサC81に充電され、その充電電荷は、
スイッチW81が遮断し、スイッチS81が導通する
と、極性が反転されて、前記積分器IN2の入力コンデ
ンサC21へ負帰還される。同様に、負帰還ループFB
2には、前記乗算器A12に対応するスイッチW82,
S82およびコンデンサC82が介在され、負帰還ルー
プFB3には、前記乗算器A13に対応するスイッチW
83,S83およびコンデンサC83が介在される。
ロック信号源からのクロック信号に応答して、参照符S
で示すスイッチは相互に連動して同相で動作し、参照符
Wで示すスイッチも相互に連動して同相で動作し、参照
符Sで示すスイッチと参照符Wで示すスイッチとが相互
に逆相動作となる。
記メイン加算器K1に入力され、それぞれ個別に対応す
る入力抵抗R1〜R7を介して、相互に加減算される。
加減算にあたっては、図1および図3で示す例では、減
算側の奇数段目の積分器IN1,IN3,IN5,IN
7からの出力が相互に加算されて、帰還抵抗R81を有
する差動増幅器A81に入力されて反転増幅され、これ
に対して加算側の偶数段目の積分器IN2,IN4,I
N6からの出力が相互に加算されて、帰還抵抗R82を
有する差動増幅器A82に入力されて反転増幅される。
前記差動増幅器A81にはまた、前記デジタル/アナロ
グ変換回路DACからの出力が、入力抵抗R10を介し
て入力される。差動増幅器A81,A82からの出力は
量子化器Qに入力され、この量子化器Qは、差動増幅器
A81側の出力が差動増幅器A82側の出力よりも大き
いときには、出力端子Yへ「+1」の量子化出力を導出
し、差動増幅器A81側の出力が差動増幅器A82側の
出力よりも小さいときには、「−1」の量子化出力を導
出する。
上述のような2値に限らず、3値以上とすることもでき
る。
は、スイッチSW1,SW2;S91,S92;W9
1,W92と、相互に等しい容量のコンデンサC91,
C92と、基準電圧源Vref1,Vref2とを備え
て構成されている。
おいて、スイッチSW1は量子化器Qからの正相出力A
によって駆動され、スイッチSW2は逆相出力Bによっ
て駆動され、したがって2つのスイッチSW1,SW2
は、相互に逆相で動作することになる。スイッチS9
1,S92は、それぞれスイッチSW1,SW2に対応
して動作し、スイッチW91,W92は、スイッチS9
1,S92とほぼ逆相で動作する。
1」に立ち上がると、スイッチSW1が導通し、このと
きスイッチSW2は遮断しており、またスイッチS9
1,S92,W91,W92も遮断している。前記正相
出力Aのパルスの立ち下がり直前で、スイッチS91が
導通し、基準電圧Vref1がコンデンサC91に充電
され、前記正相出力Aのパルスが立ち下がると、スイッ
チSW1,S91がともに遮断するとともに、スイッチ
W91,W92が導通し、コンデンサC91またはC9
2に蓄積された電荷が、積分器IN1,IN2および加
算器K1に負帰還されるとともに、該コンデンサC9
1,C92が放電する。
が可能であり、かつ集積回路化にも好適なスイッチトキ
ャパシタ積分器から成る積分器IN1〜IN7を用いて
ΔΣ変調回路を構成しても、メインの負帰還ループFB
0には、遅延器となるデジタル/アナログ変換回路DA
Cを介在することが可能になり、実回路化を図ることが
できる。
以上のように、入力に対して出力が1クロック遅延する
積分器が複数段縦続接続されて構成される高次のΔΣ変
調回路において、メインの負帰還ループに遅延器を挿入
し、多段の積分器出力の加算および量子化動作と、その
量子化結果の負帰還入力との間に1クロックの遅延を可
能として実回路化を実現するにあたって、前記遅延器
を、第1段目の積分器と等しい係数とし、かつその出力
を第1段目の積分器の入力側に帰還するのではなく、第
1段目の積分器における積分回路の出力とフィードバッ
ク点との間とし、該第1段目の積分器の積分回路による
遅延後の出力に加算する。
ィードバック点が積分器の入力側である従来のアルゴリ
ズムと等価とすることができ、アルゴリズムに変更をき
たすことなく、メインの負帰還ループに遅延器を挿入す
ることが可能になり、実回路化を図ることができる。
上のように、前記積分器をスイッチトキャパシタ積分器
とし、前記遅延器出力を、前記第1段目の積分器におけ
る入力、出力とメイン加算器入力との間および前記出力
と第2段目の積分器入力との間にそれぞれ負加算するよ
うにし、積分回路とフィードバックループとで構成され
る積分器の構成を変更することなく、上記請求項1で示
すようなメインの負帰還ループへの遅延器の挿入を可能
とする。
みを遅延させないような特殊な積分器ではなく、構成が
簡単で、かつ高速動作可能な通常のスイッチトキャパシ
タ積分器を使用することができる。
構成を示すブロック図である。
ある。
シタ積分器を用いて構成した具体的構成を示す電気回路
図である。
構成例を示すブロック図である。
る。
成された遅延あり積分器の一例を示す回路図である。
成された遅延なし積分器の一例を示す回路図である。
70;A81,A82差動増幅器 C11,C21,C31,C41,C51,C61,C
71 入力コンデンサ(標本化キャパシタ) C12,C22,C32,C42,C52,C62,C
72 帰還コンデンサ(積分キャパシタ) C81,C82,C83;C91,C92 コンデン
サ(標本化キャパシタ) D1,D2 遅延器 DAC デジタル/アナログ変換回路(遅延器) FB0 メインの負帰還ループ FB1〜FB3 負帰還ループ H1〜H7 積分器 IN1〜IN7 積分器 K1 メイン加算器 K2〜K6 加算器 K10;K11〜K13 加算器 P1 フィードバック点 Q 量子化器 S11,S12;S21,S22;S31,S32;S
41,S42;S51,S52;S61,S62;S7
1,S72;S81,S82,S83;S91,S92
スイッチ SB1,SB2 差分器 SW1,SW2 スイッチ W11,W12;W21,W22;W31,W32;W
41,W42;W51,W52;W61,W62;W7
1,W72;W81,W82,W83;W91,W92
スイッチ
Claims (2)
- 【請求項1】入力に対して出力が1クロック遅延する積
分器が複数段縦続接続されて構成される高次のΔΣ変調
回路において、 メインの負帰還ループに介在され、第1段目の積分器と
等しい係数の遅延器と、 前記遅延器の出力を、前記第1段目の積分器における積
分回路出力とフィードバック点との間に負加算する加算
器とを含むことを特徴とするΔΣ変調回路。 - 【請求項2】前記積分器は、スイッチトキャパシタ積分
器であり、 前記遅延器出力は、前記加算器によって、前記第1段目
の積分器における入力、出力とメイン加算器入力との間
および前記出力と第2段目の積分器入力との間にそれぞ
れ負加算されることを特徴とする請求項1記載のΔΣ変
調回路。
Priority Applications (1)
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